2013年05月10日

衣の人でも感情はある フレンズ7-16その5

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チャンドラーとモニカは、ロンドンでの二人のなれそめをジョーイに話したのですが、その話を聞いていたフィービーがモニカに、"Tell him who you originally wanted to hook up with that night." 「あの夜、元々は誰とくっつきたいと思ってたかを彼に話しなさいよ」みたいに言ったことで、波乱の展開に…。
モニカはそのフィービーの発言を流そうとしたのですが、チャンドラーが聞き捨てならないという様子で追及してきます。
チャンドラー: Who did you originally want to hook up with? (モニカは元々は誰とくっつきたいと思ってたんだよ?)
モニカ: Okay, fine, but please don't be upset! Okay? I was really depressed, okay? And really drunk! I just wanted something stupid and meaningless. I just wanted... just sex. So, when I... went to your room that night... I was actually looking... for... Joey. (Joey smiles.) (わかった、いいわ。でもどうか怒らないで。いい? 私はほんとに落ち込んでたのよ。そしてものすごく酔ってた! 私はただ、バカで無意味なことをしたかったの。私はただ…エッチしたかったのよ。それで、私があの夜あなたの部屋に行った時…私は本当は捜してたの…ジョーイを。)
ジョーイ: Yeah, baby! (Chandler glares at him.) No, baby! (いいねぇ、ベイビー! [チャンドラーがジョーイをにらむ] だめだよ、ベイビー!)
チャンドラー: Oh, my God. You came to the room looking for Joey? Were you planning on telling me this? (なんてこった。モニカはジョーイを探してあの部屋に来たのか? このことを俺に話すつもりだったか?)
モニカ: No, because I, I didn't think it was important. (いいえ(話すつもりはなかったわ)、だって、重要なことだと思わなかったから。)
チャンドラー: Oh, it's not important? It's not important?! If it wasn't for a bridesmaid, you'd be marrying him (Points to Joey) not me! (ほぉ、重要なことじゃない? 重要じゃない? (ジョーイと一緒にいた)ブライズメイドがいなければ、モニカは(今ごろ)ジョーイと結婚する予定だったんだぞ [ジョーイを指さして] 俺じゃなくて!)
モニカ: No! Do you know how unbelievably glad I am that Joey was not there that night?! (違うわ! あの夜にジョーイがあの部屋にいなくて、私がどんなに信じられないほど嬉しいと思ってるか、あなた、わかる?)
ジョーイ: Hey! (Monica turns and looks at him) I'm a man of the cloth but I still have feelings! (おい! [モニカは振り返ってジョーイを見る] 俺は、衣(ころも)の人[聖職者]だけど、それでもまだ感情は持ってるんだぞ!)

hook up with の hook はいわゆる「フック、ホック、(引っかけるための)鉤(かぎ)」のことで、動詞 hook は「(ものを)かぎで引っかける」、hook up with... だと「…と結合する」という意味になり、そこから、「(異性と)くっつく、いい仲になる」という意味にもなります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
hook up [phrasal verb] : (slang) to start having a sexual relationship with someone
つまり、「(スラング) 誰かと性的な関係を持ち始めること」。

チャンドラーに追及されたモニカは、本当のことを話し始めます。
どうか怒らないで、と言いながら、私はすっごく落ち込んでて、すっごく酔っぱらってたから、stupid で meaningless なことがしたかったの、と言っています。
そう言った後、ダイレクトに「ただエッチしたかったの」とも言っていますね。
あの夜、チャンドラーの部屋に行った時に、実は・実際に、私が捜していたのは、ジョーイだったの、と真実を告白するモニカ。
隣で聞いていたジョーイは、「モニカは俺とエッチしたがってたの?」みたいに嬉しそうに、Yeah, baby! と言うのですが、婚約者であるチャンドラーがにらんでいるので、慌てて、「だめだよ、ベイビー」と言い直しています。

俺の部屋に来たのは、ジョーイを捜すためだったのか…と言って、チャンドラーは、「このことを俺に話すつもりにしてたか?」みたいに尋ねています。
plan on doing の形で、「〜するつもりである、〜しようと思う」という意味になりますね。
モニカは、「この件を話すつもりはなかった」と否定して、だって、重要なことだとは思わなかったから、とも言っています。

「重要なことじゃない、だって?!」みたいにチャンドラーは言って、If it wasn't for a bridesmaid, you'd be marrying him not me! と続けます。
この文章は、仮定法が使われていますね。
It it wasn't for... は「もし…がなければ」という決まり文句。
モニカが訪ねて来た時、ジョーイはブライズメイド(花嫁の付添役)と出掛けていたのでたまたま不在だったけど、あのブライズメイドがいなくてジョーイが部屋に残ってたら、という仮定ですね。
you'd be marrying him not me! は、「(もしそうなら)今頃は、俺じゃなくて、彼(ジョーイ)と結婚する予定だったろう」。
be marrying という進行形は、近い将来の予定を表す進行形で、あの時、ジョーイがいて、ジョーイと寝てたら、今ごろジョーイと婚約してることになってたろうさ、みたいに言っているわけです。

unbelievably は文字通り、「信じられないほど(に)」。
ですから、Do you know how... の文章を直訳すると、「あの夜、ジョーイがあの部屋にいなかったことを、私がどれほど信じられないほどに嬉しいと思ってるか、あなたはわかる?」と言っていることになります。
ジョーイがあそこにいなくて良かった、ジョーイと結ばれてしまわなくて良かった、って心から思ってるの、みたいに言われたので、ジョーイは怒っています。

I'm a man of the cloth but I still have feelings! について。
a man of the cloth という表現があるのですが、例えばその意味を知らないにしても、文全体を見ることで、だいたいの意味の見当をつけることはできます。
このセリフは、「俺は a man of the cloth だけど、それでもまだ感情はあるんだ・持ってるんだ」ということですから、a man of the cloth が、感情がない人、感情的ではない人、または感情を超越した、感情を押し殺すようなタイプの人間を指していることが想像できますね。
cloth は、テーブルクロスなどのクロスのことで、「布」、そこから、「(法衣としての)黒の僧服」の意味にもなり、the cloth で「聖職、牧師たち」も指します。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
a man of the cloth : (formal or humorous) a Christian priest or minister
つまり、「(フォーマル、またはユーモラスな表現) キリスト教の司祭または牧師」。

日本の感覚で言うと、「袈裟(けさ)の人」みたいな感じでしょうね。
俺は、結婚式を執り行える牧師の資格を取った「袈裟の人、法衣の人」である聖職者だけど、それでも感情をすべてなくしたわけじゃないんだぞ、みたいな言い方をしているわけです。
聖職者になったからって、心が傷つかないわけじゃない、今のモニカの失礼な発言は、俺の心を大きく傷つけたぞ、みたいに怒っているのです。
I'm a minister 「俺は牧師」みたいにそのまま言うのではなく、a man of the cloth とちょっともったいぶった感じで表現してみたところがこのセリフのポイントですね。
そんな風に、「俺は神に仕える身なんだぞ」みたいに言っておきながら、「ジョーイと寝なくてほんと良かった」みたいにモニカに言われたことを怒っているわけですから、聖職者であることと、怒っている内容の俗物性(笑)とのギャップが、このセリフの面白さになっている、ということですね。


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posted by Rach at 15:48| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月08日

罪悪感を感じるほどには酔ってない フレンズ7-16その4

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結婚式でジョーイが牧師役をしてくれるなら、抽象的な言葉じゃなくて、友達として具体的なことを話してくれればいい、とチャンドラーが言うので、ジョーイは、「じゃあ、ロンドンでの二人のなれそめを教えてよ」と尋ねます。
そして場面はロンドンのシーンにカット。ロスの結婚式の出席者に、「ロスの母親」だと間違われたことを気にして落ち込んでいるモニカを、チャンドラーは必死に慰めています。
チャンドラー: Well, look, it's been a really emotional time y'know, and you've had a lot to drink. And you've just got to let that go, okay? I mean, you were the most beautiful woman in the room tonight! (ねぇ、本当に感情的になっちゃう時間だったし、君はたくさん飲んでたし。だからそんなことは忘れないといけないんだ、だろ? 君は今夜あの部屋で一番きれいな女性だったんだから。)
モニカ: Really? (ほんとに?)
チャンドラー: You kidding? You're the most beautiful woman in most rooms-- (She jumps up and kisses him.) (Breaking the kiss.) Whoa! Whoa! Whoa! What's going on? You and I just made out! You and I are making out? (冗談だろ。君はたいていの部屋で最もきれいな女性だ… [モニカは飛び上がり、チャンドラーにキスする] [キスから離れながら] おいおいおい! 一体何が起こってるんだ? 君と俺がたった今、キスした! 君と俺とは、今いちゃついてるのか?)
モニカ: Well, not anymore. (うーん、今はもうしてないわ。)
チャンドラー: But we don't do that. (でも俺たちはそんなことしないだろ。)
モニカ: I know, I just thought it would be fun. (そうね、私はただそうしたら楽しいかな、って思っただけなの。)
チャンドラー: How drunk are you? (どのくらい酔ってるの?)
モニカ: Drunk enough to know that I want to do this. Not so drunk that you should feel guilty about taking advantage. (こういうことをしたいと思える程度に酔ってる。この機に乗じる(便乗する)ことにあなたが罪悪感を覚えるほどには酔ってない。)
チャンドラー: (thinks) That's the perfect amount! ([考えて] それって完璧な酒量じゃん!)

感情的になってたし、君はお酒をいっぱい飲んでたんだし、だから、let that go しないといけないよ、と諭しています。
let ... go は「…を行かせる」ということですから、... に当たる事柄を、いつまでもウジウジと自分の中に抱え込まないで忘れちゃえよ、みたいに言っている感覚になります。
ロスの母親に間違われて落ち込んでるけど、あそこの部屋の中で、君は一番きれいな女性だったじゃないか、とまで言っていますね。
嘘でしょ?みたいに言うモニカに対して、チャンドラーは、the most beautiful woman in most rooms と表現しています。
昨日のあの部屋に関しては、間違いなく出席者の中で一番美しかった、と言った後で、他の場合でもたいていの部屋なら、君は一番きれいだよ、みたいに言っていることになるでしょう。
どんな場所にいても一番きれい、だと言ってしまうのは言い過ぎだとでも思ったのでしょうか(笑)、超ド級の美人がいる部屋だとやっぱ負けちゃうかな、みたいにチラっとでも思ったのかどうかは知りませんが、とにかくチャンドラーは、「君はたいていの場所では、その中で一番きれいだって言って構わないレベルの、美人だよ」と慰めているのですね。

そんな風に、「モニカはきれいだよ」を連発するチャンドラーに、いきなりモニカが抱きついてキスをします。
キスされたチャンドラーは動揺して、そのキスから離れ、「一体何が起こってるの?」みたいにパニック状態になっています。
make out はフレンズ頻出で、「イチャイチャする、キスする、エッチする」のように、そういうイチャつき全般を表す言葉ですね。
チャンドラーはその make out という言葉を使って、「君と俺はたった今、メイクアウトした(キスしてイチャついた)」、「君と俺とは今、メイクアウトしてるところなの?」みたいに言っています。
モニカが唐突にキスしてきたので、俺たち今、そーゆー系のことしちゃったけど、俺たち今そういうことをしてるわけ?と尋ねているわけですね。
モニカの返事も(かなり酔っているせいか)ちょっとズレた感じで、「今、make out してるのか?って聞かれたら、今はもうしてない」みたいに言っています。
一瞬キスしたけど、今は離れて距離を取ってるから、今はもうイチャついてなんかいないわ、という感じ。

その次のチャンドラーの、But we don't do that. は、「習性・習慣を表す現在形」の典型的なものですね。
つまり、「でも俺たちは(普通は・いつもは)そんなことしない」という感覚。
俺たちはずっと友達で、男女の恋愛みたいな行為をしたことがなかったのに、モニカは急にキスしてきた、俺たちって普段そんなことしないのに、いきなりどうしちゃったわけ?みたいな気持ちが、その「俺たちは普通はそんなことしない」という現在形に出ているということです。

「私はただ、そうしたら(チャンドラーにキスしたら)楽しいかなと思っただけ」みたいにモニカは説明しています。
「友達である男性にキスしたら楽しいかもって思っちゃった」みたいに言うので、チャンドラーは「えらく酔ってるみたいな発言だけど、どれくらい酔ってるの?」みたいに問うていますね。
「どのくらい酔っているか?」を尋ねられたモニカは、Drunk enough to do 「〜するほど(十分に)酔っている」とまずは答えます。
こんなこと、つまり、男友達のチャンドラーにキスしたいと思うほど酔ってる、ということで、ちょっと倫理観がなくなってしまっている程度に酔ってる、というところでしょう。
その後、Not so drunk that SV 「主語が(動詞)するほどには(そんなには)酔ってない」とも言っています。
take advantage は「うまく・巧みに利用する」「悪用する、便乗する、乗じる」。
つまり、「モニカは今、ものすごく酔っぱらってるから、この機に乗じて、キスとかしちゃってもオッケーかも」みたいに思ったとしても、そのことでチャンドラーが罪悪感を感じるほどには酔ってない、ということですね。
意識がないほど酔ってるわけじゃなくて、モニカとしては自分のしていることをちゃんと認識しているわけだから、チャンドラーが無意識のモニカを一方的にもて遊んだ(笑)みたいなことにはならないから安心して、みたいに言っていることになるでしょう。
そんな風に酔ってる度合を説明されたチャンドラーは、That's the perfect amount! と言っています。
amount は「量」ですから、「それって完璧な量(酒量)じゃん」と言っていることになります。
「チャンドラーとキスしたいほど酔ってる。でも、チャンドラーがそれに乗じてもチャンドラーが罪の意識を感じるほどには酔ってない」というその「酔い加減」が絶妙である、この流れでエッチなことになっても、それで俺が責められることにはならない、とチャンドラーは喜んでいるわけですね。


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posted by Rach at 16:31| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月06日

与える受け取る所有する分け合う フレンズ7-16その3

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[Scene: Central Perk, Phoebe, Chandler, and Monica are there.]
セントラルパーク。フィービー、チャンドラー、モニカがそこにいる。
ジョーイ: (entering) Hey! ([入ってきて] やあ!)
チャンドラー: Hey! (やあ!)
ジョーイ: Say hello to Reverend Joey Tribbiani! (Holds up the piece of paper bearing the proof of his ordination.) (ジョーイ・トリビアーニ師[尊師]に挨拶してくれよ。[聖職授与証明の記載がある紙を高く掲げる])
チャンドラー: Hey! (おぉ!)
モニカ: You did it! You got ordained?! (やったのね! 牧師に任命されたのね?)
ジョーイ: Yeah. Just got off the Internet! Man, there is a lot of porn out there! (あぁ。ちょうどインターネットを終えたところだ! あぁ、あそこにはポルノがいっぱいあるんだな!)
チャンドラー: Our minister. (我らが牧師様。)
ジョーイ: Anyway, I started working on what I'm going to say for the ceremony. Wanna hear it? (とにかく、式で言うつもりにしてることに取り掛かり始めたんだ。聞きたいか?)
チャンドラー: Okay. (よし。)
モニカ: Yeah! (ええ!)
ジョーイ: Now-now, listen, this is just a first draft, so.... (Starts to read the piece of paper he brought.) "We are gathered here today on this joyous occasion to celebrate the special love that Monica and Chandler share." (Monica and Chandler like it so far.) Eh? (He continues reading.) "It is a love based on giving and receiving, as well as having and sharing. And the love that they give and have is shared and received. And through this having and giving and sharing and receiving... We too can share and love and have... and receive." (よし、いいか、これはまだ最初の草稿なんで、だから… [自分が持ってきた紙切れを読み始める] ”私たちは今日この喜ばしい出来事に集いました、モニカとチャンドラーが分け合う特別な愛を祝うために” [モニカとチャンドラーはそこまでは気に入っている] どう? [ジョーイは読むのを続ける] ”それは与えることと受け取ること、そして同様に、所有することと分け合うことにも基づいた愛です。そして彼らが与え所有する愛は、分け合われ、受け取られます。そしてこの、所有すること、与えること、分け合うこと、受け取ることを通して、我々も同様に分け合い、愛し、所有し…受け取ることが可能なのです” )
チャンドラー: (To Monica) Should we call the spitter? ([モニカに] 俺たち、ツバ飛ばし(の牧師)に電話すべきかな?)

嬉しそうに入ってきたジョーイは、Reverend のジョーイ・トリビアーニに挨拶しろよ、みたいに言っています。
reverend は「聖職者、牧師」という意味で、the Reverend+氏名、の形をとると、「…師、…尊師」のような聖職者の敬称になります。
研究社 新英和中辞典では、
reverend
用法:聖職者に対する敬称として用いる場合には, 姓と名とをつけて、さらに the をつけるのがていねいな用法

という説明があり、今回のジョーイのセリフの場合は、その the がついていないバージョンだということになるでしょう。
そう言いながらジョーイが掲げているものは、ト書きでは、the piece of paper bearing the proof of his ordination と説明されています。
ordination は「聖職授与(式)」という意味。
動詞 ordain は「(人)を(牧師・司祭に)任命する」という意味になり、その後のモニカのセリフに、got ordained の形で登場していますね。
ここでの、動詞 bear は「(日付・署名の)記載がある」。
ですから、このト書きは、聖職に任命されたという証明の記載がある(1枚の)紙を高く掲げる、と言っていることになります。

Just got off the Internet! の get off は「(乗り物)から降りる」のニュアンスから、「〜から離れる」という感覚。
ついさっきまでインターネットやってて、今それを終えてきたばかりなんだ、という感覚になるでしょう。
インターネットで牧師の資格が取れる、ということで早速それをやってきたばかりだ、という話なのですが、その後、「あそこにはポルノがいっぱいあるんだな」みたいなことを言っていますね。
out there は「あちらでは、向こうでは」という感覚で、この場合は、今見てきたばかりのインターネットの世界を「あっちの世界では」と呼んでいる感覚になります。
一般的には「世間では」のようなニュアンスで、out there を使うことも多いですね。

「インターネットってポルノがいっぱい見られるんだな」みたいなことを言うジョーイに、チャンドラーは笑いながら、Our minister. と言っています。
「我が牧師よ、我らが牧師様」みたいなニュアンスで言っているわけですが、結婚式を挙げられるという聖職者の資格をインターネットで得てきたばかりだと言うのに、聖職者に似つかわしくないエッチな話(笑)を早速言っているジョーイに対して、皮肉っぽくそう呼びかけているわけですね。
「そういうエッチな話題をするジョーイが俺たちの牧師さんになってくれて、あー、ほんとに誇らしいよー」みたいな感じに言ってみせているのです。

そんな風に茶化されたことも気にせず、ジョーイは式で言おうとしていることの練習を始めたんだ、みたいに言っています。
work on は「〜に取り組む、励む」。
「俺が何を言おうとしてるか、聞きたい?」と言って、話し始めるジョーイ。
draft は「草案、草稿」「下書き」。
「これはまだただの下書きなんだけど…」と言うことで、これが完成品ではない、まだ不完全な部分もあるけど、まぁ、聞いてみてよ、と言っている感覚になります。

最初の部分の「我々は今日ここに集いました」というようなフレーズは、結婚式などでよく聞かれる言葉ですね。
モニカとチャンドラーが分け合う特別な愛を祝うために、この喜ばしい出来事(this joyous occasion)に集いました…というのも、よくあるパターンで、ト書きにあるように、「今のところは(so far)いいね」みたいに二人も反応しています。
so far は「これまで・今までのところ(は)」という意味で、so far so good だと「これまでのところは良い」という決まり文句ですね。

ちなみに、ト書きの like は日本語では「好き」と訳されることが多いですが、Facebook の「いいね!」ボタンは英語では「Like」であることからも、「いいね、気に入った」みたいな感覚で訳してみた方が、この like it so far 「ここまでのところは、いいねと気に入っている」感覚が出るような気がしました。

わざわざト書きに so far 「ここまでは」と書いてあることから何となくこの先が想定されたわけですが(笑)、案の定、そこから先の言葉が、ジョーイらしい、わけのわからない感じになっていくのが面白いです。
It is a love based on giving and receiving, as well as having and sharing. の it は今述べている、チャンドラーとモニカの愛のことで、それは与えることと受け取ることに基づいた愛である、と言っています。
A as well as B は、「B と同じように A も」、または「A も B も」のようなニュアンス。
与えることと受け取ること、と先に言っておいて、また同様に、所有することと分け合うことも、と付け加えた形になります。
このあたりは、ちょっと抽象的な表現になっていますが、愛を大きな視点で語る場合に、give, receive, have, share などの動詞は愛という言葉と繋がりが深い気がしますよね。
そういう言葉をふんだんに使って、愛というものを語ろうとしている姿勢はうかがえます。
内容がおかしくなってくるのが次くらいからで、And the love that they give and have is shared and received. を直訳すると、「彼らが与え、所有する愛は、分け合われ、受け取られる」。
つまり、与えるものが受け取られ、所有しているものが分け合われる、という、まぁ、愛とはそういうものだ的なことを語っていると言えばそうなのかもしれませんが、ここまで来ると、ただ言葉をこねくり回しているだけ、という感じになってしまっています。
学校英語で、「この能動態の文章を受動態の文章に直せ」みたいな感じで受動態にしたかのような、無理やり感が感じられる気もしますよね。
それらしいことを言っているようだけど、結局それって何のこと?みたいな感じになってしまっているわけです。
その次にまた、さっきから使っている同じような動詞を使いまくって、「この所有することと、与えることと、分け合うことと、受け取ることを通して、我々もまた、分け合い、愛し、所有し、受け取ることができるのだ」みたいな、これまたわかったようなわからないようなことを言っているという面白さですね。
ちなみに、この最後の文章では、share, love, have, receive が使われていますが、love ではなくて、give の方が、他の文章との釣り合いが取れるのではないか?と思うのですがいかがでしょう?
もちろん、love という単語も、キーワードではありますが、このジョーイの草案では、love を語るにおいて、give, receive, have, share という一般的、抽象的な4つの動詞を使っている、というのがポイントなわけですよね。
次々と文章は続いていくものの、使われている単語は全部、この4つばっかりじゃん! その4つをグルグル使い回ししてるだけじゃん!という面白さがここでのポイントだと思うので、最後の We too can... の文章も、その4つの単語で揃えた方が、「まだ言うか!」的に笑えて面白いのではないかなぁ、と思ったということです。

最初はいい感じだな、と嬉しそうな顔で聞いていた二人でしたが、その4つの動詞ばかりがやたらと出てくる文章になってきた頃から、不安になってきたようで、一通り聞いた後、「俺たち、the spitter (あのツバを飛ばすやつ)に電話すべきかな? あいつを呼ぶべきかな?」みたいに言っています。
牧師候補のどいつもこいつも気に入らないということで、友達のジョーイに頼むことにしたけれど、この文章を聞いてたらやっぱ不安だ、ツバを飛ばすあの牧師の方がまだましだ、と思っていることが、このセリフからもわかります。

まぁ、いつものフレンズのパターンとして、ジョーイが牧師役をやる、ということになれば、こんな感じのダメダメなスピーチをすることになりそうでみんなが不安になる、という流れは想定されるわけですが、そのダメダメさを表現するのに、「牧師っぽく抽象的に語ろうとするけれど、ボキャ貧で語彙が限られているので、その言葉を能動態、受動態、動名詞…みたいに形を変えて変形させ、組み合わせたような、中身のない薄っぺらい言葉になってしまう」という面白さが、ここでのポイントだということになるでしょうね。


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posted by Rach at 13:59| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月02日

俺がお尻星人だって知ってるだろ フレンズ7-16その2

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[Scene: Monica and Chandler's, Monica and Chandler are eating lunch as Joey enters.]
モニカとチャンドラーの家。モニカとチャンドラーはランチを食べている、そこにジョーイが入ってくる。
ジョーイ: So, did you uh, find anyone to marry you guys yet? (それで、お前らを結婚させる誰かさんはもう見つかったか?)
チャンドラー: No, but "Horny for Monica" minister called, wanting to know if we are still together. (いいや。でも、「モニカにムラムラしてる」牧師が電話してきたよ。俺たちがまだ別れてないかを知りたがってた。)
モニカ: We're never gonna find anybody. (私たち、絶対に誰も見つけられないわ。)
ジョーイ: Well then let me do it! (ふーん、それなら、俺にやらせてよ!)
チャンドラー: Joe-- (ジョー…)
ジョーイ: No-no-no! Look, I've been thinking about it. I'm an actor, right? So I won't get nervous talking in front of people. I won't spit and I won't stare at Monica's breasts. Y'know? Everyone knows I'm an ass man! (違う違う違う! なぁ、俺はずっとそのことを考えてたんだよ。俺は俳優だろ? だから人前で話すのに緊張しない。俺はツバを飛ばさないし、モニカの胸をじっと見ない。だろ? みんな知ってるじゃん、俺がお尻星人だってことを!)
モニカ: That is true. (それはそうね。)
ジョーイ: Yeah and the most important thing is, it won't be some like, stranger up there who barely knows you. It'll be me! And I swear, I'll do a really good job. Plus, y'know I love you guys and-and it would really mean a lot to me. (ああ、それで、一番重要なことは、ほら、お前らをほとんど知らないような他人がそこにいるんじゃない、ってことだ。それが俺になるんだぞ! で、俺は誓うよ、ほんとにいい仕事をするってね。プラス、ほら、俺はお前たちを愛してるし、それはほんとうに俺にとって意味のあることなんだ。)

チャンドラーとモニカは、自分たちの結婚式を挙げてくれる牧師を探しているところですが、適当な人物が見つからないとボヤいています。
marry you guys は「お前らを結婚させる」で、この marry は「(牧師・司祭などが)…の結婚式を行う」という意味の他動詞になります。
次のセリフに出てくる minister が「牧師、聖職者」。
minister と言えば、the Prime Minister 「総理大臣」などのように「大臣」の意味でもよく使われますね。

horny for Monica は「モニカに対してホーニーになっている」という感覚ですが、horny とは「性的に興奮した、ムラムラしている」という意味。
horn は「(動物の)角(つの)」で、「角のように硬い」ということから、そんな意味で使われる何ともダイレクト過ぎる(笑)表現ですが、フレンズでは結構よく出てくる単語です。
やはりというか、アカデミックな辞書である、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) には載っておらず、Macmillan Dictionary では以下のように出ていました。
horny : (very informal) sexually excited
やはり、「非常にインフォーマル」ということなので、使い方には気を付けて下さいませ^^

少し前のシーンで、「牧師候補の一人は、モニカの胸ばっかり見てた」とチャンドラーが怒っていて、チャンドラーはその牧師のことを、"Horny for Monica" minister と呼んだわけです。
「俺たちがまだ一緒にいるかどうかを知りたがって電話してきた」というのは、「二人はまだ別れてないの?」みたいに聞かれた感覚ですね。

適当な人が見つけられないというモニカに、ジョーイは「俺にそれ(牧師役)をやらせてよ」と言っています。
これより前のシーンで、「最近では、結婚式の司祭の資格をインターネットで簡単に取ることができる」という話題が出ていて、フィービーとジョーイが名乗り出たものの、その場で却下されていました。
「誰も見つからないわ」とモニカが言うので、ジョーイは再度、名乗りを上げているわけです。

I've been thinking about it. は「そのことを俺はずーっと考えていた」。
継続を表す現在完了進行形の典型的なものです。
俺は俳優だから、人前で話すことにナーバスにならないし、ツバを飛ばさないし、モニカの胸をじっと見たりもしない、とも言っています。
ツバを飛ばす話は、これまた牧師候補の一人が、やたらとツバを飛ばす人だからダメ、という話があったから。

その後の、Everyone knows I'm an ass man! を直訳すると、「俺がお尻マンだってこと、みんな知ってるだろ」みたいなことですね。
DVDの日本語訳では、
(字幕)俺は”お尻星人”だもん/(音声)俺はお尻星人だって、みんな知ってるだろ?
となっていましたが、まさに an ass man はそういう「お尻星人」(お尻大好き人間)みたいなニュアンスで使われているようですね。
セリフの流れ的にも、「俺はモニカの胸をじーっと見たりはしないぞ。みんな俺が an ass man だって知ってるじゃん」ということですから、やはり、an ass man は「お尻星人」の感覚が近いと言えますよね。

ただまあ、ジョーイは自分でそんな風に言っていて、みんなも納得しているようですが、これまでの言動から、ジョーイはお胸にも興味があるタイプだと思うんですけれど…。
つい最近の、これより2つ前のエピソード、30歳になった人への禁句 フレンズ7-14その1 で、30歳になったレイチェルに対して、"They still look pretty damn good." 「それ(レイチェルの胸)はまだすっごくいい感じに見えるじゃん」などと言わないように!と、タグから注意されていたくらいですし。
まぁこれも、シリーズものによくある、「つじつまの合わない設定」の一例なのでしょう。

さらにジョーイは続けて、the most important thing is... 「一番大切なことは…だ」と、一番言いたかったことを述べています。
barely は「ほとんど〜ない」という、否定の意味が含まれた副詞ですね。
rarely 「めったに〜しない」、hardly 「ほとんど〜しない」などと同じタイプの副詞です。
not や un- などの否定語句が含まれていないけれど、否定のニュアンスで訳さないといけない点に注意しましょう。
it won't be some like, stranger up there who barely knows you. は「君らをほとんど知らないような、どっかの他人がそこにいるってことにならない」という感覚。
牧師を探すと言っても、所詮は二人のことを全く知らない他人なんだから、君らをよく知ってる俺がそこに立つ方がいいじゃないか、と力説しているわけです。
「誓って言うよ、俺はいい仕事をするからさ」と言った後、「君らを愛してるから、もし俺が牧師役をすることができたら、それは俺にとって大いに意味がある」とも言っています。
it would の would は「もし俺が牧師役をすることになったら、それは俺にとって本当に意味のあるものになるだろう」という仮定のニュアンスが込められていることにも注目したいですね。


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2013年04月30日

砂糖と塩をすり替える フレンズ7-16その1

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シーズン7 第16話
The One With The Truth About London (ロンドンの夜の真実)
原題は「ロンドンについての真実の話」


ロスにでかける用事があるので、その間、息子のベンを見てて欲しい、と頼まれたレイチェル。
ベンと二人きりになったことがない、とナーバスになっているレイチェルは、案の定、会話が弾まず、二人とも固まった状態になっているところ。
[Scene: Joey and Rachel's, Rachel and Ben are sitting on the couch bored out of their minds.]
ジョーイとレイチェルの家。レイチェルとベンはカウチに座って、すっかり退屈している。
レイチェル: Ben, y'know, when uh, when you were a baby, you and I used to hang out all the time. ‘Cause I was, I was your daddy's girlfriend. (ベン、ほら、あなたが赤ちゃんだった時、あなたと私はいつも一緒に過ごしてたのよ。だって私は、私はあなたのパパの彼女だったから。)
ベン: But you're not anymore! (でも、今はもう彼女じゃないよね。)
レイチェル: No, I'm not. (ええ、彼女じゃないわ。)
ベン: ‘Cause you guys were on a break-- (だって、パパとレイチェルは、ブレイク中だったから…)
レイチェル: Hey! We were not on a-- Okay. That's fine! Fine. Y'know what, Ben? One day when you are a lot older I am going to tell you that entire story over a pitcher of real margaritas, okay? (ちょっと! 私たちはそうじゃなかった…。いいわ、それで構わないわ! いいわよ。ねぇ、ベン。いつかあなたがもっと大きくなった時に、その話を全部あなたに話してあげる、本物のマルガリータのピッチャー越しにね、いい?)
ベン: When's my daddy coming back? (僕のパパはいつ帰ってくる予定なの?)
レイチェル: (checks her watch) Fifty-two minutes. (Pause) So no-no brothers and sisters, huh? But y'know what? I have two sisters and we just-just tortured each other. ([自分の腕時計を見て] あと52分。[間があって] それで(ベンは)兄弟(姉妹)がいないのよね? でも知ってる? 私には2人の妹がいて、お互いにいやがらせをしてたの。)
ベン: Really? Like how? (ほんとに? どんな風に?)
レイチェル: Well y'know, we would umm, we'd repeat everything the other said, or uh, we'd jump out of closets to scare each other, or switch the sugar for the salt so they'd put salt on their cereal. (ほら、私たちは、相手が言ったことをすべて繰り返したり、それから、相手を怖がらせるためにクローゼットからジャンプして飛び出したり、それから砂糖を塩に取り替えてシリアルに塩をかけちゃうようにしたりね。)

ソファーに座りながら、することもなく茫然としているレイチェルとベンですが、その空気を打破しようと、レイチェルが話を始めます。
when you were..., you and I used to do... は、「あなたが…だった時、あなたと私は…したものだった」。
used to は「〜したものだった、〜するのが常だった」のような、過去の習慣的行動を表します。
hang out はフレンズ頻出表現で、「一緒に時間を過ごす」という意味ですね。
「いつも一緒だった、だって私は、あなたのパパ(ロス)の彼女だったから」と子供相手に説明するレイチェルですが、聞いているベンの方も結構おませで(笑)、「でも今はもうパパの彼女じゃないよね」などと返しています。

「ええ、もう彼女じゃないわよ」と言ったレイチェルに対して、子供のベンが、‘Cause you guys were on a break-- と言うのが面白いですね。
過去記事、ブレイク中だったなら良かったのに フレンズ6-15その6 でも、on a break というフレーズが効果的に使われていましたが、ロスがクロエという女性と寝たことをレイチェルが持ち出すたびに、ロスが "We were on a break!" 「僕たちはブレイク中だったんだ!」と叫ぶのが、フレンズのお約束みたいになっているので、その on a break というキーワードをロスの息子(それもまだ子供)のベンが使っているのが、面白いわけですね。
ロスが自分の正当性を主張するために、まだ子供の息子にまでそんな言葉を使って説明しているらしいことが、ベンの発言から想像されるわけです。

レイチェルもレイチェルで、相手のベンが子供であることも忘れたかのようにムキになって「ちょっと、私たちは on a break じゃなかったのよ!」みたいに言いかけるのですが、子供相手にそんなことを言ってもしょうがない、みたいに自分で気づいたらしく、fine 「もういいわ」みたいに言い直しています。
そして、「いつかあなたがもっと大きくなったら(年齢が上になったら)、私は〜するつもりよ」と言っていますね。
ベンが大人になったら何をするかと言うと、「本当のマルガリータのピッチャー越しにその話全体をあなたに話して聞かせるわ」。
マルガリータを作ったピッチャーをテーブルに置いた状態で、それを二人で飲みながら、We were on a break. だったか否か、というロスとレイチェルが別れた時の話をすべて語って聞かせるわ、と言っている感覚になります。

退屈し切っているベンが、「パパ(ロス)はいつ帰るの?」と尋ねて、レイチェルが「52分」みたいに細かい時間を答えるのも楽しいですね。
ロスの帰りを分刻みで待っている感じが出ているわけです。

レイチェルは、「そう言えば、ベンは兄弟姉妹がいない一人っ子だったわよね」という話を始め、「私には妹が2人いて、お互いを torture したわ」と言っています。
torture は「(人)を拷問にかける」という意味ですが、ここでは「(精神的に)苦しめる、困らせる」というニュアンス。いやがらせをする、というような感覚ですね。

そしてレイチェルは、妹たちへの torture の内容を説明します。
1つ目の repeat everything the other said は、「他の人が言ったすべてを繰り返す」。
つまり、相手の言った言葉をそっくり真似する、というやつで、過去記事、シャドー・ゲーム フレンズ3-5その20 では、そのゲームを the shadow game と呼んでいました。
2つ目の、相手を驚かすためにクローゼットから飛び出す、というのも、子供がよくやるタイプのいたずらですね。
3つ目は、「砂糖と塩を入れ替える、そうすると相手は自分のシリアルに塩をかけることになる」。
このように、「ものとものとを交換する」という場合は、switch A for B のように for を使うことにも注目したいところ。
こっそり、砂糖と塩を入れ替えておいたら、相手はそれに気づかずに、シリアルに塩をどっさりかけちゃって、塩辛いシリアルを食べるはめになっちゃうのよー、みたいな、結構タチの悪いイタズラです。
レイチェルが挙げた3つのいたずらは、日本人でもやりそうな感じのものばかりなので、この部分の英語は比較的理解しやすい気がしますね。


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posted by Rach at 16:12| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月25日

落馬してフェンスに激突 フレンズ7-15その6

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スーザン・サランドン演じる女優セシリアの大ファンのレイチェルとモニカは、ジョーイの部屋でセシリアと会えて大喜び。その二人が帰った後、
ジョーイ: (notices something in the mail that Rachel brought in) Oh, my God! ([レイチェルが持って入ってきた手紙の中の何かに気付いて] なんてことだ!)
セシリア: What? (何?)
ジョーイ: They sent me today's script! They never send me the script! (今日の脚本を俺に送って来たんだよ。俺に脚本なんて(いつもは)送ってこないのに!)
セシリア: They don't? (送ってこないの?)
ジョーイ: Well, no, I'm just in a coma. This must mean I have lines! (Realizes what that means.) Oh.... (送ってこないよ。俺はただの昏睡中だから。これってきっと、俺にセリフがあるに違いない! [その意味に気付いて] あぁ…。)
セシリア: How does it happen? (それはどんな風に起こるの?)
ジョーイ: (flipping to the last page) Ew, you get thrown from a horse into an electric fence. ([最後のページまでめくって] うー、君は馬から投げ出されて、電流フェンスに激突するんだ。)
セシリア: A what?! Jessica hates horses! (何(から)ですって? ジェシカは馬が嫌いなのに!)
ジョーイ: Yeah well, I'm guessing after this she's not gonna be crazy about electricity, either. (そうだよ、この後にジェシカは電流も嫌いになると思うよ。)

ジョーイが郵便物を見て驚いています。
その理由を、They sent me today's script! だと説明していますね。
They は少し前の記事でも説明しましたが、「ドラマの制作者、脚本家」など、制作側の人間を漠然と指す感覚で、スタッフと訳しても良いかもしれません。
脚本家が、俺に今日のスクリプト・脚本を送って来た!と驚いているジョーイは、「彼らは決して俺に脚本を送って来ないのに」とも言っています。
「脚本を送って来ないわけ?」みたいに驚いているセシリアに、「ほら、俺は今、昏睡中だからさ」と言っています。
昏睡中で眠っているだけの演技だから、セリフもないし、脚本見る必要ないんだよ…ということですが、ジョーイ自身そのことに気付いて、「ってことは、(今回は)俺にセリフがあるってこと?」みたいに言っていますね。
This must mean I have lines! を直訳すると、「このこと(今回は脚本を送って来たこと)は、俺にセリフ(lines)がある、って意味に違いない」になります。
そして、「俺にセリフがあるってことは、俺に脳が移植された後?」ということにも気付き、それはつまり、今隣にいるセシリアが死んだシーンも今回の脚本に含まれていることを意味するので、セシリアに対して、気まずい顔をしているわけですね。
いつもは、何かと人より気づくのが遅い(笑)ジョーイですが、今回は(話をてきぱき進めたい脚本家の意図でしょうか?w)、脚本を送って来たという事実から、一瞬でいろんなことを察しているのが、ちょっと珍しい気はしました^^

How does it happen? は「それはどのようにして起こるの?」ですね。
it は、今、まさに二人が考えている、「(セシリア演じる)ジェシカ・ロックハートが死ぬこと」を指しています。
二人の頭の中で、共通して意識している事柄を、it で指している感覚ですね。

ジョーイはページをめくって、ジェシカが死ぬシーンを見つけ出し、you get thrown from a horse into an electric fence. と説明しています。
この英文全体のイメージを思い浮かべる前に、まずは、into に注目してみたいと思います。

into は、in + to のニュアンスがありますから、「その中に入り込む」みたいなイメージがありますよね。
ただ、その方向に向かう、ということなら、to だけになるでしょうが、そこに実際にぶつかって、めり込まんばかりになっている感じが、into に感じられる気がします。
研究社 新英和中辞典では、
into
V [衝突を表わして] …に突き当たって
The car ran into a wall. 車が塀にぶつかった。

という語義も載っており、その「突き当たる」という感覚が、「…の中に(入り込む)」という into の基本語義の延長線上にある、という気がしました。

その into のニュアンスを意識しながら、一つ一つを見て行くと、get thrown は「投げ出される」、from a horse 「馬から」、into an electric fence 「電流フェンスに(激突・衝突)」。
つまり、馬から投げ出されて、電流フェンスに激突、みたいなことを言っていることになります。
DVDの日本語訳では、
(字幕) ”落馬して 電流フェンスに激突”/(音声) うわ。馬から投げ出されて、電流フェンスに激突
となっており、きちんと「激突」のニュアンスが訳出されていたのはさすがだと思いました。

馬から投げ出される、落馬する、と聞いて、セシリアは驚いた様子で聞き返しています。
ジェシカは馬が嫌いなのに、どうして馬なんかに乗ったの? 嫌いな馬に乗った上に、そこで死ぬなんてあまりにも悲惨じゃない、みたいな気持ちなのでしょう。

「ジェシカは馬嫌いなのに、落馬して死ぬなんて…」と言うセシリアに、ジョーイは、「こんなことがあった後には、ジェシカは電流も嫌いになると思うよ」と言っています。
この be crazy about は「〜に夢中になっている、熱中している」のような「好き」という感覚ですね。
not gonna ですから、「この事故の後で、電流好きになったりはしない」と言っていることになります。

まぁ、電流が好きな人間なんていないと思いますが(好きなのは、うる星やつらのラムちゃんくらいですか…笑)、ジェシカは落馬して死んだから馬嫌いになったわけではなく、元々馬嫌いで、よりにもよって、嫌いな馬に乗っていて死ぬ、というその最期があまりに悲惨だと言っているわけですね。
それを、ジェシカが死ぬ原因になったものとして、馬に引き続いて電流も嫌いになるね、みたいに言っているのが、ちょっとピント外れのジョーイっぽいところだと言えるでしょう。
嫌いになるも何も、落馬した直後に電流フェンスで死んでしまう、という設定なので、死んだ人間に嫌いになれるわけもないのですから、ジョーイのおとぼけぶりが存分に発揮されたセリフになっているわけですね。


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posted by Rach at 17:08| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月22日

弁護士に止められてるの フレンズ7-15その5

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ジョーイが出演しているソープオペラ(昼メロ) Days Of Our Lives で、セシリア(演じるのはスーザン・サランドン)という女優が演じるジェシカの脳がジョーイに移植される、という設定になっています。
彼女の脳を受け継ぐ人間として(笑)演技指導を受けていたジョーイですが、降板することに落ち込むセシリアを励まし、キスの演技をしているうちに、二人は情熱的に盛り上がってしまうことに(笑)。
今はちょうど、ジョーイの寝室から、シャツだけを着たスーザン・サランドンが出てきたところ。
そこに、ちょうど同居人のレイチェルが帰ってきて…
レイチェル: Oh, my God! Oh, my God!! Ohh, Jessica Lockhart!! In my apartment!! I am such a huge fan! I am such a huge fan! (まぁ、なんてこと! なんてこと! あぁ、ジェシカ・ロックハート!! 私のアパートメントに(いる)! 私、ものすごく大ファンなんです。私、大ファンなんです!)
セシリア: Well, it's nice to know that you-- (えぇ、あなたが(ファンだと)知って、嬉しいわ…)
レイチェル: (screaming) MONICA!!!! MONICA!!!! (Runs to Monica's.) ([叫びながら] モニカー!モニカー! [モニカの家に走る])
ジョーイ: That uh, that is my roommate, Rachel. (今のは、あの、あれは俺のルームメイトのレイチェル。)
セシリア: Oh, that explains all the women's underwear. (まぁ、あの女性用下着の説明がそれでつくわね。)
ジョーイ: (shrugs) Sure. Yep. ([肩をすくめて] もちろん。そうです。)
モニカ: (entering with Rachel) Oh, my God! It's true!! Oh my God, can I just ask you to do me oh, just one favor? ([レイチェルと一緒に入ってきて] なんてこと! 本当だわ! なんてこと! 一つあなたにお願いごとをしていいですか?)
セシリア: Certainly. (もちろん。)
モニカ: Would you slap me? Would you slap me right here in the face?! (Points to her cheek.) (私をひっぱたいてくれます[私にビンタしてくれます]? 顔のちょうどここをひっぱたいてくれますか? [自分の頬を指し示す])
セシリア: I'd love to, but my lawyer said I can't do that anymore. (そうしたいんだけど、でも、私の弁護士が、それはもうしちゃだめだ、って言ったから。)
ジョーイ: All right, here we go. (He grabs them and starts to pull them out of the apartment.) (よし、行くぞ。[ジョーイは二人を掴んで、二人を自分のアパートから引き出す])
レイチェル: Okay. (わかった。)
モニカ: (breaks away) Oh wait, just one moment. (To Cecilia) Umm, you're a stupid bitch. ([ジョーイが押す手から離れて] あぁ待って、少しだけ。[セシリアに] あのー、あなたってバカでやな女ね。)
セシリア: I really can't slap you. (Monica walks away angrily) (本当にあなたをひっぱたくことはできないの。[モニカは怒った様子で立ち去る])
モニカ: My God, you're great! (もう、あなたって最高!)

レイチェルが自宅に帰ってくると、そこに、ジェシカ・ロックハート役のセシリアがいるので、驚愕しています。
今回のエピソードの前半で、セシリア降板のニュースを聞いて、レイチェルとモニカが「私たち、彼女が好きなのにー」と嘆くシーンもありました。ですから、観客も、レイチェルが大騒ぎしているのには納得なわけですね。
「ジェシカ・ロックハート! 私のアパートに!」みたいに叫んでいるのも、レイチェルの驚きぶりがよく表れていると思います。

I am such a huge fan. は「私はすっごく大ファンです」みたいな感覚。
あなたの大ファンです、と言いたい場合は、I am such a huge/big fan of yours. となりますね。
大ファンだと目の前で騒いでいるレイチェルを見て、有名女優のセシリアは、it's nice to know that you-- と言いかけるのですが、それを言い終わる前に、レイチェルは、「モニカ! モニカ!」と叫んで、隣のモニカの部屋に飛んで行ってしまいます。
セシリアはきっと、it's nice to know that you are (such) a (huge) fan of mine. 「あなたが私の大ファンだと知ることは素敵」、つまり、「あなたが私の大ファンだと知って嬉しいわ」みたいな、お決まりの返事で対応しようとしたのでしょう。
それを言う間もなく、叫んで飛び出して行ったレイチェルの狂喜乱舞ぶりが面白く感じられるわけです。

ジョーイは、「あれは・今のは、俺のルームメイトのレイチェルです」と紹介しています。
that explains all the women's underwear. を直訳すると、「そのことが、あの女性用下着の全部を説明する」になるでしょう。
That explains... の形は「それが…(であること)を説明する」→「それで…の説明がつく」という意味で、よく使われる表現。
このセリフから、セシリアは、このジョーイの家で大量の女性用下着を見たらしいことがわかります。
多分、バスルームとかに置いてあるのを見た、とかでしょうが、「この家に女性用下着があるのは、同居人が女性だからなのね」とセシリアが納得していることになります。
ジョーイは、肩をすくめて、まぁね、みたいに肯定していますが、そのジョーイの様子から、下着の全てがレイチェルのものでもない、みたいな感じが漂っていますね。
昔の彼女が使っていたものとか、忘れていったものとか(?)も入っているのでしょうか、セシリアはジョーイがそれほどのプレイボーイだとも知らないので、「同居人が女性だからか」と素直に納得している、ジョーイも「そう思ってくれてるなら、それでいいや」みたいに適当に肯定しているのが、このセリフの面白さになるでしょう。

レイチェルがモニカを連れてきて、モニカも大騒ぎしています。
そして、「一つお願いを聞いてくれますか?」みたいにお願い事をしていますね。
何をお願いしているかと言うと、「私を slap してくれますか?」
slap は、「〜を平手でピシャリと打つ、たたく」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
slap : to hit someone quickly with the flat part of your hand
つまり、「手の平らな部分で、誰かを素早くたたくこと」。

このように、人の身体の部位をたたく、と言う場合、英語では、"slap me in the face" のように、「slap+人+in the 部位」のような形を取りますね。
たたく対象は誰か、を先に言っておいて、その後で、情報を付け加える形で、場所を in the face 「その人物の顔の中」みたいに言うのが、英語っぽい配置だと言えるでしょう。

このジェシカ・ロックハートというキャラクターは、人の顔をひっぱたくのが恒例となっているキャラで、そのキャラの代名詞とも言うべき「平手打ち、ビンタ」を、お願いだから私にもやってみせて下さい、とお願いしていることになります。
まぁ言うなれば、アントニオ猪木に「闘魂ビンタ」をねだるようなもので(笑)、ファンとしては、「私、ジェシカのビンタもらっちゃった〜!」と自慢できるような話になるわけでしょう。

そういうおねだりをするファンは多いらしく、ジェシカは冷静に返答しています。
I'd love to, but.. は、I would love to, but... ということで、「できることならそうしたいと思ってるんだけど…(残念ながらできないの)」と言っている感覚。
なぜできないかの理由がその後、続いていて、「私の弁護士が言ったの、私(ジェシカ)は今後ビンタをすることができない、って」。
つまり、「今後、ビンタをしちゃいけない、って弁護士に止められたのよ」と言っていることになります。
過去に何度か、ファンにせがまれて、ビンタをしたことがあるのでしょうね。
ですが何しろ訴訟大国のアメリカのことですから、ファンの方からせがんでおいて、後から後遺症が出た、みたいに言う人もいそうな感じはします。
実際に、訴訟まで起こされたかどうかまではわかりませんが、anymore を使って、「もう今後は二度としちゃいけないと言われた」みたいに言っていることからも、少しはトラブルになったこともあるようにも聞こえます。
「してあげたいのはやまやまだけど、弁護士に、もうビンタしちゃいけない、って言われちゃったの…」と言っているところが、アメリカチックで、また有名女優の発言としてもそれっぽいですから、面白く聞こえるわけです。

俳優として大先輩のセシリアに、友達が厚かましいお願いをするのに困ったジョーイは、二人を部屋から出そうとしています。
モニカはそれを振り切って、また戻ってきて、セシリアに向かって、「あなたは、おバカでやな女ね」と喧嘩をふっかけるようなことを言います。
そうやって、セシリア、つまり、ジェシカを挑発して、お得意のビンタを出させようとしたわけですが、セシリアは動揺することなく、「いくらそんな風に挑発しても、ほんとにできないのよ」と説明することになります。
I really can't slap you. の really の位置が、can't という否定語より前にあるので、really は「本当にできない」と「できない」ことをさらに強調しています。
弁護士に止められてると説明したでしょ、あなたが何をどう頑張っても、やっぱりビンタは無理なのよ、と軽く諭している形になるでしょう。
「ちぇ!」みたいに残念そうな顔をしているモニカですが、「あなたって最高ね」と言いながら去って行ったので、そういうファンのあしらい方も有名女優っぽくてかっこいい…みたいに、さらにファンになった様子なのも微笑ましいところですね。


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posted by Rach at 16:54| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月19日

バグパイプを演奏しちゃだめ フレンズ7-15その4

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チャンドラーとモニカの結婚式で、何か出し物をする予定のロス。
ある晩、向かいのアパートに住んでいるロスの部屋から、バグパイプの音が聞こえてくるので、「ロスは結婚式で、あんな下手なバグパイプを演奏するつもりなのか?」と二人は頭を抱えています。
[Scene: Central Perk, Monica and Chandler are sitting on the couch. Ross is sitting on the armchair.]
セントラルパーク。モニカとチャンドラーはカウチに座っている。ロスは肘掛椅子に座っている。
チャンドラー: Well, I feel like a snack! (うーんと、軽食[軽いもの]、食べたいね。)
モニカ: Do you want some shortbread? Eh it's Scottish, like you are. (ショートブレッド[バタークッキー]はどう? あー、スコットランド系(のお菓子)よね、あなたみたいに。)
チャンドラー: Oh, no, thanks. I don't like anything from my Scottish heritage. (あぁ、結構だ[要らないよ]。俺のスコットランド系の伝統のものは、どれも好きじゃないんだ。)
ロス: What?! (何だって?)
チャンドラー: Well, it's just my entire family was run out of Scotland by... Vikings. (ほら、ただ、俺の一族全員がスコットランドを追われたってだけさ…バイキングによって。)
ロス: Oh well, it sounds to me like your family's ready to uh, rediscover its Scottish roots. (あぁ、君の一族は自らのスコットランド系のルーツを再発見する準備ができてるって風に僕には思えるよ。)
モニカ: (interrupting) You cannot play bagpipes at the wedding!! ([話を遮って] 結婚式でバグパイプを演奏しちゃだめよ!)
ロス: How did you know about that?! (どうやって、そのこと(僕が結婚式でバグパイプを演奏しようとしてること)を知ったんだよ?)
チャンドラー: We heard you play all the way from your apartment! (お前が演奏してるのが、お前のアパートから(はるばる)聞こえてきたんだ。)
ロス: Were you the ones called the cops?! (君らなのか、警察に電話したのは?!)

feel like+名詞、は「(飲食物など)が欲しい気がする」、つまり「…を食べたい、飲みたい」という意味になります。
I feel like a beer. なら「ビールを飲みたい」ですね。
snack は「スナック」で、日本語で「スナック」と言うと、パリポリ食べるようなスナック菓子を連想してしまいそうですが、ここでの意味は「軽い食事、軽食」というニュアンス。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
snack : a small amount of food that is eaten between main meals or instead of a meal
つまり、「メインの食事の間に、または食事の代わりに食べられる、少量の食べ物」。

軽食食べたい、と言っているチャンドラーに、モニカは、shortbread 欲しい? ショートブレッドはどう?みたいに言っています。
ショートブレッドとは、研究社 新英和中辞典では、
shortbread=【名】【C】 [料理名には 【U】] バタークッキー 《ショートニングをたくさん入れた厚いビスケットの一種》

その後にモニカが付け加えている情報から、スコットランド系の食べ物であることもわかります。
like you are は、like you are Scottish 「あなたがスコットランド系であるのと同じように」という感じ。
そんな風にわざわざ言っているのは、スコットランド系の楽器であるバグパイプをロスに演奏してもらいたくないから、ですね。
今から3か月前の記事、パイプ・ダウン フレンズ7-9その5 でも、pipe 繋がりでちょこっと触れましたが、「キャンディ・キャンディ」の丘の上の王子様が持っていた楽器、あれがバグパイプ(bagpipe)です^^
キャンディが泥棒の疑いをかけられて、メキシコに送られようとしている時に、アンソニー、ステア、アーチーの3人が「ぼくたちのことをわすれないでおくれ!」と言ってバグパイプを吹いていたのも印象的で、その時の彼らも、丘の上の王子様と同じような民族衣装を着ていました。
そういうことから、アードレー家の人々はスコットランド系なんだぁ、、ということもわかるわけです(脱線、失礼しました)。

スコットランドの伝統を受け継ぐものはどれも嫌いだ、みたいにチャンドラーは言い、その理由として、it's just my entire family... と説明しています。
この it's just は、it's just that... 「ただ…なだけなんだ」の that が省略された形ですね。
ただ、俺たちの一族全員がスコットランドを追われたってだけさ…と言っているのですが、追われた、と言ってみたものの、何に追われたかの説明に困って、とっさに、「バイキングに(追われた)」とか言うのが、コメディーっぽくて面白いです。
昔、「小さなバイキングビッケ」というアニメもありましたがw、日本人にも「バイキング」と言えば、「スカンジナビアの海賊」のイメージは浮かぶので、日本人にもわかりやすいジョークかなぁ、と思います。

「俺の一族は、バイキングに追われ、スコットランドから逃げた」みたいに言って、スコットランドにまつわる話は勘弁してくれ、のように話を持って行こうとしたチャンドラーでしたが、ロスはその話を聞いて余計に、「今こそ、君のスコットランドのルーツを再発見する時じゃないか、その準備ができてるように僕には思えるよ」と、スコットランドの話に戻そうとしています。

「スコットランド系のことは勘弁して」みたいな遠回しな言い方では埒が明かないと悟ったモニカは、単刀直入に、「結婚式でバグパイプを演奏しちゃだめ!」と叫びます。
How did you know about that?! を直訳すると、「どのようにして(どのような経緯で)そのこと(僕が結婚式でバグパイプを演奏する予定であること)を知ったのか?」ということですね。
日本語的には、「(僕はまだそのことを君たちに話してないのに、内緒にしてたのに)どうしてそれを知ってるんだ?」みたいなことですが、「どうして知ってる?」を、Why do you know...? ではなく、How did you know...? と表現するのが、より英語っぽいところだと言えるでしょう。
なぜ?という理由を尋ねているのではなく、どういう手段でそのことを知ったのか?という「知った経緯」を尋ねているわけですね。

We heard you play は「お前が(バグパイプを)演奏するのを聞いた」ですが、その後、all the way from your apartment と続いています。
from your apartment だけだと「お前の部屋から聞こえてきた」ですが、そこに all the way がつくことで、「遠いところからはるばる(音が聞こえてきた)」というニュアンスが出ますね。
向かいのお前のアパートから、こっちまで音が筒抜け、丸聞こえだったんだよ、みたいなことでしょう。
こっそり練習していたのを聞かれていたと知って驚いたらしいロスですが、その次のセリフには笑ってしまいますね。
the ones called the cops は「警察に電話した・連絡した人」なので、Were you the ones called the cops?! は「君たちだったのか、警察に電話したのは?」と言っていることになります。
日本語で言うと倒置で強調するような言い回しで、「君たちだったんだな、警察に電話して、うるさいと通報した人間は?」と言っているわけです。

「お前の演奏が、こっちまで聞こえてたんだよ」と言われたら、「え、あれを聞かれちゃったのか?」と返すのが普通ですが、「じゃあ、お前らか、通報したのは?」と返したことで、ロスが演奏した後、警察にお叱りを受けたことがわかる仕組みになっているわけですね。


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posted by Rach at 16:25| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月17日

You lost me フレンズ7-15その3

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コーヒーハウスのセントラルパークで、レイチェルとフィービーは、魅力的な男性が携帯をテーブルに置き忘れて行ったのを発見。
その携帯を預かれば、きっと本人が電話をかけてきて、そこから恋が始まるかも、、などと企んでいます。
さんざんモメた結果、携帯はレイチェルが預かることになったのですが、そのレイチェルがフィービーの家にやってきます。
レイチェル: How are ya? (調子はどう?)
フィービー: Good. (元気よ。)
レイチェル: Umm Pheebs, remember when we were in the coffee house we decided that I was gonna keep the uh, the cute guy's cell phone? (あー、フィービー、覚えてる? 私たちがコーヒーハウスにいて、あの素敵な男性の携帯を私がキープする(持っておく)って決めた時のことを。)
フィービー: Yeah. (ええ。)
レイチェル: And remember how I said I was gonna keep it in my purse, so that if it rang, I could just pick it up? (で、覚えてる? バッグに携帯を入れるわね、もし携帯が鳴ったら、すぐに取り出すことができるように、って私が言ったことを。)
フィービー: Yeah! (ええ!)
レイチェル: And do you remember going into my purse and stealing the phone?! (そして、覚えてる? 私のバッグの中に手を入れて、電話を盗んだことを?)
フィービー: Ooh, now you lost me. (あぁー、今のはわかんない。)
レイチェル: You stole the phone! (あなたがあの電話を盗んだのよ!)
フィービー: No, I didn't! (いいえ、私は盗んでないわ!)
レイチェル: No? So you're saying that if I called it, it wouldn't ring? (盗んでない? それじゃあ、もし私がその携帯に電話しても、それは鳴らないって言うのね?)
フィービー: No. (鳴らないわ。)
レイチェル: Umm, okay. (ふーん、いいわ。)
フィービー: But while you dial, let me show you the features of my new ringing handbag. (Rachel dials her phone and Phoebe's bag starts to ring.) Oh, it does work! (Rachel grabs the phone and takes it out of Phoebe's handbag.) (でもあなたがダイヤルする間に、私の新しい「鳴るハンドバッグ」の特徴をあなたに見せさせて[紹介させて]。[レイチェルが自分の電話をダイヤルすると、フィービーのバッグが鳴り始める] あぁ、うまく機能してる! [レイチェルは電話を掴み、フィービーのハンドバッグから取り出す])

レイチェルはフィービーに挨拶した後、remember when... 「…した時のこと覚えてる?」と尋ねています。
私たち二人がコーヒーハウスにいた時に、キュートな(魅力的な)男性の携帯を私がキープするって決めたことを覚えてるかしら?ということです。

その次にレイチェルは、remember how... と言っています。
これは、「私がどのようにして…したかを覚えてる?」という感覚ですね。
remember that SV... だと「主語が(動詞)した”こと”を覚えてる?」と言っていることになり、意味としては、ほぼ同じことですが、remember how の方がより口語チックで、「主語が(動詞)した時の”様子”を覚えてる?」と言っている感覚になるでしょう。

I said I was gonna keep it in my purse は「私がその携帯を自分のハンドバッグ(purse)に入れるわ、と言った」。
so that if it rang, I could... は「もし携帯が鳴ったら、私が…できるように」。
携帯が鳴った時に、すぐに電話に出られるように、取り出しやすいバッグに入れておいたのよ、と言っていることになります。

「こういうこと覚えてる?」という質問を繰り返すレイチェルは、次の質問で、ついに一番言いたかったことを尋ねます。
do you remember going ... and stealing は「go して steal したことを覚えてる?」という感覚ですね。
remember doing は「自分が…したことを覚えている」という感覚で、これが他人のことであれば、remember him/his doing のように、動名詞の主語として、目的格、または所有格が必要になってくることにも注意しましょう。

さきほど2つの質問には、「ええ」と肯定していたフィービーですが、この3番目の質問には、否定的な返事をしています。
You lost me. を直訳すると、「あなたは私を迷わせた」という感じでしょうか。
つまり、あなたの言ってること、私わかんない、と言っている感覚になります。

英辞郎では、以下のように出ています。
You lost me back at
(あなたの話が)〜のところで分からなくなった
You lost me back at the tax system.
あなたの話、課税体系のところで分からなくなった。


LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
lose somebody : (informal) to confuse someone when you are trying to explain something to them
例) You've lost me. Can you repeat that?

つまり、「自分が誰かに何かを説明しようとしている時に、相手を困惑させること」。
例文は、「君の説明がよくわからないよ。今のを繰り返してくれる?」

ですからフィービーは、それまでの質問にはイエスと答えていたものの、「バッグを探って、彼の携帯を盗んだでしょ」という質問を聞いた後は、「レイチェルが何言ってるか、あたし、わかんない」みたいにトボけたことになります。

しらばっくれるフィービーに、レイチェルは、So you're saying that 「じゃあ、あなたは…だって言ってるのね」と返しています。
盗んでないって主張するのなら、もし私がその携帯に今電話しても、この部屋でその音が鳴らない、聞こえないって言い張るのね、ということです。

電話なんか鳴らないわ、と頑張るフィービーですが、「あ、でもあなたが電話している間に、あなたに…の特徴を show させて(見せさせて、紹介させて)みたいに言っています。
何の特徴・特長かと言うと、「私の新しい、鳴るハンドバッグ」(笑)。
彼の携帯は鳴らないけど、鳴ると言えば、私のこのおニューのバッグが鳴るのよねー、それを今から見せてあげる、と言っていることになります。
フィービーがそう言ったことで、レイチェルから盗んだ携帯が、今はこのフィービーのバッグに入っていることがわかりますね。
案の定、フィービーのバッグから電話の鳴る音が聞こえるのですが、それでもまだフィービーは、さもバッグが鳴ったかのように言っているのがポイント。
it does work! は「それはうまく機能する、働く」と言っている感覚。
it とは、フィービーが言うところの my new ringing handbag ですね。
レイチェルが電話をかけたら、フィービーのバッグから音が聞こえてきた…その時点でフィービーが携帯を盗んだことがはっきりするわけですが、それでもまだ、「ほら、鳴ったわ。ね、このバッグ鳴るのよ、って言ってたけど、ちゃんと鳴る機能が働いてるのがわかるでしょ」みたいに、この期に及んでまだ(笑)しらを切り続けているところが、フィービーらしい面白さだということです。


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posted by Rach at 16:14| Comment(1) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月15日

もう一度聞くけど名前何だったっけ? フレンズ7-15その2

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ジョーイが出演しているソープオペラ(昼メロ)「Days Of Our Lives (愛の病院日誌)」で、ジェシカ・ロックハートという役が死んで降板することになっています。
ジェシカ役は、セシリア・モンローという女優が演じていることになっていますが、それを演じるのは(ややこしいw)大女優スーザン・サランドン。今回は彼女がフレンズにゲスト出演しているわけです。

有名な女優さんなので、過去記事、ポリティカルなスーザン・サランドン フレンズ3-5その16 では、有名女優として名前を挙げられていて、ロスの「寝てもいい[(恋人から)寝るのを許されている]セレブ」リストの5人に入っていた女優さんでした。
こんな風に、有名な俳優として名前を挙げておきながら、後のエピソードで別人役で登場する、というパターンは、ブルース・ウィリスを始め、フレンズでは何度かあります。

ジェシカの脳を移植されることになっている(笑)ジョーイは、ジェシカという役柄を演じるコツを教えてもらおうとするのですが、自分が降板させられると知らなかったジェシカ役の女優セシリアに、逆に怒られてしまいます。
しばらく後、セシリアは、あなたの言っていた情報が正しかったと言って、ジョーイに話しかけています。
セシリア: (walking up) You're absolutely right. They are writing me out of the show. They don't know exactly when it's going to happen, but apparently going to be very soon and then that's it. ([歩いて近づいて来て] あなたは全く正しいわ。彼ら(脚本家たち)は私を番組から外すように脚本を書いてるの。それがいつ起こるのか正確にはわからないけど、でも、どうやらそれはすぐみたい、そして、それでおしまいよ。)
ジョーイ: I'm so sorry. Look, if it was up to me, you would never leave the show. (ほんとに残念です。あの、もし俺に一任されてたら、あなたが番組を去ることは絶対にないですよ。)
セシリア: Yeah, thanks. (えぇ、ありがと。)
ジョーイ: No, I mean it! I can't believe they would do this to you! And to your fans! I mean they're gonna be devastated! Heartbroken! They love you so much! (違います、俺は本気で言ってるんですよ! 彼らがあなたに対してこんなことするなんて信じられない! それにあなたのファンに対しても! だって、ファンは絶望しますよ! 胸が張り裂けますよ! ファンはあなたをものすごく愛してるのに!)
セシリア: Oh, you're right. Thank you! What's your name again? (あぁ、あなたは正しいわ。ありがとう! もう一度聞くけど、あなたの名前、何だったっけ?)
ジョーイ: Joey. (ジョーイ。)
セシリア: Joey, well, thank you. That is so sweet. (ジョーイ、ありがとう。今のはとっても優しかったわ。)

They are writing me out of the show. について。
they は、この番組の脚本家、つまり、writers のことですね。
直訳すると、「私(ジェシカ役のセシリア)を、番組からアウトするように書く、私を書いて番組からアウトさせる」みたいな感覚になるでしょう。
もう少し日本語っぽく言うと、「私を番組から外すような形で、脚本を書いている」みたいになるでしょうか。
脚本家も、それ(ジェシカの降板)がいつになるかははっきりとは知らないけど、どうやら very soon らしい、とも言っていますね。
That's it. はいろいろなニュアンスで使われますが、ここでは「それでおしまい、それで終わり」という感覚になります。

その話を聞いてジョーイは、I'm so sorry. と言っていますね。
彼女が降板するのはジョーイのせいではないので、別にこれは謝っているのではなく、彼女に深い同情を示しているセリフになります。

if it was up to me, you would never leave the show. は典型的な仮定法過去の文章ですね。
up to somebody は「人次第で」。
It's up to you. なら「君次第だ。あなたに判断をお任せします」という意味の決まり文句ですね。
つまりジョーイは、「もし俺にドラマの決定権が任されていたら、あなたが番組を去ることは決してないだろう」と言っているわけです。
実現不可能な仮定で、「俳優の俺にそんな権限はもちろんないけれど、もしも俺なら、あなたを降板させたりなんか絶対しないのに」と言っていることになります。

それに対してセシリアは、Thanks. と言っていますが、これは「慰めてくれてありがとね」くらいの軽いお礼ですね。
そういうニュアンスを感じたジョーイは、No, I mean it! と強い調子で言っています。
こういう場合の I mean it! は、「俺は冗談とかお世辞とかじゃなくて、本心から、本気でそう言ってるんです!」というニュアンスになります。

ジョーイは真剣に、「脚本家たちがあなたに対してこんなことをするなんて信じられない。あなたのファンに対しても、ですよ」みたいに言っています。
あなたを降板させるなんて、あなたにも、そしてあなたのファンにも失礼なことじゃないですか!みたいに力説しているわけですね。

devastated は、「打撃を受ける、打ちのめされる」。
Heartbroken は文字通り「心が壊される」なので、「心が痛む、胸が張り裂ける」みたいなこと。
ファンのみんなはあなたをとっても愛してるのに!とまで言われたセシリアは、さすがに胸を打たれたようで、さきほどのようなそっけない感じではなく、心から感謝するように心を込めてありがとう、と言っています。

What's your name again? は、最後の again がポイントですね。
このシーンより前に、「あなたの脳をもらう役を演じることになって」と話しかけた時に、ジョーイはすでに自己紹介を済ませています。
その時には、降板するという事実を知らなかったセシリアを怒らせてしまったのですが、そんなこともあったし、また元々、大女優である自分はこんな売れてない俳優の名前をいちいち覚えてられないわ、みたいな尊大な感じもある人ですから、聞いたはずのジョーイの名前をすっかり忘れていたようです。
ですが今のジョーイのセリフに打たれ、確か前に名前を聞いたはずだけど、申し訳ないけど忘れちゃったわ、という気持ちを込めて、again 「もう一度聞くけど、あなたの名前は何だっけ?」と言っているのですね。
こういう場合、What was your name again? のように、過去形で表現することも多いですね。
「前にも聞いたけど、あなたのお名前何でしたっけ?」みたいなニュアンスになるわけです。
一度聞いた名前を再度聞き直すのは、相手に対して失礼なことにはなりますが、このようにせめて again を付けておくと、「確か前にも聞いたわよね、それは覚えてるけど、度忘れしちゃって」みたいな感じで、少しは失礼さが和らぐ、という効果があるように思います。


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posted by Rach at 17:33| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月12日

すごいことが仕事でも私生活でも フレンズ7-15その1

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シーズン7 第15話
The One Where Joey Gets A New Brain (ジョーイの脳は大女優)
原題は「ジョーイが新しい脳をゲットする話」


チャンドラーとモニカの部屋に、ジョーイが嬉しそうな顔で入ってきて、
ジョーイ: So I just talked to one of the DOOL writers today, and-- (でさ、今日、ちょうど DOOL (ドゥール)のライターの一人と話してたんだけど、でね…)
モニカ: What is DOOL? (ドゥールって何?)
ジョーイ: Days Of Our Lives. Anyway, you're not gonna believe it! My character is coming out of his coma!! (デイズ・オブ・アワ・ライブズ(「愛の病院日誌」)だよ。とにかく、みんな信じられないぞ! 俺のキャラクターが昏睡から目覚めるんだ!)
みんな: Oh!! (おぉー!)
チャンドラー: That's great! (それはすごいな。)
ジョーイ: And-and-and not only that, I'm gettin' a new brain!! (で、それだけじゃないんだぞ。俺は新しい脳を手に入れるんだ!)
チャンドラー: So great things are happening at work and in your personal life! (それじゃあ、すごいことが起こるんだな、仕事で、そして、私生活で!)
レイチェル: Wait, what do you mean you're getting a new brain? (待って、どういう意味なの、あなたが新しい脳を手に入れる、って。)
ジョーイ: Oh well, they're killing off one of the characters on the show, and when she dies her brain is being transplanted into my body. (えーっと、番組でキャラクターの一人が死んで降板させられるんだ、で、彼女が死ぬ時、彼女の脳が俺の体にに移植される予定なんだよ。)
ロス: What? A brain transplant?! It's ridiculous! (何だって? 脳移植? ばかげてるよ!)
ジョーイ: Well, I think it's ridiculous that you haven't had sex in three and a half months. (ふーん、ロスが3ヶ月半もエッチしてないこと(の方)が、ばかげてると俺は思うけどね。)
ロス: (to Monica and Rachel) It's winter. There are fewer people on the street. (Rachel and Monica smile and nod, knowingly.) ([モニカとレイチェルに] 今は冬だ。通りには(他の季節と比較して)人がほとんどいないんだよ。[レイチェルとモニカは微笑み、わかるというようにうなずく])

ジョーイは部屋に入ってくるなり、DOOL のライターの一人と話をしてたんだけど、みたいなことを言っています。
DOOL は「ドゥール」みたいに発音していますね。
聞き慣れない言葉なので、モニカは、ドゥールって何?と聞き返すと、ジョーイは、Day Of Our Lives のことだよと答えます。
自分が出演しているソープオペラ(昼メロ) Day Of Our Lives 「愛の病院日誌」の略称だったのですね。
フレンズたちにしてみれば、んな略称知るかよ、というところでしょうが、おー、なるほどそれのことねー、とうなずいてあげているのも微笑ましいところ。

My character is coming out of his coma!! の coma は「昏睡(状態)」で、文字通り、「俺の演じているキャラクターが、昏睡状態から出る予定である」、つまり「昏睡状態から覚める予定だ」と言っていることになります。
and not only that 「そしてそれだけじゃなくて」と、さらに興奮した様子で続けて、 I'm gettin' a new brain!! と言っていますね。
あまりにも漠然とした表現過ぎて、聞いているフレンズたちも正直意味不明だったでしょうが、チャンドラーはここぞとばかりに嬉しそうにツッコミを入れています。

その So great things are happening at work and in your personal life! について。
前から順番にイメージしていくと、「それじゃあ、すごいこと(複数のこと)が起こる予定なんだな、仕事で、そして、お前の私生活で!」ということになるでしょう。
特に、and の部分をチャンドラーは強めに発音しています。
and の前までの前半部分は普通のリアクションで、それだけ聞くと、「そっかー、じゃあ、お前は仕事ですっごいことがいろいろ起こるんだな」と言っていることになりますね。
「新しい脳を手に入れる」という突拍子もない話ですから、聞いているフレンズたちも、詳しい事情はわからないまでも、それがドラマの中での出来事であるという理解はしているはずでしょう。
そういう意味で、「昏睡から目覚めて、新しい脳を手に入れる、って、仕事場であるドラマの中では、すっごいことが起こるんだな」と言っているとすると、ごく普通の反応になるわけです。

が、そこにわざわざ、「で、お前の私生活でも!」と付け加えることで、「新しい脳を手に入れる」という話は、ドラマの中の俳優としての話ではなく、ジョーイ本人の話だと理解しているように聞こえるわけですね。
「そっかー、ジョーイは新しい脳をゲットするのかー、これからのお前の私生活、がらっと変わるんだなー」みたいに言ってみせたところが、チャンドラーらしいジョークになっているということです。

レイチェルは真面目に、「新しい脳を手に入れる、ってどういう意味?」と問うています。
その次のジョーイの説明のセリフ、they're killing off... について。
they というのは、番組制作者を漠然と指すニュアンス。
番組上で、キャラの一人を kill off する予定だ、と言っていますが、kill off は文字通り「殺して、オフにする」みたいな感覚。
出番があるのが on で、出番がないのが off と理解すればわかりやすいでしょう。
キャラを物語の中で死なせることで、出番をオフにして、降板させる、ということになります。
そして、そのキャラ(女性)が死ぬ時、彼女の脳が俺に移植される予定だ、とも言っていますね。

a brain transplant 「脳移植」と聞いて、古生物学者という科学者のロスは、「ばかげてる」とあきれています。
いくらドラマと言ったって、脳移植なんて非科学的すぎる、と言いたいようですね。
ridiculous だとバカにされたジョーイは、「ふーん、俺はこっちの方がばかげてると思うけどなー」みたいに言って、ロスのことを言っているのですが、その内容が「お前が3ヶ月半、エッチしてないってことがばかげてると俺は思うよ」。

どうして3ヶ月半という、そこまで詳しい期間(笑)を知っているんだ、と笑ってしまうわけですが、プレイボーイのジョーイにしてみれば、「俺のドラマのことをばかげてるとか言う前に、自分の恋愛関係のことをちっとは反省してみろよ」みたいに言いたいわけでしょう。
それだけでも十分、ジョークのオチとしては面白いと思うのですが、続くロスのセリフがさらに面白さを上乗せしていますね。
「そうなんだー、ロスってもう3ヶ月半もエッチしてないんだー、彼女いないんだー」みたいに女性陣に見られてしまったので、その女性陣に向かって、「今は冬だ。通りに人がいないんだ」みたいに言い訳していることになります。
脚本の面から考えると、3ヶ月半という期間をジョーイにセリフとして言わせたのは、「今は冬だから」というオチのセリフを持ってくるためだった、とも言えそうです。
誰かとの新しい出会いを、と思っても、ここしばらく冬だったから、みんな外を歩いてない、だから出会いようがないんだよ、別に僕のせいじゃないんだよ、と言いたいわけですね。


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posted by Rach at 16:20| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月10日

ただ楽しめるという時期は過ぎた フレンズ7-14その6

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レイチェルの誕生日。30歳になって落ち込んでいるレイチェルに、恋人のタグが慰めの言葉をかけています。
タグ: How are you doing? Are you feeling any better? (調子はどう? 少しは気分が楽になった?)
レイチェル: Yeah, I'm doing okay. I'm um.... Let's talk. (えぇ、私は大丈夫よ。あの…話しましょうか。)
タグ: Okay. (They sit on the step.) (わかった。[二人は段(廊下の段になっているところ)に座る]
レイチェル: Umm.... (あの…)
タグ: What's up? (どうしたの?)
レイチェル: Ohh, Tag, umm... you're such a great guy. And we have sooo much fun together. But I don't- I don't-- (あぁ、タグ、あの…あなたはとっても素敵な人よ。そして私たちは一緒にいてとっても楽しいわ。でも私は、私は…)
タグ: Wait! I think I see where you're going. But before you say anything else, can I just say one more thing? (Kisses her.) (待って! 君が何を言おうとしているのかわかる気がする。でも何か他のことを言う前に、僕から一言言ってもいいかな? [レイチェルにキスする])
レイチェル: Well said. And a uh good example of the fun I was referring to uhh... But I just think I'm past the point where I think I can y'know, just have fun. (いいこと言うわね[言えてるわね]。そして、(今のは)私が言っていた、楽しさの良い例だったわ。でも私はただこう思うの、私はもう、ただ楽しめると思えるところは過ぎた、って。)
タグ: Rachel, don't do this. This is just because you're turning thirty. (レイチェル、こんなことしないで。これはただ、君が30歳になったって理由だけだろ。)
レイチェル: Yeah, it is! But you're just a kid! I mean, you're 25! (そうよ! でもあなたはほんの子供だわ! だって、あなたは25歳なんだもの。)
タグ: Twenty-four, actually. (24歳だよ、実際は。)
レイチェル: Oh, God! Y'know what I wish? I wish you were six years older. Well actually, if I'm wishin' for stuff, I actually wish I was six years younger. (なんてこと! 私が何を願ってるかわかる? あなたが今より6歳上なら良かったのに。そうね、実際には、もし私が何かを望むとしたら、実際にはこう願うわ、私が今より6歳若いなら良かったのに、って。)
タグ: Me too. (僕もだよ。)
レイチェル: Yeah, I'm sorry. (They hug.) (そうよね、ごめんなさい。[二人はハグする])

タグはレイチェルの気分はどうかを尋ねています。
Are you feeling any better? は「少しは気分がましになった?」みたいな決まり文句ですね。
比較級に any がつくことで、「少しは、いくらか」というニュアンスを出すことができます。
I'm doing okay. は「私は大丈夫よ」という感覚。
気分がいい、ってほど good ではないけれど、悪くはない、大丈夫、みたいなことになるでしょう。

レイチェルが、Let's talk. と言って、廊下の段に座るように促し、Umm.... と言いよどんでいるので、タグもレイチェルの様子を心配しています。
レイチェルが、「あなたはとっても素敵な人で、一緒にいると楽しい。でも…」と言うので、タグもレイチェルが何を言おうとしているのか気付いたようで、先回りするようなことを言っています。

I think I see where you're going. は「君がどこに行こうとしているのかわかる、と僕は思う」という感覚。
つまり、この先の話の展開がわかる、君がこの次、何を言おうとしているのかわかる、ということですね。
この I see where you're going. というのは決まり文句で、会話ではよく出てきます。
「あなたは素敵で二人でいると楽しいわ、でも…」と来たら、レイチェルが別れ話を切り出そうとしていることはタグにもわかるので、「君が言おうとしていることはわかるけど、君が何かを言うその前に、僕からもう一言、言ってもいいかな?」みたいにタグは言って、その後、無言でキスをします。
言葉で言うより、これで僕の気持ちがわかるだろ、みたいなことですね。

そのキスをうっとりした顔で受けたレイチェルが、Well said. と言っているのが面白いです。
Well said. を直訳すると、「上手に・うまく、言われた」になるでしょうか。
ある言葉がうまく言われた、という感覚で、英辞郎には以下のように出ています。

Well said.
うまいいい方だね。/そのとおりだ。/言えてる。


LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
well said! : (spoken) used to say that you agree with that someone has just said, or that you admire them for saying it
つまり、「誰かがたった今言ったことに同意する、または、それを言ったことでその人を称賛する、と言うために使われる」。

実際にはこのように、「誰かがたった今言ったこと」に対して、「今の(発言)いいわね、その通りね」のように使うわけですが、「僕から先に一言、言わせて」と言って、言葉の代わりにキスしたことを受けて、「今の”言葉” いいわね」みたいに返したことになるわけで、なかなか洒落た返しだなぁ、と思います。

Well said. と言った後、And a good example of the fun I was referring to. とも言っています。
refer to は「言及する」なので、「私が(少し前に)言及していた楽しみ(the fun)の良い例ね」と言っていることになります。
あなたと一緒にいると楽しい、って私は言ったけど、その「私が言った楽しいってことの好例」が、今あなたがくれたキスなのよ、と言っているわけです。

そう言って、タグのキスが素敵であることを認めた上で、次に正直なところを述べていますね。
その But I just think I'm past the point where I think I can y'know, just have fun. について。
長いので、前から順番にイメージしていきますと、

でも私はただこう思う。私はそのポイントを過ぎた、って→(どういうポイントかと言うと)私がほら、ただ楽しめることができる(ようなポイント)

と言っている感覚になるでしょう。
日本語っぽい語順にすると、「ただ楽しめるっていうポイント・地点・場所は、もう過ぎたと思えるのよね」みたいなことですね。
一緒にいると楽しいし、キスもこんなに素敵…だけど、私はもう、楽しいとか素敵とか、それだけを楽しめる時期は過ぎちゃったのよ、もう楽しいとかだけ言ってられない年齢になっちゃったのよ、と言っていることになるでしょう。

「楽しいってだけじゃ、もうだめなの」みたいに言うレイチェルに、タグは、Don't do this. と言っています。
「こんなことしないで」というのは、今、タグと別れようとしていることを指しますね。
This is just because... は「これは…だからだ」という感覚。
turn thirty 「30歳になった」という理由だけで、こんなこと、つまり、レイチェルは僕と別れようとしてるんだよ、ということですね。
レイチェルはそれを肯定して、「ええ、私がこんなことを言うのは、30歳になった、という理由だけからよ」と言い、「でもあなたはまだほんの子供なんだもの。だって25歳なんだから」と言っています。
それに対して、「いや、実際のところは、まだ24歳なんだけど」と厳密に年齢を訂正するのは、コメディーっぽいところです。

タグは24歳で、自分は30歳だということを再確認した上で、レイチェルは「あなたが(今のあなたより)6歳上なら良かったのに」と言っています。
この I wish you were... は「実現不可能な願望を述べる」という典型的な仮定法過去ですね。
私が学生時代には、I wish I were a bird. 「私が鳥だったら良かったのに」みたいな例文で覚えたりしたものですが、年下の彼氏を持つ女性が「あなたの年齢が、あと6歳上なら良かったのに」みたいに言うほうが、よりリアルで(笑)、仮定法過去のニュアンスもつかみやすいのではないかなぁ、と思ったりします。

そう言った後、Well actually, if I'm wishin' for stuff と言って、I wish の内容を言い直しているのも興味深いですね。
wish for... は「…を望む、願う」。
研究社 新英和中辞典には、以下のように出ています。

wish
【自】 〔+for+【(代)名】〕〔容易に得られ(そうに)ないものを〕望む、願う。欲する (注:受身可)
We all wish for peace [happiness]. みな平和[幸福]を願う。
I have nothing left to wish for. ほかにほしいものはもう何もない。


「あなたが6歳上なら良かったのに」という言葉をふと口にした後、「実際にもし、私が何かを願っている・望んでいるとしたら」と言ったわけですが、それはつまり、「今、自分は願望を口にしたけど、もし本当に何かを願うとしたら、今言った内容より、こっちの方を願うわね」と、願い事を変更した感覚になるでしょう。
「どうせ望むなら、こっちの方が嬉しいわ」という感じです。
どう変更したかと言うと、「私が、今より6歳下なら良かったのに、私があと6歳若ければ良かったのに」。
30歳になったことでショックを受け、大好きな恋人が自分より6歳年下であることを改めて実感したレイチェルは、どうせなら、「タグが今より6歳上で二人が同い年の30歳」よりも、「私が今より6歳若くて、二人が24歳の同い年カップル」だったら、もっと幸せなのに、こんな気持ちにならなくて済んだのに…ということですね。
願い事を1つするとすれば、「タグを6歳上に」じゃなくて、「レイチェルを6歳若く」してもらう方が、レイチェル自身が若返って、タグと同い年になる、という一石二鳥だわ、と気づいた感覚になるでしょう。
そんな風に、コメディーっぽく願望を言い換えたレイチェルですが、レイチェルの決心は変わらず、この二人はハグをして、このまま別れることになります。

女性は年齢ネタに敏感な生き物ですが(笑)、こういうシーンのセリフは、女性の本音を述べたものが多いので、いろいろと勉強になりますね。
"I'm past the point where I think I can just have fun." などは、人生の節目に思いがちなことかなぁ、と思ったりします^^


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posted by Rach at 18:04| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月08日

今のでリストから1つ消せる フレンズ7-14その5

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30歳の誕生日を迎えたばかりだと思っていたのに、双子の姉アースラに「私たちは今31歳よ」と知らされ、ショックが隠せないフィービー。
フィービー: Plus, it totally ruined my schedule! I... I haven't done any of the things I wanted to do by the time I was 31! (それに、(私が31歳だってことが)予定を完全にめちゃくちゃにしたのよ。私…私が31歳までにしたかったことのどれもまだしてないのよ!)
ジョーイ: Like what? (例えばどんな?)
フィービー: Like, okay, I-I-I, I haven't met any Portuguese people! I, I haven't had the perfect kiss! And I haven't been to sniper school! (例えばほら、私はまだポルトガル人に会ったことがない。完璧なキスもしたことがない。それに、スナイパーの学校に通ったこともない。)
モニカ: Phoebe, y'know why don't we just go upstairs and have some birthday cake? (フィービー、ほら、とにかく上に行って、誕生日ケーキを食べましょうよ。)
フィービー: No, I just feel like being by myself for a while. All right? I'll see you guys later. Thanks. (Gets up and exits.) (いいえ、私はただしばらく一人になりたい気分なの、いい? みんな、また後でね。ありがと。[立ち上がり(セントラルパークを)出て行く])
レイチェル: Hey. (After she leaves.) Oh, poor Pheebs. (ねえ。[フィービーが出た後で] あぁ、かわいそうなフィービー。)
ジョーイ: Hey, y'know what you guys? I think I'm gonna go walk her home. (Gets up and runs out.) (ねえ、あのさ。俺、彼女を家に送って行こうと思うんだ。[立ち上がり、走り出す])
モニカ: Oh, man! (あぁ、なんてこと。)
チャンドラー: What? (何?)
モニカ: He's gonna eat the cake! (ジョーイはケーキを食べる気だわ!)
[Cut outside, Joey is catching up with Phoebe.]
外に場面がカット、ジョーイはフィービーに追いつく。
ジョーイ: Pheebs! Wait up! (She stops.) Listen uh, close your eyes. (She does so and Joey passionately kisses her.) Maybe that's one thing you can cross off your list. (フィービー! 待って! [フィービーは立ち止まる] ねぇ、あの、目を閉じて。[フィービーは目を閉じる。ジョーイは情熱的にフィービーにキスする] 多分、今のは、リストから消すことができることの1つだよね[今ので、1つリストから消せるよね]。)
フィービー: Oh, yeah. (ええ、そうね。)
(Joey starts to walk away, but stops.)
ジョーイは歩いて立ち去ろうとするが、立ち止まって。
ジョーイ: Oh, and plus, I'm 1/16th Portuguese. (あぁ、それプラス、俺は16分の1、ポルトガル人だから[ポルトガル人の血が入ってるから]。)
フィービー: Oh! (Phoebe walks away smiling.) (まぁ! [フィービーは微笑みながら歩いて去って行く])

30歳だと思ってたのに、実際は31歳だとわかったことで、私の予定(スケジュール)が完全にだめになっちゃった、みたいにフィービーは言っています。
31歳になるまでの間に私がしたいと思っていたことのどれもまだしてない、とも言っていますね。

Like what? は、「例えば、どんな感じのこと?」というニュアンス。
具体的にどんなことか内容を教えてよ、という感じです。
フィービーは、I haven't p.p. (過去分詞)という現在完了形を使って、「私はまだ〜していない」という内容を3つ説明しています。
つまりそれが、31歳になるまでにしたかったことだということになります。

1つ目は「私はポルトガル人に会ったことがない」。
なぜにポルトガル人??とも思ってしまうところですが、そこでポルトガルという国を出してきたのが、アメリカ人にとっては絶妙なチョイスなのでしょうね、きっと。
移民の多いアメリカ人にとっても、ポルトガル人はちょっと珍しいというイメージがあるのかもしれません。

2つ目は「私は完璧なキスをしたことがない」。
これまでフィービーの恋人だった人たちに対して失礼な発言とも言えそうですが(笑)、とにかくフィービーは the perfect kiss と思えるようなキスを経験したことがない、と思っていることがわかります。

そして3つ目は「私はスナイパーの学校に通ったことがない」。
ゴルゴ13にでもなるつもりか!と、ツッコみたくなる発言ですが、この3つ目は、典型的なコメディーのオチっぽくて楽しいですね。
波瀾万丈の人生を歩んできたフィービーなら、スキルの一つとしてスナイパーの資格を持っていてもおかしくない、みたいに妙に納得できるキャラであることも、このセリフを面白くしているわけでしょう。

ないないづくしで、3つの「まだしてないこと」を挙げたフィービーをなだめるように、モニカは、上の部屋に行って、ケーキを食べましょ、と誘っています。
ですがフィービーは、「私はしばらく一人になりたい気分なの」と言って出て行ってしまいます。
そんなフィービーを見て、レイチェルは、Oh, poor Pheebs. 「あぁ、かわいそうなフィーブス(フィービー)」と言っていますが、この poor は、最近の記事、かわいそうに Poor thing フレンズ7-13その4 で説明した、Poor thing. 「かわいそうに」の poor と同じニュアンスになります。

その後、ジョーイが「俺、フィービーを家まで送ってくるわ」みたいに言って、店を出ます。
モニカは、「ジョーイは部屋に先に行って、さっき私が話題に出したフィービーの誕生日ケーキを、先に食べちゃう気だわ」などと言うのですが、ジョーイは本当にフィービーを追いかけ、声をかけています。

この後は、優しいプレイボーイであるジョーイの真骨頂、という感じですね。
Close your eyes. 「目を閉じて」と言って、ジョーイはフィービーに情熱的なキスをして、その後、Maybe that's one thing you can cross off your list. と言っています。

cross off は文字通り「クロスして、オフにする」みたいなことで、「(リストなどに書いてある名前や項目)に線を引いて消す」という意味になります。
クロス(cross)という言葉には、「交差」「十字」「十字架」などの意味がありますが(「超人バロム・1」の「バロム・クロス!」とかw)、ここでの動詞の cross は「×(バツ)印をつける」というよりは、「横線を引く」という感覚になります。
across などと同じく「横切る」という感覚で、cross the border なら「国境を越える」とう意味ですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
cross off [phrasal verb] :
cross something off / cross off something : to draw a line through one or more things on a list because you have dealt with them or they are not needed anymore
例) Cross off their names as they arrive.

つまり、「リスト上の1つ、またはそれ以上のものの上に線を引くこと、それらの処理・対応が済んだ、またはもうそれらが必要ないという理由で」。
例文は、「彼らが到着したら、名前を線で消しなさい」。

ですから、ここでのジョーイのセリフ、Maybe that's one thing you can cross off your list. を直訳すると、「多分、それ(今のキス)は、「フィービーが31歳までにやりたかったことリスト」から消せる一つのことだね」みたいになるでしょう。
今のキスで、リストから項目を1つ消すことができるよ、だって今の俺のキスは、the perfect kiss だっただろ?みたいなことで、プレイボーイのジョーイならではのセリフということになりますね。
フィービーもそれは否定せず、嬉しそうな顔でうなずいています。

ジョーイとフィービーは恋人同士でもないのに、そういうロマンティックなキスをしたことが(私が思い出す限り)これまでに2回ありました。
1つ目は、フレンズ1-17 で、フィービーがアースラのふりをして、優しく別れの言葉を告げてキスをする、というシーン。
そして、2つ目は、フレンズ2-24その3 で、キスシーンの演技に問題あり、と言われたジョーイのために、フィービーがキスの練習台になってあげた(!)というシーンでした。
その時のジョーイのキスについて、
フィービー: Good. Very good. Firm, but tender. I'd recommend you to a friend. (素敵。とても素敵よ。揺るぎない、でも、優しい。私ならあなたを友達にお勧めできるわ。)
とまで言っており、ジョーイはやっぱり、a good kisser 「キスがうまい人」であることが証明された場面でした。

そういう a good kisser のジョーイが、落ち込んでいるフィービーのお願いを1つ叶えてあげるために、今回、とびっきりのキスをしてあげたわけなので、彼のテクニック(笑)、プラス、彼のフィービーを想う優しい気持ちが合わさった今回のキスは、the perfect kiss と呼べるものであったでしょうね。
フィービーの照れたような可愛い笑顔も、それをよく表している気がしました。

キスの後、立ち去ろうとするジョーイですが、立ち止まって、あることを言っています。
ネットスクリプトでは、"Oh, and plus, I'm 1/16th Portuguese." 、DVD英語字幕では、"Plus, I'm one-sixteenth Portuguese." と表記されていましたが、1/16 は「16分の1」ということで、発音は、「ワン・シックスティーンス」のようになります。
「俺は、16分の1 ポルトガル人なんだ」ということで、高祖父母(4親等の直系。曾祖父母の父母)の誰か1人がポルトガル人の場合、ポルトガル人の血が 16分の1 になるということで、1/16th Portuguese になるわけですね。
ジョーイはイタリア系アメリカ人ですが、実はちょっとポルトガル人の血も受け継いでいるんだ、と言っていることになります。

「ポルトガル人にまだ会ったことない」と嘆いていたフィービーですが、「完璧なキス」という2番目の願いを叶えてあげた後で、「あ、それで俺さ、ちょっとだけポルトガル人の血が入ってるから」のように、1番目の願いももしかしたら叶ったって言ってもいいんじゃない?みたいに言ってみせたところが、なんとも洒落て(しゃれて)いますよね。
残すは、スナイパースクールに通うだけになった(笑)フィービーの幸せそうな顔が印象的です。

ジョーイとフィービーの関係はフレンズの中でも独特のものがあり、「友達なのにそんなロマンティックなキスするかぁ〜?」と言いそうにもなるのですが、今回のシーンについては、そういう気持ちを通り越して、とにかく微笑ましく温かい感じがしました。
男3人女3人が親友である「フレンズ」というこのドラマは、それぞれの恋愛が描かれると同時に、このような男女間の友情のシーンもあるのが魅力だと思うのですが、今回のシーンもその一つかな、と思います。


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posted by Rach at 15:53| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月05日

over the hill フレンズ7-14その4

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フレンズたちが、30歳になったレイチェルにプレゼントをあげているところ。
チャンドラーとモニカは今は(婚約した)カップルなので、二人で一つのプレゼントをレイチェルにあげます。まずはカードを読んで!と嬉しそうなチャンドラー。
レイチェル: Okay. (Opens the card and reads it.) "Happy birthday, Grandma! It's better to be over the hill (starting to cry) than buried under it. (Breaks down as everyone glares at them.) All our love, Monica and Chandler." (Crying) That's funny, yeah! (わかったわ。[カードを開けて、それを読む] ”誕生日おめでとう、おばあちゃん! 峠を越えるのは、いいよね [泣き出す] その丘の下に埋められるよりは。 [レイチェルは泣き崩れ、みんなは二人(チャンドラーとモニカ)をにらむ] 私たちの愛すべてを込めて、モニカとチャンドラーより” [泣きながら] それって面白いわ、そうよ!)
チャンドラー: No-no-no-no! That was the joke! (違う違う違う違う! それはジョークだったんだよ!)
レイチェル: (crying) No, I know! I get it! It's funny! ([泣きながら] いいえ、わかってるの! わかってる! 面白いわ!)
チャンドラー: No, because you're not a grandmother! (違うよ、だって君はおばあちゃんじゃないだろ!)
レイチェル: No, I know, because to be a grandmother, you have to be married and have children and I don't have any of those things. That's why it's so funny. I'm just gonna go.... (Runs into her room crying.) (いいえ、わかってるの。だって、おばあちゃんになるためには、結婚して子供を産まないといけないのよ。そして私はそれらのどれもまだしていない。だから面白いのよ。私は(ただ)もう行くわね… [泣きながら自分の寝室に走って入る])
モニカ: All you had to do was buy the card! (あなたがしなくちゃならなかったことは、カードを買うことだけだったのよ!)

レイチェルは、チャンドラーとモニカからのプレゼントについていたカードの文章を、声に出して読み上げ始めます。
いきなり、Happy birthday, Grandma! と来たので、笑いが起きていますね。
grandma は、grandmother 「おばあちゃん」の略ですね。
d- の音は発音せず、「グランマ」となります。
自分のおばあちゃんに対しての呼び掛け語としても使うので、まさに、「誕生日おめでとう。おばあちゃん!」みたいな感じですね。
もちろん、30代の大台(笑)に乗ったことを、ジョークっぽく言っているわけですが、30代になったことにショックを受けている女性にとっては、あまりと言えばあまりのご挨拶と言えるでしょう。
最初からこの調子ですから、この後も年齢をネタにしたキッツい感じのジョークが続くであろうことは、容易に想像できますね。

It's better to be over the hill than buried under it. について。
これは、better ... than という比較級の文章ですね。
It's better to be over the hill than to be buried under it. のように、「それの下に埋められる(buried)こと」よりも、「over the hill すること」の方がベター(より良い)と言っていることになります。

hill は「丘、坂」なので、over the hill は「丘・坂を越えて」というニュアンス。
そこから、「(病気などが)峠を越して」という意味にもなり、また「全盛期・盛りを過ぎて」という意味にもなります。
良い意味でも悪い意味でも、一番のピークを越える、ピークを過ぎる、という意味になるわけですね。

研究社 新英和中辞典では、
over the hill 《口語》
(1) 〈病気など〉とうげを越えて、快方に向かって
(2) 〈人が〉青春[全盛期]が過ぎて、初老を迎えて
As a poet he was over the hill at twenty. 彼は詩人としては20歳で盛りを過ぎていた。


後半の buried under it の it は、前の文章の the hill のことで、「丘の下に埋められる」という意味になります。
bury は「ベリー」と発音することにも注意しましょう。
そのカードの言葉は、「丘を越えるってことはいいよね、丘の下に埋められるよりは」と言っていることになり、それはつまり、「全盛期・盛り・ピークを越えることはいいよね、死んで丘の下に埋葬されるよりは」と言っていることになるわけです。
hill を使った慣用句の後に、hill を使って「死」を意味する表現を入れて、「年を取るのも悪くないよ、死んでしまうよりはまだましだろ」みたいにかなりのブラックジョークにしているわけですね。

ト書きの break down は「泣き崩れる」で、あまりにもキツすぎるジョークのカードを送ったチャンドラーたちを、他のフレンズたちは睨んでいます。
このエピソードの冒頭部分、30歳になった人への禁句 フレンズ7-14その1 で、レイチェルの恋人タグが、「30歳になってショックを受けているレイチェルに言ってはいけない言葉」を説明していましたが、それは、
the words "old" or "downhill" or "They still look pretty damn good" (「年とった」とか「下り坂」とか、「それ(胸)はまだすっごくいい感じに見えるじゃん」という言葉)
でしたね。
old とか downhill って言葉を使うな!とあれほど注意したのに、カードの文面にそれと同じ流れの、Grandma や over the hill という言葉が登場しているというデリカシーのなさにあきれ、みんなはチャンドラーたちをにらんでいるわけです。

カードの文面にショックを受けながらも、レイチェルは、それって面白いわ、と泣き笑いのような顔になっています。
I know. 「わかってる」、I get it. 「それを理解した」と言って、カードの文面を受け入れたようにも言っています。
レイチェルの反応が激しかったので、チャンドラーは慌てて、「それはただのジョークなんだよ、だいたいレイチェルはおばあちゃんじゃないじゃないか!」と必死に弁解しています。

今のレイチェルには何を言っても逆効果なようで(笑)、「ええ、私はおばあちゃんじゃないわ、わかってる、だっておばあちゃんになるためには…」とさらに自虐的な話に持って行こうとしています。
「確かに私はおばあちゃんじゃないわ。だって、おばあちゃんになるためには、結婚して子供を持たないといけないんだもの」みたいに続けていますね。
you have to be married の you は「一般の人々」を表す you で、「人がおばあちゃんになろうと思ったら、結婚して子供を産まないといけない」という一般論を述べていることになります。
おばあちゃんになるためには、結婚と出産が必要だけど、私はそのどれも持っていない、どれも経験していない、と言っていることになります。

「だからすっごく面白いの」というのも、「おばあちゃん、って言われた私は、実際にはおばあちゃんじゃないけれど、私の今の現状だと、孫のいる本当の意味でのおばあちゃんにもなれないかもしれないわけだから、皮肉っぽくて面白いわね」みたいに言っているわけですね。

ショックを受けたレイチェルは、その場を立ち去り、自分の寝室にこもってしまいます。
妙な空気が流れる中、モニカはチャンドラーに、All you had to do was buy the card! と言ってあきれた顔で怒っています。
直訳すると、「あなたがしなければならなかったすべてのことは、カードを買うことだった」ということで、「あなたの仕事はカードを買うだけだったのよ」と言っていることになります。
プレゼントは私が選ぶから、カードを買ってきて、とあなたに頼んだのに、その唯一の仕事でこんな大失敗をしてくれちゃって、、みたいに言っていることになるでしょう。
DVDの日本語訳は、
「(字幕)普通のカード 買ってよ/(音声)なんで、普通のカード買えない?」
となっていましたが、まさにそういうことだと思います。
チャンドラーが、自分でそういう言葉を考えたというよりも、そういうキツい年齢ネタの言葉の入ったカードを、チャンドラーが自分の好みで面白がって選んだ結果だろうと言うことですね。
こんな言葉書くなんて、みたいに言うのではなく、「カードを買うのを失敗して」みたいに言っていることからも、不適切な言葉が書かれたカードを選んで買ったことを責めているセリフになると思います。

ちなみに、30代になることへの恐怖(笑)は、「アリーmy Love」(Ally McBeal)にも出てきました。
アリーの場合は「31歳の誕生日に落ち込む」という話でしたが、そのやりとりを過去記事 フレンズ2-13その16 で紹介したことがあります。
今回のレイチェルの姿に通じるものがあるので、「アリーmy Love」のセリフも以下に書いておきますね。

アリーmy Love 第4シーズン20話「誕生日の贈り物」の冒頭シーン。
事務所恒例の朝のミーティングにアリーが来ていないのに気付いて、
リチャード(事務所経営者): Where's Ally? (アリーはどこ?)
マーク(アリーの同僚): Elaine said she called in older. (秘書のエレインが言ってた。「歳くったから休む」ってアリーが電話して来たって。)
It's her birthday, she's depressed, she called in older. (今日は彼女の誕生日で落ち込んでる。今日は「トシ欠」だよ。)

加齢恐怖症のアリーが、call in sick (病気で休むと電話する)のではなく、call in older (歳を取ったから休むと電話する)というのが、アリーらしくて面白いな、と思いました。


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posted by Rach at 15:34| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月01日

出生証明書を逃亡者に売った フレンズ7-14その3

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モニカの30歳のバースデーの回想に続いて、今度はフィービーが30歳になった時の場面がフラッシュバックされます。
フィービーは、仲が悪くて疎遠になっている姉アースラの家に言って、30歳の誕生日おめでとう、と言うのですが、
アースラ: Yeah, we're not thirty, we're 31. (ええ、私たちは30歳じゃない。31歳よ。)
フィービー: Nu-uh! (いいえ〜!)
アースラ: Yea-huh! That's what it says on my birth certificate. (そうなのよ〜! 私の出生証明書にそう書いてあるもの。)
フィービー: You have your birth certificate? (あなた、出生証明書を持ってるの?)
アースラ: Yeah, I got a big box of family stuff when my mom died. (ええ、私のママが死んだ時、家族のものが入った大きな箱をもらったの。)
フィービー: Our mom. (私たちの、ママよ。)
アースラ: (sarcastic) Right! Okay. (Hands Phoebe her births certificate.) ([皮肉っぽく] そうね! いいわ。[フィービーに自分の出生証明書を手渡す])
フィービー: Do you have my birth certificate? (あなた、私の出生証明書、持ってる?)
アースラ: No, I sold it to a Swedish runaway. (いいえ、それはスウェーデン人逃亡者に売ったわ。)

双子の姉であるアースラに、30歳の誕生日おめでとう!と言いに来たのに、「私たちは30歳じゃなくて、31歳よ」と言うので、フィービーは驚いています。
Nu-uh! は「ナッ、アー!」みたいに、後半のアーの語尾を上げる感じで発音しています。
No! を大げさに言ってみせた感覚ですね。
強い調子で否定したフィービーに対して、アースラも Yea-huh! 「ヤッ、ハー!」みたいに強い口調で返しています。
それぞれ、No! と Yes! で反論し合っているわけですが、各自、"No, we're not 31." "Yes, we're 31." だと主張し合っていることになります。

That's what it says on my birth certificate. について。
まず、birth certificate は「出生証明書」ですね。
certificate は「証明書」という意味で広く使われている言葉で、英検の合格証明書の英語版も、タイトルに Certificate と書いてあります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
certificate :
1. an official document that states that a fact or facts are true
a birth/marriage/death certificate
例) Send in your birth certificate with your passport application.

つまり、「事実が本当であると述べる、公的な文書」。
例文は、「パスポート申請書と共に、出生証明書を郵送で提出して下さい」。

say は「言う」で、無生物が主語になると、「(主語)に…と書いてある、出ている」という意味にもなりますね。
The notice/sign says なら「掲示・標識に…と書いてある」ということ。
ここでは、My birth certificate says... ではなく、It says... on my birth certificate の形になっています。
その書かれている内容(... の部分)が、what になって前に出て、「それ(私たちが31歳である、ということ)は、出生証明書(の上)に書かれていることよ、書かれている内容よ」と言っていることになります。
it says の it は、漠然とした状況を指している it だと考えればいいでしょうか。
「出生証明書が…と言っている」と主語に持ってくるのではなく、「出生証明書の上で…と言っている、…と出ている」のように、「出生証明書上で、私たちは31歳であると表記されている」という感覚に近いように思います。

birth certificate という言葉を聞いて、フィービーは反応しています。
「あなた、そんなものを持ってるの?」と驚いていることから、フィービーは当然持っていないし、そんなものがちゃんと存在していた、そしてアースラはそれを持っていた、ということを知って驚愕していることがわかるわけです。

アースラは、「ママが死んだ時に、family stuff の大きな箱をゲットした」みたいに言っていますね。
stuff は「もの、持ち物」という感覚ですから、家族のもの、つまり、ママの形見みたいなものをママが死んだ時にもらったの、と言っていることになります。
フィービーはそういう形見のようなものを持っていないのに、姉だということでそれを独り占めしたらしいアースラにムッとしている様子。
「アースラはさっきから、my mom って言ってるけど、our mom 私たち二人のママ、でしょ?」と怒っています。
怒っているフィービーを見て、皮肉っぽく Right! 「ええ、そうねぇ」と笑っているのもアースラらしいですね。
アースラは自分の出生証明書を妹フィービーに見せ、フィービーは「あなたは私の出生証明書を(私の分も)持ってる?」みたいに尋ねています。
家族の持ち物を預かったのなら、私のもあったはずでしょ?ということですね。

それに対するアースラの返事が、これまたアースラらしい、なんとも邪悪な内容になっています。
「それ(フィービーの出生証明書)を、スウェーデン人の runaway に売った」と言っているわけですが、この場合の runaway は「逃亡者」という名詞ですね。
まさに、run away 「走り去る、逃げる」した人、ということです。
このアースラの一言で、身元を隠して逃げている謎のスウェーデン人が、フィービーの出生証明書を手に入れ、今はフィービーになりすましているであろうことが想像されるわけです。
自分の出生証明書はちゃっかり持っていて、双子の妹の分は、本人に渡してやることもなく、外国人逃亡者の身元隠しの材料に売ってしまった、という極悪ぶりが光っています(笑)。
この後のフィービーは、自分の出生証明書が誰かに売られてしまったことは気にもとめず、ただ、アースラの証明書を見て、今が31歳であることにただただ驚く、という展開になっています。
普通の人なら大騒ぎするところですが、フィービーも波瀾万丈の人生を歩んできた人ですから、そういうところには動じない、というのも、フレンズ的お約束と言えそうですね。


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posted by Rach at 16:40| Comment(7) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月29日

アダムズ・アップル フレンズ7-14その2

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フレンズの中で一番若いレイチェルが30歳になったのをきっかけに、それぞれが30歳になった時の様子が、フラッシュバックシーンとして流れます。
30歳になるモニカのために、チャンドラーがサプライズパーティーを企画し、みんなフォーマルウェアを着ているのですが、ジョーイがネクタイを外そうとしているところ。
チャンドラー: (To Joey) Would you put that back on?! Monica's gonna be here any minute! ([ジョーイに] それ[そのネクタイ]を元通りつけてくれないか? 間もなくモニカがここに来るんだよ。)
ジョーイ: But it hurts my Joey's apple. (でも、俺のジョーイのリンゴ[ジョーイズ・アップル]が痛いんだよ。)
チャンドラー: (frustrated) Okay, for the last time. It's not named for each individual man. ([いらいらした様子で] よし、これで最後だぞ。それは個々人の人間の名前をつけるんじゃないんだ。)
(Joey walks away and Mr. and Mrs. Geller walk up. Mr. Geller is wearing this ancient velvet tuxedo.)
ジョーイは立ち去り、ゲラー夫妻が歩いてくる。ゲラー氏(ゲラーパパ)は、古風なベルベットのタキシードを着ている。
ゲラー夫人(ゲラーママ): (To Chandler) You've done a wonderful job with this party, Chandler. Everything looks so lovely. ([チャンドラーに] このパーティーでは素晴らしい仕事をしたわね、チャンドラー。全てがとってもラブリーよ。)
チャンドラー: Oh well, not as lovely as you. I mean, I can't believe you would have a thirty-year-old daughter! (To Mr. Geller) And you! I can't believe you would have a tux that's thirty years old! (Puts his hand on Mr. Geller's shoulder.) (あぁ、そうですね、(でも)あなたほどラブリーじゃないですよ。だって、あなたに30歳の娘さんがいるなんて僕には信じられません。[ゲラーパパに] そして、あなた! 30年もののタキシードを持ってるなんて僕には信じられません! [ゲラーパパの肩に手を置く])
ゲラー氏: It's older than that. Ross was actually conceived right near this tuxedo. (それより古いよ。実際、このタキシードのちょうど隣で(母さんは)ロスを身ごもったんだ。)
チャンドラー: Ohh! (He quickly removes his hand and looks at it.) (おぉ! [チャンドラーは(ゲラー氏の肩に置いていた)手をすばやくどけて、手を見る])

フォーマルウェアだと首がつまる、というように、ネクタイを外そうとするジョーイに、チャンドラーは、put that back on してくれないか?みたいに言っています。
put on は「つける」ということですが、back が入ることで、「元の位置に戻してつけろ」という感じがより出るように思います。

it hurts の hurt は他動詞「〜に苦痛を与える」なので、it hurts my Joey's apple. は「ネクタイが(ネクタイを締めることが)俺のジョーイのリンゴを痛くする、痛みを与える」という感じになります。
ネクタイ締めると、俺のジョーイのリンゴが痛いんだよ、と言っているわけですね。

ジョーイのリンゴって何?というところですが、ジョーイのしぐさから、それが喉仏(のどぼとけ)を指していることはわかるでしょう。
実際には、喉仏のことは英語で、Adam's apple と言います。
研究社 新英和中辞典では以下のように出ています。
Adam's apple
【名】【C】 のどぼとけ (由来 Adam が禁断の木の実を食べたとき、その一片がのどにつかえたという伝説から)


チャンドラーは、ジョーイの間違いを指摘していますね。
for the last time は「(これを)最後に」という感覚。for the first time の正反対バージョンと言えるでしょうか。
for the first time が「初めて」だと言うことは皆さんよくご存じだと思いますが、意外と、for the last time って使わない気がしますよね。
実際、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) で調べると、for the first time は載っていますが、for the last time は項目としては載っていませんでした。
文字通り、最後の時に、ということで、チャンドラーは、「今までも何度も言ってきたけど、これで最後にするぞ、最後にもう一度言っとくぞ」みたいな感覚で、for the last time と言ったのでしょう。
It's not named for each individual man. の it は、ジョーイが言おうとしている喉仏のこと。
「それは、各個人のために名前をつけられるものじゃない、命名されるものじゃない」と言っていることになります。
喉仏は、Adam's apple (アダムのリンゴ)って言うけど、それは別に、アダムさんの喉仏ってことじゃなくて、誰の喉仏でもそう言うんだよ、ジョーイの喉仏だからって、ジョーイのリンゴにはならないの!とチャンドラーは言いたいのですね。

Adam's apple という言葉は、過去記事、フレンズ2-3その1 でも、以下のセリフで出てきました。
ジョーイ: When I first moved here, I went out with this girl. Really hot. Great kisser...but she had the biggest Adam's apple. (初めてここに引っ越して来た時に、ある女の子とデートしたんだ。本当に色っぽくて、キスもうまくて・・・でも彼女、すごく大きいのどぼとけがあってさ。)

ジョーイは女の子と思ってるようだけど、のどぼとけがあるって…それは男やろっ!とみんながツッコミたくなるようなセリフですが、この時はちゃんと、Adam's apple と言っていますよね。
長いシリーズにありがちな、「設定の不一致」というヤツですが(笑)、まぁ、自分のものを言う時は自分の名前をつけると思ってた、みたいにここは軽く流しておきましょう^^

チャンドラーは今度は、ロスとモニカの両親(ゲラー夫妻)と話しています。
モニカのためにフォーマルな誕生パーティーを準備したチャンドラーのことを、両親は褒めていますね。
褒められたチャンドラーは気を良くして、モニカの両親にお世辞を言っています。
「パーティーがラブリーって褒めて下さいますけど、お母さんのラブリーさにはかないません」みたいなことですね。
30歳の娘さんがいる人には見えませんよ、みたいにも言っています。そんな年齢には見えません、いつまでも若々しくてお美しいですね、みたいなお世辞です。
そして今度はモニカパパに話しかけるチャンドラー。ママに言ったのと同じように「30歳の娘さんがいるようには見えません」でもいいわけですが、30年を使った別の言葉をジョークっぽく言っているのがチャンドラーらしいですよね。
ママの場合は、30歳の娘を持ってるなんて!という驚きで、パパに対しては、30年物のタックス(タキシード)を持ってるなんて!と驚いて見せていることになります。
thirty years old は日本語では「30歳」という訳が真っ先に浮かびますが、人間の年齢だけに限らず、物の古さを表すのにも普通に使われる表現です。
「年齢30歳のタキシード」のような比喩表現ではなく、「30年物のタキシード」というごく普通の表現なのですね。

フレンズ2-20その6 では、
チャンドラー: Richard's really nice. We just don't know him really well. Plus, he's old...er than some people. But younger than some buildings. (リチャードは本当に素敵だよ。ただ彼をよく知らないだけなんだ。プラス、彼は年をとってて・・・何人かの人たちよりはね。でも、若いよ、いくつかの建物よりは。)
というセリフがありましたが、人間の年齢と建物の築何年の比較をしているセリフが成り立つのも、どちらも普通に ... yeas old で表現するから、なわけですね。

チャンドラーは、ゲラーパパがちょっと古くさいタキシードを着ているのを見て冗談ぽく、「30年物のタキシードをお持ちだなんてすごいですね」と言ったのですが、パパは「いや、30年よりもっと古いよ。モニカが生まれる前から持ってるよ」みたいに言っています。
どうしてそう断言できるかが、以下のセリフからわかる仕組みになっています。
パパの説明では、「実際、ロスは、このタキシードのすぐそばで、conceive された」。
このジョークで笑うには、conceive という単語の意味がわかっていないといけませんね。
conceive は「考える、思う」「(考えを)抱く、思いつく」という意味で使われることが多いですが、「子をはらむ、子を宿す」という意味で使われることもあり、今回はまさにその意味で使われています。
ですから、その名詞形の conception も「概念、考え」という意味と同時に、「妊娠、受胎」という意味もあるのですね。(concept 「コンセプト」も conceive の関連語です)
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
conceive : BIOLOGY to become pregnant
つまり、「妊娠する」ということですね。

ですから、ゲラーパパは、このタキシードの置いてあるそばで、ママはロスを妊娠した、と言っている、つまり、このタキシードを脱いだ後のエッチでロスができたんだ、と言っていることになります。
タキシードを着るようなフォーマルなパーティーの後、酔っぱらった勢いで…みたいなことも想像されて、余計に笑えるわけですね。
ロスはモニカの兄なので、だから、30歳を迎えたモニカよりもこのタキシードの方が古いんだよ、ということがパパにはわかるということです。
「30年物のタキシードを今でもお持ちなんて!」と言いながら、そのタキシードの肩に手を置いたチャンドラーでしたが、あまりにも生々しい話(笑)を聞かされて、思わず置いた手を離しています。
チャンドラーよりもゲラーパパの方が一枚上手だった、というところですね。


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posted by Rach at 16:56| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月27日

30歳になった人への禁句 フレンズ7-14その1

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シーズン7 第14話
The One Where They All Turn Thirty (30歳のバースディ)
原題は「彼らが全員30歳になる話」


今日はレイチェルの30歳の誕生日。フレンズたちがお祝いしようと、飾りつけをした部屋でレイチェルを呼んでいるのですが、レイチェルは自分の寝室から出ようとしません。
代わりに出てきたのは、恋人のタグで…
タグ: (entering from her room) Hey. ([レイチェルの部屋からリビングに入ってきて] ねえ。)
チャンドラー: (To Monica) She's not as pretty as she was when she was 29. ([モニカに] 彼女は29歳の時ほど(今は)可愛くないね。)
タグ: Ms. Green would like to establish some ground rules before she comes out. She would appreciate it if you don't use the words "old" or "downhill" or (To Joey) "They still look pretty damn good." (Joey smiles and everyone glares at him.) (ミズ・グリーンは出てくる前に、いくつかの基本ルールを設定しときたいと思ってる。君たちが、「年とった」とか「下り坂」とか、[ジョーイに向かって] 「それはまだすっごくいい感じに見えるじゃん」とかって言葉を使わないでいてくれるとありがたい。[ジョーイは微笑み、みんなはジョーイをにらむ])
ジョーイ: They do! ((実際)そうじゃん!)

いくら呼んでもレイチェルが出て来なくて、代わりに恋人のタグが出てきたため、チャンドラーはお得意のジョークを言っています。
She's not as pretty... の文は、「彼女は、彼女が29歳の時にそうであったのと同じくらいに可愛いわけではない」みたいなことですね。
つまり、「彼女、(30歳になったら)29歳の時ほど可愛くなくなってるな」ということですが、レイチェルを呼んだら、男性のタグが現れたので、「30歳になって、レイチェルは男みたいな顔になったな」「30歳になったら、29歳の時のおもかげがすっかりなくなっちゃって」みたいにジョークを言っていることになります。
「おや、レイチェルは30歳になって、男に変身しちゃった?」みたいに言うのもアリっぽいですが、「前より可愛くなくなっちゃって」みたいに言うのが、チャンドラーっぽいのかな、と思ったりもしました。

タグは、Ms. Green、つまり、レイチェルは、would like to establish some ground rules だと言っています。
establish rules は「規則・ルールを制定・確立する」という感覚ですね。
寝室から出てくる前に、いくつかルールを決めときたい、ということです。

would appreciate it if... というのは「もし・・・ならありがたいと思う」という決まり文句。
if 以下では、「こういう言葉を君たちが使わないでくれるとありがたい」という言葉の内容を説明しています。
old は「年とった、年老いた、老けた」、downhill は斜面を下ることをカタカナで「ダウンヒル」と言ったりするのでなじみがあるかもしれませんが、「下り坂」、そこから形容詞「落ち目の、悪化する」、副詞「落ち目で、悪化して」という意味にもなります。
go downhill は「坂を下る」ということで、まさに「衰える、落ち目になる」ということ。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
go downhill : to become worse
と出ています。まさに「悪くなる」ということですね。

そしてタグは、ジョーイの方を向いて、"They still look pretty damn good." って言葉を使うな、みたいに言っています。
直訳すると、「それら(複数形)はまだかなりすっごくよく見えるよ[いかしてるよ、いけてるよ]」ということ。
そんな風に言うなと言われたジョーイは、ニッと笑って、他のフレンズたちににらまれた後、They do! 「そう見えるって言うなと言われても、実際にそれらはそう見えるじゃん。現に、それらはまだかなりよく見えるじゃん」と反論していることになります。

登場人物たちも、そしてそのセリフを聞いて笑っている観客たちも、they が何かに気付いているわけですが、この they は、Rachel's breasts のことを指しています。
DVDの日本語字幕では、「まだ垂れてない」と訳されていましたが、タグの言っていることもまさにそういうことで、「30歳になっても、まだその二つのお胸は、いいカタチしてんじゃん」みたいなことを言うな、とジョーイに釘をさしていることになります。
breasts という具体的な単語ではなく、they とだけ表現しているのがこのセリフのポイントですね。
ジョーイが pretty damn good と言いそうな「複数形のもの」と言えば breasts だな、ということが、ジョーイの普段の言動と彼の嗜好(笑)からわかる、という、シリーズものならではの面白さと言えるでしょう。

ジョーイのそういう胸に対する憧れ(?)みたいなものは、初期の フレンズ1-5その1 の以下のセリフですでにわかる気がします。
ジョーイ: Women can see breasts anytime they want. You just look down, and there they are. How you get any work done is beyond me. (女は、いつでも胸が見られるだろ。下を見るだけで、そこにあるんだから。どうやって仕事をこなすのか、俺には理解不能だね。)
女は下を見下ろすと、胸(の谷間)が簡単に見れちゃう、俺だったらそわそわして仕事が手につかないよ、みたいな意味のセリフになっているわけです。

そう言えば、ちょっと脱線してしまいますが、アニメ「ワンピース」でつい最近見たばかりの回(関西では、3月17日放映の第586話「大ピンチ ルフィ極寒の湖に沈む」)で、5人のキャラの中身が入れ替わってしまうという場面があり、ナミの身体になってしまった自分を見て(というか、胸の部分を見下ろしてw)、サンジが目をハートにして喜んでいるシーン(笑)が3回も出てきます。
翌週のエピソード(3月24日放映の第587話「激突! ローVSスモーカー中将」)でも、その状態は続いていて、「とにかくどこかにカメラはないかー? 変わっちまうまえに写真をー!」というサンジに、ナミが「何を撮る気よ!」と怒ったりするというシーンもありました。
サンジの声は、ジョーイの吹替と同じ平田広明さんなので、「ナミさんの胸を間近で見下ろすというこのアングル」を写真に収めたがっているサンジを見て、私はこの フレンズ1-5 のセリフ "You just look down, and there they are." を思い出さずにはいられなかった…というお話、でした^^

脱線しすぎてしまいましたが、ここでのポイントは、Your/Her breasts still look... と明確に言うのではなく、They still look... とジョーイが言うだけで、みんな they = your/her breasts であるとの連想がすぐに働いてしまう、という面白さにある、ということですね。


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posted by Rach at 17:52| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月22日

他の全てを時代遅れにする フレンズ7-13その6

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[Scene: Monica and Chandler's, Chandler is writing a letter by the bay window as Rachel enters.]
モニカとチャンドラーの家。チャンドラーが出窓のそばで手紙を書いていると、レイチェルが入ってくる。
レイチェル: How would you like to sit in a chair that fully reclines, has a rolling massage, and speakers in the headrest? (こういう椅子に座ってみるのはどうかしら? 完全にシートが倒せて、ローリング・マッサージ付きで、ヘッドレストにスピーカーがある椅子よ。)
チャンドラー: Yeah, I'd love to but I've tried that so many times they won't even let me in the store anymore. (あぁ、座ってみたいけど、でもそれには何度も試しに座ってみたから、店員は俺をもうあの店には入れてくれないだろうね。)
レイチェル: Well, what if I told you that you could do it in my apartment? (えっと、もしそれが私のアパートメントでできるって言ったらどうする?)
チャンドラー: (excitedly) Are you telling me that you bought the chair that is making all other lounge systems obsolete? The chair that Sit magazine called "Chair of the Year"? ([興奮して] 他の全てのラウンジシステムを時代遅れにする、あの椅子を君は買った、って言ってるのか? 「シットマガジン」誌が「チェア・オブ・ザ・イヤー」と呼んだ、あの椅子を?)

部屋に入ってきたレイチェルは、チャンドラーに向かって、a chair 「ある椅子」に座るのはどうかしら?みたいに尋ねています。
先に、sit in a chair と言っておいてから、その椅子について、that という関係代名詞を使って、付け足しの感覚で詳しく説明しているのが、英語っぽいところですね。
どんな椅子かと言うと、fully reclines 「完全にリクラインする、完全にシートが倒れる」、rolling massage と、ヘッドレストにはスピーカーがある、ということですね。

すごい機能のついた椅子に座りたいと思わない?みたいに聞かれたチャンドラーは、I'd love to but... 「そうしたいけど、でも…」と答えます。
そうしたいのはやまやまだけど、理由があってできないな、ということが後に続くことがここで想像されますね。

I've tried that so many times they... の文は、so that の構文「非常に〜なので…」の that が省略されたパターンですね。
「これまで、非常に何回もそれを試してきたので、彼らは俺にもう、店の中に入ることすら許さない」ということになります。

そのチャンドラーのセリフはつまり、「そういう高機能のリクライニングチェアをお店で何度も何度も試してるから、俺は目をつけられて店に入れるな、ってお達しが出てるぞ、きっと」みたいなことになるでしょう。
俺もその椅子を試しに店に行きたいけど、多分店に入れてもらえないよ、みたいに言っているわけです。
日本でも、マッサージチェアのコーナーはいつも誰かしらが座っていたりするものですが(笑)、チャンドラーもそれと同じようなことを、アメリカでしているわけですね。

what if は「もし〜だったらどうなるか」。
do it は、sit in a chair that... ということで、そういう高機能のリクライニングチェアに座ること、ですね。
「そんな椅子に座ることが、私のアパートメントでできると私が言ったらどうする?」というニュアンスになるわけです。
(「どうする?」という文字を見ると、ピカルの徳さんの「どうするぅ!?」が聞こえてくるのは私だけ?…笑)

それを聞いたチャンドラーは興奮した様子で、「レイチェルはこういうことを言ってるのか?」と言って、「君がその椅子を買ったと(言ってるのか?)」と続けています。
the chair と特定した後で、また関係代名詞の that で繋げて、the chair の詳しい説明をしていますね。

make all other lounge systems obsolete は「すべての他のラウンジシステムを obsolete にする、してしまう」という感覚。
ラウンジ、と言えば、ホテルのラウンジ、みたいなイメージが浮かびますが、動詞では、「…にもたれかかる、ゆったり座る」という意味もあります。
その動詞の意味は、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
lounge [verb] : to stand, sit, or lie in a lazy way
in/on etc.
例) We spent the weekend lounging on the beach.

つまり、「だらだらした[くつろいだ]様子で、立つ、座る、横たわること」。
例文は、「私たちは週末を、ビーチでくつろいで過ごした」。
ホテルのラウンジのイメージだけではなく、ビーチでくつろぐ場合にも、lounge という動詞が使われるんですね…この例文はちょっと意外な気がしました。

ということで、ホテルのラウンジのイメージから、「ラウンジ・システム」というカタカナでも十分意味は通じますが、lounge system という言葉には、そういう「くつろぐためのシステム」というニュアンスがある、ということですね。

この椅子は、フレンズのセリフ中では、もっぱら Barcalounger 「バーカラウンジャー」と呼ばれています。
Wikipedia 英語版: Barcalounger
上のウィキペディアの説明によると、NYバッファローの the Barcalo Manufacturing Company が売り出した recliner (リクライニングチェア)ということで、社名の Barcalo と、lounge するものという意味の lounger を繋げたものが、Barcalounger という商品名になった、ということでしょう。

In popular culture の項目にも、フレンズでジョーイとチャンドラーがこの椅子のセットを持っている、という記述が載っています。
そういう Barcalounger のようなリクライニングチェアのことを、lounge system と言っているわけですね。

obsolete は「時代遅れの、陳腐化した」。
LAAD では、
obsolete : not useful anymore because something newer and better has been invented
つまり、「より新しいもの、より良いものが発明されたので、もう有用ではない」。

「他の全ての商品を時代遅れにしてしまうような、最新最良の椅子」だとチャンドラーは言いたいわけです。
「他の全てを時代遅れにする」というのは、商品の宣伝文句にもありそうな感じで、その椅子のセールスマンか、会社の回し者かのように(笑)、そんな言い回しを使っているのが面白いところだと言えるでしょう。
さらには、椅子の専門誌が、(カー・オブ・ザ・イヤーならぬ)「チェア・オブ・ザ・イヤー」に選んだという、あの椅子か?みたいに驚きの表情で尋ねているのも、チャンドラーらしくて面白いなと思いました。


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posted by Rach at 16:59| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月20日

新入り、やるわね フレンズ7-13その5

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トナーの電話営業の仕事を開始したフィービーは、最初に電話に出た相手(アール)が、「僕はトナーなんかいらない。だってこれから自殺するんだから」と言ったので、説得を試みています。
[Scene: The telemarketing office, Phoebe is still trying to talk Earl out of suicide.]
電話勧誘のオフィス。フィービーはまだアールを説得して自殺をやめさせようと頑張っている。
フィービー: All right so Earl, let's just forget about the people at the office, okay? There-there's gotta be someone else in your life worth sticking around for! What about-what about your family, your friends, or maybe your girlfriend? (いいわ、それじゃあ、カール、オフィスの人のことはとりあえず忘れましょ、いいわね? あなたの生活に、その人のためにそばにいる価値がある、他の誰かがいるはずよ! あなたの家族はどうなの? あなたの友達は? もしくは、彼女とか?)
アール: (laughs) Yeah! Right! ([笑って] ああ! 全くそうだねぇ!)
フィービー: Oh, sorry. Boyfriend! (あぁ、ごめんなさい。彼氏ね!)
アール: Okay, I should, I should probably be getting back to my thing now. See ya. (Hangs up.) (よし、僕は、僕はもう自分のことに戻るべきだよ。じゃあね。[電話を切る])
フィービー: No! I'm not finished yet! Don't! Don't you dare hang up on me!!! (だめよ! 私(の話)はまだ終わってない! やめて! 私の電話を切ったりしないで!)
監督: (walking by and overhearing that) (to the rest of the staff) The new girl's good. ([そばを歩いていて、それを耳にして][残りのスタッフに] あの新しい子、いいわねぇ(頑張ってるわねぇ)。)

最初のト書きの、talk someone out of ... は「人を説得して…をやめさせる、人が…しないように説得する」ですね。
その人があることから out of できるように talk する、という感覚です。

少し前にアールが、「自分が自殺するって電話で言っても、オフィスの誰も反応しないんだ」と嘆いていたことを受けて、フィービーは let's just forget about the people at the office と言っています。
この just は「とにかく、とりあえず」忘れましょう、という感じですね。
そんなことを言ってたって始まらないから、それは忘れて、別の方向で物事を考えましょう、というニュアンスになるでしょう。
オフィスの人はあなたに無関心かもしれないけど、他に worth sticking around for な人がいるんじゃないの?みたいに問うていますね。
worth doing は、「〜する価値がある」。
stick around は「近くにいる、あたりにいる」という感覚。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
stick around : [phrasal verb] (informal) to stay in the same place for a little longer, especially in order to wait for something that you expect to happen
例) Stick around - there'll be dancing later.

つまり、「同じ場所にもう少し長くいること、特に起こると予期されることを待っているために」。
例文は、「ここにいて。後でダンスがあるよ」。

around は「周辺に」で、動詞 stick は「くっつく」の意味で捉えたらよいでしょう。
その人のそばにいるべき価値がある、と思える人が他にいるはずでしょ?と言っているわけですね。
あなたが自殺したら悲しむ人がいるはずよ、と言いたいわけです。
家族、友達、彼女…と順番に挙げてみたフィービーに対して、最後の girlfriend のところで、アールは自虐的な感じで、Yeah! Right! と言って笑います。
こういう Yeah, right! はフレンズでもよく出てきますが、表情とイントネーションからわかるように、皮肉っぽく使う表現です。
文字通り訳すと、「はい、その通り」になりますが、意味は全く逆で、「はいはい、おっしゃる通りでございますねぇ…」みたいに、相手があまりにもありえないこと、信じられないこと、ばかなことを言ってきた時の返しに使うフレーズになります。
そのニュアンスを察したフィービーは、「あ、ごめんなさい、(彼女じゃなくて)彼氏ね」みたいに言っていますね。
アールは、「オフィスのみんなにも無視されるようなこの僕に、彼女なんかいるわけないだろ」みたいに自虐的に笑ってみせたのですが、フィービーはそれを勘違いして、「あ、そっか、この人はゲイなんだ」と思って、「ごめん、あなたの場合は彼女じゃなくて、彼氏よね」みたいに言い直したということです。
電話で話しただけの相手に、勝手にゲイだと勘違いされてしまうアールって一体…というところです。

説得しようとするフィービーに、アールは、I should probably be getting back to my thing now. と言っています。
get back to my thing は文字通り「僕のことに戻る」という感じですが、そのように、「僕の仕事、僕のすべきこと、僕の用事に戻る」と言いたい場合には、こんな風に my thing を使えばいいんだ、ということがわかりますね。
漠然とした言い方ではありますが、こういう thing の使い方を覚えておくと、いろいろな場面で応用が効くように思います。
「自分の用事の戻らなきゃ」と言って、アールは一方的に電話を切ってしまいますが、電話が切れた後も、フィービーは電話に向かって大声で叫んでいます。

I'm not finished yet! は「私はまだ終わっていない」、つまり、「私の話はまだ終わっていない」ということですね。
Don't you dare hang up on me! の、Don't you dare は、普通に Don't と言うよりもさらに強調した形。
Don't you dare! だけでも、「やめなさい!」という意味になります。
dare (to do) は「あえて〜する、思い切って〜する」という意味があるので、「あえて挑戦的にそんなことをわざわざしないで」みたいな感覚が入るのかなぁ、と思います。
LAAD では、
don't you dare! : said to warn someone not to do something because it makes you angry
例) Don't you dare hang up on me again!

つまり、「自分を怒らせるから、という理由で、誰かに何かをしないように警告するために言われる」。
例文は、「二度と私の電話を切るな!」

このロングマンの例文は、again がついているだけで、フィービーのセリフと全く同じですね。
人からの電話を一方的に切るというのはやはり失礼なことですから、Don't you dare! 「そんなことするな、やめなさい」という例文に使うのに典型的なフレーズだったということでしょう。

電話の相手に叫んでいるフィービーを見て、そばを通りかかった監督(電話応対の指導をし、監督している女性)は、残りのスタッフに、The new girl's good. と言っています。
「あの新しい女の子はグッドね」と言っているわけですが、この部分、DVDの日本語音声では「やるわね、新人」と訳されていました。
まさにそういうニュアンスですね。
営業の電話では、相手が一方的に切ってしまう場合も多いでしょうから、叫んでまで食い下がるようなフィービーのような例は大変珍しいのでしょう。
まさか、電話の相手の自殺を食い止めようと説得しているとは思いもしませんから、「あんなに叫んでまで電話を続けようとするなんて、今度の新入り、やるわねぇ」という気持ちで、The new girl's good. と言ったわけですね。
このフィービーの様子を見ると、「おぬし、なかなかやるな」みたいな言葉が日本人にも浮かんでしまうわけですが、「やるな、やるわねぇ」ってどう言うんだろう?と悩む必要はなく、誰それ is good. で十分、言葉が足りるということが、このセリフでわかっていただけたらと思います。


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posted by Rach at 09:41| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月18日

かわいそうに Poor thing フレンズ7-13その4

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ジョーイのリクライニングチェアを動かそうとしていたレイチェルは、背もたれを思い切り引っ張って、椅子を壊してしまいます。
レイチェルは、買って弁償するわ、と言って、椅子を買いに行くことになります。
二人の留守中、チャンドラーがやってきて、その椅子に座った途端、背もたれが取れてしまいます。
自分が壊してしまったと誤解したチャンドラーは、自分の同型の椅子と取り替えることで、壊したことをバレないようにしようとしているところ。
[Scene: Joey and Rachel's, Chandler has replaced Rosita with his chair.]
ジョーイとレイチェルの家。チャンドラーはロジータ(ジョーイの椅子)を、自分の椅子と取り替えたところ。
チャンドラー: Good chair. Now, if anybody asks, your name is Rosita! (He runs out the door, grabs the back of Rosita, and we can hear Joey and Rachel talking as they are coming up the stairs. Neither of them have reached the landing yet.) (いい子にしてろよ。で、もし誰かが尋ねたら、お前の名前はロジータだからな! [チャンドラーはドアを走り出る、ロジータの背中部分を握って。ジョーイとレイチェルが話しながら階段を上ってくる声が聞こえる。二人のどちらもまだ踊り場には到達していない]
(They enter their apartment.)
ジョーイとレイチェルは自分たちのアパートメントに入る。
ジョーイ: Poor thing. Cut down in her prime. (かわいそうに。全盛期に[女盛りに]切られちゃって[カットされちゃって]。)
レイチェル: Joey, the new chair will be here in an hour. Maybe we should actually move Rosita out of here. Y'know, start the healing process? (ジョーイ、あの新しい椅子が1時間後にここに来るのよ。多分、私たちは実際にロジータをここから出すべきだと思うの。ほら、立ち直りを始めるのよ。)
ジョーイ: Well, I guess you're right. Maybe, maybe I'll take her down to the incinerator. It's gonna be so said, and kinda cool. (He goes to remove the back, but it doesn't come off. So he sits down in it, puts his feet up, stands up, and looks back at it.) She's healed! (そうだな、君が正しいと思うよ。多分、多分だけど、俺は彼女を焼却炉に連れて行く。すっごく悲しいだろうけど、ちょっとかっこいいよな。[ジョーイは背もたれを動かそうとするが、取れない。そして彼は椅子に座り、足を上げ、背もたれを立てて、椅子を見返す] 彼女、治ってる!)
レイチェル: That's weird. (そんなの、変よ。)
ジョーイ: No, it's not weird. It's a miracle! (いや、変じゃない。奇跡だ!)
レイチェル: It's not a miracle, Joey! I'm sure there's some explanation. (奇跡なんかじゃないわ、ジョーイ! 間違いなく、何か説明があるはずよ。)
ジョーイ: Oh, there is! If you want something enough and your heart is pure, wondrous things can happen! (あぁ、説明はあるね! もし人が何かを充分に望んで、その人の心がピュアなら、すごいことが起こるんだよ!)

壊れたジョーイの椅子を、自分の椅子と取り替えたチャンドラーは、椅子に向かって Good chair. と言っていますね。
「良い椅子」ということですが、これはその椅子のことを「この椅子はいい椅子だなー」と感想を述べているのではなくて、犬などのペットに対して、Good boy. 「いい子だ」と言うのと似たニュアンスがあるように思います。
ジョーイの椅子の場所に据え付けて、「よし、お前はいい子だ、その調子で頑張れ」みたいな意味で言ったのでしょう。

その後の、Now, if anybody asks, your name is Rosita! というセリフが面白いですね。
「もし誰かが尋ねたら、お前の名前はロジータだ!」ということですが、ジョーイが自分の椅子にロジータという名前をつけていることを、元ルームメイトのチャンドラーは当然のごとく知っていた、ということがこのセリフからわかるのが、ジョーイ&チャンドラーコンビらしくて楽しいわけです。

チャンドラーが壊れていない椅子に取り替えたとも知らず、ジョーイは椅子を見て、Poor thing. と言っていますね。
日本人は poor と聞くと、まずは「貧しい、貧乏な」という意味を連想しがちですが、英語の日常会話では「かわいそうな、哀れな、気の毒な」という意味でもよく使われますね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
poor boy/girl/Joe etc. : (spoken) used to show pity for someone because they are so unlucky, unhappy etc.
例) The poor thing (= used about a person or animal) looks like she hasn't eaten in days.

つまり、「(話し言葉) ある人が非常に不運である、不幸である、という理由で、その人に対して、あわれみの情を示すために使われる」。例文は、「そのかわいそうな人は、何日も食べていないように見える」。
ロングマンの例文にも出てきているように、なにかあわれみを誘うものに対して、poor thing という言葉が使われるのですね。
「かわいそうな人、かわいそうなもの」、あるいは「かわいそうに」と訳すのが適切でしょう。

「かわいそうに」と言えば、私は、「機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙編」のサイド6の湖畔でアムロとララァが出会ったシーン…を思い出さずにはいられないのですが(笑)、飛べなくなった白鳥を見て、ララァが「かわいそうに…」というところ、「ガンダム特別編」という英語字幕も出るDVDでは、その部分はやはり、Poor thing... と訳されていました。
あの時のララァのセリフ「かわいそうに…」は英語では "Poor thing..." になるんだ、と説明すれば、まぁ、わかる人にはわかっていただけるのではないかなぁ、というお話でした(^^)

in one's prime は「全盛期に、最盛期に」。
She's in her prime. だと「彼女は女盛りだ」になりますね。
cut down は She was cut down の She was を省略して言っていることになります。
文字通りに訳すと、「切り落とされた」というところですが、椅子の背もたれが完全にもげてしまったことをそう表現しているのですね。
ジョーイは椅子にロジータという女性名を付けて、それを女の子扱いしているわけですから、椅子として絶好調の時期だったのに、そんな時に突然、背もたれがもがれてしまって…という意味で、「女盛りに(背もたれを)切り落とされちゃって」と嘆いているのですね。

ロジータの死を悼み続けるジョーイに、レイチェルは前向きに行動することを勧めています。
新しい椅子が1時間後に来るから、壊れたロジータをここから外に運び出すべきだ、ということですね。
healing process は「ヒーリング・プロセス」でもわかる気がしますが、つまりは「癒しの・治癒の過程」、「痛手から立ち直ること」を指します。
悲しみや痛みを癒す過程を徐々に始めていかないといけないわ、みたいなことですね。

それを聞いたジョーイは同意して、「俺は彼女(椅子のロジータ)を incinerator に連れて行く」と言っています。
incinerator は「焼却炉、火葬炉」。
不要になった家具として焼却炉に持っていくということでしょうが、ロジータを火葬場に持って行って彼女を見送る、という意味では、悲しいけど、クールでもあるね、と言っているのでしょう。

そう言って、壊れているはずの背もたれをはずそうとするのですが、それははずれず、変に思ったジョーイは、いつも通り椅子を操作していろいろ試してみています。
チャンドラーが置き換えた椅子だと知らないジョーイは、She's healed! と叫んでいますね。
「彼女は癒されて、治ったんだ!」と言っているわけです。
感動しているジョーイに、彼よりは現実的なレイチェル(笑)は、「椅子が治るなんて、そんなの変よ、おかしいわ」と言っています。
ジョーイは「変じゃないよ、奇跡なんだ!」と言い張りますが、レイチェルも負けじと、「奇跡じゃないわ」と言って、I'm sure there's some explanation. とも言っていますね。
I'm sure は「…を私は確信している」ということで、何を確信しているかと言うと、「何か(しらの)説明が存在する」と言っていることになります。
椅子が勝手に治ってるなんてありえないんだから、何か裏が、理由があるはずよ、椅子がこんな状態になっていることについて説明がある、説明がつくはずよ、と言っているのですね。

説明という言葉を聞いて、ジョーイは「ああ、確かに説明はあるよ、説明できるよ」みたいに同意しています。
その後の言葉、If you want something enough and your heart is pure, wondrous things can happen! について。
この you は「一般の人」を表す you ですね。
「人が何かを充分に(たくさん)望めば、そしてその人のハートがピュアなら、wondrous なことが起こり得るんだ!」というニュアンスになります。
wondrous は、wonder に形容詞語尾の -ous がついた形ですが、綴りは、wonderous ではなく、woudrous になることに注意しましょう。
研究社 新英和中辞典では、
wondrous 《詩・文語》 【形】 すばらしい
と出ており、誌的、文語的表現だと言うことですね。
wonder の形容詞で「すばらしい」という意味だと、wonderful がありますので、wondrous を使う機会はあまりないかもしれませんが、もし使う場合は綴りに気を付けよう!という単語だということです。

「壊れた椅子が勝手に治ってるなんて、そんなのおかしい。何か他に説明できることがあるはずよ」と言った冷静なレイチェルに対して、「説明できるさ。人がいっぱい何かを望んで、その人の心がピュアなら、すばらしいことが起こるんだよ!」と言っている、まさにそのジョーイのピュアさ(笑)が、このやりとりのオチになっている、ということですね。
このジョーイのセリフはコメディにおけるジョーク、ではありますが、「心のピュアな人が何かを猛烈に望むと、すばらしいことが起こる」という、この言葉自体はなかなかに素敵な言葉で、私もジョーイのようにピュアな心を持ち続けたいと思いました(笑)。


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2013年03月15日

この値段なら誰もが欲しがる フレンズ7-13その3

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[Scene: The telemarketing office, Phoebe is hard at work.]
電話勧誘のオフィス、フィービーは熱心に仕事中。
フィービー: (on phone) Hi. This is Phoebe from Empire Office Supplies. Can I speak to your supply manager, please? (Listens) Earl. Thanks. (Listens) Hi, Earl. This is Phoebe from Empire Office Supplies. I'd like to talk to you about your toner needs. (She's reading from the script.) ([電話で] こんにちは。こちらはエンパイア・オフィス・サプライズのフィービーです。そちらの備品担当者とお話できますでしょうか? [電話を聞いて] アールですね。ありがとう。[聞いて] こんにちは、アール。こちらはエンパイア・オフィス・サプライズのフィービーです。そちらのトナーがご入り用かについてお話したいのですが。[フィービーは原稿を読んでいる])
[Cut to Earl's office, who is played by Jason Alexander, George from Seinfeld. They cut back and forth between Phoebe's and Earl's offices with each of their lines.]
アールのオフィスに画面がカット。アールを演じているのはジェイソン・アレクサンダー、「サインフェルド」のジョージである。セリフごとに、フィービーとアールのオフィスに画面がカットする。
アール: I don't need any toner. (私はトナーは全く必要ありません。)
フィービー: I'm hearing what you're saying, but at our prices, everyone needs toner. (あなたのお話はわかります、ですが我々の値段なら、誰もがトナーを欲しがります。)
アール: Not me. (僕は違うな。)
フィービー: May I ask why? (なぜだか理由をお尋ねしてもよろしいですか?)
アール: You wanna know why. You wanna know why? (なぜだか知りたい? 君はなぜだか知りたいの?)
フィービー: I surely do! (はい、とても知りたいです!)
アール: Okay. I don't need any toner... because I'm gonna kill myself. (わかった。僕はトナーは全く必要ないんだ…なぜなら、僕はこれから自殺するから。)
(Phoebe desperately tries to find the scripted response to that line.)
フィービーはその答えに対する、原稿化された答えを必死に探そうとする。
フィービー: (doesn't have any luck) Umm, is-is that because you're out of toner? ([うまく行かず(答えが探せなかったので)] あー、それって、そちらがトナー切れだから?)

電話勧誘の仕事にさっそく取り掛かっているフィービー。
1件目の電話で、少し前に練習した通りの言葉を言って挨拶しています。
全て手元にあるマニュアルに書いてあるので、間違いなく言えるわけですね。

「サプライマネージャーをお願いできますか?」と聞いたところ、相手が「担当者はアールという名前で、今そちらにお繋ぎします」と言って、アールに電話を回してくれたらしいことが、セリフからもわかりますね。
担当者が出た後は、マニュアル通りに名乗って、トナーのニーズはいかがですか?と尋ねています。
これ以降、電話でのやり取りとなり、画面では、電話で話している二人の人間を交互に映すことになるのですが、フィービーの電話の相手について、ト書きでちゃんと説明してありますね。
説明の通り、アール役のこの人物は、ジェイソン・アレクサンダーという俳優さんで、アメリカの人気シットコム Seinfeld (邦題は「となりのサインフェルド」)で、ジョージ・コスタンザ(George Costanza)を演じている人です。
もちろん、サインフェルドのジョージとして出演しているわけではありませんが、見た人はみんな、そのイメージで見ているわけで、そこがこの出演のポイントでもあるわけでしょう。
実際、この後のやりとりを見ていると、サインフェルドのジョージのキャラそのまんま、みたいな役回りになっているので、サインフェルドを見たことある方なら、余計に楽しめるエピソードになっていると思います。
ご存じない方は、以下のウィキペディアの解説をどうぞ。
Wikipedia 日本語版: となりのサインフェルド

トナーのニーズを尋ねられたアールは、典型的な断りのセリフ、I don't need any toner. 「トナーは必要ありません」と答えていますね。
そう言われたらこう答える、とマニュアルにあるらしく、フィービーはビジネス英語っぽく、I'm hearing what you're saying, but at our prices, everyone needs toner. と返します。
I'm hearing... の文章を直訳すると、「あなたが(今)言っていることを私は聞いています」になりますね。
つまり、「こちらはトナーは必要ない」とおっしゃっているのはちゃんと聞こえていますが、理解していますが、それでも、我々の値段なら、我々が提示しようとしているこのお買得のお値段なら、必要ないと言っている人でもみんな欲しいと思うようになるんですよ、みたいな返しをしていることになります。

Not me. は「僕は違うな」という感覚で、前文である everyone needs toner. を受けて、I don't need toner. と言っていることになります。
みんなが欲しがろうと、僕は欲しいとは思わない、みたいなことですね。
そんな風に拒絶された場合は、マニュアルには理由を問えと書いてあるらしく(笑)、フィービーは即座に May I ask why? と返します。
May I...? は「…してもよろしいですか?」という、人に丁寧に許可を求めるフレーズですね。
友達同士の会話なら、Why? 「どうして? 何で?」みたいにぞんざいに言うところですが、ここは営業の電話なので、「なぜあなたがトナーが必要ないかの理由を私がお尋ねしてもよろしいでしょうか? 理由をお聞かせ下さいますでしょうか?」と丁寧に質問しているわけです。
トナーは要らん!と言っている人にしつこく理由を尋ねようとしているのですから、相手を怒らせないようにそれくらい丁寧に言わないといけない、というマニュアルの指導なわけですね。
大抵の客は「いらない」と言って話を終えようとするので、「どうして要らないんですか?」と話を続けることで、話を発展させる糸口を掴もうというテクニックなのでしょう。
「どうして?」と言われたら、人は何とか理由を説明しようとするものですが、そのほとんどはマニュアル上で想定されている答えでしょうから、ああ言えばこう言う、でそのうち相手が折れてしまうように話を持って行くこともできる、ということです。

「理由をお聞かせ下さいませんか?」と言ったフィービーに、相手は確認するように、「君は理由を知りたい?」と何度も言っています。
当然のように「知りたいです」と答えたフィービーに対して、アールは「僕はこれから自殺するから、トナーは必要ないんだ」と想定外の答えを返してくることになります。
その答えを聞いたフィービーは、ト書きにあるように必死に問答集に該当のセリフを探すことになりますが、当然、そんな答えが返ってくるとマニュアルに書いてあるはずはありません。
ト書きの doesn't have any luck は、have luck 「うまくいく、成功する」の否定形ですから、「僕は自殺するから」に対する的確な返事をマニュアルで見つけることができなかった、ということ。
困ったフィービーは、Is that because you're out of toner? 「それは、あなたがトナー切れだから?[そちらのトナーが切れてるから?]」とトンチンカンな答えを返すことになります。
トナーの営業の電話なので、「トナーが切れているのなら、是非当社のトナーをお使い下さい」みたいな話の持って行き方がマニュアルにも書いてあるのでしょう。
「そちらに何か問題があるのなら、それはトナーのニーズが間に合っていない、ということ。ですから今、トナーの購入を強くお勧めします」みたいな感じの営業電話のイメージですね。
トナー切れが、さまざまな悪いことの原因なんですよ、みたいな話の展開のマニュアルを応用しようとしたのでしょうが、自殺しようという相手に、トナーがどうのとか関係ないやろ!的な面白さとズレ具合が、フィービーっぽいオチになっているわけですね。


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posted by Rach at 15:50| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月12日

試しにやってみましょうか? フレンズ7-13その2

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マッサージ師であるフィービーは、最近、マッサージの仕事が儲からないとボヤいています。
ロスが、telemarketing の仕事(電話で勧誘する仕事)が結構儲かるよ、と言ったので、フィービーは早速、電話勧誘の仕事をするために、オフィスにやってきます。
[Scene: The telemarketing office, Phoebe is getting shown to her desk by the supervisor.]
電話勧誘のオフィス。フィービーは監督(統括者)のそばのデスクにやってくる。
監督(Supervisor): So basically this is very easy. You read from the script and try to sell as much toner as you possibly can. (それで、基本的にはこれはとっても簡単なの。あなたは原稿(スクリプト)を読んで、できるだけたくさんのトナーを売るように頑張るのよ。)
フィービー: Okay, I can do that! Oh, by the way, I love my office. (オッケー、それならできるわ! あぁ、ところで、私、このオフィス好きよ。)
監督: (laughs) Why don't we do a trial run? ([笑って] 試しにやってみましょうか?)
フィービー: Oh, okay. Umm, all right. (Picks up the phone and starts reading from the script.) Hi, this is Phoebe from Empire Office Supplies. Can I speak to your supply manager, please? (あぁ、オッケー。うーん、いいわよ。[受話器を取って、原稿を読み始める] はい、こちらはエンパイア・オフィス・サプライズのフィービーです。そちらのサプライ・マネージャー(備品管理担当者)とお話できますでしょうか?)
監督: I'm the supply manager. (私がサプライ・マネージャーです。)
フィービー: Umm, okay, I would like to talk to you about your toner needs. (あー、はい、そちらのトナーが必要かどうかについて、あなたとお話させていただきたいのですが。)
監督: We don't need any toner. (こちらはトナーを全く必要としていません。)
フィービー: Oh, okay, well I'm sorry to bother you. Bye-bye. (Hangs up the phone.) Yeah, you're right. This is easy. (あぁ、そうですか、えっと、お邪魔してすみませんでした。さようなら。[電話を切る] そうね、あなたの言う通りだわ。これは簡単ね。)
監督: Okay. What was wrong with that call? (オッケー。今の電話の何が悪かったかしら?)
フィービー: Oh, well, all right... um, no offense, but you were kind of rude. (あぁ、そうねぇ、悪気はないんだけど、でもあなたがちょっと無礼だったって感じ。)
監督: They're always going to tell you they don't need toner, but that's okay, because whatever they say, you can find the answer to it, here in the script. (相手はトナーは必要ない、っていつも言うことになるけど、それで構わないの。だって、相手が何て言おうと、あなたはそれに対する答えを見つけることができるのよ、この原稿の中に。)
フィービー: Oh. (おぉ。)
監督: So, I think you're ready to sell toner. Do you have any last questions? (それで、あなたはもうトナーを売る準備ができたみたいね。何か最後に質問ある?)
フィービー: No. (Pause) Oh, wait, yes! I do, I do have one question. What is toner? (いいえ。[間があって] あぁ、待って、あるわ! あるわ、一つ質問がある。トナーって何?)

電話勧誘の仕事が初めてのフィービーに対して、監督役の女性は「基本的にはとっても簡単よ」と説明しています。
電話応対の台本となるマニュアルの script (原稿、脚本)があるので、それを読んで、できるだけたくさんのトナーを売るように努力すればいいの、と言っています。

Why don't we do a trial run? について。
Why don't we...? は「〜しませんか? 〜しましょう」という勧誘のフレーズですね。
trial run は「トライアルラン」でもニュアンスはわかる気がしますが、「試運転、試乗、試行」ということですね。
その原稿を読めばいいだけなんだけど、試しに練習してみましょうか?という感じです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
trial run [noun, coutable] : an occasion when you test a new method or system to see if it works well
つまり、「うまく行くかどうかを確かめるために、新しい方法やシステムをテストする機会」。
countable と書いてあるように、可算名詞扱いなので、セリフのように、do a trial run と、不定冠詞 a がついていることも確認しておきたいところです。

この後の電話の応対は、マニュアルに書いてあることを真似しているわけなので、スタンダードな、いわゆる「ビジネス電話の英語」になっています。
this is Phoebe from Empire Office Supplies. のように名乗っていますが、このように、自分の会社名を言う場合は、もっぱら from を使うことが多いですね。
supply manager は物品の供給を担当しているマネージャーということで、備品管理担当者みたいなことになるでしょう。

監督の女性は、自分が電話の相手になったつもりで、応対のセリフを言っています。
フィービーはまず、電話の要件として、「あなたがたのトナーのニーズについて、あなたと話したい」と言っています。
そちらの会社でトナーが必要かどうかについて、備品担当のあなたとお話させていただきたい、ということですね。
ニーズを問われた相手は、「我々は(うちの会社は)トナーを全く必要としていません」と答えます。
すでに間に合っています、という感じです。
そう言われたフィービーは、I'm sorry to bother you. 「あなたを煩わせてすみません」と言って、あっさり電話を切ります。
切った後、「あなたが教えた通り、この仕事って簡単ね」みたいに感想を述べていますね。
そんなにあっさり電話を切って仕事が完了、ということならば、それはもう実に楽な仕事ということになりますが、トナーの営業の電話なのですから、あっさり電話を切られてしまえば、全く利益に繋がらないわけで、そこのところに意識が回らず、「あなたの言った通り、簡単な仕事だったわね」と言ってしまうのが、ちょっと常識とはズレたフィービーらしいところだと言えるでしょう。

監督は、「今の電話のどこが悪かったと思う?」みたいにフィービーに意見を求めています。
するとフィービーは、「悪気はないんだけど、あなたがちょっと rude だったわね」みたいに答えていますね。
no offense はこれまで何度も出てきたように「悪気はないんだけど」という挿入句で、これからちょっとあなたが気分を害するようなことを言ってしまうかもしれないけど、ということを先に知らせておく前振りのフレーズになります。
今の電話でいけないところがあるとすると、相手のあなたが「トナーなんか要りません」みたいに冷たい応対をしたのが無礼だったと思うわ、とフィービーは言っているわけですね。

営業の実態がわかっていないフィービーに、監督は「電話に出た相手は、いつも「トナーは要りません」っていうのよ。でもそれでいいの(構わないの)、だって」と言って、その理由として、「相手が何て言おうと、あなたはそれに対する答えを見つけることができる、ここ、スクリプトの中に」と説明します。
相手がこう言ってきたら、こう答える、というマニュアルがきちんとここに書いてあるから、その通りのセリフを言えばちゃんと営業の電話を続けることができるのよ、ということですね。

その説明に納得したらしいフィービーを見て、「じゃあ、もう準備が良さそうだから、最後に何か質問あるかしら?」と監督は尋ねています。
いったんは、「いいえ、ないわ」と否定したフィービーですが、その後、Yes, I do. I do have a question. 「いいえと言ったけど、実は質問があるわ」と言い直して、What is toner? と質問することになります。
トナーの営業をする仕事なのに、トナーが何かを知らない、というトンチンカンさがやり取りの最後にわかる、というのが、あまりにもベタすぎるオチではありますが、日本人にもわかりやすいストレートな笑いだとも言えるでしょう。

フィービーのために(笑)英英辞典の語義を紹介しておきますと、以下のようになります。
LAAD では、
toner [noun, uncountable] : a type of ink used in computer printers, photocopiers etc.
つまり、「コンピューターのプリンタやコピー機で使われるタイプのインク」。
日本語では「トナー」と言いますが、英語の発音は「トウナー」のような二重母音になっていることにも注意したいところですね。


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posted by Rach at 15:07| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月08日

椅子とテレビにつけた名前 フレンズ7-13その1

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シーズン7 第13話
The One Where Rosita Dies (愛されてるのはどっち?)
原題は「ロジータが死ぬ話」


ジョーイが家に帰ってくると、同居人であるレイチェルが、ジョーイの大きなリクライニングチェアを動かそうとしています。
自分が良い席を確保したいレイチェルは、ジョーイの椅子が邪魔でどけようとしているのですが、ジョーイは椅子を動かすことに反対し、椅子の移動の手伝いも拒否します。
ジョーイ: No. Rosita does not move. (だめだ。ロジータは動かない。)
レイチェル: I'm sorry, Rosita? As in--? (何ですって、ロジータ? 何の(ロジータ)?…)
ジョーイ: As in "Rosita does not move." (「ロジータは動かない」のロジータだよ。)
レイチェル: Joey, it's just a chair! What's the big deal? (ジョーイ、それはただの椅子よ! 何がそんなにおおごとなの[そんなおおげさな]。)
ジョーイ: The big deal is that it is the exact equal distance from the bathroom to the kitchen and it's at the perfect angle so you don't get any glare coming of off Stevie. (大事なことは、バスルームから台所まで、全く等しい距離だってことだ。そして、スティービーからの光の反射が全くない、完全な角度なんだよ。)
レイチェル: Stevie the TV? (テレビのスティービー?)
ジョーイ: (glaring at her) Is there a problem? ([レイチェルをにらみつけながら] 何か問題でもある?)

椅子を動かすことに反対のジョーイが Rosita does not move. と言うので、レイチェルは、Rosita って?みたいに聞き返しています。
As in--? と尋ねたレイチェルに、ジョーイは、As in "Rosita does not move." と答えますが、この as in は、「(例えば)〜にあるような、〜に見られるような」というニュアンス。

このような、as in は、これまでのフレンズにもたくさん出てきており、過去記事 …にあるような as in フレンズ6-3その2 で、過去の例をいくつか挙げています。
電話などで文字を伝える時に、"A as in apple." 「アップルの A」みたいに言うのは、as in の使用例の典型ですね。

ジョーイが唐突に言った、Rosita という言葉、もしくは名前に対して、「いきなり、ロジータって言われても、何のことかよくわからないんだけど、一体、何のロジータなの」と言う意味で、レイチェルは as in を使ったわけです。
それに対するジョーイの返答が、ジョーイらしくトボケたものになっています。
ジョーイが、その椅子のことをロジータと呼んでいるのは明白なのですが、その椅子の名前がロジータって言うんだよ、という説明ではなく、トンチンカンなことを言っているのがジョーイらしいわけですね。
「何のロジータかって聞かれても、”ロジータは動かない”のロジータだよ」と説明しているわけですが、それじゃ、全然説明になってへんやろっ!的な返事が、ジョーイらしくて笑ってしまうわけです。

椅子を動かすのを手伝おうともせず、ロジータは動かないんだ、と言い張るジョーイに、レイチェルは、What's the big deal? 「何がそんなにおおごとなの?」と言っています。
たかが椅子を動かすくらい、どってことないじゃん、どけたいんだから素直に手伝ってよ、という気持ちですね。

The big deal is that... というのは、「大事なことは that 以下である」という感覚。
おおげさだって言うけど、これは大事なことなんだぞ、と、何がそんなに重要かを that 以下で説明しているわけですね。
that 以下の文章は長いですが、シンプルに言うと、it is the exact equal distance 「正確に等しい距離である」ことと、it's at the perfect angle 「完璧な角度にある」ことが大事、と言っていることになります。

それぞれ、距離と角度に関して、文章で詳しく説明しているわけですが、まず最初の距離の方は、バスルームからキッチンまで正確に等しい距離だと言っています。
次の角度(アングル)の方は、you don't get any glare coming of off Stevie であるような完璧な角度、だと説明しています。
glare は「にらむ」という動詞でよく使われ、実際、上のシーンの最後のト書きにも、glaring at her 「レイチェルをにらみつけながら」として使われていますね。
ですが、ジョーイのセリフでは、「にらみ」という意味ではなく、「ぎらぎらする光、まぶしい光」という意味で使われています。
come of off は「離れる、取れる」という分離のニュアンスで、ぎらぎらする光が、スティービーから(出て)離れる、のような感覚になるでしょうか。
you don't... の文は、スティービーから come of off しているどんな glare もゲットしない、みたいなことで、つまりは、スティービーから出るまぶしいギラギラした光を見ることがない、ということになるでしょう。
スティービーは、その後のレイチェルのセリフからわかるように、テレビの名前ですね。
ジョーイは、この角度に椅子を置くと、テレビを見た時に、テレビに光が反射しないからまぶしくなくて済む、のように、ライトの映り込みなどがない角度であることを完璧だと言っていることになります。

椅子には Rosita(ロジータ)、テレビには Stevie(スティービー)という名前をつけていることがここでわかったわけですが、椅子は座る(sit)ものだから、sit が入った名前になっていて、TV [ti:vi:] (ティービー)だから、スティービーという名前をつけた…という、そのベタな感じ(笑)は、日本人にも理解しやすい笑いだな、と感じました。


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posted by Rach at 17:12| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月06日

クリスマス太りが残ってる フレンズ7-12その6

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屋上で彗星をみんなで見ていて、最後に二人残ったロスとジョーイでしたが、ジョーイがドアのストッパーを外してしまい、屋上から出られない状態になっています。
非常階段(the fire escape)を使って降りることにした二人ですが、はしごが途中で止まっているので、ジョーイの身体を伝って、ロスが下に降りようとしています。
ロス: Okay, you, you have a good grip? (よし、ジョーイはしっかり握ってるな?)
ジョーイ: Yeah! (ああ!)
ロス: Okay, I'm gonna start to climb down you now. (オッケー、これから僕は君を伝って、(はい)降りるからね。)
ジョーイ: All right! Just hurry up! (よし! とにかく急いで!)
ロス: Okay. Now-now-now, should I climb down your front so we're face to face or-or should I climb down your back so we're-we're... butt to face. (わかった。で、僕は君の正面を伝い下りたらいいのかな? そうすると僕らは顔対顔(顔と顔が向き合うこと)になる。もしくは、君の後ろ(背中)を伝い下りるべきかな? そうすると僕らは、僕らは…尻対顔(尻に顔が向き合うこと)になる。)
ジョーイ: I think face to face. (顔対顔、だな。)
ロス: I would say that. (僕もそう思うよ。)
ジョーイ: Face to face, yeah! (顔対顔、そうだ!)
ロス: Okay, here I come. (オッケー、じゃあ行くよ。)
ジョーイ: All right. (よし。)
(Ross steps onto the bottom rung of the ladder and then steps on Joey's chest.)
ロスははしごの一番下の横木の上に足をかけて、それから、ジョーイの胸に足を乗せる。)
ジョーイ: (grunting) Oh, my-- How much do you weigh, Ross?! ([うめきながら] あぁ、全く… お前、体重、いくつだよ、ロス?)
ロス: I prefer not to answer that right now. I'm still carrying a little holiday weight. (それには今は答えない方がいいな。まだクリスマス太りが残ってるんだ。)

ジョーイの身体を伝って下に下りようとしているロスは、ジョーイにはしごをしっかり握っているかの確認をしています。
grip は「握る・つかむこと」ですから、have a good grip は「うまく・しっかり・ちゃんと握る」という感じになるでしょう。
それを確認した後、ロスは、I'm gonna start to climb down you now. と言っています。
I'm gonna do... now. は「僕はこれから…するからね」と今からしようとしていることを言葉で説明している感覚。
climb down you というのは、なかなか面白い表現ですが、you を目的語に取って、「君を伝い下りる」と言っている感覚になるでしょう。
climb は主に「登る」と訳されますが、そのような climb up という上方向の動きだけではなく、climb down ならば「はい降りる」というようなニュアンスを表わすこともできるわけです。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
climb : MOVE UP/DOWN
to move up, down, or across something using your hands and feet, especially when this is difficult to do
up/down/along etc.
例) You have to climb down the cliff to get to the beach.

つまり、「手や足を使って、何かの上、下、何かを横切って動く。特にこれをすることが難しい時に」。
例文は、「ビーチに行くには、その崖をはい降りなくてはならない」。

研究社 新英和中辞典でも、
climb
1 (特に, 手足を使って)登る, よじ登る
climb down
[《【自】+【副】》]
(1) (手足を使って)(はい)降りる
climb down from a tree 木から降りる


のように説明されていて、やはり「手足を使って」というのがポイントのようですね。
climb up の場合は「よじ登る」という表現がぴったりくる感じですが、climb down もあえて言うと「よじ降りる」みたいな感じになるということでしょう。
そして、上のセリフでは、ただ、climb down するのではなく、「you をつかまる対象として、はい降りる」という感覚から、climb down you と表現していることになるでしょう。
Just hurry up! のように、命令形に just がついた形は、「つべこべ言わずに、とにかくさっさと…してくれよ」みたいな感覚。

急ぐように言われたロスは、Should I... or should I 〜? と2種類の選択のどちらをすべきか問うています。
climb down your front というのもまた、英語っぽい表現ですね。
「君の前面をはい降りる」という感じです。
so we're face to face は「そうすれば(君の前を、はい降りれば)、君と僕は、顔対顔になる」という感覚。
顔と顔が向かい合わせになる、ということですね。

その次に、ジョーイの前ではなく、後ろを伝い降りた場合のことを語っています。
climb down your back はさきほどの front の反対で、「君の背面・背中を、はい降りる」。
向かい合わせではなくて、君の背中を降りることにすると…僕らは、尻対顔になる、とロスは言っています。
伝い降りて行くうちに、ロスの顔の目の前にジョーイのお尻が来てしまう、ということですね。

顔対顔か、尻対顔か?という選択(笑)を迫られた二人は、「顔対顔で行こう」ということで意見が一致。
はしごの最後の横木から、ジョーイの胸・肩あたりに、ロスは足を乗せ換えます。

大人の男の体重がどっしりかかって、さすがに重いらしいジョーイは、うめきながら、How much do you weigh? と尋ねています。
このように、相手の体重を尋ねる場合は、How much do you weigh? の形が一般的ですね。
weigh は「重さが…ある」という自動詞で、「あなたはどのくらい重さがありますか?」と尋ねていることになります。
想像以上に重かったので、反射的に「…ったく、お前、重いなぁ、一体、体重、どんくらいあるんだよ?」と聞いたわけですね。
それに対してロスは、prefer not to を使って答えています。
prefer to do は「…する方を好む」ですから、prefer not to は「…しない方を好む」になります。
つまり、「今は、その質問に答えない、という方を好む」→「今はその質問に答えたくない」と言っていることになりますね。

I'm still carrying a little holiday weight. について。
holiday weight の holiday は、感謝祭、クリスマス、大晦日、新年というホリデーシーズンを指します。
ですから、holiday weight はそういう時期に、ごちそうを食べ過ぎて体についてしまった体重のこと。
日本人の感覚で言うと、「正月太り」みたいな感じですが、英語圏だと「クリスマス太り」の方がしっくりくるでしょうか。

carry は「持ち運ぶ」で、そこから「(重量)を支える」という意味にもなります。
また、be carrying a baby なら「子供を身ごもっている、お腹に子供がいる」という意味にもなります。
そういう carry の感覚を当てはめると、I'm still carrying a little holiday weight. は、「僕はまだ、少し、クリスマス太りをかかえてる状態なんだ」と言っていることになるでしょう。
ホリデー後に落ちるはずの体重がまだ落ちておらず、自分の体は、その分の増えた体重をまだ持ち運んでる状態なんだ、という感覚ですね。
「クリスマス・正月太りがまだ残ってて」みたいな言い方を日本語でもしますが、そういう場合は、carry という動詞を使ってこんな風に表現できるということです。


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posted by Rach at 18:24| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月04日

コーヒーのだしがらをこぼさないと思うけど フレンズ7-12その5

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チャンドラーとモニカは夜中に目が覚めてしまい、その後、エッチをしたのですが、エッチの途中でモニカが寝てしまったことをチャンドラーが指摘しています。
チャンドラー: I was giving you some of my best moves, and you missed it. So please wake up so we can do it right! (俺は君に俺の最高のテクを行なおうとしてたんだ。で君はそれを逃した。だから、それをちゃんとできるように、お願いだからもう一回起きてよ。)
モニカ: Okay. Okay, I'm ready. Come on, big fella! (いいわ、オッケー、準備はいいわよ。さあ来て、大物さん!)
チャンドラー: Okay. (オッケー。)
モニカ: Give me the good stuff. (最高のものをちょうだい。)
チャンドラー: Yeah! (Monica falls asleep) No! No! No! Don't fall asleep! Okay, I am going to make you some coffee. (Monica doesn't move as he gets out of bed and as he's heading for the door.) Well, I probably won't spill coffee grounds all over the kitchen floor. (よし! [モニカは眠りに落ちる] だめだめだめ! 寝ちゃだめだよ! よし、俺が君にコーヒーを作ってきてやるよ。[モニカは動かない、チャンドラーがベッドを出てドアに向かっている時に] そうだな、俺は多分、台所の床いっぱいにコーヒーの出しがらをこぼしたりはしないだろうけど。)
モニカ: Okay, I'm up! I'm up! (わかったわ、私、起きるわ! 起きる!)

エッチの途中で眠ってしまったモニカに、チャンドラーはその時のことを説明しています。
I was giving you... は「(その時)俺は君に…をあげようとしていた」という感じですね。
move は「動き」ですから、この場合は、エッチの時に行なう、あんなことやこんなこと(笑)の動きを指している感覚になるでしょう。
俺の最高の動きを君に与えようとしていた、ということですから、君に対してすごいテクを使おうとしてたんだよ、みたいに言っているのでしょう。

you missed it の miss は、「見逃す、逃す」という感覚。
この場合は、そういう俺の最高の moves を君は体験しそこねちゃったんだよ、と言っていることになります。
So please wake up so we can... は「俺たちが…できるように、お願いだから起きて」、もしくは、「お願いだから起きてよ、そうすれば俺たちは…できるから」のようなニュアンス。
do it right は「正しくそれをする」ということで、自然な日本語にすると、「ちゃんとする」みたいな感じですね。
本来あるべき状態であるように行う、という感覚になります。

「せっかく最高のものをあげようとしてたんだから、起きて、ちゃんとそれをしようよ」と言われたので、モニカもその気になるのですが、張り切っているチャンドラーを前にして、また眠りに落ちようとしています。
「寝ちゃだめだ!」とチャンドラーは言って、「モニカに(目が覚めるように)これからコーヒーを作ってあげるよ」とも言っていますね。
チャンドラーがベッドを出て、台所に向かおうとするのですが、モニカは起きる気配がありません。
ですが、その後のチャンドラーの一言がモニカの目を覚ますこととなり、I'm up! 「起きるわ!」と言って実際に飛び起きてしまう…というのがこのやり取りのオチになっています。

チャンドラーが言ったとどめの(?)セリフ、Well, I probably won't spill coffee grounds all over the kitchen floor. について。
spill ... all over the kitchen floor は「台所の床じゅうに…をこぼす」。
こぼすものは何かと言うと、coffee grounds だと言っていますね。
名詞の ground というと、「地面、グラウンド」をまずは思い浮かべてしまいますが、今回の coffee grounds は「コーヒーの出しがら」という意味になります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
ground [noun] : SMALL PIECES grounds [plural] : the small pieces of something such as coffee which sink to the bottom of a liquid
例) coffee grounds

つまり、「小さな破片。液体の底に沈む、例えばコーヒーのような小さな破片」。

Macmillan Dictionary では、
grounds [plural] : extremely small pieces of crushed coffee beans, especially after they have been used for making a drink of coffee
つまり、「砕いたコーヒー豆の非常に小さな破片、特に、飲み物のコーヒーを作るために使われた後の」。

ということで、チャンドラーが「台所中にぶちまけちゃったりはしないと思うけどなぁ〜」と言っているのは、コーヒーの出しがらのことで、それを聞いたモニカは、「本人はこぼさないって言ってるけど、もしこぼしたりしたら、後の掃除が大変じゃない! チャンドラーに任せてたらだめ、私が行かなきゃ」ということで、飛び起きたわけですね。
チャンドラーはモニカの几帳面できれい好きな性格を利用して、寝ちゃいられない状態になるようなセリフを言ったわけですが、Maybe I will spill... 「もしかして俺、こぼしちゃうかもしれないな」とダイレクトに脅すのではなくて、I probably won't spill... 「多分、こぼさないと思うんだけど(保証はできないからね)」みたいに言ってみせたのが、よりお茶目な感じがして、「相手のことをよくわかっている恋人」っぽい感じが出ているなと思いました。


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posted by Rach at 15:43| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする