2010年02月22日

こんなはずじゃなかったのに フレンズ4-16その4

レイチェルはジュシュアの気をひくため、チアリーダーの衣装に着替えたり、袖からブラを出してセクシーさを強調しようとしたりしますが、どれも失敗ばかり。
レイチェル: God! Forget it! (Sits down heavily on the bed.) This is, this is not how this is supposed to happen. (ああもう! 忘れて! [ベッドの上にどかっと座る] これは、これはこんな風になるはずじゃなかったのよ。)
ジョシュア: Well, what was supposed to happen? (じゃあ、どういうことになるはずだったの?)
レイチェル: Can you not look at me when I say this? (He turns around) I thought that if I could get you here, I could seduce you. (今からこれを言う時に、私を見ないでくれる? [ジョシュアは顔をそむける] 私はもしあなたをここに連れて来ることができれば、あなたを誘惑できると思っていたのよ。)
ジョシュア: Huh. Oh, oh. (Sits down next to her.) Uhh, I-I don't wear suits to work. And I bought six of them from you. (あぁ、そうなのか。 [彼女の隣に座って] あの、僕は仕事ではスーツを着ないんだ。そして(それなのに)僕は君からスーツを6着も買ったんだよ。)
レイチェル: Well, I'm sorry. I thought you needed them. (あぁ、それは申し訳なかったわ。あなたにはスーツが必要なんだと思ったから。)
ジョシュア: No, no-no, no-no, my point is, I kept coming back because I wanted to see you. (違う。違う違う違う違う。僕が言いたいのは、僕が何度も(買い物をしに店に)戻ってきたのは、君に会いたかったからだよ。)
レイチェル: Why? (どうして?)
ジョシュア: Because I-I like you. (それは、僕は、僕は君が好きだから。)
レイチェル: You like me? (あなたが私を好き?)
ジョシュア: Yeah! I mean, you're-you're beautiful and smart and sophisticated. A lot of this isn't based on tonight. (そうだよ! ほら、君は、君はきれいだし、賢いし、洗練されてるし。今言ったことの多くは、今夜のことに基づいてはいないけどね[今夜の様子を見てそう思ったんじゃないけどね]。)

be supposed to はフレンズに何度も出てきましたが、「…することになっている、…するはずである」。
This is not how this is supposed to happen. を直訳すると、「これ(今の状態)は、これがそうなるはずだった状態・様子ではない」という感じで、「計画ではうまく行くはずだったのに、それが思い通りに進まずにこんな結果になってしまった」ということですね。
それでジョシュアは、What was supposed to happen? という質問で、「じゃあ、元々はどうなるはずだったの? 当初の予定ではどうなることになっていたの?」と、レイチェルの一連の行動の目的を尋ねます。
レイチェルはそれを説明するのが恥ずかしいからでしょう、私の方を見ないで聞いてて、と言って、自分の考えを話し始めます。
seduce は「(性的に)誘惑する」。
店員と客としてではなく、店以外で男女としてゆっくり話す機会があれば、あなたを落とせるはずだと思っていた、ということです。
そう思っていたけど実際は、こんな風に私一人が道化を演じちゃったけどね、という感じです。

I don't wear suits to work. について。
don't wear suits という現在形は「習慣」を表しています。
to work は多分、「仕事をするために」だろうと思います。
「仕事では、仕事場ではスーツを着ない」だと、I don't wear suits at work. のように at work を使うことになると思います。
今回の to work は、仕事をするためにはスーツを着ない、仕事をする時にはスーツを着ることはない、というニュアンスでしょう。
スーツを着ないわけではないけれど、仕事で必要なものではないんだ、という感覚でしょうね。
それなのに君から6着ものスーツを買ったんだ、と言っています。

それを聞いてレイチェルは、I'm sorry. と謝っています。
仕事ではスーツを着ないのに君が勧めるから6着も買わされちゃったよ、とボヤいているように聞こえたのでしょう。
「それは悪うございましたね。あなたにはスーツが必要なのかと思っていたのよ、私は」という感じのレイチェルの返事です。

ですが、ジョシュアはそういう意味で言ったのではありませんでした。
My point is... は「僕の言いたいことは」。
必要のないスーツを6着も買ったのは、君に会いたかったから、だと。
それを聞いた後のレイチェルの Why? は何だか可愛らしい言い方ですね。
風向きが良い方向に変わったのを感じ取った様子です。

ジョシュアははっきりと like という言葉を使って、レイチェルが好きだから、と説明します。
その後にレイチェルの魅力を語るのに、beautiful, smart, sophisticated という褒め言葉を使っています。言われたレイチェルには非常に嬉しい言葉だったでしょう。
ただ今夜のレイチェルは、ジュシュアを誘惑しようとあれやこれやと妙なことをやってそれが完全に空回りしていたので、「今言ったこと(beautiful, smart, sophisticated)の多くは、今夜に基づいていない(isn't based on tonight)」と付け足すのも忘れないのが、ジョシュアのユーモアですね。
今日の様子を見て、君のそういう魅力に気づいたわけじゃないけど、今日の君は今の褒め言葉のどれも当てはまらないようなとんでもないものだったけどね、と言いたいのですね。


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2010年02月19日

スピン・ザ・ボトル フレンズ4-16その3

自分の顧客であるジョシュアに一目惚れしてしまったレイチェルですが、離婚したばかりのジョシュアは、今は誰とも付き合う気持ちになれないと言います。
ジョシュアとの仲を進展させたいレイチェルは、もうすぐイギリスに帰る予定のエミリーのためと称して、にせのパーティーを開き、そこにジョシュアを招待します。
ジョシュアのことが好き、ということを知られずに、彼にキスする方法はないかしら?と、レイチェルはフレンズたちに相談しています。
モニカ: Or if you want to kiss him, umm, you could use mistletoe. ((ジョーイが言った方法以外に)彼にキスしたいなら、ヤドリギが使えるんじゃない?[ヤドリギがあればいいんじゃない?])
レイチェル: It's not Christmas. (クリスマスじゃないのよ。)
モニカ: Or spin the bottle. (もしくは、ボトルを回すとか。)
レイチェル: He's not 11. (彼は11歳じゃないのよ。)
エミリー: (with her coat on, she's leaving with Ross) Thank you so much for this. It was really so thoughtful of you. ([コートを着て、ロスと一緒に出ようとしている] 今回のことはほんとにどうもありがとう。(こんなことをしてくれて)あなたは本当にとっても思いやりのある人だわ。)
レイチェル: What? You're leaving? (何? 行っちゃうの?)
ロス: Yes, we have something we have to get to. (そうだよ。僕らには行かなきゃいけないところがあるんでね。)
ジョシュア: Uhh, yeah, I think I'm going to take off too. (あぁ、そうだね、僕もおいとますることにするよ。)
レイチェル: No! You guys can't leave yet. You have to stay. We-we got the whole big thing planned. (だめよ! あなたたちはまだ出て行っちゃだめ。ここにいなくちゃ。私たちは、私たちは、重大なこと[ビッグイベント]をすっかり計画していたのよ。)
ロス: What big thing? (どんな重大なこと?[重大なことって何?])
[Cut to later, the whole group is seated on the floor and Rachel is explaining the rules of Spin the Bottle.]
後のシーンに切り替わる。グループ全員が床に座って、レイチェルは「スピン・ザ・ボトル」のルールを説明している。
レイチェル: (spinning the bottle) So, Spin-The-Bottle works like this: I spin the bottle. Lands on Gunther, so I would have to kiss Gunther. (She crawls over to where Gunther is sitting and sees the look of anticipation on Gunther's face and decides not to kiss him.) All right. Who wants to go first? ([ボトルを回しながら] それで、スピン・ザ・ボトルはこんな風に行われるの。私がそのボトルを回す。ガンターに到着する。そうすると私はガンターにキスしないといけないことになるの。[ガンターが座っているところまで這って進み、ガンターの顔に浮かぶ期待の表情を見て、彼にキスしないことにする] いいかしら。誰が最初にやりたい?)

misletoe は「ヤドリギ」。
クリスマスにはヤドリギの下にいる相手にキスをしても良いという習慣があるんですよね。
フレンズ2-9その14 でも書きましたが、フレンズ以外に、アリー my Love でもそういうシーンを見たことあります。
ですが、今はクリスマスではないので、そんな手は使えないわ、とレイチェルは却下します。
次にモニカは、「じゃあ、ボトルをスピンしなさいよ」みたいに言っていますが、Spin-The-Bottle というゲームがあるのですね。
そのゲームについて詳しいことは後述しますが、キスをすることになるゲームであることは、話の流れからわかります。

レイチェルは、ジョシュアは11歳じゃないのよ、と言っていますね。
フレンズでは「子供」であることの例えとして、eight 「8歳」という数字がよく登場することを、
何故8歳なのか? フレンズ1-1その8 という記事に書きました。
今回はフレンズでよく使われる8歳ではなくて、11歳ですが、それは恐らく「小学校低学年」というイメージではなくて、思春期の入り口でちょっとエッチなことに興味を持ち始める年齢として、小学校高学年、中学校手前の年齢を挙げたという感覚でしょう。
「そんなのは思春期の少年少女がするようなゲームで、大の大人のジョシュアがそんなゲームするわけないでしょ」と言いたいのです。

そんな風に名案も浮かばないうちに、ロスとエミリーはパーティーを去ろうとします。
It was really so thoughtful of you. について。
thoughtful は「思いやりがあって、親切で」という形容詞で、It was thoughtful of you to do... 「…してくれるなんて、あなたは思いやりのある人だ」という形でよく使われます。
ここでは、to do... 以下の部分が省略されていますが、その前に、Thank you so much for this. と言っていることからもわかるように、こんなパーティーを私のために開いてくれるなんて、あなたはとっても親切だったわ、ありがとう、ということです。
このように of が使われる形には、It is kind of you to do... などもありますね。

エミリーたちと一緒に、ジョシュアも帰ると言い出します。
何とか引きとめようとするレイチェルは、the (whole) big thing を計画していたのよ、と言うのですが…それが何かというと、さっき「子供じゃあるまいし」と却下したはずの「スピン・ザ・ボトル」!(笑)。
いかにもありがちな展開ですが、パッと画面が切り替わって、スピン・ザ・ボトルのルールを一生懸命説明しているレイチェルの姿を見ると、やはり笑ってしまいます。背に腹は変えられないというところですね。

スピン・ザ・ボトルの説明はレイチェルの言う通りです。
パーティーに必ずあるボトルを使い、それをくるくる回した人は、ボトルの口が指した相手とキスしなければならない、というゲーム。
確かに思春期のグループだと盛り上がりそうなゲームです。
フレンズ2-19その14 でも、このゲームの話が話題に出てきました。
モニカ: Danny Arshack, ninth grade. You know the bottle was pointing at me. (ダニー・アルシャック、9年生の。あのボトルは私を指していたのに。)
レイチェル: Only because you took up half the circle! (それは、あなたが円の半分を占めていたからよ。)
子供の頃のモニカは太っていたので、人より当たる確率が高かっただけ、というなんとも辛辣なセリフです(笑)。

land on は「上陸する」または「(船などが)…に着く」というニュアンス。
ボトルの先がガンターを指して止まることを、「ガンターに着く」と表現しているようですね。
レイチェルのことを密かに好きなガンターは、口をタコみたいにして、レイチェルのキスを待っているのですが、レイチェルは今のはただの説明よ、とばかり、最初にやりたい人はだあれ?と尋ねているのが面白いですね。


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2010年02月17日

イギリスではどうだか知らないけど フレンズ4-16その2

セントラルパーク。ロスとエミリー(ロスが今デートしているイギリス人女性)が、デートから帰ってきました。
ジョーイ: Hey, what have you guys been up to? (ねぇ、君ら二人は何をしてたの?)
ロス: Oh, we went to see a collection of Victorian doorknobs at the Cooper-Hewitt museum. (あぁ、僕たちは、クーパー・ヒューイット美術館でビクトリア朝時代のドアノブコレクションを見てきたんだ。)
チャンドラー: Without me? (俺抜きで?)
エミリー: My uncle dragged us there, but actually it turned out to be really interesting. (叔父様にそこに無理やり連れられて行ったんだけど、でも実際には[蓋を開けてみると]、本当に面白かったのよ。)
ロス: Yeah. (そうなんだ。)
エミリー: They were so ornate and beautiful. I mean, look at that! (Shows them a doorknob she has.) (そのドアノブはとっても装飾が凝っていて美しいの。ほら、見て! [エミリーは自分が手に持っているドアノブを見せる])
モニカ: I don't know how museums work in England, but here, you're not supposed to take stuff. (イギリスでは美術館がどんな風に機能しているのか知らないけど、ここアメリカでは、ものを取っちゃいけないことになってるのよ。)
エミリー: I, uh, I got it from the gift shop. They have really lax security there. (Chandler is shocked.) It's a joke. (They all laugh.) (私は、その、それをギフトショップで手に入れたのよ。そのギフトショップでは、本当に警備が手薄なのよ。[チャンドラーは(エミリーの発言に)ショックを受ける・驚く] ジョークよ。[全員が笑う])

ロスはある美術館に行ってきたと言っています。
DVD英語字幕は、doorknobs at the museum と省略されていて名前が出ておらず、ネットスクリプトの綴りは、the Cupert-Hewitt museum になっているのですが、正しい綴りは Cooper-Hewitt になります。
「クーパー・ヒューイット美術館」という、マンハッタンのフィフス・アベニューにある実在の美術館の名前です。

公式サイト: Cooper-Hewitt, National Design Museum
Wikipedia 英語版: Cooper-Hewitt, National Design Museum

上のウィキペディアに以下の記述があります。
the only museum in the U.S. whose collection is solely focused on contemporary and historic design
訳しますと、「コレクションが、現代デザイン、歴史的デザインのみに焦点を合わせているアメリカで唯一の美術館」ということですね。
ですから、ビクトリア朝時代のドアノブコレクションを見てきた、という話にぴったり合う美術館で、その美術館なら確かにそういう展示をやっていそうだと思えるということです。

チャンドラーの Without me? は「俺なしで、俺抜きで二人だけで行ってきたのか?」ということ。
「俺も行きたかったのに、行くなら俺にも声を掛けてくれよ」ということですが、これはもちろんジョークで、あまり楽しくなさそうな展示を見てきたんだな、と言う代わりに、「すごく面白そうなのに、どうして俺を誘ってくれなかったんだよ」という皮肉を言っているのですね。

エミリーの言う My uncle は、恐らく、フレンズ4-14その1 に登場した、レイチェルの上司のウォルサムさんでしょう。
drag は「引く、引きずる」。パソコンのマウスのドラッグも drag ですね。
その「引きずる」というニュアンスから、「人を無理に引っ張り出す、無理やり連れて行く」というニュアンスにもなります。
ロスと私は別に行きたくなかったんだけど、叔父様が無理やり私たちをそこに連れて行ったのよ、というニュアンスで、いやいや引きずられていった感じが出ているのですね。
but という逆接の後、actually it turned out to be really interesting となっているのは、「つまらないと思って行ったけど、実際には実に面白いものであることがわかったのよ」という感覚になります。

ornate は「飾り立てた、華美な、装飾の凝った」。
ornament 「オーナメント、飾り、装飾」という単語がありますが、恐らく関連語でしょう。

エミリーがドアノブをみんなに見せた後の、モニカのセリフが面白いです。
but here というのは、その前の in England との対比で、but here in the U.S. 「イギリスではどうだか知らないけど、ここアメリカでは」というニュアンス。
take stuff は「ものを取る」で、暗に「ものを盗む」ことを言っています。
展示されていたドアノブ、きれいだったのよ、ほら見て、と手の中のものを見せたのが、まるで展示物を盗んできたみたいに思えるからですね。
「展示物は勝手に取っちゃいけないことになってるのよ。イギリスの美術館ではどうだか知らないけど」とモニカは言っているわけで、イギリスでは展示物を勝手に取ってもいいわけ?みたいなニュアンスにもなります。
もちろん、エミリーが本当にくすねてきたと思っているわけではないでしょうが、何の説明もなく「ほら、これよ、見て!」みたいに言ったので、ちょっとからかってみたのでしょう。

エミリーは、展示物を盗んできたんじゃなくて、これはギフトショップでゲットしたものよ、と言っています。
They have really lax security there. の they は、その美術館を管理している人、lax は「ゆるい、手ぬるい、だらしがない」で、今回のように security の話だと、「警備が厳しくない、手ぬるい、手薄である」ということです。
「ギフトショップではセキュリティが手薄だ」というセリフはつまり、展示物は厳重に警備されていたけれど、ギフトショップは手薄だったから、そこからいただいてきたのよ、と言っていることになります。
「アメリカでは展示物を盗んじゃいけないのよ」に対して、「これは警備の手薄なギフトショップで手に入れた」とエミリーが答えたので、チャンドラーはびっくりした顔をしています。
それで「今のはウソよ、ジョークよ」とエミリーが言うことで、みんなが笑っているわけです。
真面目そうなエミリーですが、彼女なりのジョークだったということですね。

ギフトショップで品物を買った場合は、bought (buy) ではなく、got (get) を使うことも多いです。
bought と言うと「お金を出して買った」ことが強調されます。
ここでは、got という表現を使うことで、実際には bought 「お金を出して買った」けれど、「買った」のか「(盗んで)手に入れた」のかがわからない表現になっているため、その後の They have really lax security there. が生きてくるのですね。


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2010年02月15日

浴室ではなくトイレ フレンズ4-16その1

シーズン4 第16話
The One with the Fake Party (レイチェルのラブ・アタック)
原題は「にせのパーティーの話」


弟夫婦の代理母になっているフィービーは何だかイライラしています。
フィービー: I-I can't find anything that I wanna eat. Everything I eat makes me nauseous. I'm telling you, being pregnant is no piece of cake. Ooh, cake! (Chandler shrugs, and Phoebe grimaces.) No. (食べたいものが何も見つからないの。何を食べても吐き気がするのよ。言っとくけど、妊娠するってことは「ピース・オブ・ケイク[ケーキ](簡単なこと)」じゃないわ。あぁ、ケーキ! [チャンドラーは肩をすくめ、フィービーは顔をしかめる] (ケーキも)ダメね。)
モニカ: Aww, honey, I'm sorry. (あー、ハニー。大変ね[同情するわ]。)
フィービー: God! Ooh! What is that smell? It's coming from the bathroom. Ooh! (She goes to the bathroom.) (まあ! おお! あの匂いは何? バスルームから匂いがするわ。ああ! [フィービーはバスルームに行く])
チャンドラー: Wow! Pregnancy does give you some weird cravings. (わお! 妊娠っていうのは奇妙な渇望をもたらす[奇妙なものを食べたがるようになる]んだねぇ。)

妊婦さんになっているフィービーは、妊婦特有の症状を訴えています。
Everything I eat makes me nauseous. を直訳すると、「私が食べるものはすべて、私に吐き気を催させる」ですから、何を食べても吐き気がしちゃうの、ということ。
フレンズ2-22その5 でも説明しましたが、a piece of cake は「簡単でたやすいこと、お茶の子さいさい」という意味でしたね。
自分の言った (no) piece of cake という言葉に反応して、「そう、ケーキなら食べられるかも?」と想像してみたけれど、やはりあれも吐き気が起きそう、と思って No. と言っています。

その後、何かの匂いにフィービーは反応します。
バスルームから匂いがする、と言って、その匂いの原因となるものを捜しに行きます。
何を食べても吐き気がするけど、この匂いは食欲がそそられる、と言いたいのですね。

craving は「切望、渇望」。have a craving for... だと「…が欲しくて・食べたくてしかたない」。
動詞 crave は「…をしきりに欲しがる」ですね。
ですから、チャンドラーのセリフは、「妊娠したら変なものを食べたくなるんだねぇ」とあきれている感じになります。

「バスルーム」から匂いがするものに反応していることを weird だと言っているのですが、このセリフが面白いのは、日本人がイメージする「バスルーム、浴室」ということではなく、「bathroom=トイレ」だからのような気がします。
「トイレに行く」は、go to the bathroom ですよね。

チャンドラーは、「浴室から匂いがするもの、つまり、石鹸やシャンプーなどを食べたがるなんて変わってる」と言いたいのではなくて、「トイレのにおい(臭い)に食欲をそそられるなんて、トイレのにおいの原因となるもの(これ以上は言いません…笑)を食べたいと思うなんて、妊娠による味覚の変化はすごいものがあるんだね」と言っているように思いました。
「食べ物ではないもの」ではなくて、「とても食べられる代物ではないもの」に食欲を示していることを weird だと言っている、ちょっとお下品なジョークだったようですね。
石鹸やシャンプーを食べたがるのもかなり weird ではありますので、これがチャンドラー以外の人のセリフならば「石鹸やシャンプーの匂いに反応した」という風に取ることもできそうですが、ジョークの天才チャンドラーがわざわざこのセリフを言っていることから、やはり「トイレから来る臭いに反応した」と解釈するのが面白い気がするのです。
bathroom と聞いて、「浴室」ではなく「トイレ」を思い浮かべられるかどうか、が、このセリフの面白さを理解する鍵になるような気がします。

チャンドラーは極端なジョークを言っているようですが、話の流れから、フィービーはいい匂いのする石鹸かシャンプーでも食べたくなったのかな?と想像できますね。
ですが、結局、フィービーが反応したのは、ジョーイがシャワー中に浴室に置いていた、bologna sandwich 「ボローニャ・ソーセージを挟んだサンドイッチ」だということが判明します。
サンドイッチを浴室に置いているなんて食いしん坊のジョーイらしい、というオチにもなりますし、フィービーはベジタリアンなのに、妊婦になったらソーセージのような肉を食べたくなってしまった、ということもわかります。
チャンドラーの言うような weird cravings ではなくて、まだ良かったですね。


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2010年02月11日

石で洗車してパパを泣かせた フレンズ4-15その6

エミリーの元彼たちとのラグビーの試合は、エミリーが彼らの弱点をロスに教えてくれたため、ロスの勝利に終わったようです。
ロス: I made a man twice my size cry! I mean, I haven't done that since I was four and I washed my dad's Porsche with rocks. (僕は、僕の2倍のサイズの男を泣かせたんだ! そんなことはあの時以来だ。僕が4歳で、パパのポルシェを石で洗った時以来だよ。)
エミリー: You really enjoyed yourself, didn't you? (あなたは本当に楽しんでいたわよね?)
ロス: Please! Are you kidding? I-I hurt three huge men. I gave a guy a bloody nose! I mean I-I'm not proud of it, but, I really am! And it's all because of you. Yeah, wonderful, amazing you. (よしてよ! 冗談だろ? 僕は3人のでっかい男どもにケガをさせたんだぞ。一人のやつには、鼻血を出させた! 僕はそのことを誇りに思ってはいないけど、でも、本当に僕は誇りに思うよ! そして、すべては君のお陰だ。そうだよ、素敵で素晴らしい君のね。)
エミリー: I think you've got a concussion. (あなたは脳しんとうを起こしたようね。)
ロス: No, no, I'm serious. Thank you. (違う違う、僕は真剣だよ。ありがとう。)
エミリー: You're welcome. (She hugs him tightly and he winces.) I'm sorry. Did that hurt you? (どういたしまして。[エミリーがロスをきつくハグすると、ロスは(痛みで)顔をしかめる] ごめんなさい。今のは痛かった?)
ロス: It's worth the pain. (She goes to hug him again.) Y'know what, you know what? It's not. (その痛みを受けるだけの価値があるよ。[エミリーは再びロスをハグしようとする] ねぇ、わかる? (やっぱり)(その痛みを受けるだけの)価値はないよ。)

twice は「2倍に、2倍で」という意味なので、twice my size は「僕のサイズの2倍の(大きさの)」。
twice my size が、前の a man という名詞を後ろから修飾している形(後置修飾)です。

ロスはサイズが2倍の男を泣かせた!と喜んでいます。そして、こんなことはあの時以来だと言って、前にもそんなことがあったことを語っていますね。
サイズが2倍の男を泣かせたという過去の経験では、自分は4歳で、パパのポルシェを石で洗ったと言っています。

washed ... with rocks というのがポイントですね。
4歳で小さかった頃、パパがスポンジなどで車を洗っているのを見て、ロスは見よう見まねで、地面に落ちていた石を拾って、パパと同じように車を「洗った」のでしょう。
ロスは洗っているつもりでも、こすりつけているのが石なので、パパの大切なポルシェは傷だらけ。
でも小さなロスは、パパを困らせるために傷つけたのではなく、パパの洗車の真似をしただけ。
そのことをわかっているパパは、いたずらをしたわけでもなく良かれと思ってやったロスに対して、怒ることもできず、ただ泣くしかなかった。
つまり、4歳のロスにとっては2倍ほどの大きさのパパを、石で洗車することで泣かした、ということなのですね。
wash という言葉が使われていることで、小さなロスは「洗った」つもりだった、だからパパは怒るに怒れず泣くしかなかったんだよ、ということがわかる仕組みです。

enjoy oneself は「自分自身を楽しませる」ですから、「楽しんでいる、楽しく過ごす」という意味。
「あなたは本当に楽しんでいたわよねぇ」というエミリーに、Please! Are you kidding? と返しているのは、「楽しんでいた、なんて甘っちょろいもんじゃない。超興奮状態だったよ」という感覚でしょう。
bloody nose は「鼻血」。
I-I'm not proud of it, but, I really am! は、相手をこてんぱんにやっつけたことを、そんな誇らしげに自慢そうにいうつもりはないけど、でも…やっぱり自慢かな? みたいに、正直な気持ちを言い直している感覚でしょうね。

concussion は「脳しんとう」。
wonderful で、amazing な君のお陰だよ、とクサいほどのセリフを言っているので、「そんなこと言うなんて、どこかに頭をぶつけて脳しんとうでも起こしてるんじゃないの? 頭がちょっとヘンになっちゃってるんじゃないの?」と、照れ隠しでキツい言葉を言っているのですね。
日本語でもあまりキザなことを言い過ぎると、「どっか頭でも打った?」などとへそ曲がりな返しをしてしまうことがありますが、そういう感覚と同じですね。

It's worth the pain. は「その痛みの価値がある」。
そんな痛い思いをしても構わないと思えるほど、エミリーのハグは意味がある。君がそうやって感謝の気持ちでハグしてくれるのは、その痛さを我慢できるほどの価値があるよ、と言っているのですね。
それを聞いてまたハグしようとするエミリーですが、「やっぱり、この痛みはそんなきれいごとでは耐えられないや」とばかりに、「やっぱり、そんな痛みを受けるだけの価値はない、やっぱり痛いからハグするのはやめて」と言っているのですね。
恋人にかっこいいところを見せようと、キザなことを言ってみたのですが、やはりその激痛には耐えられないので、いいかっこをするのをやめた、ということです。


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2010年02月08日

25ドルで3時間待つだけ フレンズ4-15その5

部屋にあるスイッチが何のスイッチかわからず、ずっとそのことばかり考えているモニカ。
レイチェルが部屋に帰ってくると、モニカはテーブルの上に、大きな図面を広げています。
レイチェル: (refers to the table) What are these? ([テーブルを指して] これは何?)
モニカ: Electrical plans for the building. (この建物の電気の配線図よ。)
レイチェル: Okay, okay, okay, should I be scared? (わかった、わかった、わかった。私は(ここで)怖がるべきかしら?)
モニカ: I know that switch does something, okay? So-so I went down to City Hall and got these. All I had to do was pay $25 and wait in line for three hours. (私にはわかるわ、あのスイッチは何かの役目があるのよ、そうでしょ? 私は市庁舎に行って、これを入手したの。25ドル払って、列に並んで3時間待てばいいだけだったわ。)
レイチェル: Wow! If only more people knew! (まあ! もっと多くの人がそのことを知っているといいのに!)

plan は「計画」ですが、「図面、設計図、平面図」という意味もあります。
electrical plan は「電気の図面」ということですから、「電気の配線図」です。
Should I be scared? は「私は怖がるべき?」ですね。
何のスイッチかわからないことが気になってしょうがないモニカは、とうとう、この建物の配線図まで入手したということです。
それを知ったレイチェルは、そこまでしたモニカにあきれて、「私はこのモニカの行動を見て、ビビるべきよね?」と言っているわけです。
長い付き合いで、何かにこだわり出すと果てしない人だとわかっているレイチェルですが、さすがに配線図まで広げている姿を見ると、「モニカがどんな人かよくわかっているさすがの私も、だってモニカだもん、それくらいのことするわよ、なんて普通に受け止めちゃだめよねぇ? 怖いなーと思うのが普通よねぇ?」という感じでしょう。
「あなた、そこまでするなんて、怖すぎるわよ」という代わりに、「ここは怖がるべき?」と言っているのですね。

that switch does something は「あのスイッチは何かをする」、つまり、スイッチであるからには何かを動かすスイッチなのよ、何かの役目、何かの意味がある、ということ。
文頭に I know がついているのは、何の理由もなしに壁にスイッチが付いてるなんてあり得ない、という考えから、「何か役目があるってことが自分にはわかる」という感覚でしょう。
City Hall は「市庁舎、市役所」。文頭が大文字になっていることから、NY市庁舎ということですね。

All I had to do was... を直訳すると「私がしなければならなかったすべてのことは…だった」で、つまりは、「私は…すればいいだけだった」という意味になります。
つまり、モニカは、この配線図を入手するのに、25ドル払って、列に3時間並べばいい”だけ”だった、と言っているのですね。
事実は、25ドル”もの”お金を払って、列に3時間”も”並ばないと手に入らない、ということなのですが、それをさも大したことないように、「たったそれだけの費用と労力でゲットできたのよ」と言っているのです。
壁のスイッチの意味を知りたいと思ったら、そんな苦労も平気である、というモニカの性格もよくわかりますし、「たったこれだけのことで図面を手に入れられたんだから」みたいに言うところも、負けず嫌いのモニカらしいセリフですね。

If only more people knew! は、If only...! 「…でありさえすれば!」を使ったフレーズです。
この場合、仮定法が使われることが多く、ここでも knew という仮定法過去が使われています。
「もし多くの人が(そのことを)知っているならば(いいのに)!」という感覚で、「実際にはみんなそれを知らないけれど、もし知っていれば(いいのに)」という仮定のニュアンスが入るため、仮定法が使われるのですね。

モニカが「たった25ドル払って、3時間並ぶだけで手に入るわよ」と言ったので、「それだけのことでこんなにすごい図面が手に入るなんて知らなかったわ。もっとたくさんの人がそれを知っていたら、みんなモニカと同じように”簡単に”その図面を手に入れることができるのにねぇ」みたいなことを言っているのです。
「そんなに簡単に手に入るってことを他の人が知ったら、みんなそれを欲しがって市庁舎に殺到するでしょうね。そんなお得な情報をみんなが知らないなんて残念だわ」みたいに言って、「たったこれだけで図面が入手できたんだから」と発言したモニカに皮肉を言ってみた、ということですね。


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2010年02月05日

知ってる古生物学者で最高にタフ フレンズ4-15その4

エミリーの友人であるイギリス人男性たちと公園でラグビーをする約束をしてしまったロス。
二人のうち一人はエミリーの元彼なので、ロスは闘志を燃やしています。
ロス: Well, you should've seen the guy that she used to go out with. I mean, he's like "Joe Rugby."! (そうだな、彼女が以前に付き合っていた男を君らも見るべきだったね。ほら、彼は「ジョー・ラグビー」(みたいな感じ)なんだよ。)
フィービー: You're kidding! And he plays rugby? That's so funny! (Realizes) Oh, I see. You did that. All right. (冗談でしょ! それでその彼はラグビーをやってるの? それってすごく面白い! [気づいて] あぁ、わかった。そういう意味で言ったのね。わかったわ。)
ロス: Anyway, she thought the very idea of me playing rugby with him was like hilarious. So I'm gonna show her how tough I really am. (とにかく、僕が彼とラグビーをするっていう(まさに)その考えが、笑っちゃうようなことだって彼女は思ってたんだ。だから、僕は僕が本当にどれほどタフかってことを彼女に見せるつもりだよ。)
レイチェル: (starts laughing, Ross stares at her) I'm sorry. I'm sorry. You're right, you are a tough guy. You're the toughest palaeontologist I know. ([レイチェルは、フフフ…と笑い始める。ロスはレイチェルをじっと見る] ごめんなさい、ごめんなさい。あなたの言う通りよ、あなたはタフな男だわ。あなたは私が知ってる(中で)最もタフな古生物学者よ。)

エミリーの元彼はがっしりした体格だったので、ロスは彼のことを Joe Rugby と表現しています。
典型的なアメリカ人男性Joe フレンズ3-12その21 でも説明しましたが、Joe というのは「典型的なアメリカ人男性」を表す名前です。
今回の彼はイギリス人ですが、男性によくある名前である Joe を使って、「ミスター・ラグビー」「ラグビー太郎(?)」みたいに、いかにもラグビーやってます!みたいな男なんだよ、と表現しているわけですね。
フィービーがそれを聞いて笑っていますが、フィービーは彼が「ジョー・ラグビー」という名前、つまり名字がラグビーさんだと思って、「ジョー・ラグビーって人が実際にラグビーをやってるの? 面白い!」と喜んでいます。
しばらくしてから、それが本当の名前でないと気づいていますね。
アメリカでは典型的な男性名として Joe を使うことが多いので、それに気づかず本当の名前だと思った、というのは、いくらフィービーがトンチンカンなことを言う人であっても、ボケとしてちょっと無理があるような気もしますが、日本人の場合だと、本当にそれが彼の名前だと思ってしまう可能性は大いにあります。

エミリーに「ロスがラグビーですって?」みたいに笑われたのをロスはずっと気にしているようで、僕がタフなところを見せてやると意気込んでいます。
その後のレイチェルのセリフが面白いですね。
タフだと言ったロスを笑った後、You are a tough guy. You're the toughest palaeontologist I know. と言っています。
最初のセリフは、「あなたはタフな男だわ」でいいのですが、その次が、「私の知っている(中で)最もタフな古生物学者」になっています。
You're the toughest guy in the world とか、You're the toughest guy I've ever seen とか、You're the toughest guy I know とかなら、「世界で最もタフな男」「私が今まで出会った最もタフな男」「私の知ってる最もタフな男」となり、彼のタフさを認めたセリフになるのですが、実際にレイチェルが言ったのは、the toughest guy ではなく、the toughest palaeontologist 「最もタフな古生物学者」。
レイチェルの中では、古生物学者とスポーツマンというものが結びついていないでしょうから、そういうあまりスポーツが得意でない職業の人の中で、あなたは最もタフだわ、と言っているのですね。
実際の話としては、古生物学者でなおかつすごいスポーツマンという人もいるでしょうから、そこにせめて in the world がついていれば、「世界で最もタフな古生物学者」となって、それはそれで名誉なことかもしれません(笑)。が、レイチェルは the toughest palaeontologist I know と言っています。
私の知ってる古生物学者の中で最高にタフ、という意味になるのですが、元彼のロスが古生物学者だったからと言って、古生物学者そのものに興味のなさそうなレイチェルが、ロス以外の古生物学者をたくさん知っているとも思えません。
もう少しありふれた職業名ならその職業の人をたくさん知っていることになり、その中で最高というのは褒め言葉になりますが、古生物学者はそんなにあちこちで遭遇する職業ではありませんね。
「私の知ってる中で最高にタフな古生物学者」と言っても、レイチェルは古生物学者をロスしか知らないので、それでは全然褒め言葉になっていない、ということです。
guy ではなく、palaeontologist と限定した上、さらに、I know 「私の知ってる」とさらに範囲を狭めた結果、比較する相手がいない状態で最高にタフだと言っていることになるのですね。


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2010年02月02日

まさにこのこと トークアバウト フレンズ4-15その3

レイチェルと一緒に行ったネイルのお店で、ジャニス(!)と再会してしまったチャンドラー。
またジャニスの勢いに押されてデートしてしまったのですが、帰りに寄ったセントラルパークでジャニスに別れを告げようとします。
チャンドラー: (laughs) Okay, we have to talk. I'm just getting out of a very serious relationship. ([ジャニスの例の笑い声を受けて笑って] よし、俺たちは話をしなきゃ。俺はものすごく真剣な(男女)関係から抜け出そうとしてる[を忘れようとしてる]ところなんだよ。)
ジャニス: I know. And I'm just getting out of a marriage. I mean, talk about "meant to be." (わかってるわ。そして私は結婚[婚姻関係]から抜け出そうとしてる[を忘れようとしてる]ところなの。つまり、まさに「運命づけられてる」っていうのはこのことね。)
チャンドラー: Right. But I just think that this is happening too soon. (そうだね。でもこんなこと(君との関係を始めること)はあまりにも早すぎると思うんだけど。)
ジャニス: Oh, too soon, too schmoon! Face it, honey, I am not letting you get away this time. (あぁ、トゥー・スーン、トゥー・シュムーンね! 現実を見て[現実から目を背けないで]、ハニー。今度はあなたを逃がしはしないわよ。)

We have to talk. は誰かと込み入った話を落ち着いてしたい時の決まり文句ですね。
「君に聞いて欲しい話がある、じっくり話し合いたいことがある」というようなニュアンスです。
チャンドラーもジャニスも、I'm just getting out of a... という同じフレーズを使って、「自分はちょうどあることから抜け出ようとしているところ」だと言っています。

チャンドラーの a very serious relationship とは、フレンズ4-13 で別れてしまったキャシーとの関係ですね。
ジャニスは、マットレス・キングの社長さんと結婚していて、一時期そのダンナさんと離婚しそうになっていた時期がありました。ちょうどその頃、チャンドラーに再会し、しばらく付き合っていたのですが、ジャニスはやはりそのダンナさんのことが忘れられず、フレンズ3-8 で、ジャニスはその社長さんの方を選ぶことに決めた、という話になっていました。
このエピソードの最初の方で、再会したモニカに「どうしてた?」と聞かれ、ジャニスは "Oh, well, I’m divorced." と答えていましたので、結局、そのダンナさんとも離婚してしまったようですね。

俺は真剣な関係を終えたばかりだから、とても次の関係を始めようという気持ちにはならない、とチャンドラーは言っているのですが、ジャニスはそれを受けて、「私だって結婚という、ある意味、もっと真剣な関係を終えたばかりなのよ」と言っています。
真剣な関係が終わったばかりなのは、何もあなただけじゃないわ、私だってそうなのよ、ということです。

talk about "meant to be." について。
talk about は「…について話す」ということですが、このように、Talk about...(!) として使われると、「まさに・実に・すごい…である」「…とはまさにこのことである」というような意味になります。
強調する言い方なので、語尾に感嘆符がつくことが多いです。
(be) meant to be は「…であるように運命づけられている」。

隠れた主語の神が前面に出てくる フレンズ3-16その13 でも触れたのですが、マーク・ピーターセンさんの 続・日本人の英語 (岩波新書) の、p.8 「小指に結んだ赤い糸」で、You were meant for me. というフレーズについての説明があり、そこに、meant についての興味深い解説があります。

以下、一部引用させていただきますと、

p.10 隠れた主語は「神」
"were meant for" という英語は、受動態である。ということは、能動態の "meant for (mean for の過去形)もあるはずである。それに、その主語もどこかにあるはずである。つまり、
Who meant you for me? という問題になる。

p.11 "mean" の受動態の多くの場合、その「つもり」をもつ、背景にある主語は「運命」、あるいは、もっと厳密に言えば「造物主」である。「神」である。


つまり、mean の主語は「神」である、ということで、ジャニスは、「神様によって運命づけられてる、っていうのはまさにこのことね」と言っているのですね。
二人ともちょうどシリアスな関係が終わったばかりの状態で出会った、二人がこうして出会ったのは神の思し召しなのよ、二人はフリーになって再び出会う運命だったのよ、と言いたいわけです。

ジャニスを拒みたい(笑)チャンドラーは、関係が終わったばかりだから、今はそんな気になれない、という理由に使おうとするのですが、ジャニスにしてみれば、「何のしがらみもなく堂々と付き合えるんだから却って好都合よ、二人が再び恋人に戻れるように、神様が二人の前の関係を終わらせるようにしてくれたのよ」と言っているということです。

このことが起こるのは、つまり、こんな風に別れた直後に誰かとまた関係を始めるのは、too soon 「早すぎる」とチャンドラーは言っています。
その too soon という言葉を聞いて、ジャニスは、too soon, too schmoon と返しています。
フレンズ3-19その5 で、
レイチェル: It's not very fair to you. (あなたにとってはあまりフェアじゃないわよね。)
マーク: Ahh! Fair, shmair. (あー! フェアー・シュメアーだよ。)
というやり取りがありましたが、この schmoon というのは、その shmair と同じような使い方だと思います。
その記事のコメント欄で教えていただいたのですが、イディッシュ語(アメリカなどの国々でユダヤ人が使う言語)は、sh- や sch- で始まる単語が多く、shm- や、schm- をつけた言葉を直後に繰り返すことで、やや否定的なニュアンスを出す、という使い方があるようです。

ここでも、too soon と言ったチャンドラーに、「何が too soon よ、ばかばかしいわ」のような否定的なニュアンスで、too soon, too schmoon と言ったのですね。
一種の言葉遊びのような感覚で、「しかし…」「しかしも、かかしもない!」みたいに返すのと似ている気がします。


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2010年01月28日

1776年のアメリカ独立宣言 フレンズ4-15その2

ロスがイギリス人女性エミリーと夜の街をデートしていたところ、エミリーの友人であるイギリス人男性2人(リアムとデボン)に出会います。
その男性がスポーツのユニフォームのようなものを着ているのを見て、
ロス: So uh, what, were you guys playing soccer or someth-- or should I call it (In an English accent) "football"? (それで、その、君たちはサッカーか何かをプレーしてたのかな? …いや、こう呼ぶべきかな [イギリス風アクセントで] 「フットボール」?)
デボン: We were playing rugby. (僕らはラグビーをしていたんだ。)
リアム: In fact, we're playing a game at the park tomorrow. You're welcome to play too if you want. (実は、明日、公園で試合をする予定なんだ。君が望むなら、君も自由にプレイに参加していいよ。)
エミリー: (laughs) Ross play rugby? I don't think so. ([笑って] ロスがラグビーをする、ですって? 私にはそう(ロスがラグビーをするとは)思えないわ。)
ロス: What's ah, what's so funny about that? (僕がラグビーをすることの、何がそんなに面白いんだよ?)
エミリー: Well, I mean, you're American, to start with. You don't even have rugby here. (そうねぇ、だって、そもそもあなたはアメリカ人だもの。ここ(アメリカ)にはラグビーはないでしょ。)
ロス: Well, we didn't have freedom here until 1776 either, so…. (そうだねぇ、ここ(アメリカ)には、1776年までは自由もなかったんだ、だから…)

イギリス人男性の着ている服がサッカーのユニフォームだと思ったロスは、「サッカーでもしてたの?」と尋ねていますね。
その後、「あぁ、君たちはサッカーじゃなくて、フットボールって呼ぶんだっけ?」と言い直しています。
イギリスでは日本で言う「サッカー」のことを football と呼ぶのですね。
アメリカで、football と言えば、American football のことになります。
相手がイギリス人なので、そういう呼び名の違いを使って、「あぁ、君たちの国では、フットボールって言うんだよな?」と言っているわけです。

その後のセリフから、二人の男性がしていたのは、サッカーではなく、ラグビーであることがわかります。
be welcome to は「自由に…してよい」ですね。「…するのはウェルカムだよ」と言ってもわかりそうな感覚ですね。
「良かったら一緒にどう?」みたいにロスが誘われたのを見て、エミリーは「ロスがラグビーですって!?」みたいに驚き、笑っています。
似合わない、イメージが違う、あり得ない、という感じですね。
「ロスがラグビーなんて…」と笑われたのでムッとしたロスは、僕がラグビーすることの何がおかしいんだ? 僕がラグビーをしたら変だって言うのか?とエミリーに尋ねます。

エミリーの答えた理由は、「あなたはアメリカ人だし、アメリカにはラグビーという競技がないでしょ」ということ。
to start with は「まず第一に」。to begin with とも言いますね。
You don't even have rugby here. の here は、エミリーの故郷イギリスではなく、「ここアメリカでは」という感覚。
ここアメリカでは、あなたたち(アメリカ人)はラグビーを持っていない、というのはつまり、「ここアメリカにはラグビー(というスポーツ)が存在しない」ということ。
even がついているのは、「ラグビーという競技がありさえしない、存在さえしない」という感覚で、いつもラグビーをやっているこの人たちとラグビーするどころか、ラグビーをした経験さえない、ルールも全然知らないでしょ、という感じでしょう。

You don't have... と言われたロスは、同じように、We didn't have... を使って、「君はアメリカにはラグビーがない、っていうけど、昔は…もなかったんだ」と言っています。
We didn't have freedom here until 1776 either. は、「1776年まではここアメリカには自由もなかった」。
1776年と言えば、アメリカ独立宣言の年ですね。
アメリカはイギリスから独立したので、「アメリカにはラグビーがない、って言われたけど、君たちの国イギリスから独立するまでは、この国には自由もなかったんだよ」と、イギリス人である彼らに対して、皮肉を言っている、ということです。
相手がイギリス人だから、イギリスからの独立である独立宣言のネタを使うのが皮肉としてはより効果的ということでしょう。
1776年のアメリカ独立宣言は日本人も歴史(世界史)で習う事柄なので、それを知っていれば日本人にもわかりやすいジョークになりますね。


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2010年01月19日

aがourに変わるオチ フレンズ4-15その1

シーズン4 第15話
The One with All the Rugby (チャンドラー、イエメンに行く!!)
原題は「ラグビーばかりの話」


ネイルサロンにいるレイチェルとチャンドラー。チャンドラーはレイチェルに連れて来られたようです。
チャンドラー: Y'know, I can't believe I'm getting my nails done! And you said it was gonna be fun. (pause) Which it kinda is. Also, you said there would be other guys here. There are no other guys here. (ほら、俺がネイルを(きれいに)してもらってるなんて信じられないよ。それに君は楽しくなるって言ったのに。[沈黙] [きれいになった爪をじーっと見て] まあちょっと楽しいけどね。それに、ここには他の男性もいるだろう、って言ってたのに。ここには俺の他には男がいないじゃないか。)
レイチェル: Chandler, there's a guy right over there. (Points to the counter) (チャンドラー、ちょうどあそこに男性が一人いるわよ。[カウンターを指差す])
チャンドラー: That's a mailman! That's our mailman! (Waves to the mailman) (Sarcastic) Hi. How are ya? (あれは郵便屋さんだろ! あれは俺たちの郵便屋さんだ! [郵便配達人に手を振る] [皮肉っぽく] はーい、元気?)

チャンドラーは、ネイルをこんな風にきれいにしてもらってるなんて信じられないよ、と言っています。
fun(楽しいこと)になるって言ったのに、と不満を述べているようですが、自分の指をまじまじ見た後で、Which it kinda is. つまり、It kinda is fun. 「ちょっと楽しいね」と言っているのがチャンドラーらしいです。
何だ、文句を言いながら結構楽しんでるんじゃん!という感じですね。

その後で、「他の男性も来てるって言うから来てみたのに、男性は俺しかいないじゃないか」とも言っています。
するとレイチェルは、あそこに男性がいるわ、と言って、カウンターにいる人を指差します。
その男性は mailman 「郵便配達人」。つまりお客さんではなくて、その店に郵便を届けに来ているだけの人(笑)。
「男ってったって、あれは手紙を届けに来ただけの郵便屋さん(a mailman)じゃないか」と言っているのですが、その後、our mailman と言い直しているのが面白いですね。
ある一人の郵便屋さん、たくさんいる郵便配達人の一人(a mailman)と思っていたら、それは、自分たちにいつも郵便を届けてくれる顔見知りの郵便屋さん(our mailman)だとわかった、ということです。
知り合いなので、チャンドラーは彼と挨拶を交わしているのですが、ネイルサロンにいるのを見られたのが恥ずかしいので、へにゃへにゃ声の挨拶になっています。

That's a mailman! That's our mailman! という、一見同じセリフの繰り返しに見えるような文章ですが、実は a と our を変えることで、大きな意味の変化が生まれるのですね。
「男性もいるわ、ってあれは客じゃなくて郵便屋さんだろ」と言った後、「おまけにあれはただの郵便屋さんじゃなくて、俺がよく知ってるなじみの郵便屋さんじゃないか!」と言うことで、「他にも男がいるっていうからついてきたのに、客の男は俺しかいないし、おまけに顔見知りに俺がネイルをしてもらってるところを見られちゃったじゃないかー!」ということですね。

英語の音声だけでこれを見ていて、a mailman が our mailman に変わることでオチになっていることに気付ければ、「いい感じ」だと思います。


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2010年01月14日

stinkは「下手だ」 フレンズ4-14その6

I stink. 「僕はくさいんです[臭うんです]」と言って、ヘストンのシャワールームを使っていたことを弁解するジョーイ。
チャールトン・ヘストン: Joey, right? (ジョーイ、だったな?)
ジョーイ: Yeah. (ええ。)
チャールトン・ヘストン: (tosses him a towel, motions for him to get out of the shower and sits down on the couch) Every actor, one time or another-- opp! (Joey tries to sit down next to him and Heston makes him sit somewhere else.) Every actor thinks he stinks. Even Laurence Olivier sometimes thought he stank. Bob Redford won't even watch himself. ([ジョーイにタオルを投げ、ジョーイにシャワーから出ろというしぐさをして、カウチに座る] どんな役者もあれやこれやの時に…おっと! [ジョーイはヘストンの隣に座ろうとしたので、ヘストンはジョーイを別の場所に座らせる] どんな役者も自分が下手だと思うものだ。ローレンス・オリビエでさえ、自分は下手だと時には思った。ボブ・レッドフォード[ロバート・レッドフォード]は自分自身(の演技)を見ることすらしなかった。)

ジョーイは、自分はシャワーを長い間浴びてないので悪臭がする、と説明しているのですが、ヘストンはもっと抽象的な意味で捉えたようです。
フレンズ2-17その12 でも、stink という単語について説明していますが、stink は「悪臭を放つ、いやなにおいがする」という「動詞」ですね。
日本語だと「僕は臭い(くさい)」のように「形容詞」になりますが、英語では「悪臭を放つ」という「動詞」になっていることも、興味深い点かなと思います。

そして、その動詞 stink には「…がひどく下手である」という意味もあるのですね。

研究社 新英和中辞典では、
stink=(口語)〔…が〕ひどく下手である 〔at〕
例) He stinks at tennis. 彼はテニスがひどく下手だ。


英辞郎では、
stink=【自動-2】どうしようもない、ひどいものだ、お粗末だ、駄目だ
例) Your cooking stinks. あなたの料理はまずい[ひどすぎる]。


と出ています。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
stink :
1. to have a strong and very bad smell
2. something stinks (spoken informal)
a) used to say that something is bad or that you do not like it

つまり、1. は基本的な意味で、「強くてとてもひどい臭いを持っていること」
2. は「何かがひどい、または自分がそれを好きではないことを言うために使われる」

つまり、ヘストンは stink を「下手である、ひどい」という意味で解釈した、ということです。
それで、「自分は下手だ、自分の演技や芝居がひどい」と思うのは何も君だけじゃない、どんな名優だってそんな風に思うもんだ、と具体的な俳優の名前を挙げているのですね。

stink は「くさい」ことを意味する動詞だと説明しましたが、日本語で「演技がくさい」「くさい演技」と言う場合、「くさい」は「しらじらしい、わざとらしい」というような意味ですよね。

手持ちの「広辞苑 第三版」には、そういう「演技がくさい」のような「くさい」の意味は出ていないのですが、
研究社 新”和英”中辞典には、
くさい【臭い】=〈演技がわざとらしい〉 unnatural, artificial, theatrical, 《口語》 hammy
句例) しろうとくさい演技 an amateurish performance


という訳が出ています。
ですから、stink は「悪臭がする」「くさい」というような意味であることから、I stink. を「僕の演技はくさいんです」のように訳してしまうと、少しニュアンスが違ってしまうような気もするんですね。
俳優として良くない部分を語っているというネガティブな意味である、という点では、方向性は同じですが、「僕の演技はくさい」のではなく、「僕の演技は下手、ダメ」だと言っているということにも注目したいな、と思います。

DVDの日本語訳では、
ジョーイ: …(俺は)臭いんです。
ヘストン: 役者は多かれ少なかれ…自分を臭いと思うもんだ。
のように訳されていましたが、日本語訳を作る場合は、そう訳すのが最善の策だろうと思います。
英語でダブルミーニングである以上、日本語でもダブルミーニングにするためには、どちらも「臭い」と訳すのがこの場合は適切だ、ということになりますね。
文字数制限や秒数制限のある字幕や吹替では、stink は「(演技が)くさい」というよりは「(演技が)下手だ」のニュアンスである、ということを説明する余地がありませんし、それを説明してしまうとダブルミーニングの面白さが半減してしまいますからね。

ここで私が言いたいことは、日本語訳で「くさい」と訳されているからと言って、それをそのまま鵜呑みにせず、日本語の「演技がくさい」というような意味が英語の stink にもあるのかな?と自分で辞書で調べてみることの必要性です。
DVDの日本語訳は、「ドラマの日本語版」を作っているのであって、英語本来のニュアンスが全て訳し出されているとは限らない、英語のセリフそのものの意味はやはり辞書などで確認しないとわからないこともある、ということですね。

stink と「くさい」の違いを見てみると、逆に、日本語を学んでいる外国人の方が、「演技がくさい」というのを「演技が下手だ」という意味で理解している可能性もあるかもしれない、と思ったりもします。
いずれにせよ、日本語とは少しニュアンスが異なるところもまた、外国語を学ぶ楽しみなのかな、とも思います。

ローレンス・オリヴィエ(Laurence Olivier)は、Lord という爵位を与えられた、イギリスを代表する名優、そしてシェークスピア俳優でもあります。
Wikipedia 日本語版: ローレンス・オリヴィエ
「風と共に去りぬ」のヴィヴィアン・リーと熱愛し、結婚・離婚したことでも有名ですね。
前回のカーク・ダグラスの説明で登場した映画「スパルタカス」では、そのダグラスと共演しています。

Bob Redford は、Robert Redford (ロバート・レッドフォード)のこと。
Bob というのは、Robert の愛称なんですね。
Wikipedia 日本語版: ロバート・レッドフォード
「明日に向かって撃て!」(原題:Butch Cassidy and the Sundance Kid)、「スティング」(原題:Sting)などへの出演で有名な俳優ですが、監督としても、1980年に「普通の人々」(原題:Ordinary People)でアカデミー監督賞を受賞しています。

ヘストンも名優だけあって、名前を出す俳優も大御所ばかりですね。
Every actor と言っているので、もちろん自分自身も含んでの話でしょうが、「私も自分が下手だと時々思うさ」とは言わないところに、彼のプライドが垣間見える気もします。


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2010年01月06日

チャールトン・ヘストン フレンズ4-14その5

あけましておめでとうございます。
ブログを続け、今年もまたこうして皆様にご挨拶できることはとても幸せです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


チャールトン・ヘストンの映画の撮影の日、寝過ごしてしまったジョーイは、釣り旅行の後、悪臭を放っていたにもかかわらず、シャワーも浴びずに撮影所に来てしまいます。
チャールトン・ヘストンの控え室にはシャワーがついていると聞いたジョーイは、ヘストンのいない間にこっそりシャワーを浴びていたのですが、ヘストン本人に見つかってしまいます。
チャールトン・ヘストン: Who in the hell are you? (一体お前は誰なんだ?)
ジョーイ: I guess you wouldn't believe me if I said I was Kirk Douglas, huh? (もし、僕はカーク・ダグラスだと言っても、信じてもらえませんよね。)
チャールトン・ヘストン: Put some pants on, kid, so I can kick your butt. (パンツをはけ、坊や。そしたらお前の尻を蹴ることができるからな。)
ジョーイ: No-no-no, no, no, wait. You don't understand. See, I'm an actor. Joey Tribbiani. I'm doing a scene with you today, and well, I stink! (いえいえいえいえいえ、待って。あなたはおわかりになってないんです[誤解してるんです]。あの、僕は俳優です。ジョーイ・トリビアーニです。僕は今日、あなたと一緒のシーンを演じているんです。そして、その、僕は stink なんです[くさいんです]!)
チャールトン・ヘストン: (shocked) You're in this picture? ([ショックを受けて] お前はこの映画に出てるのか?)
ジョーイ: Yeah-yeah. I'm one of the cops that won't work with you 'cause you're a loose cannon. Anyway, look, I'm really sorry, but I just... stink! (そう、そうなんです。あなたが手に負えない人だからという理由であなたと働きたくない警官の一人ですよ。とにかく、聞いて下さい、本当にすみません。でも、僕はただ・・・くさいんです!)

チャールトン・ヘストン(Charlton Heston)は、「ベン・ハー」(原題: Ben-Hur)、「十戒」(原題:Ten Commandments)などで有名なアメリカの俳優ですね。
2008年4月に亡くなられています。
Wikipedia 日本語版: チャールトン・ヘストン

誰だ?と聞かれて、ジョーイはカーク・ダグラスの名前を出しています。
Wikipedia 日本語版: カーク・ダグラス
俳優マイケル・ダグラスのお父さんでもありますね。
カーク・ダグラスは1960年の「スパルタカス」(原題:Spartacus)という映画に主演しています。
Wikipedia 日本語版: Category:古代ローマを題材とした作品 にあるように、「ベン・ハー」「スパルタカス」は共に、古代ローマを題材にした映画です。
ベン・ハーは1959年公開、スパルタカスは1960年公開で、公開された時期も近いですね。
そういう背景を考えると、二人はライバルのように言われていたのかな? だからここでジョーイはダグラスの名前を出したのかな?と思いました。

Put some pants on, kid, so I can kick your butt. というのは、尻を蹴ってやりたいところだけど、裸の尻を蹴りたくないから、まずパンツをはけ、それから蹴ってやる、という感じですね。
ジョーイは、自分は映画で共演する俳優だと言い、自分の役柄を説明しています。

loose cannon について。
cannon は「大砲、機関砲」ですね。カイやハヤトが乗っているガンキャノンのキャノンです(笑)。
loose は「解き放された、解放された」。

loose cannon は、英辞郎では、
loose cannon=(手に負えない)危険な人[物]、ほら吹き
例) That guy is a real loose cannon. He is constantly making trouble for everyone. 「あの男性は本当に手に負えない。いつも誰かともめ事を起こしている。」


LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
loose cannon : someone who cannot be trusted because they say or do things you do not want them to
つまり、「してもらいたくないようなことを言ったりしたりするために、信用されない人」。

人が嫌がるようなことをしたり言ったりするのでみんなに迷惑がられる、という感覚ですね。
loose cannon であるあなたと一緒に働きたくない警官、ということですから、ヘストンも警官役で、同僚に迷惑をかけるようなタイプの警官だということでしょう。

上に紹介したウィキペディアにも載っていますが、ヘストンは、「全米ライフル協会会長」を務めていたことでも有名です。
マイケル・ムーア監督の「ボウリング・フォー・コロンバイン」では、ライフル協会会長であることで、インタビューを受けるシーンもありました。
ヘストンの趣味は狩猟ですし、彼とライフルは、イメーとして強く結びついていますね。
「手に負えない人」を意味する言葉はいろいろあると思いますが、ここで、loose cannon というフレーズが使われたのは、ライフル、銃、キャノンのイメージが繋がるからかな、と思いました。

なお、ジョーイが言った stink という言葉については、次回、詳しく説明します。


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posted by Rach at 10:20| Comment(7) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月29日

空港でボディチェックされる フレンズ4-14その4

予定が変わったのに連絡がなかったことを怒っているイギリス人のエミリー。
レイチェル: Oh well, no, I.... (あぁ、あの、違う、私は…)
エミリー: Oh, no-no-no, that's not rude. It's perfectly in keeping with the trip where I've already been run down by one of your wiener carts, and been strip-searched at John F. Kennedy Airport. Apparently to you people, I look like someone who's got a balloon full of cocaine stuffed up their bum. (あら、違う違う違うわ。そんなの失礼じゃないわよ。こういう旅行を上手くこなすのが流行なのよね。あなたがたアメリカの車にひかれそうになったり、ジョン・F・ケネディ空港で、裸にされてボティチェックされたり。どうやら、あなたがたアメリカ人には、私はコカインがいっぱい詰まった風船をお尻に詰めているような人間に見えるらしいわね。)
モニカ: I-I-I think you look great. (私は、私は、あなたは素敵に見えるわよ。)

相手(レイチェル)の態度が失礼だと思っているのは明らかなのに、あなたがやったことは別に無礼な、失礼な(rude な)ことじゃない、と言っています。
その後、いろいろと自分の体験を語っていますが、ここアメリカに来て、他にもいろいろ無礼なこと続きだったから、ここではこういうのが普通で、あなたのしたことだけが特別 rude なわけじゃないのよ、という感じの皮肉です。

It's perfectly in keeping with the trip where... の部分がよくわからないのですが、in を前置詞だとすると、perfectly 「完全に」という副詞がかかるべき言葉がありませんよね。
「完全に…である」の「…」に当たる部分がない、ということです。
これは、その前の文に出てきた、rude 「失礼な、無礼な」という形容詞が省略されている、と考えるべきでしょうか?
でもそういう場合は、It's perfectly so in keeping... のように、前に出てきた形容詞 rude の代わりに、so が入るような気もするんですよね。

また、in には「流行している、はやっている」という意味もあります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
in [adverb] : if clothes, colors etc. are in, they are fashionable.
例) Long hair is in again.

つまり、「服や色などが in というのは、それらがファッショナブルである(流行している)ということ」。例文は、「ロングヘアーがまた流行している」。

この in が「はやっている」という意味だとすると、keeping は動名詞で、keep with... することは、完全にはやっている、みたいな感じになるでしょうか。

keep with は「…と(調和を)保つ、調和する、一致する、…に沿う」なので、keep with the trip where... は「私が…という経験をしたような旅行と調和する」ということでしょうか。
調和する、というのは、そういういやな経験の旅行でも文句を言わずに旅行を進めて行く、ということかなぁ、と。
「あなたがしたことは失礼じゃないわ。こういう旅行をこなすののは完璧な流行ですものね」みたいに、アメリカではあなたの行動も含めて、そういう無礼なことをするのが流行であり当たり前、それにいちいち目くじら立てるイギリス人の私がきっとどうかしてるのね、的なことがいいたいのかな、と思いました。

で、その the trip の内容がその後続きます。
run down は「(車が)(人などを)ひく、引き倒す」。

wiener carts について。
cart は「荷車」「手押し車、カート」などで、ショッピングカートのカートなどを指しますね。
ここでは、cart に run down されかけた、という話なので、ショッピングカートくらいの大きさではなく、もう少し大きな荷車を指すでしょうか。

wiener はいわゆる「ウインナー(ソーセージ)」。
LAAD では、
wiener [noun] [countable]
1. a type of SAUSAGE used to make HOT DOGs
2. (spoken) someone who is silly or stupid
3. (spoken) a word used by children meaning a PENIS

と出ています。
最初、2. の stupid という意味、つまり、your stupid cart のように「あなたたちアメリカのばかなカート」とののしる表現かと思ったのですが、もしかしたら、やっぱり「ウインナー」かもしれないと思い始めました。

LAAD の 1. の語義に出ているように、ウインナーと言えば、ホットドッグに使うソーセージのことですよね。
ホットドッグと言えば、アメリカを代表する食べ物。とすると、wiener cart は「ホットドッグを売っている車、屋台」みたいなイメージなのでは?と思ったりします。
hotdog wagon や hotdog vendor みたいな意味で、wiener cart と言っているのかなぁ?と。
アメリカではあっちこっちにある、ホットドッグの車にひかれそうになって…と言うことで、アメリカに対する不満を表現しているような気がするんですよね。
大阪に行ったら、たこやき屋の車にひかれそうになったわよ、と怒っているような感じでしょうか。

strip-search は「ボディチェックする」「裸にして所持品を調べる」という意味ですね。
「ストリップ」にして「サーチ」するわけですから、日本人にもわかりやすいニュアンスです。
Apparently は「どうやら…らしい」という意味ですから、Apparently to you people は「どうやらあなたたちアメリカ人には(私は…のように見える)らしいわね」という感覚ですね。

balloon は「バルーン、風船」。
stuff up は「詰める、詰め込む」。
My nose is stuffed up. なら「鼻が詰まっています」と病状を説明する時のセリフになります。
bum はイギリス英語の俗語で、「尻」という意味。
フレンズたちなら、butt (怒りが爆発しているならもっと下品な ass)と言うところを、イギリス人であるエミリーは、bum と言っているわけで、ここにもイギリス英語の特徴が出ていますね。

空港で、お尻にコカインの袋を入れていると疑われて身体検査されたのよ!と怒っているのですが、そのセリフは、エミリーのお尻がでっかい(笑)ことを言っているような気もします。
服のお尻の部分にそういうものを詰め込んでいるように見えたということは、そこがとても膨らんでいた、という意味ですからねぇ。
そういう意味でも、ただ「コカインを密輸する」ではなくて、「コカインをお尻のところに詰めている」という表現が、彼女のお尻が大きいことを示すことになり、より面白く聞こえる、というセリフの妙でしょうか。

あまりのエミリーの勢いに、いつもは強気のモニカも気圧(けお)されたようで、「(あなたたちアメリカ人にはこんな風に見えるらしいわね、って言うけど)私には素敵な人に見えるわよ」と、何とか怒りを和らげようとしてるのも面白いですね。


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posted by Rach at 14:10| Comment(7) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月22日

アパートとフラット フレンズ4-14その3

上司ウォルサムさんの姪(エミリー)と一緒にオペラを見る約束をしてしまっているレイチェル。
同じ晩に、ジョシュアと一緒にクラブのパーティーに行きたいレイチェルは、何とかロスを説得し、結局、ロスがそのエミリーの相手を引き受けることになります。
そのエミリーがレイチェルたちの部屋にやってきました。
レイチェル: There's been a teeny-teeny change of plans. It turns out I'm not free tonight. So.... (ちっちゃなちっちゃなプランの変更があるの。私は今夜、予定が空いてないことがわかったのよね、それで…)
エミリー: Really? Well, that's just lovely, isn't it? I must've missed your call, even though I didn't leave the flat all day. (ほんとに? まぁ、それは素敵ね、でしょ? 私はきっとあなたの電話を聞き損ねたに違いないわね。私は今日一日、アパートを離れなかった[一歩も出なかった]けれど。)

teeny は「ちょっとした」。
今回は、teeny-teeny と言っていますが、teeny-tiny という表現もありますね。
プランの変更があるんだけど、それはほんとにささいな、ちっちゃな変更なのよ、と言って、ことの重大さを隠そうとしている感じです。

「私は今夜予定が空いてない」というレイチェルの発言を、「今日、私は用事があってあなたとの約束は果たせないの」であると瞬時に気付いたエミリーは、間髪入れずに、「まぁ、それは素敵…」とすごい勢いで話し始めます。

I must've missed your call は 「must+現在完了形」で、「…したに違いない」ですね。
even though は even if 「たとえ…だとしても」という意味もありますが、この場合は「(実際は)…だけれども」というニュアンスです。

flat は「共同住宅」のことで、アメリカ英語で言うところの、apartment を指します。
イギリス英語では、apartment とは言わずに flat と言うのですね。
エミリーはイギリス人なので、イギリス風の単語を使っているということです。
アメリカ英語とは異なる特徴的なイギリス英語をわざと盛り込んで、いつものフレンズたちのようなアメリカ人ではなく、イギリスから来た女性であることを強調する、という脚本上の意図もあるのかもしれませんね。

また、彼女の発音も「いかにもイギリス英語」という感じです。
いつも聞いているフレンズたちのしゃべり方とは明らかに違います。

「部屋を出なかったのに、電話を聞き損ねたに違いない」というのは、レイチェルに今日予定があって、一緒にオペラを見ることができないって言うのなら、普通はまず電話で連絡して来るものよねぇ、と言いたいのです。
電話で連絡もして来ないで、わざわざここまで足を運んだ私に、この場で「やっぱり無理なの」って言うなんて、あまりにも失礼でしょ!と怒っているわけですね。


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posted by Rach at 11:04| Comment(6) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月16日

夜につわりがひどいタイプ フレンズ4-14その2

モニカとレイチェルの部屋。仕事から帰ってきたレイチェルは不機嫌そう。
モニカ: Uh-oh, what's the matter? (あらまあ。どうしたの?)
レイチェル: Ohh, it's Joshua invited me to this fancy club opening tonight. But I already told Mr. Waltham that I would take his niece to this dumb old opera. So... What are you gonna do? (あぁ、ジョシュアが、今夜、おしゃれなクラブのオープニングに私を招待してくれたのよ。でも、私はすでにウォルサムさんに、姪っ子をくだらない古いオペラに連れて行くって言っちゃってたのよ。だから…どうする?)
モニカ: I don't know, sweetie. (わからないわ、ハニー。)
レイチェル: No! Help me! (だめよ! 私を助けてよ!)
モニカ: I can't. I have to work. (むりよ。私は仕事があるのよ。)
レイチェル: Phoebe? (フィービーは?)
フィービー: I would, but I get my morning sickness in the evening. (助けるつもりはあるんだけど、でも、私は夜につわりがあるの。)
レイチェル: Ugh! (あー!)
フィービー: Unless! She wants to spend the night holding my hair back for me. (でもこれなら話は別よ! 彼女が私のために、一晩中、私の髪の毛を後ろで持っててくれるつもりなら。)

レイチェルは自分の状況を説明します。
せっかくジョシュアが誘ってくれたのに、その時にはすでに(already)、上司のウォルサムさんと約束した後だったから、ということですね。
this fancy club opening と this dumb old opera が対照的に使われています。
fancy は「派手な、しゃれた」、dumb は「ばかな」ですが、ここでは「くだらない、つまらない」みたいなニュアンスでしょう。
クラブという最新のおしゃれスポットに対して、昔からある古臭いオペラ、という感じで、old opera と言っているのでしょうね。

レイチェルは、What are you gonna do? と言っています。
2つの約束が重なっていて、どうしたらいいかわからない場合は、普通は、What am I gonna do? 「私はどうすればいい?」と言うことが多いのですが、ここでは、主語が I ではなくて、you になっています。
「もしあなたが私の立場だったらどうする?」と尋ねているようにも聞こえますが、それだと、What would you do? になるでしょうか?
このセリフはもしかすると、レイチェルらしいわがままさが表れたものかもしれません。
「私は憧れのジョシュアに誘われたんだけど、上司との先約があって…」と言えば、誰か上司のとの約束を、私の代わりに果たしてくれないかしら?と頼みたがっているのは想像がつきますね。
「あなたはどうする?」というのは、「モニカは今の話を聞いて、私のために働いてくれるつもりある?」みたいなニュアンスかな?と思いました。
そういうレイチェルの期待を感じたからこそ、モニカは、「どうかしらね、わからないわ」みたいにとぼけてみたのでしょう。
「私がそっちを引き受けてあげようか?」と言ってもらえるのを期待したのに、そう言う返事をされたので、「そんなこと言わないで、私を助けてよ!」という流れになっているのだろうと思います。
今度ははっきり「助けて、私の代わりにそっちを担当して」と言われたので、「私は仕事に行かなくちゃいけないから無理よ」と返事しています。

今度はフィービーにお願いするレイチェル。
フィービーは、I would. と言っていますね。
I will. だったら「やるわ。私が引き受けるわ」になるでしょうが、would と婉曲さが入った助動詞が使われているので、「やってもいいんだけど」みたいなニュアンスでしょうかねぇ?
その後、but と続けて、それを引き受けるのに障害となるような理由を述べています。

morning sickness は「(妊娠初期の)つわり、吐き気」のこと。
直訳すると「朝に気分が悪くなること」ですね。
経験者の立場で言うと、別につわりは朝だけではないように思うのですが、なぜか英語では morning 「朝の」という形容詞がつきます。
I get という現在形は「習性」を表す感覚で、「私は夜につわりがあるタイプなの」という感じでしょうか。
つわりが morning sickness であるために、「(ちょっと不思議なんだけど)私は夜に朝の吐き気があるタイプなのよね」みたいなニュアンスに聞こえるのが面白いわけです。

結局、そのオペラの時間帯である夜は、つわりがひどいんで無理だわ、と断っていることになります。
その後、何か思いついたように、Unless! と叫んでいます。
こういう付け足す形の unless はフレンズにこれまで何度も登場しました。
unless は「もし…でなければ、もし…なら話は別だけど」という意味でしたね。
この場合だと、彼女が…したいなら話は別、つまり、彼女が…したいのなら、私はその彼女との約束を引き受けることができる、ということです。

spend the night holding... は「…を持ってその夜の時間を過ごす」ですから、「一晩中…を持つ」みたいなことですね。
hold my hair back for me は「私のために、私の髪を後ろに持つ、とどめる」で、フィービーの長い髪の毛を後ろで持っていてくれる、ということのようです。
この部分、漠然としているのでわかりにくいですが、これは恐らく、夜のつわり、吐き気がひどくて、下を向いて吐く時に、髪の毛が汚れないように長い髪の毛を後ろで持っていてくれると助かる、みたいなことかなと思いました。
髪の毛をアップにするとか、ポニーテールみたいに束ねるとかしておけばいいじゃん、というツッコミも可能ですが(笑)、つわり、髪の毛を後ろに持つ、という流れだと、そういう可能性が高い気がするのですね。

これだとどの道、オペラを鑑賞するどころの話ではないですが、とにかくその姪っ子の相手をして、時間を過ごさないといけないとしたら、私の髪の毛をそうやって押さえていてくれると助かるから、彼女に一晩中そうするつもりがあるといいんだけど、ということでしょう。

ちなみに、この話をする間、フィービーはスナック菓子をポリポリ食べています。
また、釣り旅行から帰ってきたジョーイが長い間お風呂に入っていないなどの理由で悪臭を放っていたのに、それに対して吐き気を催すようなこともありませんでした。
その様子を見ていると、こんなに昼間ケロっとしているのに、夜になるとそんなにつわりがひどいなんてほんとかなぁ?と思いたくなりますね。
でも「夜だけつわりがひどい」というのが事実であれば、昼間平気であってもおかしくない、とも言えるのですが…。
いずれにしても、今はそんなに大変そうに見えないのに、「夜はつわりがひどくて」という理由で断っている、ということですね。


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2009年12月14日

彼女の相手をしてやって欲しい フレンズ4-14その1

シーズン4 第14話
The One with Joey's Dirty Day (ジョーイとチャールトン・ヘストン)
原題は「ジョーイが汚い日の話」


レイチェルの職場、ブルーミングデールズにて。
上司のウォルサムさん(Mr. Waltham)がレイチェルに声をかけます。
ウォルサム: (entering) Rachel! Could I have a moment? ([入ってきて] レイチェル! ちょっといいかな?)
レイチェル: Yes. (はい。)
ウォルサム: I-I was wondering, my niece, you see, is in town from London. Well, Shropshire really, but you know. Well, she's about your age, I'd say. Anyway I have tickets for the opera, Die Fledermaus. And I was wondering if you'd like to keep her company this evening? (どうかなと思っていたんだが、私の姪が、ほら、ロンドンから、(今)、(NY)市内に来てるんだ。あの、本当は(ロンドンじゃなくて)シュロップシャーなんだけど、ほらその…ね? それで、その姪は君くらいの年だと思うんだな。とにかく私はオペラ「こうもり」のチケットを持ってるんだ。で、今夜、君が彼女と一緒に行ってくれるかな、と思っているんだが。)
レイチェル: Sure. You got it! Great! (もちろんです。了解しました。最高です!)
ウォルサム: Oh, good. (あぁ、良かった。)

is in town from London は、「ロンドンからやってきて、今、この市内にいる」という感覚でしょう。
「姪は今、市内にいるんだ、ロンドンからやって来てるんだけど」みたいな感じですね。
Shropshire はイギリスの地名で「シュロップシャー」。
Wikipedia 日本語版: シュロップシャー

例えば、Googleマップで、シュロップシャーを探してみると、ロンドンを含むイギリスの地名の載った地図上の位置が示されます。
それを見ると、ロンドンとはかなり距離が離れていることがわかります。
同じく Google マップの「ルート・乗換案内」で、ロンドンとシュロップシャーのルートを調べてみると、「車で行く」場合、182マイル、約3時間33分と出ました(笑)。

...from London. Well, Shropshire really, but you know. というのは、「ロンドンから(来てる)」と言った後、「本当はロンドンじゃなくて、シュロップシャーなんだけど、ほら」みたいな感じですね。
you know というのは、私の言いたいこと、わかってくれるよね、というようなニュアンスでしょう。
実はロンドンじゃないけど、まあ一応「ロンドンから」ってことにしておいてくれ。都会から来たっていう方が、彼女にしても嬉しいだろうし、誰が聞いても知ってる場所だし、ね、わかるだろ?的な感じですね。
それを聞いているレイチェルも、「ええ、そういうことで結構ですわ、何も問題ありません」のように、うなずいています。

この上司のウォルサムさん、前回の フレンズ4-13 にも出てきましたが、その時の英語の発音を聞いた時、「イギリス英語」だなぁ、と感じていました。
今回のこのセリフの「姪がイギリスから来る」という話から、このウォルサムさんもイギリス出身で、だからイギリス英語を話しているのだろう、という風に話が繋がった気がします。

She's about your age, I'd say. のように、最後に、I'd say がくっついていますね。
I'd say はつまり、I would say ということで、断定を避ける表現です。
She's about your age. と言い切ってしまっても別に問題はないのでしょうが、姪の年をはっきり知らない、あるいはレイチェルの年齢をはっきり知らないなどの理由で、同い年くらいと言い切ることもできにくい、そのため、多分私が思うに、そうだと思うんだけど、的に、ぼかやす表現を最後につけているのですね。
こういう年配の男性が、姪や部下の年齢をはっきり知らない、ということは結構あり得る話だと思うので、そういう「はっきりした年齢は失念したけど、多分、同い年くらい」みたいなニュアンスで、I'd say をつけてみた感覚でしょう。

Die Fledermaus はDVDの日本語でも訳出されていた通り、「こうもり」という名前のオペラです。
Wikipedia 日本語版: こうもり (オペレッタ)

Fledermaus はドイツ語でやはり「こうもり」という意味のようですね。英語で言うところの、bat です。

ウォルサムさんは上司ですが、頭ごなしに言うことはなく、And I was wondering if you'd like to... と非常に丁寧なお願いをしていますね。
仕事とは関係のない話で、プライベートな時間を自分の姪のために使ってもらう話なので、彼なりにとても気を使いながら頼んでいる、ということがわかります。

keep her company は「彼女に付き合う、彼女と一緒に行く、彼女の相手をする」。
この company は「付き合い、同伴」という意味の名詞(不可算名詞)です。
her は所有格ではなく、目的格です。
ですから、「私にちょっと付き合って」なら、Keep me company for a while. になります。

上司からの頼みですし、相手は丁寧に依頼して来ているので、ここは評価を上げるチャンス!とばかりに、レイチェルはそれを喜んで引き受けていますね。


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2009年12月12日

2枚じゃなくて1枚余り フレンズ4-13その6

ジョシュアのことが好きなレイチェル。でも、レイチェルは今まで男性をデートに誘ったことがないので、どうやって誘えばいいかわかりません。
バスケのニックス(New York Knicks)の試合に誘えば、どんな男でもオーケー間違いなし!とジョーイに言われたレイチェルは、ニックスのチケット2枚を見せてジョシュアを誘うのですが、「僕の甥っ子が大ファンなんだよ。ありがとう!」と言われて、2枚のチケットを持っていかれてしまいました。
[Scene: Monica and Rachel's, erm, Chandler and Joey's, Joey is debriefing Rachel on her rejection earlier that day and telling her what she should've done. Ross and Phoebe are watching.]
モニカとレイチェルの部屋、(じゃなくて)えーっと、チャンドラーとジョーイの部屋。ジョーイは、その日の少し前(の時間)にあった拒絶について、その結果報告を聞き、レイチェルがどうすべきだったかを彼女に話しているところ。ロスとフィービーはそれを見ている。
ジョーイ: Okay, for next time, what do you say? (よし。次の時は、何て言うの?)
レイチェル: "I have an extra ticket." "An extra ticket." Not "two tickets." "I have an extra ticket." (「チケットが1枚余ってるの」「余ったチケットが1枚」。「2枚のチケット」じゃない。「チケットが1枚余ってるの」)
ロス: So the first time you ask a guy out, he-he turns you down? (それじゃあ、初めて君が男性をデートに誘ったら、彼は、彼は君の申し出を断ったんだね。)
レイチェル: He didn't turn me down. He's at the game, isn’t he? I got the date. I'm just not on it. (彼は私の誘いを断ったんじゃないわ。彼は(今)試合の場所にいるのよ、でしょ? 私はデートをゲットしたわ。ただ私がそのデートに参加してないだけで。)

ト書きの最初に、Monica and Rachel's, erm, Chandler and Joey's, Joey is debriefing... と書いてありますね。
一瞬、erm は room のタイポかと思ったのですが、そうだとすると、Monica and Rachel's room となって、Rachel's の後のカンマが不要になりますね。
また、Rachel's room, Chandler and Joey's, Joey is... という文章の続き方が不自然で、意味不明になってしまいます。
どうやらこの erm は、英語で言いよどむ時の言葉、um とか umm みたいな言葉のようです。

そう思って、今回のエピソードのネットスクリプトを見てみると、Chandler and Joey's, erm, Monica and Rachel's など全部で5回、erm という言葉が登場します。
これまでのト書き通り、Monica and Rachel's という所有格で、「モニカとレイチェルの部屋(アパートメント)」という意味になりますから、Monica and Rachel's, erm, Chandler and Joey's は、「モニカとレイチェルの部屋、(じゃなくて)うーんと、チャンドラーとジョーイの部屋」と言い直している感覚なのでしょう。

前回のエピソード フレンズ4-12 でクイズに負けたモニカたちは、男性陣と部屋を交換するはめになり、今回の 4-13 からは部屋を入れ替えた状態で暮らしています。
今は男性陣が住んでいる大きい方の部屋は、シーズン4の半ばまで、ずーっと Monica and Rachel's と呼んでいた部屋ですから、急に、Chandler and Joey's と書いてもピンと来ませんよね。
そこで、「モニカとレイチェルの部屋…だったけど、今はチャンドラーとジョーイの部屋になっているところ」という感覚で、このようなト書きになっているようです。
スクリプトを書き起こしている人も、「ややこしいなぁ!」と思いながら書いている様子が伺えますね。

もう少しト書きについて見てみますと、debrief は「(任務を終えた人から)結果・感想を聞く、報告を受ける」という意味。
戦争映画に出てくるブリーフィングなどの brief は「作戦前に簡単な指示を与える」という意味なので、そこに de- という接頭語(「逆転」の意味?)がついた形、でしょうか?
「作戦・任務前」ではなくて、「作戦・任務後」の話になるのですね。
earlier that day は「その日のこの時(ジョーイとレイチェルが話をしている時)より前に(あった、起こった)」という感覚です。

ト書きにもあるように、rejection つまり、断られてしまったのは、レイチェルの方法に問題があったからだ、「レイチェルはこうすべきだったのに(she should've done)」という内容をジョーイが説明しています。
レイチェルは、次は、two tickets じゃなくて、extra ticket と言うのよ!と練習しています。
extra は「余分の、余った」ですね。
チケットが2枚あるの、と言ったら、相手は2枚とも貰えるのかと思ってしまうから、「私の分ともう一つ余分に1枚あるの。だから誰か私と一緒に行く人を探してるんだけど、一緒にどうかしら?」という風に話を持っていかなきゃダメだ、とジョーイはアドバイスしているのですね。

その様子を見ていた元彼のロスは、いじわるなことを言っています。
これまで男性を誘ったことのないレイチェルが、生まれて初めて勇気を振り絞って誘ったのに、それを断られてしまったんだねぇ、という感じ。
ですが、レイチェルも負けていません。
turn down 「拒絶する、却下する」というのは、「そのチケットを受け取らない」ってことでしょ、彼は確かに私が渡したチケットを受け取って、今、その試合を見ているの。ただ私が一緒にその試合を見てないってだけのことよ、私は別に turn down されたわけじゃないわ!と力説しているわけですね。
「ものは言い様(いいよう)」と言いますか…(笑)。


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posted by Rach at 06:45| Comment(9) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月09日

ジョーイのナンパのセリフ フレンズ4-13その5

ジョシュアが好きなら、レイチェルの方からデートに誘えばと言われて、
レイチェル: Yeah but, I've never asked a guy out before. (そうね、でも、私はこれまで男性をデートに誘ったことがないのよ。)
フィービー: (shocked) You've never asked a guy out? ([ショックを受けて] レイチェルは今まで男性を一度もデートに誘ったことがないの?)
レイチェル: No, have you? (一度もないわ、あなたは?)
フィービー: Thousands of times! That doesn't make me sound too good, does it? (何千回も(あるわよ)! 今の言葉だと、私がすごく良いようには聞こえないわね。)
レイチェル: I don't even know how I would go about it. (どうやったらいいかさえ私は知らないのよ。)
ジョーイ: Oh-oh-oh-oh, what I do is, ah, I look a woman up and down and I say, "Hey. How you doin'?" (おぉ、おぉ。俺がいつもするのは、ほら、女性を上から下まで見て、そして言うんだ。「ねぇ、調子ど〜お?」
フィービー: Oh, please! (もう、やめてよ!)
ジョーイ: (to Phoebe) Hey, how you doin'? ([フィービーに] ねぇ、「調子ど〜お?」
(Phoebe looks at him, and then giggles and looks away.)
フィービーはジョーイを見て、それからクスクス笑って、目をそらす。

自分から誘えと言われても、今まで男性をデートに誘ったことがない、というレイチェル。
I've never asked a guy out before. は経験を表す現在完了形ですね。
それを聞いたフィービーは、NEVER を強調して、「一度もないってホント?」と驚いています。
レイチェルの返事、No, have you? を完全な文章の形にすると(少々くどいですが)、No, I haven't (asked a guy out before). Have you ever asked a guy out before? ということですね。
最初の No で、私は本当に今まで誘ったことがない、ということを認め、「あなたはどうなの?」と逆にフィービーの経験を尋ねる疑問文です。
フィービーは「こっちはそんな経験、何千回もあるわよ!」と声がひっくり返っています。
何千回、というのは大袈裟な表現でしょうが、1回もないなんてあり得ない!という驚きが出ています。

何千回と言った後、ジョーイが顔をしかめたので、さすがにそれは言い過ぎたと思ったフィービーは、「何千回だなんて、それじゃあ私がモテない女みたいに聞こえちゃうわね」みたいなことを言っています。
That doesn't make me sound too good, does it? を直訳すると、「今の何千回も私の方から誘ったという発言は、私を too good に聞こえさせない」みたいな感じでしょうか。
今の発言では、私が「超いい女」(too good)のようには聞こえない、思ってもらえないわね、みたいな感じでしょう。

誘い方を知らないというレイチェルに、ジョーイは自分の技(笑)を披露します。
ジョーイの "How you doin'?" という言い方は独特ですね。
相手の女性を上から下まで見てから言うのですが、いかにも「色目を使って、相手を口説こうとしている」という感じの言い方です。
フィービーは「もう、冗談はやめてよ、よしてよ」みたいに笑うのですが、実際、ジョーイがフィービーに対してそのセリフを言ってみると、フィービーが照れちゃうのがおかしいですよね。
やっぱり女性には効果アリだということです(笑)。

ジョーイのこのセリフ、これはこのエピソード以降、彼のナンパのキャッチフレーズ、決まり文句になります。
フレンズ3-1その28 でよく似たセリフが出てきた時に、このジョーイのセリフが Joey's pick-up line (ジョーイのナンパのセリフ)であることに触れました。
3-1その28 でも、ウィキペディア英語版: Friends へのリンクをはっているのですが、今はその当時に書かれていた Running gags という項目はなくなっているようです。
現在の、Wikipedia 英語版: Friends では(ネタバレを避けたい方はご覧にならないで下さい)、Cultural impact という項目に以下の記載があります。
Joey's catchphrase, "How you doin'?", became a popular part of Western English slang, often used as a pick-up line or when greeting friends.
つまり、「ジョーイのキャッチフレーズ(人の気を引くセリフ)である How you doin' は、西洋の(?)英語のスラングで人気のものとなった。しばしば、ナンパのセリフや友達に挨拶する時に使われた。」

このセリフが有名になったため、ナンパや友達との挨拶に使う人が増えた、ということですね。

また、別の過去記事、クリストファー・ベルトンさんの「英語は多読が一番!」を読んで でも、、"How you doin'?" という表現と、「わかりきったことは省略する英語」についての話を書いていますので、興味のある方は合わせてご覧下さい。

"How you doin'" は、"How are you doing?" 「調子はどう(ですか)?」という通常の挨拶の変形で、弱く発音される be動詞の are が消えて、doing も最後の -g の音ははっきり発音せず、doin' になっています。
ちょっと鼻にかかった感じで、色っぽく言うのがポイントですね。
DVDの日本語字幕では「元気か〜い?」、日本語音声では「カモン、ベイビー」と訳されていましたが、私は上の日本語訳で「調子ど〜お?」と訳してみました。
女の子をナンパしているニュアンスが伝わればどんな言葉でも良いのですが、doin' と「ど〜お」が音的に似ているところを狙ってみたのですが…(笑)。


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2009年12月07日

必死な感じがそそられる フレンズ4-13その4

レイチェルが仕事から帰ってきます。
レイチェル: So I was with Joshua for an hour today, and he has not asked me out. It's just so frustrating. (それで、今日、私はジョシュアと1時間も一緒にいたの。そして彼は私を(デートに)誘わなかったわ。ほんとにイライラする。)
フィービー: Why don't you ask him out? (あなたが彼を誘ったらどうなの?)
ジョーイ: Oh, yeah, totally. That's such a turn-on. (あぁ、そうだよ、全くだ。それってすっごくそそられる[燃える]んだぜ。)
レイチェル: Really? It doesn't seem desperate? (本当? 必死になってるように見えない?)
ジョーイ: Oh-ooh, that's the turn-on. (おぉー、それが(まさに)そそられるんだよ。)
フィービー: He just got a divorce, right? (彼は離婚したばかりなのよね?)
レイチェル: Hmm-mmm. (えぇ。)
フィービー: So he's probably really nervous around women, y'know? Maybe, you just make the first move. (それなら、彼は多分、女性の近くではとってもナーバスになってると思うわ、でしょ? 多分、あなたが最初の行動を起こすべきよ[起こしなさいよ]。)

自分のお客であるジュシュアに一目惚れしたレイチェル。
1時間も一緒にいたのに、彼は私を誘ってくれない、とボヤいています。
誘ってくれない、とボヤくぐらいなら、自分から誘えばいいじゃん、とフィービーとジョーイは言っていますね。
as HIM out と目的語の him が強く発音されていて、「彼が誘わない」なら「あなたが”彼を”誘いなさい」という感覚です。

turn-on は名詞で「(性的に)興奮・刺激させるもの、そそられるもの」という意味です。
動詞の turn on に「性的に刺激する、その気にさせる」という意味があるんですよね。
その気にさせるturn on フレンズ3-12その35 で、turn on について詳しく説明しています。

自分から誘うなんて、自分がデスパレート、必死な感じに見えそう、とレイチェルが言うと、ジョーイは、それが the turn-on だと言っています。
上の会話のやり取りで、最初に turn-on という名詞が出てきた時は、ジョーイは、a turn-on と不定冠詞の a を使っています。
「そそられるものがいろいろある中でその中の一つ」という感じですね。
そして、seem desperate と言った後は、the turn-on と定冠詞 the を使っています。
必死な感じに見えない?と心配するレイチェルに、「その desperate なのが、まさにそそられるんじゃないか! それがまさに俺の言ってる the turn-on(その turn-on)なんだよ」という感覚ですね。
レイチェルにしてみれば、自分から誘うなんて、まるで「お願い、抱いて」みたいに飢えてる感じがしそう、と思っているようですが、ジョーイに言わせると、迫られたら余計に燃える、ということみたいですね。

ちなみに、ジョシュア役のテイト・ドノヴァン(Tate Donovan)は、レイチェル役ジェニファー・アニストンの恋人だった時期があるようです。
Wikipedia 日本語版 : テイト・ドノヴァン にも、「プライベートではサンドラ・ブロック、ジェニファー・アニストンとの交際歴がある」という記述がありますね。

IMDb: Biography for Tate Donovan の Mini Biography にも以下の記述があります。
he had a recurring role as a love interest opposite his then-girlfriend Jennifer Aniston in NBC's "Friends"
つまり、「NBCの「フレンズ」で、当時の恋人であるジェニファー・アニストンの恋愛相手(恋愛対象の相手役)として、何度も登場する役柄を得ていた(持っていた)」。
then-girlfriend とありますので、フレンズで共演していた時に二人は付き合っていた、ということでしょう。

英語版ウィキペディアも見てみると、
Wikipedia 英語版: Tate Donovan の Personal life では、
Donovan was formerly engaged to Sandra Bullock (1994) and to Jennifer Aniston.
つまり、「ドノヴァンはかつて、サンドラ・ブロックと、そして、ジェニファー・アニストンと婚約していた」

Wikipedia 英語版: Jennifer Aniston の Personal life では、
From 1995 to 1998, she was romantically involved with actor Tate Donovan and the couple were reportedly engaged.
つまり、「1995年から1998年の間、ジェニファーは俳優のテイト・ドノヴァンと恋愛関係にあった。そして、伝えられるところによれば[報道によれば]二人は婚約していたとのことだった」

今回のエピソード、フレンズ4-13 が放映されたのは、1998年1月29日ですから、恋愛関係にあった期間と一致します。
ドノヴァンと別れた後(1998年)、あのブラッド・ピットとお付き合いを始め、2000年に二人は結婚することになるのですね。

テイト・ドノヴァンは、アリー My Love(Ally McBeal)の 1-2, 1-3, 1-4 にもゲスト出演していましたが、そこでも色男の役でした。

reportedly(伝えられるところによれば)という記述もありますが、映画「スピード」でも有名なサンドラ・ブロックやジェニファーと婚約していた(was engaged to)ようなので、役柄でもプライベートでもモテモテな男性のようですね。

テイト・ドノヴァンの話が長くなってしまいましたが、今回のエピソードでは「プライベートで恋愛関係にあるものは、舞台の上では情熱が感じられない」というジョーイの見解が出てきましたよね。
そういうセリフが出てきた時に、プライベートでも恋人同士である二人が、恋愛関係がらみで出演しているのが、偶然なのか故意なのか面白いなぁ、と思ったので、ちょっとネットでいろいろと調べてみたくなった、ということです。
一種の楽屋落ちみたいなものでしょうかねぇ??


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2009年12月04日

浮気を非難し演技もけなす フレンズ4-13その3

チャンドラーの恋人キャシーは舞台女優で、連夜、相手の男優とエッチな芝居をしています。それを見たチャンドラーは、キャシーが相手の男性と浮気しているんじゃないかと心配でなりません。
ジョーイから「舞台裏でもエッチしているカップルは、舞台では燃えない、情熱(heat)が感じられないものだ」という話を聞いた後、再び芝居を見に来たチャンドラーとロス。
その芝居を見たチャンドラーは「以前はあった情熱が、今回の舞台では消えていた。二人はエッチしてるに違いない」とロスに言い張ります。
そして、舞台が終わって挨拶に来たキャシーに、
チャンドラー: Oh, I loved the play. You were great. And Nick, ditto. Clearly, you're having sex with him. (あぁ、今の芝居、良かったよ。君は素敵だった。そして、ニックも同じく[同上、右に同じ]。明らかに、君は彼とエッチしてるね。)
ロス: Okay.... (Walks away.) (よーし… [立ち去る])
キャシー: Clearly, I'm having sex with him? (明らかに、私が彼とエッチしてる、ですって?)
チャンドラー: Oh, come on, it was so obvious. There was no chemistry between you two! (そうだよ、とぼけないでくれ、ものすごくはっきりしていたよ。君ら二人の間には、恋人同士のような相性[恋人らしい雰囲気]がなかった!)
キャシー: Okay, so let me just get this straight. You're accusing me of cheating on you, and insulting my performance? (いいわ。それじゃあ、ちょっとこのことを整理させて。あなたは私があなたを裏切って浮気してることを非難していて、なおかつ、私の演技も侮辱してるわけ?)
チャンドラー: Y'know, I-I can see how this could happen, y'know you're up there every night, you're naked, touching, kissing. (ほら、俺には、こういうこと(共演者との浮気)がどうやって起こるのかわかるんだよ、ほら、君は毎晩舞台の上にいて、君は裸で、お触りしたり、キスしたりして。)
キャシー: Acting. Chandler, this is my job. I'm-I'm playing a part in a play. How can you not trust me? (演技してるのよ、チャンドラー、これは私の仕事なの。私は芝居の中で一つの役柄を演じているのよ。どうして私を信じることができないの?)
チャンドラー: Well, you can understand, given how we started. (あぁ、君もわかるはずだ、俺たちがどう始まったかを考えたら。)
キャシー: Oh, wow. I can't believe you're throwing that in my face. (まあ。あなたがそんなことを私に向かって言うなんて信じられない。)
チャンドラー: Well, that is what happened, and I don't even see you denying this. (そうだな、それが(実際に)起こったことだろ[実際、そうだったろ]。それに、君がこの浮気を否定するのを俺は見てさえいない。)
キャシー: I'll tell you what, Chandler, why don’t you call me when you grow up. (よく聞いて、チャンドラー。あなたが大人になってから電話してきたらどう?)
チャンドラー: Yeah, well, don't expect that to happen any time soon! (あぁ、そうだな、俺が大人になることが今すぐにでも起こるように期待する[思う]なよ!)

チャンドラーは、キャシーに芝居を見た感想を述べますが、「今の芝居を見る限り、君らは明らかにエッチしてるよね、(芝居の上だけじゃなくて)実際にも寝てるよね」と言ってしまいます。
言ってはいけない一言を言ってしまったのを聞いて、ロスは何か言おうとしますが、Okay... と言った後、くるっと向きを変えて、無言のまま立ち去るのが面白いですね。
何かフォローになることを言おうかと思ったけど、やっぱりとても僕の手に負えない、という感じです。
ジョーイに言われたことが念頭にあるチャンドラーは、「舞台の上では、二人には恋人らしい情熱や雰囲気がなかった」と言います。

それを聞いたキャシーは、「ちょっと今の発言を整理させて」と言っていますね。
Let me get this straight. 「このことを整理させて」というのは、よく使われる表現です。
フレンズ2-7その8 にも出てきました。
混乱してごちゃごちゃしているものを、まっすぐ(straight)にさせて、みたいな感覚でしょう。

キャシーはジョーイのアドバイス「舞台の上で恋人らしい情熱が感じられなければ、それは、裏で実際にエッチしてるってことだ」という話を知りませんので、チャンドラーの言っている意味が飲み込めません。
「舞台では恋人っぽくなかった」みたいに言われたので、「彼と寝たと疑っている上に、芝居では恋人同士のように見えなかった、つまり私たちの芝居が下手だった、と言いたいわけ?」と聞き返しているのですね。

チャンドラーは、毎晩裸で touch したり、kiss したりしてれば、そりゃそんな気持ちにもなるよねぇ、みたいなことを言っています。
touching, kissing は分詞構文の感覚でしょう。
キャシーは、「あなたは touching, kissing と言うけれど、それは acting よ、私は演技しているだけなのよ」と言っています。
女優として、芝居の中で役を演じているだけなのに、どうして信じてくれないの? どうしてすぐに浮気だって決め付けるの?と訴えています。

それに対するチャンドラーの返事、これが決定的になってしまいます。
You can understand, given how we started. の given は、接続詞的に用いられて、「(given 以下)を仮定すれば、(given 以下)を考えると」という意味になります。
「俺たちの関係がどう始まったかを考えると、君にも理解できるはずだ」という感じですね。
それはつまり、元々はジョーイの恋人だったキャシーが、その親友のチャンドラーとくっついてしまったことを指しています。
ジョーイという恋人がいながら、その親友の俺とキスしてしまったのが始まりだっただろ? だから今、俺という恋人がいても、その恋人を裏切らないっていう保証はどこにもないんだ、とチャンドラーは言いたいのです。

throw that in my face を直訳すると「そんな言葉を私の顔に投げつける」みたいな感じでしょう。
面と向かってそんなことを私に言う、というニュアンスです。
チャンドラーとキャシーは、お互いが好きだという気持ちを抑えられなくなって、結果的にジョーイを裏切ることになってしまったわけですね。
恋人や親友を裏切ったという自己嫌悪や苦しさは二人ともよくわかっているはずですし、大事な人を裏切ったのはチャンドラーも同じです。
それなのに、「ほら、俺との関係も君の浮気から始まったんだし」みたいに、キャシーが浮気性、尻軽女であるかのように言ったチャンドラーに、キャシーが「事情をよく知っているはずのあなたが私にそんなことを言うなんて信じられない」というのは当然のことですね。

チャンドラーは、「君はそうやって俺の意見に抗議するけど、「彼とは寝てない」ってはっきり否定しないじゃないか」と言います。
「寝てない」と言ったところで、はいそうですか、と信じることはないかもしれないけど、少なくともそれを否定する言葉は君の口から聞いてない、ということです。

勝手な言い分をぶつけられて、キャシーはすっかり激怒してしまいます。
「私は本当に寝てないの、わかって」などと言うこともなく、「そんな子供じみただだをこねるのなら、もう行くわ。あなたがもっと大人になって冷静な言動ができるようになったら、電話してきたらどうかしら?」と言って、その場を立ち去ります。

去っていくキャシーの後姿に、「俺がすぐ大人になるなんて思うなよ」みたいな捨て台詞をぶつけています。
いつも「子供っぽい、幼稚である、大人になりきれていない」と言われるチャンドラーは、ここでも自虐的に「大人になったら電話して、だなんて、この俺がそんなにすぐに物分かりのいい大人になれると思ってるのか! 俺は永遠のお子チャマなんだぞ!」みたいに言っているのですね。


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2009年12月02日

後でスカートだとわかった フレンズ4-13その2

レイチェルは Personal Shopping(顧客販売)の部署に配置換えになります。
こんな仕事嫌だからやめる!とモニカの留守電に愚痴り、上司に辞めます!と言いかけていたレイチェルですが、現れたジョシュアというお客がとても魅力的な男性だったので、すっかりときめいています。
レイチェル: Hi, I'm Rachel Green. What can I do for you, Joshua? (はい、レイチェル・グリーンです。何をお探しですか? ジョシュア。)
ジョシュア: Well, I need a whole new wardrobe. My wife-- Well, my ex-wife-- (そうだな、着る服を一通り全部欲しいんだ。僕の妻が…その、僕の元妻が…)
レイチェル: Oh, I'm so sorry. (まぁ、残念ですわね。)
(He walks over to look and some clothes and Rachel quickly turns around and adjusts her bra, trying to show off her assets.)
ジョシュアは歩いていって、いくつかの服を見る、そしてレイチェルは急いで向きを変え、自分のブラを調節する、自分の資産を誇示しようとして。)
ジョシュア: Anyway, she burned all of my clothes. I got away with two things. This suit and what turned out to be a skirt. (とにかく、妻は僕の服を全部焼いてしまったんだ。僕は2つのものを持って逃げた。このスーツと、もう一つは後からそれがスカートだって判明したんだけどね。)
レイチェル: Well, at least that's a great suit. (まぁ、少なくともそれは素敵なスーツですわ。)
ジョシュア: Yeah, but it wasn't much fun dropping it off at the dry cleaners in the skirt. (Rachel laughs) So I need everything down to underwear. So if you're willing, I'm, I'm all yours. (そうだね。でもそのスカートをはいて、クリーニング店にそのスーツを持っていったことは、あまり楽しくなかったな。[レイチェルは笑う] それで僕は下着に至るまであらゆるものが欲しいんだ。だから君がそのつもりなら、僕はすっかり君にお任せするよ。)
レイチェル: Okay. (わかりました。)

What can I do for you? を直訳すると「あなたのために私は何ができますか?」ですから、「何をいたしましょうか? どういうご用件ですか? 何をお探しですか?」のような店の店員の決まり文句ですね。
ジョシュアは新しい wardrobe を一通り全部欲しいんだと言っています。
wardrobe は「ワードローブ、洋服だんす」のことですが、ここでは「自分の持ち衣装、持ち服」のような意味です。

ジョシュアは、my wife と言った後、my ex-wife と言い直していますね。
ex-wife はフレンズでよく登場するように「元妻」という意味なので、ex-wife という言葉で、彼はその人と離婚していることがわかります。
「まぁ、離婚なさったんですね。大変でしたね」のような感じで、I'm so sorry. と言うレイチェルですが、内心は嬉しそう(笑)。
自分が素敵!と思った男性が独身だと聞いてラッキー!と思っているわけです。

そのジョシュアが違う方向を見ている間に、レイチェルは鏡を見ながら、ブラウスの下のブラをキュッキュッと急いで調節しています。
少しでも胸が大きく見えるようにしてみた感じですが、それをト書きでは、trying to show off her assets と書いてあります。
show off は「見せびらかす、誇示する」。
asset は複数形の assets で「財産、資産」という意味になります。
また、可算名詞で「利点、強み、取りえ」という意味もあります。
ト書きは「財産」みたいなニュアンスでしょうね。
レイチェルにとって、豊かな胸は財産だという感覚でしょう。

ジョシュアは、元妻が自分の服を全部燃やしてしまって(夫婦喧嘩の結果でしょうが壮絶ですね)、2つのものを持って逃げたと説明します。
2つのうち、1つは今着ているこのスーツで、もう1つの方はと言うと、後からそれがスカートであることが判明した、というニュアンスで、turned out 「…であるとわかった」という言葉が使われています。
とりあえず目に付くものを掴んで慌てて妻のところから逃げたんだけど、1つは妻のスカートだったんだよねぇ…ということです。

スーツは悪くないんだけど、このスーツをクリーニングに出す時には、そのスカートをはくしかないんだよ。スカートをはいてスーツをクリーニング店に持っていったんだけど、あまり楽しくなかったな、と言っていますね。
だから、このスーツだけってわけにはいかないから、他の服ももっと欲しいんだ、ということです。
なかなかユーモアもある人のようですね。

down to... は「…に至るまで」。
持ち服全て燃やされたから、今日は下着に至るまであらゆるものを揃えたいんだ、と言っています。
I'm all yours. を直訳すると「僕はすっかり君のものだ」という感じでしょう。
君の言う通りにするよ、君にすっかりお任せするよ、というニュアンスですね。
自分がときめいている人に、I'm all yours. と言われて、嬉しいレイチェルです。


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2009年11月30日

うまい汁が吸えるグレイビートレイン フレンズ4-13その1

シーズン4 第13話
The One with Rachel's Crush (レイチェルの恋愛白書)
原題は「レイチェルのベタ惚れ(べたぼれ)の話」


賭けに負けてしまったモニカとレイチェルは、チャンドラーとジョーイが以前住んでいた部屋で暮らすことになります。
その部屋に入ってきたジョーイ。
ジョーイ: (entering) Hey! (Goes to the fridge.) ([入ってきて] やあ! [冷蔵庫のところに行く])
モニカ: Umm, excuse me? We switched apartments. You can't eat our food anymore. That- that gravy train has ended. (あの、もしもし? 私たちはアパートを交換したのよ。あなたは私たちの食べ物をもう食べることはできないわ。あの、あのグレイビー・トレイン(うまい汁が吸えること)は終わってしまったのよ。)
ジョーイ: (Holding a turkey leg) There's gravy? ([七面鳥の脚を持ちながら] グレイビー(肉汁)があるの?)
モニカ: If you have the big apartment, you have to deal with people coming over all the time. That fridge has got to be stocked, okay? That's your apartment now. (She takes back the turkey leg) (もしあなたが大きな(アパートの)部屋を持ってるんなら、いつも来る人たちをあなたが扱わないといけないわ。あの冷蔵庫はいつもものを詰めて(いっぱいにして)おかなければだめよ、いい? あそこはもうあなたのアパートなんだから。[モニカはジョーイから七面鳥の脚を取り返す])
(Joey climbs up on the counter and starts looking at the top of the cabinets.)
ジョーイはカウンターに上り、キャビネットの上を探し始める。
モニカ: What are you doing? (何やってるの?)
ジョーイ: I think I left a donut up here. (この上にドーナツを1個置いたなぁと思って。)

賭けに勝ったことで、大きな部屋を手に入れたはずなのに、まだ前のようにモニカの冷蔵庫をあさりにくるジョーイ。
それについてモニカは文句を言っています。
gravy train は、辞書では以下のように説明されています。
英辞郎では、
gravy train=(努力しないで利得を得られる)うまい立場[地位]
研究社 新英和中辞典では、
gravy train=(名詞) [the 〜] (俗語) ぼろもうけできる[うまい汁が吸える]仕事

gravy は元々「肉汁」ですね。
少し前のエピソード、フレンズ4-11その1 でも、gravy boat 「グレイビーボート」という結婚のお祝い品が登場しました。

「gravy=肉汁」から派生した意味として、研究社 新英和中辞典には、
gravy=(俗語) ぼろいもうけ、思いがけない収入、「うまい汁」
という訳語が出ています。
日本語の「うまい汁(を吸う)」という表現は、イメージぴったりですね。
「おいしい話」みたいな言葉とも通じるところがある気がします。

「人の家にやって来て、そこの冷蔵庫のものを勝手に食べること、そしてモニカがそれを許していたこと」を、モニカは gravy train と表現しているわけですね。
ですが、ジョーイはその表現を知らないらしく、gravy という単語が出たので、今 gravy って言ったよね、どこかに肉汁が置いてあるの?みたいに質問しています。
肉汁や肉があるなら、そっちを食べたいな、とでも言いたいようです。

モニカはどうして今までのように冷蔵庫あさりを許さないかを説明します。
今までは私の方が大きな部屋に住んでいたから、大勢の人が来て、その人たちが冷蔵庫を勝手に開けるのを許可していたけど、今はもうその部屋はあなたたちのものになったんだから、あなたたちがそういう客のもてなしをする番よ、ということですね。
男子たちの冷蔵庫はだいたい空っぽだけど、あの部屋に移ったのなら、お客さん用に冷蔵庫ももっと食品を詰め込んでいないとだめよ、という忠告です。

それを聞いたジョーイは、カウンターに上って、キャビネットの上を覗きます。
ドーナツを1個、確かここに置いたはずだと思って…みたいに言っていますね。
モニカの冷蔵庫で見つけたターキーを取り上げられたので、空腹を満たすためにそのドーナツを探しているのか、あるいは「お客さん用に食料を蓄えておく」のに使うつもりなのかはわかりませんが、そんないつ置いたかわからないようなドーナツを探しているので、モニカはいやーな顔をしています。
まるで「モズのはやにえ」のように、この部屋のあちらこちらに後で食べるための食品が置かれているのを想像するだけでも、きれい好きのモニカにしたら、うぇ〜という感じでしょうね。


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posted by Rach at 12:21| Comment(6) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月28日

仮定法過去完了で相手を責める フレンズ4-12その6

男性陣がゲームに勝ったので、モニカたちの部屋は男性陣のものとなりました。
早速、自分の持ち物をモニカたちの部屋に持ち込むチャンドラーたち。
また、この時、フランクとアリスが妊娠検査薬を持って訪ねてきており、フィービーはその検査薬で妊娠しているかどうか(フランクとアリスの受精卵が代理母の自分の子宮に着床しているかどうか)を調べるため、トイレに入っています。
レイチェル: Y'know what, you are mean boys who are just being mean! (ねぇ、あなたたちはただ意地の悪いことをする、意地の悪い少年たちだわ!)
ジョーイ: Hey, don't get mad at us! No one forced you to raise the stakes. (おい、俺たちに怒るなよ! 誰も君に賭け金を上げるように強制したりしてないぞ。)
レイチェル: That is not true! She did! She forced me! (それは違うわ! モニカがしたのよ! モニカが私に賭け金を上げることを強制したのよ!)
モニカ: Hey, we would still be living here if you hadn't gotten the question wrong. (ねぇ、あなたがあの問題の答えを間違えなかったら、私たちは今でもここに住んでいるところなのよ。)
レイチェル: Well. it was a stupid, unfair question! (ええ、バカで不公平な問題だったわ!)
ロス: Don't blame the questions! (問題を非難するなよ!)
チャンドラー: Would you all stop yelling in our apartment! You are ruining moving day for us. (みんな、俺たちのアパートで叫ぶのをやめてくれないか! 君らは俺たちの引っ越しの日を台無しにしてるんだぞ。)
レイチェル: Will you stop calling it your apartment! (ここをあなたのアパートって呼ぶのをやめてくれない?)
ジョーイ: But it is our apartment! (でも俺たちのアパートだ!)
レイチェル: No, it's not! (いいえ、違うわ!)
(They all decay into massive bickering as Phoebe returns from the bathroom.)
大きな言い争いになる、その時、フィービーがトイレから戻ってくる。
フィービー: You guys! You guys! You're gonna have a baby. They're gonna have a baby! ([フランクとアリスに]あなたたち! あなたたち! あなたたちに赤ちゃんができるわ。[フレンズたちに]彼らに赤ちゃんができるのよ!)
フランク: My sister's gonna have my baby! (俺の姉さんが俺の子供を産むぞ!)
(They all go over and hug Phoebe.)
全員が集まってフィービーをハグする。
フィービー: Okay, but this can't be good for the baby. (いいわ。でもこれって、赤ちゃんにとって良いはずはないわね。)
全員: Oh! (They stop hugging her to let her out and resume the hug without her.) (ああ! [みんなはフィービーを抜けさせるためにハグするのをやめ、彼女なしでハグを再開する])

この部屋は俺たちのもの!と言わんばかりに嬉しそうに荷物を持ち込む男性陣に、何て意地悪な男たちなの!と怒るレイチェル。
ジョーイは、「俺たちが賭け金を上げた、つまりアパートの交換を持ち出したわけじゃない、俺たちが無理やり強制したんじゃなくて、アパートを賭けると言ったのはそっちなのに、俺たちを責めるのはおかしいだろ?」と言っています。
レイチェルは「誰も君に強制していない」というジョーイの発言は間違いだと言います。
私はそんなこと望んでなかったのに、モニカが勝手にそんな条件を提示したのよ、私にその賭けを強制した人は確かに存在するわ、それはモニカなんだから、ということですね。

非難されたモニカは、負けたのはレイチェルの誤答のせいだと責めます。
We would still be living here if you hadn't gotten the question wrong. は、条件節が仮定法過去完了で、「過去の事実に反対の仮定」をしていますね。
帰結節は would be living で、仮定法過去になっており、こちらは「今ごろは…だろうに」と現在の状態を推量しています。
つまり、「あの時(過去に)…していたら、今は(現在は)〜だろう」という風に、条件節と帰結節で時制のずれがある、ということです。
実際にはあなたが問題の答えを間違えたけれど、もしあの時(その事実に反して)あなたが間違えなければ、私たちはまだ・今でも(still)、ここに住んでいることでしょうに、という感覚です。
「あなたが間違えなければ、私たちは以前と変わらずここに住んでいる状態だろう」ということはつまり、「あなたが間違えたせいで、私たちはここに住めなくなっちゃった」ということで、ここに住めない原因はあなたにあるのよ、と責めているわけですね。

レイチェルは問題が悪い、と問題を責めます。
問題を作ったロスは、問題のせいにされたので、「問題のせいみたいに言わないでくれよ」と言っていますね。

だいたい喧嘩というものは、誰かがふともらした一言に「そんなこと言う?」みたいにつっかかっていくことで、どんどんエスカレートしていきますよね。
今回も「あなたたちは意地悪」→「アパートを賭けたのは俺たちじゃなく君らだ」→「私を巻き込んだのはモニカよ」→「間違えたのはレイチェルよ」→「あれは問題が悪いのよ」→「自分が間違えたことを棚に上げて、僕の問題を非難するな」と、非難の矛先がどんどん別の人に向かっていくことで、喧嘩が大きくなっていきます。
自分が非難されたら、「それは自分のせいじゃなくて、誰々が悪い」と次々に別の人の行為を非難していくという喧嘩の「流れ」みたいなものを今回のやり取りで感じていただけたらな、と思います。

チャンドラーやジョーイがこの部屋を our apartment と呼ぶのも気に入らず、喧嘩はどんどん激しくなります。
その時、フィービーが妊娠検査薬での検査を終えてトイレから出てきます。
フランクとアリスに向かって、You're gonna have a baby. 「あなたたちには赤ちゃんができることになる、あなたたちは赤ちゃんを持つことになる」と言っていますね。
その後、They're gonna と主語が変わっているのは、今度はその事実をフレンズたちに向かって話しているので、「この人たち(フランクとアリス)には赤ちゃんができるのよ」という感覚です。

その後のフランクのセリフに笑ってしまいますね。
フィービーはフランクとアリスの赤ちゃんの代理母なので、My sister's gonna have my baby! 「俺たちの赤ちゃんの代理母である姉さんが、俺の赤ちゃんを産むぞ!」というのはまさにその通りなのですが、そのややこしい状況を知らない人が聞いたら、「俺の姉さんが俺の子を産む!」と、まるで近親相姦の結果、姉が自分の子供を産む、と言っているように聞こえてしまいます。
普通に聞いたら、倫理的に問題があるような内容を、ガッツポーズをして嬉しそうに叫んでいるのが面白いわけですね。

ビッグニュースに、喧嘩をしていたみんなも、フィービーたちに駆け寄ってきて、ギューっとハグします。
ハグしてくれるのは嬉しいけど、そんなにギューッと締め付けたら、胎内の赤ちゃんに悪い影響を与えちゃうわ、とフィービーは言っています。
まだ着床したばかりなので、圧迫感を与えても赤ちゃんに影響があるわけでもないでしょうが、まぁ、お腹を押したり、体をきつく締めたりするのは妊婦さんには良くない、というのは何となくわかる気もします。
そこでフィービーを外に出した後、残りのみんなでスクラムを組むようにハグをして、フィービーの妊娠を喜ぶみんなの姿が微笑ましいですね。


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2009年11月26日

チャンドラーの職業は謎 フレンズ4-12その5

クイズ合戦はまだ続いています。
掛け金をつり上げるのがエスカレートしてきて、モニカとレイチェルが勝ったら、男性陣は2匹のペットを手放す、ジョーイとチャンドラーが勝ったら、二人はモニカたちの部屋(男性陣の部屋よりも広い)をもらえる、ということになりました。
ロス: "Joey had an imaginary childhood friend. His name was..." (「ジョーイは子供の頃、イマジナリィ・フレンド(想像上の友達)を持っていました。彼の名前は…」)
モニカ: Maurice! (モーリス!)
ロス: Correct. "His profession was...?" (正解。「彼の職業は…?」)
レイチェル: Space cowboy! (スペースカウボーイ!)
ロス: Correct! "What is Chandler Bing's job?" (正解! 「チャンドラー・ビングの仕事は何?」)
(The girls are stumped)
女性陣は言葉に詰まる。
レイチェル: Oh gosh, it has something to do with numbers! (あぁ、なんてこと。数字に関係することなのよ!)
モニカ: And processing! (それにプロセシング[処理]にも関係してる!)
レイチェル: He carries a briefcase. (チャンドラーはブリーフケースを持ってるわ。)
ロス: Ten seconds. You need this or you lose the game. ((あと)10秒。この問題を正解しないと、ゲームに負けるぞ。)
モニカ: It's umm, it has something to do with transponding. (あの、トランスポンディング[中継]に関係してる。)
レイチェル: Oh-oh-oh, he's a transponce—transponster! (あぁ、あぁ、彼はトランスポンス…トランスポンスター[中継者]よ!)
モニカ: That's not even a word! I can get this! I can get this! (そんなの言葉ですらないわ[そんな言葉存在しないわ]! 私はわかるのよ! 私はわかるのよ!)
(Ross stops the clock, signifying the end of the lightning round.)
ロスは時計を止める、ライトニング・ラウンドの終了を示しながら。
モニカ: NOOOOOOOOO!!!!! (ノーーーー!!)
レイチェル: Oh, my God. (なんてこと。)
チャンドラー&ジョーイ: YEAH!!! YES!!! (イェーイ! やった!)

imaginary friend は「想像上の友達」のことで、実在する友達ではなくて、子供が想像力を働かせて自分の心の中に作る架空の友達のことですね。
その友達には名前も職業もあるという話ですが、ただ何となく名前と職業を出したのではなく、出典がありそうな気がしたので、Maurice space-cowboy でぐぐってみますと、以下のウィキペディアがヒットしました。
Wikipedia 英語版: The Joker (song)
Steve Miller Band の The Joker という歌があるようです。
ウィキペディアの説明に、
The song is sometimes misidentified by the title "Space Cowboy" because of the first line of the lyrics....
とあります。
つまり、「この The Joker という曲は、1行目の歌詞のせいで、Space Cowboy というタイトルとして間違って認識されることがある」ということですから、歌詞に Space Cowboy という言葉が出てくることがわかります。

実際にこの曲の歌詞(lyrics)を調べてみると、歌詞の最初の部分は以下のようになっています。

Some people call me the space cowboy, yeah
Some call me the gangster of love
Some people call me Maurice
Cause I speak of the pompitus of love


「俺をスペースカウボーイと呼ぶやつらがいる」
「俺をモーリスと呼ぶやつらがいる」
という感じですね。
この歌のキャラクターから、ジョーイのイマジナリィ・フレンドは、「スペースカウボーイのモーリス」になったようです。

今回のフレンズでこの歌詞に関するジョークが出てきたことは、ウィキペディアの Appearances in other media, etc. にも書いてあります。
余談ですが、私はスペースカウボーイと言うと、私の大好きなアニメ「カウボーイビバップ」(菅野よう子さんの音楽が超かっこいい!)の各エピソードの終わりに、See you Space Cowboy... というテロップがよく出ていたので、そっちを思い出してしまうのですが…。
この「カウボーイビバップ」というアニメはアメリカでも大変人気があり、同じく Appearances in other media, etc. に、Cowboy Bebop のことも書いてあります。
カウボーイビバップは、キアヌ・リーブス主演でハリウッドで実写映画化されるという噂ですが、Wikipedia 英語版: Cowboy Bebop によると、2011年公開予定のようですね。
(アニメ話の脱線、すみません。)

次の問題は「チャンドラーの仕事は何?」というものでした。
長年付き合っている友達なのですから、こんな超簡単な質問…と思うところですが、どういうわけか女性陣はここで絶句してしまいます。
チャンドラーが何の仕事をしている人か?、彼の職業は何か?というのを、実はフレンズたちは知らないのです(笑)。
超高層ビルにある大企業で、パソコンに数字を入力したりデータ処理したりする仕事だ、というのはみんなも知っているのですが、いざ「彼の職業は?」と聞かれると、はっきりした職業名を言えないんですねぇ。

過去記事、それでもお前は会計士か? フレンズ4-2その2 でも、
ジョーイ: それでもお前は会計士か?
チャンドラー: 俺は会計士じゃないよ。
ジョーイ: …じゃあ、お前の仕事は何?
という会話が交わされていました。
その時も、フレンズたちが口々に「私も知らない」と言っていて、結局そのエピソードでもチャンドラーの仕事が何か?について、はっきりした答えは得られませんでした。
「チャンドラーの仕事は何か、フレンズたちは誰も知らない」という設定が面白かったのでしょうね、それがついにエピソードクイズとして今回使われることになったのです。
かなりトリビアなクイズにも順調に答えていたにもかかわらず、こんなストレートすぎる問題で二人が悩むというギャップが面白いわけですね。

numbers, processing, briefcase とイメージだけはいろいろ出てくるのですが、肝心の職業名が出てきません。
transponding という単語は辞書に見当たらないのですが、英辞郎には、
transponder=【名】トランスポンダ、中継器◆【略】XPDR
と出ています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
transponder: [noun] [countable] (technical) a piece of radio or RADAR equipment that sends out a particular signal when it receives a signal telling it to do this.
つまり、「ラジオやレーダー装置の部品で、指示を受けると、ある信号を送る」

どこからか信号を受けるとそれを別のところに送る、ということで、「信号を中継する機器」のようですね。
モニカたちのイメージは、どこからか数字を集めてきて、それを集約して別の部署へ送る、というようなものなのでしょう。
職業名がわからないレイチェルは、transpond(ing) する人だから、transponster だと勝手に造語を作っています。
「勝手に職業名を作らないでよ、私にはわかるのよ!」と必死に名前を思い出そうとするモニカですが、あえなく時間切れ。
負けたということは、この広い部屋を男性陣にあけ渡すことになるわけで、女性陣の絶望の表情と男性陣の歓喜の表情が対照的ですね。


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posted by Rach at 12:28| Comment(0) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月24日

得意どころか専攻してた フレンズ4-12その4

ジョーイ&チャンドラー対モニカ&レイチェルのクイズ合戦はまだ続いています。
ロス: Ooh. "What is the name of Chandler's father's Las Vegas all-male burlesque?" (おぉ。「チャンドラーのパパが出演している、ラスベガスの全員男性のバーレスク[ストリップショー]の名前は何?」)
モニカ: Viva Las Gaygas! (ビバ・ラス・ゲイガス!)
チャンドラー: Unfortunately, that is correct. (残念ながら、正解だ。)
女性陣: Yes!! (やったー!)
ロス: All right. We have a tie. Luckily, I've prepared for such an event. (He opens up an envelope and holds up some note cards.) The Lightning Round! (よし。同点になった。幸運にも、こういう場合のために僕はすでに用意していたんだ。[ロスはある封筒を開け、メモのカードを掲げる] ザ・ライトニング・ラウンドだ!)
全員: Ohhhh. (おぉ。)
ロス: Thirty seconds. All the questions you can answer. (30秒。君たちが答えられる問題全部の数で決まる[全部でいくつの質問に答えられるかだ]。)
モニカ: You guys are dead! I am so good at Lighting Rounds! (あなたたちはもうおしまいね! 私はライトニング・ラウンドが超得意なのよ!)
チャンドラー: I majored in Lightning Rounds, all right? We're gonna destroy you. (俺はライトニング・ラウンドを(大学で)専攻したんだよ、いいか? 俺たちがお前らをたたきのめしてやるよ。)
モニカ: Huh, wanna bet? (そう、じゃ賭ける?)
チャンドラー: Well, I'm so confused as to what we've been doing so far. (えーっと、俺たちがこれまでずーっと何をしてたかについて、よくわからなくなったよ[頭が混乱してるよ]。)

burlesque は「パロディー、茶番劇」という意味ですが、研究社 新英和中辞典には、
burlesque=バーレスク(ストリップショーなどを呼び物にする演芸)
という語義が載っています。
今回のセリフでは、ベガスでのショーを指しているので、その「ストリップショー」的なものでしょう。
チャンドラーのパパがゲイである、という話は、フレンズでこれまで何度も示唆されていましたが、今回のモニカの答えでそれがはっきりしましたね。
Viva...! は「…万歳!」という意味。
研究社 新英和中辞典では、
viva=(間投詞)…万歳!(Long live...!)
語源 イタリア語・スペイン語から

と出ています。
ですから、ビバ・ラスベガス!(Viva Las Vegas!)だと「ラスベガス万歳!」というラスベガスを盛り上げるショーになるわけですが、gay の男性たちがやっているショーなので、ve- の部分を gay- に変えて、「ラス・ゲイガス」とネーミングしているわけです。
それを聞いたチャンドラーは、Unfortunately, that IS correct. と is を強調しています。
残念ながら、というのは、対戦相手の女性陣が正解したということと、自分の父親のショーの名前がそんな恥ずかしい名前であることの両方でしょうね。
「本当に、実際に、確かに」そういう名前なんだよ、という意味で、is が強調されています。

ここで同点になったので、ロスは新たなことを始めようとします。
I've prepared for such an event. は現在完了形で、「こういうこと(同点になって決着が付かないこと)のために、すでに・あらかじめ僕は準備・用意していた」ということですね。
宇宙戦艦ヤマトの技師長真田さんの「こんなこともあろうかと」みたいな用意周到さですねぇ。

lightning は「稲妻、電光」で、形容詞だと「電光石火の、非常に速い」という意味ですね。
ピクサーアニメ「カーズ(Cars)」の主人公レースカーの名前も、ライトニング・マックィーン(Lightning McQueen)でしたよね。
レースカーなので、速さをイメージする名前がついている、ということです。
ロスの説明だと、30秒間にどれだけたくさんの問題に正解できるかで勝敗が決まる、というルールのようですね。
ライトニング・ラウンドだと聞いて、モニカは「私はそれが得意なのよ。あなたたちは終わりね」と言っていますが、チャンドラーも負けていません。
major in は「(大学で)…を専攻する」。
モニカはそれが「得意」だって言うけど、俺なんかそれを科目として専攻していたんだぜ、と言ってみせているわけです。
もちろん、そんな科目は大学の専攻科目にありませんが(笑)、「得意」なんてレベルじゃなくて、こっちは単位も取ってる専門家だよ、だから負けやしないと言って、モニカよりもそれが得意であるとアピールしているのですね。

「俺の方が専門家さ。だから俺たちが君らを倒す」と言ったので、モニカは wanna bet? と言っています。
相手が絶対に負けるもんか、と強気なことを言うので、「あらそう。じゃ賭ける?」と反射的に出た言葉でしょう。
が、そもそもこのクイズ大会自体、賭けをして始めたので、ここで今更のように「賭ける?」と言ったモニカの言葉に、チャンドラーがツッコミを入れたわけですね。
「モニカは今「賭ける?」って言ったけど、あっれぇ〜? じゃあ今まで俺たちがやってたのは賭けじゃなかったっけ? 俺たち今まで何のためにこんなクイズ合戦やってたんだっけ?」という意味で、「俺たちが今までしてきたことは何だったのか、混乱してきたな」と言っているのです。
賭けるも何も、俺たちは今まさに賭けをしてこんなことをやってるんじゃないか、ということですね。


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posted by Rach at 06:16| Comment(4) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする