2010年02月22日

こんなはずじゃなかったのに フレンズ4-16その4

レイチェルはジュシュアの気をひくため、チアリーダーの衣装に着替えたり、袖からブラを出してセクシーさを強調しようとしたりしますが、どれも失敗ばかり。
レイチェル: God! Forget it! (Sits down heavily on the bed.) This is, this is not how this is supposed to happen. (ああもう! 忘れて! [ベッドの上にどかっと座る] これは、これはこんな風になるはずじゃなかったのよ。)
ジョシュア: Well, what was supposed to happen? (じゃあ、どういうことになるはずだったの?)
レイチェル: Can you not look at me when I say this? (He turns around) I thought that if I could get you here, I could seduce you. (今からこれを言う時に、私を見ないでくれる? [ジョシュアは顔をそむける] 私はもしあなたをここに連れて来ることができれば、あなたを誘惑できると思っていたのよ。)
ジョシュア: Huh. Oh, oh. (Sits down next to her.) Uhh, I-I don't wear suits to work. And I bought six of them from you. (あぁ、そうなのか。 [彼女の隣に座って] あの、僕は仕事ではスーツを着ないんだ。そして(それなのに)僕は君からスーツを6着も買ったんだよ。)
レイチェル: Well, I'm sorry. I thought you needed them. (あぁ、それは申し訳なかったわ。あなたにはスーツが必要なんだと思ったから。)
ジョシュア: No, no-no, no-no, my point is, I kept coming back because I wanted to see you. (違う。違う違う違う違う。僕が言いたいのは、僕が何度も(買い物をしに店に)戻ってきたのは、君に会いたかったからだよ。)
レイチェル: Why? (どうして?)
ジョシュア: Because I-I like you. (それは、僕は、僕は君が好きだから。)
レイチェル: You like me? (あなたが私を好き?)
ジョシュア: Yeah! I mean, you're-you're beautiful and smart and sophisticated. A lot of this isn't based on tonight. (そうだよ! ほら、君は、君はきれいだし、賢いし、洗練されてるし。今言ったことの多くは、今夜のことに基づいてはいないけどね[今夜の様子を見てそう思ったんじゃないけどね]。)

be supposed to はフレンズに何度も出てきましたが、「…することになっている、…するはずである」。
This is not how this is supposed to happen. を直訳すると、「これ(今の状態)は、これがそうなるはずだった状態・様子ではない」という感じで、「計画ではうまく行くはずだったのに、それが思い通りに進まずにこんな結果になってしまった」ということですね。
それでジョシュアは、What was supposed to happen? という質問で、「じゃあ、元々はどうなるはずだったの? 当初の予定ではどうなることになっていたの?」と、レイチェルの一連の行動の目的を尋ねます。
レイチェルはそれを説明するのが恥ずかしいからでしょう、私の方を見ないで聞いてて、と言って、自分の考えを話し始めます。
seduce は「(性的に)誘惑する」。
店員と客としてではなく、店以外で男女としてゆっくり話す機会があれば、あなたを落とせるはずだと思っていた、ということです。
そう思っていたけど実際は、こんな風に私一人が道化を演じちゃったけどね、という感じです。

I don't wear suits to work. について。
don't wear suits という現在形は「習慣」を表しています。
to work は多分、「仕事をするために」だろうと思います。
「仕事では、仕事場ではスーツを着ない」だと、I don't wear suits at work. のように at work を使うことになると思います。
今回の to work は、仕事をするためにはスーツを着ない、仕事をする時にはスーツを着ることはない、というニュアンスでしょう。
スーツを着ないわけではないけれど、仕事で必要なものではないんだ、という感覚でしょうね。
それなのに君から6着ものスーツを買ったんだ、と言っています。

それを聞いてレイチェルは、I'm sorry. と謝っています。
仕事ではスーツを着ないのに君が勧めるから6着も買わされちゃったよ、とボヤいているように聞こえたのでしょう。
「それは悪うございましたね。あなたにはスーツが必要なのかと思っていたのよ、私は」という感じのレイチェルの返事です。

ですが、ジョシュアはそういう意味で言ったのではありませんでした。
My point is... は「僕の言いたいことは」。
必要のないスーツを6着も買ったのは、君に会いたかったから、だと。
それを聞いた後のレイチェルの Why? は何だか可愛らしい言い方ですね。
風向きが良い方向に変わったのを感じ取った様子です。

ジョシュアははっきりと like という言葉を使って、レイチェルが好きだから、と説明します。
その後にレイチェルの魅力を語るのに、beautiful, smart, sophisticated という褒め言葉を使っています。言われたレイチェルには非常に嬉しい言葉だったでしょう。
ただ今夜のレイチェルは、ジュシュアを誘惑しようとあれやこれやと妙なことをやってそれが完全に空回りしていたので、「今言ったこと(beautiful, smart, sophisticated)の多くは、今夜に基づいていない(isn't based on tonight)」と付け足すのも忘れないのが、ジョシュアのユーモアですね。
今日の様子を見て、君のそういう魅力に気づいたわけじゃないけど、今日の君は今の褒め言葉のどれも当てはまらないようなとんでもないものだったけどね、と言いたいのですね。


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2010年02月19日

スピン・ザ・ボトル フレンズ4-16その3

自分の顧客であるジョシュアに一目惚れしてしまったレイチェルですが、離婚したばかりのジョシュアは、今は誰とも付き合う気持ちになれないと言います。
ジョシュアとの仲を進展させたいレイチェルは、もうすぐイギリスに帰る予定のエミリーのためと称して、にせのパーティーを開き、そこにジョシュアを招待します。
ジョシュアのことが好き、ということを知られずに、彼にキスする方法はないかしら?と、レイチェルはフレンズたちに相談しています。
モニカ: Or if you want to kiss him, umm, you could use mistletoe. ((ジョーイが言った方法以外に)彼にキスしたいなら、ヤドリギが使えるんじゃない?[ヤドリギがあればいいんじゃない?])
レイチェル: It's not Christmas. (クリスマスじゃないのよ。)
モニカ: Or spin the bottle. (もしくは、ボトルを回すとか。)
レイチェル: He's not 11. (彼は11歳じゃないのよ。)
エミリー: (with her coat on, she's leaving with Ross) Thank you so much for this. It was really so thoughtful of you. ([コートを着て、ロスと一緒に出ようとしている] 今回のことはほんとにどうもありがとう。(こんなことをしてくれて)あなたは本当にとっても思いやりのある人だわ。)
レイチェル: What? You're leaving? (何? 行っちゃうの?)
ロス: Yes, we have something we have to get to. (そうだよ。僕らには行かなきゃいけないところがあるんでね。)
ジョシュア: Uhh, yeah, I think I'm going to take off too. (あぁ、そうだね、僕もおいとますることにするよ。)
レイチェル: No! You guys can't leave yet. You have to stay. We-we got the whole big thing planned. (だめよ! あなたたちはまだ出て行っちゃだめ。ここにいなくちゃ。私たちは、私たちは、重大なこと[ビッグイベント]をすっかり計画していたのよ。)
ロス: What big thing? (どんな重大なこと?[重大なことって何?])
[Cut to later, the whole group is seated on the floor and Rachel is explaining the rules of Spin the Bottle.]
後のシーンに切り替わる。グループ全員が床に座って、レイチェルは「スピン・ザ・ボトル」のルールを説明している。
レイチェル: (spinning the bottle) So, Spin-The-Bottle works like this: I spin the bottle. Lands on Gunther, so I would have to kiss Gunther. (She crawls over to where Gunther is sitting and sees the look of anticipation on Gunther's face and decides not to kiss him.) All right. Who wants to go first? ([ボトルを回しながら] それで、スピン・ザ・ボトルはこんな風に行われるの。私がそのボトルを回す。ガンターに到着する。そうすると私はガンターにキスしないといけないことになるの。[ガンターが座っているところまで這って進み、ガンターの顔に浮かぶ期待の表情を見て、彼にキスしないことにする] いいかしら。誰が最初にやりたい?)

misletoe は「ヤドリギ」。
クリスマスにはヤドリギの下にいる相手にキスをしても良いという習慣があるんですよね。
フレンズ2-9その14 でも書きましたが、フレンズ以外に、アリー my Love でもそういうシーンを見たことあります。
ですが、今はクリスマスではないので、そんな手は使えないわ、とレイチェルは却下します。
次にモニカは、「じゃあ、ボトルをスピンしなさいよ」みたいに言っていますが、Spin-The-Bottle というゲームがあるのですね。
そのゲームについて詳しいことは後述しますが、キスをすることになるゲームであることは、話の流れからわかります。

レイチェルは、ジョシュアは11歳じゃないのよ、と言っていますね。
フレンズでは「子供」であることの例えとして、eight 「8歳」という数字がよく登場することを、
何故8歳なのか? フレンズ1-1その8 という記事に書きました。
今回はフレンズでよく使われる8歳ではなくて、11歳ですが、それは恐らく「小学校低学年」というイメージではなくて、思春期の入り口でちょっとエッチなことに興味を持ち始める年齢として、小学校高学年、中学校手前の年齢を挙げたという感覚でしょう。
「そんなのは思春期の少年少女がするようなゲームで、大の大人のジョシュアがそんなゲームするわけないでしょ」と言いたいのです。

そんな風に名案も浮かばないうちに、ロスとエミリーはパーティーを去ろうとします。
It was really so thoughtful of you. について。
thoughtful は「思いやりがあって、親切で」という形容詞で、It was thoughtful of you to do... 「…してくれるなんて、あなたは思いやりのある人だ」という形でよく使われます。
ここでは、to do... 以下の部分が省略されていますが、その前に、Thank you so much for this. と言っていることからもわかるように、こんなパーティーを私のために開いてくれるなんて、あなたはとっても親切だったわ、ありがとう、ということです。
このように of が使われる形には、It is kind of you to do... などもありますね。

エミリーたちと一緒に、ジョシュアも帰ると言い出します。
何とか引きとめようとするレイチェルは、the (whole) big thing を計画していたのよ、と言うのですが…それが何かというと、さっき「子供じゃあるまいし」と却下したはずの「スピン・ザ・ボトル」!(笑)。
いかにもありがちな展開ですが、パッと画面が切り替わって、スピン・ザ・ボトルのルールを一生懸命説明しているレイチェルの姿を見ると、やはり笑ってしまいます。背に腹は変えられないというところですね。

スピン・ザ・ボトルの説明はレイチェルの言う通りです。
パーティーに必ずあるボトルを使い、それをくるくる回した人は、ボトルの口が指した相手とキスしなければならない、というゲーム。
確かに思春期のグループだと盛り上がりそうなゲームです。
フレンズ2-19その14 でも、このゲームの話が話題に出てきました。
モニカ: Danny Arshack, ninth grade. You know the bottle was pointing at me. (ダニー・アルシャック、9年生の。あのボトルは私を指していたのに。)
レイチェル: Only because you took up half the circle! (それは、あなたが円の半分を占めていたからよ。)
子供の頃のモニカは太っていたので、人より当たる確率が高かっただけ、というなんとも辛辣なセリフです(笑)。

land on は「上陸する」または「(船などが)…に着く」というニュアンス。
ボトルの先がガンターを指して止まることを、「ガンターに着く」と表現しているようですね。
レイチェルのことを密かに好きなガンターは、口をタコみたいにして、レイチェルのキスを待っているのですが、レイチェルは今のはただの説明よ、とばかり、最初にやりたい人はだあれ?と尋ねているのが面白いですね。


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2010年02月17日

イギリスではどうだか知らないけど フレンズ4-16その2

セントラルパーク。ロスとエミリー(ロスが今デートしているイギリス人女性)が、デートから帰ってきました。
ジョーイ: Hey, what have you guys been up to? (ねぇ、君ら二人は何をしてたの?)
ロス: Oh, we went to see a collection of Victorian doorknobs at the Cooper-Hewitt museum. (あぁ、僕たちは、クーパー・ヒューイット美術館でビクトリア朝時代のドアノブコレクションを見てきたんだ。)
チャンドラー: Without me? (俺抜きで?)
エミリー: My uncle dragged us there, but actually it turned out to be really interesting. (叔父様にそこに無理やり連れられて行ったんだけど、でも実際には[蓋を開けてみると]、本当に面白かったのよ。)
ロス: Yeah. (そうなんだ。)
エミリー: They were so ornate and beautiful. I mean, look at that! (Shows them a doorknob she has.) (そのドアノブはとっても装飾が凝っていて美しいの。ほら、見て! [エミリーは自分が手に持っているドアノブを見せる])
モニカ: I don't know how museums work in England, but here, you're not supposed to take stuff. (イギリスでは美術館がどんな風に機能しているのか知らないけど、ここアメリカでは、ものを取っちゃいけないことになってるのよ。)
エミリー: I, uh, I got it from the gift shop. They have really lax security there. (Chandler is shocked.) It's a joke. (They all laugh.) (私は、その、それをギフトショップで手に入れたのよ。そのギフトショップでは、本当に警備が手薄なのよ。[チャンドラーは(エミリーの発言に)ショックを受ける・驚く] ジョークよ。[全員が笑う])

ロスはある美術館に行ってきたと言っています。
DVD英語字幕は、doorknobs at the museum と省略されていて名前が出ておらず、ネットスクリプトの綴りは、the Cupert-Hewitt museum になっているのですが、正しい綴りは Cooper-Hewitt になります。
「クーパー・ヒューイット美術館」という、マンハッタンのフィフス・アベニューにある実在の美術館の名前です。

公式サイト: Cooper-Hewitt, National Design Museum
Wikipedia 英語版: Cooper-Hewitt, National Design Museum

上のウィキペディアに以下の記述があります。
the only museum in the U.S. whose collection is solely focused on contemporary and historic design
訳しますと、「コレクションが、現代デザイン、歴史的デザインのみに焦点を合わせているアメリカで唯一の美術館」ということですね。
ですから、ビクトリア朝時代のドアノブコレクションを見てきた、という話にぴったり合う美術館で、その美術館なら確かにそういう展示をやっていそうだと思えるということです。

チャンドラーの Without me? は「俺なしで、俺抜きで二人だけで行ってきたのか?」ということ。
「俺も行きたかったのに、行くなら俺にも声を掛けてくれよ」ということですが、これはもちろんジョークで、あまり楽しくなさそうな展示を見てきたんだな、と言う代わりに、「すごく面白そうなのに、どうして俺を誘ってくれなかったんだよ」という皮肉を言っているのですね。

エミリーの言う My uncle は、恐らく、フレンズ4-14その1 に登場した、レイチェルの上司のウォルサムさんでしょう。
drag は「引く、引きずる」。パソコンのマウスのドラッグも drag ですね。
その「引きずる」というニュアンスから、「人を無理に引っ張り出す、無理やり連れて行く」というニュアンスにもなります。
ロスと私は別に行きたくなかったんだけど、叔父様が無理やり私たちをそこに連れて行ったのよ、というニュアンスで、いやいや引きずられていった感じが出ているのですね。
but という逆接の後、actually it turned out to be really interesting となっているのは、「つまらないと思って行ったけど、実際には実に面白いものであることがわかったのよ」という感覚になります。

ornate は「飾り立てた、華美な、装飾の凝った」。
ornament 「オーナメント、飾り、装飾」という単語がありますが、恐らく関連語でしょう。

エミリーがドアノブをみんなに見せた後の、モニカのセリフが面白いです。
but here というのは、その前の in England との対比で、but here in the U.S. 「イギリスではどうだか知らないけど、ここアメリカでは」というニュアンス。
take stuff は「ものを取る」で、暗に「ものを盗む」ことを言っています。
展示されていたドアノブ、きれいだったのよ、ほら見て、と手の中のものを見せたのが、まるで展示物を盗んできたみたいに思えるからですね。
「展示物は勝手に取っちゃいけないことになってるのよ。イギリスの美術館ではどうだか知らないけど」とモニカは言っているわけで、イギリスでは展示物を勝手に取ってもいいわけ?みたいなニュアンスにもなります。
もちろん、エミリーが本当にくすねてきたと思っているわけではないでしょうが、何の説明もなく「ほら、これよ、見て!」みたいに言ったので、ちょっとからかってみたのでしょう。

エミリーは、展示物を盗んできたんじゃなくて、これはギフトショップでゲットしたものよ、と言っています。
They have really lax security there. の they は、その美術館を管理している人、lax は「ゆるい、手ぬるい、だらしがない」で、今回のように security の話だと、「警備が厳しくない、手ぬるい、手薄である」ということです。
「ギフトショップではセキュリティが手薄だ」というセリフはつまり、展示物は厳重に警備されていたけれど、ギフトショップは手薄だったから、そこからいただいてきたのよ、と言っていることになります。
「アメリカでは展示物を盗んじゃいけないのよ」に対して、「これは警備の手薄なギフトショップで手に入れた」とエミリーが答えたので、チャンドラーはびっくりした顔をしています。
それで「今のはウソよ、ジョークよ」とエミリーが言うことで、みんなが笑っているわけです。
真面目そうなエミリーですが、彼女なりのジョークだったということですね。

ギフトショップで品物を買った場合は、bought (buy) ではなく、got (get) を使うことも多いです。
bought と言うと「お金を出して買った」ことが強調されます。
ここでは、got という表現を使うことで、実際には bought 「お金を出して買った」けれど、「買った」のか「(盗んで)手に入れた」のかがわからない表現になっているため、その後の They have really lax security there. が生きてくるのですね。


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2010年02月15日

浴室ではなくトイレ フレンズ4-16その1

シーズン4 第16話
The One with the Fake Party (レイチェルのラブ・アタック)
原題は「にせのパーティーの話」


弟夫婦の代理母になっているフィービーは何だかイライラしています。
フィービー: I-I can't find anything that I wanna eat. Everything I eat makes me nauseous. I'm telling you, being pregnant is no piece of cake. Ooh, cake! (Chandler shrugs, and Phoebe grimaces.) No. (食べたいものが何も見つからないの。何を食べても吐き気がするのよ。言っとくけど、妊娠するってことは「ピース・オブ・ケイク[ケーキ](簡単なこと)」じゃないわ。あぁ、ケーキ! [チャンドラーは肩をすくめ、フィービーは顔をしかめる] (ケーキも)ダメね。)
モニカ: Aww, honey, I'm sorry. (あー、ハニー。大変ね[同情するわ]。)
フィービー: God! Ooh! What is that smell? It's coming from the bathroom. Ooh! (She goes to the bathroom.) (まあ! おお! あの匂いは何? バスルームから匂いがするわ。ああ! [フィービーはバスルームに行く])
チャンドラー: Wow! Pregnancy does give you some weird cravings. (わお! 妊娠っていうのは奇妙な渇望をもたらす[奇妙なものを食べたがるようになる]んだねぇ。)

妊婦さんになっているフィービーは、妊婦特有の症状を訴えています。
Everything I eat makes me nauseous. を直訳すると、「私が食べるものはすべて、私に吐き気を催させる」ですから、何を食べても吐き気がしちゃうの、ということ。
フレンズ2-22その5 でも説明しましたが、a piece of cake は「簡単でたやすいこと、お茶の子さいさい」という意味でしたね。
自分の言った (no) piece of cake という言葉に反応して、「そう、ケーキなら食べられるかも?」と想像してみたけれど、やはりあれも吐き気が起きそう、と思って No. と言っています。

その後、何かの匂いにフィービーは反応します。
バスルームから匂いがする、と言って、その匂いの原因となるものを捜しに行きます。
何を食べても吐き気がするけど、この匂いは食欲がそそられる、と言いたいのですね。

craving は「切望、渇望」。have a craving for... だと「…が欲しくて・食べたくてしかたない」。
動詞 crave は「…をしきりに欲しがる」ですね。
ですから、チャンドラーのセリフは、「妊娠したら変なものを食べたくなるんだねぇ」とあきれている感じになります。

「バスルーム」から匂いがするものに反応していることを weird だと言っているのですが、このセリフが面白いのは、日本人がイメージする「バスルーム、浴室」ということではなく、「bathroom=トイレ」だからのような気がします。
「トイレに行く」は、go to the bathroom ですよね。

チャンドラーは、「浴室から匂いがするもの、つまり、石鹸やシャンプーなどを食べたがるなんて変わってる」と言いたいのではなくて、「トイレのにおい(臭い)に食欲をそそられるなんて、トイレのにおいの原因となるもの(これ以上は言いません…笑)を食べたいと思うなんて、妊娠による味覚の変化はすごいものがあるんだね」と言っているように思いました。
「食べ物ではないもの」ではなくて、「とても食べられる代物ではないもの」に食欲を示していることを weird だと言っている、ちょっとお下品なジョークだったようですね。
石鹸やシャンプーを食べたがるのもかなり weird ではありますので、これがチャンドラー以外の人のセリフならば「石鹸やシャンプーの匂いに反応した」という風に取ることもできそうですが、ジョークの天才チャンドラーがわざわざこのセリフを言っていることから、やはり「トイレから来る臭いに反応した」と解釈するのが面白い気がするのです。
bathroom と聞いて、「浴室」ではなく「トイレ」を思い浮かべられるかどうか、が、このセリフの面白さを理解する鍵になるような気がします。

チャンドラーは極端なジョークを言っているようですが、話の流れから、フィービーはいい匂いのする石鹸かシャンプーでも食べたくなったのかな?と想像できますね。
ですが、結局、フィービーが反応したのは、ジョーイがシャワー中に浴室に置いていた、bologna sandwich 「ボローニャ・ソーセージを挟んだサンドイッチ」だということが判明します。
サンドイッチを浴室に置いているなんて食いしん坊のジョーイらしい、というオチにもなりますし、フィービーはベジタリアンなのに、妊婦になったらソーセージのような肉を食べたくなってしまった、ということもわかります。
チャンドラーの言うような weird cravings ではなくて、まだ良かったですね。


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2010年02月11日

石で洗車してパパを泣かせた フレンズ4-15その6

エミリーの元彼たちとのラグビーの試合は、エミリーが彼らの弱点をロスに教えてくれたため、ロスの勝利に終わったようです。
ロス: I made a man twice my size cry! I mean, I haven't done that since I was four and I washed my dad's Porsche with rocks. (僕は、僕の2倍のサイズの男を泣かせたんだ! そんなことはあの時以来だ。僕が4歳で、パパのポルシェを石で洗った時以来だよ。)
エミリー: You really enjoyed yourself, didn't you? (あなたは本当に楽しんでいたわよね?)
ロス: Please! Are you kidding? I-I hurt three huge men. I gave a guy a bloody nose! I mean I-I'm not proud of it, but, I really am! And it's all because of you. Yeah, wonderful, amazing you. (よしてよ! 冗談だろ? 僕は3人のでっかい男どもにケガをさせたんだぞ。一人のやつには、鼻血を出させた! 僕はそのことを誇りに思ってはいないけど、でも、本当に僕は誇りに思うよ! そして、すべては君のお陰だ。そうだよ、素敵で素晴らしい君のね。)
エミリー: I think you've got a concussion. (あなたは脳しんとうを起こしたようね。)
ロス: No, no, I'm serious. Thank you. (違う違う、僕は真剣だよ。ありがとう。)
エミリー: You're welcome. (She hugs him tightly and he winces.) I'm sorry. Did that hurt you? (どういたしまして。[エミリーがロスをきつくハグすると、ロスは(痛みで)顔をしかめる] ごめんなさい。今のは痛かった?)
ロス: It's worth the pain. (She goes to hug him again.) Y'know what, you know what? It's not. (その痛みを受けるだけの価値があるよ。[エミリーは再びロスをハグしようとする] ねぇ、わかる? (やっぱり)(その痛みを受けるだけの)価値はないよ。)

twice は「2倍に、2倍で」という意味なので、twice my size は「僕のサイズの2倍の(大きさの)」。
twice my size が、前の a man という名詞を後ろから修飾している形(後置修飾)です。

ロスはサイズが2倍の男を泣かせた!と喜んでいます。そして、こんなことはあの時以来だと言って、前にもそんなことがあったことを語っていますね。
サイズが2倍の男を泣かせたという過去の経験では、自分は4歳で、パパのポルシェを石で洗ったと言っています。

washed ... with rocks というのがポイントですね。
4歳で小さかった頃、パパがスポンジなどで車を洗っているのを見て、ロスは見よう見まねで、地面に落ちていた石を拾って、パパと同じように車を「洗った」のでしょう。
ロスは洗っているつもりでも、こすりつけているのが石なので、パパの大切なポルシェは傷だらけ。
でも小さなロスは、パパを困らせるために傷つけたのではなく、パパの洗車の真似をしただけ。
そのことをわかっているパパは、いたずらをしたわけでもなく良かれと思ってやったロスに対して、怒ることもできず、ただ泣くしかなかった。
つまり、4歳のロスにとっては2倍ほどの大きさのパパを、石で洗車することで泣かした、ということなのですね。
wash という言葉が使われていることで、小さなロスは「洗った」つもりだった、だからパパは怒るに怒れず泣くしかなかったんだよ、ということがわかる仕組みです。

enjoy oneself は「自分自身を楽しませる」ですから、「楽しんでいる、楽しく過ごす」という意味。
「あなたは本当に楽しんでいたわよねぇ」というエミリーに、Please! Are you kidding? と返しているのは、「楽しんでいた、なんて甘っちょろいもんじゃない。超興奮状態だったよ」という感覚でしょう。
bloody nose は「鼻血」。
I-I'm not proud of it, but, I really am! は、相手をこてんぱんにやっつけたことを、そんな誇らしげに自慢そうにいうつもりはないけど、でも…やっぱり自慢かな? みたいに、正直な気持ちを言い直している感覚でしょうね。

concussion は「脳しんとう」。
wonderful で、amazing な君のお陰だよ、とクサいほどのセリフを言っているので、「そんなこと言うなんて、どこかに頭をぶつけて脳しんとうでも起こしてるんじゃないの? 頭がちょっとヘンになっちゃってるんじゃないの?」と、照れ隠しでキツい言葉を言っているのですね。
日本語でもあまりキザなことを言い過ぎると、「どっか頭でも打った?」などとへそ曲がりな返しをしてしまうことがありますが、そういう感覚と同じですね。

It's worth the pain. は「その痛みの価値がある」。
そんな痛い思いをしても構わないと思えるほど、エミリーのハグは意味がある。君がそうやって感謝の気持ちでハグしてくれるのは、その痛さを我慢できるほどの価値があるよ、と言っているのですね。
それを聞いてまたハグしようとするエミリーですが、「やっぱり、この痛みはそんなきれいごとでは耐えられないや」とばかりに、「やっぱり、そんな痛みを受けるだけの価値はない、やっぱり痛いからハグするのはやめて」と言っているのですね。
恋人にかっこいいところを見せようと、キザなことを言ってみたのですが、やはりその激痛には耐えられないので、いいかっこをするのをやめた、ということです。


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2010年02月08日

25ドルで3時間待つだけ フレンズ4-15その5

部屋にあるスイッチが何のスイッチかわからず、ずっとそのことばかり考えているモニカ。
レイチェルが部屋に帰ってくると、モニカはテーブルの上に、大きな図面を広げています。
レイチェル: (refers to the table) What are these? ([テーブルを指して] これは何?)
モニカ: Electrical plans for the building. (この建物の電気の配線図よ。)
レイチェル: Okay, okay, okay, should I be scared? (わかった、わかった、わかった。私は(ここで)怖がるべきかしら?)
モニカ: I know that switch does something, okay? So-so I went down to City Hall and got these. All I had to do was pay $25 and wait in line for three hours. (私にはわかるわ、あのスイッチは何かの役目があるのよ、そうでしょ? 私は市庁舎に行って、これを入手したの。25ドル払って、列に並んで3時間待てばいいだけだったわ。)
レイチェル: Wow! If only more people knew! (まあ! もっと多くの人がそのことを知っているといいのに!)

plan は「計画」ですが、「図面、設計図、平面図」という意味もあります。
electrical plan は「電気の図面」ということですから、「電気の配線図」です。
Should I be scared? は「私は怖がるべき?」ですね。
何のスイッチかわからないことが気になってしょうがないモニカは、とうとう、この建物の配線図まで入手したということです。
それを知ったレイチェルは、そこまでしたモニカにあきれて、「私はこのモニカの行動を見て、ビビるべきよね?」と言っているわけです。
長い付き合いで、何かにこだわり出すと果てしない人だとわかっているレイチェルですが、さすがに配線図まで広げている姿を見ると、「モニカがどんな人かよくわかっているさすがの私も、だってモニカだもん、それくらいのことするわよ、なんて普通に受け止めちゃだめよねぇ? 怖いなーと思うのが普通よねぇ?」という感じでしょう。
「あなた、そこまでするなんて、怖すぎるわよ」という代わりに、「ここは怖がるべき?」と言っているのですね。

that switch does something は「あのスイッチは何かをする」、つまり、スイッチであるからには何かを動かすスイッチなのよ、何かの役目、何かの意味がある、ということ。
文頭に I know がついているのは、何の理由もなしに壁にスイッチが付いてるなんてあり得ない、という考えから、「何か役目があるってことが自分にはわかる」という感覚でしょう。
City Hall は「市庁舎、市役所」。文頭が大文字になっていることから、NY市庁舎ということですね。

All I had to do was... を直訳すると「私がしなければならなかったすべてのことは…だった」で、つまりは、「私は…すればいいだけだった」という意味になります。
つまり、モニカは、この配線図を入手するのに、25ドル払って、列に3時間並べばいい”だけ”だった、と言っているのですね。
事実は、25ドル”もの”お金を払って、列に3時間”も”並ばないと手に入らない、ということなのですが、それをさも大したことないように、「たったそれだけの費用と労力でゲットできたのよ」と言っているのです。
壁のスイッチの意味を知りたいと思ったら、そんな苦労も平気である、というモニカの性格もよくわかりますし、「たったこれだけのことで図面を手に入れられたんだから」みたいに言うところも、負けず嫌いのモニカらしいセリフですね。

If only more people knew! は、If only...! 「…でありさえすれば!」を使ったフレーズです。
この場合、仮定法が使われることが多く、ここでも knew という仮定法過去が使われています。
「もし多くの人が(そのことを)知っているならば(いいのに)!」という感覚で、「実際にはみんなそれを知らないけれど、もし知っていれば(いいのに)」という仮定のニュアンスが入るため、仮定法が使われるのですね。

モニカが「たった25ドル払って、3時間並ぶだけで手に入るわよ」と言ったので、「それだけのことでこんなにすごい図面が手に入るなんて知らなかったわ。もっとたくさんの人がそれを知っていたら、みんなモニカと同じように”簡単に”その図面を手に入れることができるのにねぇ」みたいなことを言っているのです。
「そんなに簡単に手に入るってことを他の人が知ったら、みんなそれを欲しがって市庁舎に殺到するでしょうね。そんなお得な情報をみんなが知らないなんて残念だわ」みたいに言って、「たったこれだけで図面が入手できたんだから」と発言したモニカに皮肉を言ってみた、ということですね。


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2010年02月05日

知ってる古生物学者で最高にタフ フレンズ4-15その4

エミリーの友人であるイギリス人男性たちと公園でラグビーをする約束をしてしまったロス。
二人のうち一人はエミリーの元彼なので、ロスは闘志を燃やしています。
ロス: Well, you should've seen the guy that she used to go out with. I mean, he's like "Joe Rugby."! (そうだな、彼女が以前に付き合っていた男を君らも見るべきだったね。ほら、彼は「ジョー・ラグビー」(みたいな感じ)なんだよ。)
フィービー: You're kidding! And he plays rugby? That's so funny! (Realizes) Oh, I see. You did that. All right. (冗談でしょ! それでその彼はラグビーをやってるの? それってすごく面白い! [気づいて] あぁ、わかった。そういう意味で言ったのね。わかったわ。)
ロス: Anyway, she thought the very idea of me playing rugby with him was like hilarious. So I'm gonna show her how tough I really am. (とにかく、僕が彼とラグビーをするっていう(まさに)その考えが、笑っちゃうようなことだって彼女は思ってたんだ。だから、僕は僕が本当にどれほどタフかってことを彼女に見せるつもりだよ。)
レイチェル: (starts laughing, Ross stares at her) I'm sorry. I'm sorry. You're right, you are a tough guy. You're the toughest palaeontologist I know. ([レイチェルは、フフフ…と笑い始める。ロスはレイチェルをじっと見る] ごめんなさい、ごめんなさい。あなたの言う通りよ、あなたはタフな男だわ。あなたは私が知ってる(中で)最もタフな古生物学者よ。)

エミリーの元彼はがっしりした体格だったので、ロスは彼のことを Joe Rugby と表現しています。
典型的なアメリカ人男性Joe フレンズ3-12その21 でも説明しましたが、Joe というのは「典型的なアメリカ人男性」を表す名前です。
今回の彼はイギリス人ですが、男性によくある名前である Joe を使って、「ミスター・ラグビー」「ラグビー太郎(?)」みたいに、いかにもラグビーやってます!みたいな男なんだよ、と表現しているわけですね。
フィービーがそれを聞いて笑っていますが、フィービーは彼が「ジョー・ラグビー」という名前、つまり名字がラグビーさんだと思って、「ジョー・ラグビーって人が実際にラグビーをやってるの? 面白い!」と喜んでいます。
しばらくしてから、それが本当の名前でないと気づいていますね。
アメリカでは典型的な男性名として Joe を使うことが多いので、それに気づかず本当の名前だと思った、というのは、いくらフィービーがトンチンカンなことを言う人であっても、ボケとしてちょっと無理があるような気もしますが、日本人の場合だと、本当にそれが彼の名前だと思ってしまう可能性は大いにあります。

エミリーに「ロスがラグビーですって?」みたいに笑われたのをロスはずっと気にしているようで、僕がタフなところを見せてやると意気込んでいます。
その後のレイチェルのセリフが面白いですね。
タフだと言ったロスを笑った後、You are a tough guy. You're the toughest palaeontologist I know. と言っています。
最初のセリフは、「あなたはタフな男だわ」でいいのですが、その次が、「私の知っている(中で)最もタフな古生物学者」になっています。
You're the toughest guy in the world とか、You're the toughest guy I've ever seen とか、You're the toughest guy I know とかなら、「世界で最もタフな男」「私が今まで出会った最もタフな男」「私の知ってる最もタフな男」となり、彼のタフさを認めたセリフになるのですが、実際にレイチェルが言ったのは、the toughest guy ではなく、the toughest palaeontologist 「最もタフな古生物学者」。
レイチェルの中では、古生物学者とスポーツマンというものが結びついていないでしょうから、そういうあまりスポーツが得意でない職業の人の中で、あなたは最もタフだわ、と言っているのですね。
実際の話としては、古生物学者でなおかつすごいスポーツマンという人もいるでしょうから、そこにせめて in the world がついていれば、「世界で最もタフな古生物学者」となって、それはそれで名誉なことかもしれません(笑)。が、レイチェルは the toughest palaeontologist I know と言っています。
私の知ってる古生物学者の中で最高にタフ、という意味になるのですが、元彼のロスが古生物学者だったからと言って、古生物学者そのものに興味のなさそうなレイチェルが、ロス以外の古生物学者をたくさん知っているとも思えません。
もう少しありふれた職業名ならその職業の人をたくさん知っていることになり、その中で最高というのは褒め言葉になりますが、古生物学者はそんなにあちこちで遭遇する職業ではありませんね。
「私の知ってる中で最高にタフな古生物学者」と言っても、レイチェルは古生物学者をロスしか知らないので、それでは全然褒め言葉になっていない、ということです。
guy ではなく、palaeontologist と限定した上、さらに、I know 「私の知ってる」とさらに範囲を狭めた結果、比較する相手がいない状態で最高にタフだと言っていることになるのですね。


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2010年02月02日

まさにこのこと トークアバウト フレンズ4-15その3

レイチェルと一緒に行ったネイルのお店で、ジャニス(!)と再会してしまったチャンドラー。
またジャニスの勢いに押されてデートしてしまったのですが、帰りに寄ったセントラルパークでジャニスに別れを告げようとします。
チャンドラー: (laughs) Okay, we have to talk. I'm just getting out of a very serious relationship. ([ジャニスの例の笑い声を受けて笑って] よし、俺たちは話をしなきゃ。俺はものすごく真剣な(男女)関係から抜け出そうとしてる[を忘れようとしてる]ところなんだよ。)
ジャニス: I know. And I'm just getting out of a marriage. I mean, talk about "meant to be." (わかってるわ。そして私は結婚[婚姻関係]から抜け出そうとしてる[を忘れようとしてる]ところなの。つまり、まさに「運命づけられてる」っていうのはこのことね。)
チャンドラー: Right. But I just think that this is happening too soon. (そうだね。でもこんなこと(君との関係を始めること)はあまりにも早すぎると思うんだけど。)
ジャニス: Oh, too soon, too schmoon! Face it, honey, I am not letting you get away this time. (あぁ、トゥー・スーン、トゥー・シュムーンね! 現実を見て[現実から目を背けないで]、ハニー。今度はあなたを逃がしはしないわよ。)

We have to talk. は誰かと込み入った話を落ち着いてしたい時の決まり文句ですね。
「君に聞いて欲しい話がある、じっくり話し合いたいことがある」というようなニュアンスです。
チャンドラーもジャニスも、I'm just getting out of a... という同じフレーズを使って、「自分はちょうどあることから抜け出ようとしているところ」だと言っています。

チャンドラーの a very serious relationship とは、フレンズ4-13 で別れてしまったキャシーとの関係ですね。
ジャニスは、マットレス・キングの社長さんと結婚していて、一時期そのダンナさんと離婚しそうになっていた時期がありました。ちょうどその頃、チャンドラーに再会し、しばらく付き合っていたのですが、ジャニスはやはりそのダンナさんのことが忘れられず、フレンズ3-8 で、ジャニスはその社長さんの方を選ぶことに決めた、という話になっていました。
このエピソードの最初の方で、再会したモニカに「どうしてた?」と聞かれ、ジャニスは "Oh, well, I’m divorced." と答えていましたので、結局、そのダンナさんとも離婚してしまったようですね。

俺は真剣な関係を終えたばかりだから、とても次の関係を始めようという気持ちにはならない、とチャンドラーは言っているのですが、ジャニスはそれを受けて、「私だって結婚という、ある意味、もっと真剣な関係を終えたばかりなのよ」と言っています。
真剣な関係が終わったばかりなのは、何もあなただけじゃないわ、私だってそうなのよ、ということです。

talk about "meant to be." について。
talk about は「…について話す」ということですが、このように、Talk about...(!) として使われると、「まさに・実に・すごい…である」「…とはまさにこのことである」というような意味になります。
強調する言い方なので、語尾に感嘆符がつくことが多いです。
(be) meant to be は「…であるように運命づけられている」。

隠れた主語の神が前面に出てくる フレンズ3-16その13 でも触れたのですが、マーク・ピーターセンさんの 続・日本人の英語 (岩波新書) の、p.8 「小指に結んだ赤い糸」で、You were meant for me. というフレーズについての説明があり、そこに、meant についての興味深い解説があります。

以下、一部引用させていただきますと、

p.10 隠れた主語は「神」
"were meant for" という英語は、受動態である。ということは、能動態の "meant for (mean for の過去形)もあるはずである。それに、その主語もどこかにあるはずである。つまり、
Who meant you for me? という問題になる。

p.11 "mean" の受動態の多くの場合、その「つもり」をもつ、背景にある主語は「運命」、あるいは、もっと厳密に言えば「造物主」である。「神」である。


つまり、mean の主語は「神」である、ということで、ジャニスは、「神様によって運命づけられてる、っていうのはまさにこのことね」と言っているのですね。
二人ともちょうどシリアスな関係が終わったばかりの状態で出会った、二人がこうして出会ったのは神の思し召しなのよ、二人はフリーになって再び出会う運命だったのよ、と言いたいわけです。

ジャニスを拒みたい(笑)チャンドラーは、関係が終わったばかりだから、今はそんな気になれない、という理由に使おうとするのですが、ジャニスにしてみれば、「何のしがらみもなく堂々と付き合えるんだから却って好都合よ、二人が再び恋人に戻れるように、神様が二人の前の関係を終わらせるようにしてくれたのよ」と言っているということです。

このことが起こるのは、つまり、こんな風に別れた直後に誰かとまた関係を始めるのは、too soon 「早すぎる」とチャンドラーは言っています。
その too soon という言葉を聞いて、ジャニスは、too soon, too schmoon と返しています。
フレンズ3-19その5 で、
レイチェル: It's not very fair to you. (あなたにとってはあまりフェアじゃないわよね。)
マーク: Ahh! Fair, shmair. (あー! フェアー・シュメアーだよ。)
というやり取りがありましたが、この schmoon というのは、その shmair と同じような使い方だと思います。
その記事のコメント欄で教えていただいたのですが、イディッシュ語(アメリカなどの国々でユダヤ人が使う言語)は、sh- や sch- で始まる単語が多く、shm- や、schm- をつけた言葉を直後に繰り返すことで、やや否定的なニュアンスを出す、という使い方があるようです。

ここでも、too soon と言ったチャンドラーに、「何が too soon よ、ばかばかしいわ」のような否定的なニュアンスで、too soon, too schmoon と言ったのですね。
一種の言葉遊びのような感覚で、「しかし…」「しかしも、かかしもない!」みたいに返すのと似ている気がします。


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2010年01月28日

1776年のアメリカ独立宣言 フレンズ4-15その2

ロスがイギリス人女性エミリーと夜の街をデートしていたところ、エミリーの友人であるイギリス人男性2人(リアムとデボン)に出会います。
その男性がスポーツのユニフォームのようなものを着ているのを見て、
ロス: So uh, what, were you guys playing soccer or someth-- or should I call it (In an English accent) "football"? (それで、その、君たちはサッカーか何かをプレーしてたのかな? …いや、こう呼ぶべきかな [イギリス風アクセントで] 「フットボール」?)
デボン: We were playing rugby. (僕らはラグビーをしていたんだ。)
リアム: In fact, we're playing a game at the park tomorrow. You're welcome to play too if you want. (実は、明日、公園で試合をする予定なんだ。君が望むなら、君も自由にプレイに参加していいよ。)
エミリー: (laughs) Ross play rugby? I don't think so. ([笑って] ロスがラグビーをする、ですって? 私にはそう(ロスがラグビーをするとは)思えないわ。)
ロス: What's ah, what's so funny about that? (僕がラグビーをすることの、何がそんなに面白いんだよ?)
エミリー: Well, I mean, you're American, to start with. You don't even have rugby here. (そうねぇ、だって、そもそもあなたはアメリカ人だもの。ここ(アメリカ)にはラグビーはないでしょ。)
ロス: Well, we didn't have freedom here until 1776 either, so…. (そうだねぇ、ここ(アメリカ)には、1776年までは自由もなかったんだ、だから…)

イギリス人男性の着ている服がサッカーのユニフォームだと思ったロスは、「サッカーでもしてたの?」と尋ねていますね。
その後、「あぁ、君たちはサッカーじゃなくて、フットボールって呼ぶんだっけ?」と言い直しています。
イギリスでは日本で言う「サッカー」のことを football と呼ぶのですね。
アメリカで、football と言えば、American football のことになります。
相手がイギリス人なので、そういう呼び名の違いを使って、「あぁ、君たちの国では、フットボールって言うんだよな?」と言っているわけです。

その後のセリフから、二人の男性がしていたのは、サッカーではなく、ラグビーであることがわかります。
be welcome to は「自由に…してよい」ですね。「…するのはウェルカムだよ」と言ってもわかりそうな感覚ですね。
「良かったら一緒にどう?」みたいにロスが誘われたのを見て、エミリーは「ロスがラグビーですって!?」みたいに驚き、笑っています。
似合わない、イメージが違う、あり得ない、という感じですね。
「ロスがラグビーなんて…」と笑われたのでムッとしたロスは、僕がラグビーすることの何がおかしいんだ? 僕がラグビーをしたら変だって言うのか?とエミリーに尋ねます。

エミリーの答えた理由は、「あなたはアメリカ人だし、アメリカにはラグビーという競技がないでしょ」ということ。
to start with は「まず第一に」。to begin with とも言いますね。
You don't even have rugby here. の here は、エミリーの故郷イギリスではなく、「ここアメリカでは」という感覚。
ここアメリカでは、あなたたち(アメリカ人)はラグビーを持っていない、というのはつまり、「ここアメリカにはラグビー(というスポーツ)が存在しない」ということ。
even がついているのは、「ラグビーという競技がありさえしない、存在さえしない」という感覚で、いつもラグビーをやっているこの人たちとラグビーするどころか、ラグビーをした経験さえない、ルールも全然知らないでしょ、という感じでしょう。

You don't have... と言われたロスは、同じように、We didn't have... を使って、「君はアメリカにはラグビーがない、っていうけど、昔は…もなかったんだ」と言っています。
We didn't have freedom here until 1776 either. は、「1776年まではここアメリカには自由もなかった」。
1776年と言えば、アメリカ独立宣言の年ですね。
アメリカはイギリスから独立したので、「アメリカにはラグビーがない、って言われたけど、君たちの国イギリスから独立するまでは、この国には自由もなかったんだよ」と、イギリス人である彼らに対して、皮肉を言っている、ということです。
相手がイギリス人だから、イギリスからの独立である独立宣言のネタを使うのが皮肉としてはより効果的ということでしょう。
1776年のアメリカ独立宣言は日本人も歴史(世界史)で習う事柄なので、それを知っていれば日本人にもわかりやすいジョークになりますね。


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2010年01月19日

aがourに変わるオチ フレンズ4-15その1

シーズン4 第15話
The One with All the Rugby (チャンドラー、イエメンに行く!!)
原題は「ラグビーばかりの話」


ネイルサロンにいるレイチェルとチャンドラー。チャンドラーはレイチェルに連れて来られたようです。
チャンドラー: Y'know, I can't believe I'm getting my nails done! And you said it was gonna be fun. (pause) Which it kinda is. Also, you said there would be other guys here. There are no other guys here. (ほら、俺がネイルを(きれいに)してもらってるなんて信じられないよ。それに君は楽しくなるって言ったのに。[沈黙] [きれいになった爪をじーっと見て] まあちょっと楽しいけどね。それに、ここには他の男性もいるだろう、って言ってたのに。ここには俺の他には男がいないじゃないか。)
レイチェル: Chandler, there's a guy right over there. (Points to the counter) (チャンドラー、ちょうどあそこに男性が一人いるわよ。[カウンターを指差す])
チャンドラー: That's a mailman! That's our mailman! (Waves to the mailman) (Sarcastic) Hi. How are ya? (あれは郵便屋さんだろ! あれは俺たちの郵便屋さんだ! [郵便配達人に手を振る] [皮肉っぽく] はーい、元気?)

チャンドラーは、ネイルをこんな風にきれいにしてもらってるなんて信じられないよ、と言っています。
fun(楽しいこと)になるって言ったのに、と不満を述べているようですが、自分の指をまじまじ見た後で、Which it kinda is. つまり、It kinda is fun. 「ちょっと楽しいね」と言っているのがチャンドラーらしいです。
何だ、文句を言いながら結構楽しんでるんじゃん!という感じですね。

その後で、「他の男性も来てるって言うから来てみたのに、男性は俺しかいないじゃないか」とも言っています。
するとレイチェルは、あそこに男性がいるわ、と言って、カウンターにいる人を指差します。
その男性は mailman 「郵便配達人」。つまりお客さんではなくて、その店に郵便を届けに来ているだけの人(笑)。
「男ってったって、あれは手紙を届けに来ただけの郵便屋さん(a mailman)じゃないか」と言っているのですが、その後、our mailman と言い直しているのが面白いですね。
ある一人の郵便屋さん、たくさんいる郵便配達人の一人(a mailman)と思っていたら、それは、自分たちにいつも郵便を届けてくれる顔見知りの郵便屋さん(our mailman)だとわかった、ということです。
知り合いなので、チャンドラーは彼と挨拶を交わしているのですが、ネイルサロンにいるのを見られたのが恥ずかしいので、へにゃへにゃ声の挨拶になっています。

That's a mailman! That's our mailman! という、一見同じセリフの繰り返しに見えるような文章ですが、実は a と our を変えることで、大きな意味の変化が生まれるのですね。
「男性もいるわ、ってあれは客じゃなくて郵便屋さんだろ」と言った後、「おまけにあれはただの郵便屋さんじゃなくて、俺がよく知ってるなじみの郵便屋さんじゃないか!」と言うことで、「他にも男がいるっていうからついてきたのに、客の男は俺しかいないし、おまけに顔見知りに俺がネイルをしてもらってるところを見られちゃったじゃないかー!」ということですね。

英語の音声だけでこれを見ていて、a mailman が our mailman に変わることでオチになっていることに気付ければ、「いい感じ」だと思います。


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