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モニカを捜しに、自宅に戻って来たチャンドラーは、廊下でゴミを出しに行こうとしているジョーイに会います。
ジョーイは、「モニカはカバンを持って出て行った。両親のところに行った」とチャンドラーに告げます。チャンドラーは口を両手で押さえて、泣きそうな声で、
チャンドラー: I can't believe I ruined this. (俺が今回のことをダメにしたなんて信じられないよ。)
ジョーイ: I am so sorry, man. (ほんとに残念だな。)
(He walks dejectedly into his apartment to find it lit with about a thousand candles and Monica standing in the living room.)
チャンドラーが落胆してアパートメントに入ると、約1000個もの(たくさんの)キャンドルが灯っていること、モニカがリビングに立っているのに気づく。
モニカ: You wanted it to be a surprise. (あなたは驚かせたかったんでしょ。)
(He turns to look at Joey who smiles slyly and closes the door leaving them alone.)
チャンドラーは振り返ってジョーイを見る、ジョーイはいたずらっぽく微笑んで、彼ら二人だけを残してドアを閉める。
チャンドラー: Oh, my God. (なんてことだ。)
(Monica gets down on one knee.)
モニカが、片膝をつく(ひざまづく)。
モニカ: Chandler... In all my life... I never thought I would be so lucky... (Starting to cry) as to... fall in love with my best... my best.... There's a reason why girls don't do this! (チャンドラー… 私の今までの人生の中で…私がそんなにもラッキーだなんて思ったことなかった、[泣き出す] 恋に落ちるほどに(ラッキーだなんて)…私の一番の…一番の…。女の子がこれ(プロポーズ)をしないのには理由があるのよ!)
チャンドラー: Okay! (He joins her on one knee) Okay! Okay! I'll do it. I thought... (Starting to cry, pauses) Wait, I-I can do this. (Pause) I thought that it mattered what I said or where I said it. Then I realized the only thing that matters is that you, (Pause) you make me happier than I ever thought I could be. (Starting to cry again.) And if you let me, I will spend the rest of my life trying to make you feel the same way. (Pause as he gets out the ring.) Monica, will you marry me? (わかった! [チャンドラーは片膝をついて彼女に加わる] わかった、わかった! 俺がするよ。俺は思ってたんだ… [泣きそうになって、少しの間があって] ちょっと待って。俺はこれをちゃんとできるから。[間があって] 俺は、俺が言うこととか、俺がそれをどこで言うかとかが重要なんだと思ってた。そして気付いたんだ。重要なのはこのことだけだって、君が [間があって] 俺が可能だと思っていた幸せ以上に、君が俺を幸せにしてくれるってことがね。[また泣きそうになる] そして、もし君が俺にそうさせてくれるなら、君を俺と同じような気持ちにさせるように残りの人生を過ごすつもりだ。[間があって、チャンドラーは指輪を取り出す] モニカ、俺と結婚してくれる?)
モニカ: Yes. (はい。)
(The crowd goes wild as he puts the ring on her finger. They hug and kiss this time as an engaged couple.)
チャンドラーがモニカの指に指輪をはめた時、聴衆(観客)は熱狂する。二人はハグしてキスする、今回は婚約したカップルとして。
モニカ: I knew you were likely to take a wife! (あなたが妻を迎えるだろうって、私にはわかってたわ!)
(They hug again.)
二人はまたハグをする。
モニカが出て行ったとジョーイから聞いたチャンドラーは、泣きそうな顔をしています。
自分がくだらない計画を立てたせいで、すべてをめちゃくちゃにしてしまったなんて…と後悔していますが、自宅のドアを開けると、そこにはたくさんのキャンドルが灯っていて、出て行ったはずのモニカが立っていました。
You wanted it to be a surprise. は、あなたは、今回のプロポーズを a surprise 「驚き、驚くべきこと」にしたかったんでしょ、と言っている感覚になるでしょう。
あなたが驚かせようとして、いろいろお芝居をして嘘をついてたこと、私にはわかってるわ、と言っているわけですね。
モニカが出て行った、というのは嘘だったとわかったチャンドラーは、「ジョーイ、お前はこのことを知ってたんだな」と言うように、後ろのジョーイを振り返ります。
ト書きにある slyly は、この場合は「いたずらっぽく」という感覚ですね。
sly (発音はスライ)という形容詞は、「ずるい、悪賢い」という意味もありますが、「いたずらな、茶目っ気のある」という意味もあり、今回の場合はジョーイの表情を見てもわかる通り、いたずらっぽく茶目っ気たっぷりに微笑んだ、ということになります。
まだ状況が信じられないチャンドラーは、Oh, my God. としか言えませんが、その後のト書きにある、Monica gets down on one knee. の瞬間は、フレンズの中でも、感動的な名シーンだと言えるでしょう。
このシーンは何度見ても泣けてしまいますね。
アメリカのドラマや映画を見ていると、プロポーズのシーンでは、「男性が片膝をついて、指輪の箱を取り出して、Wiil you marry me? とプロポーズの言葉を述べる」のが、定番となっていますが、今回は驚きのあまり絶句しているチャンドラーに対して、女性であるモニカから、プロポーズの言葉を述べようとしていることが「片膝をつく」という仕草でわかるからです。
特にそれを、「結婚願望が強い、結婚に対する憧れが人一倍強い」モニカがそうやってプロポーズの言葉を言おうとした、ということに、ものすごい意味がある気がしますよね。
モニカとしては、男性から素敵な言葉でプロポーズして欲しい、それを一生の思い出にしたい、という思いが強かったでしょうが、もう二人はダメなのかも…と思った後に、それまでの理不尽な出来事が「モニカを驚かせたい、より感動させたい」というチャンドラーのお芝居だと知ったモニカは、「男性からプロポーズするのが決まり」とかそんなことはもうどうでもいい、と、世間体や決まりみたいなものを超越した次元で、自分の素直な気持ちを伝えようとしていることが、この仕草から伝わってくるように思いました。
モニカが泣きそうになりながら話しているセリフの、as to... の部分。
これは、so 〜 as to... 「…するほど〜である」の意味だと思います。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
so cold/heavy/quick etc. as to... or such an idiot/a disaster etc. as to... :
(formal) used to show the reason that makes something happen or not happen
例) The water was so cold as to make swimming impossible.
つまり、「何かが起こるようにする、または起こらないようにする理由を示す時に使われる」。
例文は、「水泳が不可能なほど、その水は冷たかった」。
ネットスクリプトでは、I would be so lucky. As to... のように2文に分けて書いてありましたが、DVDの英語字幕では、途切れ途切れに言っているこのモニカのセリフは、
...in all my life... I never thought I would be so lucky... as to fall in love with my best... my best...
のように、まるで1つの長い文であるかのように書かれています。
ちなみに、my best の後は、friend 「私の親友」が続くことも想像できますね。
そのことからも、I would be so lucky as to fall in love with my best (friend) 「親友と恋に落ちるほど[恋に落ちるという出来事が起こるほど]私がラッキー(な人間)だなんて(昔は思いもしなかった)」と言っているのだろうと思います。
There's a reason why girls don't do this! を直訳すると、「女の子がこれをしない理由が1つある」。
this とは、今モニカがやっている「プロポーズ(の言葉を述べること)」ですね。
つまり、モニカからプロポーズしようと言葉を言い始めるものの、泣いてしまってうまく話せない、女の子がプロポーズしようとすると、こんな風に泣いてしまって言えなくなるから、だから(一般的に)プロポーズは男性がすることになってるのよ!と言っている感覚になるでしょう。
泣いて続きが言えないモニカに、チャンドラーは、男らしく、Okay! I'll do it. 「わかった。俺が(プロポーズを)やるよ」と言います。
そう言うチャンドラーも、涙ぐんでしまいなかなか言葉が出てきませんが、モニカは、頑張って、と言うように、チャンドラーの手を握っていますね。
チャンドラーは、「(プロポーズの言葉で)何を言うか、(プロポーズの言葉を)どこで言うか、が大事だと思ってたけど」と言いながら、唯一大事なことはこれだって気付いたんだ、と言って、その後、you make me happier than I ever thought I could be と言います。
これは、happy の度合いを比較している文ですね。
自分がこれまでに思っていた、可能な限りの happy というものがあるとして、君は俺を、その思っていた可能な happy よりももっと happy にしてくれる、という意味になります。
君は、俺が自分で想像もできなかったほどの幸せな気持ちにしてくれるんだ、ということですね。
if you let me は、「もし君が俺に(そうすることを)許してくれるなら」。
「君を(俺と)同じような気持ちにしようとトライすることで、俺の残りの人生を過ごしたい」というのは、「俺の残りの人生をずっと、君を(君が思っている以上に)幸せにすることに努力しながら過ごしたい」という感覚ですね。
君が俺をこんなにも幸せにしてくれるから、君にも同じ気持ちになってもらえるように、残りの人生を頑張っていきたいんだ、ということになります。
感動的なセリフを述べた後、Will you marry me? と言って、指輪を差し出すチャンドラー。
モニカも素直に Yes. と答えます。
ト書きにあるように、まさに The crowd goes wild という感じの観客の熱狂ですね。
シーズン最後のエピソードのラストシーンですし、ここまで来るとほぼもう、言うのがわかっているセリフではあるのですが、やはり実際に二人がそう言い合っているのを聞くと、ファンとしては拍手喝采に口笛と、熱狂せざるを得ないでしょう。
I knew you were likely to take a wife! の be likely to は「〜しそうである」という意味ですね。
take a wife は「妻を迎える、妻を娶(めと)る」という感覚で、直訳すると、「あなたが妻を迎えそうだって[迎えるだろうって]私にはわかってたわ」ということですが、これは、チャンドラーがモニカを驚かせようと、ずっと「結婚制度に懐疑的な男」を演じていたことに対して言っているのですね。
「結婚のけの字も考えてないみたいに言ってたけど、私にはこうなるってわかってたわ」みたいな意味になります。
ちなみに、ト書きに as an engaged couple 「婚約したカップルとして」というフレーズが出てきましたが、婚約した(engaged)と言えば…レイチェル役のジェニファー・アニストンが婚約した、というニュースが1ヵ月ほど前にありましたね。
IMDb : Biography for Jennifer Aniston にも、
Became engaged to her boyfriend of 15 months Justin Theroux on his 41st birthday. [August 10, 2012]
つまり、「15カ月交際していた恋人のジャスティン・セローと、彼の41歳の誕生日に婚約した。(2012年8月10日)」ということです。
ジェニファーは1969年生まれで、私と同い年なんですよねぇ〜。
同い年の人間として、そして、フレンズ、レイチェルファンとして、ジェニファーの幸せを心から祈っています! どうかお幸せに!!
チャンドラーとモニカのプロポーズの直後、廊下で待っていたフレンズたち(ロスはいないのですが)がなだれ込んで来て、みんなで二人の婚約を祝うところでエンドクレジットになります。
エンドクレジットは、チャンドラーとモニカが静かにダンスをするシーンで終わります。
フレンズの各シーズンの最後は「次はどうなっちゃうの?!」というクリフハンガーで終わることが多いですが、シーズン6はクリフハンガーではなかった、ということになりますね。
次のシーズン7では、無事、婚約を果たしたチャンドラーとモニカの今後に注目です。
今回のエピソードの「チャンドラーがモニカにプロポーズする」というのは、フレンズ全シーズンの中でも、ビッグイベントであることは間違いないですね。
このブログを書いている私の中では、「チャンドラーとモニカが婚約するシーズン6のラストまで、このブログは続いているだろうか?」というのが常に頭のどこかにありました。
今回無事、シーズン6を終えることができて、とても嬉しく思っています。
今後、どこまで続けられるかはわかりませんが、読者の皆様と一緒に、フレンズの楽しさと面白さをもっともっとシェアしていけたら幸せです。
シーズン7以降も、どうかよろしくお願いします!
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