2009年11月21日

体から脚が独立して動く フレンズ4-12その3

ジョーイとチャンドラーが、モニカとレイチェルのことを何でも知っているかのように言うので、それじゃあどっちが相手のことをよく知ってるか、クイズで決めましょう!ということになります。
ロスがクイズ番組のように、ジャンルに分けたクイズ用ボードを作り上げ、とうとうそのクイズが始まります。
ロス: Gentlemen, pick your category. (男性陣、カテゴリーを選んで。)
チャンドラー: "Fears And Pet Peeves." (怖い物と大嫌いなもの。)
ロス: "What is Monica's biggest pet peeve?" (「モニカが一番大嫌いなものは何?」)
ジョーイ: Animals dressed as humans. (人間のように服を着た動物。)
ロス: That's correct. Ladies? (正解。女性陣は?)
モニカ: Same category. (同じカテゴリーを。)
ロス: "According to Chandler, what phenomenon scares the bejesus out of him?" (「チャンドラーによると、彼を非常に怖がらせる現象は何?」)
モニカ: Michael Flatley, Lord of the Dance! (マイケル・フラットリー、ロード・オブ・ザ・ダンスの!)
ロス: That is correct. (正解。)
ジョーイ: (to Chandler) The Irish jig guy? ([チャンドラーに] 例のアイリッシュのジグ[ダンス]男か?)
チャンドラー: His legs flail about as if independent from his body! (彼の脚は、まるで彼の体から独立しているかのように、バタバタ動くんだぞ!)

pet peeve は「イライラさせる不満、一番嫌なこと」。
peevish 「怒りっぽい、いらいらした」という形容詞があり、そこから、peeve という単語ができたようです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
peeve: [noun] [countable] (informal) something that annoys you
例) One of my pet peeves (= things that annoys me most) is pointless meetings that go on forever.

つまり、「人をいらいらさせるもの」。
例文は、「私を最もいらいらさせるものの一つは、永遠に続くポイントのない会議だ。」

peeve の前についている pet の意味について、研究社 新英和中辞典の以下の意味が当てはまるでしょうか。
pet (形容詞)=得意の、おはこの
a pet subject 得意の題目、おはこ
It's his pet theory. それは彼の持論だ。


LAAD にも、
a pet project/theory/subject etc. : a plan, idea, or subject that you particularly like or are interested in
という語義が載っています。

ちなみに、研究社 新英和中辞典には、上に挙げた「得意の、おはこの」の pet とは別の項目で、
pet (名詞)=(子供っぽい)不機嫌、すねること
be in a pet about... …のことですねる

という語義も載っていました。
それだと、「不満、嫌なこと」という peeve と似た意味の言葉を重ねた、という可能性もあるのですが、LAAD で、pet peeves = things that annoys me most と最上級を使って説明されていたことから、やはり「おはこの」という意味が近いのだろうと思います。
「おはこの」というと、好きなもののベストみたいなニュアンスですが、peeve というネガティブな単語と結びつくことで、「最高に嫌なもの」という意味を表しているのだろうと。

bejesus という言葉は、他の辞書にあまり載っていないのですが、英辞郎には載っていました。
英辞郎によると、
bejesus out of=大いに、非常に

「ビジーザス」のように発音していますが、これは恐らく、Jesus (ジーザス、イエス・キリスト)から来た言葉でしょうね。
驚きや怒りの表現として、Jesus! と言うことがありますが、その流れから来た強意表現なのでしょう。

チャンドラーを最もビビらせるもの、それは、マイケル・フラットリーだそうです。
彼は脚の動きがすごいダンサーであることが、その後のやり取りからもわかります。
flail は元々、麦などの穀物を打つための「からざお」という道具を指すようです。
そこから、「腕を振り回す、脚をバタバタする」という動詞になったようですね。
jig は「ジグ、テンポの速いダンス」。

さて、そのマイケル・フラットリーですが、彼は有名なアイリッシュ・ダンスのダンサーです。
そのアイリッシュ・ダンス、日本では「リバーダンス(Riverdance)」が有名でしょうか。
Wikipedia 日本語版: リバーダンス
上のウィキペディアにも、「アイリッシュ・ダンスの中でも特に体幹や腕を使わずに足の動きだけで踊るアイリッシュ・ステップダンスと呼ばれる舞踊を元にしている。」とあります。
この「足の動きだけ」のダンスがあまりにすごくて、体から足(脚)が独立しているみたいで怖いよー!とチャンドラーは言っているのですね(笑)。

そのウィキペディアの「歴史」の項目にも書いてありますが、マイケル・フラットレーはリバーダンスのリードダンサーだったのですが、1995年にリバーダンスを離脱したそうです。
その後、Lord of the Dance という舞台をやっているようですね。
彼についての詳しい情報は、英語版ウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Michael Flatley
In pop culture では、フレンズを始め、彼に言及したドラマや映画の名前が書いてありますね。
それくらい有名なダンサーだ、ということです。

彼の公式サイトなどでは彼のダンスの動きを見ることはできませんが、動画サイトなどでは探すことができるようです。
リンクははりませんが、興味のある方は探してみて下さい。


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2009年11月19日

彼女はガムボールマシンじゃない フレンズ4-12その2

産婦人科。フィービーの子宮の様子をチェックしたお医者さんは、フランクとアリスの受精卵をフィービーに注入する準備は整っていると言います。
フランク: Well, okay, so what's now? Go get, go get the eggs. Put 'em in there. (そうだな、よし。それで今からどうするの? 卵を取りに行って、その中に入れてよ。)
産婦人科医(Dr. Zane): Okay, it'll take just a little while to prepare the embryos. (そうねぇ、胚(たち)を準備するのに、あともう少し時間がかかるわ。)
フィービー: Embryos? As in more than one? (胚たち? それって1つ以上ってこと?)
産婦人科医: Um-hmm, five, actually. (えぇ、5個よ、実際には。)
フィービー: Five? Okay, where am I giving birth in a hospital or a big box under the stairs? (5個? それじゃあ、私は病院で出産することになるのかしら、それとも階段の下の大きな箱で出産することになるのかしら?)
産婦人科医: We do five because that gives you a 25% chance that at least one will attach. (私たちは5個で行うわ。なぜなら、そうすることで、少なくとも1個が着床するチャンスが25%になるのよ。)
フィービー: That's it? 25 %? That means that's it's, like, 75% chance of no baby at all? ((たった)それだけ? 25%? それって、その、赤ちゃんが全くできないって可能性が75%あるってことなの?)
フランク: Hey, y'know I was thinking, what are the odds like if-if, if you stuff like 200 of them in there? (ねぇ、俺、考えたんだけどさ、もし、もし、そこに200個の胚を詰め込んだら、確率はどうなるの?)
アリス: Sweetie, now, she's a woman, not a gumball machine. (スウィーティ[ハニー]、ねぇ、フィービーは人間の女性なのよ。ガムボール・マシンじゃないわ。)

子宮の内膜が厚くなっているので、準備オッケーだとわかります。
早速、受精卵を注入しようと焦るフランクですが、医者は the embryos を準備するのに少し時間がかかると言っています。
as in は「…にあるような、例えば…のような」。
embryos と複数形の -s が付いているのを聞いて、フィービーは、「1個より多いって意味の複数形なの?」と尋ねているわけですね。
embryo は「胚、胎芽」で、受精卵が細胞分裂(卵割)して成長する初期のもの(受精・受胎後8週間以内のもの)を指します。
もっと大きく成長したものは、fetus 「胎児」と呼ばれますね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
embryo: BIOLOGY an animal or human that has not yet been born, and has just begun to develop. In humans, an embryo becomes a FETUS after eight weeks of development.
つまり、「(生物学) まだ生まれていない動物または人間で、発育が始まったばかりのもの。人間では、8週間の発育の後、embryo は fetus になる」

胚と胎児の生物学的な違いについては、詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: 胚
Wikipedia 日本語版: 胎児

5個の胚(受精卵)を注入すると聞いたフィービーは、「私が出産するのは病院?それとも、階段の下の大きな箱?」と尋ねています。
階段の下の大きな箱で出産、というのは、犬や猫のイメージですね。
子供を一人病院で産むんだと思ってたけど、犬や猫が一度に5匹くらい赤ちゃんを産むみたいに、私もたくさん産まないといけないわけ?ということです。

医者は5個の胚を注入することで、attach、つまり「子宮に付着する」、妊娠で言うと「着床する」可能性が25%になるのよ、と説明しています。
5人の赤ちゃんを産むためではなく、5個注入することで、1人の赤ちゃんを産める確率が25%に上がるということですね。
それを聞いて、「5個入れてやっと25%? じゃあ、できない可能性も75%あるってこと?」とフィービーは驚きます。

5個入れて25%になるんだったら、思い切ってたくさん、そう、200個くらい詰め込んだら、もっと確率が跳ね上がるんじゃない?とフランクは言っています。
ここでの stuff は動詞で「・・・を詰め込む」。
フレンズ3-9その31 には、stuffing 「ターキーを焼くときに、中に詰める詰め物」という単語も出てきました。

アリスは、「フィービーはガムボール・マシンじゃないんだから」と言って、焦るフランクをたしなめています。
ガムボール・マシンというのは、日本でも見かけますが、カラフルな丸いガムがたくさん入ったガムの自動販売機のことですね。
Wikipedia 英語版: Gumball machine には写真も載っています。
受精卵を200個子宮に入れるというイメージが、透明なケースにたくさんの球形のガムが入っているイメージと重なるため、フィービーはガムの自販機じゃなくて、生身の人間なんだから、そんな無茶なことを簡単そうに言わないで、ということですね。


(Rach からのお詫びと訂正)
前回の記事、フレンズ4-12その1 で触れた「ヒヨコがオンドリになった」という話、これは「チャンドラーとジョーイがメスだと思っていたヒヨコは、実はオスだったというオチ」であることが、今回のエピソードの冒頭のセリフでわかる仕組みになっています。
前回の記事のその部分に、訂正と追記を入れましたので、合わせてお読みいただければ幸いです。


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2009年11月17日

包丁と料理本がそばにある状況 フレンズ4-12その1

シーズン4 第12話
The One with the Embryos (チャンドラーの仕事は何?)
原題は「胚の話」

[Scene: Monica and Rachel's, it's later that morning, everybody has gotten up and Ross and Phoebe has joined them for breakfast. Rachel is returning from shopping.]
モニカとレイチェルの部屋。その前の朝のシーンの後、みんなはすでに起きていて、ロスとフィービーは朝食を彼らと一緒に食べている。レイチェルは買い物から帰ってきたところ。
フィービー: Hey! (はーい。)
ロス: Hey, what are you doing shopping at eight in the morning? (はーい。朝の8時に買い物したりして何やってんの?)
レイチェル: Well, I've been up since six, thanks to somebody's dumb-ass rooster. (そうねぇ、私は6時からずっと起きてるのよ。誰かさんのバカな雄鶏(おんどり)のお陰でね。)
フィービー: You guys, you really should get rid of those animals. They shouldn't be living in an apartment. (ねぇ、あなたたちは本当にその動物たちを自由にすべきよ。彼らはアパートメントで暮らすべきじゃないわ。)
レイチェル: Yeah! Especially not with all of these knives and cookbooks around. (そうよ! 特に、まわりに包丁[ナイフ]とか料理本とかがある状態では暮らすべきじゃないわ。)

レイチェルは朝早く買い物して帰ってきた様子。
what are you doing shopping at eight in the morning? という文では、What are you doing ...ing? 「…したりして何やってんの?、なぜ…してるの?」という構文が使われています。
その構文については、フレンズ3-12その8 でも解説しています。
「朝の8時から買い物したりするなんて、一体君は何をやってるんだ? どうして朝の8時に買い物なんかしてるんだ?」という「驚き」「なぜ?」のニュアンスですね。

レイチェルは、I've been up since six という現在完了形の継続を使って、朝の6時からずっと起きていると言っています。
thanks to は「…のおかげで」ですが、この場合は皮肉っぽい使い方ですね。
日本語でも「誰かさんの…のおかげで、えらい目にあっちゃったわ」みたいな言い方をすることがありますが、英語でもこのように thanks to somebody's... と同じような言い回しをするのが興味深いです。
dumb は「ばかな」ですが、今回は卑語の ass までついて、dumb-ass 「大ばかの」とまで言っています。
オープニング前のシーンでは、朝暗いうちから「コケコッコー!」というニワトリの鳴き声がうるさくて、モニカとレイチェルがチャンドラーとジョーイの部屋を怒って訪ねるというシーンがありました。
そのバカなニワトリの鳴き声のせいで目が覚めちゃって寝られないから、買い物に行ってきたのよ、ということですね。
dumb-ass は下品な卑語なので英語学習者の我々は使わないように気をつけるべきですが、ここでは、朝早く起こされて非常に腹が立っているので、rooster にこういう形容詞をつけているということです。

ちなみに、最初は黄色だったヒヨコが、白くてフワフワになり、今ではすっかりニワトリになってしまった、という展開なわけですが、あのヒヨコはメスだったのでは?(笑)
フレンズ3-21その6 でも触れましたが、chick には「ヒヨコ」という意味と、「若い女性」という意味があるために、チャンドラーは常にそのヒヨコに対して、女の子に対するような態度で接して言葉をかけていました。
そのエピソードでも、ヒヨコを her と表現していますし、ベイ・ウォッチのヤスミン・ブリースにちなんで、リトル・ヤスミンとも呼んでいました。
ですから、少なくともチャンドラーとジョーイはヒヨコをメスだと思っていたはずです。
それなのに「本当はオスだった!」というオチなのか、もしくは「オンドリになって朝鳴くようになって、みんなが迷惑をこうむる」という展開にするために強引にオスという設定に変えたのか、のどちらかでしょうね。

(2009.11.19 追記)
上であれこれ考察していますが、「ジョーイとチャンドラーはあのヒヨコをメスだと思っていたのに、本当はオスだった!」というオチのようです。
この記事を書いた時は見逃していたのですが、今回のエピソードの冒頭シーンで、以下のセリフがありました。

「コケコッコー!」っていうあの声は何?と激怒するレイチェルに、
ジョーイ: It's the chick. She's... going through some changes. (ヒヨコだよ。彼女は…変化を経験しているところなんだ。)
モニカ: What kind of changes? (どういう変化なの?)
チャンドラー: Well, the vet seems to think that she's becoming a rooster. (The rooster crows.) We're getting a second opinion. (そうだな。獣医は、彼女がオンドリになりつつあると考えているみたいだな。[そのオンドリが鳴く] 俺たちはセカンド・オピニオン(別の獣医の意見)をもらうつもりだよ。)

このやり取りで、ジョーイとチャンドラーははっきり she と言っています。
「どうやら彼女はオンドリへ変化中みたいなんだ」と説明しているわけですが、she であるメスが rooster というオンドリになるわけがないので、二人が she だと信じていたヒヨコは、実はオスであったことが、二人のセリフでわかるわけです。
成鳥になって、見た目もオンドリのようなトサカがついているのでしょうが、それは画面では見せていません。
コケコッコー!とオンドリの鳴き声を何度も聞かせて、「例のヒヨコの彼女がオンドリになったみたいでね。何かの間違いかもしれないから、別の医者にも意見を聞くつもり」というセリフで、ジョーイとチャンドラーがメスだと勘違いしていただけだ、ということがわかるのですね。
メスがオスに変化したのではなくて、元々オスだったものがオンドリになっただけですから、セカンド・オピニオンを求めても同じだってば!ということです。

chick には「若い女の子」という意味もあることから、「リトル・ヤスミン」と名づけたりして、メスのように可愛がっていたのに、大人になったらオンドリになってしまった!、実はオスだった!ということで笑えるわけですね。
(追記はここまで)

フィービーは動物たち、つまりニワトリやアヒルを get rid of すべきだと言っています。
get rid of は「取り除く、追い払う、処分する」という意味ですが、ここで「処分する」と言ってしまうと、「殺してしまう」という風にも聞こえますね。
フィービーは動物愛護の精神の持ち主ですから、もちろん殺せと言っているのではなく、動物をアパートのような密閉された部屋で飼うべきではない、というニュアンスで言っているはずですから、「あなたたちが飼うのをやめて手放す、解放する」みたいなニュアンスでしょう。

アパートで飼うべきじゃない、というフィービーに、続けてレイチェルも一言言っていますが、そのセリフは非常に辛辣ですね。
not は、they shouldn't be living in an apartment を省略した形です。
「そうそう!」とフィービーの意見に賛成し、Especially not with... を使って、「特に…という状況では暮らすべきじゃないわ」と言葉を付け足しています。
その状況とは、「包丁や料理本がすぐそばにあるという状況」。
アパートの部屋には、包丁や料理本があるんだから、そんなところで飼ってると、包丁でさばかれて、料理にされちゃうわよ、ということです。
それはつまり、いつまでも部屋の中で飼って、今朝みたいにまた私に迷惑をかけるなら、私は怒ってあのニワトリたちを料理して食べちゃうわよ!という脅しですね。


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2009年11月13日

自然史の博物館 フレンズ4-11その6

ジョーイはロスの紹介で、ロスの職場である博物館でツアーガイドのバイトを始めます。
が、ランチの時、ジョーイがロスに「ここで一緒に食べよう」と誘うと、「僕はこっちの科学者たちのテーブルで食べるから」と断られてしまいます。
白衣を着ている科学者[博士]たちと、青いブレザーを着ているツアーガイドたちは、別々のテーブルで食事をとることが暗黙の了解で決まっているようです。
ジョーイは、「わかったよ、仕事場では俺たちは友達じゃないんだよな」と言って、渋々そのルールに従おうとするのですが、友達であるジョーイを傷つけてしまったロスは、ある行動に出ます。

博物館のカフェテリア。
相変わらず、科学者たちのテーブルと、ツアーガイドのテーブルにそれぞれ分かれて食べているところに、トレイを持ったロスが入ってきます。
科学者1: Dr. Geller? There's a seat over here. [gesturing across from him] (ゲラー博士? こっちに席がありますよ。[ロスの向こう側でジェスチャーをしている])
ロス: Thank you Dr. Phillips. But I'm having my lunch at this table. [puts tray down on middle table] Here in the middle. I'm having my lunch right here with my good friend, Joey. If he'll sit with me. (ありがとう、フィリップス博士。でも僕はランチをこのテーブルで食べます。[トレイを真ん中の(誰もまだ食べていない)]テーブルに置く] 真ん中のここで。僕はランチをここで食べます、僕の親友のジョーイと。もし彼が僕と一緒に座ってくれるつもりがあるのなら。)
ジョーイ: [gets up, tray in hand, and walks to the middle table] I will sit with you, Dr. Geller. [he puts his tray down on the table and Ross and Joey shake hands.] ([立ち上がり、手にトレイを持ち、真ん中のテーブルに歩いてくる] 俺は君と一緒に座るよ、ゲラー博士。[彼はテーブルにトレイを置き、ロスとジョーイは握手する])
ロス: You know, we work in a museum of natural history. And yet, there is something... unnatural... about the way we eat lunch. Now, I look around this cafeteria, and you know what I see? I see, I see division. Division between people with white coats and people in blue blazers. And I ask myself, "My God, why?" Now, I say we shed these coats that separate us. And we get to know the people underneath. [He whips off his lab coat and throws it on the floor.] I'm Ross! I'm divorced and I have a kid! (ほら、僕たちは自然史の博物館で働いている。それにもかかわらず、何か…不自然なことがある、僕たちがランチを食べるやり方に。今、僕がこのカフェテリアを見回すと、何が見えるかわかる? 僕には見える、分裂が。白衣を着た人々と青いブレザーの人々との間の分裂だ。そして僕は自分に問う、「なんてこった、なぜだ?」 今、我々は我々を分けているこんな白衣を脱ぐことを宣言する。そしてその(服の)下にある人間を知ることができるように。[ロスは自分の研究室の白衣をさっと脱いでそれを床に投げる] 僕はロスだ! 僕は離婚していて子供が一人いる!)

いつものように科学者仲間に一緒に食べるように誘われたロスはそれを断り、科学者のテーブルでもツアーガイドのテーブルでもない、真ん中にあるまだ誰も食べていないテーブルで食べると言います。
If he'll sit with me の he'll は、he will で、ジョーイの「意志」を表していますね。
「ジョーイが僕と食べるとしたら」という仮定であれば if he sits with me になりますが、この場合は will があるので「ジョーイに僕と一緒に食べるという意志(つもり)があるのなら」という感じです。

それを聞いたジョーイは、I WILL sit with you と will を強く発音しています。
「もちろんそのつもりがあるよ」という強調ですね。
それまでの慣習を打ち破り、ロスがみんなの前で「僕は親友のジョーイと食べる!」と宣言したので、その件で怒っていたジョーイも素直にロスの意見に従ったのですね。
親友が仲直りした瞬間です。

その後、ロスはみんなが行っていた「職種ごとにまとまってランチを食べる」という行為についての意見を述べます。
we work in a museum of natural history. And yet, there is something... unnatural... about the way we eat lunch というセリフがとても面白いです。
僕たちは natural history つまり「自然史」の博物館に勤務しているはずなのに、ランチを食べる時の流儀が unnatural 「不自然」なことになっているじゃないか!ということですね。
「自然」を扱っているはずの僕たちの間でこんな「不自然な」ことがまかり通っていいんだろうか?という訴えです。

このカフェテリアを見回すと、不自然な division が見えると言っていますね。
"My God, why?" の言い方がお芝居口調なので笑えます。
shed は見た目、過去形に見えますが、これが原形で「(衣服を)脱ぎ捨てる」という意味。
よく使われるのは、shed tears 「涙を流す」、shed blood 「血を流す」というフレーズの、「(血や涙を)流す」という意味ですね。
お互いの職種を示すこんな制服を脱ぎ捨てて、その下にある生身の真実の人間を知らないといけないんだ、と言っています。
科学者で博士という肩書きを取った僕は、バツイチの子持ちなんだ!と叫んでいますね。
これが本当の僕なんだ!という感じ。

さてここで、a museum of natural history という言葉に注目してみたいと思います。
この部分、ネットスクリプトでは、the Museum of Natural History となっていましたが、DVD英語字幕では、a museum of natural history と書いてあります。
実際のロスの発音も、the ではなくて、a と発音しているようです。
the+大文字表記だと固有名詞扱いになるので、「自然史博物館」という名前を指すことになりますが、a+小文字表記だと一般名詞扱いになるので、「自然史”の”博物館」という感じになるでしょうか。
「自然史に関する・自然史を扱う博物館のうちの一つ」という感覚ですね。

ロスの勤務先の話 フレンズ3-2その3 で、
ロスの勤務先は、
(the) Museum of Prehistoric History 「先史博物館」か?
(the) Museum of Natural History 「自然史博物館」か?
という話を延々書いて、そこで今回の フレンズ4-11 のセリフについても以下のように考察しています。

(a がついて小文字になっているという)この表現だと、「自然史博物館」という固有名詞ではなく、「自然史を扱う、とある博物館」という感じになり、その次に出てくる unnatural という単語と対比させるために、つまり、「不自然なことがあるけど、ここは自然史の博物館なんだよ。」と、unnatural であることがそぐわないことを言いたいがために、この名称を出してきただけだ、とも考えられます。

今回改めてロスのセリフを見直してみましたが、やはり私の結論はそれと同じです。
ロスの勤務先の名前が「自然史博物館」なのではなくて、「自然史を扱う博物館なのに、何か不自然なことが起こってる」と言いたいセリフなのだろうと。

the Museum of Natural History という大文字表記だと、the 「その、ご存知の」と付けば当然「アメリカの」ということになりますね。
フレンズ3-2その3 でも書きましたが、American Museum of Natural History とは「アメリカ自然史博物館」のことで、ベン・スティラー主演の映画「ナイト ミュージアム」(原題:Night at the Museum)の舞台になった有名な博物館ですね。
Wikipedia 日本語版: アメリカ自然史博物館

私はアメリカに行ったことがないので、当然、自然史博物館を見学したこともないのですが、今回のエピソードで映る博物館の様子を見ると、その有名な自然史博物館に比べるとスケールがずーっと小さい感じがあります。
また、そんな有名な博物館のツアーガイドとして、恐竜のことを全く知らないジョーイが雇われた、という設定も、いくらコメディーであったとしてもちょっと考えにくいですね。

セリフを音として聞いた場合は、大文字が小文字かはわかりませんので、判断の基準は a か the かの違いだけですが、その a と the の違いで、あの有名な「アメリカ自然史博物館」を指しているのか、単にいくつかある「自然史の博物館」の中の一つということを述べているに過ぎないのか、という違いが出てくる、ということです。

実際、10シーズンあるフレンズのエピソードの中で設定の混乱みたいなものも見られるので断言はできませんが、ロスが a と発音していて、DVD字幕も a museum of natural history と書いてあることから、今回の設定では、ロスが勤務しているのは「アメリカ自然史博物館」ではなく、「自然史を扱う博物館の一つ」(恐らく正式名称は、(the) Museum of Prehistoric History 「先史博物館」)であると言えるのではないかと思います。


(Rach からのお詫び)
これまで、1つのエピソードにつき「その7」まで、つまり記事を7つ書いてきたのですが、今回は「その6」までとなってしまいました。
私からのお願いとして、今回以降、「その6」までの6つの記事で1エピソードを終える、というふうに方針変更させていただきたいと思います。
自分なりに投稿ペースを考えた上での勝手な変更になりますが、どうかご了承下さいませ。


(Rach からのお願い)
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posted by Rach at 08:52| Comment(4) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月11日

わかるわ、それでオッケーよ、というレベル フレンズ4-11その5

[SCENE: Later, in Monica's apartment. Monica, Rachel and Phoebe are sitting on the couch. Phoebe is holding the dog and is humming "Rock a Bye Babie."]
前のシーンの続き(その後)。モニカのアパート。モニカ、レイチェル、フィービーはカウチに座っている。フィービーは犬を抱っこしていて、Rock-a-bye Baby という子守歌を歌っている。
チャンドラー: [enters] Hi. Why's Phoebe singing to Karl Malden? (はーい。どうしてフィービーは、カール・マルデンに(子守歌を)歌ってあげてるの?)
フィービー: Oh, you know what? I think it's time for puppy to go out again. Come on, let's go to the balcony. [gets up with puppy] (あぁ、ねぇ。子犬がまたお外に行く時間だわ。いらっしゃい。バルコニーに行きましょ。)
モニカ: What? (何ですって?)
フィービー: Uh, the street. Come on, let's go to the street. [to everyone] Oh, listen, don't go on the balcony until after I get back. [leaves] (あぁ、ストリートよ。いらっしゃい、ストリートに行きましょ。[みんなに] ねぇ、私が戻ってくるまで、バルコニーには出ないでね。[部屋を出て行く])
モニカ: [to Chandler] So, did you do it? ([チャンドラーに] それで、(エッチを)したの?)
チャンドラー: [dejectedly] Yes, yes, we had the sex. ([しょげた様子で] はい、はい、俺たちはエッチしたよ。)
モニカ: Uh-oh, it was bad? (あらまぁ。ひどかったの?)
チャンドラー: It was fine, you know, but she didn't agree with me as strongly as she agreed with Joey. She was more like, uh, "Oh, I see your point. I'm all right with it." (良かったよ、ほら、でも、キャシーはジョーイに同意するような強さでは俺に同意しなかったんだ。むしろ彼女はこんな感じだったね、「あぁ、あなたのポイントはわかったわ。それで私はオッケーよ。」)
モニカ: Well, it was the first time. You know, there's not always a lot of agreement the first time. (そうねぇ、初めてだもんね。ほら、最初はいつもたくさん同意されるわけじゃないからね。)
レイチェル: Yeah. Not for girls, anyway. Guys agree [snaps her fingers] like that. (そうよ。とにかく女にとってはね(いつも同意ばかりじゃないわ)。男はそんな風に[指をパチンと鳴らす](簡単に)同意するけど。)

フィービーの生みのママは、代理母になって赤ちゃんを手放す寂しさをフィービーに実感させるために、フィービーに子犬を数日間預けます。
フィービーはその子犬を赤ちゃんのように抱いて子守歌を歌っていますね。
ト書きには、Rock a Bye Babie と書いてありますが、通常は Rock-a-bye Baby と表記されることが多い、英語の有名な子守歌(lullaby)ですね。
歌詞などの詳しい情報は、以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Rock-a-bye Baby

チャンドラーはその様子を見て、「どうしてフィービーはカール・マルデンに歌を歌ってるの?」と尋ねています。
カール・マルデンというのは、アメリカの俳優さんですね。
Wikipedia 日本語版: カール・マルデン
Wikipedia 英語版: Karl Malden

チャンドラーのセリフを文字通りに解釈すると、フィービーの抱いている犬のことを、カール・マルデンだと言っていることになりますね。
何となくウィキペディアの写真を見ていると、カールさんの鼻が丸くて、ちょっと犬顔っぽいような気がしたので(私だけ?)、「その犬、カール・マルデンみたいな顔してるね」と言った、そしてそのように言うことで「カール・マルデンって犬に似てると思わない?」とチャンドラーは言いたかったのかな?と思いました。
吉本新喜劇風に言うと、「なんでそこにカール・マルデンがいるんだ?…あぁ、それは犬か!」みたいなボケなのかなぁ、と思うのですが、どうでしょう??

フィービーは、子犬がお外に行く時間だと言います。
それはつまり用を足す、ということのようですね。
バルコニーに出ようと言ったのをモニカが聞いて、What? 「今、バルコニーって言った?」と強い口調で問い返したので、フィービーは慌ててバルコニーからストリートに場所を変更します。
ストリートの散歩から戻ってくるまではバルコニーに出ないで、というのは、その前にすでにバルコニーで用を足してしまったので、その後始末は戻ったら私がするから、それまではバルコニーがどうなってるか見ないで、ということでしょうね。
見たらきれい好きのモニカが大激怒するからでしょう。

結局、フレンズたちに励まされて、キャシーと初エッチできたらしいチャンドラーですが、いかにもがっかりした感じでそれを報告しています。
それを聞いて、bad だったの?とモニカは尋ねています。
チャンドラーは、bad ってほどではなくて、fine だったと言っています。
この fine は「素晴らしい」と言うよりも「けっこうな」みたいなニュアンスですね。
まぁ悪くなかったけど、まぁ良かったよ、という程度で、It was great. 「最高だった」とまでは言い切れない感じがします。
bad じゃないけれど、agree の程度で言うと、ジョーイに対する時ほど agree の程度は強くなかった、と説明しています。
ここで、agree という言葉を使っているのは、同意するのが好き フレンズ4-11その4 で出てきたセリフ、
チャンドラー: We share a wall. So either he's great in bed, or she just liked to agree with him a lot. (俺とジョーイは壁を共有してるんだぞ。だから、彼がベッドですごいか、もしくはキャシーがジョーイにやたらと同意するのが好きかのどっちかだ。)
を再び持ち出しているようです。
agree という言葉を使うことで、「agree する=エッチに満足する」という意味を示唆しているのですね。

ジョーイとの時には、キャシーはやたらと agree していたけど、俺との時はそれほどでもなかった、「いいわ!」「そうよ、それよ!」という激しい同意ではなくて、「あなたのポイント(言いたいこと、意図していること)はわかるわ。私はそれにオッケーよ」という程度の、「私はそれに反対はしないわ、それでまぁいいと思うわ」という程度の同意しか得られなかったという感じ。
全面的に同意しているようなジョーイとの場合と違い、まぁ受け入れられるレベルで悪くないものだわ、とキャシーは受け止めていたようだ、ということです。

それを聞いて、「女は最初っからそんなにホイホイと完全に同意したり納得したりはしないものよ」と女性陣は言っています。
女を完全に満足させるのは難しいんだから気にすることないわよ、最初は誰でもそんなものよ、という感じですね。
レイチェルに至っては、「女はなかなか納得しないけど、男はこんな感じで簡単に agree するものね」と指をパチンと鳴らしています。
男の人はエッチした!という事実で簡単に満足しちゃうけどね、と言いたいようですね。


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2009年11月09日

同意するのが好き フレンズ4-11その4

ジョーイはエッチが上手いから、彼と同じようにできるかどうかを心配するチャンドラーに、
モニカ: Big deal. So Joey's had a lot of girlfriends. That doesn't mean he's great in bed. (大したことじゃないわ。確かにジョーイにはたくさんの恋人がいたわよ。(でも)それは彼がベッドですごいってことを意味するわけじゃないわ。)
チャンドラー: We share a wall. So either he's great in bed, or she just liked to agree with him a lot. (俺とジョーイは壁を共有してるんだぞ。だから、彼がベッドですごいか、もしくはキャシーがジョーイにやたらと同意するのが好きかのどっちかだ。)

モニカは「プレイボーイだからって、エッチが上手いとは限らない」と言います。
でもチャンドラーは即座に反論していますね。

確かに、「プレイボーイ=エッチが上手い男」とは限らないかもしれないけど、ジョーイの場合はルームメートで、俺は彼と壁をシェアしてる、つまり、お互いの寝室は薄い壁1枚で隔てられているだけで、向こうの声は筒抜けなんだよ、ということです。
その壁を通した声から判断するに、AかもしくはBかだよ、と2つの結論を導き出すチャンドラー。

最初の方は「彼がベッドですごい」、つまり「エッチが上手である」ことを言っています。
or 「それとも、エッチが上手じゃないって言うんなら」と挙げた2つ目の結論は、「キャシーがジョーイに同意するのが好き」。
a lot は、agree with him a lot 「彼にたくさん同意する」なのか、like...a lot 「大いに好き、すごく好き」なのかよくわからないのですが、いずれにしても、キャシーがやたらと同意するような言葉を繰り返しているとか、同意するのがものすごく好きであるかを意味しているように思います。

私はベッドシーンでの英語の決まり文句にはあまり詳しくないのですが(爆)、これは恐らく、"Oh, yes!" "Okay!" "Good!" のような、日本語で言うと「いいわ」「そうよ」「それよ」みたいな感じの言葉ばかり聞こえてくる、というイメージなのでしょう。
エッチが上手いんじゃないのなら、キャシーはジョーイに同意するのが好きってことになるよね、と言っているわけです。
キャシーがやたらと同意するのが好きなわけはないですから、このチャンドラーのセリフから、やはりジョーイはエッチが上手い、ということがわかるということですね。


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2009年11月06日

ジョーイの靴を満たせるか フレンズ4-11その3

セントラルパークでキャシーとラブラブなところを見せつけるチャンドラーですが、キャシーが出かけた後、フレンズたちに「キャシーとはまだエッチしてない」ことを告白します。
チャンドラーがエッチをためらう理由は…。
チャンドラー: Well, Kathy's last boyfriend was Joey. (えーっと、キャシーの前の[一番最近の]恋人はジョーイだっただろ。)
ロス: And you're afraid you won't be able to fill his shoes. [grins] (そしてチャンドラーは恐れてるんだな。自分がジョーイの靴にぴったり合わせることができないんじゃないかって。[にやっと笑う])
チャンドラー: No, I'm afraid I won't be able to make love as well as him. (いいや。俺が恐れてるのは、彼と同じくらい上手にエッチできないんじゃないかってことだ。)
ロス: [stops grinning] Yeah, I was going for the metaphor. ([にやっと笑うのをやめて] あぁ、僕はメタファーを言おうとしたんだよ。)
チャンドラー: Yes, and I was saying the actual words. (そうだな。そして俺は(メタファーじゃない)本当の言葉を言ったんだ。)

チャンドラーは、キャシーの直前の恋人がジョーイであったことを気にしているようです。
ロスは、fill his shoes できないんじゃないか、って心配してるわけだな、と言っています。
fill someone's shoes は「人に代わって後任となる、後釜にすわる」という意味。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
fill somebody's shoes: to be able to do a job as well as the person who did it before you
つまり、「自分の前にある仕事をした人と同じようにうまくその仕事をすることができること」。

fill someone's shoes を直訳すると、「誰かの靴を満たす、埋める」ということで、前任者にぴったりサイズが合った靴に、後任者もぴったり合わせる、前任者がこなしてきた仕事を後任者ももれなくきっちりやる、みたいな感覚なのでしょう。

フレンズ3-18その6 のコメント欄 で話題に上ったことがあるのですが、靴を使ったイディオムでは、in someone's shoes 「人の立場に立って」というのもありますね。
これも誰かの靴を履くという行為で、その人の立場に立つ、という状態を表しているのでしょう。
日本語の「立場に立つ」の「(足で)立つ」という言葉と英語の shoes 「靴」には同じ感覚があるように思います。

ロスはメタファー、つまり比喩を使って言っているわけですが、ニヤっと笑いながらこのセリフを言っていることから、裏に別の意味を込めていることがわかります。
「彼の靴を満たす、彼の靴のサイズにぴったり合う」というのは、エッチにおける「入れる」という行為を、靴に足を入れるというメタファーで示唆しているように思います。
すると、his shoes は、キャシーの大事な部分を指しているように思うのですね。

(女の私が言うのもなんですが)靴に足を入れるように、キャシーのあの部分にジョーイはそれを入れていた、今度はそこにお前が自分のものをぴったり合うように入れることになるわけだけど、それがうまく出来るかどうか、もしくはサイズがぴったり合う(ジョーイのものと大きさが同じである)かどうかを心配してるんだろ、と意地悪なことをメタファーを使って言っているのだと思います。

ちなみに、DVD日本語訳では「ジョーイの穴を埋められるかどうか」と訳してありました。
エッチな意味のメタファーとすると、これはある意味ドンピシャで(笑)お見事!と思いました。

実はこれと似たニュアンスのセリフが、フレンズ3-24 で出てきたことがあります。
ブログの解説では飛ばしてしまった部分なので、以下に紹介させていただきます。

セントラルパークで、ゲスト俳優のロビン・ウィリアムズとビリー・クリスタルが話しているシーン。
自分の妻が婦人科医と浮気しているのがわかるんだ、と言うロビンに、
ビリー: Like when you go bowling and you know you're in somebody else's shoes? (ボーリングに行って、他人の靴を履いてるのがわかる時みたいな感じ?)
ロビン: That's the one. (まさにそれだよ。)

これも、「他人の靴を履くと違和感がある」と言っていますね。
奥さんとエッチした時に、自分の靴を履いているはずがこれは別人の靴だと感じた、というような比喩です。
自分の靴だったはずが、誰か他の人が足を入れてしまい感覚が違ってしまった、それで奥さんが別人と寝てしまったことがわかった、ということでしょう。
同じように靴で例えていることから、今回のロスのメタファーに通じるものがあります。

ちなみに、たまたま昨日(11/5)の日経新聞朝刊に、村上由佳さんの「ダブル・ファンタジー」の書籍広告が載っていました。
その広告にその小説の中のセリフだと思われる以下の言葉が載っていました。
「ほかの男と、した?
俺のかたちじゃなくなってる」


これは、ビリー・クリスタルが例えた「他人の靴を履いている」という違和感と似ているように思います。
ビリーの場合は、コメディの中でジョークにして言っているわけですが、男が感じる違和感としては同じものなんだろうと。
ちょうどこの記事を投稿しようとしていた時に、目に入った言葉だったので、タイムリーだと思ってここで引用させていただきました。

ロスの発言を No. と否定したチャンドラーは、「俺はジョーイと同じくらい上手くエッチができるかどうかを心配してるだけだ」と言います。
チャンドラーのセリフは、上に挙げた LAAD の語義と非常によく似ていますね。
そのロスの例えの本当の意味をダイレクトに言ったわけです。

うまく例えたと思ったメタファーが通じなかったと感じたロスは、「今のは比喩だよ」と説明します。
当然のことながら、それが皮肉を交えた比喩だとわかっていたチャンドラーは、「お前が比喩を使って皮肉を言ったのはわかってたけど、俺はそれを実際の言葉を使って言ってみたまでだ」と返しています。

こういう皮肉っぽい例えは、相手が何らかの反応をしてくれてこそ言った甲斐もある、というもので、比喩で例えたことをダイレクトな言葉で表現されてしまっては、比喩を言った人間がバカみたいに見えてしまいます。
比喩を直接的な言葉で返すことで、チャンドラーはロスの皮肉に対して軽く仕返しをした、俺が真剣に悩んでるのに茶化したりするから、お前の皮肉を面白くないものにしてやったんだよ、という感じでしょうね。


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2009年11月04日

言い間違いをみんなで責める フレンズ4-11その2

[SCENE: Monica's apartment. Chandler, Monica and Rachel are playing cards around the living room table. Joey and Ross enter.]
モニカのアパートメント。チャンドラー、モニカ、レイチェルはリビングルームのテーブルの周りでトランプをしている。ジョーイとロスが入ってくる。
ジョーイ: Hey, you guys. Check it out! Check it out! Guess what job I just got? [smoothes the blue blazer he's wearing and has a big grin on his face] (やあ、みんな。見てくれよ! 俺は何の仕事をゲットしたと思う? [自分が着ている青いブレザーのしわをのばし、歯を見せてにっこり笑う])
チャンドラー: I don't know, but Donald Trump wants his blue blazer black. [stops] (さあね。でも、ドナルド・トランプは、自分の青いブレザーをブラックにしたいだろうね。[動きが停止する])
ロス: What? (何だって?)
チャンドラー: Blue blazer back. He, he wants it back. (青いブレザーを「バック」したいだ。彼は、彼はそれを「バック」したい、だよ。)
レイチェル: Well, you said "black." Why would he want his blue blazer black? (えーっと、あなたは「ブラック」って言ったわ。どうして彼は自分の青いブレザーをブラックにしたいと思うわけ?)
チャンドラー: Well, you, you know what I meant. (えーっと、俺の言いたかったこと、わかるだろ?)
モニカ: No, you've messed it up. You're stupid. (いいえ。あなたは間違えたのね。あなたっておバカねぇ。)
チャンドラー: [Chandler glares at her and then changes the subject.] So what job did you get, Joe? ([チャンドラーはモニカをにらみつけ、それから話題を変える] それで何の仕事をゲットしたんだ、ジョーイ?)
ジョーイ: Oh, tour guide at the museum. Yeah, Ross got it for me. (あぁ、博物館のツアーガイドだよ。そうさ、ロスが俺にその仕事を用意してくれたんだ。)

ジョーイは、ピンクのシャツの上に、鮮やかな色の青いブレザー(the blue blazer)を着ています。
そのブレザーを得意気に披露して、「俺は仕事をゲットしたんだけど、何だと思う?」と尋ねています。
Guess what? と言われたら、何かしら面白いことを言わずにはいられないチャンドラー。
またお得意のジョークで返そうとするのですが…。
今回は、せっかくのジョークなのに単語を言い間違えて、みんなに「それってどういう意味?」と責められる結果になってしまいます。

まずは順番にセリフの内容を見ていきます。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)は、「トランプ・タワー」などで有名な、アメリカの不動産王、大富豪ですね。
Wikipedia 日本語版: ドナルド・トランプ
Wikipedia 英語版: Donald Trump

his blue blazer と言っているのは、ドナルド・トランプがそういう色のブレザーをよく着ているから、という意味なんでしょうねぇ、多分。
ウィキペディアの日本語版には2つの写真が載っていて(たまたまかもしれませんが)どちらのブレザーも青系です。
特に下の方の、奥さんと一緒に写っている写真のブレザーの色は、今回ジョーイが着ている服の色に似ているように思います。
ただ、英語版ウィキペディアに、blue の服をよく着ている、好きな色は blue、などの記述は残念ながら見当たりませんでした。
Google の画像検索で Donald Trump を見てみると、青系の服が多いようには思いますが、いつも青、ということでもないようです。

チャンドラーが、Donald Trump wants his blue blazer black. と言った後、「あれ?」という顔をして、動きが止まってしまいます。
みんなに「は?」という顔をされて、慌てて、Blue blazer back. He, he wants it back. と言い直していますね。
つまりチャンドラーは、Donald Trump wants his blue blazer back. と言おうとして、wants his blue blazer black と言い間違えてしまった、ということです。

want something back だと「…を返して欲しいと思う、…を取り戻したいと思う」。
I want my life back! だと「俺の人生を返してくれ!」ですね。
want something black だと「…を黒にしたいと思う、黒くしたいと思う」。
バックとブラックを言い間違えた(余計なエルが入ってしまった)ことで、「トランプは自分の青いブレザーを返して欲しいと思ってるよ」が、「自分の青いブレザーを黒にしたいと思ってるよ」という意味になってしまったわけです。

ジョーイがトランプが着そうな感じの派手な青いブレザーを着ていたので、「それはドナルド・トランプのブレザーを盗んできたんじゃないのか? 彼はそれを返してもらいたがってるよ」と言って茶化すつもりが、「トランプは自分の青いブレザーを黒くしたがってるよ」と意味不明な内容になってしまったのですね。

ロスは、What? と言い、レイチェルは「あなたは black って言ったわ」と責め、モニカに至ってははっきりと、you've messed it up と言っています。
mess up は「台無しにする、だめにする」「間違える、失敗する、しくじる」。
ここでは、ジョークを言うはずが言い間違えた、しくじった、トチった、という感じですね。

みんなにポンポン言われて、言い返せなくなったチャンドラーは、「それでそのジョーイの仕事って何だ?」と話題を変え、みんなの非難から逃れます。

この一連のシーン、チャンドラーが一語言い間違えたことにフレンズたちがやたらとツッコミを入れてきて、チャンドラーがそれに言い返すことができずに話題を変えてしまう、という珍しい展開になっていますが、これは実際に、チャンドラー役のマシュー・ペリーがセリフを言い間違えてしまったためにこういうシーンが出来上がったようです。

IMDb: Trivia for "Friends" The One with Phoebe's Uterus に、これにまつわるトリビアが書いてあります。
面白いので引用させていただくと、

Matthew Perry messes up a line by saying "blue blazer black" instead of "blue blazer back". The rest of the cast's responses were so funny that they left it in the episode.

訳しますと、「マシュー・ペリーは "blue blazer back" と言う代わりに、"blue blazer black" と言うことで、セリフをトチってしまった。残りのキャストの反応がとても面白かったので、製作者はそのシーンをエピソードに残した。」

つまり、脚本にあった本当のセリフは back だったのに、それを black と言い間違えてしまった。残りのメンバーがそれに反応した様子が面白かったので、それをエピソードの一部として使ってそのまま放映した、ということですね。

セリフを言い間違えたわけですから、普通ならそこで誰かが笑ってしまったり、ごめん間違えた、と言ってしまったりして、NG集に入ってしまうようなタイプのシーンです。
ところが今回は、「マシュー」がセリフを間違えたのに、シーンが中断することなく、まるで「チャンドラー」が言い間違えたかのように話が進んでいます。
「ジョークの天才であるチャンドラーが、言葉を言い間違えてジョークがすべった」ことをフレンズたちが執拗に攻撃しているように見える、「あなた、面白いこと言おうとしてトチってるわよ」とまで言われてしまっている、ということです。
時々、吉本新喜劇でも、俳優の言い間違いだと思われるセリフを、他のキャストがいじりまくるシーンなどがあったりしますので、それと同じ感覚でしょうか。

元々脚本の中で言い間違える設定になっていたとしたら、みんなにこうして責められた後、それをひっくり返すような面白いオチが最後に来るはずだと思うのですね。
今回はそれがなく、チャンドラーが言い返せなくて敗北を認めたかのように自ら話題を変えているところがいつものフレンズとは展開が違いますので、「マシュー・ペリーが言い間違えた」という IMDb のトリビアを読んで、あぁなるほどそういうことか、と妙に納得してしまいました。

みんなが妙に意地悪っぽくチャンドラー(マシュー・ペリー)を責めている時、俳優としての素の部分みたいなものが垣間見れて面白いなと思いました。


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2009年11月01日

人間誰しも歳をとるから フレンズ4-11その1

シーズン4 第11話
The One with Phoebe's Uterus (フィービー、ママになるの?)
原題は「フィービーの子宮の話」


セントラルパーク。フィービーは、弟フランクとアリスが結婚したと聞いて大喜び。(フランクとアリスの話は、フレンズ3-18 に出てきました)
フィービー: So, ooh, I'm going to get you a gift now. Is there anything you need? (それで、あぁ、あなたたちに贈り物をすることになるわね。何か必要なものはある?)
フランク: Uh, yeah. (あぁ、そうだね。)
アリス: We've been trying to get pregnant, uh, pretty much ever since we got engaged. We thought we'd get a jump on things. You know, no one's getting any younger. [laughs] (私たちは妊娠しようとずっとトライしているの、私たちが婚約して以来、かなりね。早く取り掛かろうと思ったのよ。だって、年齢がどんどん若くなる人はいないから[人間、どんどん歳をとっちゃうから] [笑う])
フランク: Because the thing is, uh, we're not able to, you know, uh, conceive, you know. (それで言いたいことは、俺たち、できないんだよ、ほら、妊娠することができないんだ。)
アリス: We've tried everything; we've seen a bunch of doctors. (私たちこれまであらゆることをやってみたわ。たくさんのお医者さんにも診てもらったの。)
フランク: Yeah, and they say, they say that our only chance to have a baby is that if they take my sperm, her egg, and put it together in a dish, and then put it into another girl. So we were wondering if you could be the girl that we could put it into. (そうなんだ。それで医者が言うんだよね。赤ちゃんができる唯一のチャンスは、医者が俺の精子、アリスの卵子を取って、それを皿で混ぜて、それからそれを別の女の子に入れることだって。それで俺たち、どうかなーって思ったんだよね。フィービーが、俺たちがそれを入れることができる女の子になってくれるかな、って。)
[Phoebe just stares at them for a moment with a bewildered smile on her face.]
フィービーは顔に当惑した笑顔を浮かべて、しばらくの間、ただ二人をじっと見つめる。
フィービー: That's a really nice gift. I was thinking of, like, a gravy boat. (それはほんとうに素敵な贈り物ね。私は、グレイビーボートみたいなものを考えていたんだけど。)

結婚したと聞いて何かお祝いの品をあげたい、というフィービー。
それを聞いて、アリスは、自分たちが今、子供を作ろうとトライ中であることを話し始めます。
have been trying to... ever since... という現在完了進行形は、婚約を決めた時から今までずっと子作りにトライしてきた、という「継続」を表しますね。

結婚してからではなくて婚約中から始めていたのは、早い方がいいと思ったからだと言っています。
get a jump on は「…に早く取り掛かる」。
no one's getting any younger を直訳すると「少しでも若返っていく人はいない」という感じでしょうか。
日が経つにつれて若返っていく人などいない、人間は誰しも日に日に歳をとっていくものだ、ということです。
子供を産むのなら少しでも若い方がいいと思って、結婚する前から子作りを始めたのよ、と言っているわけですが、このセリフをアリスが言っていることにポイントがあります。

フレンズ3-18その4 で、「フランクは18歳で、アリスは44歳である」というセリフが出てきます。
そのように、アリスはフランクと歳が離れていて、(アラフォーの私が言うのもなんですが)妊娠するのがなかなか難しいと思われる年齢です。
「人間どんどん歳をとっちゃうから、ちょっとでも早い方がいいと思って」と言っているのですが、今の年齢でも結構キツいものがある、その自分の年齢を忘れたかのような、まるで自分が若者であるかのようなセリフなので面白い、ということなのでしょう。

「ほら、私はこんな歳だから、少しでも急いだ方がいいと思って」という自虐的なセリフだという可能性もありうるかもしれませんが、これまでのアリスのキャラ設定を見ていると、はたの人間が思っているほど、自分の年齢についてコンプレックスを持っていないように見えます。
ですから、自分の年齢を自覚していない、「人間誰しも歳をとるから、妊娠は早い方がいい」という一般論を、歳の差結婚で年齢が高い方のアリスが述べているのが面白い、ということだと思います。

conceive は「妊娠する、子をはらむ」。
かなりトライしてみたけど、子供ができないんだ、ということです。
そして、お医者さんが言ってくれた子供を持てる唯一の方法をフィービーに話します。
精子と卵子を取り出して皿で混ぜて他の女性に入れる、つまり、体外受精して、別の女性に代理母になってもらう、という方法ですね。
その方法を説明した後、the girl that we could put it into 「体外受精させた精子と卵子を入れる女性」にフィービーがなってくれるかな、と言っています。
We were wondering if... は、フレンズ1-9その1 を始めとして何度も登場している表現ですが、「…はどうかなと思ったんだけど」と自分の希望を遠回しに伝える表現ですね。
「…してくれるといいなと思ったんだけど、どうかなぁ?」というニュアンスです。

それが代理母になってくれと頼むお願いであることに気づいて、さすがのフィービーもびっくりして、しばらくは声も出ません。
I was thinking of, like, a gravy boat. という過去形は「私はグレイビーボートみたいな贈り物を考えていたんだけど」ということで、そんなものを想像していたのに、あなたたちのリクエストはそれとは全然違うものだったから、びっくりよ、というニュアンスが出るように思います。

gravy は「肉汁」で、gravy boat は「グレイビー(肉汁)ソース入れ」です。
gravy boat は、sauce boat とも言います。
Wikipedia 英語版: Sauce boat には写真もあります。
boat 型(舟形)をしているから、そう呼ぶのですね。

フレンズ1-1 で、レイチェルが結婚式から逃げ出した理由について述べているセリフでも、really gorgeous Limoges gravy boat 「本当に豪華な、リモージュ[リモージュ焼]のグレイビーボート」という言葉が出てきました。
結婚式のお祝いの品の定番というところでしょうか。


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2009年10月30日

きれいな目をしているのね フレンズ4-10その7

ポキプシーに住んでいる女性とデートしているロスですが、電車で2時間かかるという遠距離のため、電車の中で寝込んで、ポキプシーで降り損ねてしまいます。
[Scene: The train, it's pulling into a station.]
電車(の車内)。電車が駅に入ろうとしている。
車掌(The Conductor): Last stop, Montreal. The stop is Montreal! (終点、モントリオール! 停車駅はモントリオール!)
ロス: (waking up) What? (notices that there is now a beautiful woman sitting next to him) ([目を覚ましながら] 何だって? [今、美しい女性が自分の隣に座っていることに気づく])
電車の女性(Woman On Train): I made a bet with myself that you have beautiful eyes. Now that I see them, I win! (私は自分自身に賭けをしたのよ。あなたはきれいな目をしてる、って。今、私はあなたの目を見たけど、私の勝ちね!)
ロス: What? (何?)
電車の女性: We're at my stop. But would you like to have coffee? (私の降りる駅にいるわ。でも、コーヒーでもどうかしら?)
ロス: (now fully awake) Are we really in Montreal? ([やっと完全に目を覚まして] 僕らは本当にモントオールにいるの?)
電車の女性: Yes, we are. So coffee? (えぇ、そうよ。それで、コーヒーは?)
ロス: Coffee sounds great. (They get up) Wait, so, so you live in Montreal? (コーヒーっていい感じだね[コーヒー、いいんじゃない?] [二人は立ち上がる] 待って。それで、君はモントリオールに住んでるの?)
電車の女性: Oh, no. But it's just a two-hour ferry ride to Nova Scotia. (いいえ。でも、ノバスコシアまではフェリーでたった2時間よ。)

ポキプシーを通り過ぎ、ロスはとうとう電車の終点、モントリオールに着いてしまいました。
モントリオールはカナダですから、国境を越えてしまったということですね。
stop は「(電車・バスなどが)停車する所、停車駅、停留所」。
日本の電車でも、終点では、This is the final stop. という英語アナウンスが流れたりしますよね。

車掌さんの「終点、モントリオール!」の声で目を覚ましたロスは、隣に美人の女性が座っていることに気づきます。
その女性のセリフ、I made a bet with myself that you have beautiful eyes. Now that I see them, I win! がなかなかしゃれてますね。
make a bet は「賭けをする」なので、make a bet with myself that は、「(that 以下)であると、自分自身に賭けをする」ということ。
ロスは眠っていたので、目は閉じていたけれど、きっときれいな目をしているに違いない、って自分に賭けをしていたの、という感じです。
now that は「今や…だから」という理由を表す接続詞ですね。
now that I see them 「そして今、あなたがこうして目を開けたから結果がわかったわけだけど」、I win! 「私は賭けに勝ったわ!」、つまり、「やっぱりあなたは私が確信していた通り、きれいな目をしてたわ」と言っているわけです。

「きれいな目をしていると自分自身に賭けをした。あなたの目を見た。私が勝った」と表現することで、サイド6でララァ・スンがアムロ・レイに言ったような「きれいな目をしているのね」というセリフと同じようなことが伝えられるということです。(ガンダム30周年おめでとう! お、久々のガンダムネタ…笑)

ノンネイティブでは、相手の目を褒めるのに、なかなかここまでの長ゼリフは口から出てきませんよねぇ。
初対面のロスに対して好意を持っていることもわかるし、こういうちょっと回りくどい言い回しができることで、頭の回転の速さみたいなものも示している気がします。
いつかネイティブの方に対して、こういう言い回しを使ってみたいものだな、と思いました。

そのせっかくのしゃれたセリフですが、ロスは寝ぼけていてまだ What? とか言っています。
コーヒーに誘われて、やっと自分がカナダのモントリオールにいることをはっきりと認識するのですね。
We're at my stop. というセリフから、この女性はここで降りることがわかります。
それでロスは「君はここモントリオールに住んでるの?」と尋ねます。
Oh, no. と否定した女性のセリフで、モントリオールに住んでいないことがわかるのですが、住所はモントリオールよりもさらに遠いノバスコシア(ノバ・スコーシア)で、フェリーに乗って2時間かかるところだ、と説明しています。
Wikipedia 日本語版: ノバスコシア州
モントリオールには住んでない、と否定した時点で、ここには何か用事で来ていて、住所はもっとロスの近くである可能性が期待できたのですが、実際は、ポキプシーよりもモントリオールよりもさらに遠いノバスコシアだった、というオチですね。

女性は it's just a two-hour ferry ride to... と just という言葉を使っています。
この just は「ほんの、たったの…だけ」みたいなニュアンスで、女性は2時間のフェリーでの移動をそれほど負担に感じていないようです。
「ここからさらに2時間!?」とロスにとってはクラクラしてしまうほど遠い距離であるのを、女性は just という表現を使ってそれほど離れていないように言っている、そのギャップが面白いですね。

どんなにこの女性が美人で、ロスに気があったとしても、ポキプシーの女性との錬距離恋愛に疲れて車内で爆睡してしまうロスにとっては、それよりずっと遠距離のノバスコシアの女性とお付き合いできるはずもありません。
今回は、せっかく素敵な女性と次々と知り合ったのに、距離が遠すぎるせいでうまく行かなかったという、ロスにとっては残念なエピソードでしたね。


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2009年10月29日

ツリーをフロスで飾るロス フレンズ4-10その6

[Scene: Central Perk, Phoebe is working on her holiday song, Chandler is sitting on the couch reading a magazine, and Ross is sleeping on the couch.]
セントラルパーク。フィービーはホリデーソングに取り組んでいる。チャンドラーは雑誌を読みながらカウチに座っている。ロスはカウチで眠っている。
フィービー: (singing)
Happy Hannukah, Chandler and Monica
Merry, merry--

(♪ハッピー・ハヌカー、チャンドラーとモニカ〜
メリー、メリー…♪)
チャンドラー: (interrupting) Oh, y'know, y'know what, Pheebs? ([さえぎって] あぁ、ねぇ、フィービー?)
フィービー: What? (何?)
チャンドラー: I'm not Jewish so.... (俺はユダヤ教徒じゃない。だから…)
フィービー: So! Ross doesn't really decorate his tree with floss, but you don't hear him complaining, do you? God! (Phoebe hits her guitar which wakes up Ross with a start.) (だから? ロスは本当に自分の(クリスマス)ツリーをフロス[or 繭綿、刺繍糸]で飾るわけじゃないわ。でも、ロスが(そのことについて)文句を言ってるのを聞かないでしょ? なんてこと! [フィービーは自分のギターをたたく。その音でロスがハッと驚いて目を覚ます])
チャンドラー: Bad dream? (悪い夢でも?)
ロス: I wasn't sleeping. (ボクは寝てなかったよ。)
チャンドラー: Oh yeah, then uh, what was Phoebe's song about? (あぁ、そうか。じゃ、フィービーは何の曲を歌ってた?)
ロス: It's the one with the cat. I gotta go. I've got another date. (ネコのやつだよ。僕は行かなくちゃ。もう一つデートがあるんだ。)

フィービーの歌詞に、チャンドラーがクレームをつけています。
「ハッピー・ハヌカー、チャンドラー」となってるけど、僕は、ユダヤ教徒、ユダヤ系じゃないから、ユダヤ教の祭りを祝う言葉「ハッピー・ハヌカー」の後に名前を続けないでくれよ、ということ。

それを聞いて、今度はフィービーが怒ります。
Ross doesn't really decorate his tree with floss, but you don't hear him complaining, do you? について。
floss は日本人にもなじみのある dental floss 「デンタルフロス」を指すことが多いですが、それ以外に、研究社 新英和中辞典では、
「繭(まゆ)のけば、繭綿」「= floss silk (かま糸 <よってない絹糸。刺繍などに用いる>」「絹綿」
などの訳語が載っています。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
floss [noun] [uncountable]:
1. DENTAL FLOSS
2. EMBROIDERY FLOSS

とあり、最初にデンタルフロスの意味が出ていますね。
2. の emboidery floss は、同じく LAAD では、
embroidery floss [noun] [uncoutable]: silk or cotton thread used in embroidery
つまり、「刺繍に使われる絹または綿の糸」。

ツリーをデコレートする(飾る)のに、綿を雪に見立てる、ということは日本でもやりますね。
ただ floss の語義はもっぱら「糸」のような形状を指すようなので、ああいうふわふわした綿は意味しないような気もします。
刺繍糸のようなきれいな糸で飾る、という意味か、そういうものの代わりに手近にあるデンタルフロスを使って飾り立てている、という面白さなのかもしれません。

フロスが何を指すにしろ、フィービーが言いたいのは、実際にはロスはフロスでツリーを飾るわけじゃないけど、ロスはそのことで文句を言ったりしない、ということですね。
このフィービーのセリフから、この歌には、Ross decorates his tree with floss のような歌詞があるんだろうと想像できます。
Ross と floss で韻を踏ませたかった、韻を踏むために、実際にはしていないことをでっちあげた、という感じ(笑)。

floss が刺繍糸のようなきれいな糸を指すとして、それで飾るという行為が一般的なものである場合でも、ツリーを飾るのはもっぱら女の子の仕事っぽいので、ロスがそういうことをしそうにない、と言える気がします。
さらに、ロスはユダヤ教徒なので、クリスマスツリーを飾ったりしない、ということも言えそうです。
ロスがユダヤ教徒である話は、フレンズ7-10 ではっきりと示されることになります。
また、フレンズ4-10その3 で、Happy Hanukkah, Monica という歌詞にモニカがケチをつけなかったことからも、モニカ(ロスの妹)もユダヤ教徒である、ということが言えると思います。
今回の記事の歌詞、Happy Hannukah, Chandler and Monica で「俺はユダヤ教徒じゃない」というチャンドラーのセリフも、「実際にユダヤ教徒であるモニカはともかくとして、俺は…」というニュアンスが感じられますよね?
モニカはクリスマスツリーを飾りクリスマスを普通に祝っていますから、それほど敬虔なユダヤ教徒というわけではない、という設定のように思えます。

floss がデンタルフロスを指すとすると、デンタルフロスでツリーを飾ることはありえないので、「実際にはしていないこと」を歌っている歌詞であることから、こっちの方がジョークとしては面白い気がします。
アメリカ人も、floss = dental floss という連想が真っ先に働くと思いますし。
そうすると、floss という部分がオチ(punchline)になりますね。

ト書きの with a start は「ハッとして、びっくりして」。
start という名詞に「驚いてはっとすること」という意味があるのですね。
飛び起きたロスに、「悪い夢でも見たのか?」と言うチャンドラー。
ロスは「僕は寝てないよ、寝てなかったよ」と言っています。
寝ていることを指摘されてこう返事するのは、日本語も英語も同じですねぇ。

起きてたって言うんなら、今フィービーが歌ってた歌は何だ?とチャンドラーは意地悪な質問をします。
What was Phoebe's song about? は、Phoebe's song was about ... 「フィービーの歌は…についてであった」の…の部分を尋ねる疑問文ですね。
「フィービーの歌は何について(の歌)だった?」→「フィービーは何の歌[何に関する歌]を歌ってた?」という質問になります。

It's the one with the cat. は、「ネコのやつだ」という感じ。
ネコが出てくる、ネコが登場する、ネコにまつわる歌ということで、ロスはフィービーの代表作(?)、Smelly Cat だと言いたいのでしょう。
この the one with... という表現は、フレンズの原題によく出てくる形ですね。
そう言えば、今回の 4-10 の原題も、The One with the Girl From Poughkeepsie 「ポキプシーの女の子の[が出てくる]話」でした。


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2009年10月27日

この親にしてこの子あり フレンズ4-10その5

[Scene: Central Perk, Chandler is there.]
セントラルパーク。チャンドラーがそこにいる。
レイチェル: (entering) Chandler, you have the best taste in men. ([入ってきて] チャンドラー、あなたは男性の趣味が最高ね。)
チャンドラー: Well, like father, like son. (そうだな、父親に似たんだよ。)
レイチェル: Patrick and I had such a great time last night! I mean, I think this could maybe turn into something serious. (パトリックと私は昨日の晩、最高の時間を過ごしたわ! つまり、今回のことは、シリアスな[真面目な]ものに発展しそうに思うのよ。)
チャンドラー: Really? I-I thought you weren't looking for something serious. I thought you were looking for some kind of a fling. (ほんとに? 俺は君がシリアスな関係は求めてないと思ってた。俺は君が軽いお遊びみたいなものを求めてると思ってたんだ。)
レイチェル: Well, y'know, possibly. (pause) You didn't tell him that, though, right? (そうね、ほら、ひょっとしたらね。[沈黙] 今チャンドラーが言ったことを彼に言ってないわよね?)
チャンドラー: Ummmmmmmm, no. (ウォォォォ、言ってない。)
レイチェル: You told this guy that I was looking for a fling? You don't tell the guy that! (私がお遊びを求めているって、あなたはこの人に言ったのね? そんなことをその人に言っちゃだめでしょ!)
チャンドラー: Why not? I'd be thrilled if I heard that some hot girl was just looking to get-- Oh, I see. (どうしてだめなんだよ? もし俺だったらワクワクしちゃうよ、もしどこかのセクシーな女の子がただ(軽いお遊び)をするのを期待してるって聞いたら…あぁ、わかった[そういうことか]。)
レイチェル: Oh, between you telling him that I wanted to have a fling and me putting out on the first date oh, he's so gonna get the wrong idea! (あぁ、あなたは彼に私が軽いお遊びを欲しがってたって言うし、私は最初のデートで彼と寝ちゃったし[体を許しちゃったし]で、彼は絶対に誤解しちゃうわ!)

taste は「好み、趣味、センス」。
Tastes differ. または There's no accounting for tastes. は「人の好みは違う、さまざまだ」ということで、日本語で言うところの「蓼(たで)食う虫も好き好き」「十人十色」に当たります。
「男性の趣味に関して最高のセンスを持ってるわね」という褒め言葉なのですが、このセリフで、チャンドラーが紹介してくれた男性が恋人候補としてとても素敵な人だった、ということがわかります。

それに対してチャンドラーは、like father, like son と言っています。
Like father [mother], like son [daughter]. は、「この親にしてこの子あり」。
親子が似ていることを言った表現です。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
like father, like son: used to say that a boy behaves like his father, especially when this behavior is bad
つまり、「ある少年がその彼の父親と同じように行動することを言うのに使われる。特にこの行動が悪いものである場合に」。

チャンドラーは「あの父親の子供だからね。父親に似たんだよ」と言っているわけですが、チャンドラーのパパがゲイで、若い男性好きであることは、フレンズ3-8その26 のセリフなどで過去に示唆されたことがあります。

チャンドラー自身もゲイに間違えられることが多いですよね(今回のエピソードでも同僚に対して必死に否定していました…笑)。
ですから、「あなたって男性の趣味が最高」という褒め言葉はゲイに対する褒め言葉のように聞こえます。
その上、「その趣味は父親から受け継いだんだ、あの人の息子だから俺も男を見る目があるんだろうね」と自虐的なジョークを言っているのが面白いのですね。

パトリックとのデートは最高だったから、シリアスな関係に発展しそうと言うレイチェル。
チャンドラーは「君はお遊びの関係を求めてたんじゃなかったっけ?」と問い返しています。
possibly は「もしかすると、ひょっとしたら、ことによると」ということで、確かに私は a fling でいいと言ったけど、もし相手が素敵な人なら、シリアスな関係に発展することだって「もしかしたらありうることだわ」と言っているのだと思います。

チャンドラーが a fling の話を持ち出したので、レイチェルはあることに気づきます。
あなたもしかして、a fling の話を彼に言ったの?とキツい調子で尋ねていますね。
あわあわ…という感じで慌てて否定するチャンドラーですが、その口調から実際には言ってしまったことがわかります。

そんなこと言っちゃだめでしょ、と言われた後の、チャンドラーの Why not? I'd be thrilled... という仮定法のセリフが面白いです。
I'd be thrilled if I heard... という仮定法過去は、「今回は俺がそれを伝える役目だったけど、俺が逆の立場(その話を聞く立場)だったとしたら」という仮定の条件が含まれていますね。
セクシーな女の子が遊び相手を探してるって話を聞いたとしたら、俺ならゾクゾクしちゃうよ、どうしてそれがいけないんだよ…と言おうとして、自分の言った言葉の意味にはたと気づくのです。
自分の立場に置き換えて、「俺だってそんなおいしい話、ホイホイ乗っちゃうよ」と思った時点で、かわいい女の子が後腐れのないお遊びを求めてると言ったら、エッチだけが目当ての男がいっぱい寄ってくるに決まってることに気づいたということです。

次のレイチェルのセリフ、between you telling him that I wanted to have a fling and me putting out on the first date の部分は、between ... and 〜 が使われています。
この between ... and 〜 は「理由」を表しています。
研究社 新英和中辞典では、
between=[between...and...で、原因・理由を表わして] …やら…やらで (用法:三つ以上の場合にも用いる)
例) Between astonishment and sorrow, she could not speak a word. 驚きやら悲しみやらで彼女はひと言もものを言えなかった。


今回のレイチェルのセリフも、between ... and 〜 の部分に、you telling... と me putting... という動名詞が入っていますね。
「あなたが彼に…と言ったこと」やら「私が put out したこと」やらで、彼はきっと get the wrong idea するわ、という流れになります。

put out は一般的には「差し出す」(offer something to people)というニュアンスがありますね。
その「差し出す、提供する」感覚からでしょうか、put out は have sex という意味にもなります。
Macmillan English Dictionary (マクミラン英英辞典)には以下のように出ています。
put out:
7. [intransitive] (impolite) if you put out, you agree to have sex with someone

つまり、「人が put out するというのは、誰かとエッチすることに同意する、ということ」。

素敵な男性と初デートにして盛り上がったレイチェルは、その最初のデートで彼と寝てしまったようです。
「レイチェルはお遊びを求めてるんだ」とチャンドラーは説明し、レイチェルは最初のデートでエッチを許した、この2つの理由が決定的となって、相手の男性パトリックは「レイチェルは遊びでエッチしたいだけ、っていう話は本当だな」と確信しちゃうわ!と言っているのですね。

レイチェル自身は「最初は軽い気持ちでも遊びでも構わないけど、できれば真面目な関係を築ける素敵な男性を探したい」という思いがあるので、「エッチできればそれでいい」みたいに思われてしまうことは大きな誤解です。それを、the wrong idea 「間違った考え」と表現しているわけですね。


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2009年10月24日

韻を踏むのが難しい名前 フレンズ4-10その4

前回の続きです。
フィービーの作ったホリデーソングの歌詞、
Spin the dreidel, Rachel (ドレイドル(こま)を回して、レイチェル)
が韻を踏んでいないと指摘するレイチェル。
レイチェル: But y'know umm, Rachel doesn't rhyme with dreidel. (でも、ほら、あの、レイチェル(って言葉)はドレイドル(って言葉)と韻を踏んでないわよ。)
フィービー: I know, but it's so hard. Nothing rhymes with your stupid name! (わかってるわ、でも難しいの。あなたのくだらない名前に韻を踏むものがないのよ!)
ジョーイ: What are you talking about? Lots of things rhyme with Rachel: Bagel, mail, jail, bail, cable. Maypole. (何言ってんだよ? たくさんの言葉がレイチェルと韻を踏むぞ。ベイグル、メイル、ジェイル、ベイル、ケイブル。(それから)メイポール。)
フィービー: All good. Thanks. (to Rachel) Do you, maybe, have like a nickname that's easier to rhyme? (全部いいわね。ありがと。[レイチェルに] もしかすると簡単に韻が踏めるニックネームみたいなものを持ってる?)
モニカ: Didn't your dad used to call you "Pumpkin"? (あなたのパパはあなたを「パンプキン」って呼んでたんじゃなかった?)
レイチェル: Oh yeah! (えぇ、そうね!)
フィービー: Pumpkin? Yeah. But did he ever call you like, "Budolph"? (パンプキン? そう。でも、パパはこんな風に呼んでた? 「ブードルフ」とか。)

Rachel と韻を踏む言葉がないのよ、というフィービー。
それを聞いてジョーイは、Rachel と韻を踏む言葉はたくさんあるぞ、と、bagel, mail... とたくさんの言葉を並べています。

フィービーは All good. Thanks. と言っていますが、dreidel がダメならば、このジョーイの挙げた単語たちも韻を踏んでいるとは言えない気がします。
Rachel の a (エイ)と語尾の l (エル)と同じ部分を含む、エイ・ルというような言葉をたくさん挙げているわけですが、これならまだ、Dreidel の方がより韻を踏んでいるように聞こえるのですが…。
これもある、あれもある、とちょっと偉そうに挙げてみたけれど、結局、ジョーイのも dreidel と同程度かもしくはそれより劣る候補に過ぎない、というオチなのでしょう(多分)。
本当にこれが韻を踏む言葉なら、jail や bail はともかく、bagel や mail くらいならホリデーソングの歌詞に使えそうな気がしますので。

以下、私なりに、「韻を踏む(押韻)」について調べて考えてみたことを書いてみます。

研究社 新英和中辞典の rhyme の語義に以下の説明が書いてあります。
rhyme=(名詞)韻、脚韻、押韻(おういん) (解説:二つの詩形の末尾における強勢ある母音とそれに続く子音とが互いに等しく、その前にくる子音を異にすること)

その原則に当てはめると、末尾における強勢ある母音は Rachel は a 「エイ」、Dreidel は ei 「エイ」で、音は等しくなるようです。
ただそれに続く子音が、chel と del になるので、最後のエルの音は同じものの、厳密に言うと「強勢ある母音とそれに続く子音とが互いに等し」いとは言えない、ということになるのでしょうか。
Rachel という言葉と完全に韻を踏ませようとすると、Bachel みたいな感じの単語でないとダメ、ということでしょうか??
-chel のような音で終わる言葉もあまり思いつきません。
Mitchell (ミッチェル)なら -chell の音は同じですが、強勢のある母音が違いますしね。
dreidel だったら、cradle 「クレイドル、ゆりかご」とは完全に韻を踏めることになりそうです。
(上に書いた部分で間違いがあればご指摘下さいませ。)

ジョーイの挙げた単語は日本語でもカタカナ英語として使われているものが多いですね。
bagel は「ベーグル」というドーナツ型の堅いパン。メールは「郵便(物)」、jail は「刑務所」、bail は「保釈」または動詞で「逃げ出す」という意味もあります。
cable はケーブルテレビなどの「ケーブル」ですね。
最後の maypole は「メイポール、五月柱」で、五月祭(May Day)に、花などで飾り付けられたこの柱の周囲で踊るという行事があるそうです。
Wikipedia 日本語版: 五月祭
Wikipedia 英語版: Maypole

英語版ウィキペディア Maypole の Symbolism という項目に、The Maypole is often considered a phallic symbol... という記述があります。
はっきり書いてしまいますと(笑)、「メイポールはしばしば男根崇拝のシンポルとみなされる」ということです。
日本のお祭りにも言えることですが、だいたいお祭りというものは子孫繁栄を願うものが多いので、男性や女性の生殖に関する部分を形どったものが使われることが多いですね。
この pole (柱)も、男性器をイメージしたものである、ということのようです。

ジョーイは a holiday song の歌詞として、お祭り系の言葉を出してきたのかもしれません。(ただ、12月のクリスマスシーズンの歌に、5月の祭りの言葉は合わないので、もしかしたらそのズレもポイントか…?)
と同時に、プレイボーイのジョーイの意識の中には「アレのシンボル」のイメージがあったということも言えそうな気がします。

ちなみに押韻の話で言うと、mail, jail, bail は韻を踏んでいる単語ですね。
blackmail だと「恐喝、ゆすり」という意味になるので、blackmail, jail, bail を使ったら韻を踏んだ犯罪者の歌が出来そうかも、とか思ったりもします。

やはりジョーイの挙げた単語では完全に韻を踏めないと思ったのでしょう。
フィービーはもっと韻を踏みやすいニックネームはないの?と尋ねています。
パンプキンというニックネームを教えてあげたのですが、それにはご不満の様子のフィービーは、Budolph ってあだ名はなかった?と言っていますね。
Budolph という単語を検索すると、そういう名前がいくつかヒットしますから、名前としてわりあい普通に使われそうな感じです。
フィービーが Budolph という名前を出したのは、それなら Rudolph と簡単に韻が踏めるからのようです。
ルドルフ 赤鼻のトナカイ フレンズ3-10その12 でも登場しましたが、"Rudolph the Red-Nosed Reindeer" つまり、ルドルフ(ルードルフ)は赤鼻のトナカイの名前なんですね。

Rachel という名前を your stupid name と言うは、Rudolph と韻を踏ませるために Budolph というニックネームじゃなかったかと尋ねるは、人の名前は韻を踏む歌詞を書くためだけに存在する、みたいに言っているのがフィービーっぽい感じですね。


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2009年10月22日

韻を踏むホリデーソング フレンズ4-10その3

[Scene: Monica and Rachel's, Phoebe is working on a new song.]
モニカとレイチェルの部屋。フィービーは新しい歌に取り組んでいる。
フィービー: Hey! You guys, I'm writing a holiday song for everyone. Do you want to hear it? (ねぇ、みんな。みんなのためにホリデーソングを書いてるところなの。聞きたい?)
モニカ、レイチェル&ジョーイ: Yes! (うん!)
フィービー: (singing)
Happy Hanukkah, Monica
May your Christmas be snowy, Joey
Happy New Year, Chandler and Ross
Spin the dreidel, Rachel

(♪ハッピー・ハヌカー、モニカ〜
どうかあなたのクリスマスがスノーイー(雪が降る)になりますように、ジョーイ〜
新年おめでとう、チャンドラーとロス
ドレイドル(こま)を回して、レイチェル♪)
レイチェル: Pheebs, that's great! (フィービー、それって最高!)
フィービー: Oh, yay! (えぇ、そうでしょ!)
レイチェル: But y'know umm, Rachel doesn't rhyme with dreidel. (でも、ほら、あの、レイチェル(って言葉)はドレイドル(って言葉)と韻を踏んでないわよ。)
フィービー: I know, but it's so hard. Nothing rhymes with your stupid name! (わかってるわ、でも難しいの。あなたのくだらない名前に韻を踏むものがないのよ!)

Hanukkah は、フレンズ4-6その3 で説明しましたが、「ユダヤ教の8日間の宮清めの祭り」です。
時期的にはキリスト教のクリスマスと重なります。
日本ではこの時期は「クリスマス」というイメージが強いですが、アメリカはキリスト教徒だけではなく、ユダヤ教徒などの他の宗教の人もたくさんいます。
ですから、クリスマスシーズンの挨拶も、"Merry Christmas!" ではなく、"Happy Holidays!" と言う方が望ましいとのこと。
相手の宗教に関係なく使える中立的な挨拶だということですね。
このフィービーの歌も、日本語で言うと「クリスマスソング」的なものですが、ハヌカーというユダヤ教の祭りも含まれているので、a holiday song と言っているわけです。

英語の歌ではよく韻を踏みますが、今回のフィービーの歌も韻を踏んでいます。
ハヌカーとモニカは -nukkah, -nica の部分が似ています。
nu や ni の部分の発音はアクセントがないので「あいまい母音」となり、同じような発音に聞こえます。
snowy と Joey も、最後の -owy と -oey が「オウイ(ー)」という発音になりますね。
チャンドラーとロスの部分は適当に流されてしまった感じですが…(笑)。

最後のフレーズの dreidel、これはハヌカーの時に遊ぶ「こま」のこと。
発音は [dreidl] 「ドレイドル」という感じです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
dreidel [noun] [countable]: a TOP (=toy that you spin) with a Hebrew letter on each of its four sides and a point at the bottom, used in a game played during Hanukkah
つまり、「4面のそれぞれにヘブライ文字が書いてあり、底がとがった先端になっているこま(=top。回して遊ぶ玩具)。ハヌカの期間に遊ぶゲームで使われる」。

Wikipedia 日本語版: ハヌカー の「ハヌカーの遊び」という項目に「ドレイドル」という「木製の独楽(こま)」の説明があります。その横には写真も載っていますね。
「こま」なので、spin という動詞が使われているのですね。
Wikipedia 英語版: Dreidel にはさらに詳しい説明があり、In popular culture の下から4行目には、今回の フレンズ4-10 でセリフに登場した話も書いてあります。

その歌は素敵と褒めるものの、「Rachel が dreidel と韻を踏んでいない」とレイチェルは言います。
音的には韻を踏んでいる感じに聞こえるのですが、厳密に言うとこれは「完全に韻を踏んでいるわけではない」ということのようです。
私も押韻についてはよくわからない部分も多いので、えらそうなことは言えませんが、次回の記事(フレンズ4-10その4)で、押韻について私なりにわかったことを書いてみたいと思います。

フィービーは「そんなことわかってるけど、Rachel と韻を踏む言葉がなくて難しいのよ」みたいに言っていますね。
歌を作る人間にとっては、韻の踏みにくい名前は「悪い名前」ということになるのでしょうが、人の名前を your stupid name とまで言い切るフィービーに笑えますね。


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2009年10月20日

違うと思ってたけど、今はそう思う フレンズ4-10その2

[Scene: Chandler's office, he is trying to find Rachel a date.]
チャンドラーのオフィス。チャンドラーはレイチェルにデート相手を見つけてあげようとしている。
チャンドラー: I say, Drew? Are you seeing anybody right now? (Drew looks at him) Og-ee-op, I'm not asking for me. No, I'm-I'm not gay. I'm not asking you out. I'm not-I'm not-I'm not gay. (ねぇ、ドリュー? 今、君は誰かと付き合ってる? [ドリューはチャンドラーを見る] あぁ、えっと、自分のために尋ねてるんじゃないんだ。違う、俺は、俺はゲイじゃない。俺が君をデートに誘ってるんじゃない。俺は違う、違う、ゲイじゃないんだ。)
ドリュー: I didn't think you were gay. I do now. (俺は君がゲイじゃないと思ってた。(でも)今はそう思う。)
チャンドラー: See, my friend-my friend, Rachel, she wants to be set up. (ねぇ、俺の友達のレイチェル、その子がデートをセッティングしてもらいたがってるんだ。)
ドリュー: Ahh, you know, I just got out of a big relationship. I'm not looking for anything serious. (あぁ、あの、俺はちょうど大きな[真剣な]関係が終わったばかりなんだ。俺は真剣な付き合いは今は求めてないんだよ。)
チャンドラー: Oh, y'know what, that might be okay even if it was just kind of a fling, that might be all right with Rachel. (あぁ、あのさ、ただのお遊びみたいなものであったとしてもオッケーかもしれないんだ。レイチェルにとってはそれで問題ないかもしれないんだ。)
マイク: Whoa-whoa-whoa-whoa! Is this "Hot Rachel" that you took to the Christmas Party, Rachel? (おいおいおいおい! 今の話は「セクシーなレイチェル」、君がクリスマスパーティーに連れてきたレイチェルか?)
チャンドラー: (to Drew) Oh, by the way, that is her full name. ([ドリューに] あぁ、ところで、今のが彼女のフルネームなんだ。)

チャンドラーは早速、自分のオフィスで、レイチェルのデート相手探しをしています。
ドリューという男性に声をかけるのですが、「誰かと付き合ってる、付き合ってる人いる?」と聞いた後、顔をじっと見られたので、自分が誘ってると勘違いされたかとチャンドラーは慌てます。
「俺が誘ってるんじゃないぞ。俺はゲイじゃない」と何度も言って必死にゲイであることを否定している様子を見た後の、ドリューのセリフ、"I didn't think you were gay. I do now." が面白いですね。

I do now. は、I think you are gay now. ということで「今は、俺は君をゲイだと思う」という意味。
「今まで俺は君のことをゲイだと思ってなかった、君はゲイじゃないと思ってた。でも、今は君がゲイだと思う」という流れになります。
過去形と現在形を対比させて、「昔は違うと思ってたけど、今はそう思う」と認識が変わったことを述べているのですね。
ゲイではないか?という疑惑をよく持たれるチャンドラーのことですから(笑)、ドリューもそういう噂を聞いたことがあったのかもしれません。それでも今まではチャンドラーのことをゲイだとは思ってなかったけど、俺が何も言っていないのに「ゲイじゃない、ゲイじゃない!」と必死に否定している君を見ていたら、やっぱりそうなのかな、って今は思えてきたよ、という感じですね。
あまりにムキになって否定すると却って怪しいぞ、みたいな感じ。

ドリューは女性との真剣な関係が終わったばかりで、次の関係を求めていないと言います。
そこでレイチェルが言った内容「fling でも構わない」ということを伝えるチャンドラー。
ドリューが返事をする前に、横で聞いていたマイクが話に割り込んできます。
レイチェルという名前を聞いたマイクは、レイチェルって、俺の知ってるあのレイチェルのことか?と尋ねるために、"Is this "Hot Rachel" that you took to the Christmas Party, Rachel?" と質問しています。
hot は女性の形容に使われる場合は「セクシーな」という意味ですね。
さらに関係代名詞 that を使って、君がパーティーに連れてきたレイチェルか?とさらに情報を加えています。

その後、チャンドラーは、「今、マイクが言ったのが、彼女のフルネームなんだよ」とドリューに伝えていますが、これは、レイチェルという女性の説明として言った "Hot Rachel" that you took to the Christmas Party, Rachel という長いフレーズ全てが彼女のフルネームなんだよ、というジョークです。
レイチェルのことを知らないドリューにも、その説明の意味はわかったはずですが、何だか長いミドルネームを挟んだような名前にも聞こえるので、「あ、ちなみに今のが彼女のフルネームね」と言ってみせた、ということです。
フルネームが長いことで有名なピカソや、日本の落語「じゅげむ」みたいなイメージでしょうか。


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2009年10月19日

他人の幸せを故意に阻止する フレンズ4-10その1

シーズン4 第10話
The One with the Girl From Poughkeepsie (ロスは遠距離恋愛がお好き)
原題は「ポキプシーの女の子の話」


クリスマスツリーの点灯を恋人キャシーと見たかったのに、見損ねちゃったと悔しがるチャンドラー。それを聞いて、私なんかずっと独り身なんだから、とボヤくレイチェル。
レイチェル: I mean, it doesn't even have to be a big relationship, y'know, just like a fling would be great. (つまり、大きな関係である必要さえないの。ほら、ただのお遊びみたいなものだったらそれでいいわ。)
チャンドラー: Really? I didn't think girls ever just wanted a fling. (ほんとに? 女の子がお遊びを求めるなんて思ってなかったよ。)
レイチェル: Well, let me tell you something, it's been a long time since I've been flung. (そうね、言わせてもらうけど、私が(最後に)お遊びで付き合ってから長い時間が経ってるのよ。)
ジョーイ: Well, I know what I'm giving you for Christmas. (そうだな、クリスマスプレゼントでレイチェルに何をあげたらいいかわかるよ。)
チャンドラー: Y'know what? There are some nice guys in my office, you want me to set you up? (ねぇ。俺の会社にいい男がいるよ。俺が(デートを)セッティングしてあげようか?)
レイチェル: Yeah! Wait a minute. It's been a long time that I've been single. How come you never offered this before? (ええ! ちょっと待って。私が一人になってから随分経つわ。どうして以前にはこういうオファーをしてくれなかったの?)
チャンドラー: Well, I have a girlfriend. I'm-I'm happy. So I no longer feel the need to go out of my way to stop others from being happy. (そうだな。俺は(今)恋人がいる。俺は幸せだ。だから他人が幸せになるのをわざわざ阻止する必要をもはや感じないんだよ。)
レイチェル: Okay! No accountants. Oh, and no one from like "legal." I don't like guys with boring jobs. (わかったわ! 会計士はダメよ。あぁ、それから「法律[法務]」の人もだめ。私は退屈な仕事をやってる男性は好きじゃないの。)
チャンドラー: Oh and Ross was like what? A lion tamer? (あぁ、じゃあロスはどんな感じの仕事だったっけ? ライオンの調教師?)

レイチェルは、a big relationship でなくてもいいから、just like a fling でいいと言っていますね。
fling は、フレンズ1-12その1 に出てきましたが、「真剣にではなく遊びで軽く付き合うこと」みたいな意味ですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
fling [noun] [countable usually singular]: a short and not very serious sexual relationship
例) We had a brief fling twenty years ago.

つまり、「短くてあまり真剣ではない性的関係」。
例文は「私たちは20年前に短い関係を持った。」

女性であるレイチェルが「軽い付き合いでいい、お遊びの情事でいいから」みたいに言ったことにチャンドラーは驚いています。
男性はともかく(笑)、女性はそういうの嫌いだと思ってたのに、ということですね。
レイチェルは動詞 fling を受動態(be flung)にして、fling されてからかなり長い時間が経つ、長い間 fling されたことすらないのよ、だからこの際、fling でも構わないの、みたいに説明しています。

fling という動詞は元々「(ものを勢いよく)投げる」という意味です。
フレンズ2-16その23 では、fling water balloons off the roof 「屋根から水風船を飛ばす」というフレーズで使われていました。
そういう「勢い」の感覚が「したい放題のことをする、軽い気持ちで何かを行う」→「短期間の情事」という意味に繋がっているようです。

be flung は「fling というお遊びの情事をする」ことを女性の立場から受身で表現している感覚だと思いますが、元々の「勢いよく投げる」というニュアンスも含んでいるとすると、ベッドに乱暴に投げられるみたいな意味も込めているのかもしれません。

そういう関係でもいいから欲しいという発言を聞いて、「レイチェルへのクリスマスプレゼントは何をあげたらいいかわかるよ」と言うジョーイ。
そんなに男と寝たいのなら俺が寝てやろうか?みたいなプレイボーイのジョーイらしいジョークですね。

会社の男を紹介してあげると言うチャンドラー。
どうして今までは紹介してくれなかったの?と聞かれて、自分は今恋人がいて幸せだから…と理由を述べています。

go out of one's way を直訳すると「自分の道からそれる」ですから、go out of one's way to は「わざわざ・故意に…する」という意味になります。
本来進むべき自然な道を少し外れてまでわざわざ何かをする、ということから、何らかの意図を持ってそれを行う、というニュアンスになるようですね。

レイチェルは男性のリクエストとして、会計士はいや、legal 関係の人もいや、と言っています。
legal の部分で、両手の指をカニのようにして少し曲げるジェスチャーをしています。
フレンズ2-12その2 でも説明しましたが、これは引用符を表すジェスチャーで、レイチェルのニュアンスは「いわゆるリーガル関係の人」みたいな感じでしょう。
具体的な職種名はよく知らないけど、legal と付くような部署や職種の人はやめてね、という感じですね。

レイチェルの発言から、退屈な仕事の代表格として、それらの仕事を挙げたことがわかります。
それを聞いたチャンドラーは、「元彼のロスの仕事は何だっけ? ライオンの調教師だったかな?」と皮肉を言っていますね。

tame は他動詞で「・・・を飼いならす」、形容詞では「(動物が)飼いならされた」という意味になります。
tame a lion が「ライオンを飼いならす」という意味なので、a lion tamer は「ライオンを飼いならす人、ライオン使い、ライオンの調教師」になります。

ロスが仕事で扱っているのは恐竜で、これも凶暴性はかなりのものですが(笑)、恐竜の場合は絶滅していて、ロスが扱っているのはもっぱら化石。
動物でありながらもう動かない化石を扱っている仕事だとわかっていて、ロスの仕事は野生の動物をてなずける仕事だったっけ?などと言ってみせるチャンドラーに笑ってしまいました。

レイチェルが、I don't like guys with boring jobs. と言った時点で、「元彼ロスの仕事だって退屈だとよくからかわれてたぞ」と思った人も多いかもしれません。
だから多分誰かが「ロスの仕事は超エキサイティングだったもんねぇ」みたいな皮肉を言うのでは?と何となく想像できるのですが、boring とか exciting とかいう言葉を使わずに、a lion tamer というロスの仕事とは正反対の職種を例に出すチャンドラーのセンスが面白いなと思いました。


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2009年10月17日

あなたの不幸は私の不幸 フレンズ4-9その7

モニカとフィービーは、このエピソードの冒頭で、二人でケイタリングの仕事をするためのバン(ライトバン)を用意していました。
ところが、モニカに「アレサンドロズのヘッドシェフ」という嬉しい仕事が舞い込んで来ました。
ケイタリングはやめて、そのヘッドシェフの仕事を引き受けたいと言うモニカに、フィービーは大激怒。
何とか納得してもらおうと、フィービーがバンを使ってできる仕事案をモニカはメモに書いてきました。
ところが、モニカの言う、花の配達、ピザの配達などの仕事に難色を示すフィービー。
モニカ: All right, I got a whole bunch of uh-uh, stuff in this area. But umm, I'm getting the feeling that you don't want to deliver. (わかったわ。このエリアの非常にたくさんの仕事があるんだけど[このメモに書いたんだけど]、でも、あの、フィービーは配達はしたくないみたいね。)
フィービー: No. (したくないわ。)
モニカ: Okay. I'm guessing if you don't want to deliver, you probably don't want to pick up stuff either. (わかった。推測するに、もしあなたが配達をするのがいやなら、多分、何かを引き取る仕事もいやよね。)
フィービー: No. (いやよ。)
モニカ: Y'know what? Let's do the catering business. (ねぇ。ケイタリングの仕事をやりましょう。)
フィービー: Really? Are you sure? (本当に? 確かなの?)
モニカ: Yeah, y'know I-I made a commitment to you. Y'know what, it'd be, it'd be fun. (えぇ、ほら、私はあなたに約束したもの。ねぇ、きっと(やったら)楽しいわ。)
フィービー: Oh! It will be fun! Ohh! Yay! Oh! Okay, ooh, let's plan the wedding reception. (She grabs the notebook which Monica used for her ideas and starts flipping page after page after page after page after page to find a blank one.) Wow! You really wanted me to do something with this van. (pause) Y'know what? I want you to take the chef job. (えぇ! 楽しくなるわよ! あぁ! イェイ! あぁ、(予約を引き受けた)結婚披露宴の計画をしましょう。[フィービーはモニカがアイデアを書くのに使っていたメモを掴み、空白部分を探すために、次から次へとページをめくり始める] まぁ! あなたは本当に私にバンを使って何かをして欲しかったのね。[沈黙] ねぇ? 私はあなたにシェフの仕事を引き受けてもらいたいわ。)
モニカ: Really? (ほんとに?)
フィービー: Yeah. That's what you really want. Yeah, I don't want to be the reason you're unhappy. That would just make me unhappy. And I really don't want to be the reason I'm unhappy. (えぇ。それが私が本当に望むことよ。そう、私はあなたが不幸である理由になりたくないの。それはただ私を不幸にするわ。そして、本当に、私は自分が不幸である理由になりたくないの。)
モニカ: Thank you. (ありがとう。)
フィービー: Besides, it might be kinda fun to form the new A-Team. (それに、新しいAチームを結成するって楽しいって感じかも。)

バンでできそうな仕事として、花やピザの配達を挙げたモニカ。
でもフィービーは明らかにいやがっています。
その他にもさまざまな配達の仕事を考えていたらしいモニカですが、フィービーが乗り気でないのを見て、「どうやらフィービーは、deliver の仕事はいやみたいね」と言っています。
さらには、deliver がいやなら、pick up 「引き取る」のもいやよね、とも言っていますね。
配達系の仕事だけではなく、そういう「引き取る」系の仕事もいっぱいメモしてきたことがここでわかります。
配達も引き取りも仕事としては同じ感じですし、アイテムが違ったところで、配達に興味がなければそれは全部ボツ。
ですから、フィービーの返事を聞いて、モニカはメモに大きく斜線を引いています。

これまで何度も説明してきたことですが、フィービーの返事の2つの No. は、No, I don't want to (deliver/pick up). ということで「そういう仕事はしたくない」という意味です。
「いいえ」という日本語にしてしまうと、モニカの言うことを否定したみたいに聞こえますので、「したくない」と訳してみました。

make a commitment は「…すると約束・確約する」。
コミットメント フレンズ3-4その12 でも解説しましたが、フレンズでは男女の恋愛関係を指す言葉として、commitment がよく登場します。
その場合は「遊びではなく、真剣に異性と付き合う」という意味になります。
今回の commitment は「約束、言質」という意味ですね。

フィービーが納得する仕事が見つからないので、やっぱりケイタリングの仕事をやりましょう、というモニカ。
モニカの it'd be fun に対して、フィービーは、It will be fun と言っていますね。
この would と will の違いは、二人の温度差を表しているような気がします。
would の場合は、「もしケイタリングの仕事をするとしたら、きっと楽しいわ」という感じでしょうか。
仮定のニュアンスが入っていて、ケイタリングの仕事をすることが100%確定していない感覚のような気がします。
口ではケイタリングの仕事をやろう、と言っているけれど、心の中ではまだシェフの仕事をあきらめ切れていない、「ケイタリングの仕事を二人でやれば、きっと楽しいわ」と自分自身に言い聞かせている感じもします。

一方のフィービーの will は「単純未来」ですね。
話し手が「未来はこうなるだろう」と思っている、信じている感覚です。
will にはモニカの would のような仮定のニュアンスはなく、モニカが「一緒にケイタリングやろう!」と言ったことに何の疑いも持っていない、モニカがそう言うからには、もうケイタリングの仕事をやることに決まったと思っているから、「これで楽しくなるわね」みたいに当然の未来のこととして、will を使っているのかな、と思いました。

早速、ケイタリングの仕事のプランを考えようと、メモするための空白を探すのですが、めくってもめくっても白紙のページが出てこない。
つまり、モニカは、フィービーがバンでする仕事案を、メモ帳全部使うほど考えていた、ということですね。
それを見てフィービーは、どれほど自分にバンの仕事をして欲しかったか、つまりは、モニカがどれほどシェフの仕事を受けたがっているかを知ることになります。

フィービーが unhappy という単語を使っている一連のセリフについて。
フィービーの論理の流れはこうですね。
1. 私はモニカの不幸の理由・原因になりたくない。
(私がケイタリングの仕事を一緒にやろう!と頑張るとモニカを不幸にしてしまう。)
2. モニカが不幸であることは私を不幸にする。
(that は、you're unhappy を指すと思われます。)
3. そして、私が不幸であるという理由に私自身がなりたくない。

つまり、モニカにシェフを引き受けろと言っているのは、最終的には私自身が幸せになるためよ、という感じでしょうか。
モニカが希望の職に就けず不幸になるのなら、私も不幸になってしまう。私は自分が不幸になる原因を自ら作り出したくはないから、私が幸せになるためにはモニカにも幸せになってもらわないといけない、だからモニカのやりたいことを選ぶように私は勧めるわ、という感じかなと思います。
自分が不幸になりたくないから、という最終的な理由は、フィービーなりの優しさなのでしょうね。

自分のためだと言って、快くケイタリングの仕事をあきらめてくれたフィービーに、モニカも素直に感謝の気持ちを述べています。
Besides 「それに加えて、さらに」とフィービーは続けます。
A-Team は、日本でも放映されていたアメリカの人気ドラマ「特攻野郎Aチーム」(原題:The A-Team)のことですね。
日本語のタイトルにも「Aチーム」という言葉があるために、このフィービーのセリフは、日本人にもわかりやすいものだったかもしれません。

Wikipedia 日本語版: 特攻野郎Aチーム
特攻野郎Aチーム:テレビ東京

フレンズ2-14その10 のセリフに、Mr. T (ミスターT)という人物名が出てきたのですが、その Mr. T が特攻野郎Aチームに出演していた、ということで、その記事及びコメント欄で特攻野郎Aチームの話題が出ています。

form the new A-Team というのは、あのAチームの新チームを結成して、バンに乗り込み悪と戦う、というイメージみたいですね(笑)。


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2009年10月14日

昇進のオファーで引き止める フレンズ4-9その6

上司のジョアンナが面接試験でひどいことばかり言ったので、もうこんな職場やめる、と出て行こうとするレイチェル。
ジョアンナ: Wait-wait-wait-wait! You can put your sad little muffin back in its drawer. If you must know the truth, I didn't want to lose a perfectly good assistant. (待って待って待って待って! その哀れな小さなマフィンを引き出しに戻して。もしあなたが真実を知らなければいけないのだったら(言うわ)、私は完璧に素晴らしいアシスタントを失いたくなかったのよ。)
レイチェル: What? (何ですって?)
ジョアンナ: That's why I said all those things about your flirting and your drinking. (だから私はああいうことを言ったのよ、あなたが男といちゃつくとか、あなたの飲酒のこととか。)
レイチェル: My drinking? (私の飲酒?)
ジョアンナ: Oh, I must've said that after you left. (あぁ、それはあなたが面接室を出た後に言ったに違いないわね。)
レイチェル: Said what, exactly? (何て言ったんですか? 正確には。)
ジョアンナ: That you enjoyed the occasional drink...-ing binge. (あなたが時々楽しんでいた、って。飲酒…して大騒ぎすることを。)
レイチェル: Oh my God! Ohh, that is it! I'm leaving! You are just a horrible person! (なんてこと! あぁ、もうこれまでよ! 私は出て行きます! あなたはただただひどい人間だわ!)
ジョアンナ: Oh, no-no-no-no, wait-wait-wait-wait-wait-wait-wait-wait! If you’re gonna get all sensitive about it. I don't want to lose you. What if I, create a position for you? I'll make you assistant buyer in this department. (あぁ、だめだめだめだめ、待って待って待って待って! もしあなたがそのことですっかり神経過敏になるのだとしたら。私はあなたを失いたくない。もし私があなたのためにある職(のポジション)を作ったらどうなるかしら? 私はあなたをこの部署のアシスタントバイヤーにしてあげるわ。)
レイチェル: Say more things like that. (そういうこと、もっと言って。)
ジョアンナ: You can have your own office, and a raise, effective tomorrow. (あなたは自分自身のオフィスを持てるわ。それから昇給も。明日からね。)
レイチェル: I need an expense account. (交際費も必要です。)
ジョアンナ: Done! (わかった[了解]!)
レイチェル: And an assistant. (それにアシスタントも。)
ジョアンナ: Sophie, get in here! (Sophie peeks in around the corner) (ソフィー、こっちに入って来なさい! [ソフィーはコーナーから覗き込む])

レイチェルが荷物を持って出て行く!と言ったものの、机の中にはマフィンとペンしかなかったので、「そのマフィンをとにかく元の場所に戻して落ち着いて」みたいに言っているのがおかしいですね。
ジョアンナはレイチェルに他の部署に行って欲しくなかったので、面接妨害みたいなことをした、と正直に告白しています。
That's why I said all those things about... は「あなたを失いたくなかったから、…についてそういうことを話した」ということですが、その後に、your flirting and your drinking と続いています。
flirt は「恋愛をもて遊ぶ、異性といちゃつく」ということで、真剣な恋愛ではなく、お遊びで異性と寝たりするみたいな感じ。
これは面接でジョアンナが、「レイチェルは人付き合いは得意だけど、必要以上に親密になっちゃう傾向にあって」みたいな言い方をしていたことを指します。
ですがその後の drinking の話が初耳だったので、レイチェルは "My drinking?" 「私の飲酒(って何のこと? そんなの聞いてないけど)」と言っているのですね。
I must've said that after you left. は 「must+現在完了形」で「…したにちがいない」。
あなたが知らないってことは、drinking の件は、あなたが面接室を出た後に出た話題だったのね、みたいなことです。
レイチェルが部屋にいる時にもさんざんひどいことを言っていたけれど、面接終了後、面接官同士の話の中でも、またあることないこといろんな悪口を言っていた、ということがわかりますね。

drinking の話って、正確には実際にはどういう言葉で言ったんですか?とレイチェルは詰め寄ります。
That you enjoyed の that は、I said that の that ですね。「…ということ(を言った)」です。
enjoy the occiasional drink だと「時々飲酒を楽しむ、たしなむ」程度の意味ですが、drink ではなくて、drinking binge になっていますね。
binge は「度を過ごした楽しみ」のことで、drink の話だと「大酒を飲むこと、どんちゃん騒ぎをすること」という意味になります。
ただお酒を時々楽しむのではなくて、大酒を飲んで大騒ぎする、要は「彼女は酒乱だ」みたいなことを言ったようです。
自分の知らないところで、そんなことまで言われていたと知って、レイチェルはとうとう切れてしまいます。

そこでジョアンナはレイチェルを引き止めようといろんなオファーをしていますね。
あなたのために職のポストを作ってあげる、私の権限でこの部署のアシスタントバイヤーにしてあげる、という魅力的なオファーです。
思わずそれに飛びつきそうになるレイチェルですが、今はレイチェルの方が有利な立場に立っているのを利用して、「そういうオファーをもっと言って」「もう一声」みたいにさらに要求しているのが楽しい。
レイチェルもなかなかしたたかですね。

ジョアンナのような個別のオフィス、そして raise は「昇給」。
effective は「有効な」という意味でよく使われますが、今回は「(法律や条件などが)実施される、効力を持つ」という意味です。
ですから、effective tomorrow は「明日から有効で」ということですね。
明日から早速、自分のオフィスも持てるし、昇給もされる、という感覚です。
effective tomorrow は、TOEIC にも出てきそうなフレーズですね。

expense account は「必要経費、接待費、交際費」。給料以外に会社から支給される費用のことです。
どんどん要求が高くなるレイチェルは、昇進したらアシスタントが欲しい、とまで言います。
そこですかさずソフィーを呼ぶジョアンナがこれまたすごい。
少し前に役に立たないから出てって!と追い出したのに、レイチェルのアシスタントにするために呼び寄せる、というこの身勝手さ(笑)。
さっき泣きながら部屋を出て行ったソフィーでしたが、オフィスの端から中の様子を覗いていたのですね。
呼ばれてチラっと顔を出すソフィーがかわいそうというか何というか。
今まではレイチェルとソフィーの二人がジョアンナのアシスタントだったわけですが、今回レイチェルに昇進が約束されて、同僚であったソフィーがレイチェルの下に付く形になってしまう、ということです。


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2009年10月12日

メイク・ア・シーン フレンズ4-9その5

[Scene: Rachel's office, Rachel is confronting Joanna about her interview.]
レイチェルのオフィス。レイチェルは面接のことでジョアンナと対峙しようとしている。
レイチェル: (entering Joanna's office) Umm, Joanna? I wanna talk about that interview. [ジョアンナのオフィスに入ってきて] あぁ、ジョアンナ? あのインタビューの件で話したいんですけど。)
ジョアンナ: I thought it went very well. (とってもうまくいったわよね。)
レイチェル: No, it didn't. That's what I want to talk to you about. (starts to break up) Now just to brief you (starts to cry) I may cry. But they are not tears of sadness or of anger, but just of me having this discussion with you. (いえ、うまくなんかいってません。そのことが私があなたと話したいことなんです[そのことであなたと話したいんです]。[取り乱し始める] 今、ただ手短に説明するのに [泣き出す] 私は泣くかもしれない。でも、それは悲しみや怒りの涙じゃないんです。ただ私があなたとこんな議論をするということの涙なんです。)
ジョアンナ: Rachel, please, don't make a scene. (レイチェル、お願いだから、人前で大声で主張しないで。)
レイチェル: There's nobody here. (ここには誰もいませんけど。)
ジョアンナ: Sophie, get in here. (Sophie enters) You see? Now you're making Sophie uncomfortable. (ソフィー、こっちに入ってきて。[ソフィーは入ってくる] ほらね? 今、あなたはソフィーを居心地の悪い気持ちにさせてるわ。)
ソフィー: She's not making me uncomfortable. (レイチェルは、私を居心地悪くさせてませんけど。)
ジョアンナ: Congratulations. You just crossed the line into completely useless. Get out. (Sophie starts to cry and leaves) (おめでとう。たった今、あなたは一線を越えて、完全に役立たずになったわ。出て行きなさい。[ソフィーは泣き出し出て行く])

面接試験で横から余計なことを言って、明らかに面接を妨害していたジョアンナ。
レイチェルはそのことでジョアンナに文句を言いに行きます。
レイチェルが文句を言いにきたのは明らかなのに、ジョアンナはまだ、I thought it went very well. 「面接はうまくいったわね」などとすっとぼけていますね。

brief は名詞だと「概要、任務内容の説明・指示」。
「下着のブリーフ(短いパンツ)」という意味もあります。
in brief なら「要するに」「手短に、簡単に」ですね。
ここでは動詞として使われていて、「(人)に手短に必要な情報を与える」というニュアンスでしょう。
戦争映画などに登場するブリーフィングというのも、作戦前に簡単な指示を与えることですよね。
話している間に泣き出したレイチェルは、泣いている理由を説明します。
they are not tears of sadness or of anger, but just of me having this discussion with you. は、not... but 〜 の構文です。
but 以下が (just) of me having となっているのは、tears of me having ということです。
me having this discussion は、「私がこういう議論をしているということ」という動名詞で、me は動名詞の主語。
動名詞の主語は、my という所有格のこともありますが、口語ではこのように目的格を使うことが多いです。

レイチェルが言いたいのは、私は悲しいから怒ってるから泣いてるんじゃない、あなたとこんな議論をしているということが悲しいんです、みたいなことでしょう。
泣き出したレイチェルに対して、ジョアンナは、don't make a scene と言っています。
シーンというのは、ドラマのシーンのような場面のイメージで、「シーンを作らないで」という直訳でも何となく意味はわかる気がするのですが…。

LAAD では、
scene:
8. ARGUMENT a loud angry argument, especially in a puplic place
例) Be quiet. You're making a scene.

つまり、「大声で怒った口論[主張]、特に公共の場で」。
例文は、「静かにしなさい。君は人前なのに大声で主張しすぎだぞ。」

つまり、まわりに人がいるのを意識して、わざと大声で主張してみせたりすることを make a scene というようです。
聴衆に向けてお芝居するような感覚でしょうか。

その語義の especially in a puplic place の通り、レイチェルは、「ここには誰もいません」と言っています。
make a scene というのは、普通、人前で起きる話だけど、今ここにはあなたと私しかいなくて、私は他人の共感を呼ぼうとわざと騒いでいるんじゃありません、という感じですね。

すかさず隣の部屋にいるソフィーを呼ぶジョアンナ。
ほら、ここに無関係な第三者がいるわ、ソフィーはあなたが泣きながら騒いでいるのを見て、きっと居心地が悪いわよ、と言います。
事情のわからないソフィーは「そんなことありません」と否定するのですが、それを聞くやいなや、また辛辣な言葉を言って、ソフィーを追い出すジョアンナがすごい。

いきなり、「おめでとう」と言って何がめでたいのかと思ったら、「あなたは今のその無神経な発言、私の意図を理解しない発言で、境界線を越え、とうとう完全に役立たずの域に達してしまったわね。そんな役立たずは必要ないから、出てって!」という感じ。
事情がわからないのに、ジョアンナに迎合しろと言われても無理な話ですが、ジョアンナに言わせると、こんなところでもあなたは役に立たずに逆に私の足を引っ張る、もうあなたに有用なところは何もない、私にとっては完全に「無用な人間」になってしまったわ、と言って追い出しているわけです。
ジョアンナは常にこのソフィーに対して冷たい態度を取っていて、今回は「使えるところをアピールできるチャンスを与えてやったのに、やっぱり使えない人間だとわかった」みたいな厳しい言葉を浴びせた、ということですね。


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2009年10月10日

アクセプトかイクセプトか フレンズ4-9その4

アレサンドロ: Well, you said that we accept the Discover Card, which we do not! (それに、君は記事の中で、うちの店はディスカバー・カードを使えるって書いてたけど、そのカードはうちでは使えないんだよ!)
モニカ: All right, that I'll retract. But I stand by my review, I know food, and that wasn't it. Your marinara sauce tasted like tomato juice. You should serve it with vodka and a piece of celery. (わかったわ、その件は撤回しましょう。でも私は自分の批評記事を支持するわ。私は料理[食べ物]のことを知っているもの、そして、あんなのは料理じゃないわ。あなたの店のマリナラソースはトマトジュースみたいな味だった。あのソースは、ウォッカとセロリと一緒に出すべきよ。)
アレサンドロ: Hey! I'm proud of that sauce. It's delicious. (おい! 私はあのソースが自慢なんだ。おいしいんだぞ。)
モニカ: Oh my God! You own an Italian restaurant, and you think that tastes good? Where are you even from? (なんてこと! イタリアンレストランを持っているのに、あれがおいしいですって? 一体どこの出身なのよ?)
アレサンドロ: (shyly) Lebanon. ([恥ずかしそうに] レバノン。)

Well, you said that we accept the Discover Card, which we do not! について。
このセリフ、DVD英語字幕では accept になっていますが、ネットスクリプトでは、except と書いてありました。
フレンズ2-14その13 でも、accept that を except that に聞き間違えるというやり取りがあったくらいで、間違いやすい単語のようですね。
この2つの言葉は発音もよく似ていて、実際、アレサンドロの発音は、except と言っているように聞こえるのですが、DVD英語字幕の通り、accept と言っている方と解釈した方が、セリフとしては面白いものになると思います。
以下、accept と except でどう意味が変わるか、ということを考えてみたいと思います。

accept は「受け取る、受け入れる」で、支払いなどに関しては「(その方法での支払いを)引き受ける、(その支払い方法を)使える」ということになります。
except は「…を除いて、…以外に」という意味でよく使われますが、これが他動詞になると「(例外として)…を除く、除外する」という意味になります。

ですから、accept the Discover Card なら、「店の支払いにディスカバー・カードが使える」、except the Discover Card なら「ディスカバー・カードを除外する」、つまり「店の支払いでディスカバー・カードは使えない」というニュアンスになりそうですね。

正反対の意味になってしまうわけですが、どちらの意味かを判断するのに、次のモニカのセリフ、All right, that I'll retract. がヒントになるように思います。
モニカの性格を考えると、自分が自信と責任を持って書いた記事を、そう簡単に撤回するとは思えません。
こんなにあっさり撤回する、と言ったのは、「その店では本当はそのカードが使えないのに、使えると書いてしまった」からでしょう。
アレサンドロは、「自分の店ではディスカバー・カードが使えない」という店の側としては不利な条件を示してまで、モニカの記事の間違いを指摘したかったのですね。
よくお店のデータに、利用可能なカードの名前が書いてありますが、そこにディスカバー・カードが入っているのは間違いだ、と言っているわけです。
「いいわよ、撤回しましょう」というのは、「あなたの店にとっては、より不利な条件を提示することになってしまうけど、あなたがそう言うのなら、その部分はいくらでも本当のことを書いてあげるわ」という感じなのだと思います。

これが、except ならどうでしょう。
「モニカの記事では、ディスカバー・カードは使えない、って書いてあるが、実際は使えるんだ。使えるものを使えないって書くなんて店に対する嫌がらせだ。うちの不利になるような嘘を書いたんだから、撤回して謝罪しろ!」と言われてしまいそうです。

モニカがあっさり撤回を認めたことからも、アレサンドロは何とか撤回させたいあまり、店としてはマイナスになる情報をわざわざ言っている、使えるカードの種類が1種類減ったことで、まずくてサービスが悪い上に、使えるカードにまで制限がある(ディスカバーカードは使えない)ということがわかって、やっぱり最低の店なんじゃん、ということになってしまう面白さ、なんだろうと思います。

カードの件は撤回するとしても、料理はダメダメだった、という意見は変えないモニカ。
マリナラソースは、フレンズ2-13その13 にも出てきました。
ソースなので本当はもっとこってりしているものなのに、水っぽくてまるでトマトジュースみたいだったとモニカは言っています。
トマトジュースみたいだから、ウォッカと一片のセロリと一緒に出したら?と言っているのは、有名なカクテル、ブラッディー・マリー(Bloody Mary)にして出したら?ということですね。

Wikipedia 日本語版: ブラッディ・マリー の説明にも、「ウォッカベースのカクテルで、トマト・ジュースを用いる」という記述があり、また、「セロリをはじめとした野菜スティック等を添えたり」という説明もあり、「野菜スティックなどを添えたブラッディ・マリー」の写真も載っています。

あのソースが自慢だと頑張るアレサンドロに、あんなまずいものをおいしいと思うなんて、イタリアンレストランを経営する資格なんてないわ、みたいなことをモニカは言っています。
出身地を聞かれて、ちょっとひるんだ後、恥ずかしそうに「レバノン…」と言っているのが面白いです。
イタリア系ではあるのでしょうが、イタリアで生まれ育ったわけではない、ということがバレてしまったわけですね。


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2009年10月08日

エディブルとイータブル フレンズ4-9その3

モニカはチェルシー・リポーター(the Chelsea Reporter)という地元の新聞に、レストランの批評(レビュー)を書きます。
そこで、アレサンドロズ(Allesandro's)というレストランを酷評したのですが、そのレストランのオーナーが、直接文句を言いに、モニカの部屋にやってきてしまいました。
アレサンドロ: (entering) I want a retraction. Our food is not "inedible swill." ([部屋に入ってきて] 記事の撤回[取り消し]を要求する。私の店の料理は「食用に適さない残飯」じゃない。)
モニカ: I couldn't eat it. I had five friends who couldn't eat it, and one of them eats books. (私はその料理を食べることができなかったわ。私の友達5人もそれを食べられなかった。そして、5人のうちの1人は本を食べるような人間なのよ。)
アレサンドロ: Well, our service is not "grossly incompetent." (それに、私達のサービスは「はなはだしく不適格」じゃない。)
モニカ: The waiter carried the breadsticks in his pants. (ウェイターは、ブレッドスティック(棒状のパン)を自分のパンツ[ズボン]の中に入れて運んでいたわ。)

店の名前 Allesandro's は「アレサンドロの店」という意味ですね。
過去記事、フレンズ2-15その17 で触れましたが、's (アポストロフィー+ s )で終わるレストランの名前は、経営者の名前に所有格の 's をつけて、「誰々さんのお店」を意味しているのですね。(McDonald's など)
今回の場合も、店の名前の通り、オーナーの名前はアレサンドロさんです。
今回、レイチェルの職場である、NYの有名百貨店ブルーミングデールズ(Bloomingdale's)が登場しますが、ブルーミングデールズ フレンズ3-11その12 で説明したように、この名前も、創始者の苗字が Bloomingdale さんだから付いた名前でした。

retract は「引っ込める」という動詞ですから、retraction は「撤回、取り消し」。
Our food is not... の後の内容は、モニカの批評記事に書いてあった表現だということで、そんな表現はけしからんから撤回しろ、と言いに来たわけです。

inedible は「食べられない、食用に適さない」、swill は「残飯、食べ残し」です。

inedible は edible 「食べられる」の否定形ですね。
他に「食べられる」という意味では、eatable という単語もありますが、eatable と edible の違いは、以下の研究社 新英和中辞典の語義説明がわかりやすいと思います。

edible=(毒性などがないので)食べられる、食用に適する (対義語 inedible)
例) edible fat [oil] 食用脂[油]
eatable=〈ものが〉(おいしく)食べられる (対義語 uneatable)
例) This meat is hardly eatable. この肉は(古くて、硬くて)とても食べられない。


その違いを理解した上で、改めて inedible swill という表現を見てみると、「おいしく食べられない」ではなくて「食用に適さない、(おいしいとかおいしくないとかの味の問題じゃなくて)食べられたもんじゃない」みたいな感じが出ているように感じられます。
「まずい」んじゃなくて、「こんなの食べ物じゃないわ」というニュアンスですね。
ですから、レストランの料理を批評した言葉としてはものすごくひどい批判です。

本当に料理がひどくて食べられなかった、一緒に連れて行った友達も食べられなかった、と言うモニカ。
one of them eats books は「その友達の一人は、本を食べる」ということで、習慣・習性などを表す現在形ですね。
日本語らしく言うと、「本を食べる(ような)人だ」という感覚です。
フレンズ4-9その1 で、you paid me 50 bucks to eat that book (俺があの本を食べるのにお前らが50ドル払った)というセリフがあったように、これはジョーイのことですね。
本を食べる話がセリフに出てきた時は、突拍子もない唐突な感じもしましたが、ここで店の料理がまずいことを形容するために使われる伏線だったということです。
本を食べるような人でさえ、あなたの店の料理を食べられなかった、それくらいひどい料理だった、とモニカは言いたいのですね。

記事ではサービスのことも批判していたようです。
grossly は「極めて、ひどく、はなはだしく」、incompetent 「無能な、役に立たない、不適格な」。
抗議するオーナーに、スティックブレッドをパンツ[ズボン]に突っ込んで運んでたわ!と怒っていますね。
ポケットに入れるならまだしも、パンツの腰の辺りに差していた、という感じでしょう。


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2009年10月06日

責任ある仕事を任されてきた フレンズ4-9その2

レイチェルの職場(ブルーミングデールズ)では、女子ジュニア部門アシスタント・バイヤー(an assistant buyer in Junior Miss)の空きがあり、応募者を受け付けていました。
その面接を受けているレイチェル。
今の部署の上司であるジョアンナも、三人いる面接官の一人として参加しています。
ミセス・リンチ(Mrs. Lynch)(面接官): I notice that you've been entrusted with a lot of rather important responsibilities. (あなたはこれまでかなり重要な多くの責任を任されてきたのね。)
レイチェル: Yes, Joanna really has been an incredible mentor to me. (はい。ジョアンナ(さん)は私にとって、本当に素晴らしいメンター(指導者)でしたので。)
ジョアンナ: Oh. And Rachel has been really incredible in getting my morning bagel for me. It's amazing how she gets it right almost every time. (まぁ。そしてレイチェルは本当に信じられないほど素晴らしかったですよ、私のために朝のベーグルを買ってくるのが。ほとんど毎回正しいものを買ってくるのが素晴らしいわ。)
レイチェル: I-I-I of course, I have more responsibilities than that. (私は…もちろん、私はそれよりもっといろいろな責任があります。)
ジョアンナ: Oh yes, well there's the coffee too. (to the committee) Rachel can carry two things at once. (えぇ、そうね。そう、コーヒーもあるわよね。[面接委員に] レイチェルは一度に2つのものを持つことができるんです。)

entrust は「(人に)(責任・職務・任務などを)(信頼して)任せる」という他動詞。
ここでは受動態でなおかつ現在完了形になっているので「多くの責任(ある仕事)をこれまで任されてきた」というニュアンスです。
今ここで面接を受けるまでの間の経歴の話をしているので、現在完了形が使われているのですね。
面接は、履歴書も含め、これまでの仕事の経験などから適性を判断するものであることから、この後も、「素晴らしい指導者だった」「レイチェルは(…で)素晴らしい仕事をした」という部分で現在完了形が何度も登場していることにも注目しましょう。

mentor は日本語でも「メンター」などと書かれることも増えてきましたが、「良き指導者」という意味ですね。
「あなたは素晴らしいわ」「いえ、そこにいらっしゃる上司のジョアンナさんが良き指導者だったからです」と、面接官として一緒に並んでいる上司のジョアンナを褒めることで、上司との関係も良好であることをアピールしようとしています。

それに対してジョアンナも、And Rachel has been really incredible in... とレイチェルの仕事ぶりを褒めるのですが、その仕事の内容はというと、getting my morning bagel for me、つまり「毎朝、私のためにベーグルを買ってくる」という仕事でした。
英語では「レイチェルは本当に驚くほど素晴らしい」と言ってから、「何が素晴らしかったのか」という内容が続きますね。
ですから、incredible in までは普通に上司の言いそうな内容なのですが、その後の getting my morning bagel がオチになっている、ということです。

さらには、It's amazing how she gets it right almost every time. とも付け加えていますね。
get ... right は「…をちゃんとやる」ということで、「言われたベーグルをちゃんと間違いなく買ってくる」ということでしょう。
almost every time は「ほとんど毎回」で、ここに almost がついていることで、「毎回ではないけど、ほとんど毎回」であることが示唆されてしまいます。
つまり、たまに頼んだものと違うものを買ってきたりするけど、ほとんど毎回ちゃんと言われた通りのものを買ってくる、そこがすごいんですよ、みたいなコメントですね。
これではまるで「子供のおつかい」状態です。

仕事と言ってもその程度の責任しか与えられていないと思われては大変と、レイチェルは「そんなつまらない仕事だけじゃなくて、もっと責任を与えられています」と言うのですが、また口を挟んだジョアンナは、「そうそう、ベーグルだけじゃなくて、コーヒーも買ってきてくれるわよね」と言います。

carry two things at once は抽象的な意味で「一度に・同時に2つの仕事をこなす」みたいな意味かなぁ?とも思ったのですが、ここでは文字通りに「一度に2つのものを持つ、運ぶ」という意味なのかもしれません。
レイチェルはすごいんですよ、ベーグルとコーヒーを同時に運んでくるんです、みたいなニュアンスかな、と。
2つのものを同時に持てる!と賞賛されたら、まるで「おサルさんのおつかい」みたいです。
あまりにつまらない仕事を「こんなことができるなんてすごい、素晴らしい」と褒めれば褒めるほど、レイチェルがそのくらいのことしかできない無能な人間であることをアピールすることになってしまうわけです。

この一連のシーンでは、レイチェルは上司を立てるなど、きちんと面接の受け答えにふさわしいことを言っているのに、その自分を援護してくれるはずのジョアンナが「レイチェルは全然大した仕事をしていません」ということを次々に言っている、という面白さを楽しんでもらえれば、と思います。


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2009年10月05日

魔法使いのガンダルフ フレンズ4-9その1

シーズン4 第9話
The One Where They're Going To Party! (モニカは夢の料理長?!)
原題は「彼らが大騒ぎでもりあがるぞ!の話」

昔の友人 Mike "Gandalf" Ganderson が来るというので、パーティーで盛り上がるぞー!と大騒ぎしているチャンドラーとロス。
そのあまりの興奮ぶりに、ほかのフレンズたちはあきれています。
ジョーイ: Really. And what do you mean you never have fun anymore? You have fun with me. Remember that time we saw those strippers and you paid me 50 bucks to eat that book? ([あきれているモニカに同意して]全くだ。それに、今はもう楽しい時間を過ごすことはない、ってどういう意味だ? お前らは俺と楽しんでるじゃないか。俺たちであのストリッパーを見たり、俺があの本を食べるのにお前らが50ドル払ったりしたあの時のこと覚えてるだろ?)
ロス: Joey, you are gonna love this guy. Gandalf is like the party wizard. (ジョーイ、君もこの男を好きになるよ。ガンダルフは、パーティーの魔術師なんだ。)
ジョーイ: Well, why do you call him "Gandalf"? (ところで、どうしてお前たちは彼のことをガンダルフって呼ぶんだ?)
ロス: Gandalf the Wizard. (Joey is still confused) Hello! Didn't you read Lord of the Rings in high school? (魔法使いのガンダルフだよ。[ジョーイはまだわからない様子] もしもし[おいおい]! 高校でロード・オブ・ザ・リング[指輪物語]を読まなかったのか?)
ジョーイ: No, I had sex in high school. (いいや読んでない。俺は高校ではエッチ(ばかり)してたから。)

このシーンの前に出てきたチャンドラーの一言、"We never party anymore." 「俺たち、今はもうパーティーする[大騒ぎする]ことないもんな」に、男友達であるジョーイはひっかかったようです。
ここでの party は動詞で、「パーティーをする、参加する」「パーティーで盛り上がる、どんちゃん騒ぎ・ばか騒ぎをする」という意味です。
Let's party. 「盛り上がろう、楽しもう」などというフレーズもよく聞きますね。
今回のエピソードの英語タイトルは、The One Where They're Going To Party! となっていますが、この party も動詞です。
「be going to+動詞」の形ですね。
何となく「パーティーに行く(予定)」みたいな意味に見えますが、その場合だと party は名詞になり、to a party や to the party のように何らかの冠詞が必要になると思います(party は可算名詞なので)。
今回は動詞として使われているので「パーティーやるぞ!の話」みたいなニュアンスですね。

否定語+anymore は「今は・もはや〜しない」。
ガンダルフと一緒にいた頃(恐らく大学時代)は、ガンダルフと一緒にばか騒ぎをしたけれど、彼が傍にいなくなった今はもう、そんな風にパーティーすることもないもんな、という感じでしょう。

ジョーイは、俺と一緒じゃつまらないのか?楽しくないのか?と言いたいようです。
こんなことやあんなことをして、俺とも一緒に楽しく過ごしたろ?と言うのですが、一つはストリッパーを見たこと(笑)、そしてもう1つは、お前らが50ドル払って俺が本を食べたこと(!)だと言っています。
pay someone+金額+to do は「人に金を払って…させる」。
きっとジョーイが「50ドルくれたら、この本を食べてみせるよ」と賭けをして、実際に本を食べてみせた、ということでしょう。
ジョーイが思いつく「楽しかった出来事」がこれかよ!というおかしさもあるのですが、この「本を食べる話」は、後のシーンに出てくるセリフの伏線にもなっています。(またその時に解説します)

ジョーイは、Mike Ganderson というその友人のことを、どうして、Gandalf と呼んでいるのか尋ねます。
ロスのセリフにあるように、ガンダルフ(Gandalf)は、The Lord of the Rings に出てくる wizard の名前です。
The Lord of the Rings というお話は日本語では「指輪物語」という題名で訳されていますが、2001年にはそれを原作とした映画「ロード・オブ・ザ・リング」も作られましたので、The Lord of the Rings というフレーズにピンと来た人は多いかもしれません。
この フレンズ4-9 放映当時(1997年)にはまだ映画は公開されていませんでしたが、映画になる前から、英語圏では誰もが知っている有名なお話だったようですね。
「指輪物語」は「ホビットの冒険(The Hobbit)」の続編に当たりますが、その The Hobbit も、フレンズ2-19その3 のセリフに出てきました。

以下に、関連するウィキペディアをご紹介します。
Wikipedia 英語版: Gandalf
Wikipedia 日本語版: 指輪物語
Wikipedia 日本語版: ロード・オブ・ザ・リング

Ganderson という名字であり、パーティーの魔術師だから、「魔法使いのガンダルフ」というあだ名になったんだ、と説明するのですが、ジョーイは、ガンダルフの名前は知らないし、原作を読んだこともないようです。
「高校の時、読んでないのか?」という否定疑問文は、普通は高校生ぐらいの頃に読むもんだろ?みたいなニュアンスですね。
「指輪物語を知らないなんて信じられないよ」とあきれた風に、チャンドラーも手を広げてみせています。
そんな風にバカにされたことにカチンときたのか、ジョーイは、「俺は高校ではエッチしてた」と答えます。俺は女の子と遊ぶのに忙しくて、本読んでる時間なんかなかったんだよ、という感じですね。
高校の頃、女の子にモテなかった二人(ロスとチャンドラー)に対しては、何とも辛辣な返しです。


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2009年10月02日

路上じゃなく部屋でやって フレンズ4-8その7

箱の中でもジョークばかり言っていたチャンドラーは、本当に反省する気があるのなら一言もしゃべるな、とジョーイに言われます。
「親友の仲を裂くような人間になりたくないから」とキャシーが別れを告げに来ますが、箱の中で沈黙していなければならないチャンドラーは、キャシーの顔を見ることも、話すこともできません。
キャシーが立ち去った後、とうとうジョーイは、チャンドラーを許すことを決め、箱から出るように言います。
ジョーイ: Now go! 'Cause you can still catch her! And Merry Christmas from your Secret Santa! (Chandler runs out and closes the door.) (ほら、行けよ! 今ならまだ彼女に追いつけるからな! そして、お前のシークレットサンタから、メリークリスマスだ! [チャンドラーは走って出て行き、ドアを閉める])
(After he's gone.)
チャンドラーが行ってしまった後、
ジョーイ: All right, who got Chandler? 'Cause I uh, need to trade. (よし、誰がチャンドラーに当たった? だって、あの、俺はトレードしたいから。)
CLOSING CREDITS
[Scene: Monica and Rachel's Balcony, the gang is all there watching Chandler.]
モニカとレイチェルの部屋のバルコニー。フレンズたちは全員そこにいて、チャンドラーを見ている。
レイチェル: Oh, he sees her! (あぁ、チャンドラーがキャシーを見てる。)
モニカ: Oh, he's catching up to her. (あぁ、チャンドラーがキャシーに追いつこうとしているわ。)
フィービー: Oh, she sees him! Oh, they're hugging! (あぁ、キャシーがチャンドラーを見てる! あぁ、二人はハグしてる!)
ロス: He's taking her purse. (彼は彼女のバッグを取ろうとしてる[ひったくってる]。)
ジョーイ: Uhh, that's not them. I'm gonna go call the police. (あぁ、あれはチャンドラーとキャシーじゃない。俺、警察に電話してくるよ。)
フィービー: Oh, there they are! (あぁ、あそこに二人がいるわ!)
(They watch them making up and sigh)
フレンズたちは、二人がこれまでの埋め合わせをしているのを見て、ため息をつく。
フィービー: All right, get a room. (わかったわ、部屋を取りなさいよ[部屋でやりなさいよ]。)

catch は「捕まえる」ですが、この場合は「追いつく」という感覚ですね。
今ならまだ間に合うから、早く彼女を追いかけろ、と言うジョーイ。
Merry Christmas from your Secret Santa は、「お前のシークレットサンタからの、これがクリスマスプレゼントだよ」という感じ。
「箱から出て、彼女を追いかけて、彼女とまた恋人に戻っていいぞ」という、お前にとって最高のクリスマスプレゼントになっただろ?というニュアンスですね。

ちょっと泣ける一言を言った後、ジョーイは、チャンドラーにプレゼントをあげる担当になっていたのは誰?と尋ねています。
俺は今、こうして最高のプレゼントをあいつにあげたから、チャンドラー担当になっていた人は、俺が当たった人の分のプレゼント担当になってよ、ということですね。
せっかくの感動的なセリフも、現実的なこのセリフでしぼんでしまいますよねぇ。

キャシーを追いかけてビルの外に出たチャンドラー。
その様子をフレンズたちはバルコニーから見ています。
「追いついた、抱き合った」までは良かったのですが、ロスの He's taking her purse. あたりから様子がおかしくなってきます。
二人だと思って見ていたのは別人で、男が女に近づいてきて、抱きつく形でバッグをひったくる現場を見てしまったわけですね。
ひったくりの現場を見てしまったので、ジョーイは警察に通報しに行きます。

今度こそ、本当の二人を見つけたフレンズたち。
ト書きには、They watch them making up and sigh. とあります。
make up には、「仲直りする」という意味もありますが、この場合は「埋め合わせる」でしょうかねぇ?
いったん別れるという話になった後、それを修復するという意味の「仲直りする」かもしれませんし、それまでいろいろあったことを「埋め合わせている」ということなのかもしれません。
これが make out なら「(男女が)イチャイチャする、愛撫し合う」という意味になりますが、この後、説明するフィービーのセリフを考えると、それでも意味は通るような気もします。

あぁ、素敵ねぇ、とため息をつきながら見ているのですが、最後のフィービーの get a room というセリフに笑えます。
get a room は「部屋を取る、部屋を確保する」。
もう誰に遠慮もいらないとわかった二人は、路上で抱き合いながら、かなり激しい愛情表現をしているのでしょう。
ちょっと路上でそこまでするのはマズいんじゃないの?というくらい、ハードな行為をしている(またはしそうになっている)二人に対して、そういうことは、部屋の中でしなさいよ、部屋を用意して、つまり、路上じゃなくて自分の部屋とかとにかく人目につかないところで、そういうことはしなさいよね、とフィービーは言っているのですね。
路上にいる人に get a room と言うことで、「路上ではなくて部屋でしろ」と注意しているのがわかる、今の二人は、とても路上では見せられないような激しいことになっている、というのがそのフィービーのセリフでわかるわけですね。


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2009年09月30日

チェンジとエクスチェンジ フレンズ4-8その6

ロスは、自分が前にあげたプレゼントを、レイチェルが返品していないかどうか確認するため、前にあげたネックレスを見せてくれ、と言います。
レイチェル: (coming out of her bedroom with a necklace) Here it is. I love it. I wear it all the time. ([ネックレスを持って寝室から出てくる] ほら、これよ。大好きなの。いつもそれをつけてるわ。)
ロス: (grabbing the necklace) The necklace I got you was gold. This is silver. ([ネックレスを掴んで] 僕があげたあのネックレスは金色[金]だった。これは銀色[銀]だぞ。)
レイチェル: Huh, well, maybe it uh, it changed. (うーん、そうねぇ、多分、その、変化したのよ。)
ロス: Oh, my God! You actually exchanged it. (なんてこった! 君は本当にネックレスを交換したんだな。)
レイチェル: Well, isn't it better that I exchanged it for something that I enjoy and that I can get a lot of use out of? (ねぇ、私が楽しめて、たくさん使うことができる何かに交換した方がいいんじゃないの?[いいと思わない?])
ロス: What did you get? (君は、(僕のあげたネックレスと交換に)何を手に入れたんだ?)
レイチェル: Credit. ((お店の)クレジットよ。)

自分の部屋からネックレスを持ってきたレイチェルですが、それをあや取りをする時のように手にかけてこねくり回しています。
そのしぐさを見ただけで、ネックレスをじーっと見られると困ることがわかりますね。
ロスはそのネックレスを奪い取って、僕があげたのは金(色)だったのに、これは銀(色)じゃないか、と指摘します。
レイチェルはそれでもトボけて、「あぁ、多分、change したのね」と言いますが、ロスは怒って、「自然に change したんじゃなくて、君がそれを exchange したんだろ」と言っています。
it changed という自動詞だと、「変化する、変わる」というニュアンスで、何かの物質が自然に変化した、変色した、みたいな感じが出ますよね。
ロスは change によく似た exchange という単語を使って、「君は自然に変化(change)した、みたいに言うけどとんでもない。君が意図的にそれを交換(exchange it)した結果だろ?」と怒っているわけです。
change じゃなくて exchange だと、自動詞 change の代わりに他動詞 exchange を使うことで、君が意図的にやったことだ、ということを指摘しているのです。

交換したことを非難されて、レイチェルは反論します。
もっと私が楽しめて、利用価値が高いものに交換した方がいいでしょ?と言うので何に交換したのかと尋ねたら、レイチェルの答えは、"Credit."
credit だけでは何だか漠然としているのですが、これは store credit のことのようです。
英辞郎では、
store credit=返品した品物と同金額分の買い物
と出ています。

実際、後のシーンで、ロスのセリフの中に、get store credit for that amount というフレーズも出てきます。
「その金額のストア・クレジットを得る」ということですね。
ですから、レイチェルの "Credit." という一言も、そのネックレスと交換にそれと同額のものを購入できる権利(金券など?)をゲットした、という感覚だろうと思います。

何か自分の大好きなものがお店にあって、思わずそれと交換しちゃった、とかならまだしも、後で何にでも使えるようなクレジットと交換した、ということです。
自分が一生懸命選んだプレゼントを、商品券に換えられてしまったようなもので、その金額そのものの価値しかない、レイチェルにとっては、「それだけの金額価値を持つ品」という目でしか見ていない、ということがはっきりわかってしまう気がしますね。
趣味の悪い1万円のプレゼントをもらうより、1万円の商品券を貰う方が、自分の好きなものを買えて嬉しいのに、と言われているのと同じですから、プレゼントをあげたロスにしてみたら、ショックなことなのでしょう。
レイチェルが人からもらったプレゼントを交換したがる性格をロスはよく知っているはずですが、もらったもの全てを交換している、しかもストア・クレジットに換えているとなると、やはり心穏やかではない、ということでしょうね。


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