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[Scene: Joey and Rachel's apartment, Joey is entering to find Chandler waiting patiently for him.]
ジョーイとレイチェルの部屋。ジョーイが入ってきて、チャンドラーが辛抱強くジョーイを待っているのを見る。
ジョーイ: Hey! (やあ!)
チャンドラー: Please tell me you got the message! (お願いだから、メッセージを受け取ったって言ってくれ!)
ジョーイ: What message? (何のメッセージ?)
チャンドラー: The actor playing Mac couldn't do it. They needed to see you at 2 o'clock. (マックを演じる予定の例の俳優はダメだったんだ。(オーディション)関係者はお前に2時に会う必要があったんだ[会いたいと言ってたんだ]。)
ジョーイ: What?! It's 6 o'clock! (何だって? (今は)6時だぞ!)
チャンドラー: Du-du-I wrote it, I wrote it on the board! I wrote it on the board, then I went all over New York City looking for ya! I went to Ross's! I went to the coffee house! I went to any place that they make sandwiches! (ほら、ほら、俺はそれを書いたぞ、そのことをボードに書いたんだ! ボードに書いて、それからお前を捜してニューヨーク中あちこち行ったんだぞ! ロスの家にも行った! コーヒーハウスも行った! サンドイッチを作っているあらゆる場所にも行ったんだ!)
ジョーイ: I can't believe this, Chandler! (こんなの信じられないよ、チャンドラー!)
チャンドラー: Sorry! I-I-I don't know what to say. (ごめんよ! 何て言えばいいかわからないよ。)
ジョーイ: Well, you-you-you-you might say congratulations! I saw the board, I went to the audition, I got the part! (じゃあ、お前はこう言えばいいんじゃないか、おめでとう!って。 俺はボードを見た! オーディションに行った! 役をゲットしたんだ!)
チャンドラー: (angrily) Is that supposed to be funny? I was really worried over here! ([怒って] それは面白いってことになってるのか? 俺はほんとにここで心配してたのに。)
ジョーイが部屋に戻ってきたのを見て、チャンドラーは「お願いだから、どうかメッセージを見たって言ってくれよ!」と言っています。
オーディションの時間が変更になったことを、お絵かきボードに書いたチャンドラーでしたが、それをジョーイが見たのかどうか不安でしょうがない、だから「頼むから、メッセージを見た・受け取ったって言ってくれ!」と言っているのですね。
日本語でも「なぁ、頼むからこれは嘘だと言ってくれよ」みたいな、Please tell me... と同じニュアンスが存在しますよね。
自分が願っていることを、相手の口からはっきり聞くことで確認したい、というような感覚です。
「ああ、もちろん見たよ、ありがとな」と言ってくれるかと思ったら、ジョーイは「何のメッセージ?」と返しています。
焦ったチャンドラーは、マック役の俳優がダメになったこと、オーディションが2時になったことを説明しています。
The actor playing Mac couldn't do it. の playing Mac は「マック役を演じる(予定の)」その俳優、のように、後ろから the actor を修飾しています。
couldn't do it は「それをすることができなかった」ということですから、マック役を演じるということができなかった、ということですね。
They needed to see you の they は、ドラマ製作者などのオーディション関係者を指しています。
2時という時刻を聞いて、ジョーイは「何だって? (今は)6時だぞ!」と言っています。
その言葉から、ジョーイは2時にあるはずのオーディションのことを知らなかったことがわかりますね。
パニクっているチャンドラーは、「俺はそれをボードに書いたんだ!」と主張しています。
it は、「オーディションが2時にある」という内容のメッセージを指しています。
最初に Du-du- と書いてありますが、これはDVD英語字幕では、Look! と表記されています。
「ほら、見てみろよ、俺はちゃんとボードにメッセージを書いたんだぞ!」という意味で、Look! と言いたかったのが、声にならなくて、ドゥ、ドゥ…みたいな音になってしまった感じです。
「俺はメッセージをボードに書いて、それから…」と、その後にした自分の行動を説明するチャンドラー。
I went all over New York City looking for ya! の all over は「あちこち、至るところ、そこらじゅう」という感覚。
お前を捜して、ニューヨーク中をくまなく歩き回ったんだ、というニュアンスになります。
Ross's は、Ross's place 、すなわち、「ロスのところ、ロスの家」。
the coffee house は、the で特定されていますので、いつもみんながたむろしている「セントラル・パーク」を指すでしょう。
I went to any place that they make sandwiches. について。
I went to any place は「どんな場所にも行った」という感覚。
that 以下で場所の内容を詳しく説明しています。
they make sandwiches は「人がサンドイッチを作る」ですから、つまりは、「サンドイッチを作るところ、サンドイッチをメニューとして出している、どんな店にも行った」と言っていることになります。
ジョーイはピザも好きですが、サンドイッチも大好きなんですよね。
だから、「ジョーイがいそうな場所と言えば、サンドイッチを出す店だ!」と思ったチャンドラーが、サンドイッチのある店をくまなく捜したと言っていることになるわけです。
「NY中を捜し回った」の後に、1.ロスの家、2.コーヒーハウス、3.サンドイッチを出すあらゆる店、みたいに言っているのが、3段オチっぽくて面白いなと思いました。
「サンドイッチあるところに、ジョーイあり」みたいに言っているわけですね。
俺は必死になってお前を捜したんだ、と言うのですが、ジョーイはまだむっとした顔で「こんなの信じられないよ」と言っています。
I don't know what to say. は文字通り、「何を言うべきかわからない」ですが、これは嬉しくて感激して感謝の言葉もない場合にも使いますし、今回のように何と言って謝ればいいのかわからない、謝っても謝りきれない場合にも使います。
「何て言ったらいいかわからない」というチャンドラーに、ジョーイは、you might say... と言って、言うべき言葉を自ら教えています。
congratulations 以下のセリフで、怒っていたように見えていたジョーイでしたが、実はちゃんとメッセージを受け取っていたことがわかる仕組みになっています。
I saw the board! 以下の3つの文は、間を置かずに連続する感じになっていて、「ボードを見た! オーディションに行った! 役をゲットした!」とリズミカルな発言になっています。
それまで嘘をついていたジョーイでしたが、ここで一気にネタばらし!という感じですね。
その嬉しいニュースを聞いて、一緒に喜ぶはずのチャンドラーが、今度は逆にすねてしまっています。
is supposed to (be) は「…(である)ことになっている、〜(である)はずである」なので、Is that supposed to be funny? は、「それ(今のジョーイの発言)は、面白いってことになってるの? 面白いはずなの?」みたいな感覚になります。
俺はここで、こっちで、すごく心配してたのに、とも言っていますね。
「俺、怒ってるみたいに見えてただろうけど、実は役をゲットできちゃったんだよ〜ん」みたいにジョーイがおちゃらけて言ったのを、「それって面白い冗談のつもりか? 俺にそれで笑えってか?」みたいに返したわけです。
俺はジョーイと連絡がつかないから、あちこち探し回って、すっごく心配してたのに、全く笑いごとじゃないよ!と怒っているのですね。
フレンズ5-8その1 でも、七面鳥をマスクのように頭にかぶったジョーイを見て、
モニカ: What, what are you doing? Is this supposed to be funny? (何、何をやってるの? これは面白いつもりなの?)
というセリフがありました。
ここは笑うべきところ? フレンズ3-14その10 では、
ロス: Is that funny? Am I supposed to be laughing? (それって面白いの? 僕は(今ここで)笑うことになってるの?[ここは僕が笑うべきところ?])
というセリフもありましたが、"Is that supposed to be funny?" と、"Is that funny? Am I supposed to be laughing?" には非常によく似たニュアンスがありますね。
それらと同様に、今回も、「面白い冗談か何かのつもり?」というニュアンスで、「君は面白がって言ってるんだろうけど、こちらとしては全然笑えないね」という気持ちをよく表していると思います。
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