2009年09月28日

それぞれの不名誉な出来事 フレンズ4-8その5

チャンドラーはジョーイに反省の気持ちを示すため、箱の中に入っています。
リチャードの代わりにモニカを診察してくれた on-call doctor は、リチャードの息子ティモシー・バーク(ティム)でした。
彼と意気投合したモニカは、ティムを感謝祭のディナーに誘います。
付き合っていた男性の息子を、感謝祭に誘うなんて…とフレンズたちはモニカを非難します。
ロス: Hey, y'know, Mon, if things work out between you and Richard's son, you'll be able to tell your kids that you slept with their grandfather. (ねぇ、ほら、モニカ。モニカとリチャードの息子との間が上手くいったら、子供たちにこう言えるね。私はあなたたちのおじいさんと寝たのよ、って。)
モニカ: Fine! Judge all you want to, but, (points to Ross) married a lesbian, (points to Rachel) left a man at the altar, (points to Phoebe) fell in love with a gay ice dancer, (points to Joey) threw a girl's wooden leg in a fire. (points to Chandler) Live in a box! (goes to her room) (いいわ![結構よ!] あなたたちが批判したいだけ批判すれば。でも、[ロスを指差して] (あなたは)レズと結婚した、[レイチェルを指差して] 結婚式の祭壇に花婿を置き去りにした、[フィービーを指差して] ゲイのアイスダンサーに恋をした、[ジョーイを指差して] 女の子の木製の足を火に投げ入れた。[(箱に入っている)チャンドラーを指差して] 箱の中に住んでる! [自分の部屋に行く])

元彼リチャードの息子ティムと付き合うことで、フレンズたちにいろいろ言われるモニカ。
ティムと結婚して子供が生まれたら、おじいちゃんとも寝た、って言えるね、とまで言われてしまいます。
カチンと来たモニカは、あなたたちにもいろいろな過去があるでしょ、私のことをえらそうに非難するなんておかしいわ、とばかりに、フレンズたちの不名誉な出来事を順番に挙げていきます。
You married a lesbian となるところを、指を指して示すことで主語である You を省略している形になっています。
一人ひとりを指差しながら、ロス、レイチェル、フィービー、ジョーイに対しては過去形、チャンドラーには現在形を使っていますね。
4人に対しては過去の不名誉な出来事、そして、今まさに箱に入っているチャンドラーに対しては、「あなたは(今)、箱に住んでいるという状態なのよ」と言っているわけです。

過去の不名誉な出来事は、全てフレンズのエピソードで語られていたことばかりです。
ロスが離婚した元妻キャロルはレズだった、レイチェルが結婚式当日にバリーを置いて逃げた、というのは、フレンズ1-1(パイロット)以来ずっと語られている話です。
leave a man at the altar 「男性を祭壇に置き去りにする」→「花婿を結婚式の教会に残して、花嫁の自分が逃げ出す」という表現は、フレンズ1-2その2フレンズ1-17その4 に登場していました。

ゲイのアイスダンサーに恋をした[を好きになった]という話は、フレンズ2-4 に出てきました。
アイスダンサーであるダンカンと、書類上結婚していたフィービー。
彼は友達で、ゲイで、カナダから来てグリーンカードが必要だから結婚したのよ、と理由を説明していたフィービーでしたが、そのエピソードの最後の方の フレンズ2-4その4 に、「実は僕はゲイじゃなくて、ストレート(同性愛者ではなく異性愛者)だったんだ」というダンカンの告白があります。
デブラという女性と結婚するために、(書類上結婚したことになっている)フィービーと離婚したいという話でした。
偽装結婚だったとは言え、実はフィービーはダンカンのことが好きだったので、フィービーはその離婚話にショックを受けていました。
ですから、正確に言うと、ダンカンはストレートなので、gay ice dancer ではないのですが、ゲイだということで偽装結婚してあげていた、でも実はその彼に惚れていた、という意味で、fell in love with a gay ice dancer と表現しているようです。

ジョーイが付き合っていた女の子の義足を燃やしてしまった、という話は、フレンズ3-14その8 に出てきました。


レイチェル: So now, what exactly is the point of the box? (ところで、その箱のポイントは一体何なの?)
ジョーイ: Chandler? (チャンドラー?(お前から説明しろよ))
チャンドラー: The meaning of the box is threefold. One (holds a finger up through the air hole), it gives me the time to think about what I did. Two (holds up another finger), it proves how much I care about my friendship with Joey. And three (holds up a third finger), it hurts. (その箱の意味は3つある。1つ目、[空気穴から指を1本立てて] 俺がしたことを考える時間を与えてくれる。2つ目、[別の指を立てる] 俺がジョーイとの友情をどれほど大切に思っているかを証明する。そして3つ目、[3番目の指を立てる] 痛い。)

チャンドラーが何故箱に入っているのか?、他のフレンズたちにはいまいち意味がわかりません。
そこで箱に入ったまま、チャンドラーが理由を説明しています。
threefold は「3つの要素、3つの部分がある」というニュアンスですね。
箱の中に入るのには、意味が3つあるんだ、という感じです。

ちょうど空気穴があいているので、チャンドラーはそこから、1、2、3と指を出して、3つの理由を説明しています。
箱の中にこもることで、自分のしたことを反省し、ジョーイとの友情をどれほど大切に思っているかを証明すると言っています。
最後の3番目の It hurts. は「痛い」ですね。
体をどこかにぶつけて痛かった時などに It hurts. と言いますが、ここでは、小さな空気穴から指を3本出したら、キツキツ状態で指が痛かった、というオチのようです。
実際、穴のサイズは3本の指がギリギリ出る大きさになっているようですしね。


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2009年09月26日

もう一人はあそこにいる フレンズ4-8その4

[Scene: Central Perk, Chandler and Kathy are sitting at a table and talking about Joey.]
セントラルパーク。チャンドラーとキャシーはテーブル席に座っていて、ジョーイについて話をしている。
キャシー: Oh, my God. Is it really that bad? (まぁなんてこと。本当にそんなにひどいの?)
チャンドラー: I walk in the room, and he won't even talk to me. He just mumbles something in Italian. And I know he only knows the bad words. (俺が歩いて部屋に入っても、彼は俺に話そうとすらしないんだ。ただイタリア語で何かをブツブツつぶやくだけだ。俺は知ってるんだよ、ジョーイは(イタリア語は)悪い言葉しか知らない、ってことを。)
ジョーイ: (entering) Hey, Gunther, have you uh, have you seen Chandler? ([入ってきて] やぁガンター。えっと、チャンドラーを見なかった?)
ガンター: I thought you were Chandler. But umm, one of you is over there. (俺は、お前がチャンドラーだと思ってたよ。でも、あぁ、お前ら二人の片割れはあっちにいるよ。)
(Joey turns around and sees them kissing.)
ジョーイは振り向く、そして、二人がキスしているのを見る。
キャシー: Oh. (あぁ。)
チャンドラー: Hey, Joe. (やぁ、ジョーイ。)
ジョーイ: (Something in Italian.) (Storms out.) [何かをイタリア語で言って、飛び出して行く]

基本的な事柄ですが、ト書きの sitting at a table について。
これは、「テーブルの前に座っている、テーブル席についている」ということですね。
本当にテーブルの「上に」座っているとしたら、sit on a table になります。
席についているという「場所」を表す at と、上に座っているという「接触」を表す on の違いに気をつけましょう。

キャシーが that bad 「そんなにひどい」と言っていることから、そのシーンの前にも、ジョーイがチャンドラーに対してどれだけ怒っているかを示す出来事がいろいろ話されたことがわかります。
同じ部屋にいても、口もきいてくれない。ただ、ブツブツとイタリア語で何かつぶやいているんだよ、と説明しています。
ジョーイが知ってるイタリア語は、悪い言葉、すなわち、汚い言葉やののしり言葉のような言葉だけだから、きっと俺に対してひどい言葉を並べてるんだろうって想像できるよ、ということです。

セントラルパークに入ってきたジョーイは、ガンターに「チャンドラーを見た?」と尋ねています。
それに対するガンターの返事 I thought you were Chandler. に笑えますね。
俺は思っていた→でも実際は違った、ということで、「チャンドラーを見なかった?って、お前がそのチャンドラーじゃなかったのか。俺はてっきり、お前の方がチャンドラーだと思ってたよ。」ということです。
チャンドラーとジョーイはルームメイトであることもあり、よく一緒に行動しているので、ガンターはどっちがどっちかはっきりわかっていなかったようです。
店の常連客なのに名前を知らないというのはすごいですね。
きっつーいジョークなのかもしれませんが、多分本当に知らなかったというのが真実かな、と。
ガンターはレイチェルを密かに好きなのですが、それ以外の人、特に男どもには全く興味がなかった、ということをよく表しているセリフです。
ガンターはシーズン1の頃からいて、今はシーズン4なのに、ずっと名前を勘違いしていたのか、どんだけ興味がないんだよ!とツッコミを入れたくなるところです。

その後も、one of you 「お前らのうちの一人(one of you guys)、お前らペアの片割れ」のように表現して、どっちがどっちかよくわかんないけど、いつも一緒にいる連れの片方はあっちにいるよ、と説明しているのがさらにおかしいですね。
「お前がチャンドラーかと思ってた」と自分の認識が間違っていたとわかった後なら、「(そのお前の探してる)チャンドラーはあそこにいるよ」と続けるのが普通でしょう。
それをやはり固有名詞を出さずに「もう片方」と言っているところに、やっぱりどっちがどっちでも俺には関係ない、興味ないね、という感じが出ています。

あっちと言われてその方向を見た時に、ちょうどチャンドラーとキャシーがキスしているところを目撃してしまいます。
ジョーイが来る可能性の高いセントラルパークで堂々とキスするなんて、普通は考えられないところですが、これは演出上の流れでしょう。
それを見て、イタリア語で何かを言った後、出て行くジョーイ。
「何かイタリア語で言うんだけど、それは悪い言葉に決まってる」とチャンドラーが説明していたことがこれだ、とわかる仕組みですね。


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2009年09月25日

患者を選り好みする医者 フレンズ4-8その3

モニカ: What is wrong with this freezer? (She jabs her arm into the freezer and a piece of ice flies into her eye.) Ow! Ow!! (このフリーザーはどうなっているのかしら[どこが故障しているのかしら]? [モニカは自分の腕をフリーザーにぐいと突っ込む。すると、氷の破片がモニカの目の中に飛んで入る] いたい! いたい!!)
フィービー: God, what happened? (まぁ、どうしたの?)
モニカ: Oh, my God, ice just got in my eye! (あぁなんてこと。氷がちょうど私の目の中に入った!)
レイチェル: (standing in her doorway) People are trying to sleep in here! ([自分の部屋の戸口に立ちながら] 人がここで眠ろうとしているのよ!)
チャンドラー: Monica got ice in her eye and it hurts! (モニカの目に氷が入って、痛いんだって!)
フィービー: Open it up. Let me see. (目を開けて。私に見せて。)
モニカ: Oh, y'know what, I can't. It really kills. (あぁ、ねぇ、そんなことできないわ。本当に死ぬほど痛いの。)
チャンドラー: Well, maybe you should put some ice on it. (そうだな。多分、目の上に氷を置けば[置いて冷やせば]いいよ。)
フィービー: Ooh, God, it looks bad. (あぁ、まぁ。ひどいことになってるようね。)
レイチェル: Honey, maybe we should take you to a doctor. (ハニー。多分、私たちがモニカをお医者さんに連れていくべきみたいね。)
モニカ: No, my eye doctor is Richard! I can't go to him when I don't have a boyfriend. (だめよ。私の眼医者さんはリチャードよ。彼のところにはいけないわ、私に恋人がいない時は。)
チャンドラー: He's really picky about his patients. (リチャードは自分の患者を本当に選り好みするんだな。)
フィービー: Okay, you've got to go. What's his office number? (いいわ。モニカは行かなきゃだめよ。彼の診療所の電話番号は?)
モニカ: Like I remember his office number! (Pause) Speed dial seven. (私が彼の診療所の電話番号を覚えてるとでも? [沈黙] 短縮ダイヤルの7番。)
フィービー: (on phone) Hi! Yeah, I'm calling on behalf of Monica Geller's eye. And is um, is Richard Burke in today? (Listens) (to Monica) He's out of town, but does she want to see the on-call doctor? ([電話で] はーい。そう、私はモニカ・ゲラーの目の代理として電話しているの。それで、えーっと、リチャード・バークさんは今日はいますか? [聞いて] [モニカに] リチャードは(出張で)留守だって。でも待機している医師に見てもらいたいですか?って。)
モニカ: Yes! (ええ!)
フィービー: Yes! She's very excited about that! (ええ! モニカはその案にものすごく興奮しています。)

調子の悪いフリーザーに腕を突っ込んで、氷の破片が目に入ってしまったモニカ。
死にそうなほど痛いというモニカに、「目の上に氷を乗せればいいよ」というチャンドラーがおかしいですね。
どこかを傷めた場合に、その上に氷を乗せて冷やして痛みを和らげる、という方法がよくありますが、今回は氷のせいで目が痛いのに、その元凶である氷を乗せて冷やせと言っているのが面白いわけですね。
目に入ったのが氷だから、このよくあるセリフがジョークになる、ということです。

プロの眼医者さんに見てもらうべきだとレイチェルは言うのですが、モニカは大反対。
モニカの眼科の主治医は、以前に付き合っていたリチャードだから、というのがその理由です。
モニカは今、恋人がいない状態で、そんな時にはリチャードのところには行けない、と言っています。
それは、元恋人に独り身の自分を見られるのがいや、というのもあるでしょうし、1度別れたのにまたヨリを戻してしまった経験もあることから、フリーの状態で彼に会えば、また心が動いてしまうかもしれない、という恐れもあるのでしょうね。

picky は「選り好み(えりごのみ・よりごのみ)する、好き嫌いがある」。
picky は、フレンズ2-3その2 にも出てきました。
He's really picky about his patients. は、「リチャードというお医者さんは、ほんとうに患者をより好みするんだねぇ」みたいなニュアンスです。
彼氏がいないとダメと言ったのは、モニカの側の理由なのですが、それを「彼氏がいない女性の患者は見てくれない眼科医」だと解釈して、「彼氏がいないと診察してくれないなんて、患者の条件にうるさい人だね」みたいに言ったわけですね。

とにかく素人ではどうしようもないので、眼医者さんに行きなさいと言うフィービー。
リチャードの電話番号は何番?と尋ねています。
Like I remember his office number! は、「まるで私が彼のオフィスの電話番号を覚えているみたいに言うのね」というニュアンス。
リチャードとはもうずーっと前にきっぱり別れたのよ、いつまでも彼の電話番号を覚えているみたいに言わないでよ、という感じです。
そこまで言っておいて、しばらく沈黙した後、Speed dial seven. とボソっと言うモニカが面白いです。
番号を覚えているどころか、短縮ダイヤルに登録したまま消してない状態であることがわかりますね。
またいつか使うことがあるかも、と残しておいたのでしょうか?(笑)

モニカの代わりに電話をするフィービーですが、I'm calling on behalf of Monica Geller's eye. と言っているのが、フィービーっぽいです。
on behalf of は「〜の代わりに、〜に代わって」。
こういう場合、普通は、on behalf of Monica 「モニカの代わりに(友達である)私が電話してるんですが」でいいはずですが、フィービーはわざわざ、「モニカの目の代わりに」と言っています。
確かに、痛いのはモニカの目なわけで、その目が電話できないから私が電話している、というのも、あながち外れではない気はするのですが(笑)、観客もその部分で笑っていることからわかるように、フィービー独特の言い回し、ということですね。

on call は「呼べばすぐ来る・応じる、待機している」。
ですから、on-call doctor は「呼び出せば来るように待機している医師」ということです。
リチャードは今、町にいない、つまり、その診療所にはいないけれど、急患の場合に、呼び出し可能な医師が待機しているので、その医師でもいいですか?という質問です。
リチャードとは気まずいので会いたくないモニカは、on-call doctor の案に大賛成。
それを見てフィービーは、モニカは待機の医師だと聞いて大喜びしてます、と返事しています。
普通は「主治医の先生に見てもらいたいのに、代理の先生かぁ…」などと躊躇する人も多いでしょうから、電話相手の受付の人はびっくりしていたことでしょうね。


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2009年09月22日

大きな犬がくわえて逃げた フレンズ4-8その2

チャンドラー: Hey, by any chance did either of you pick uh Rachel for your Secret Santa, 'cause I wanna trade for her. (ねぇ、ひょっとして、君らのどっちかが、シークレットサンタでレイチェルを選んだ? (どうしてそういうことを尋ねるかって言うと)俺はレイチェルに交換したいんだ。)
フィービー: I picked her. Oh, thank God, you want her! Ooh! (私がレイチェルを選んだ。あぁ、ありがたいわ。チャンドラーは彼女を選びたいのね! やったー!)
チャンドラー: Wow! Why do you want to get rid of her so badly? (わぁ。フィービーはどうしてそんなにひどくレイチェルから逃れたいわけ?)
フィービー: Because she exchanges every gift she ever gets, it's like impossible to get her something she likes. Come on, let's trade! (だって、レイチェルは自分がもらったあらゆる贈り物を交換するんだもん。まるで、レイチェルが好きなものを彼女にあげることは不可能、って感じね。ねぇ、トレードしよう!)
チャンドラー: Oh, that's not true! That's not true! I got her that backpack and she loved it. I remember how much she was crying the day when that big dog ran off with-- (notices the look on Monica and Phoebe's faces.) Oh, there was no big dog. (あぁ、そんなことないよ! そんなことないよ! 俺はレイチェルにあのバックパックをあげて、彼女はそれをとても気に入ってた。俺、覚えてるよ。彼女はあの日、泣いてたんだ。あの大きな犬がそのバックパックをもった[くわえた]まま走って逃げて… [モニカとフィービーの顔に浮かぶ表情に気づく] あぁ、大きな犬は存在しなかったのか。)

pick は「選ぶ、選択する」ですが、シークレットサンタの担当は恐らくくじか何かで決めたのでしょうから、自分の意思で選んだのではなく、レイチェルのくじを引いた、レイチェルに当たった、レイチェルの担当になった、という感じでしょう。

レイチェルに当たった人がいたら、俺と代わってくれ、と言われて、レイチェル担当のフィービーは大喜び。
あまりに喜ぶので、レイチェルをいやがる理由があるのか?とチャンドラーは尋ねます。
フィービーの説明では、レイチェルは人からもらったプレゼントをことごとく店に行って別の品物に交換する、とのこと。
確かに、これまでフレンズを見てきた方なら、なるほど!と思える発言ですね。

フレンズ1-24その4 では、モニカからの誕生日プレゼントを別のスカートに交換していましたし、フレンズ2-22その7 では、誕生日に当時の恋人ロスがくれたイヤリングを喜びながらも、ロスが交換してもいいよと言うとさらに喜ぶという正直な面(笑)を見せていました。

「すべて交換しちゃう」というのは言い過ぎじゃない?と言うチャンドラー。
フィービーが大喜びで、Come on, let's trade! と言いながらピョンピョン飛び跳ねているのを真似て、チャンドラーも Oh, that's not true! That's not true! を飛び跳ねながら言っているのが面白いですね。
小学生の女の子同士の会話のようです。

俺のあげたバックパックは気に入っていて、彼女はそれが大きな犬にもって行かれた時に、大泣きしてただろ…と言いかけるのですが、フィービーとモニカは口をキュッとつぐんで、「チャンドラー、それは違うのよ」という顔をしています。

その顔を見て、レイチェルが言っていた「大きな犬があのバックパックをくわえたまま、走って逃げちゃったの…」という話は嘘だったということに気づくわけです。
結局、そのバックパックも、犬にとられたと嘘をついて、店で別の物と交換していたということですが、「犬がくわえて逃げた」という話がなんとも嘘くさいので、フィービーとモニカのその表情だけで、観客もレイチェルの話が作り話だとわかる、という仕組みですね。


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2009年09月20日

シークレットサンタ フレンズ4-8その1

シーズン4 第8話
The One With Chandler In a Box (チャンドラーの箱)
原題は「箱の中のチャンドラーの話」


モニカとレイチェルの部屋。入ってきたチャンドラーに、
レイチェル: So are things with you and Joey any better? (それで、チャンドラーとジョーイの状況は、少しは良くなったの?)
チャンドラー: They couldn't be worse. I spent eight hours calling him last night, just trying to get him to talk to me. (状況は最悪だよ。昨日の晩も、彼に電話するのに8時間も費やしたんだ。ただ、ジョーイが俺と話をしてくれるようになって欲しくて。)
レイチェル: Oh wow, eight hours. So you could probably really use one of those plug-in telephone headsets, huh? (まぁ。8時間も。それじゃあ、多分、よくあるあの差し込み式の電話のヘッドセットが欲しいでしょ?)
ロス: Should we all expect Christmas gifts that can be stolen from your office? (僕たちは全員、君のオフィスから盗み出すことができるようなクリスマスプレゼントを期待すべきなのかな?)
レイチェル: You shouldn't. (あなたは期待しないで。)
フィービー: Speaking of Christmas, umm, since Monica and I are starting a new business and have like no money, umm, this year maybe we could do Secret Santa and then we each only buy one gift. And-and there's the added mystery of who gets who. (クリスマスと言えば、あの、モニカと私は新しいビジネスを始めたから、お金がないの。それで、今年は多分、シークレットサンタ方式にすることができると思うの。そしたら、私たちはそれぞれ1つのプレゼントを買うのよ。そして、誰が誰、当たるかっていうミステリーも加わるし。)
ロス: Who gets "whom." (They all look at him.) I don't know why I do that. (誰が”誰に”当たるか、だ。[フレンズたちは全員ロスを見る] 今みたいなことを言うのはどうしてか僕にもわかんないよ。)

前回、ジョーイの知らないところでキャシーとキスしていたことがばれて、ジョーイは大激怒。
今回もまだ、怒りは収まっていないようです。
any better? の any は、疑問文で使われると「少しでも、いくらか」というニュアンスになりますね。

They couldn't be worse. を直訳すると「Things がこれ以上さらに悪くなることは不可能だろう」ということで、これ以上悪くなることはないくらい最悪、というニュアンスです。
couldn't be better が「最高である」という意味になるのと同じ仕組みですね。

spend+時間+doing は、「…するのに(時間)を費やす、過ごす」。
8時間の間、電話をかけてもかけてもジョーイはしゃべってくれなかった、ということです。

8時間も電話をかけていた、と聞いて、プラグインの、つまり、プラグで接続して使う差し込み式の、電話用のヘッドセット(マイク付きヘッドフォン)があったらありがたいわね、みたいなことをレイチェルは言っています。

could use は「…があるとありがたい、…がぜひとも欲しい、…が必要だ」。
フレンズ3-21その4 にも出てきました。
そんな長時間の電話なら、電話のオペレーターみたいに、手ぶらで話せるヘッドセットがあったら嬉しいでしょ?という感じです。
ロスはそれを聞いて、レイチェルはまさか、それをチャンドラーのクリスマスプレゼントにするつもりじゃないだろうな?、会社のオフィスの備品からそれを盗んでプレゼント代を安くあげよう、って作戦か?みたいに意地悪な質問をしています。
(ちなみに、今回の フレンズ4-8 は感謝祭のエピソードで、感謝祭は 11月の第4木曜日に行われます。ですから、1ヶ月後に迫ったクリスマスプレゼントの話題が登場するのは、時期的に自然な流れになります。)

ロスは We と言っているので、チャンドラーも含め、僕たち全員君からのプレゼントはそういった会社の備品になっちゃうの?という感じです。
レイチェルの You shouldn't. は、少なくともあなたはそんなことは期待しないで、他の人にはそういうものをあげるかもしれないけど、あなたにはそういうものすらあげないわ(そんな意地悪なことを言うあなたには何もあげない)という感じかな、と思いました。

フィービーとモニカはペアでケイタリングの仕事を始めたばかりで金欠だから、今年は、シークレットサンタをしましょう、と言っています。
その後のフィービーのセリフでもわかるのですが、シークレットサンタとは、簡単に言うと「誰からとは言わずにグループ内でプレゼントを渡すこと」のようですね。
Secret Santa については、詳しくはウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Secret Santa

サンタが誰だかわからない、だから「秘密のサンタ」なわけです。
フレンズたちも、いつもは、一人がそれぞれにプレゼントを渡しているのですが、今回は金欠メンバーがいるので全員に買うのは大変、だから、シークレットサンタ形式にして、匿名でプレゼント交換をすれば、一人一個買うだけで済むから、経済的にも助かる、ということです。

フィービーが言った who gets who というフレーズを、ロスは who gets whom と訂正します。
これは、他動詞 get の目的語に当たるから、文法的には who じゃなくて、目的格の whom になるはず、ということのようです。
口語では、目的格の場合でも who を使うことが多いですが、前置詞の直後に続く形だと whom もまだよく使われますね。(from whom など)

厳密に言うと目的格だから whom なのでしょうが、動詞の後なのでそれが目的格であることは明らかですから、who と言っても間違いではない、という気もします。
日向清人先生の 即戦力がつくビジネス英会話―基本から応用まで の p.21 に、
who reports to who(m) 誰が誰の部下か *report to 〜「〜の部下である、〜の指揮下にある」
という表現が載っていますが、who(m) (つまり who でも whom でも可)と表記されているのは、恐らく「前置詞 to の後なので厳密には目的格 whom になるところだが、慣用的に who も使われる」という感覚なのだろうと思いました。(実際、p.20 の DIALOG では、who reports to who が使われています。)

いずれにせよ、国語の授業でもないのに、楽しくクリスマスプレゼントの話をしている時に、ささいな文法的指摘をしたことで、何となく座がしらけてしまったので、フレンズたちはあきれてロスを見ます。
ロスは、 I don't know why I do that. と言っていますね。
I don't know why I did that. なら、「今、そんな風に文法間違いを指摘しちゃったけど、どうしてそんなことしたのかわからない」ですが、I do that と現在形になっているのは、ロスが普段からそういうことを指摘したがる習性があることを言っているような気がします。
「どうして僕は(いつも)場の空気を考えずに、細かい指摘をしちゃうんだろうね、自分にも理由がわからないよ」と、つい口から出てしまった言葉を、自分でも何でそんなこと言っちゃったのかわかんない、と逃げているセリフかな、と思いました。

そして、who gets who のニュアンスですが、get は実に多彩な意味があるので、どの日本語を選ぶのか難しいですね。
get+人+物、だったら、「人に物を買ってやる」という意味になり、クリスマスプレゼントの話とも合うのですが、ここでは、get+人、になっていて、目的語は「人」だけです。
ですから、「(人)をゲットする」、つまり、くじ引きか何かで、誰が誰に渡すことになるのかを決める、誰が誰になるのか、誰が誰に当たるのか、誰が誰を担当するのか、みたいなニュアンスかな?と思います。


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2009年09月18日

お前には線は点にすぎない フレンズ4-7その7

チャンドラーはとうとうジョーイに、キャシーが好きなことを告白します。
すると、ジョーイは「キャシーとはもう別れた」と言った上、チャンドラーとキャシーが付き合うことも構わないと言います。
ジョーイが傷つくのなら、無理にとは言わないけど、とジョーイを気遣うチャンドラーに、
ジョーイ: No-no-no, no it's uh, it's okay. (いや、いいんだ。)
チャンドラー: Yeah? (そうなのか?)
ジョーイ: Yeah. You know why? 'Cause you came to me first. (そうだ。なぜだかわかるか? それは、お前が俺のところに最初に来てくれたからだ。)
チャンドラー: Well, I thought that would be the best thing to do. (あぁ、それがベストなことだと思ったんだ。)
ジョーイ: But hey, listen, just so you know, you might have your work cut out for you. 'Cause when I talked to her, I kinda got the feeling she's into some other guy. So.... (でも、なぁ、言っとくけど、お前には厄介なことが待ち構えているかもしれないぞ。だって、俺がキャシーに話をした時、キャシーは誰か別の男に夢中だって感じが何となくしたからな。)
チャンドラー: See uh, that's-that's actually what I wanted to talk to you about. I-I think I know who the other guy is. (なぁ、その、そのことが実際、俺がお前に話したかったことなんだ。俺はその別の男が誰かを知ってると思う。)
ジョーイ: Who? (誰だよ?)
チャンドラー: Oh. It's me. I'm the other guy. (あぁ、俺だ。俺がその別の男なんだ。)
ジョーイ: What? (何だって?)
チャンドラー: Yeah, I mean when you were late last night, Kathy and I got to talking, and one thing led to another, and.... (そうなんだ。昨日の晩、お前の帰りが遅かった時、キャシーと俺は話をし始めて、いろんなことが重なって、それで…)
ジョーイ: And what? Did you sleep with her? (それで、何だよ? お前はキャシーと寝たのか?)
チャンドラー: No! No! No! I just kissed her. (違う!違う!違う! 俺はただ彼女にキスしただけだ。)
ジョーイ: What? That's even worse! (何だって? それじゃ(寝たのより)さらに悪い!)
チャンドラー: How is that worse? (どんな風にそんなに悪いんだよ?)
ジョーイ: I don't know! But it's the same! (わかんないよ! でも(寝たのと)同じだ!)
チャンドラー: Look, I'm sorry. But there's nothing I could do. I think I'm in love with her! (なぁ、ごめん。でも、俺ができそうなことは何もない。俺は彼女に恋してるんだ!)
ジョーイ: Who cares? You went behind my back? I would never do that to you! (構うもんか。お前は俺を裏切ったんだぞ? 俺ならお前にそんなことは決してしない。)
チャンドラー: You're right. I have no excuses. I was totally over the line. (お前の言う通りだよ。俺には弁解のしようもない。俺は完全に一線を越えたんだ。)
ジョーイ: Over the line? You-you're-you're so far past the line, that you-you can't even see the line! The line is a dot to you! (一線を超えただと? お前は、お前は、線をずーっと遠くまで超えたんだ。お前はその線が見えてさえいないんだ! その一線は、お前にとっては、一つの点なんだよ!)
チャンドラー: Yes. Yes, right! And I feel horrible. You have to believe me. (そうだ、そうだ、その通りだよ! そして俺は最悪の気分だ。俺を信じてくれよ。)

決死の覚悟でキャシーが好きなことを告白すると、ジョーイの反応は意外にも冷静でした。
キャシーとすでに別れた後であったこともありますが、ジョーイがチャンドラーの気持ちを素直に認めてやろうという気になったのは、'Cause you came to me first. というセリフで説明されていますね。
俺のところに最初に来てくれたから、というのは、キャシーに対して何らかの行動を起こす前に、彼氏であり親友である俺に、まずそのことを言って俺の了解を得ようとしてくれた、親友である俺の気持ちを真っ先に考えてくれたからだという意味です。

その言葉を聞いて、チャンドラーは「それがベストだと思ったから」と言っていますが、声にそれまでの勢いがなくなり、消え入るような声になっています。
前回の記事、キスする前に言っていれば フレンズ4-7その6 で出てきた、「キャシーとキスする前にジョーイに話していたら、きっとジョーイは身を引いてくれただろう」というロスたちの見解が当たっていたことがわかったからですね。

ジョーイは、俺がたとえいいと言っても、彼女には他に男がいるみたいだから、話はすんなり行かないかもしれないぞ、と忠告しています。
have one's work cut out for... は「(人)が難しい仕事をあてがわれている、厄介な仕事が(人)を待ち構えている」。
直訳すると「(人)のために、その人の仕事が切り抜かれた[準備された、あてがわれた]状態になっている」みたいな感じでしょうか。
これからお前にはやるべき仕事があるぞ、というニュアンスでしょう。

the other guy の話が出たので、チャンドラーは思い切って、そのキャシーの想い人は俺のことなんだ、と告白します。
one thing led to another は、「1つのことが別のあることに繋がって」ということで、「いろんなことが重なって」というニュアンスですね。
フレンズ2-2その4 にも出てきました。

LAAD では、
one thing led to another: used when explaining the way in which something happened, without giving many details
つまり、「何かが起こった時の様子を説明する時に使われる、多くの詳細を語ることなしに。」

そんな風に、詳細を省略されたせいで、ジョーイは余計に気分を害したみたいですね。
で結局、最後にはどうなったんだ?寝たのか?と尋ねています。

even は比較級を強調するので、even worse は「もっと悪い、さらに悪い」。
チャンドラーは、「寝ただなんてとんでもない。そんなことまではしてないよ。ただキスしただけだよ」と、決してエッチはしていない、ということを言うために、just kissed と表現したのですが、その言い方が、怒っているジョーイにとっては、「寝たわけじゃないからまだましだろ」的な開き直りに聞こえてしまったようです。
自分でも上手く理由を説明できないながらも、「エッチでもキスでも、俺を裏切ったことには変わりがない。キスだから寝たよりましだってことはない」と言っています。

go behind someone's back は「人を裏切る」。
I would never do that to you! は、I would で「もし俺がお前の立場なら(こうする)」という仮定を表しています。
「俺なら、俺だったら、親友(のお前)に対してそんな(ひどい)ことは決してしない」ということですね。

何を言われてもただ謝るしかないチャンドラー。
I was totally over the line. と言っています。
line というのは何とも抽象的な表現ですが、日本語の「一線を越える」という感覚と似ているように思います。
the line と the がついているのは、人間として許される行為の境界線、みたいな感じかなぁ、と。
超えてはいけない一線を俺は乗り越えてしまったんだ、という感じが、I was over the line. なのでしょう。

ジョーイは、over the line どころか、you're so far past the line だと言っています。
ちょっとその一線をひょいと乗り越えたみたいにお前は言うけど、ちょっと乗り越えたなんてレベルじゃなくて、その一線を通り過ぎて、ものすごく遠いところまで離れちゃってるよ、という感じでしょうか。

the line はお前にとっては a dot だ、と言っているのは、そういう大切な人の守るべき境界線が、お前にとっては、たった1つの点にしか見えてないんだろう、という感じでしょうね。
乗り越えるのが困難な「線」ではなくて、長さのないただの「点」だから、そんなに簡単に乗り越えちまったんだよな、というニュアンスだと思います。


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posted by Rach at 07:04| Comment(3) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月16日

キスする前に言っていれば フレンズ4-7その6

[Scene: Central Perk, Rachel and Monica are sitting on the couch and Phoebe is getting coffee as Chandler enters. Ross is also there.]
セントラルパーク。レイチェルとモニカはカウチに座っていて、フィービーはコーヒーをもらっている。そこにチャンドラーが入ってくる。ロスもそこにいる。
ロス: Hey, Chandler. Saw the new furniture. Very nice. (やあ、チャンドラー。新しい家具を見たよ。とても素敵だね。)
モニカ: Yeah. Joey has the best boyfriend ever! (そうね。ジョーイは(これまでで)最高のボーイフレンドを持ってるわね。)
チャンドラー: I kissed Kathy. (俺はキャシーにキスした。)
ロス: What? (何だって?)
モニカ: Are you serious? (マジで?)
フィービー: Does Joey know? (ジョーイは知ってるの?)
チャンドラー: No. Is there any way, any way you think he'll understand this? (いいや。このこと(キャシーとキスしたこと)をジョーイが理解してくれそうな方法が何か、何かないかな?)
モニカ: You obviously haven't screwed over a lot of your friends. (They all look at her) Which we all appreciate. (明らかに、あなたは今までたくさんの自分の友達を裏切ったことなんてなかったのにね。 [フレンズは全員モニカを見る] そのことは私たち全員、感謝[評価]してるわよ。)
ロス: No, the-the sad thing is, if you had told him how you felt before you kissed her, knowing Joey, he probably just would've just stepped aside. (いや。残念なのは、もしチャンドラーが自分の気持ちを、キャシーとキスする前にジョーイに言っていたとしたら、ジョーイのことだから、彼は多分、ただ、身を引いてくれた[チャンドラーにキャシーを譲ってくれた]だろうね。)
チャンドラー: Oh, don't say that! Don't say that. That's not true, is it? (あぁ、そんなこと言わないでよ! そんなこと言うなよ。そんなの嘘だよな?)
フィービー: I think maybe, yeah. (私も多分そう思うわ。)
モニカ: He loves you. (ジョーイはあなたを愛しているもの。)

チャンドラーが買い揃えた家具を見たというロスは、それについて褒めています。
モニカは、「ジョーイは(これまでで)最高のボーイフレンドを持ってるのね。」と言っていますが、この boyfriend は、「男友達」という意味ではなくて、女の子が持つ「男性の恋人」のニュアンスですね。
女の子のために、あれもこれも買ってあげるリッチで太っ腹な恋人をジョーイは持ったみたい、と言っていて、ゲイ疑惑がいつも持ち上がるチャンドラーに対しては、「まるであなたはジョーイの恋人みたいね」という意味にも聞こえます。

キャシーとキスしたことをフレンズたちに告白するチャンドラー。
Is there any way...? の any way は、anyway 「とにかく」ではなくて、「何か方法があるかな?」という意味です。
「キャシーとキスしたのがいけないことだってわかってるけど、ジョーイがそのことを理解してくれそうな方法、何かないかな?」ということです。

screw over は「(人)をだます」というような意味ですね。
スクリュー フレンズ3-7その29 にも、screw over というフレーズが登場し、その時には、LDOCE (Longman Dictionary of Contemporary English) (ロングマン現代英英辞典)の語義を紹介しました。
今回は、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) の語義を紹介します。
LAAD では、
screw somebody also screw somebody over: (slang) to cheat someone or treat them in a dishonest or unfair way (SYN: cheat)
つまり、「(スラング) 誰かをだますこと、もしくは、不誠実なまたは不公平なやり方で人を扱うこと」。

恐らくモニカが言いたいのは、チャンドラーは今までそんな風に、自分の友達の恋人とキスしちゃうような「友達に対する裏切り行為」をしたことなんてなかったのに、みたいなことでしょう。
チャンドラーは概してモテないので(笑)、友達の恋人を横取りしたりするようなことは確かになかったですし。
モニカの発言で、フレンズたちがモニカをあきれて見ているのは、チャンドラーがどんなにキャシーのことを好きか、ジョーイに対してどれほど罪悪感を持っているか、がわかっていながら、「友達を騙す、裏切る」なんて、今までそんなことは一度もなかったのにね、あなたらしくない…みたいなことを、screw over というスラングを使って、はっきり言ってしまったからでしょう。
みんなににらまれたので、その後、関係代名詞の which を使って、「今まで友達を裏切ったことがないことは、私たちみんな、appreciate してるわよ」と付け加えています。
appreciate は「感謝する、ありがたく思う」「(高く)評価する」という意味ですから、「これまではそういう裏切り行為がなかった」ということについては、私たちは友達として感謝してる、評価してるからね、と言っているのです。

ロスは、the sad thing is... と言って、「悲しいこと、残念なことはこれだよ」と説明します。
ロスの意見では、キャシーとキスする前に、チャンドラーがどれほどキャシーを真剣に思っているかを話せば、ジョーイはきっと二人のことを理解して、自分から身を引いてくれただろう、チャンドラーにキャシーを譲ってくれただろう、ということですね。
仮定法過去完了を使って、「(過去の時点で)もし…していたら、〜だっただろう」と、「過去の事実に反する仮定」をしています。
実際にはキスしちゃったけど、キスする前に話してたら、違った結果になっていたのに、という感覚です。
step aside は「脇へ寄る、脇へ退く」ですから、「(他人に譲るために)身を引く」という意味になります。

knowing Joey というフレーズが挿入句のように入っていますが、これは分詞構文で、「ジョーイのことを知っているから、わかってるから」みたいなニュアンスになるかな、と思います。
仮定法過去完了を使って、「ジョーイなら多分こうしただろう(に)」とロスはジョーイがしたであろう行動を語っているわけですが、どうしてそう思うかって言うと、「ほら、ジョーイはああいう人間だからさ」「僕が(僕たちが)よく知っているような友達思いのジョーイの性格を考えたら」きっと譲ってくれただろう、という感じでしょう。

日向清人先生の 即戦力がつくビジネス英会話―基本から応用まで の p.154 にも、knowing を使った以下の分詞構文が登場していました。
Hmm, knowing him, I can almost see him making.... (以下略) 「ふーむ、社長のことよく知っているだけに、…している様子が目に浮かぶようだわ。」
この knowing him も、今回のセリフ、knowing Joey と同じ感覚かな、と思います。
「彼を知っているから、様子が目に浮かぶ」「ジョーイを知っているから、多分こうしただろう(と思う、想像できる)」という感じですね。

「もうキスしちゃったからしょうがないけど、残念だったよね、もしキスする前に言ってれば…」みたいなことを言われて、チャンドラーはパニクります。
「今更そんなこと言うなよ! そんなことないよな? 違うって言ってくれ!」みたいに言うのですが、他のフレンズたちもロスの意見に賛成のようです。
チャンドラー、ますます辛いですね。


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2009年09月14日

29歳なら貯金は必要ない フレンズ4-7その5

[Scene: Chandler and Joey's, Joey is opening the door, but Chandler has the chain on it.]
チャンドラーとジョーイの部屋。ジョーイはドアを開けようとしているが、チャンドラーがドアにチェーン(ロック)をかけていた。
ジョーイ: Aww man! I can't believe I locked myself out again! (He knocks on the door.) (あぁ、なんてこった! 俺自身をまたロックで締め出しちゃうなんて信じられないよ! [ジョーイはドアをノックする])
チャンドラー: Hang on, buddy. (He goes over and unlocks the door and opens it to reveal a fully furnished apartment.) (ちょっと待て。[チャンドラーはドアのところに行ってドアのロックを開ける、そしてドアを開け、すっかり家具が備え付けられたアパートの部屋を見せる]
ジョーイ: (rushing in) Oh, my God! What happened here? Did you do all this? ([急いで入ってきて] なんてこった! ここで何が起こったんだ? これは全部お前がやったのか?)
チャンドラー: I sure did. (確かに俺がやったんだよ。)
ジョーイ: Why? (どうして?)
チャンドラー: Well, I just thought it'd make me feel good to do something nice for my friend. (そうだな。俺はただ、自分の友達のために何かいいことをしたら、俺の気持ちが良くなるだろうって思っただけだよ。)
ジョーイ: Well, you're amazing. (そうか、お前はすごいやつだよ。)
チャンドラー: Oh no-no-no. This is amazing. (He goes over and presses a button on a remote control that opens the entertainment center doors revealing the TV.) (いやいやいや。すごいのはこれだよ。[チャンドラーは向こうへ行って、リモコンのボタンを押す、そのリモコンで、エンターテインメント・センターのドアが開き、テレビが現れる]
ジョーイ: (very excited) A TV as if it appears from nowhere! That's the dream! Man, how did you afford all this stuff? ([すごく興奮して] まるでどこからともなく現れるようなテレビだ! それはまさに夢だ! あぁ、こんなもの全部、どうやって金を出したんだ?)
チャンドラー: Well, y'know I'm 29. I mean, who needs a savings account? (そうだな、ほら、俺は29歳だからね。つまり、誰が貯金なんか必要なんだ?ってことさ。)
ジョーイ: Oh, you are the best friend anyone has ever had. (あぁ、お前は誰もが持ったことのないほどの最高の友達だよ。)
チャンドラー: Oh, I don't know. (あぁ、それはどうかな。)

ジョーイが部屋に入ろうとしたら、チェーンロックがかかっていました。
それを知ったジョーイの一言が面白いですね。
「信じられないよ。俺はまた、俺自身を締め出しちまった!」みたいなセリフです。
車のキーを車内に置き忘れたまま鍵をかけてしまった、みたいなニュアンスですが、チェーンロックというものは、内側にいる人間しかかけることができませんよね。
それをまるで、ジョーイが部屋を出る時にうっかりチェーンロックをかけたまま出かけたかのように、「俺ってバカだよな。またチェーンロックをかけたまま出かけちゃったよ」というセリフになっている、そのジョーイのボケ具合が面白いのですね。

チェーンロックはト書きにもあるように、当然、中にいるチャンドラーがかけていたものでした。
どうしてそんなことをしていたかと言うと、ジョーイにジャジャーン!と部屋のものを見せて、ジョーイを驚かせようとしていたのです。
泥棒に盗まれた家財道具一式が、新しいものに買い揃えられていました。
どうして突然こんなことに!と驚くジョーイに、「友達、つまり、ジョーイのために良いことをしたかったから」と答えるチャンドラー。
ジョーイが、お前は amazing なヤツだ!と絶賛すると、ほんとに amazing なのはこっちだよ、と、チャンドラーはエンターテインメント・センターをリモコンでオープンしてみせます。

appear from nowhere は「どこからともなく現れる」。
思いがけない場所から、急にテレビが出現した驚きを表していますね。
afford は「(人が)…を買う余裕がある、…を買うことができる」。
いっぺんにあれもこれもこんなにたくさんのものを、どうやって買うことができたんだ? どこにそんな金の余裕があったんだ?みたいな質問ですね。

チャンドラーは、俺は29歳だ、と言った後、Who needs a savings account? と言っています。
この Who...? は、反語的表現で、Who cares? 「誰が気にするのか?」→「誰も気にしないさ」というのと同じ感覚でしょう。
「誰が貯蓄口座、貯金を必要とするんだ?」→「誰も貯金なんか要らない」というニュアンスで、チャンドラーのセリフは、「俺は29歳だから、貯金なんか必要ないんだよ。だから有り金はたいてこれを全部買ったんだ」と言っているわけです。

常識的に考えて、29歳くらいの男性ならば、将来のことを考えると、これからますます貯金が大切になってくる時期ですよね。
それを、29歳だから、貯金なんて要らない、だからパーッと使っちゃったよ、と言っている時点で、チャンドラーが無茶苦茶な行動をしていることがわかります。
敏感な人なら何か裏があるのでは?と勘ぐるところですが、ジョーイはあまりの嬉しさに、そんなことは微塵も思わなかったようですね。

you are the best friend anyone has ever had. と言って、お前は史上最高の友達だ、と褒めています。
この文章は、I have ever had なら「俺(ジョーイ)が今まで持った友達の中で最高」という意味になりますが、anyone が使われているので、「(この世の)誰か」がかつて持ったことのある友達、その友達の中で最高だ、という褒め言葉になります。
いろんな人がいろんな親友を持ってきただろうけど、その中でもお前は最高の友達だよ、誰の親友にも負けない最高に素晴らしい友達だよ、と言っているのです。
キャシーとキスしてしまったチャンドラーは、後ろめたい気持ちもあって、I don't know. 「それはどうかな」と言葉を濁すしかありませんね。


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2009年09月12日

犬をひいたと思っていたら フレンズ4-7その4

今日、散髪するつもりだったのにできなかった、というチャンドラーのために、キャシーはチャンドラーの髪を切ってあげます。
お互いに惹かれ合っているチャンドラーとキャシーは、顔が接近している時、思わずキスしそうになりますが、そこに、ジョーイから電話がかかってきます。
車のトラブルで、さらに遅くなりそうなことを説明するジョーイ。
ジョーイ: Listen uh, I'm really sorry, it looks like I'm gonna be stuck here for a while. I got the transmission fluid, but when I put it in the car, the transmission wasn't there. (なぁ、ほんとにごめん。しばらくここに足止めされることになりそうなんだ。トランスミッション・オイルは手に入れたんだけど、それを車に入れようとしたら、トランスミッション[変速機]がそこになかったんだ。)
チャンドラー: What? (何だって?)
ジョーイ: Yeah, it must've fallen out a few blocks back. I just figured we hit a dog. (あぁ、2、3個前のブロックで、変速機が落ちたに違いないよ。俺はただ、車で犬をひいた[車が犬にぶつかった]と思ってたんだ。)
チャンドラー: Okay. (わかった。)
ジョーイ: Listen uh, could you put Kathy on? I wanna apologize to her. (なぁ、キャシーを電話に出してくれる? 彼女に謝りたいんだ。)
チャンドラー: Oh yeah, man. (to Kathy) Joey. (Hands her the phone.) (あぁ、わかったよ。[キャシーに] ジョーイだ。[キャシーに電話を手渡す])
キャシー: (on phone) Hey. (listens) Oh no, it's fine. Don't worry about it. (listens) Yeah-no, stop apologizing. It's okay. (listens) Yeah! I'll talk to you tomorrow. (hangs up) (to Chandler) I should uh, probably go. ([電話に出て] はい。[聞いて] あぁ、いいえ、大丈夫。心配しないで。[聞いて] えぇ、謝らないで。大丈夫だから。[聞いて] そうね! 明日、話しましょう。[電話を切る] [チャンドラーに] 私は、多分、帰った方がいいわね。)
チャンドラー: Yeah. Yes! Yeah. (そう、そうだね! そうだ。)
(Kathy leaves and Chandler groans in agony. Kathy knocks on the door and Chandler opens it.)
キャシーは部屋を出て行き、チャンドラーは苦悩してうめく。キャシーがドアをノックし、チャンドラーがドアを開ける。
キャシー: I forgot my purse. (バッグを忘れたの。)
チャンドラー: Oh. (あぁ。)
(They kiss, passionately.)
二人は情熱的にキスする。
キャシー: Oh, I really did. I forget my purse. (あぁ、私はほんとに忘れたのよ。バッグを忘れたの。)
(They kiss again.)
二人はまたキスする。
COMMERCIAL BREAK

ケイシーという別の女性と車に乗って、家に帰ろうとしているジョーイは、少し前に、1度電話してきていました。
その時は、「車が故障したんで、transmission fluid を買ってくる」と言っていたのですが、今回の電話ではそれを買ってきたものの、それを入れる transmission 本体がなくなってることに気付いたんだ、という話になっています。

transmission は日本語にもなっているように「トランスミッション、変速機、変速装置」です。
AT車(オートマ車)は、automatic transmission 「自動変速装置」の車、ですよね。

fluid は「流動体、流体」。
研究社 新英和中辞典では「液体・気体の総称」、英辞郎では「水や空気のように動いたり流れたりするもの」という補足説明が載っていますが、
LDOCE (Longman Dictionary of Contemporary English) では、
fluid: [noun] [uncountable and countable] (technical) a liquid
と出ています。
ほぼ、fluid = liquid (液体)と考えてよい、ということになりそうですね。

transmission fluid は日本語では「(トランス)ミッション・オイル」と呼ばれることが多いようです。
Wikipedia 日本語版: 自動車の整備 に「ミッションオイル交換」という項目もあります。

いざオイルを入れようと思ったら、変速機そのものがなくなってた、というジョーイ。
ジョーイは、「must have+過去分詞」を使って、「(過去のあの時)…したにちがいない」と推量しています。
fall out は「抜け落ちる」という感じでしょうか。

I just figured we hit a dog. は「彼女と俺の乗った車が犬にぶつかった、犬を車でひいた、ってただ思ってたんだよ」ということで、何ブロックか前に、車を走らせていてドーン!と衝撃があったけど、それは犬でもひいたせいだと思ってたんだよね、今考えると、多分、その衝撃は、変速機が外れて落ちた音だったんだろう、ということです。
「犬をひいたと思っていた」なんて、ひき逃げ犯がよく使う言い訳みたいですが、それくらいかなりの衝撃があった、ということです。

ジョーイは車を持っていないはずなので、ケイシーとのデートのためにレンタカーでも借りたのでしょうか。
ぼろっちいレンタカーだったのかもしれませんが、変速機が落ちるなんてあり得るのかな?(笑)
とにかく、さらに時間がかかりそうなので、ジョーイは電話でキャシーに謝ります。
キャシーのセリフで、「もう今夜は遅くなりそうなんで、会えない。明日、また会おう」という話になったこともわかりますね。
キャシーは「そんなに謝らないで、大丈夫だから」というようなことを言っています。
キャシーは性格も良さそうな女の子なので、ジョーイが遅くなったからと言って、怒ったり文句を言ったりするようなタイプではないでしょうが、今回は特に、さっき恋人のジョーイを裏切って、その友達のチャンドラーとキスしかけた、ということがあったので、余計にジョーイに謝られると心が痛む、という感じが出ていますね。

恋人ジョーイからの電話を切ったキャシーは、さっきチャンドラーとキスしかけたことはやっぱりマズいと思って、慌てて部屋を出ます。
苦悩の表情を浮かべるチャンドラーですが、またキャシーは戻ってきます。
バッグを忘れたから取りに戻っただけ、というキャシーですが、もう一度顔を合わせてしまった二人は、ついにキスをしてしまいます。
「この部屋に戻ってくる言い訳じゃなくて、ほんとにバッグを取りに戻ってきたのに(こんなことになっちゃうなんて)」みたいなことをキャシーは言っていますね。
ジョーイのことを考えると、こんなことはいけないとわかっているのに…という二人の気持ちがよくわかるシーンだと思います。


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2009年09月10日

「ここが好き」のit フレンズ4-7その3

[Scene: Chandler and Joey's, Chandler is watching Yasmein Bleeth running on TV, and the duck starts quacking.]
チャンドラーとジョーイの部屋。チャンドラーは、テレビでヤスミン・ブリースが走っているのを見ている。そして、アヒルがクワックワッと鳴き始める。
チャンドラー: Yeah, I know what you think. Yes, yes, your breasts are just as firm and juicy. (そうだね。お前の考えはわかってるよ。そうそう、お前の胸は(彼女と)同じくらい、引き締まっていて、みずみずしいよ[ジューシーだよ]。)
(There's a knock on the door.)
ドアにノックの音。
チャンドラー: Come in. (入って。)
キャシー: (entering) Hey! (sees what's on TV) Oh, God! Is that Baywatch? ([入ってきて] はーい! [テレビでやっているものを見る] まぁ! それってベイウォッチ?)
チャンドラー: Uh yes, but uh, I just watch it for the articles. (あぁ、そうだよ。でも、その、ただ、記事(or 論文)を書くために見てるだけなんだ。)
キャシー: So is Joey around? (それで、ジョーイはここにいる?)
チャンドラー: No-no, he's not back yet, but he'll be here any minute. So uh, come on in, have a seat. Bow or stern? (いや、いや。ジョーイはまだ帰ってない。でも、すぐに戻るよ。それで、あの、こっちに入ってきて、座りなよ。(カヌーの)船首[へさき]がいい?、それとも、船尾がいい?)
キャシー: I uh, don't really have a preference. You? (私は、その、特に好みはないわ。あなたは?)
チャンドラー: I like it in the stern. (Realizes what he just said.) Of the boat. (俺は、お尻の方がいいな。[自分がたった今言ったことに気付いて] (お尻と言っても)ボートの、だよ。)

チャンドラーは、また(!)ベイウォッチを見ています。
最近のエピソードでは、フレンズ3-21その6 でもベイウォッチを見ていました。

ベイウォッチを見ながら(?)鳴いているアヒルに、チャンドラーは面白いことを言っています。
アヒルが何か訴えようとしていると(もちろんジョークですが)解釈したチャンドラーは、お前が思っていることはわかってるよ、と理解を示します。
just as があることから、省略されている部分を補うと、your breasts are just as firm and juicy as hers [her breasts]. になるでしょう。
お前の胸は、彼女(ヤスミン・ブリース)の胸と同じくらい、firm で juicy だよ、お前がそう言いたいことは、俺はちゃんとわかってるよ、という感じですね。

firm は「硬い、堅固な」という意味ですが、肉や筋肉の場合は「堅く引き締まった、身が締まった」という意味になります。
juicy は日本語にもなっている「ジューシー」で、「水分の多い、みずみずしい」です。
また、juicy gossip だと「刺激的できわどいうわさ話」という意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
juicy gossip/details/stories etc. (informal) interesting or shocking information, especially about people's sexual behavior
つまり、「興味深くて、衝撃的な情報。特に、人の性的行動に関する情報。」

juicy gossip は、「エッチがらみのゴシップ」という感じですね。

ヤスミンの胸も、アヒルの胸も、同じくらいどっちも firm で juicy だ、と言っているのですが、ヤスミンの胸については、セクシーな女性の胸としての魅力を語っています。
そして同じ言葉を使いながら、それがアヒルの胸の話になると、胸肉という食材としての魅力を語っているように聞こえるのがミソですね。

ヤスミンの胸は、引き締まった美しい形をしている、つまり、ぶよぶよだったり垂れたりしてない…(笑)、そしてみずみずしい、つまり、ピチピチしていてはちきれんばかりの感じだと言いたいのでしょう。
また、juicy gossip などの juicy のイメージもあって、セクシーであるというニュアンスも入っているのかもしれません。
まぁ、女性の胸を juicy と表現するのは、露骨な感じもしますので、相手を目の前にしての褒め言葉としては使えない気もしますが…。

その同じ形容詞で、今度はアヒルの胸肉を形容した場合、「ぶよぶよじゃなくて、身が引き締まっている」「パサパサじゃなくて、(肉汁たっぷりで)ジューシー(でおいしい)」というような意味に聞こえますね。
魅力的なヤスミンの胸にお前の胸も負けてないよ、と言いながら、アヒルの胸肉を食肉として褒めているのがこのチャンドラーのセリフのポイントだということですね。

チャンドラーがベイウォッチを見ていたのを知って、キャシーは「まぁ」と言っています。
「やっぱりあなたも男の子ね。そういうの、好きなのねぇ」みたいにちょっとあきれている感じ。
article は「記事、論説、論文」のような意味があるので、具体的に何に載せる記事か論文かは知りませんが、そういうものを書くために見てるだけなんだよ、と言い訳しているようです。(もちろん、すぐにウソだとバレる、白々しい言い訳ですが)

部屋の真ん中には、相変わらずカヌーが置いてあります。
ジョーイが帰ってくるまでの間、そのカヌーの中に座って待ってたら?とチャンドラーは提案します。
bow は「船首、へさき」で、stern は「船尾」ですね。
preference は「好み、嗜好」ですから、I don't really have a preference. は「特に、これという好みがない。特にどちらがいい、ということはない」というニュアンスです。
カヌーに乗るシチュエーションはそんなにないから、どっちがいい?と急に言われてもわからないわ、という感じでしょう。
あなたはどっちが好きとかあるの?、あなたが好きなのはどっち?とキャシーが尋ね返すと、チャンドラーは、I like it in the stern. と答えます。
その後、Of the boat. と付け加えていますね。
stern は船だけではなく、「(ものの)後部」も指します。
そこから、「尻」という意味にもなるようです。
stern の方がいい、と言った後、「後部、尻」と言っても、もちろん、船の後部のことだからね、と付け加えたのですね。

I like it in the stern. は、「stern の場所にいるのが好き」という感じでしょうか。
I like the stern. だと、「船尾」という対象物が好きか嫌いかの話になってしまう気がします。
どっちに座りたい?という話なので、「stern にいる、座るのが好き」という意味で、I like it in the stern. という風に、目的語として it が入り、その後、in the stern という副詞句が続きます。
it は漠然と状況を指している感じでしょうか。

ちなみに、自分の職場などを指して「私はここが好き」ということがありますが、その場合も、I like it here. と it が入ります。
here は副詞ですから、like の目的語にはならないのですね。
日本語では「ここが好き」となりますが、それが実際に指す内容は「ここにいるのが好き」のようなことになりますので、英語では「ここ」は目的語になりません。
「ここにいるという状況」を指す感じで、it を目的語にしている感覚かな、と思います。
TOEICテスト 新公式問題集 の Part 3、『解答・解説編』の p.97 でも、転職を考えているという女性とのやり取りで、
(Man) I thought you liked it here. (ここが気に入っていると思っていたのに。)
(Woman) I do like it here. (大好きよ。)

というものがありました。
この it、日本人の感覚では抜かしてしまう気がするんですよねぇー。

I like it in the stern. は、I like it here. と同じような感覚で、「ある場所にいるのが好き」という意味になりますが、stern が「尻」に聞こえてしまうとすると、I like it in the stern. は、(勘ぐり過ぎかもしれませんが)「お尻を使ったエッチが好き」みたいな意味に聞こえてしまうのかもしれません。
エッチを it と表現したりすることもありますので、言ってしまった後、「お尻でのアレが好きなんだよね」みたいに聞こえたらマズいと思って、stern と言っても「(人間の)尻」じゃなくて、「船尾」だからね、と慌てて付け足した、ということかも?とも思います。


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posted by Rach at 07:07| Comment(3) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月08日

いつも聞いてるものとは違う フレンズ4-7その2

学生時代に音楽をやっていた話をするロス。その音楽を聴きたいというフレンズたちの前で、キーボード(シンセサイザー)の演奏を始めようとしています。
ロス: Here we go. (Plays one note) Y'know, I've-I've never played my stuff for anyone before. So it's important that-that you understand it's about communicating very private emotions. (Plays another note) Y'know, umm, you should-you should think of umm, my work as wordless sound poems. That's what I-- (よし、いくよ。[一つの音を出して] ほら、僕はこれまで、自分の曲を誰かに対して演奏したことがないんだよ。だから、とても個人的な感情を伝えることである、ってことを君たちが理解してくれることが重要なんだ。[別の音を出して] ほら、うーんと、君たちにはこう思ってほしい、その、僕の作品は言葉のない音のポエムだ、って。それが僕が…)
チャンドラー: (interrupting) Oh, my God! Play! ([ロスの言葉をさえぎって] なんてこった! (しゃべってないで、さっさと)演奏しろよ!)
Ross starts to play.
ロスは演奏を始める。

さぁ演奏が始まるぞー、とみんなが期待しているのに、前口上が長くてなかなか演奏を始めない、というのは、コメディによくあるパターンですね。
特にロスは理屈っぽいキャラなので、こういう流れになるのがハマっている気がします。

ロスにとって、演奏にはどういう意味があるのかを一生懸命説明していますね。
「非常に個人的な感情を伝える」「言葉のない音のポエム」という風に、自分の内面を表現したものであると力説しているわけです。

で、実際のロスの音楽がどういうものであったかは、実際にドラマを見て確認していただきたいところですが、犬の鳴き声やサイレンなどの効果音てんこ盛りで、最後は、crash 音で終わる、というトンデモナイものでした。(大真面目に演奏しているロスの表情がこれまた、おかしい)

ですが、ロスの演奏をけなすわけにもいかず、フレンズたちは「すごい」というような言葉で感想を述べ、ロスはそれを賞賛と受け取って、演奏用の別のディスクを取りに行くために、部屋を出て行きます。
ロスが去った後、正直な感想を述べ合うフレンズたち。
モニカ: Oh, God bless my dad for soundproofing the basement! (あぁ、パパが地下室を防音にしてくれたことで、パパに神の祝福がありますように!)
レイチェル: Oh, I can't believe I ever let him touch me with those fingers. (あぁ、信じられないわ。ロスにあの指で私を触らせていたなんて。)
フィービー: What are you guys talking about? I loved it! It was soo moving. Oh, plus it's just, it's so different from the stuff you usually hear. (あなたたち、何言ってるの? 私は大好きよ! とっても感動的だったわ。あぁ、それに、ただ、いつも聞くものとは全く違うでしょ。)
チャンドラー: You mean, music? (いつも聞くもの、って音楽のこと?)

bless は「(神が)人に恵みを授ける、祝福する」ですね。
God bless you! 「あなたに神の恵み・祝福がありますように」というフレーズでよく使われます。
今回のセリフでは、「パパは地下室を防音にした、そのことで、神よ、パパに祝福を与えたまえ!」みたいな感じでしょう。

少し前のシーンで、学生時代に音楽をやっていた頃のロスの様子を、モニカが話していました。
モニカ: He used to lock himself in the basement for hours. No one was ever allowed to hear "the sound." (ロスは、何時間も地下室に閉じこもっていたものだったわ。誰も「そのサウンド」を聞かせてもらえなかったの。)

このセリフから、ロスはずっと地下室で音楽を演奏していたことがわかります。
今の演奏を聞いたモニカは、「ロスが演奏をしていた地下室が防音になっていて良かったわ。あの音楽が外に筒抜けだったら、近所の笑い者になるところだったもの」みたいなことで、「地下室を防音にしておいてくれたパパに感謝しないとね。そのでかしたパパに神の祝福を!」と、大袈裟に God bless my dad... という表現を使っているのです。

元恋人のレイチェルも、「今のようなひどい演奏を生み出した指が、私の体を触っていたのかと思うとぞっとするわ」みたいなことを言っています。

ところが、フィービーだけは本当にロスの音楽に感激していたようです。
悪口を並べるフレンズたちに、「何言ってるの? 私はすごく気に入ったわ」と力説しています。
「いつも私たちが聞くものとは全然違ってるでしょ?」と、ロスの音楽の斬新さ、前衛性(?)みたいなものを褒めちぎるのですが、それを聞いたチャンドラーは、「フィービーの言ってるのは、音楽のこと?」と言っています。

つまり、フィービーが、the stuff you usually hear と表現したものを指して、「それは音楽のことを言ってるの?」と尋ねているのです。
つまり、ロスが演奏したものは「音楽」とは全然違う、ロスのは音楽じゃない、音楽だとはとても言えない、と言っているわけですね。

今のロスの演奏、ありゃー音楽じゃないよ、と直接的に言うのではなく、「いつも聞くものとは違う」→「いつも聞くものって音楽のこと?」ということで、「俺たちがいつも聞いている「音楽」というジャンルから外れている、ロスのはとても「音楽」とは言えない」ということを示唆しているセリフになる、フィービーのセリフに一言付け足すことで、自分の言いたい本音を言っている、ということですね。


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2009年09月07日

「スポック博士の育児書」との関連性 フレンズ4-3その8

過去記事 スポックの産児制限 フレンズ4-3その5 で、百科事典のセールスマンに、vulcanized rubber 「硫化ゴム、ヴァルカナイズド・ラバー」のことを尋ねられたジョーイが、Spock's birth control 「スポックの産児制限[避妊]」だと自信ありげに答えるシーンがありました。

この Spock、スタートレックに出てくる Vulcan 「ヴァルカン人、バルカン人」のスポックを指していると解説したのですが、その記事のコメント欄で、「スポック博士の育児書」という有名な本を書いている博士とも関連しているのでは?というご意見をいただきました。

今回はその育児書の「スポック博士」について、調べたことを書いてみたいと思います。
もっと早く追加記事を書く予定だったのですが、こんなに遅くなってしまったこと、申し訳ありません。


Google のサーチボックスに「スポック」と入れると、グーグル・サジェスト機能で「スポック博士の育児書」と出てくるくらいですから、この育児書とそれを書いたスポック博士は、日本でもかなり有名なようですね。
「スポック博士の育児書」の原題は、The Common Sense Book of Baby and Child Care で、スポック博士は、ベンジャミン・スポック(Benjamin Spock)という名前です。

Wikipedia 日本語版: ベンジャミン・スポック
Wikipedia 日本語版: スポック博士の育児書
Amazon.co.jp: 最新版 スポック博士の育児書

「スポック博士の育児書」の日本語版ウィキペディアには、「1946年以降では聖書の次に売れたとも言われる」「「育児の聖書」のように言われ」という記述もあるので、そういう超ベストセラーの本の著者である、Dr. Spock (スポック博士)のイメージを出して、「らしく」答えた、という可能性は非常に高いですね。

ジョーイのことだから、その育児書を書いたスポック博士が、あのスタートレックのスポックだと思っていたのかもしれません。(後述しますが、その二人は混同されることが多い、という記述もありました。)
ジョーイが、"Dr. Spock's birth control." と答えていたら、ジョーイがスタートレックのスポック(ミスター・スポック)と、育児書のスポック博士(ドクター・スポック)とを混同していたことがわかるジョークになっていたかもしれませんね。

Wikipedia 英語版: Spock (disambiguation) という「曖昧さ回避のためのページ」では、以下のように説明されています。

Spock (disambiguation)
Spock is a fictional character in the American television show Star Trek
Spock may also refer to:
Benjamin Spock, a pediatrician and best-selling author of books on child development


筆頭にスタートレックのスポックがあがっていて、その次に、ベンジャミン・スポックが出ていますね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) には、Spock, Dr. Benjamin、すなわち、育児書のスポック博士が載っていました。
Spock, Dr. Benjamin: (1903-1998) a U.S. doctor whose books giving advice on how parents should take care of their children had a great influence on parents
つまり、「アメリカの医者で、親が子供の面倒をどのように見るかということに助言を与える彼の本は、親たちに大きな影響を与えた。」

スタートレックの Spock の名前の由来について、ウィキペディア英語版に興味深い記述があったのでご紹介します。

Wikipedia 英語版: Benjamin Spock の、Public misconceptions 「一般的な勘違い」の項目に以下の記述がありました。

It is common to see "Dr. Spock" confused with the fictional character "Mr. Spock" of Star Trek fame, particularly in references from people unfamiliar with the field of science fiction. Reportedly, Trek creator Gene Roddenberry did not intentionally name the character after Dr. Spock; this was a coincidence.

つまり、「「ドクター・スポック」が、スタートレックの架空のキャラクター「ミスター・スポック」と混同されるのを見ることがよくある。特にSF分野に詳しくない人の言及において(その混同がよく見られる)。伝えられるところによれば、トレックの製作者であるジーン・ロッデンベリーは故意に[意図的に]ドクター・スポックの名前をとってそのキャラを名付けたのではなかった。これは偶然であった。」

ジーンの話の出典は、The Making of Star Trek という本のようです。

そして、Wikipedia 英語版: Spock の、Development の項目に、

In The Making of Star Trek (1968), Roddenberry noted that he had been looking for an alien-sounding name, and didn't know until later of Dr. Benjamin Spock, the renowned child psychologist.

という記述があります。
この文章、ちょっと訳しにくいのですが、didn't know (until later) of Dr. ... ということだと解釈して訳してみると、
「1968年の Making of Star Trek という本の中で、ロッデンベリーは以下のように言及していた。ロッデンベリーはエイリアンっぽく聞こえる名前をずっと探していて、後になるまで[後になって知るまで]、有名な児童心理学者であるベンジャミン・スポック博士については知らなかった、と。」

このコメントの出典も、さっきと同じ Making of Star Trek ですが、「名前が同じなのは偶然だ」というコメントと合わせて考えると、スポック博士の名前を見て「これだ!」と思ったわけでもないようですね。
「後にスポック博士の名前を知ることにはなったけれど、エイリアンっぽい名前を探している当時はまだ彼のことを知らなかった(だから、スポック博士の名前から付けたわけではない)」みたいな意味だろうと思うのですが…。


長くなってしまいましたが、育児書のスポック博士はこのようにとても有名な人であるし、スタートレックのスポックと混同されることもよくあるので、脚本家は、スポック博士を想像させることも意図して、このセリフを言わせた、ということなのでしょう。

育児関係の博士だから、birth control という言葉とも馴染みますし、そのこともあって、condom というダイレクトで世俗的な言葉を避け、birth control という抽象的な、育児の専門家が使いそうな言葉を使ったのでしょうね。


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2009年09月06日

2回の夕食の前にピザ1枚 フレンズ4-7その1

シーズン4 第7話
The One Where Chandler Crosses the Line (From ジョーイ To チャンドラー)
原題は「チャンドラーが一線を越える話」


[Scene: Central Perk, Joey is getting a phone number from a woman
(Casey) as Chandler watches from the doorway.]
セントラルパーク。ジョーイがある女性(ケイシー)から電話番号をもらっているところ、チャンドラーは出入り口からそれを見る。
ケイシー: Here you go. (どうぞ。)
ジョーイ: Great! All right, so I'll call you later. (やった! よし、じゃあ、後で電話するね。)
ケイシー: Great! (leaves) (いいわ! [立ち去る])
チャンドラー: (rushing up) Hey-Hey-Hey! Who was that? ([慌てて近づいて来て] おいおいおい! 今のは誰?)
ジョーイ: That would be Casey. We're going out tonight. (ケイシー(って名前)みたいだな。俺たち、今夜デートするんだ)
チャンドラー: Goin' out, huh? Wow! Wow! (Does a little celebration dance) So things didn't work out with Kathy, huh? Bummer. (デートするって? ワオ! ワオ! [少し喜びのダンスをする] それじゃあ、キャシーとはうまくいかなかったんだな? 残念だよ。)
ジョーイ: No, things are fine with Kathy. I'm having a late dinner with her tonight, right after my early dinner with Casey. (いいや。キャシーとはうまくいってるよ。今夜、キャシーと一緒に遅い夕食を食べるんだ。ケイシーと早い夕食を食べた直後にね。)
チャンドラー: (shocked) What? ([ショックを受けて] 何だって?)
ジョーイ: Yeah-yeah. And the craziest thing is, I just ate a whole pizza myself! (Laughs) (そう、そうなんだよ。それに、最高にクレイジーなことに、俺はたった今、一人で、ピザを丸ごと1枚食べちゃったんだ! [笑う])

ジョーイが女の子から電話番号をもらっているらしいのを見て、慌てて飛んでくるチャンドラー。
「あれは誰?」との問いに、ジョーイは、That would be Casey. と答えていますね。

She is Casey. ではなくて、That would be Casey. になっていることについて。
That は、チャンドラーの Who was that? を受けたものでしょう。
彼女は(she)というよりも、that girl(今のあの子は)みたいな感じでチャンドラーが尋ねたので、お前が知りたがってる今のあの子は、さっきの子は、という感覚で、主語を That にしたのでしょう。
is ではなく、would be になっているのは「推量」を表す would かな、と思います。
今、会ったばかりでよく知らないけど、書いてくれたメモに Casey と書いてあるから、ケイシーって名前みたいだな、みたいな感じだろうと。

そのケイシーと go out tonight 「今夜でかける」、つまり「夜に会う、デートする」と聞いて、チャンドラーは、軽くセレブレーション・ダンスを踊っています。
その次のセリフにあるように、ケイシーとデートすると言うからには、キャシーと別れたのだと思ったのですね。

bummer は過去にも何度か登場しましたが、「いやなこと、がっかりすること」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
bummer [noun] [singular] (spoken): a situation that is disappointing
例) You can't go? What a bummer!

つまり、「失望させるような状況」。例文は「君は行けないの? 何て残念な!」

ところが、ジョーイはキャシーとまだ別れていませんでした。
ケイシーとは早い夕食を食べて、その後、キャシーと遅い夕食を取る予定だと言っています。
てっきりキャシーと別れたと思って喜んだチャンドラーはそれを聞いて、What? と叫びますが、ジョーイはチャンドラーが何に対して驚いたかを勘違いしたようですね。

ジョーイは、「それに、さっきピザを丸ごと1枚食べちゃった」と言って笑っています。
つまりジョーイは、この後、二人の女性と2回も夕食を取ることになっているのに、あろうことかその前に、ピザをたらふく食べちゃったんだよ、俺ってバカだよな、みたいな感じで笑っているのですね。

チャンドラーは、同じ夜に2人の女性とデートすることに驚いている(さらには、キャシーと別れたと思ったのに、実はまだ別れてなかったという事実に驚いている)のに、ジョーイは「2回の夕食だけでも驚くよな。でもさらに俺は、ピザまで食べちゃってるんだぜ。俺ってどんだけ食べるんだよ」みたいに笑っている、ということです。


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2009年09月04日

彼のためにそこまでしてあげるなんて フレンズ4-6その7

キャシーの誕生日に、ジョーイはチャンドラーが苦労して入手した「ビロードうさぎ」の本をプレゼントします。
そして、ジョーイは自分が文房具店で買った「時計つきペン」を、チャンドラーからのプレゼントだと言って、チャンドラーからキャシーにプレゼントさせます。
その後のシーン。
チャンドラー: [to Kathy] Good night. ([キャシーに] おやすみ。)
キャシー: Um, thank you for the gift. (あの、贈り物をありがとう。)
チャンドラー: Oh, uh, yeah... I just knew that sometimes when you're writing, you... you don't always know the exact time. (あぁ、そうだね…時々君が書きものをしてる時、正確な時間がいつもわかるわけじゃない、って知ってたから。)
キャシー: No, I... I didn't mean the pen. Thank you for the book. (いいえ。私はペンのことを言ったんじゃないの。あの本をありがとう。)
チャンドラー: Uh, the book? (あー、本って?)
キャシー: The Velveteen Rabbit? I kinda have the feeling you had something to do with it. (「ビロードうさぎ」のことよ。あなたがあの本に関係してるっていう気がした、っていうか。)
チャンドラー: What do you mean? (どういう意味?)
キャシー: Well, uh, when Joey gave it to me he said: "This is 'cause I know ya like rabbits, and I know ya like cheese." Thanks. I love it. And I know how hard it must have been for you to find. (そうね、あの、ジョーイがそれを私にくれた時、ジョーイはこう言ったのよ。「これをあげるのは、君がうさぎが好きなことを知ってるからだ。それに、チーズが好きなことも知ってるから。」 ありがとう。これ大好きよ。それに、(この本を)見つけるのがどれほど大変だっただろうかもわかるわ。)
チャンドラー: (tongue-tied) Uhl..ell. By the way, in case you missed that, that sound was, "Oh, well." ([舌足らずになって] アー、エル。ところで、今のを君が聞き損ねた時のために言っておくと、今のは、「オー、ウェル(あぁ、まあね)」って言ったんだ。)
キャシー: You must really like... Joey... to go to all that trouble for him. (あなたは本当にジョーイが好きなのね。彼のためにそれほど骨を折ってあげるなんて。)
チャンドラー: Oh, yeah. He's my-- He's my best friend. (あぁ、そうだね。彼は俺の…俺の親友だから。)

むりやり時計つきペンを押し付けられたチャンドラー。
キャシーがプレゼントのお礼を言うので、「書きものをしている時に、いつでも時間がわかるようにと思ってプレゼントしたんだ」と言っています。
ジョーイがこのプレゼントを買ってきた時に言っていた理由をそのまま使っているのですね。

でも、キャシーがお礼を言ったのは、ペンではなく本のことでした。
have something to do with... は「…と関係・関連・かかわりがある」。
have nothing to do with... なら「…と関係ない」になります。
kinda (= kind of) と言葉をボカしながらも、あなたはあの本に関係してる、って気がしたの、というキャシー。

キャシーは、ジョーイのセリフから、この本を買ったのはジョーイじゃない、ということに気づいたのですね。
そのジョーイのセリフ、"This is 'cause I know ya like rabbits, and I know ya like cheese." について。
this は、この「ビロードうさぎ」の本、またはこの本をあげること、を指していると思います。
どうして俺がこの本をあげるかって言うと、「俺は君が…を好きなことを知ってるからさ。」と言っているわけですが、好きなものとして、rabbits と cheese が挙げられていますね。
チャンドラーはジョーイに、この本のタイトルと、小さい頃の彼女の愛読書であったことは教えましたが、ジョーイはどうやらこのお話を知らないようです。
お話にチーズは登場しませんので、cheese という言葉を出した時点で、ジョーイはこの本の中身を知らない、この本をよく知らない人が、高価な初版本を苦労して手に入れようとするはずがない、ということにキャシーは気づいた、ということですね。
この本をあげる理由としては、あまりにトンチンカンなので、キャシーはそのことに気づいたわけですが、ジョーイがどうして、cheese という言葉を出したのか?がよくわかりません。
私の意見を2つ書いてみます(あまり自信はありません)。

まず、1つ目は、cheese という食べ物を出したことで、rabbits も食べ物を指しているのではないか?ということ。
料理にウサギの肉が使われることもありますので、キャシーがウサギの肉が好物で、それと並べて好物であるチーズも挙げた、逆に言うと、チーズを出したことで、うさぎは食用の肉の種類を指していることになり、ぬいぐるみのうさぎの話であることを知らないことが露呈してしまった、という流れかなぁ、と。
ただ、食べ物としてのウサギを指す場合は、不可算名詞の rabbit になるような気もするのですが…。
まぁ、普通のうさぎと思わせておいて、実は食べ物だった、というオチだとすると、食べ物だとわからないようにわざと複数形で言わせてみた、ということかもしれません。

2つ目は、Welsh rabbit という名前の「チーズトースト」が存在するので、それからの連想かな?ということ。
研究社 新英和中辞典の rabbit の項目を見ていると、
rabbit=Welsh rabbit
という語義があり、さらに Welsh rabbit を調べると、
Welsh rabbit, Welsh rarebit=【名】【C】 [料理名には 【U】] チーズトースト 《チーズをあぶるか溶かして薬味などを加えトーストにかけたもの; 熱いうちに食べる》
という説明がありました。
Wikipedia 英語版: Welsh rarebit には、写真も載っています。

rabbit という名前のつく cheese 料理なので、このジョーイのセリフに関係あるような気がする、ということです。
The Velveteen Rabbit というタイトルから、Welsh rabbit を連想したジョーイは、Velveteen rabbit もそれと同じような料理の名前だと思った、というオチなのかな、と。

ということで、なぜ cheese も一緒に挙げたのか、についてはよくわからないのですが、少なくとも、そのジョーイのセリフを聞けば、ジョーイはこの本の内容を知らないということはわかりますよね。

この本のファンであるキャシーは、この初版本を入手するのがどれほど大変だったか、ということもわかってくれていました。
その言葉を聞いたことで、チャンドラーも今までの苦労が報われた気がしたでしょう。
嬉しさのあまり、舌が上手く回らず、Uhl..ell. と意味不明な言葉を発しています。
照れ隠しからか、今の言葉は Oh, well. と言おうとして舌がもつれちゃったんだよ、みたいに説明していますね。
キャシーが喜んでくれているのがわかって、叫びたいほど嬉しいはずのチャンドラーですが、「大変だったでしょ」という労いと感謝の言葉に、わざと気軽に「あぁ、まあね。」と返すつもりが、変に力が入りすぎてしまったようです。

ネットスクリプトでは、 You must really like... Joey と表記されていて、Joey と言うまでに少し間があるように書かれていますが、実際のセリフでは、それは「微妙な間(ま)」ですね。
キャシーはこの初版本の価値がよくわかっているので、それをくれたチャンドラーの気持ちに気付き始めているのかも…と思わせる「間」です。
この like... Joey の間がもう少し長いと、「こんなにしてくれるほど、あなたは私のことを…?」と一瞬言いそうになるのを飲み込んで Joey と言った感じが出ますが、今回はそこまでではない、ただ、ネットスクリプトを書いた人が ... を入れたくなるような雰囲気は確かにある、という感じがします。

go to all the trouble for... は「…のために骨を折る、…のために労を惜しまない」というニュアンスですね。
直訳すると「…のために全ての困難に向かう」というような感じでしょうか。
あらゆる困難を物ともせず、その人のために頑張る感じが出ている気がします。

「ここまでしてくれるなんて、ほんとにあなたは…ジョーイのことが好きなのね」と言ったキャシーに、チャンドラーは相槌を打ち、ジョーイが入っていった寝室を振り向いた後、キャシーの方を見るのですが、キャシーを見つめる顔が真剣で、完全に恋する男の顔になっています。
キャシーも、go to all that trouble for him と言いながらも、実は「私のためにそこまでしてくれるなんて(go to all that trouble for me) 」という気持ちも混ざっているはずで、チャンドラーの真剣な表情を見た時、「もしかして、あなたはやっぱり…」とちょっと焦った表情になっています。
が、ふっと力を抜いたように、「彼は俺の親友なんだ」と笑うチャンドラー。
この時のチャンドラーはとてもステキですね。
このハラハラするシーンを、英語で見ていながら、英語を見ていることを忘れるほど入り込めるようになれば「いい感じ」かな、と思います。


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2009年09月02日

犯罪と戦う名コンビ フレンズ4-6その6

お葬式でのケータリングの仕事を終えたモニカとフィービーが、セントラルパークに帰ってきます。
レイチェル: Hey, how'd the catering go? (ねぇ、ケータリングはどうだったの?)
モニカ: Oh, it was great! The widow wouldn't pay, so Phoebe yelled at her till she did. (あぁ、最高だったわ! 未亡人がお金を払おうとしなかったの。それでフィービーが、彼女が支払いをするまで怒鳴ったの。)
フィービー: Yeah. I'm a hard-ass. (えぇ。私はタフな女なのよ。)
モニカ: And I'm a wuss. And we should be partners. (そして私は弱虫なの。だから私たちはパートナーになるべきね。)
フィービー: Yeah. Hard-ass and wuss. We could fight crime. (そうね。ハードアス&ウス。私たちなら犯罪と戦えそうね。)
モニカ: Wait a minute, Phoebe. We should be partners. We should be catering partners. I mean, think about it. You're not working right now, and we have such a great time together. (ちょっと待って、フィービー。私たちは(冗談じゃなくて本当に)パートナーになるべきよ。私たちはケータリング・パートナーになるべきなの。つまり、考えてみて。あなたは今現在、働いていないわ[失業中だわ]。そして、私たちは(一緒にケータリングすることで)あんなに最高の時間を一緒に過ごせるのよ。)
フィービー: Okay. (そうね。)
モニカ: I can cook and you can take care of the money. (私は料理を作れる、そしてあなたは金銭面を引き受けることができるのよ。)
フィービー: Yeah. Oh! It'll be like I have a wife in the '50s! (そうね。まあ! 私はまるで 50年代の妻を持ったみたい。)
二人とも(Both): (screaming with excitement) Aah! ([興奮して叫びながら] あー!)

ケータリングの結果をレイチェルに語って聞かせるモニカたち。
未亡人は、支払いをする時になると、急に泣き出したりして、なかなかケータリングの料金を払おうとしませんでした。
そのことを、The widow wouldn't pay. と表現していますね。
この wouldn't は「拒絶」を表しますね。
The door would not open. 「ドアはどうしても開かなかった。」などの例文でよく説明される would です。

未亡人が泣いたふりをしているのにひるむことなく、大声で支払いをきっちり要求したフィービーは、自分のことを hard-ass だと言っています。
英辞郎によると、
hard-ass=【名】〈米・卑俗〉頑固者
【形】〈卑〉固い、頑固な、強硬な、タフな、攻撃的な、非妥協的な


ass という卑語が使われているので、hard-ass も卑語になりますから、むやみには使わない方がよい言葉のようです。
が、何を言われてもびくともしないタフな感じが出ていますね。
相手が何とか支払いから逃げようとするので、「私はそんなウソにひるんだりしない強い女なのよ」みたいな感じで、わざとそういう下品な言い回しを使ったということでしょう。

hard-ass という言葉を聞いて、モニカは自分のことを wuss だと言っています。
wuss は「弱虫、意気地(いくじ)なし、根性なし」で、発音はウス。
フレンズ3-9その6 などにも出てきました。

フィービーはタフで、モニカは意気地なし、だから二人一緒に行動するとうまくいく、私たちはいいコンビなのよ、と言うモニカに、Hard-ass and wuss. We could fight crime. とフィービーは続けます。
対照的な意味合いを持つ、hard-ass と wuss という言葉であり、さらに、ass と wuss が「アス」と「ウス」で韻を踏んでいて、コンビ名としてもゴロがいいわけですね。
ハード&ウス、というコンビとして犯罪と戦える、つまり、刑事モノの buddy movie のように、二人は相棒としてコンビを組めそうね、組むべきね、と言っているのです。
今回のように、支払うべき支払いから逃げようとする悪と戦う、というイメージでしょう。

「強い女、ハードでタフなやつ」という意味を表す表現はいくつもあると思いますが、今回は wuss との組み合わせを考えて、hard-ass という言葉をフィービーに言わせた、というのが、脚本家の意図でしょうね。

私がダメな部分をフィービーが補ってくれるので、パートナーになるべきなの…と言ったモニカですが、それが今回に限ったことではなくて、これからもずっとそうしたらどう?とモニカは提案しています。
マッサージの仕事をクビになったフィービーはただいま失業中だし、一緒に組んで仕事をしたら、さっきみたいに楽しく仕事ができるわけだしね、ということです。

私はシェフだから料理担当で、あなたは hard-ass でお金の取り立てがうまいから(笑)、お金を扱う方の担当ね、と言うモニカ。
それを聞いてフィービーは、自分は 50年代の夫になった気分だ、と言っています。
ほとんどが専業主婦だった1950年代は、妻は家で料理を作り、夫は外でお金を稼いでくるのが一般的だったわけですが、まるでその頃の夫婦の役割分担みたいね、と言っているのですね。
「私は料理を作るから、お金を稼いで来てね」と妻に言われた夫の気分よ、ということです。


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2009年08月31日

20ドルでお釣りは出た? フレンズ4-6その5

チャンドラーはキャシーの誕生日プレゼントに「ビロードうさぎ」の初版本という、高価で貴重な品をあげようとしています。
ですが、キャシーの恋人であるジョーイのプレゼントは、文房具屋で買った「時計つきペン」。
それはまずいということで、「ビロードうさぎ」を超えるプレゼントを捜したけれど結局見つけられなかったチャンドラーは、「自分からのプレゼントでなくても、キャシーがその本をもらってくれればそれでいい」と、「ビロードうさぎ」の初版本をジョーイからのプレゼントとして譲ることにします。
チャンドラー: I got something for her. (Joey picks up the package, shakes it next to his ear, can't hear anything, switches ears, shakes it again.) It's a book. (彼女のためにあるものを買ってきたんだ。[ジョーイはその包装されたものを取り上げ、それを耳の隣で振るが、何も聞こえない。耳を変えて、再度それを振る] それは本だ。)
ジョーイ: (Unimpressed) A book? (Suddenly interested) Is it like a book that's also a safe? ([感銘を受けない様子で] 本?[本1冊?] (突然、興味を持ったように) 本であり、なおかつ金庫でもあるようなやつか?)
チャンドラー: No, it's a book that's just a book, okay? It's an early edition of the Velveteen Rabbit. It was her favorite book as a kid. So, uh, just... let me know if she likes it, okay? (いいや。ただの本であるだけの本だ。いいか? それは「ビロードうさぎ」の初版本なんだ。彼女が子供の頃の愛読書だよ。それであの…ただ、彼女がそれを気に入るかどうかだけ、俺に教えてくれよ、いいだろ?)
ジョーイ: You got it. Thanks man. Thanks for doing this. I owe you one. (Joey leaves, comes back in.) Oh, hey! There wasn't any change from that twenty, was there? (わかった[了解したよ]。ありがとな。こんなことしてくれてありがと。お前には借りができたな。[ジョーイは立ち去ろうとして、戻ってくる] あぁ、おい! あの20ドルでお釣りはなかったんだよな?)
チャンドラー: No, it came out to an even twenty. (なかったよ。ちょうど20ドルになった。)
ジョーイ: Wow. That's almost as much as a new book. (わぁ。その古本は、ほとんど新本並み(の値段)なんだな。)

包装された形を見たらどう見ても本なのに、それを振って音を確かめているジョーイ。
実は、フレンズ1-24その2 で、ジョーイはレイチェルの誕生日に本をプレゼントしていました。
ですから、プレゼントが本であることは、それほど意外なことでもないと思うのですが、今回のジョーイは、女の子へのプレゼントに関してはかなり無頓着であるというキャラ設定が強調されているようです。

ジョーイにしてみれば、時計つきのペンにケチをつけたチャンドラーが買ってきたものなので、もっと素敵なプレゼントを買ってきたはずと思ったということでしょうか。
チャンドラーが、A pen? と言ったのと同じように、今度はジョーイが、A book? と言っています。
えらそうなことを言ってて、結局、本1冊だけかよ!という感じですね。

でもそこで何かひらめいた風なジョーイは、「もしかして、俺の「ペン兼時計」みたいに、これも、本であってなおかつ金庫にもなるやつだったりするの?」と尋ねています。
そういえば、本の形になってる金庫、というか、へそくりや貯金を泥棒から隠すのに最適!みたいなアイディア商品がたまにありますよね。
1つで2役こなすグッズの連想から離れられないところがポイントです。

チャンドラーは、本のタイトルやそれが彼女の愛読書であったことなどを説明し、ただ一つのお願いとして、彼女がこの本を気に入ったかどうかだけ、後で俺に教えてくれよ、と頼んでいます。
ジョーイの、You got it. は、「お前の頼みを承知したよ、わかったよ」という感じですね。
I owe you one. は「お前に借りができたな。恩に着るよ」というニュアンスです。

ありがとうと言って出て行こうとして、あることを尋ねるジョーイ。
There wasn't any change from that twenty, was there? を直訳すると、「あの20ドルから少しもお釣りはなかったんだよな?」ということで、「プレゼントを買ってもらうために、俺がチャンドラーに20ドル渡したけど、お前がお釣りをくれないところを見ると、そのプレゼントを買って、お釣りは出なかった、ってことだよな?」ということです。
チャンドラーがプレゼントだけ渡してお釣りをくれなかったので、「多分、お釣りは出なかったってことだろうけど、念のために尋ねておくよ」みたいな感じの付加疑問文です。

come out to は「(経費が総計)…になる」ですから、そのプレゼントを買ったことによる出費は、20ドルちょうどになったよ、ということです。
even が「ちょうど」という意味になることについては、ちょうどのeven フレンズ3-17その25 でも触れています。

フレンズ4-6その1 で紹介したように、ウィキペディアによると、この本の実際の価値は、15000ドルくらい、ということだったので、「20ドルでお釣りが出た?」なんてとんでもない話です。
ジョーイにはこの本の初版本の価値が全くわかっていない、ということですね。
さらには、20ドルでお釣りが出ないと聞いて、「古本なのにほとんど新本並みの金額がするんだな」と驚いています。
ブックオフで、ベストセラーの中古本を買うような感覚で思っているようですね(笑)。

観客は、チャンドラーがどれだけ苦労して手に入れたかを知っていますし、具体的な金額は知らないまでも、どれほどレアで高価なものであるかは、だいたい見当がついています。
「キャシーが喜んでくれるなら…」と、それをジョーイのために身を切る思いで譲ってあげたのに、当のジョーイはその本の価値が全くわかっていない、というのがポイントですね。
20ドルでお釣りはなかったんだよな?という質問もかなりひどいですが、「ちょうど20ドルということにしといてやるよ」とウソをついたチャンドラーに対して、「古本なのに20ドルもするなんて高いよな」と言い残して去っていくのがさらに面白いわけです。
ますますチャンドラーがかわいそうになってきますね。


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2009年08月29日

ゴミの上にゴミを投げる フレンズ4-6その4

デート相手シェリル(Cheryl)の部屋に行ったロスは、その部屋のあまりの汚さにびっくり。
デートから帰ってきて、そのことをジョーイに話します。
[Scene: Chandler and Joey's, Ross and Joey are standing and talking, Ross is tying a tie.]
チャンドラーとジョーイの部屋。ロスとジョーイは立ち話をしている。ロスはネクタイを結んでいるところ。
ジョーイ: So you just left? Her place was really that bad? (それで、ただそこを立ち去ったのか? 彼女のところは本当にそんなにひどかったのか?)
ロス: You know how you throw your jacket on a chair at the end of the day? (一日の終わりに、椅子の上にジャケットを放り投げるだろ?)
ジョーイ: Yeah. (あぁ。)
ロス: Well, like that, only instead of a chair, it's a pile of garbage. And instead of a jacket, it's a pile of garbage. And instead of the end of the day, it's the end of time, and garbage is all that has survived. (Ross takes the loosely tied tie off and hands it to Joey who puts it on.) Here. (あぁ、そんな感じなんだよ。ただ椅子の代わりに、ゴミの山に、だ。そして、ジャケットの代わりに、ゴミの山を、だ。そして、一日の終わりの代わりに、時間の終わりごとに、だ。そしてゴミだけが生き残る。[ロスはゆるく結んだネクタイを外し、そのネクタイをつける(ことになる)ジョーイに渡す] どうぞ。)
ジョーイ: Wow. Thanks. So, uh, what happened? (わぁ、ありがと。で、何が起こったの?)
ロス: What do you mean? Nothing happened. I had to get out of there. (どういう意味? 何にも起こらなかったよ。そこから出て行くしかなかったんだ。)
ジョーイ: All right, so... next time, you take her to your place. (わかったよ、それじゃあ…次は、お前が彼女を自分の部屋に連れてこい。)
ロス: No, I tried that. She says it has a weird smell. (だめだよ。そうしようとしたんだ。彼女は、僕の部屋は変なにおいがするって言うんだ。)
ジョーイ: What kind of smell? (においってどんな?)
ロス: I don't know. Soap? (さあね。石鹸かな?)

シェリルの部屋の汚さを説明するロス。
ジョーイは、Her place was really that bad? と聞き返しています。
that bad は「そんなに、それほどまでに汚い」という感じですね。
ものすごい美人のシェリルの部屋に案内されて、普通ならロマンティックなムードになりそうなところですが、そんな気持ちにもならずただ部屋を出てきた、そんな結果になるほど汚かったのか?というニュアンスです。

ロスはシェリルの部屋の様子を、ジョーイに語って聞かせます。
一日の終わりに、椅子にジャケットを放り投げる様子を、ロスはジョーイに説明します。
You know how+S+V という構文はフレンズに時々登場しますが、「どんな風に…するかを知ってるだろ?」みたいなことですね。
「ほら、よく、ジャケットをポンと椅子に放り投げるだろ」と、その時の様子を相手に思い出させているのですね。
それを思い出させた上で、instead of という言葉を3回も使って、シェリルの場合はこうなんだよ、と説明しています。
僕たちが椅子の上にジャケットを放るように、シェリルはゴミの山の上にゴミの山を投げるんだよ、ということですね。
僕らが何気なくジャケットを放る感じで、何の罪悪感もなく、ポーンとゴミを投げちゃうんだ、ということです。
そして、僕らがジャケットを投げるのは、一日の終わりだけだけど、彼女の場合は、the end of time だと言っています。
漠然とした表現のような気もしますが、一日という区切りではなく、ことあるごとに、しょっちゅう、ゴミを投げてるんだ、という感覚かな?と思います。
一日なんて長いスパンの終わりじゃなくて、もっと短い単位の終わりのたびに投げている、それを、day と time という長さの対比で表している気がします。

Garbage is all that has survived. は、Garbage is all (that has survived). で、that は関係代名詞ですね。
直訳すると、「ゴミは、生き残った・生き延びたすべてのものだ」ということになり、そんな風にゴミの上にゴミをまた捨てることを繰り返しているから、その部屋にはゴミしか残ってない、ゴミしか存在していない、まさにゴミだらけの部屋なんだよ、と言いたいのでしょう。

ト書きに表示されているように、ロスはゆるく結んだネクタイをジョーイに渡しています。
このシーンの最初から、ネクタイを結んでいたロスですが、実はそれはネクタイの結び方を知らないジョーイのためにロスが結んでやっていたものだ、ということがここでわかるのですね。
キャシーの誕生日なので、おしゃれしてネクタイをしてみた、ということでしょう。

What happened? と改めてジョーイに聞かれて、ロスは、What do you mean? Nothing happened. と答えていますね。
「何が起こった?と聞かれても、起こったも何も、そんなゴミだらけの部屋で何も起こるはずないじゃないか」というニュアンスですね。
彼女の部屋がダメなら、お前の部屋に連れて来いよ、とジョーイは言うのですが、ロスもそのことはすでにトライしようとしていました。
が、シェリルの一言で、それも不可能だとわかったのですね。
ロスが言っている She says it has a weird smell. は、実際にシェリルの部屋でのシーンでは、以下のようなセリフでした。
ロスが、「僕の部屋に来ない?」と誘った時、彼女は行きたくないと言い、その理由として挙げたのが、
シェリル: Okay, um, don't take this the wrong way, but your place kinda has a weird smell. (いいわ。あの、悪いように取らないで欲しいんだけど、でも、あなたの家は変なにおいがするって感じなのよ。)

don't take this the wrong way という前置きがあるので、その後、相手に対して失礼な言葉が続くことが示唆されますね。
ロスも観客も、a weird smell がするのはどっちの部屋だよ!?とツッコミたくなるセリフです。

a weird smell という言い方は明らかにいやなにおいを示唆しています。
こんなゴミだらけの部屋の人に、a weird smell と言われて、ロスもカチンと来たのでしょう。
僕の部屋は彼女の部屋と違って清潔だから、清潔感あふれる石鹸の香りがしたんじゃないの?、彼女の鼻はおかしくなっていて、その清らかな石鹸の香りを変なにおいだと感じるんだろ、と怒っていますね。


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2009年08月27日

ペンであり時計でもある フレンズ4-6その3

ジョーイ: (entering the apartment) Hey. Man, it is so hard to shop for girls. ([アパートに入ってきて] あぁ、もう。女の子のために買い物するのは大変だよ。)
チャンドラー: Yes, it is... at Office Max! (そりゃそうだよな…オフィスマックスならな!)
レイチェル: What did you get her? (Joey opens up a rectangular black box and holds up a pen.) (キャシーに何を買って来たの? [ジョーイは長方形の黒い箱を開け、ペンを持つ])
チャンドラー: A pen. (ペンだ。)
ジョーイ: It's two gifts in one. It's a pen that's also a clock. Huh? (1つで2つの贈り物なんだぜ。ペンで、しかも時計なんだ。どうだ?)
チャンドラー: Huh-huh! You can't give her that. (ハッハッ! 彼女にそれをあげちゃだめだ。)
ジョーイ: Why not? (どうしてだめなんだよ。)
チャンドラー: Because she's not 11! And it's not the seventh night of Chanukah. (なぜなら、彼女は11歳じゃないんだぞ! それに、ハヌカーの7夜目でもない。)
レイチェル: Okay, honey, what he means by that is, while this is a very nice gift, maybe it's just not something a boyfriend gives? (ねぇ、ハニー。今の言葉でチャンドラーが言いたかったのは、このペンはとっても素敵な贈り物だけど、多分、恋人があげるものではない、ってことなのよ。)

キャシーの誕生日プレゼントを買ってきたジョーイ。
「女の子へのプレゼント選びは大変だよ」みたいなことを言っています。
チャンドラーは「あぁ、全くお前の言う通りだよ」と賛同するように、Yes, it is と言っていますが、その後、at Office Max と叫んでいますね。
ジョーイが持っているレジ袋を見て、オフィスマックスで買ってきたことがわかったからです。

Wikipedia 英語版: OfficeMax
ウィキペディアによると、アメリカ第2位の事務用品チェーンのようです。
公式サイトはこちら(↓)
Office Supplies, Office Furniture & Office Technology at OfficeMax

このお店の名前を知らなくても、「オフィスマックス」という名前を聞いたら、なんとなく事務用品や文房具を扱う店だという見当はつきますね。
「オフィスマックスで、女の子への誕生日プレゼントを買おうとしたら、そりゃ大変に決まってるさ」という感じです。
「どこでプレゼントを買ってるんだよ、そんなところで探すなよ」と言いたいのですね。

オフィスマックスで買ってきたものを見せるジョーイ。
何と、ペン1本。
チャンドラーが "A pen." と言っていますが、この不定冠詞の a が「ある1つのペン、1本のペン」という感じを出していますね。
ペン、それもたった1本だけ、みたいな感じです。

1本のペンだけ?と言われて、ジョーイは反論します。
見た目は1本のペンだけど、この1本のペンは2つの贈り物になるんだぞ、これはペンであって、なおかつ時計にもなるんだ、と自慢しています。

あまりにもチャチでしけたプレゼントなので、チャンドラーはそんなのを恋人であるキャシーにあげちゃだめだ、と言います。
そしてだめな理由を2つ挙げていますね。
1つ目の理由の「彼女は11歳じゃない」というのは、小学校高学年くらいの子供じゃない、ということで、そんな文房具を喜ぶのはせいぜい小学生までだろ、と言いたいようです。
そして、2つ目の理由は「ハヌカーの第7夜(7夜目)じゃないから」。

ハヌカーは、ユダヤ教の8日間の宮清めの祭りです。
過去記事でもハヌカーに関係する事柄が登場しました。
フレンズ1-7その1 では、ハヌカーで用いるメノーラという燭台が登場し、それを持ってきたジョーイのことを Rabbi 「ラビ(ユダヤ教の先生、指導者)」と呼んでいました。
また、フレンズ3-10その12 では、
ロス: No, but ah, there's coconut in the Hanukkah Menorah-eos. I tell you what, I'll put you down for 8 boxes. One for each night. ((チャンドラーの希望するココナッツ・フレーバーは)ないな。でも、ハヌカ・メノリオスにココナッツが入ったものはある。よし、8箱購入って書いとくよ。毎晩1箱ずつね。)
というセリフがあり、チャンドラーはココナッツ・フレーバーを所望したせいで、ハヌカーは8日間あるからと強引に8個分買わされるはめになっていました。

今回のセリフ、ネットスクリプトでは、Hanukkah と表記されていましたが、DVD英語字幕では Chanukah という綴りになっていました。
どちらの綴りも使われるようですね。

詳しくはウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ハヌカー
Wikipedia 英語版: Hanukkah

ハヌカーは8日間のお祭りで、チャンドラーのセリフでは、7日目の夜、という言葉が出ていますね。
このセリフの意味については、ウィキペディア日本語版の以下の説明がヒントになるように思いました。
引用させていただくと、

ハヌカーはキリスト教のクリスマスとほぼ同じ時期に祝われるが、この二つの祭日は起源も性格も異なる。近年はクリスマスプレゼントのようにハヌカーの期間中毎日子供に「ハヌカー・プレゼント」を与える家庭や、クリスマスツリーに似た「ハヌカー・ブッシュ」と呼ばれる常緑樹を飾る家庭もあるが、これらは伝統的なユダヤ教の習慣ではないため好ましくないと考えるユダヤ教徒も多い。

「毎日子供にハヌカー・プレゼント」と説明にありますね。
8日間の期間中、毎日あげるとすると、少額なものを少しずつあげることになるでしょうから、その7日目に、時計付きペンをあげる、ということもありそうな気がします。
このペンだと、「はい、今日はハヌカーの7日目。7日目のプレゼントはこれね」と渡すレベルのプレゼントになってしまう、毎日ちょっとした小物を8日間あげるというハヌカーじゃあるまいし、大人の女性、しかも恋人に贈る誕生日プレゼントにしてはちゃちすぎる、とチャンドラーは言いたいわけでしょう。
その後で、チャンドラーの言いたいことを、レイチェルがジョーイを傷つけないようにやんわりと、説明を加えていますね。


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2009年08月25日

モニキャントはネガティブなモニカ フレンズ4-6その2

モニカ: (Entering from her bedroom, talking on the phone) Yeah, once again, I am sorry. Thank you. Bye. (To the gang) I just had to turn down a job catering a funeral for 60 people. ([寝室からリビングに入ってくる、電話で話をしながら] えぇ、もう一度言いますが、申し訳ありません。ありがとう。さよなら。[フレンズたちに] 60人のお葬式のケータリングの仕事を私はただ断らないといけなかったのよ。)
レイチェル: Oh, my God! What happened? (まぁ、なんてこと! 何が起こったの?)
モニカ: Sixty guests. (お客さんが60人、ってことよ。)
ロス: So, uh, why'd you have to turn it down? (それで、その、モニカはどうしてそれを断らないといけなかったの?)
モニカ: Because I don't have the money or the equipment to handle something that big on such short notice. I mean there's no way. (なぜって、こんなに急な依頼で、そんな大きなことに対処するだけのお金も設備もないんだもの。)
フィービー: Wow, what is with all the negativity? You sound like "Moni-can't," not "Moni-can"! (Monica looks almost puzzled) ...Moni-ca. (まぁ、その消極性[後ろ向きな態度]は何? あなたの言い方は「モニ・キャント」に聞こえるわ、「モニ・キャン」じゃなくて。[モニカはかなり困惑した顔をする] …(あなたの名前は)「モニ・カ」か。)

モニカは、自分が電話で謝っている理由について、had to turn down a job catering a funeral for 60 people だとフレンズたちに説明しています。
turn down は「(申し出などを)断る、辞退する」。
モニカの発言を聞いて、レイチェルがかなり驚いたように、「何が起こったの?」と尋ね、それに対してモニカは、60 people と言ったのは、60 guests のことよ、と言い直しています。
つまり、レイチェルは、 a funeral for 60 people を、「60人の死者を弔う1つのお葬式」と解釈した、ということですね。
60人の人の合同葬、みたいな感じで、何か大きな事故でも起こって大勢の人が亡くなった、と勘違いしたようで、それで、What happened? 「60人もの人が一気に亡くなるなんて、一体どんな大事故が起こったの?」という質問をした、ということです。
レイチェルの勘違いに気づいたモニカは、「60人の人のためのお葬式、じゃなくて、60人の人がゲスト、お客さんとして参列するお葬式のことよ」と言い直したわけです。

お葬式の60人のケータリングを断った理由についてモニカは説明します。
on such short notice は「こんなに急な通知[依頼]で[にもかかわらず]」。
on such short notice については、過去記事、フレンズ3-23その3 で詳しく解説しています。

handle something that big は、「(60人の料理を準備するという)そんなに大きなもの[お葬式のケータリング]を扱う、に対処する、を処理する」。
equipment は「準備、したく」という意味がありますが、この場合はもっと具体的な「設備、備品、器材」などを指すでしょう。
そんな大人数の料理を一気に準備するためには、材料をごっそり買い込むためのお金も必要だし、それだけの量をこなせるような道具や器材が必要になってくるけど、私にはお金も器材もないもの、と愚痴っているわけですね。

「どうせ今の私にはお金も器材もないし…」というモニカのネガティブな話を聞いて、フィービーは、あなたの言い方は、「モニ can(できる)」じゃなくて、「モニ can't(できない)」に聞こえるわ、と言っています。
「できない、できない、って不可能なことばかり挙げて、あなたは「できないちゃん」なの?」とでも言いたいニュアンスですが、たまたまモニカの名前の綴りが Monica なので、その最後の ca を、can/can't とかけたわけですね。
似たようなニュアンスを日本語で無理やり表現してみるとすると、「秀樹さん。あなたの言い方は、「秀樹ない(ひ・できない)」に聞こえるわ、「秀樹る(ひ・できる)」じゃなくて」みたいになるでしょうか??(笑)

フィービーの言い方は、「あなたは、Moni-can のくせに、Moni-can't みたいな否定的なことを言わないでよ、あなたの名前が泣くわよ」とでも言いたげな感じですが、実際にはモニカの名前はあくまで Monica なわけなので、Moni-can と言われてもモニカは「???」という感じ。
can/can't にうまくかけたつもりが、モニカに伝わらなかったので、「あぁ、あなたの名前は Moni-can じゃなくて、ただの Moni-ca だったわね…」という感じで、ボソッと Moni-ca. と言い直した、ということです。


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2009年08月23日

ビロードうさぎ The Velveteen Rabbit フレンズ4-6その1

シーズン4 第6話
The One with the Dirty Girl (恋人はダーティ・ガール)
原題は「ダーティな女の子の話」


モニカとレイチェルの部屋。本を手に持ちながら入ってきて、包装紙持ってる?と尋ねるチャンドラー。
チャンドラー: Actually, it is for Kathy's birthday. It's an early edition of her favorite book. (実は、キャシーの誕生日用なんだ。彼女のお気に入りの本[愛読書]の初版本なんだよ。)
フィービー: Oh, The Velveteen Rabbit! Oh, my God, when the boy's love makes the rabbit real.... (まぁ、ビロードうさぎ[ビロードのうさぎ]ね! あぁ、そうなのよ、少年の愛がそのうさぎを本物に変える…)
チャンドラー: Okay, but don't touch it because your fingers have destructive oils. (そうさ、でもその本を触らないでくれ、だって君の指には有害な油がついてるから。)
レイチェル: Huh. Well, then you'd better keep it away from Ross' hair. So this is pretty rare. How did you get that? (そう。それなら、その本をロスの髪の毛から遠ざけた方がいいわよ。それで、この本は、相当レアよね。どうやってそれを入手したの?)
チャンドラー: Oh, it wasn't a big deal. I just went to a couple of bookstores, talked to a couple of dealers, called a couple of the author's grandchildren. (あぁ、大したことなかったよ。ただ、2、3軒の本屋に行って、2、3の卸売り業者と話をして、著者の孫2、3人に電話しただけだよ。)
レイチェル: Oh, honey, that's so sweet. (まぁ、ハニー。それってすっごく素敵ね。)
フィービー: Yeah, and what a great way to say, "I secretly love you, roommate's girlfriend." (そうね。それに「俺は密かに君を愛してる、ルームメイトの恋人さん」って言うのに、すっごくいい方法ね。)
チャンドラー: It doesn't say that. Does it? (そんな意味にならないよな? なっちゃう?)

チャンドラーが持っていたのは、キャシーへの誕生日プレゼント。
キャシーの愛読書の初版本だと言っています。
英語でのタイトルは、The Velveteen Rabbit。
velveteen は「綿ビロード、別珍(ベッチン)」。
(英辞郎によると、日本語の「ベッチン」という言葉は、velveteen から来たそうです。)

velvet 「ベルベット、ビロード」とよく似た単語ですが、素材に違いがあるようですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
velveteen [noun] [uncountable]: cheap material that looks like velvet
つまり、「ベルベットのように見える安価な素材」。

DVDの日本語訳では本のタイトルが「ビロードうさぎの涙」となっていましたが、これまでいろんなタイトルの日本語訳が出ているようですね。

以下に日本語版の2冊を紹介します。

童話館出版
Margery Williams(マージェリィ ウィリアムズ)/著
William Nicholson(ウィリアム ニコルソン)/イラスト
いしい ももこ/翻訳
ビロードうさぎ
ビロードうさぎ


ブロンズ新社
マージェリィ・W・ビアンコ/原作
酒井駒子/絵・抄訳
ビロードのうさぎ
ビロードのうさぎ


半年ほど前、本屋さんの絵本コーナーでブロンズ新社の「ビロードのうさぎ」が積んであったので、「あ、これはチャンドラーがキャシーにプレゼントした本だ!」と、思わず衝動買いしてしまいました。
このブロンズ新社の黄色い本には、白い帯がついていて、
帯の背表紙には、
2007年のベスト絵本
帯の表には、
圧倒的な支持をあつめて
『月刊MOE』(白泉社)2007年絵本ベスト
『この絵本が好き!』(平凡社「別冊太陽」編集部=編)2007年の絵本(国内絵本)
堂々の第1位!

と書いてあります。
このことからも、日本でも有名な絵本であることがわかりますね。
このブロンズ新社の挿絵は、酒井駒子さんという方が描かれているので、チャンドラーの持っている初版本の絵とは異なりますが、こちらの日本版の挿絵もとっても素敵です。

童話館出版のイラストはオリジナルの絵のようです。
Wikipedia 英語版: The Velveteen Rabbit にも表紙の画像があります。

「私もこの本大好きなのよー」と感激して触ろうとするレイチェルに、「指の有害な油がつくから触らないで」と言うチャンドラー。
この本を大切に扱いたい気持ちが出ていますね。
destructive は「破壊的な、有害な」というやや大袈裟な形容詞ですが、ジョークとしてわざとそういう大袈裟な言葉を使っているようです。
お宝を扱う人や鑑定士さんなどが、白い手袋をしていることがありますが、そんな感覚で、素手でべたべた触らないでよ、油が付いて傷んじゃうじゃんか、みたいなことが言いたいようですね。
レイチェルは、ちょっと触ったくらいで、油油って言わないでよと言いたげに、油を気にするんだったら、ジェルがいっぱい付いたロスの髪の毛に気をつけた方がいいわよ、あっちの方がもっとベタベタだから、と言っています。

有名な本の初版本なので、こんなレアなもの、どうやって手に入れたの?とレイチェルは尋ねます。
それに対する返事がチャンドラーっぽいですね。
「いやぁ、大したことないよ」と言った後、自分がやったことを3つ挙げるのですが、最初は本屋、次に卸売り業者、そして最後には、著者の孫にまで連絡を取ったと言っています。
まず本屋に行くのは当たり前として、その後、ない本を捜し求めて、ついには著者の親族にまでアプローチし、やっと手に入れた本だということです。

そのチャンドラーの行動を聞いて、フィービーは、what a great way to say, "I secretly love you, roommate's girlfriend." と言っています。
What a great way to say... は感嘆文で、「・・・と言うのに何てすごい方法だ」という意味ですね。
「ルームメイト(ジョーイ)の恋人であるキャシー、僕は君を密かに愛してるんだ」と伝えるのに最高の方法じゃん、と言いたいわけです。
そんな風に指摘されて、チャンドラーは慌てます。
It doesn't say that. Does it? の say は直訳で「言う」でもいいですが、「…ということを表している、物語っている」という感覚がより近いでしょうか。
「キャシーを密かに愛してる」なんて意味を表さないよな、そんな意味があるように見えないよな、と否定しているのですが、その後、不安になって、Does it? 「もしかして、そんな意味になっちゃう?」と尋ねていますね。
そういうつもりは全くなかったのに、フィービーに指摘されて、焦るチャンドラーがかわいいです。

ちなみに、上で紹介した Wikipedia 英語版: The Velveteen Rabbit の References in popular culture にも、フレンズ4-6 で登場したことが書いてあります。
フレンズ8-6 のセリフにも登場します。

ウィキペディアではこの初版本の説明として、worth about $15000 in reality と書いてあります。
実際には約 15000ドルの価値がある、その初版本を実際に買うとすると 15000ドルくらいする、ということですね。
フレンズの脚本を書いた人が、それくらいの価格のものであると認識していたかどうかは別にして、ルームメイトの恋人へのプレゼントにしては、あまりにも高価すぎる、希少価値の高いものであることがよくわかりますね。


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2009年08月21日

恋人じゃなくベビーシッター フレンズ4-5その7

モニカとレイチェルの部屋。
モニカはひどい風邪をひいています。
ロスはアマンダという子持ちママ、レイチェルはジョシュというかるーい大学生と会っていて、元恋人同士であるロスとレイチェルは、相手の今の関係について悪口を言い合っています。
「咳止めドロップを取って」と言う風邪のモニカを気遣うことなく、低レベルの喧嘩を繰り広げているので、とうとうモニカが切れて、
モニカ: (interrupting) You have nothing! You're not even going out! You're her babysitter. You have a 12-year-old girl's job! ([ロスの言葉をさえぎって] (アマンダとの間には)何もないじゃないの! あなたはデートすらしてないわ! あなたは彼女のベビーシッターよ。あなたの仕事は、12歳の女の子の仕事よ!)
レイチェル: (laughing) Ohh, that is soo sad. ([笑いながら] あぁ、それってすっごく悲しいわね!)
モニカ: And what are you laughing at, Miss My-keg-sucking-boyfriend-is-stealing-from-me? (それから、あなたも何を笑ってるのかしら? 「ビールを樽ごと飲む私のボーイフレンドは私から(ものを)盗んでるのよ」さん?)
(Ross starts laughing)
ロスは(口を閉じたまま)笑い始める。
レイチェル: Hey, so he stole a couple bucks from me! Big deal! At least he bought me something with it. (Shows her, her ring) (ねぇ、そりゃ彼は私から2、3ドル盗んだわ! それが大変なことだって言うの?[そんなの大したことじゃないわ!] 少なくとも、彼はそのお金で私にあるものを買ってくれたんだもの。[モニカに腕輪を見せる])
モニカ: That's mine! Now, would you both please start acting like adults? And give me my cough drops! (それは私のよ! もう、お願いだから二人とも、大人のように振舞ってくれるかしら? それから、私に咳止めドロップをちょうだい!)
ロス: Fine. (わかった。)
レイチェル: Sorry. (ごめんなさい。)
ロス: Here. (Hands her, her cough drops) (ほら。[モニカに咳止めドロップを手渡す])
モニカ: Thank you. (ありがとう。)
ロス: (to Rachel) At least I made ten bucks in my relationship. ([レイチェルに] 少なくとも僕は、彼女との関係において、10ドル稼いだからね。)

アマンダとは恋人同士どころか、あなたは彼女のベビーシッターをやったんじゃないの!と、ロスはモニカに暴露されます。
フレンズ4-5その3 で解説しましたが、ロマンティックな夜を過ごすつもりでアマンダの家に出向いたら、子供を残してアマンダは別の人とのデートに出かけてしまった、という場面がありましたね。
その後(解説では省略しましたが)、モニカに、Her date tipped me ten dollars! (彼女のデート相手が僕に10ドルのチップをくれたんだよ!)と愚痴っているセリフもありました。
彼女のデート相手からチップをもらうなんて、アマンダ自身からお金をもらうより、さらに惨めな感じかも…。
子供の面倒を見て10ドルもらう…まさに少女のバイトの代表であるベビーシッターをあなたはやってただけじゃない!ということです。

それを聞いて、おっほっほ…と高笑いするレイチェルですが、あなただって人のことは言えないでしょ、と今度は矛先がレイチェルに向かいます。
音声は、what are YOU laughing at と you の部分が強調されています。
「あなたこそ何を笑えるって言うの? あなたも同類じゃない」という非難ですね。

keg は「ビールなどの小だる、ミニ樽」のことで、suck は「吸う、しゃぶる」ですね。
ですから、keg-sucking は、ビールをちゅーちゅーと小さな樽から直接飲んでいる感じかなぁ、と思います。
少し前のシーンで、ジョシュはパーティーで1日中ビールを飲むぞー!的なことを言っていたので、モニカはそのことを言っているようです。

ちょっと前に財布からお金がなくなって騒いでいたレイチェルは、犯人はジョシュに間違いないと言っていました。
そのことをモニカに指摘されたので、「確かに彼は盗んだわ。でもそんなの大したことじゃない。それで私にものを買ってくれたんだから。」と言っています。
小銭は盗まれたけど、その金額を超える品物を買ってくれたんだから、私としては損したわけじゃないのよ、実質は「盗まれた」わけでもないのよ、という感じですね。
Big deal! は反語的に使われています。

レイチェルがジョシュに買ってもらったと思っていた腕輪は、モニカのものだったようですね。
ト書きには ring と書いてあります。
一瞬、指輪かな?と思ったのですが、実際の映像を見ると、飾りのついた細いチェーン状のブレスレットのようでした。
実際、英和で調べると、ring は「輪形の飾り」を指し、具体的には「指輪、腕輪、耳輪、鼻輪…」などが含まれるようです。
ここのト書きでは、「腕輪」の意味で、ring と表現したようですね。

レイチェルの皮ジャン(leather jacket)を黙って着て帰り、財布から小銭を盗み、モニカの持ち物を自分からのプレゼントだと偽る…、ジョシュはとんでもない大学生だったようです。

お互い、恋人ともいえない相手のことで言い合いをしていたので、もうそんな子供じみた真似はやめて大人になって、とモニカは言っています。
でも、負けず嫌いのロスは、まだ張り合おうとしていますね。
さきほど、レイチェルが、At least... 「少なくとも彼は…してくれた」と少しでもいいところを挙げようとしましたが、それと同じ At least というフレーズを使って、物を盗られてばかりで大損の君と違って、僕の方は、ベビーシッターをやって、彼女との関係で 10ドルもうけたんだよ、と自慢しています。
損しなかった分だけ、僕の関係の方がまだましだったよねー、という感じですね。


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posted by Rach at 08:19| Comment(2) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月19日

availableの意味 フレンズ4-5その6

ナイトクラブで、チャンドラーは、キャシー、ジョーイと一緒に夕食を食べているところ。
キャシーとジョーイはベタベタしていて、チャンドラーは居場所がない感じ。
すぐ傍に座っているセクシー美女が話題になって、
キャシー: (to Chandler) So? Huh? What do you think? ([チャンドラーに] それで? ねぇ? あなたはどう思うの?)
チャンドラー: Ohh, she's-she's not really my type. (あぁ、彼女は、彼女はそれほど俺のタイプじゃないんだ。)
キャシー: Not your type? She's gorgeous. (あなたのタイプじゃない、ですって? 彼女はゴージャスよ。)
チャンドラー: Y'know what I think it is? It's the fishnet stockings. Y'know? Whenever I see a girl in fishnet stockings, it reminds me of my father in fishnet stockings. (何が理由だと俺が思ってるかわかる? 網目のストッキングだよ。ほら、網目のストッキングをはいた女の子を見るといつも、網目のストッキングをはいた俺の父親を思い出すんだ。)
キャシー: Okay. Understanding a little more of why you're single. Ohh! Y'know, I have a friend you would like, she's really pretty. And then we could double date. (わかった。なぜあなたがシングル(ひとり)なのかの理由が少しわかってきたわ。あぁ! ねぇ、あなたが気に入りそうな友達がひとりいるわよ。彼女はとっても可愛いの。そしたら、私たち、ダブルデートができるわ。)
チャンドラー: Uhh, no-no thanks. (あー、いや、結構だ。)
キャシー: Okay, I've got some ugly friends, and they're all available too. (わかった。私にはぶさいくな友達もいて、その子たちも全員空いているわよ[全員フリーよ]。)

予想通り、恋人同士のジョーイとキャシーがいちゃいちゃ、ベタベタしているので、心の底でキャシーを愛しているチャンドラーは、居場所がなく落ち着かない感じです。
自分のことを好きだとも知らず、キャシーは、隣のあのセクシー美人なんかどう?と尋ねます。
確かに普段のチャンドラーなら喜びそうな女性ですが、キャシーのことで頭がいっぱいの彼には、他の女性のことなど考えられるはずもありません。

彼女はタイプじゃないんだ、と言った後、何とか理由をつけるのですが、その理由は、fishnet stocking でした。
fishnet は文字通り「魚網」ですね。
セクシーなものの代表として日本でもよく使われる「網タイツ、網目のストッキング」ですが、英語では、fishnet と表現されるのですね。
fish と入っていると、何となく魚が想像されて、セクシーさも半減してしまうような気がするのは私だけ?(笑)
もう言葉として定着しているので、fishnet と聞いて、漁師さんが魚を引き上げているあの網を想像する人もいないのでしょうが。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
fishnet: [noun] [uncountable] a type of material with a parttern of small holes that look like a net
例) fishnet stockings

つまり、「ネットのように見える小さな穴のパターンがある素材(生地)の種類」。
例として、fishnet stockings という言葉も登場していますね。

網目のストッキングをはいているような女の子は苦手なんだ、と言っているのですが、どうして苦手なのかにはさらに理由がありました。
ストッキングをはいている自分の父親を思い出すんだよ、ということです。

チャンドラーのパパの話はこれまでに何度か出てきましたが、チャンドラーのパパはゲイで、そういう女装もするだろう、と思われる感じの人です。(実際に登場するのはシーズン7になります。)
キャシーはそういう話は初耳だったと思いますが、そのチャンドラーの話を聞いて、「あぁ、パパは、それ系の人なのね」と理解したでしょう。
そういうトラウマとか、複雑な家庭環境のせいで、あなたは女性にアプローチするのが苦手なのね、なかなか恋人ができないのね、と言っています。

キャシーに対する気持ちの整理がつかなくて、ちょっと無愛想な感じのチャンドラーではありますが、「網タイツの女性は苦手」→「パパを思い出すから」というオチは、いつものチャンドラーらしいジョークですね。

次に網タイツをはかないタイプの really pretty な子を紹介しようとしたら遠慮されたので、だったらその正反対の ugly な友達もいるわよ、とキャシーは言います。
チャンドラーが何か言うと、すぐにそれを察して切り返しをしてくる、そこがキャシーの賢い(smart)ところでもあるのでしょう。
チャンドラーはキャシーのことをフレンズに語る時に、"She's smart and funny, y'know?" 「キャシーは賢くて面白い。だろ?」と言っていたことがありますが、今回のやり取りからも、彼女が smart and funny な人だというのはよくわかります。

ugly というのは「(容姿が)みにくい、ぶさいくな」というかなりひどい形容詞ですね。
フレンズでは、向かいのアパートに住んでいる Ugly Naked Guy 「裸のブ男」の名前で、ugly という単語はよく登場します。
私には、ugly な友達も何人かいるわよ、その子たちも available だしね、と言っています。

available は「利用できる、入手できる」という意味で、TOEIC の頻出単語でもありますね。
TOEIC では、readily available 「すぐに利用・入手できる」というコロケーションでよく登場するでしょうか?
Someone is available の形で使う場合は、「手があいていて誰かに会える、電話などに出られる、人に応対できる、応じられる」という意味にもなります。
今回の意味の場合は、それよりさらに意味が恋愛に限定された形で、「今は恋人がいなくてフリーだから、誰かと付き合える」みたいな意味のようです。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
available: [adjective]
1. something that is available is able to be used or can easily be bought or found
2. [not before noun] someone who is available is not busy and has enough time to talk to you
3. someone who is available does not have a wife, BOYFRIENDS etc., and therefore may want to start a new romantic relationship with someone else

つまり、1. は「available であるものとは、使用されることができる、または簡単に買ったり見つけたりすることができるもの」
2. は「available である人とは、忙しくなくて、人と話す時間が十分にある人」
3. は「available である人とは、妻や恋人などがいなくて、そのために誰かと新しい恋愛関係を始めたいと思っているかもしれない人」。

いずれの意味も「利用できる」という意味から派生したもので、「利用できる」から「人と話せる、人に応じられる」「異性と付き合える」という意味に広がるわけで、そこには共通したイメージがありますね。

ugly なので、男性にモテないから、その子たちも全員今はフリーよ、かわいい子がだめなら、そういう子達を紹介しようか?とジョークを言っているのですね。


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2009年08月17日

今度はお前が努力する番だ フレンズ4-5その5

チャンドラーとジョーイの部屋。
チャンドラーが、ヒヨコとアヒル相手にかくれんぼをしようとしていたところに、ジョーイが帰ってきます。
ジョーイ: Hey guys. (to Chandler) Listen uh, you wanna get some dinner with me and Kathy tonight? ([ヒヨコとアヒルに]よう、お前ら。[チャンドラーに] なぁ、今夜、俺とキャシーと一緒に夕食を食べないか?)
チャンドラー: Ohh, umm, y'know what? I already ate. (あぁ、うーんと。あのさ、俺はもう食べたんだ。)
ジョーイ: It's 4:30. (4時半だぞ。)
チャンドラー: Y'know I had a big meal on Monday, y'know. So that's just gonna get me straight through the week. (ほら、月曜日にたくさん食べたんだよ。それで、その大量の食事のお陰で、この一週間乗り切れることになるんだ。)
ジョーイ: Okay, I see what's going on here. (わかった。俺はここで(今)何が起こっているかわかるぞ。)
チャンドラー: You-you do? (わかるの?)
ジョーイ: Yeah! You don't like Kathy. (ああ! お前はキャシーが好きじゃないな[キャシーが嫌いだな]。)
チャンドラー: You got me. (降参だ[図星だよ]。)
ジョーイ: Yeah, you've been avoiding her ever since we started going out. Look, I made an effort to like Janice. Now I think it's your turn to make an effort to like Kathy by going out to dinner with us. Right? (そうさ。お前は俺たちが付き合い出した時からずっと彼女を避け続けてた。なぁ、俺は(チャンドラーの恋人だった)ジャニスを好きになろうと努力した。今は、お前が、俺たちと一緒に食事に行くことで、キャシーを好きになる努力をする番だと思うよ。)
チャンドラー: Yeah, right. (あぁ、そうだね。)
ジョーイ: Good. And hey, my treat. (He turns to go into his bedroom then stops.) But that's only because you're not eating anything, right? (よし。それに、ほら、俺のおごりだから。[ジョーイは自分の寝室に入ろうとして立ち止まる] でも(俺がおごりって言ったのは)お前が何も食べない予定だからだぞ。そうだよな?)
チャンドラー: Right. (そうだ。)

3人で一緒に夕食を食べようと誘うジョーイ。
キャシーのことが好きなチャンドラーはその場に同席するのが辛いので、「もう夕食は食べた」と言っています。
まだ4時半だ、夕食を食べたと言うには早すぎる、とジョーイに指摘されると、月曜日にいっぱい食べたから、その後は何も食べないでも1週間乗り切れるんだよ、と適当な返事をしています。

一緒にディナーを食べたがらないチャンドラーを見て、ジョーイは「俺はどういうことかわかってるぞ」と言います。
キャシーを愛しているという俺の気持ちに気付いたのか?と焦るチャンドラーでしたが、ジョーイの答えはその逆の「お前はキャシーを好きじゃないな」でした。
だいたい、ジョーイが「ははーん、わかったぞ、こういうことだな」と言う場合は、全く見当違いの想像をしていることが多いのですが、今回もそのパターンですね。
チャンドラーはまさかその逆で、お前の彼女を愛してるんだよ、とも言えず、ジョーイの発言を正解だと認めます。

ジョーイは、「俺はジャニスが苦手だったけど、お前のために好きになろうと努力した。だから今度はお前がそれと同じことをする番だ。」と言っています。

treat は少し前の記事、フレンズ4-4その1 では、「(特別な)楽しみ、喜び」という意味で使われていましたが、今回の my treat のように、treat に所有格がつくと、「…のおごり、…がおごること、…がおごる番」という意味になります。
My treat. で、「(今回のこの食事は)俺のおごりだからさ。」と言っているのですね。

嫌いなキャシーを好きになるために、無理して夕食の席に参加してくれるんだから、俺がおごるよ、と言っているわけですが、その後、付け足しで、「お前は何も食べないんだったよな? だから俺はおごりだって言ったんだぞ。」と念押ししています。
このシーンの最初に言っていた、「月曜日にたくさん食べたから1週間何も食べない」という嘘っぽい話をちゃんと覚えていて、食べないって言ってたよな、もし気が変わってたくさん食べても、俺はお前におごる金はないんだぞ」みたいなことが言いたいようですね。
食べないとわかっていて誘う場合には「俺のおごり」とは普通言わないような気もしますが(笑)。


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2009年08月15日

俺はひどい人間だ フレンズ4-5その4

フレンズたちに、「(ジョーイの恋人の)キャシーを愛してるんじゃないの?」と言われたチャンドラー。
それを否定するチャンドラーでしたが、ジョギングをしているキャシーを見て、刑事物のチェイスばりに、キャシーを追いかけてしまいます。
ただ挨拶したかっただけなのに、そこまでしてしまう自分の本当の気持ちに、チャンドラーも気付いてしまいます。
チャンドラー: (entering) Okay. You were right. I'm in love with Joey's girlfriend. ([モニカたちの部屋に入ってきて] わかった。君たちは正しかったよ。俺はジョーイの彼女に恋してる。)
フィービー: What? (何ですって?)
ロス: Are you serious? (まじで言ってるのか?)
フィービー: Well, how-how-how is that possible? You barely know her. (そうよ、そんなことがどうして可能なわけ? あなたはほとんど彼女を知らないのに。)
チャンドラー: I don't know. I can't--I just, I can't get her out of my head. Y'know? I mean, I'm a very bad person. I'm a very, very bad person. I'm a horrible person. (he waits for a reaction, when he doesn't get one) "No, you're not, Chandler! We still love you, Chandler!" (俺にもわからないよ。俺はただ、彼女のことを頭から追い出すことができないんだ。わかる? つまり俺はすごく悪い人間だってことだ。俺は、すごくすごく悪い人間なんだ。俺はひどい人間だ。[チャンドラーは反応を待つが、(フレンズたちから)反応が得られない] 「違うよ。君はひどい人間じゃないよ、チャンドラー! 私たちはまだあなたを愛してるわ、チャンドラー!」)

チャンドラーは部屋に入ってきて、早速、You were right. と言っています。
この前は否定したけど、やっぱり君たちの言う通りだった、やっぱり俺はキャシーに恋してる、と言っていますね。
知り合って間もないし、キャシーのこともまだよく知らないのに、be in love with とまで言えるほどの気持ちになるなんてあり得るの?とフィービーは言っています。

過去の記事でも何度か触れたことがあるのですが、love という言葉は日本人が考えているよりもずっと重い言葉です。
もちろん、チャンドラーの最後のセリフのように、友達として愛してる、という場合にも love は使いますが、男女の恋愛においては、相手に気がある、いいなと思っている程度では love という言葉を使うことはないようです。
それをはっきり、I'm in love with Joey's girlfriend. と言ったので、フレンズたちはびっくりしているのですね。
この前のシーンの必死にキャシーを追いかけるチャンドラーを見ていると、決して、love という表現が誇張でないこともわかります。

チャンドラー自身も、自分の気持ちを整理することができないようです。
彼女のことを頭から追い出すことができない、つまり、一日中ずーっと、彼女のことばかり考えてしまう、彼女のことが頭から離れない、と言っています。
ルームメイトであり長年の親友であるジョーイの恋人だと知っていながらこんな気持ちになるなんて俺はひどい人間だ、と very bad → very, very bad → horrible と、徐々に「悪い、ひどい」という形容詞の段階を上げて、自分のことを悪く言います。

普通、「俺は最低の人間だ」と言うと、「そんなことないよ」とかばって慰めてくれるのが友達だと思うのですが、今回フレンズたちは、あまりの内容に黙りこくっています。
フレンズたちが沈黙しているのを見て、チャンドラー自らが、「そんなことないよ、それでもまだ愛してるよ、チャンドラー」とフレンズたちが言うべきセリフを自分で叫んでいますね。
ほら、こんな風に言ってくれないの?、こういう慰めのセリフは出てこないのかよ!という感じですね。


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2009年08月13日

堅苦しいことを言うつもりはないけれど フレンズ4-5その3

アマンダという女性の部屋で、お互いの子供を遊ばせることになったロス。
子供が寝た後、アマンダといい雰囲気になることを期待して、ワインのボトルを持参して、アマンダの部屋を訪れたロス。
アマンダ: I am so glad that you could come over tonight. (今夜、うちに来てくれてとっても嬉しいわ。)
ロス: Oh no-no-no. It's my pleasure. (あぁ、いやいやいや。どういたしまして。)
アマンダ: Okay, well, my cell phone number is right here on the counter. Please help yourself to anything in the fridge. (さて。えーっと、私の携帯の番号はカウンターの上にあるから。冷蔵庫のものは何でも自由に食べてくれていいわ。)
ロス: What? (何だって?)
アマンダ: I appreciate this soo much. I've been trying to go out with this guy for like a month. (今回のことはとっても感謝しているわ。もう1ヶ月くらい、彼とデートしようと試みていたのよ。)
ロス: I-I-I.... (僕は、僕は…)
アマンダ: (noticing the bottle of wine he has) Oh, I don't mean to be a square, but I'd really appreciate it if you wait and drink your wine after the kids are asleep? Oh uh, thanks for this. I hope I can do the same for you sometime. (She leaves) (ロスの持っているワインのボトルに気付いて) あぁ、堅苦しい人間みたいなことを言うつもりはないけど、でも、子供たちが寝てしまうまでそのワインを飲むのを待ってくれると本当にありがたいわ。あぁ、今回のことはありがとう。いつか、あなたのために同じことができるといいなと思ってるわ。[アマンダは出て行く])
ロス: Who wants to make some long-distance calls? ([二人の子供たちに向かって] 誰か、長距離電話をしたい人はいる?)

ロスが自分の部屋に来たことを、アマンダはとても喜んでいます。
それを見て、ロスは今夜アマンダとの仲が進展することを期待したはずですが、アマンダはそそくさと出かけようとします。
アマンダは、I've been trying to go out with this guy for like a month. と言っていますね。
継続を表す現在完了進行形で、ここ1ヶ月くらいずっと、ある男性(今からデートすることになる男性)とデートしようとトライし続けていた、という感じです。
ずっとデートしたい、デートしたい、と思っていたけれど、なかなか子供の預け先が見つからなくて、こうしてあなたが子供の面倒を見てくれることになったお陰で、やっとデートできるわ、ありがとう、というニュアンスです。

感謝の言葉を述べつつも、アマンダはロスに一言注意してから出て行きます。
square は「四角、正方形」ですが、人を指す場合は「堅苦しい人、堅物(かたぶつ)、まじめな人、保守的な人」という意味になります。
日本語の「四角四面」も、まじめな様子を指しますので、その感覚は同じでしょうか?
丸くなくて”かくかく”している感じが、そういう意味に繋がるのでしょうね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
square [noun]: BORING PERSON (old-fashioned informal) someone who is boring and unfashionable
つまり、「退屈で、ファッショナブルでない人」。

このロングマンの語義だと、「真面目で細かいことを言ってノリを悪くしてしまう人、雰囲気をぶち壊してしまう人、真面目すぎて野暮(やぼ)ったく見える人」みたいな感じでしょうか。

ですから、I don't mean to be a square は、「堅物(かたぶつ)になるつもりはないけど、堅物みたいなことを言うつもりはないけど、堅苦しいことを言うつもりはないけれど」という感じです。
ロスがワインを持ってきているのを見て、それを飲むのは待ってね、子供たちが寝てしまってからそれを飲んでね、ということです。

ロスは子供たちが寝た後にアマンダと二人で飲むつもりで持ってきたのですが、アマンダは最初から自分の彼とデートするつもりだったので、ロスのそういう意図には全く気付いていません。
「この状況で、どうしてあなたはワインを持ってきたのかしら? 二人の小さい子供の世話をするのに、ワインを飲みながら世話するつもり?」と、ロスの行為を少々非常識なものだと捉えたようです。
ですから、「堅苦しいことを言うつもりはないけれど」と前置きした後、「それを飲むのは子供が寝た後にしてね。子供が寝るまでは、酔っ払ったりしないでね。」と釘を刺しているということです。

デートするつもりが子供二人の世話を任されてしまった、ワインのことまでケチをつけられてしまった…むっとしたロスは、まだ小さい子供二人に向かって、「誰か、長距離電話をしたい人はいる?」と尋ねています。
子供たちは意味がわからずきょとんとしていますが、いろいろなことを押し付けられたので、せめてもの仕返しに、お金がかかる長距離電話でもしてやるか、と言っているわけですね。
その怒りが子供たちに通じないだけに、余計に惨めなロスです。


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