2013年03月01日

私が理解できないジョークの一つ フレンズ7-12その4

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[Scene: Joey and Rachel's, Rachel and Tag are making out on the couch.]
ジョーイとレイチェルの家。レイチェルとタグはカウチの上でいちゃついている。
レイチェル: You wanna go in the bedroom? It's a little more comfortable. (寝室に行きたい? (寝室の方がカウチより)もう少し心地いいわよ。)
タグ: Sure. (そうだね。)
レイチェル: Okay. (They start to head for the bedroom) Oh, wait! Umm, did you send those contracts to Milan? (オッケー。[二人は寝室に向かおうとする] あぁ、待って! うーんと、あの契約書をミラノに送ってくれた?)
タグ: If this is your idea of sexy talk.... (Shakes his head that it's not working.) (これが君のセクシートークのアイデアなら… [それはうまく行ってないよ、と頭を振る])
レイチェル: No, seriously, y'know the contracts I gave you, did you overnight them? (いいえ、真剣な話、私があなたに渡した契約書よ。その契約書を翌日配達にしてくれた?)
タグ: What contracts? (何の契約書?)
レイチェル: Okay, please tell me that this is just one of your jokes that you do that I don't get. (わかった、お願いだからこう言って。これはただ、あなたがするジョーク、私が理解できない(ああいう)ジョークの一つだ、って。)
タグ: Like what? (どんな感じの?)
レイチェル: Y'know, like the thing when you put the phone in your pants? (He starts laughing.) Tag! I'm serious! This isn't funny! Those contracts absolutely had to go out today! (ほら、あなたが自分のパンツに電話を入れるようなやつよ。[タグは笑い始める] タグ! 私は真剣なの! これは笑いごとじゃないのよ! その契約書は絶対に今日、発送されないといけなかったのよ!)

恋人同士のレイチェルとタグは、カウチの上でいちゃいちゃしています。
ここじゃなくて、寝室に行きましょ、とレイチェルが言い、二人は寝室に行こうとするのですが、レイチェルは急に何かを思い出した様子。
Milan はイタリアの「ミラノ」ですね。サッカーチームの ACミランもありますから、ミランでもすっかりおなじみだと思います。
二人の職場はラルフ・ローレンですから、「ミラノに契約書を送ってくれた?」というセリフも、業界っぽい感じが出ています。

タグは、If this is your idea of sexy talk.... と言って、It's not working というように頭を振る、というト書きになっていますね。
「もしこれが、君のセクシートークのアイデアだとしたら…」ということですから、「今のは、セクシートークのつもりかな? もしそのつもりだったら…」と言って、そりゃだめだよ、みたいに首を振り、そんなのでは、そそられないよ、と言っていることになるでしょう。
二人は上司と部下(アシスタント)という関係なので、そういうシチュエーション(ロールプレイ)を設定して、これからいちゃつくつもりかい?みたいに言っているのでしょうね。

No, seriously は、「違うわ、真面目な話・真剣な話よ」という感覚。
相手が自分の発言を真に受けていない時に、「冗談じゃないんだってば、私は真面目な話をしてるのよ」と言いたい時に使いますね。
the contracts I gave you は「私があなたに渡した契約書よ」という感じ。

Did you overnight them? は、文章を見ればわかる通り、overnight が動詞として使われています。
通常、overnight という単語は、形容詞または副詞として使われます。
形容詞だと、「夜通しの、宵越しの、一泊の」、副詞だと「夜通し、夜のうちに」のような意味になります。
overnight delivery だと「翌日配達便」ですね。

The Free Dictionary には、動詞の意味が載っていました。
The Free Dictionary : overnight
overnight: (v.tr.) To send by mail or other courier for delivery the next day.
つまり、「(他動詞) 郵便で、または他の配達便で、翌日に送ること」。

語義の to send... the next day がポイントだと言うことですね。

レイチェルが詳しく説明しても、「何の契約書?」などと答えるタグに、レイチェルはだんだん不安になってきたようです。
please tell me that... は「どうかお願いだから、私に…と言って」というニュアンス。
this is just one of your jokes that you do that I don't get というのは、関係代名詞の that が2回出てくる、ちょっと珍しいパターンですが、先に言葉を言った後で、後からその内容を付け足しの形で説明する、という口語英語らしい形になっていると思います。

こういうものはとにかく最初からイメージすることが大切ですね。
これはただのあなたのジョークの一つである(とお願いだから言って)、ということですが、そのジョークをさらに説明するために、(jokes) that you do 「あなたがする(言う・行う)ジョーク」、(jokes) that I don't get 「私には理解できない・わからないジョーク」と that 以下の言葉を続けることになります。
自然な日本語だと、「ほら、あなたがよくやるジョークよ、私が理解できないやつ」みたいになるでしょうか。

その説明を聞いてもピンと来なかったらしいタグは、Like what? 「どんな感じの(ジョーク)?」と問うています。
like the thing when you do... という説明もまた、口語っぽい表現ですね。
直訳すると、「あなたが…する時のこと・ものみたいな」ということで、「あなたが…するようなそういうやつよ」と言っていることになります。
レイチェルの説明によると、タグはジョークとして、パンツの中に電話を入れて話す真似をするようです(笑)。
男子的にはウケそうな感じで、タグもそのジョークのことだとわかって、でへ!みたいに嬉しそうに笑っていますが、女子のレイチェルには意味不明、それの一体何が面白いの?という感じのようです。
このやりとりより後で、レイチェルが受話器を自分の胸に当てて、Hello? 「もしもし?」と電話の真似をするシーンも出てきます。
タグがやるように、自分も女性版にトライしてみたわけですが(笑)、それをやってみた後、I still don't get it. 「やっぱり(実際にやってみても)(このジョークの面白さが)わかんない」みたいにレイチェルが言うことになります。
このように、少し前のジョークをしばらく後からネタに使う、というのは、コメディの王道っぽくて楽しいですね。

ヘラヘラ笑っているタグに、レイチェルは真剣に怒っています。
absolutely had to go out today は、「今日、絶対に、外に行かなければならなかった」みたいなことですね。
contracts 「契約書」を主語にして、その契約書が、この社内から外に出て行かなければならなかった、つまり、契約書は今日中に発送されなければならなかった、と言っていることになります。
例えば、人を主語にして、You had to send those contracts today! と言うと、「”あなたが”今日中に発送しなければならなかった」という意味になりますが、レイチェルがここで言いたいのは、「誰が」発送しないといけなかったか、ではなくて、「その契約書が今日中に発送されなければならなかった」という、「契約書の締め切り」の話ですね。
「発送されなければならなかった」という日本語が先に浮かぶと、Those contracts absolutely had to be send (out) today. のように受動態をイメージしてしまいそうになりますが、それよりももっとシンプルに、contracts had to go out と表現しているところが英語っぽいなと思うし、意外と日本人英語学習者にはすっと出てこない感覚のような気がしました。


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posted by Rach at 15:29| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月27日

私を起こすとアルマゲドンが起こる フレンズ7-12その3

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[Scene: Monica and Chandler's bedroom, Monica is sleeping and Chandler's sitting in bed, wide awake.]
モニカとチャンドラーの寝室。モニカは眠っていて、チャンドラーはベッドに座っている、すっかり目が覚めた状態で。
チャンドラー: (whispering) Monica! ([ささやきながら] モニカ!)
モニカ: She's sleeping. (彼女は眠ってるわ。)
チャンドラー: I know, just a quick-quick question, quick question. Which one was Deep Impact and which one was Armageddon? (わかってる、ちょっと、簡単な質問なんだ、簡単な質問。どっちがディープ・インパクトで、どっちがアルマゲドンだったっけ?)
モニカ: Deep Impact was the one with Robert Duvall. Armageddon is what's going to happen to you if you wake me up. (ディープ・インパクトはロバート・デュバルが出てるやつで、アルマゲドンはあなたに起こることになるわ、もしあなたが私を起こしたらね。)

チャンドラーとモニカが一緒に寝ているのですが、チャンドラーだけがすっかり目が覚めてしまっている様子。
チャンドラーは、隣で眠っているモニカに、ささやき声で呼び掛けています。
それに対してモニカは、She's sleeping. と言っていますね。
本当なら、I'm sleeping. 「私は眠ってるわ」になるのでしょうが、それだと「眠ってるのに、どうして答えてるんだよ」となってしまうので、わざと「彼女は」という She を使って、「モニカはただいま睡眠中よ」みたいに、まるで他人が答えるかのように答えてみせた、ということになります。
質問に答えるくらいですから、十分起きているわけですが(笑)、眠っているところを邪魔されたくないので、そう言っているわけですね。

チャンドラーは、「君が睡眠中なのはわかってるけど、簡単な質問があるんだよ」と言って、Which one was A and which one was B? 「どっちが A で、どっちが B だったっけ?」という質問をしています。
で、具体的には何を尋ねているかというと、「どっちがディープ・インパクトで、どっちがアルマゲドンだったか?」
どちらも、彗星または隕石が地球に衝突する…という映画でしたね。
つい先日、ロシアのチェリャビンスク州への隕石落下のニュースがあったばかりですが、その映像を見て、この2つの映画を思い出した方も多かったのではないでしょうか?
また、ここでチャンドラーがこの2つの映画の名前を出したのは、少し前に屋上で彗星を見ていたことからの連想なのでしょうね。

その2つの映画についての情報は、以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ディープ・インパクト (映画)
Wikipedia 日本語版: アルマゲドン (映画)

上のディープ・インパクトのウィキペディアの説明に以下の記述があります。
二ヶ月後に公開された『アルマゲドン』も先行した本作に類似しており、地球に隕石あるいは彗星が衝突するという設定も同様である。

また、アルマゲドンのウィキペディアの説明にも以下のような記述があります。
設定の似た映画『ディープ・インパクト』が、2カ月前に全米公開されている。この2作品の設定・物語の一致は、アメリカの映画作りのシステムに原因がある。

内容が似ていることは有名な話ですから、そういう「よく似た(紛らわしい)映画」の2つを引き合いに出して、「一体どっちがどっちだったけなぁ〜?」と、くだらない質問(笑)をモニカにぶつけていることになるでしょう。
実際、その答えがどうしても今知りたいんだぁ〜!ということでもなく、眠れないので、ジョークっぽい質問をモニカに出してみた、というところでしょうね。

ちなみに私は、アルマゲドンは映画館で見て、ディープ・インパクトはテレビ放映されていたのを少しだけ見ました。
ディープ・インパクトをテレビでちらっと見た時に、「あー、こっちの方が私好みっぽかったなー、こっちを映画館で見とけば良かった…」と思った記憶があるのですが、その後、DVDで見ようと思いつつ結局まだ見ておらず…ここで出てきたのを機会にまた見てみようと思っています。

眠たいのに、くだらん質問をされたモニカですが、一応、ちゃんと答えを言っていますね。
Deep Impact was the one with Robert Duvall. は「ディープ・インパクトは、ロバート・デュバルが出てるやつ」みたいな感覚。
The One With... というパターンは、フレンズのエピソードの英語タイトルによくあるパターンですね。

次にアルマゲドンについても説明していますが、それもその前と同じように、Deep Impact was the one with Bruce Willis 「ブルース・ウィリスが出てるやつ」と言っても良さそうなものでしたが、このアルマゲドンに関する説明が、ここではオチになっています。
モニカの説明は、Armageddon is what's going to happen to you if you wake me up.
つまり、「アルマゲドンは、あなたに起こるであろうこと、もしあなたが私を起こせば」ということになります。
「アルマゲドン」という言葉は日本語でもすっかりメジャーになってしまいましたが、「最終戦争」などと訳されることが多いでしょうか。

研究社 新英和中辞典では、
Armageddon 【名】〔聖〕 ハルマゲドン 《世界の終末における善と悪との決戦場》

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
Armageddon : [noun] [singular, uncountable] a terrible battle that will destroy the world
つまり、「世界を破壊するような恐ろしい戦い」。

この言葉は、英和辞典の日本語訳のように「ハルマゲドン」と表記されることも多いですね。
Wikipedia 日本語版: ハルマゲドン

私が初めて「ハルマゲドン」という言葉を聞いたのは、上のウィキペディアにも記載がありますが、1983年公開の映画「幻魔大戦」のキャッチコピー「ハルマゲドン接近」でした^^
当時中2の私は、「クラッシャージョウ」と「宇宙戦艦ヤマト 完結編」は見に行きましたが、「幻魔大戦」は見ておりません。なんかおどろおどろしい雰囲気が漂ってて怖かったから…(笑)。

ハルマゲドン(アルマゲドン)で脱線しすぎましたが、モニカはその言葉の本来の意味「最終戦争」を使って、「今、あなたが私を起こしたら、世界の終末の最終戦争が起きて、世界が滅亡するわよ」みたいに脅しているわけですね。
アルマゲドン、っていうのは、今、あなたが私を起こせば起こる、終末の最終戦争のことよ、みたいに言って、私を起こして怒らせたらどんな恐ろしいことが起こるかわからないからね、世界が破壊(destroy the world)されちゃうんだからね、みたいに言ってみせたわけです。
眠いとこを起こしたら、私ブチ切れるわよ、と言いたいわけですが、それを、彗星→ディープ・インパクトとアルマゲドン→最終戦争で地球が滅亡、みたいなオチにうまく持って行っているところが、フレンズの脚本の面白さだなぁ、と思いました。


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posted by Rach at 14:56| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月25日

ドアを開けてたパイプ フレンズ7-12その2

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彗星を見ようと屋上にいたフレンズたちですが、みんな適当な理由を言って帰ってしまい、ロスとジョーイだけが残っています。
彗星を見るはずが、関係ないことばかり言っているジョーイに、
ロス: Joey come-I can't believe-- I bring you here to see the Bapstein-King comet, one of nature's most spectacular phenomenon, and all you care about are bugs stuck in tar and-and some woman! (ジョーイ、信じられないよ。僕はバプスタイン・キング彗星を見るために君をここに連れてきてる。自然の最も壮観な現象の一つをね。そして君が気にかけてるのは、タールにはまってる[タール漬けになってる]虫と、どっかの女性ばっかりだ。)
ジョーイ: (standing up) Y'know, there's two women, dude. ([立ち上がって] なあ、女は二人いるんだぜ。)
ロス: Show me where? (どこか教えて。)
ジョーイ: Right, right up here. (Starts looking at them through a piece of pipe.) (ちょうど、あっちだよ。[パイプの断片越しに、彼女たちを見始める])
ロス: (noticing the pipe and looking at the door) Joey, where's the pipe that was holding the door open? ([そのパイプに気づいて、ドアを見ながら] ジョーイ、ドアを開いた状態にしてた[保ってた]パイプはどこ?)
ジョーイ: (annoyed) I don't know! (Goes back to looking through the pipe.) (Pause) Yeah, I do. ([ムッとして] 知らないよ! [そのパイプから見るのに戻る] [間] あぁ、俺(パイプのある場所)知ってる。)
ロス: Joey! (ジョーイ!)
ジョーイ: What?! All right-Hey! Don't look at me! You're the one who wanted to come up and look for some stupid Burger King comet! (何だよ! いいか! 俺を見るなよ! お前なんだぞ、屋上に上がって、ばかばかしいバーガー・キング彗星を探したいって言ったのは!)

ロスは、「バプスタイン・キング彗星を君に見せるために、君をここに連れて来てるんだ」と言います。
spectacular は「華々しい、劇的な、壮観な」。
名詞 spectacle 「目を見張るような光景、壮観。スペクタクル」に、形容詞語尾の -ar をつけた形です。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
spectacular : very impressive and exciting
例) a spectacular view of the Grand Canyon

つまり、「非常に印象的でエキサイティング」、例は「グランドキャニオンの素晴らしい景色」。

all you care about are... は「君が気にかけるもののすべては…だ」ですから、「君は…だけしか気にかけない」→「彗星は全く気にかけずに、別の…ばっかり気にかけてる」と言っていることになります。
ジョーイが気にかけているのは、bugs stuck in tar 「タールにハマった虫」、つまり「油のタールにハマってしまっている虫、動けなくなってタール漬けになっている虫」という感じですね。
some woman は、some+単数形なので、この some は「幾人かの」という意味ではなく、「とある女性」というニュアンスになります。
どこの誰かはよくわからないので、あえて特定せず、ある女性、どっかの女性、みたいに言っているわけですね。
ジョーイが彗星を見ずに、屋上から他のビルを見て、「ほら、あの女見てみろよ」みたいなことばっかり言っていることをロスは怒っているわけです。

some woman と表現したロスに対して、ジョーイは、There's two women. と言っています。
ロスは女一人だと思ってるようだけど、イケてるおネエちゃんは2人いるんだぜ〜、という感じですね。
どこ?と尋ねるロスに、ジョーイは場所を指し示しますが、その方向を見る時に、パイプを覗いています。
まるで望遠鏡のように使っていますが、ト書きにあるように、これはただのパイプの切れ端なので、別にそれで見たからと言って、大きく見えるわけではないのですが、雰囲気を出すためにそうしているのか、おとぼけジョーイのことだから、そうやって見ると大きく見えると思っているのか(笑)。

そのパイプを見て、その後、ドアの方を見て、ロスは「あのパイプはどこ?」みたいに聞いています。
the pipe の後に、関係代名詞 that を使って、「そのドアを open な状態にホールドしていたパイプ」のように表現しています。
この hold+目的語+補語は、「目的語を補語(の状態)に保っておく」という意味ですね。
hold the door open は「ドアを開けておく」です。
ドアストッパー代わりに、ドアを開けとくのに使ってたパイプはどこ?と聞かれたジョーイは、「何で俺に、んなこと聞くんだよ」みたいに最初は怒っているのですが、自分がパイプを使って、遠くを眺めていることに気付いて、Yeah, I do. と言っています。
Yeah, I do. は、その前の I don't know. を受けた言葉で、さっきは、I don't know. と言ったけど、Yes, I do. つまり、I know. 「パイプがどこにあるかを知ってる」と訂正した形になります。

ドアを止めてあったパイプを抜いてしまったジョーイに、ロスは怒りの声を上げるのですが、ジョーイは、「(全部俺のせいみたいに)俺を見るなよ」と反論しています。
You're the one who wanted to... は「…したがったのは(他ならぬ)お前だろ」という感覚。
俺のせいみたいに言うけど、そもそもお前が…したいと言ったのが全ての原因だったんだ、と相手を非難するセリフになります。
ロスが何をしたいと願ったか、がその後に語られていますが、その内容は「上に上がって、ばかな Burger King comet を探す」こと。
今回のエピソードの彗星は(架空の名前ではありますが) Bapstein-King comet 「バプスタイン・キング彗星」となっています。
それをジョーイは、「バーガー・キング彗星」のように、ハンバーガーチェーン店の名前(笑)で呼んだわけですが、せっかく彗星を見せてやろうと意気込んで誘ったロスとしては、名前すらちゃんと覚えてくれてないジョーイの彗星への興味のなさ加減に、どれほどがっかりしたかが想像できますね。


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2013年02月22日

ピーナッツの袋があんなに高く飛んでる フレンズ7-12その1

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シーズン7 第12話
The One Where They're Up All Night (オールナイトは大騒ぎ)
原題は「彼らがオールナイトで起きている話」


フレンズ全員と(レイチェルの彼氏の)タグが、彗星を見ようと屋上に集まり、空を見上げています。
モニカ: (looking up) Ross, when's this comet thing start? ([空を見上げて] ロス、この彗星ってやつは、いつ始まるの?[この彗星ってやつの始まりはいつ?])
ロス: Well, technically, it started 7 billion years ago.... (そうだな、専門的に言うと、70億年前に生まれたんだ…)
みんな: (groaning) Oh no! Oh no! (They all start to get up to leave.) ([ブーブー言いながら] だめだ、だめだ! [みんなは立ち上がり去ろうとする])
ロス: Okay! Okay! Fine, I'll stop! No teaching, okay? We'll just watch the pretty light streaking across the sky. Okay? Who's official name is Bapstein-King. (わかった、わかった! よし、もうやめるよ! 教えたりしないよ。僕たちは空を横切る綺麗な光を見るだけだ。いいかい? その正式名な、バプスタイン・キングっていうんだ。)
みんな: Okay! Okay! (They start to leave again.) (わかった、わかった! [みんなはまた立ち去ろうとする])
フィービー: (looking up) There it is! Oh, look at that! Isn't Mother Nature amazing? ([見上げて] あそこよ! あぁ、あれを見て! 母なる自然ってすごくない?)
チャンドラー: (looking up with her) That's a plane! ([フィービーと一緒に見上げながら] あれは飛行機だよ!)
フィービー: Well, all right. 1700 bags of peanuts flying that high, that's pretty amazing too. (ええ、そうね。あんなに高いところを飛んでいる1700袋のピーナッツ、それもかなりすごいわよね。)

ビルの屋上で彗星を見上げているフレンズたち。
モニカは、when's this comet thing start? と尋ねています。
when's となっているのは、when does this comet thing start? ということですね。
モニカにとっては、comet (彗星)というのは、そんなに身近なものではないので、「(今みんなで見ようとしている)この彗星、ってやつは」みたいに this comet thing と表現し、それが、いつ始まるのか(when does ... start?)を尋ねていることになります。

ちなみに、76年ごとに現れる、有名なハレー彗星は、英語では、Halley's comet 。
イギリスの天文学者エドモンド・ハレーの名前が付けられています。
「赤い彗星のシャア」を英語で言うと、Char, the Red Comet ですね。
さらにおまけで言うと、The White Comet だったら「さらば宇宙戦艦ヤマト」の白色彗星になります^^

モニカは、「彗星を見よう、ってことで、ずっと空を見上げてるけど、それは一体いつ始まるのかしら?」という意味で尋ねたわけですが、それに対してロスは、「彗星は、70億年前に始まったんだ」みたいに答えています。
billion は「10億」なので、7 billion years ago は「70億年前」。
モニカは、彗星ショーの始まりを尋ねたのに、ロスは、彗星の誕生について答えたことになります。
その彗星が生まれたのは・できたのは、70億年前のことで〜…と天文学的な話をし始めたので、フレンズたちは「あぁ、また、ロスのウンチク話が始まった、やだやだ」みたいに立ち去ろうとします。

あきれて帰ろうとするみんなを引き留めて、ロスは、「ただ、そのきれいな光が、空を横切るのを見よう」と言っています。
streak は「疾走する、猛スピードで・大急ぎで走る」という意味。
日本語で「ストリーキング」と言うと、裸で走る、みたいな意味で使われますが(なぜか広辞苑には「ストリーキング」という言葉が載ってなかった…笑)、基本的な意味は、「疾走する」の方なのです。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
streak :
2. to run or fly somewhere so fast you can hardly be seen
across/along/down etc.
例) Two jets streaked across the sky.
3. to run across a public place with no clothes on to shock people


つまり、2. は「ほとんど見られないくらい非常に早く、どこかを走る、または飛ぶ」。
例文は、「2機のジェット機が空を猛スピードで横切った」。
3. は「人を驚かせるために、服を着ないで公共の場所を走って横切る」。

3. が日本語の「ストリーキング」のイメージですね。

ちなみに、この Bapstein-King comet というのは実在する彗星ではないようです。
Wikipedia 英語版: Comets in fiction
つまり、「フィクションの・架空の彗星」というウィキペディアの項目があって、その Film and television に以下の記述があります。
In the Friends episode titled "The One Where They're Up All Night" (2001), Ross Geller takes the group on the roof of their apartment to view the Bapstein/King comet.
今回のエピソードの「バプスタイン・キング彗星」が、ドラマの中で出てきた架空の彗星の一つとしてここに掲載されているわけですね。

他の人は彗星の名前なんてどうでもいいわ!という感じらしく、ロスが名前を説明し出すと、また立ち去ろうとします。
そんな中、フィービーは空を見上げて、感嘆の声を上げ、Mother Nature って amazing じゃない?みたいに言っていますね。
Mother Nature は文字通り「母なる自然」、amazing は「驚くべき、すごい、素晴らしい」。
フィービーは、あれが彗星なのね、すごいわね、と自然の素晴らしさに感動しているわけですが、チャンドラーに「あれは(彗星じゃなくて)飛行機だよ」と指摘されてしまいます。

興ざめなことを言われてしまったフィービーですが、「でも、これもかなり素晴らしいことよ」と言って、bags of peanuts の話をしています。
bags of peanuts は「ピーナッツの袋」。
フィービーは、飛行機の中には、乗客のおつまみ用のピーナッツの袋が大量にあることを持ち出して、「(飛行機に積まれて)あんなに高く飛んでいるピーナッツの袋が、1700袋もあるのよ」と言っているのですね。

飛行機にはピーナッツ、というのは、お決まりの連想のようで、フレンズ3-21 では、飛行機で出会った女性の話をしているセリフで以下のようなものがありました。
ピート: Her name's Ann. She's a journalist. Ahh, we met on the plane. She asked me if she could finish off my peanuts. I thought she said something else. We had a big laugh. (彼女の名前はアン。彼女はジャーナリストなんだ。飛行機で出会ったんだよ。彼女が僕に、僕のピーナッツを食べちゃって[平らげちゃって]いいか?って聞いてきたんだ。僕は彼女が何か別のことを言ってるんだと思って。僕らは大笑いしたんだよ。)

このセリフはどうやら、「あなたのピーナッツ食べちゃっていい?」みたいに聞いてきたのを、何かしらエッチなことのお誘いに聞き違えた、みたいなことのようですが、とにかく、飛行機にはピーナッツが付き物、みたいな感じは、このセリフからもわかる気がしますよね。
そういう、飛行機とピーナッツの連想を使って、「あれは彗星じゃなくて、飛行機だよ」と指摘されたフィービーは、「1700袋のピーナッツがあんな空高く飛んでることも、驚異的なことだと思わない?」と返したということです。


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posted by Rach at 15:27| Comment(4) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月20日

パスポート取得を許可するとでも フレンズ7-11その6

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6年ぶりに再会したデビッドと、幸せな時間を過ごしたフィービーでしたが、やはりデビッドはミンスクに戻ることとなり、さよならを言うことになります。
「友達の俺との約束より、恋人との約束を優先させるのか?」と怒っていたジョーイでしたが、タクシーで去ったデビッドを見送ったフィービーの姿を、後ろから静かに見つめています。
フィービー: (seeing him) Okay, now's not the time, Joey. All right? You can yell at me tomorrow. ([ジョーイを見て] いいわ、今はその時じゃないの、ジョーイ。いい? 明日私に怒鳴ってくれていいから。)
ジョーイ: No! No! No, Pheebs, I'm not gonna yell at you. I just y'know, started thinking about you and David and I... remember how bummed you were the first time he left. And I just.... Oh Pheebs, come here. (He hugs her.) Are you okay? (いや、いや、違うんだ、フィービー。俺は君を怒鳴ったりしないよ。俺はただ、君とデビッドのことを考え始めて、で、俺は…思い出したんだよ、彼が最初に旅立った時に君がどんなに落ち込んでいたかってことをね。だから俺はただ…あぁ、フィービー、こっちにおいで。[ジョーイはフィービーをハグする] 大丈夫?)
フィービー: No, I'm not okay. The only guy I've ever been crazy about is going to Minsk and I may never... I may never see him again. (Crying.) (ううん、大丈夫じゃない。私がずっと夢中だったただ一人の人がミンスクに行くの、それで私は二度と…二度と彼に会えないかもしれないのよ。)
ジョーイ: Hey, y'know you could always visit him. (ねぇ、いつでも彼のところを訪問できるんじゃないの?)
フィービー: Oh, right, like they're gonna let me have a passport. (ええ、そうね、まるで私にパスポートを持つことを(当局が)許可するみたいに言うのね。)
ジョーイ: Anything I can do? Whatever you need. (俺にできること何かある? 君が望むことなら何でも。)
フィービー: Well-But-Now, if-if you can achieve positronic distillation of subatomic particles y'know before he does, then he could come back. (They hug again.) (そうねぇ、でも、ほら…もし、もしあなたがデビッドよりも先に、素粒子の陽電子蒸留を成し遂げることができたら、そしたら彼は帰って来られるかもしれない。[二人は再びハグする]
ジョーイ: I could give it a shot. (挑戦できるかも。)

またミンスクに旅立ったデビッドを見送ったフィービー。
その悲しそうな姿を見て、「俺との約束を破りやがって!」みたいに怒っていたジョーイの気持ちも変わったようです。
フィービーはジョーイを見て、「今はその時じゃない」と言っていますね。
私のこと怒ってるの、よくわかってるけど、今はその話はしないで、という感覚。
You can yell at me tomorrow. は「明日、あなたは私に怒鳴ることができる」ですから、「(怒鳴りたいなら)明日怒ってくれたらいいから(お願いだから、今は、今日は、怒鳴るのをやめておいてほしい)」と言っていることになります。

落ち込んでいるフィービーを見てジョーイは、「違うよ、俺は君を怒鳴ったりしないよ」と言っています。
その後、「俺は考え始めて、それで思い出したんだ」みたいにも言っていますね。
6年前の君とデビッドのことを考えて、それで思い出したんだ、彼が君の元を去った、あの最初の時、君がどれほど bummed だったかを俺は思い出した、と言っていることになります。
bummed は「元気のない、落ち込んだ、へこんだ」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
bummed also bummed out [adjective] (spoken) : feeling sad or disappointed
つまり、「悲しい、または失望した気持ちである」。

言葉だけでは慰められないと思ったジョーイは、フィービーを優しくハグしてあげています。
Are you okay? と聞かれたフィービーが、No, I'm not okay. と言うのに、何だか泣けてしまいますね。
「大丈夫なんかじゃないわ」という感じで、その後、自分の今の状況を語って、こんな状態で私が大丈夫でなんかいられるわけないじゃない!みたいに言っていることになります。
be crazy about は「(人)に夢中である、ぞっこんである」なので、The only guy I've ever been crazy about は、「私がずっと夢中だった唯一の男性」になるでしょう。
その人がミンスクに行こうとしている、そして、その彼にもう二度と会えないかもしれないんだ、と説明しています。
フィービーも、これまでのエピソードで、いろんな男性とお付き合いしてきていますが、確かにデビッドは特別、という印象がありますね。
二人ともちょっと天然ボケみたいなキャラで、その二人のズレ具合が何とも微笑ましく思える不思議なカップルでもあります。
ですから、このフィービーのセリフも、それほど大袈裟には聞こえず、フィービーの率直な気持ちなんだろうなぁ、と思えるのですね。

ジョーイは「君は彼を訪問できるんじゃないの、彼のところに(行こうと思えば)行けるんじゃないの?」みたいに言っていますが、それに対するフィービーのセリフは、コメディらしいジョークになっています。
最初の Oh, right. は反語的なニュアンスの Oh, right. ですね。
よく、フレンズでは、Yeah, right. の形で出てきますが、相手の発言を肯定している感じではなくて、「ええ、おっしゃる通りよねぇ〜」みたいにちょっと皮肉っぽく返す感覚で、本音は「本気で言ってるの? 冗談でしょ」みたいなニュアンスが近いです。

その後、like... を使って「彼らが私にパスポートを持たせることになる」みたいに表現していますね。
この like は、フレンズのセリフによく登場する、「〜みたいに言うわねぇ」というニュアンス。
「〜みたいにあなたは言うけど、そんなわけないじゃない」のように、実際にはそんなわけない、と like 以下の表現を完全否定しているニュアンスになります。
they はパスポートを発行する機関や当局の人を漠然と指す感覚。
ですから、このセリフは、「当局の人たちが、私にパスポートを持たせてくれるかのようにあなたは言うけど、そんなわけないでしょ、私がパスポートを持てるわけないじゃない」みたいに言っていることになるわけです。
普通の人なら「は?」となりそうなセリフですが、フィービーという人は、家族の幸せに恵まれない幼少期を過ごし、元ストリートチルドレンで、その過去についてはフレンズたちもすべてを知っているわけではない、という不思議キャラの設定になっています。
そういうイメージがあるために、「国がパスポートを発行できないような、海外に渡航できないような、想像を絶するものすごい過去が、フィービーにはあるかもしれない」と思わせるので、「私がパスポート持てるわけないじゃない」みたいなセリフも、あながち嘘ではない気がしてしまうわけですね。
…って一体、フィービーは過去にどんなヤバいことをしたんだよっ!とツッコミたくなるようなセリフになっている、ということです。

「私はパスポートなんか持てない人間なのよ」みたいにフィービーが言うので、ジョーイは「他に何か俺にできることない?」と尋ねています。
しばらく考えていたフィービーは、「デビッドがそれをする前に、positronic distillation of subatomic particles を達成して・成し遂げてくれたら、彼は(ミンスクから)アメリカに帰って来られるかもしれない」みたいに言っています。
positronic distillation of subatomic particles はそのまま訳すと、「素粒子の陽電子蒸留」になりますね。
この言葉の意味はどうでもいい、というか(笑)、ここではとにかくそういう「小難しい専門用語」を使って、デビッドが研究し、成し遂げようとしていることを、ジョーイが彼より先にやってくれたら、デビッドは研究をやめ、アメリカに帰ってきてくれるかもしれない、と言っていることだけわかれば良いわけです。(多分、その研究内容も、言葉の上での創作だと思われ、実際にこういう研究があるわけではない、という気がしますし)

ちなみに、positronic と聞くと、新スタートレック(Star Trek: The Next Generation)のデータ少佐(Lieutenant Commander Data)の positronic brain (ポジトロニック・ブレイン、陽電子頭脳)を思い出すのは私だけ?(笑) (陽電子頭脳というのは、データ少佐だけが持っているものではなく、元々は、アイザック・アシモフの小説に出てきた言葉、だそうです)

そんな風に、デビッドが取り組んでいるのは、日本語に訳しても「は? 何それ?」みたいな難しい研究なのですが、「ジョーイがそれを成し遂げてくれたら…」みたいに言われたジョーイは、フィービーをハグしながらしばらく考えた後、give it a shot できるかもしれない、みたいに言っていますね。
give it a shot は、「試しにやってくみる、挑戦してみる」。give it a try と同じ意味です。
普通の人だったら、「そんなわけのわからない難しい研究、できっこないよ」と言うところでしょうが、ジョーイは多分、どの程度難しいのかすらわからないのでしょう(笑)、フィービーを慰めるためにハグしながら、「ま、やってみっか」みたいにあっさり言ってしまうところが、ジョーイっぽくて笑えるわけですね。


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posted by Rach at 16:13| Comment(8) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月18日

何をしたかではなく誰としたか フレンズ7-11その5

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いとこフラニーの結婚式に、家族の中で唯一招待されなかったモニカですが、兄ロスの同伴者として強引に出席することにします。
(Cousin Frannie and her husband enter.)
いとこのフラニーとその夫が入ってくる。
モニカ: There's Frannie. Hmm, won't she be happy to see me? (Starts to get up and greet Frannie.) (フラニーだわ。ふーん、私を見て嬉しくなるかしらね? [立ち上がってフラニーに挨拶しようとする]
ロス: Now wait a minute, you be nice! All right? I didn't bring you here so you can ambush her. (ちょっと待ってよ。ナイスに振る舞うんだぞ、いいか? フラニーを待ち伏せして襲うためにお前をここに連れてきたわけじゃないんだ。)
モニカ: Frannie was the one who found your Playboys and showed them to Mom. (ロスのプレイボーイ誌を見つけて、それをママに見せたのはフラニーだったのよ。)
ロス: That bitch! (He gets up and they go over to ambush Frannie. Monica taps on Frannie's shoulder.) (あのアマ! [ロスは立ち上がり、モニカとロスの二人はフラニーを待ち伏せしようと向かう。モニカはフラニーの肩をトントンと叩く])
フラニー: (turning around) Monica! What--? ([振り返って] モニカ! 何を…?)
モニカ: Am I doing here? Why? Surprised to see me? Ross brought me. How do you like that?! (私がここで何をしてるか、って? どうして? 私を見て驚いた? ロスが私を(同伴として)連れて来たのよ。そういうの、お気に召したかしら?)
ロス: (to Frannie) Hi, Frannie. Congratulations. ([フラニーに] はーい、フラニー。おめでとう。)
モニカ: You invite my brother, you invite my whole family, and not me?! Why?! What-Why wouldn't you want me at your wedding? What could I have possibly done?! (Frannie's husband walks up.) Stuart! (あなたは私の兄を招待し、私の家族全員を招待して、それで私は招待しないの? どうして? どうして私があなたの結婚式にいるのを望まなかったの? ひょっとして、私が何かしたっていうの? [フラニーの夫が歩いて近づいてくる] スチュアート!)
フラニー: I believe you know my husband. (あなたは私の夫を知ってると思うけど。)
(Monica is shocked into silence.)
モニカはショックで黙り込んでしまう。
ロス: So it's really a question of "who" could you have possibly done. (じゃあ、(何をしたかじゃなくて)”君は誰とやったか”ってのが本当の質問だな。)

入ってくる花嫁姿のフラニーを見て、モニカは、won't she be happy to see me? と言っています。
直訳すると、「フラニーは私を見て幸せにならないだろうか?」みたいなことですね。
招待してない私が来てるのを見て、フラニーはどんな気持ちになるでしょうね、みたいに意地悪く言っている感覚になるでしょう。

モニカがフラニーに何か文句を言おうとしている様子を感じて、兄ロスは、you be nice! と言っています。
これは、Be nice! という命令形をさらに強調する形で、主語の You を付けたものですね。
「お前、ナイスでいろよ!」という感じの命令形ですが、nice な状態でいる、とはつまり、「相手に対して、優しく親切であること、意地悪なことを言ったりしたりしないこと」を指すでしょう。
I didn't bring you here so you can ambush her. は「お前が ambush できるようにと、ここにお前を連れてきたわけじゃない」みたいな感覚。
ambush は「待ち伏せする、待ち伏せして襲う」ですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
ambush : to attack someone from a place where you have been hiding
つまり、「ずっと隠れている場所から、誰かに攻撃すること」。

欠席しているはずのモニカが急に現れて相手を驚かせひるませることを、ロスは ambush と表現しているわけですね。
フラニーをかばおうとするロスを見て、モニカは子供の頃の出来事を話して聞かせます。
Frannie was the one who found your Playboys and showed them to Mom. は、「あなたのプレイボーイ誌を見つけて、それを(私たちの)ママに見せたのは(他ならぬ)フラニー(その人)だったのよ」みたいなニュアンス。
Frannie found ... and showed... と普通に過去形で表現することも可能ですが、それよりも、Frannie was the one who found.. and showed... と表現した方が、「ロスのプレイボーイをママに見せたのは、(あなたが今、かばおうとしている)フラニーなのよ」という感じがより強く出ることになります。
エッチな本を持ってることをママにバラしたのはフラニーなのに、ロスは腹が立たないの?みたいなことですね。
それを聞いたロスは案の定(笑)、That bitch! 「あのアマ!」みたいに(あまりロスらしくはないですが)フラニーに対する怒りを見せて、二人ともムッとした様子で、フラニーに近づくことになります。

後ろから肩をトントンされたフラニーは、振り返ると招待してないはずのモニカがいるのでびっくり。
What--? と言ったまま絶句していますね。
その後に続くべきセリフは、次のモニカのセリフからわかる通り、What are you doing here? だったわけですが、驚愕のため言葉が出てこなかったため、それを察したモニカが、その後を続けて、あなたが尋ねたかったのは、What are you doing here? ね、という意味で、What am I dong here? 「私が今ここで何をしているか?ですって?」みたいに言ったわけです。
What are you doing here? というのは驚いた口調で言うと、「あなた一体ここで何してるの? どうしてあなたが今ここにいるの?」というニュアンスが出るんでしたよね。

「私を見て、あなた驚いてる? ロスが私をここに連れてきてくれたの」と説明した後、How do you like that?! とも言っています。
直訳すると、「そのこと(ロスが私をここに連れてきたこと、私が今ここにいること)をあなたはどんな風に好きかしら?」となるでしょうか。
そのように、How do you like...? というフレーズは「どのように好きか?」→「どう思うか? 気に入りましたか? お気に召しましたか?」ということを尋ねる言葉になります。
「驚いてるようだけど、ロスが私を連れてきてくれたのよ。そのことについて、あなたどう思う?」みたいに意地悪く尋ねている感覚になるでしょう。

さきほどは、プレイボーイ誌の件で一瞬ムッとしたロスでしたが(笑)、モニカほどの恨みつらみはないようで、ロスはちゃんとフラニーを見て、おめでとう、と挨拶します。
収まらないモニカは、まだしつこく、「兄も家族もみんな招待したのに、私だけ招待しないってどういうこと? なんで? どうして私が結婚式に出るのがそんなにいやなわけ?」みたいにまくしたてています。
What could I have possibly done?! は、could have done が「〜した可能性がある」、possibly は「ひょっとして」なので、「私がひょっとして(過去に)何か(あなたに嫌われるようなことを)したということがありうるの?」みたいに言っていることになるでしょう。
もっと、口語っぽいセリフ調で言うと、「私が一体、何をしたっていうの?」という感じになりますね。
「私は何かあなたにひどいことでもしたかしら、そんなことあったりしたのかしら(私は全然記憶にないんだけど!)」みたいに怒っているわけです。

えらい剣幕で怒っているモニカでしたが、フラニーの夫スチュアートを見て、ショックで黙り込んでしまいます。
その態度からわかる通り、モニカとスチュアートの間には何か、つまり、過去に深い関係があったらしいことがわかりますね。
フラニーは、自分の夫となる人と関係のあったモニカを呼びたくなくて、招待しなかった、ということです。
黙ってしまったモニカの代わりに、ロスは、So it's really a question of "who" could you have possibly done. と言っており、これがこのやり取りのオチになっています。
基本的な構造は、It's really a question of... 「それは本当は、…という質問だ」。
直訳すると、「それなら(そうだとすると)、本当は、「お前(モニカ)が、ひょっとして誰かを do したってことがありうるのか」っていう質問だね」みたいになるでしょうか。
本当は…という質問だ、というのは、その前のモニカのセリフ、What could I have possibly done?! を受けてのことになります。
モニカは、What could I have possibly done?! と言ったけれど、本当にここで問うべき問いは、what じゃなくて、who だったね、と言い直している感覚です
つまり、do (could have done) の目的語として、what (こと)ではなくて、who (人)を取っているわけですね。
do something は「何かをする」になりますが、do someone のように目的語に人を取ると、このような恋愛がらみの話では、「(人)とエッチする」という意味になります。
つまり、ロスは、モニカが言ったセリフを少し変形させることで、「私が何をしたっていうの?」というのを、「私が誰とした[誰とヤッた]っていうの?」みたいに、本当の問いはこっちだったわけだねー、と、モニカをからかうようにジョークにしてみせた、ということですね。

実際に、モニカのセリフとロスのセリフを見比べてみると、
モニカ: What could I have possibly done?!
ロス: "who" could you have possibly done.
となっていて、モニカのことをそれぞれ I, you と表現している以外はほとんど同じになっています。
違うのは、what と who で、ロスの方は字幕でわざわざ who を引用符でくくっていることからも、what じゃなくて who だ、というのがオチのポイントであることがわかる仕組みになっているわけです。
do という動詞の多様性(これは日本語の「する、やる」も同じ感覚ですが…笑)を使って、「何をしたのか、何をやったのか」の代わりに、「誰としたのか、誰を・誰とやったのか」と言い換えることで、モニカがフラニーの夫とエッチしたことが原因で結婚式に招かれなかったことを、モニカ自身が言ったセリフをひねって皮肉っぽく言っているジョークになるわけですね。


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posted by Rach at 15:25| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月14日

散髪した? うん30回くらい フレンズ7-11その4

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[Scene: Central Perk, Monica and Phoebe are entering. As Phoebe is sitting down, she recognizes someone sitting at the counter.]
セントラルパーク。モニカとフィービーが入ってくる。フィービーが座ろうとしている時、誰かがカウンターに座っているのに気付く。
フィービー: (gasps) (whispering) Oh, my God! That's David! ([息を呑んで][ささやきながら] なんてこと! あれはデビッドよ!)
モニカ: David who? (デビッドって誰?[どのデビッド?])
フィービー: David, the scientist guy. David that I was in love with. David who went to Russia and broke my heart, David! (デビッドよ、科学者の。私が恋したデビッドよ。ロシアに行って、私の心をボロボロにしたデビッド、(あの)デビッドよ!)
デビッド: (noticing Phoebe) Oh, my God! ([フィービーに気づいて] なんてことだ!)
フィービー: Oh, you say someone's name enough, they turn around. (あぁ、誰かの名前をいっぱい呼ぶと、その人は振り返るものよ。)
デビッド: Phoebe? (フィービー?)
フィービー: David! (He kisses her cheek) What-what are you doing here? Aren't you supposed to be in Russia? (デビッド! [デビッドはフィービーの頬にキスする] ここで何してるの? あなたはロシアにいるはずじゃないの?)
デビッド: Yeah, I'm just, I'm just in town for a conference. Umm, God, you look phenomenal! (あぁ、僕はただ、会議でこの町に来てるんだ。あー、君はものすごく綺麗だ。)
フィービー: Well.... Yeah. You look great too. Did you get a haircut? (えぇ、まぁ。あなたも素敵よ。髪の毛切った?)
デビッド: Yeah. Well, I-I got like thirty of them. (ああ。そうだな、30回くらい散髪したかな。)

フィービーは、カウンターに座っている人物を見て、息を呑んで、あれはデビッドよ!と言っています。
David というのは、よくある名前なので、ピンと来なかったらしいモニカは、David who? と尋ねています。
直訳すると、「デビッド・誰」みたいな感じになりますが、それは、「デビッド・○○」みたいなファミリーネーム(姓)を尋ねている感覚になるのでしょうね。
ファーストネームのデビッドだけじゃわからないから、デビッド・何、さん?、どこのデビッドさん?みたいに質問していることになるでしょう。
もしくは、その後にフィービーが答えているように、David, the scientist guy. 「科学者のデビッドよ」という感じの、「誰であるかの説明」を who で尋ねている感覚とも言えますね。

彼の顔を見て思い出した方も多いと思いますが、このデビッドは、フレンズ1-10 に出てきました。
初登場した時の解説記事はこちら↓
フレンズ1-10その2
演じているのは、ハンク・アザリアで、最近では、2009年の映画「ナイトミュージアム2」で、カームンラー役で出演していました。
Wikipedia 日本語版: ハンク・アザリア

the scientist guy 「科学者」のデビッドよ、と説明した後、David that, David who のように関係代名詞を使って、「私が〜したデビット。…したデビッド」と、デビッドとの関係、彼がしたことを説明として付け加えることで、デビッドという人物をモニカに思い出させようとしています。

David that I was in love with は、「私が愛したデビッド」、David who went to Russia and broke my heart は、「ロシアに行って、私のハートをブレイクしたデビッド」になるでしょうか。
broken heart は「ブロークンハート」みたいに日本語にもなっていますが、「失恋」と訳されることが多いですね。
ただ、この二人の関係は、デビッドがフィービーを一方的に振った、というよりも、研究のためにミンスクに行かないといけないので、泣く泣く別れざるを得なかった、みたいな感じでしたから、失恋のように訳すのはそぐわない気がします。
まさに文字通りの、「私の心を壊す、打ち砕く、張り裂けさせる」みたいな表現がふさわしいでしょう。

「ほら、あのデビッドよ、私が恋したデビッド…」のように、デビッドという名前を何度も声に出したので、当人のデビッドもそれに気付き、フィービーを発見し驚きの声を上げています。
フレンズ1-10 で別れた二人が、今回の フレンズ7-11 でまた出会ったわけなので、フレンズのストーリー上でも実に6年ぶりの再会!になるわけですね。
愛した人との6年ぶりの再会で、それはもうどんなに感動的か!と思うのですが、そこはコメディーらしく、フィービーらしいトボけたセリフを言っています。

Oh, you say someone's name enough, they turn around. を直訳すると、「あぁ、誰かの名前を十分に言うと、その人は振り返る」という感じになるでしょう。
you というのは「一般の人」を指す感覚で、後半の they は、someone を指す代名詞ですね。
このように、セリフなどの口語では、someone のような単数名詞を they のような複数形の代名詞で受けることがよくあります。
フィービーが言っているのは、「人の名前をやたらと呼ぶと、その人が振り返ったりするものよ」みたいなことですね。

対面した二人は感動した様子で、デビッドはフィービーの頬にキスします。
ここにデビッドがいるのが信じられないフィービーは、「ここで何してるの? あなたはロシアにいるはずじゃないの?」と言っていますね。
「僕はただ、会議でこの町に来てるんだ」みたいに説明した後、you look phenomenal! と褒めています。

phenomenal は 名詞 phenomenon (複数形:phenomena)「現象、事象」「驚異(的なもの)」の形容詞形ですね。
名詞の「驚異的なもの」という意味から、形容詞形 phenomenal は「驚異的な、驚くべき」という意味にもなります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
phenomenal (Ac) [adjective] : extremely impressive or surprising
例) The restaurant is a phenomenal success.
a phenomenal performance

つまり、「きわめて印象的である、または驚きである」。例文は、「そのレストランは驚異的な成功である」。「驚異的なパフォーマンス」。

You look phenomenal! と言われたフィービーは、 You look great too. と褒め言葉を返しています。
「あなたも great に見えるわ」という感じなので、look phenomenal は、look great と同じような意味の褒め言葉になるわけですが、デビッドが普通に look great とは言わずに、phenomenal のような単語を使うところに、科学者らしさが出ていることになるでしょう。
LAAD では、phenomenal という単語に、Ac というマークがついていますが、これは、ロングマンの「アカデミック・ワード・リスト(Academic Word List)」に入っている単語のマークです。
アカデミック・ワードとは、学生が英語を読む時に理解しなければならない、そしてアカデミックな課題を書く時に使わなければならない重要単語のこと。
「現象」という言葉の関連語である phenomenal というアカデミックな形容詞を使って相手のルックスを褒めているところが、科学者っぽいわけですね。

Did you get a haircut? を直訳すると、「散髪をゲットした」みたいになるでしょう。
つまり、「あなた、散髪した?」ということですね。
それに対して、「うん」と返事をした後、I got like thirty of them. と答えるのが面白いです。
them は haircut の複数形 haircuts を指すことになるでしょう。
「散髪を30回くらいゲットした」→「30回くらい散髪した」と言っていることになります。

フィービーは、前に会った時の彼の姿を思い出して、「あ、髪の毛が短くなってる」と思ったのでしょうね。
それで反射的に、「あ、髪の毛切ったの?」みたいに言ってしまったわけでしょうが、さきほども書いたように6年ぶりの再会ですから、そりゃまぁ、その間に散髪くらいはしますよね、って感じですね。
根が真面目なデビッドは、ただの挨拶にもかかわらず、「うん、確かに散髪したけど、あれから(6年間の間に)30回くらいは散髪したかな」と、律儀に返事している、というわけです。
6年ぶりに再会した相手に「髪の毛切った?」と尋ねるフィービーのオトボケぶりもさることながら、それに対して「うん、30回くらい切ったかな」と丁寧に返す真面目なデビッドの描写が、二人はあの頃から変わってないんだー、と思わせて、ファンとしては微笑ましい気分になるシーンだと思います。


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posted by Rach at 15:41| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月12日

キンドル=焚き付ける フレンズ7-11その3

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いとこフラニーの結婚式に、両親と兄ロスは呼ばれたのに、自分だけ招待されなかった!と憤慨しているモニカ。
ロスは、モニカが招待されなかったのは何か手違いがあったのではないかと、シェリルおばさんに確認することにします。
ロス: So, I finally heard back from Aunt Cheryl and apparently it wasn't a mistake. Ahh, there's-there's limited seating in the hall-- (それで、やっとシェリルおばさんから返事を聞いたんだけどね。どうやら、手違いじゃなかったようだ。あー、広間に座席制限があって…)
モニカ: Limited seating?! (Screechingly) I am just one tiny person! (座席制限? [金切声で] 私はただの一人の小さな人間よ!)
ロス: Well yeah, but she doesn't know that. I mean, the last time she saw you, you would've turned one of those little wedding chairs into kindling. (あぁそうだね、でもおばさんはそれを知らないんだよ。だって、彼女がモニカを最後に見た時、あの時のモニカなら、あの小さな結婚式の椅子の一つを、薪(まき)に変えちゃってただろうから。)
モニカ: (disgusted) "Limited seating!" Oh, that is such a lame excuse! That's not the reason she's not inviting me! ([むっとして] ”座席制限!” あぁ、そんなのくだらない言い訳だわ! 彼女が私を招待しない理由はそんなんじゃない!)
ロス: Oh, what's the big deal?! I wasn't even invited to the ceremony, just the reception. And-and y'know what? If it makes you feel any better, Joan and I will just make an appearance and then, and then we'll-we'll leave early as a sign of protest. (あぁ、何がそんなに大ごとなんだよ? 僕だって式には招待されなかった、ただ披露宴だけだよ。それでさ、もし君の気分が良くなればって話だけど、ジョアンと僕はただ顔だけ見せて、その後、早めに帰るつもりなんだ、抗議の印としてね。)

finally heard back from somebody は「やっと・ついに、(人)から返事を聞いた」という感覚ですね。
hear from somebody で「人から話を聞く」ということになりますが、back を入れることで、「その人から返事が戻ってくる、返ってくる」というニュアンスが入ることになります。
どうやら、手違い(a mistake)じゃなかったようだ、とロスは言っていますね。
limited seating を直訳すると、「制限された座席、着席」のようになるでしょうか。
つまり、座席が限られている、という「座席制限がある」と言っていることになります。

「座席制限」という話を聞いて、モニカは、I am just one tiny person! と金切声で叫んでいます。
つまり、「私はただの一人の小さな人間だ」ということですね。
私が出席して、2人分、3人分の席を占めるわけでなし、小柄な私一人の座席分くらい、どうだっていうの?という気持ちですね。

ロスは、「でもシェリルおばさんはそのことを知らないんだ」と言っています。
彼女がモニカを最後に見た時、と言った後、ロスは、you would've turned... という表現を使っています。
You would have turned という would have+過去分詞の形は、「…していただろう」というニュアンスですね。
would には仮定のニュアンスが含まれていて、シェリルおばさんが最後に見た頃の、あの当時のモニカなら、そんな風にしていただろう…と言っていることになるでしょう。
昔のモニカはものすごく太っていたので、シェリルおばさんにはその頃のモニカのイメージしかない、だから、あの頃のモニカなら、小さな結婚式の椅子の一つを、kindling に変えてしまっていただろう…みたいに表現しているわけです。

kindling というのは、kindle という動詞に -ing がついた形ですね。
動詞 kindle は、他動詞で「(たきぎなどに)火をつける、燃やす」、「(情熱・興味などを)燃え立たせる、あおる」、また、kindle someone to do の形で「人をたきつけて〜させる」という意味にもなります。
日本語の「たきつける」(漢字では「焚き付ける」)も、「燃やすための火をつける」というのが元々の意味ですから、「火をつける」が「人の気持ちをしむける」に繋がる感覚は全く同じなわけですね。
広辞苑では、「焚き付ける」について以下のように説明されています。
たきつける(焚き付ける)
(1) 火をつけて燃やす。(2) おだてる。そそのかす。けしかける。


キンドルと聞くと、Amazon の電子ブックリーダータブレット「Kindle Fire」を思い出す方も多いでしょうね。
タブレットの名前には、冠詞 の a がついていませんが、kindle a fire だと「火をつける」という意味になります。
商品のネーミングというものは、一元的な意味だけではない広がりを求めるものですし、言いやすさや音の響きも大切なので、その意味はこれだ!と決めつけない方がいいだろうとは思うものの、やはり「火をつける」というニュアンスと無関係ではない…のでしょうね。

動詞 kindle の説明が長くなりましたが、ではその動詞に -ing をつけた kindling は何かと言うと、turn something into ... の形になっていることから、kindling は「名詞」であることがわかりますね。
動名詞「火をつけること」ですから、つまりは「点火、発火」「たきつけ」という意味になります。
そして、そういう「火をつけるための木、薪(まき、たきぎ)」という意味にもなるようですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
kindling [noun] [uncountable] : small pieces of dry wood, leaves etc. that you use for starting a fire
つまり、「火を起こすのに使う、乾いた木や葉などの小さな破片」。

日本語の訳語として「たきつけ」という言葉を使ったのですが、その「たきつけ(焚付)」というのも、「たきつける」という動詞を名詞化したものですよね。
広辞苑では以下のように説明されています。
たきつけ(焚付)
火をたやすく燃えつかせるために用いる枯柴・こっぱなどの類。


そういう意味では、英語の kindle & kindling の関係は、日本語の動詞「焚き付ける」と名詞「焚付(たきつけ)」の関係と全く同じと言えるわけで、言葉の発想の共通性が見えて、非常に興味深いなと思いました。

ですからロスのセリフは、「おばさんが最後に見た時のモニカだったら、結婚式の木製の椅子に座るだけで壊しちゃって、点火用の薪にしちゃってただろうね」と言っていることになるでしょう。
今はスリムになっているモニカですが、「当時のモニカの姿を想像するとそんな感じだったろ、だから椅子を壊されるのを恐れて、おばさんはモニカを呼ばなかったんだよ」と言っているようです。

それを聞いたモニカはさらに怒った様子で、「座席制限だなんて、そんなのくだらない言い訳よ!」と言っています。
a lame excuse は「まずい・下手な言い訳」。
lame という単語は元々、「足が不自由な」という意味があるのですが、その意味でこの単語を使うのは軽蔑的ニュアンスが感じられる恐れがあるので避けるべきだと言われています。
(ですが、英英辞典の LAAD にも、この意味はちゃんと載っています)。
ですから、フレンズでも lame が出てくるのは、この a lame excuse というフレーズがほとんどですね。
LAAD では、
lame : (informal) a lame explanation or excuse does not sound very believable
例) I don't want to hear any of your lame excuses for being late.

つまり、「lame な説明や言い訳というのは、あまり信用できると思えない(もの)。」
例文は、「遅刻したことに対する君の下手な言い訳を、私は一つも聞きたくないんだ」。

「人数制限なんてそんなの下手な言い訳よ。そんなのは、彼女が私を招待しない理由じゃないわ!」と激怒しているモニカに対して、「何をそんなに大騒ぎしてんだよ」とロスは言っています。
「僕だって、セレモニーには招待されてなくて、ただレセプションに招待されただけなんだ」とも言っていますね。
ceremony は「結婚式」で、reception は「披露宴」のこと。
日本の結婚式でも、親族は「結婚式と披露宴の両方」に呼ばれたりすることが多いですから、「式じゃなく披露宴だけ」にされていることが、「いとこ」のロスにとっては不満ということでしょう。
If it makes you feel any better は「もし(そのことが)君を少しでも気分良くするのなら」という感覚で、今から言うことでちょっとでもモニカの気分がましになるといいんだけど、みたいに言っていることになります。
appearance は「出現、登場、現れること」ということですから、make an appearance は「顔を出す、姿を現す」。
leave early は「早めに発つ・そこを離れる」、as a sign of protest は文字通り「抗議の印として」。
ですから、ロスは、「ジョアンと僕は顔だけ出して、その後、(親族なのに式に呼んでもらえなかった)抗議の印として、早めに披露宴を退場しようと思ってるんだ」と言っていることになります。
「モニカは招待されなかったと怒ってるけど、僕も披露宴だけだから早退するつもりなんだよ」と言うことで、「モニカと同じく、僕も失礼な話だな、って怒ってるんだ」ということを示しているわけです。
この後、(長くなるのでセリフは省略しますが)、「そのジョアンって誰?」という話になって、それがロスがパートナーとして連れて行く女性だとわかって、「私を招待しないのに、ロスはゲストを連れて来てもいいって言われてるの?」とモニカはますます怒ることとなります。
モニカをなだめようとした話で、またモニカが余計に怒ってしまう、というところが、いかにもフレンズっぽいですね。


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posted by Rach at 16:35| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月08日

やたらとフルネームで呼びたがる フレンズ7-11その2

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[Scene: Joey and Rachel's, Monica, Chandler, Rachel, and Ross are playing Monopoly as Phoebe enters angrily.]
ジョーイとレイチェルの家。モニカ、チャンドラー、レイチェル、ロスがモノポリー(ゲーム)をしているところに、フィービーが怒りながら入ってくる。
フィービー: Joseph Francis Tribbiani, are you home yet?!! (ジョセフ・フランシス・トリビアーニ、家にいるの?)
レイチェル: Umm, I think he's still out. What's wrong? (あー、彼はまだ外出中だと思うけど。どうかしたの?)
フィービー: Well, I'll tell you, Rachel Karen Greene. I had plans with Joey tonight and he left me this note. (Hands it to Rachel.) (こういうことなのよ、レイチェル・カレン・グリーン。今夜ジョーイと会う予定にしてたのに、彼は私にこんなメモを残したのよ。)
レイチェル: (reading the note) "Pheebs, can't make it. Got a date. Talk to you later. Big Daddy." (Laughs) "Big Daddy"? ([メモを読みながら] ”フィービー、行けそうにない。デートがある。後で話すよ。パパより。” [笑って] ”パパ”ですって?)
フィービー: Oh, that's a nickname we were trying out. (あぁ、それは、私たちが試験的に使ってみたニックネームなの。)
ロス: Hey, y'know what nickname never caught on? "The-Ross-a-tron." (Monica shakes her head in disgust.) (ねぇ、決してウケなかった[定着しなかった]ニックネーム知ってる? ”ザ・ロスアトロン”だ。 [モニカはうんざりした様子で頭を振る])
ジョーイ: (entering) Hey! ([入ってきて] よお!)
フィービー: Oh! Here's Joseph Francis! (あぁ!ここにいたのね、ジョセフ・フランシス!)
ジョーイ: Oh-Wha-Ho! What are you middle-naming me for?! I left you a note! (おぉい! 何で俺をミドルネームで呼んでるんだよ? 俺はフィービーにメモを残したぞ!)
フィービー: So what?! That doesn't give you the right to ditch me! (それが何なの? そんなことで私を置き去りにする権利が与えられるわけじゃないわ!)
ジョーイ: Hey, you can cancel plans with friends if there is the possibility for sex! (おい、友達との予定はキャンセルできるんだぞ、もしエッチの可能性があるならな!)
ロス: Phoebe, he's right. That is the rule. (フィービー、ジョーイは正しいよ。それがルールだ。)

フィービーは怒りながら入ってきて、ジョーイをミドルネームを含んだ正式なフルネームで呼んだ上で、彼は家にいるの?みたいに聞いています。
フィービーが怒っている様子を見て、レイチェルは「ジョーイはまだ帰ってないけど、一体どうしたの?」みたいに尋ねています。
その後、I'll tell you と言って、事情を説明するのですが、ここでもまた、話し相手のレイチェルに対して、レイチェル・カレン・グリーンとフルネームで呼びかけていますね。

普段のフレンズたちは、Joey または Joe、Rachel または Rach みたいに名前か愛称で呼び合う仲なのに、こんな風にわざわざフルネームで呼びかけるというのは、「ちょっとものものしい感じ、堅苦しい感じ、距離を置いてまた少し上から語りかける感じ」がしますよね。
正式なフルネームで呼ばれてしまうと、「名前での特定感」がより高まるというか、「他の誰でもないその人」感が強調されるというか…で、自分に対するその発言に向き合わざるを得なくなる感じがします。
フィービーが入ってくるなり、ジョーイをフルネームで呼んだのは特にそうで、まるで先生が悪いことをした生徒にこれから説教を垂れようとしているような雰囲気があります。
その会話の流れで、レイチェルのことも、フルネームで呼んでいるわけですが、「別にレイチェルまでフルネームで呼ばなくても…」みたいな面白さが出るわけですね。

ちなみに、やたらとフルネームで呼びたがるフィービーを見ていると、ガンダムなどの富野キャラを思い出すのは私だけ、、、ではないはずだw
ミドルネームつきのキャラも多いですしねぇ(キャスバル・レム・ダイクン、アルテイシア・ソム・ダイクン、デギン・ソド・ザビ、、、以下略)
フラウ・ボゥなんか、あれで一つの名前みたいになってるし…。
マ・クベもフルネームじゃないとわからないですよね。「哀・戦士編」のエンディングクレジットで「マ 塩沢兼人」と書いてあるのに爆笑したファンは多いのだ(笑)。
その反省からか、「めぐりあい宇宙編」では「マクベ」と表記されていて、さもそれがファーストネームであるかのように書かれていたのも御愛嬌。
ランバ・ラルも同様で、「哀・戦士」では「ランバ」、「めぐりあい宇宙」では「ランバラル」表記になっていました。
富野キャラはフルネームの響きがかっこいいのだから、クレジットはフルネーム表記にすれば良かったのにねぇ^^、、、と、英語とは無関係な脱線話、大変失礼いたしました。<(_ _)>

he left me this note は「彼は私にこのメモを残した」。
he left me のように目的語が1つだと、「彼は私を残した」→「彼は私を残して去った」という意味になりますが、今回のように、me(人) this note(もの)と2つ目的語を取ると、「人にものを残す」という意味になるわけですね。
ちなみに、note はいわゆる日本語の「ノート(ブック)」ではなく、「覚え書き、メモ」を指します。

そのメモを見せられたレイチェルは、声に出して読みます。
I などの主語がわかりきっているということで省略された、「いかにもメモっぽい」文章になっているところに注目しましょう。
make it はさまざまな意味で使われますが、まずは「うまくいく、何とかする」という意味があります。
また、「時間に間に合う」「何とか出席する」という意味でも使われますね。
この場合は、フィービーとの約束に行けそうもない、という意味で can't make it と言っていることになるでしょう。
その理由として、I got a date. と言っていますが、これは「デートをゲットした」→「デートすることになった」という意味とも取れるし、「デート相手が見つかった」という意味にも取れるでしょう。
いずれにしても、デートすることになったんで、フィービーとの約束には行けそうにないんだ、ということですね。
最後の Big Daddy は、「ビッグ・ダディより」みたいに自分のことをそう名乗っている感覚になります。
レイチェルは、Big Daddy という言葉にウケていますが、いわゆる「パパ」という感覚ですね。
同じ世代なのに、自分のことを「(君の)パパ」みたいに言っていることになります。
try out は「試してみる、試験的に・実際に使ってみる」。
二人だけで話す時は、二人だけのニックネームを使いましょ、みたいに決めたらしいことがわかりますね。

ニックネームの話が出たので、ロスが横から話に入ってきます。
catch on は「はやる、うける、人気を博する、定着する、受け入れられる」。
ですから、y'know what nickname never caught on? は「決して定着しなかった(ウケなかった)ニックネーム知ってる?」と言っていることになるでしょう。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
catch on : to become popular and fashionable
つまり、「人気となる、または流行となる」。

「ザ・ロス・ア・トロン(ザ・ロサトロン)」みたいに言っていますが、それを聞いてモニカはうんざりした顔をしていますね。
ロスが言っているように、みんなには不評だったようですが(笑)、ロス自身は結構気に入っているようで、「みんなにはウケなかったし、定着もしなかったけど、僕も昔、ザ・ロス・ア・トロンってニックネームを持ってたよ」みたいに言ってみたわけでしょう。

そこにジョーイが帰ってきたので、フィービーはまた、「ジョセフ・フランシス!」と呼び掛けています。
そんな風に呼ばれたことにただならぬ気配(笑)を感じたジョーイは、What are you middle-naming me for?! と言っていますね。
What are you doing... for? は「何のために君は…してるんだ?」という感覚。意味的には、Why are you doing...? 「なぜ君は…してるんだ?」とほぼ同じですね。
ですからジョーイは、「何のために(なぜ)フィービーは俺をミドルネームで呼んでるんだ?」と言っていることになります。
middle name 「ミドルネーム」という名詞を動詞扱い、それも目的語 me を後ろに置いた「他動詞」として使っているところにも注目ですね。
そういうのは、「へぇ〜、middle name って動詞の意味もあるのかぁ〜」というものではないんですよね(辞書にも動詞の意味は載っておりませんし)。
-ing をつけて、目的語を取っている、というこの「カタチ」から、動詞として使っていると判断できるだけのことです。
「文中の動詞の位置に当てはめれば何でも動詞になる」ということであって、位置で品詞を判断するという英語らしい特徴がよく出ている気がします。
これが日本語の場合だと、最後に「る」をつけることで強引に動詞にしてしまうことになりますね。「スタンバる」とか…(これを言いたくて、延々、動詞の話をしてたんじゃないぞ!w)

ジョーイはその後、「君にメモを残したじゃないか!」と言っていることからも、ミドルネームで呼ばれることに対して、叱責めいたニュアンスを感じ取っているということになりますね。

So what? はまさに文字通りの「それが何か? それが何なの?」という感覚。
That doesn't give you the right to ditch me! は、「そのこと(私にメモを残したこと)が、あなたに、私を ditch する権利を与えるものではない」というニュアンス。
ditch は名詞で「溝(みぞ)、排水溝」という意味があり、動詞では「〜を溝にはまらせる」という意味から、「(もの・人)を捨てる、見捨てる、ほったらかしにする」という意味にもなります。

LAAD では、
ditch : (spoken, informal) to leave someone somewhere without telling them that you are leaving
例) I'm mad at Charlene - she ditched me at the party last night.

つまり、「自分が立ち去ると言わずに、誰かをどこかに置き去りにすること」。
例文は、「僕はシャーリーンに怒ってるんだ。彼女は昨夜、僕をパーティーに置き去りにしたんだよ」。

ちなみに、give someone the right to do という言い回しは、これまでのフレンズにも出てきましたので、併せて紹介しておきます。

フレンズ5-17その2
レイチェル: hey-hey-hey, even though I kissed you, that does not give you the right to demand sex from me! (ちょっとちょっとちょっと、例え私があなたにキスしたとしても、それが、あなたが私にエッチを求める権利を与えることにはならないわ!)

フレンズ5-20その4
レイチェル: But that still doesn't give us the right to erase his message! (でも、それでもそのことが、彼のメッセージを消す権利を私たちに与えるわけじゃないのよ!)

フィービーに言わせると、「メモを残したくらいでえらそうに言わないで。メモを残せばそれで何もかも許されるわけじゃないのよ」みたいな感じなのですね。
それに対して、ジョーイも反論しています。
you can cancel の you は「一般の人」を指すニュアンス。
「人というものは友達とのプランをキャンセルすることができるんだ、もしエッチの可能性があるならね」と言っていることになります。
聞いているロスも、「ジョーイの意見が正しいよ、それはルールなんだ」と彼を援護しています。
男性二人の意見は、「約束をすっぽかすのは良くないことだけれど、エッチができそうな(笑)予定が入った場合は、それを優先させることになってもしょうがない」ということです。
今回は重大な理由があったんだから、俺を勘弁してよ、ジョーイを勘弁してやりなよ、とそれぞれが言っているわけですね。


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posted by Rach at 16:14| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月06日

正式に心に留めておく フレンズ7-11その1

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シーズン7 第11話
The One With All The Cheesecakes (魅惑のチーズケーキ)
原題は「チーズケーキばかりの話」


ジョーイとフィービーが「じゃあ、今夜8時に」と二人だけで会う約束をしている様子なので、チャンドラーが尋ねています。
チャンドラー: Oh, what's at 8:00? (あぁ、8時に何があるの?)
フィービー: Oh, I have dinner plans with Joey. We get together about once a month to discuss the rest of you guys. (あぁ、ジョーイとディナーを食べる予定なのよ。私たちは1ヶ月に一度くらい(一緒に)会うの、残りのあなたたちのことを話すためにね。)
ロス: Wow! Did not know that! May I say how lovely you look today? (ワオ! 知らなかったな! 君が今日、どんなに愛らしく見えるかを言ってもよろしいですか?)
フィービー: Duly noted. (正式に心に留めておきますわ。)
ロス: Thanks. (Phoebe gets up to get a refill.) (To Monica) Oh! So for tomorrow, do you want to rent a car and drive down together or what? (ありがとう。[フィービーは立ち上がり、おかわりを取りに行く] [モニカに] あぁ! それで明日だけど、レンタカーして一緒に車で行きたいか、それともどうする?)
モニカ: What are you talking about? (何のことを言ってるの?)
ロス: Cousin Frannie's wedding, it's tomorrow night. (いとこのフラニーの結婚式だよ。明日の夜だ。)
モニカ: You were invited?! (ロスは招待されたの?)
ロス: No. (いいや。)
モニカ: Oh, my God, I can't believe this! I mean I knew that Mom and Dad were invited, but I thought that was it! I mean from the ages of 7 to 9, Frannie and I were inseparable! (なんてこと。こんなの信じられないわ! だってママとパパが招待されたのは知ってたけど、それだけだと思ってたのに! 7歳から9歳まで、フラニーと私は切り離せないほど仲良かったのよ。)

フィービーはジョーイと8時に約束してたみたいだったけど、それって何?みたいにチャンドラーは尋ねています。
それに対してフィービーは、ジョーイとディナーの予定がある、月1くらいで会って、(私たち以外の)残りのあなたたちのことを語るのよ、みたいに答えていますね。
ジョーイとフィービーが、残り4人のフレンズたちのことを語り合うと聞いて、ロスは「それは知らなかったなー」みたいに大げさに驚いてみせて、その後、May I say...? という文章を言っています。

May I...? は「…してもよろしいですか?」のように許可を求める丁寧な表現ですね。
ですからロスのセリフは、「今日、君がどのくらい lovely に見えるかを私が言ってもよろしいですか?」という感じになります。
それはつまり、「あなたは今日、とっても lovely ですね、と言わせてもらってもいいですか?」みたいなニュアンスですね。
残り4人の噂話をするの、みたいに言われたので、「ロスってほんとにいい人よね〜」みたいにフィービーに言ってもらおうとして、ロスはフィービーを褒めているわけです。

今、褒めたら、「ロスはいい人だと言って欲しくて、そう言ってる」のが丸わかりなので、あえて冗談っぽく言ってみせた、ということでしょう。
そのロスの言い回しに合わせたように、フィービーも、Duly noted. という表現を使っているのが面白いですね。
duly は「正しく、正当に、正式に、きちんと」、note は名詞では「記録」で、動詞だと「〜を書き留める」、そこから「〜を心に留める」という意味にもなります。
ですから、Duly noted. は「正式に・きちんと、書き留められた・心に留められた」と言っていることになるので、「今のロスの発言を、正式に書き留めたわ、きちんと心に留めておくわ」という意味になるのですね。
あなたがそうやって褒めて下さったこと、ちゃんと覚えておきますわね、みたいに言ったことになるでしょう。
May I...? という丁寧表現に対して、お堅い感じの Duly noted. で返した、というのが、このやりとりのポイントになるわけです。

その話が済んだ後、今度はロスは妹モニカに、「明日の件だけど、レンタカーで一緒に行きたかったりする?」みたいに尋ねています。
次の、What are you talking about? はまさしく直訳通りの意味の「あなたは何の件について話しているの?」という「質問」ですね。
フレンズで、What are you talking about? が出てきた時はたいてい、「全く何言ってんだよ!」みたいに、相手の発言にあきれる、もしくは相手の発言が信じられない、といった非難のニュアンスで使われることが多いですね。
今回のセリフは、ロスが何の話をしているのか全く見当がつかないので、「それ、一体何の話をしてるわけ?」と、内容を問うていることになります。

何の話って、いとこのフラニーの結婚式だけど…と答えたロスに、モニカは驚いた様子で「あなた、招待されたの?!」と叫んでいます。
その反応を見て、モニカは招待されてないんだ…と悟ったロスは、「いや、僕は招待されてないよ」みたいに否定してみせるのですが、そんな嘘をモニカが信じるはずもなく、「なんてこと! 信じられない!」と言いながら、自分が招待されないことについての文句をいろいろ言っています。

I thought that was it! は、"That's it." 「それで終わり」だと思ってた、という感覚。
つまり、パパとママがその結婚式に招待されたのは知ってたけど、それだけだと思ってた、両親だけが招待されて、まさか兄のロスまで招待されていたとは知らなかった、ということになります。
そして、ゲラー家で自分だけが招待されてないと知って、「7歳から9歳まで、フラニーと私は inseparable だったのよ!」とも言っていますね。
inseparable は「分けることができない、分離できない」。
not 「不」の意味を表す接頭辞 in- + 動詞 separate 「切り離す」+ 可能を表す接尾辞 -able を組み合わせたものですね。
友人同士の関係で inseparable というと、「離れることができない親友」のニュアンスにになります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
inseparable : people who are inseparable are always together and are very friendly with each other
例) Ever since they met those two have been inseparable.

つまり、「inseparable な人たちは、いつも一緒で、お互いに非常に仲が良い」。
例文は、「出会って以来、あの二人は(離れることがないほど)ずっと一緒で仲が良い」。

ですからモニカは、「私と彼女は引き離せなかったほど仲が良かったのに、その私を結婚式に呼ばないって、どういうこと?!」と怒っているわけですね。


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posted by Rach at 15:07| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月04日

これだけ言ってもわからないの? フレンズ7-10その6

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以前、ボヤを出して修理中だった、フィービーとレイチェルのアパートメントが無事修復されたと聞き、二人は様子を見にやってきます。
[Scene: Phoebe and Rachel's, they are entering to check out the newly refurbished apartment.]
フィービーとレイチェルの家、新しく改修されたアパートメントをチェックするために入ってくる。
レイチェル: Oh, wow! Look at this place! (あぁ、わお! この場所を見てよ!(すごいわね))
フィービー: Oh, this is terrible. Oh, they've made so many changes I can't even feel my grandmother's presence anymore. Ooh! New sconces! (あぁ、これってひどいわ。すごくたくさん変えちゃって、もうおばあちゃんの存在を感じることすらできない。あー! 新しい(突き出し燭台式の)ライト!)
レイチェル: (yelling from another room) Oh, my God! ([別の部屋から叫びながら] なんてこと!)
フィービー: What? (何?)
レイチェル: (returning) Okay, remember uh, remember how you told me that your grandmother put up that wall to make that into two bedrooms? ([戻ってきて] ねぇ、あそこを2つの寝室にするために、あなたのおばあちゃんがあの壁を立てたって、あなたが私に言ったこと、覚えてる?)
フィービー: Yeah? (ええ。)
レイチェル: And remember how you always said you were afraid the landlord would find out and then tear it down? (それで、大家さんが見つけたら、その後、それを取り壊すだろうって恐れてるの、ってあなたがいつも言ってたこと、覚えてる?)
フィービー: Yeah? (ええ。)
レイチェル: Do you really not know where I'm going with this? (Phoebe nods, "No.") It left! It's one huge room! (フィービーは本当に、このことで私が何を言おうとしてるかわからないの? [フィービーはノーと首を振る] 壁がないのよ! 1つの大きな部屋なのよ!)
フィービー: Oh, no! (She runs to see.) (Running back, excitedly) Oh! Wow!!! (え、そんな! [フィービーは見に走る] [興奮して走って戻ってきて] あぁ、ワオ!)
レイチェル: See? (でしょ?)

レイチェルは、改装され新しくなった部屋を見て、Look at this place! と言っています。
命令文の形になっていますが、これはフィービーに対して「この場所を見なさい」と命令するニュアンスではなくて、「ねぇ、(きれいになった)この場所を見てよ、ほんとすごいわねー」のように、その姿に感動しているセリフになります。

喜ぶレイチェルに対して、フィービーは何だか浮かない顔をしています。
they've made... の文章を直訳すると、「彼らは非常に多くの変化をなしたので(修正をしたので)私はもう自分のおばあちゃんの存在を感じることさえできない」になります。
they というのは、この部屋の改修作業を行った人たちのことを漠然と指しています。
いろいろ変え過ぎちゃったんで、前には感じられたおばあちゃんの存在を今はもう感じられなくなっちゃった…と言っているわけですが、スピリチュアルな話をしたがるフィービーっぽいセリフと言えるでしょう。

とか言いながらも、壁に新しく取り付けられた、綺麗なライトを見て、「新しい sconces だわ!」と喜ぶところはやはり、綺麗なものが好きな女性らしいところです。

sconce は、研究社 新英和中辞典では、
sconce=【名】【C】 (壁などに取り付けた)突き出し燭台(しょくだい)、突き出し燭台式電灯
と出ています。突き出し燭台のデザインになっているおしゃれなライト、というところ。
「素敵なライトが新しく付いてる!」みたいに喜んでいるフィービーですが、レイチェルは隣の部屋から出てきて、Oh, my God! と叫んでいます。

その後、レイチェルは、2回、remember how you... というフレーズを使って、事情を説明しようとしていますね。
remember how you+動詞の過去形、の形になっていて、直訳すると、「あなたがどんな風に〜したかを覚えてる?」ということになるでしょう。
remember that you did のように that が使われた場合は、「あなたが〜した(という)こと(事実)を覚えてる?」のようなニュアンスになりますが、その that を how にすることで、「あなたがどんな風に〜したかを覚えてる?、あなたが〜した(時の)様子を覚えてる?」のような、少し違ったニュアンスを出すことが可能になります。
文章の意味はほとんど同じですが、how の方が、「ほら、あなた、あの時あんな風にしてたでしょ、その時の様子を覚えてる?」という感じがより出て、相手により鮮明にその時のことを思い出させることが可能なフレーズになる気がします。
言葉で言うと、「したこと」を覚えてる?ではなく、「した(時の)様子」を覚えてる?と尋ねていることになるわけですね。

何を覚えているかを尋ねているかと言うと、「あなたのおばあちゃんが、あの部屋を2つの寝室にする(分ける)ために、あの壁を立てた、ってあなたが私に話した時の様子を覚えてる?」と言っていることになります。
「ほら、フィービーは以前にこう言ってたわよね、おばあちゃんが部屋を分けるために壁を立てた、って」というニュアンスです。
それを聞いたフィービーは、Yeah? 「ええ、そうだけど?」だけ言って、その続きを聞こうとします。
そこでレイチェルはさらに説明を加えていますね。
今度は、「フィービーはいつもこう言ってたわよね、家主が見つけたら、その後、その壁を取り壊すだろうと恐れてるの、って」と言っていることになります。

そこまで聞いても、フィービーは相変わらず、Yeah? 「ええ、そうだけど?」と言って、さらなる説明を待っている様子なので、ついにレイチェルははっきりと、Do you really not know where I'm going with this? と問いかけることになります。
これもまた直訳すると、「あなたは本当にわからないの? これ(今の説明)で私がどこに行こうとしているか、ってことを」になるでしょう。
自分がどこに行こうとしているか、というのは、「私の話しているこの話が、この先どの方向に進むか、どんなことを言おうとしているか」と言っていることになります。

「部屋を分けるためにおばあちゃんが壁を立てた、って言ってたわよね。で、大家さんがそれを見つけたら取り壊すだろうって恐れてることも言ってたわよね」くらいまで言うと、「じゃあ、改装工事で大家さんに見つかって、あの壁、取り壊されちゃった、ってこと?」とピンと来るのが普通(笑)なのですが、フィービーは、「うん、それで?」みたいに全然ピンと来ない様子なので、「この話の流れから、この先、どんなことを言うか、フィービーは見当もつかないっての?」とレイチェルが言うはめになるわけです。

「これだけ言ったらわかるでしょ、実際にその壁が取り壊されちゃって、今は1つの大きな部屋になっちゃってるのよ!」とレイチェルが言うので、フィービーは走ってそれを見に行って、改めて、Wow! と驚いているわけですね。


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posted by Rach at 15:52| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月01日

ゼリーのようにお腹を揺らす フレンズ7-10その5

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アルマジロのかっこうをしているロス、サンタのかっこうをしているチャンドラー、そしてモニカの3人は、今の状況を整理するために、台所で集まって話をしています。
[They walk to the kitchen; everyone is lowering their voices]
3人は台所に行く、みんな声をひそめている。
ロス: (to Chandler) What are you doing? ([チャンドラーに] 何やってんだよ?)
チャンドラー: You called everyone and said you were having trouble finding a Santa costume, so I borrowed one from a guy at work! (お前がみんなに電話して、サンタのコスチュームを探すのに苦労してるって言うから、職場の男からそれを借りたんだよ。)
ロス: Thank you, but, but you gotta leave. (ありがとう、でも君はここを出てくれなくちゃいけない。)
チャンドラー: Why? (どうして?)
ロス: Because, I'm finally getting him excited about Hanukkah, and, and you're-you're wrecking it. (だって、とうとう、ベンがハヌカーに興味を持つようになってきてるところなんだ、で、君はそれを壊してるんだよ。)
チャンドラー: But I didn't get to shake my belly like a bowlful of jelly. (でも俺は、俺の腹をボウル1杯のゼリーのように揺さぶる、っていうのをまだやってないんだよ。)

サンタを信じている子供のベンを傷つけないように、ロス、チャンドラー、モニカの3人は、ひそひそ声で話し合いをしています。
突然サンタのかっこうをして現れたチャンドラーに、ロスが「お前、何やってんだよ?」と尋ねると、チャンドラーはその理由をきちんと説明していますね。

call は「呼ぶ」ですが、この文脈では「電話する」になります。
have trouble finding は「find するのにトラブル・困難を持つ」ということですから、「探すのに・見つけるのに苦労する」ということですね。
I borrowed one の one は a Santa costume のことですね。
探している「何か」があって、「探している、そのもの」を借りた、ということであれば、it という代名詞が使われますが、この場合は、a Santa costume 「サンタの衣装1着」を探しているので、「それと同種のサンタの衣装」という意味で、one という代名詞を使っているわけですね。
お前がみんなに電話して、サンタの衣装を見つけられなくて困ってるんだー、って言うからさ、職場の男性から、サンタの衣装を借りてやったんだよ、と説明していることになります。
お前が探し回ってたから、俺が借りてきてやったのに…みたいに言われたロスは、素直に礼を言った後で、you gotta leave 「君はここを離れなければいけない」と言っています。

理由として、ロスは、I'm finally getting him excited about Hanukkah と言っていますね。
get him excited about を直訳すると、「彼(息子のベン)を、〜についてワクワクする状態にする」という感じになるでしょう。
finally は「ついに、とうとう」、am getting という現在進行形は、「今、彼をそういう状態にしているところである」という感覚ですね。
ベンにもユダヤ系としてハヌカーのことを知ってもらいたい、という父の願いがずっとあって、やっと、ベンがハヌカーに興味を持つような状態に今しているところなんだ、という感じになるでしょう。

wreck は「難破させる」「破壊する」「〜をめちゃくちゃにする、台無しにする」。
せっかく話を聞こうとしているところなのに、そこにサンタが現れちゃったら、全てが台無しになっちゃうんだよ、君がサンタとして現れたことで、ベンがハヌカーに興味を持っているというこの状態を台無しにしちゃってるんだよ、ということですね。

それを聞いて、すっと引き下がらずに、何か一言、言いたがるのが、いかにもチャンドラーらしいところです。
その彼の一言、But I didn't get to shake my belly like a bowlful of jelly. について。
文字通り直訳すると、「でも俺は、ボウル1杯のゼリーのように、俺の腹を揺らす・揺さぶるようにならなかった」になるでしょうか。
get to は「〜する状態になる」という感覚で、そのように腹を shake する状態にならなかった、その状態に到達しないままだった、という感じになるでしょう。
belly は「腹(はら)、お腹(おなか)」ですね。
a bowlful of は「ボウル1杯(分)の」、jelly は「ゼリー」。
音と文字だけでも、belly と jelly が韻を踏んでいる(押韻している)のがわかるので、それだけでも面白い表現であることはわかるのですが、実はこのフレーズは、有名な詩の一節の引用になっています。
"a bowlful of jelly" で検索すると、その詩がたくさんヒットします。
詳しくは以下のウィキペディアで。

Wikipedia 英語版: A Visit from St. Nicholas
Wikipedia 日本語版: サンタクロースがきた

ウィキペディア日本語版の以下の説明が大変わかりやすくまとめられていると思います。

『サンタクロースがきた』(英語:"A Visit from St. Nicholas")、別題『クリスマスの前の晩』("The Night Before Christmas" または "'Twas the Night Before Christmas")は、1823年に米国の新聞に無名で発表された英語の詩である。

アメリカにおけるクリスマスやサンタクロースのイメージ形成に多大な影響を与え、これが20世紀後半には歌・映画等を通じて世界中に伝えられ、現在、商業化されたクリスマスやサンタクロースのイメージとなっている。


英語版ウィキペディアの右上の四角で囲まれた部分、A visit from St. Nicholas がありますが、full poem [show] の show をクリックすると、その詩の全文が読めるようになっています。
下から14行目が以下のような文になっています。
He had a broad face, and a little round belly
That shook when he laugh'd, like a bowl full of jelly:


訳しますと、
「彼は幅の広い顔で、ちょっと丸いお腹をしていた。彼が笑うとそれは揺れた、ボウル1杯のゼリーのように」。
フレンズのセリフでは、bowlful という表記になっていて、ウィキペディアでは、bowl full のようになっている、という違いがあり、ネットでも、両方の表記が見つかりますが、ニュアンスは同じです。
「お腹がボウル1杯のゼリーのように揺れた」という例えは、日本語にしてもわかる感覚ですね。
ゼリーのあのぷるるん感のように、サンタさんのお腹がぷるるんと揺れた、という感じなわけです。(その昔、KCなかよしで、高橋千鶴さんの「プルルンコーヒーゼリー」という漫画があったのをご存じの方はいるだろうか…w)
でっぷり太ったサンタさんのイメージが浮かぶ、うまい描写ですよね。

この詩の描写から、今のあの「白いお髭で、でっぷりお腹の太ったサンタさん」のイメージができたわけで、チャンドラーはその有名な一節を使って、「ほら、サンタさんがよくやるように、ゼリーみたいにお腹をぷるるんって揺する(ゆする)やつ、俺、まだやってないんだけど」と言って、今すぐ立ち去るのは心残りだ、みたいにジョークを言ってみせたということですね。


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posted by Rach at 16:45| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月30日

言うと思わなかった文章 フレンズ7-10その4

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ホリデーシーズンで、サンタの衣装が借りられなかったロスは、アルマジロの着ぐるみを着ています。
そこにチャンドラーがサンタのかっこうをして現れたので、ロスの息子ベンは大喜びでチャンドラーに抱きついています。
ベン: Did you bring me any presents, Santa? (僕に何かプレゼントを持ってきてくれたの? サンタ。)
チャンドラー: You bet I did, Ben. Put her there! (He shakes Ben's hand, but the money falls out of his hands) (to Monica) Well, it would have worked this time if his hands weren't so damn small! (Realizes, that Ben is standing right there) Ho, ho, ho! (もちろん持ってきたよ、ベン。握手だ! [チャンドラーはベンに握手するが、お金が彼の手から落ちる] [モニカに] 今回はうまく行っただろうにね、もしベンの手がそんなにひどく小さくなかったならね! [ベンがそこに立っているのに気付いて] ホーホーホー!)
モニカ: Okay, Ben, why don't you come open some more presents, and Santa, the Armadillo, and I have a little talk in the kitchen? There's a sentence I never thought I'd say. (いいわ、ベン。来て、もっとプレゼントを開けたらどう? で、サンタとアルマジロと私は台所で少し話をするわよ。(こんなことを)言うなんて思ったことなかった文章だわ。)

ベンはサンタが来てくれたことが嬉しくて、「僕にプレゼント持ってきてくれた?」と言っています。
You bet! は「もちろん、そのとおりだ」という意味で使われますので、You bet I did. は「もちろん(君の言う通り)私はベンにプレゼントを持ってきたよ!」と言っていることになるでしょう。

Put her there! の部分、DVD英語字幕では、Put her there. となっていて、ネットスクリプトでは、Put it there. になっていますが、これは握手する時の決まり文句のようですね。
her, it のどちらも使われるようです。

Merriam-Webster's Learner's Dictionary : put では、
put it there or put her there :
(informal + old-fashioned) used to invite someone to shake hands with you
例) Put her there, pal!

つまり、「握手しようと誰かを誘うために使われる」。

これより前のシーンで、ミシェルズ(レストラン)で、握手のふりをしてうまくお金を相手に握らせることができなかったチャンドラーが、セントラルパークでガンターに対して、その練習をするシーンが出てきたのですが、その時のセリフも、
チャンドラー: Thank you, Gunther. Put her there.
でした。
そのシーンがあったからこそ、今ここで、同じように握手しているのが、実はお金をさりげなく渡しているのだ、とわかるわけです。

ト書きにもあるように、握手のように見せてベンにお金を渡したチャンドラーですが、そのお金はベンの手から落ちてしまいます。
その次の、it would have worked this time if his hands weren't so damn small! は仮定法。
「もしベンの手がそんなにすっごく小さくなかったら、今回はうまく行っていただろうに」というニュアンスになります。
実際のベンの手は子供なので小さいわけですが、それがもし(現実とは異なって)そんなに小さくなかったら…と実現不可能な仮定をしていることから、仮定法過去が使われているわけです。
さりげなく上手にお金を渡せたのに、子供であるベンの手が小さすぎて落ちちゃったよ、残念、みたいなことですね。
現金を渡す練習をして、今回は惜しかった、みたいに言った後、目の前でサンタを見上げているベンに気づいたチャンドラーは、また取ってつけたように「ホーホーホー」とサンタの真似をしています。

モニカはベンに、Why don't you...? 「〜したらどうですか?」を使って、「もっとプレゼントを開けたらどう?」と促しています。
ベンがプレゼントに夢中になっている間に、という感じで、今度は、サンタのかっこうのチャンドラーと、アルマジロのかっこうのロスに対して、「台所で少しトークをするわよ」みたいに呼び掛けていますね。

その後の、我に返ったようなモニカのセリフが面白いです。
There's a sentence I never thought I'd say. を直訳すると、「私が言うであろうと決して思わなかった1文がある」になるでしょうか。
その1文とは、直前の自分のセリフのことですね。
「サンタとアルマジロと私は台所でちょっと話をするわよ」みたいに言った後で、「こんなセリフを自分が口にすることになるとは夢にも思わなかったわ」と言っている感覚になります。
チャンドラーとロスを、それぞれ、サンタ、アルマジロと呼んだわけですが、言った後で改めて考えると、「サンタとアルマジロと私の3人で今から話をするわよ」という発言は何てシュールなセリフだったのかしら…と自分で気づいてしまった感じですね。


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posted by Rach at 15:16| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月28日

何してるんだ、変なカメ男 フレンズ7-10その3

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今回のエピソードは、クリスマスの頃の話ですが、ユダヤ教徒であるロスは、同じ時期にあるユダヤ教のハヌカー(Hanukkah)について、息子のベンに教えようとしています。
衣装屋でサンタの服を借りられなかったロスは、アルマジロの着ぐるみを着ていて、今、まさに、ベンにハヌカーのことを教えようとしているところ。
ロス: Years and years ago there were these people called the Maccabees.... (ずっとずっと前に、マカビーズと呼ばれる人々がいました…)
チャンドラー: (entering in a Santa costume) Ho, ho, ho! Merry Christmas! ([サンタのコスチュームで入ってきて] ホーホーホー! メリークリスマス!)
ベン: Santa! (Runs to Chandler and hugs him) (サンタだ! [チャンドラーに走ってきて、彼をハグする])
チャンドラー: Hey! (Grunts as Ben hits him at full speed.) (おい! [ベンがフルスピードでぶつかるので、うめき声を上げる])
ロス: What are you doing here, Santa? (ここで何してるんだ? サンタ。)
チャンドラー: Well, I'm here to see my old buddy, Ben. What are you doing here... ...Weird Turtle Man? (えーっと、私は、古い友達のベンに会うために来たんだよ。ここで何してるんだ? …ヘンなカメ男?)
ロス: I'm the Holiday Armadillo, your part-Jewish friend. You sent me here to give Ben some presents. Remember? (僕はホリデー・アルマジロだよ、君のユダヤ系の(ユダヤの血が流れてる)友達の。君が僕をここに送ったんだ、ベンにプレゼントをあげるためにね。覚えてる?)
チャンドラー: What? (何?)

ロスとモニカの兄妹はユダヤ教徒なので、フレンズにはこれまでも何度もユダヤ教の祭り、ハヌカーの話が出てきました。
詳しくはこちら。
Wikipedia 日本語版: ハヌカー

ホリデーシーズンで衣装が出払っており、たまたまこの衣装しかなかったため、アルマジロのかっこうをしているロスが、マカビーズ(Maccabees)の話を始めようとしています。
マカビーズについては、以下で。
Wikipedia 英語版: Maccabees

説明の部分を以下に(一部省略して)引用させていただきますと、
The Maccabees...(略)... were a Jewish rebel army that took control of Judea, which had been a client state of the Seleucid Empire.
訳しますと、
「ザ・マカビーズ」は、セレウコス帝国(the Seleucid Empire、セレウコス朝シリア)の属国であったユダヤ(Judea)を支配する、ユダヤ人の反政府組織。

ネット検索していて知ったのですが、「ザ・マカビーズ(原題) / The Maccabees」というタイトルの映画も予定されているようで、
シネマトゥデイ:メル・ギブソン、「反ユダヤ」と批判した脚本家に反論の手紙
では、
映画は『ザ・マカビーズ(原題) / The Maccabees』というタイトルで、紀元前、ユダヤ国を独立に導いたヒーロー、ユダ・マカビーを描くもの。
という説明がされています。
日本人にはあまりなじみのない名前ですが、欧米ではタイトルとして使われるくらい有名だ、ということでしょうね。

そんな風に、ユダヤ教のお話を聞かせようとしていた矢先に、サンタのかっこうをしたチャンドラーが入ってきます。
Ho, ho, ho! Merry Christmas! と言っていますが、この Ho, ho, ho! 「ホーホーホー!」というのは、サンタのお決まりの笑い方ですね。
やっぱり子供のベンは、サンタクロースが良いようで、アルマジロそっちのけで(笑)、サンタに走って駆け寄ります。
ト書きの grunt というのは「ぶうぶう不平を言う」という意味もありますが、ここでは「ウーッとうめく」という感覚。
ベンが全速力でぶつかってきたので、思わず声に出してうめいてしまったわけですね。

せっかくユダヤの話を始めたところだったのに、サンタという邪魔者が入って来てしまったことに、ロスは不満そう。「ここで何してんだよ、サンタ」みたいに問うています。
チャンドラーは、「私の古い友人のベンに会うためにここに来たんだ」とサンタらしいセリフを言った後、妙な着ぐるみを着ているロスをじーっと見ながら、「(お前こそ)ここで何してるんだ?」と言って、しばらく沈黙の後、Weird Turtle Man? と呼び掛けるのに笑ってしまいますね。
何しろアルマジロですから、アルマジロだと認識できない人には「奇妙なカメ男」としか表現しようのない着ぐるみではあります。
何となく「ガメラとゴモラを足して2で割ったような感じ」で、確かにカメを連想させるルックスですからね。
二人ともコスプレ状態になっているので、お互いにその姿を見た途端、「ここで何やってんだよ、お前」と言いたくなるわけですが、それが片方は一見してサンタとわかるものの、もう一方が謎の生物(笑)なので、「何やってんだよ、えーっと…(何て呼び掛けたらいいんだよ…)…ヘンなカメ男?」と言うしかないチャンドラーなわけです。

カメと呼ばれたロスは、「僕はホリデー・アルマジロだよ」と自己紹介しています。
ちなみに、armadillo の発音は「アルマジロ」ではなく、「アーマディロゥ」みたいな感じですね。
part-Jewish は「一部がユダヤ人」という感じなので、「ユダヤ系の、ユダヤ人の血が入った」という感覚。
ベンには、「サンタは忙しいから、ベンにプレゼントを届けるために、サンタが僕(アルマジロ)を派遣した」と説明してあったので、その内容をチャンドラーにも言っているのです。
が、状況がよく呑み込めていないチャンドラーは、サンタのふりをするのも忘れて、真顔で What? と尋ねています。
日本語だと、「あ?」と素(す)で尋ねてしまってるような感じですね。
サンタのコスプレをして、ベンのためにサンタ役を演じているものの、Weird Turtle Man? とか、What? とかの部分で、いつものチャンドラーが出てしまうところが、何とも面白いシーンだと思いました。


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posted by Rach at 17:09| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月25日

今頃〜してるところだろうに フレンズ7-10その2

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ミシェルズというレストランを予約したものの、ホリデーシーズンのため混んでいるから、今45分待ちと言われてしまったチャンドラーとモニカ。
「案内役の人にお金を渡したら、先に入れてもらえるわ」とモニカが言うのですが、チャンドラーはなかなかお金をスムーズに渡すことができずにいます。
[Scene: Michelle's, Chandler and Monica are discussing how to bribe the Maitre d'.]
ミシェルズ(レストラン)、チャンドラーとモニカはレストランの案内人をどうやって買収するかを話し合っている。
モニカ: It's easy! Just keep it casual! Give him a kind word, shake his hand and give him the money! (簡単よ! たださりげなく(カジュアルに)すればいいだけよ! 彼に優しい言葉をかけて、握手して、彼にお金を渡すのよ!)
チャンドラー: How do you know so much about this? (こんなことをどうしてそんなによく知ってるんだ?)
モニカ: I don't know. (さあね。)
チャンドラー: Richard used to do it, didn't he? (リチャードが昔、そうしてたんだ、だろ?)
モニカ: We'd be eating our soup right now. (今頃は、スープを食べてるところだったろうに。)
チャンドラー: Mustached bastard. (ヒゲ野郎め。)
モニカ: (sees two people exit) Okay, those people just left, come on! Quick! Give him the money and get their table! ([二人の客が出るのを見る] いいわ、あの人たちがたった今出たわよ、さあ、早く! 彼にお金を渡して、あの人たちのテーブルをゲットするのよ!)
チャンドラー: (walks up to the Maitre d') Excuse me.... ([案内人の方に歩いて行って] すみません…)
[Chandler can't find his money in the pocket. In the meantime, another couple shows up, and Chandler turns away to look for his money]
チャンドラーはポケットの中のお金を見つけることができない。その間に、別のカップルが現れ、チャンドラーは自分のお金を探すために、向きを変える。
男性客(Male Guest): (to the Maitre d') Good evening. (Shakes his hand) ([案内人に] こんばんは。[彼と握手する])
チャンドラー: (finds his money) Ahh-hahaha! (Turns around to give the Maitre d' his money, but he isn't there anymore) ([お金を見つけて] あー、ははは! [案内人にお金を渡そうと振り返るが、彼はもうそこにはいない])


まずト書きの、Maitre d' というのは、maitre d'hotel の略ですね。
maitre d'hotel は「ホテルの支配人」「レストランの案内役、給仕長」のこと。
見てわかるようにフランス語で、master of the hotel という意味だそうです。

前のシーンで、案内役にお金を渡そうとしたものの、お金を持った手と逆の手で握手してしまい、うまく渡すことができなかったチャンドラー。
モニカは、チャンドラーに、お金の渡し方を教えています。

keep it casual は「それを、casual に keep する」という感覚ですね。
お金を渡そうとするその行為を、「さりげなく、カジュアルに」すればいいの、と言っていることになります。
もう日本語の「カジュアル」になってしまっていますが、英英辞典での語義は以下の通り。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
casual : RELAXED/NOT CARING
relaxed and not worried, or seeming not to care about something

つまり、「リラックスした、もしくは心配していない、または何かを気にしているように見えない」。

その後、「彼に親切な言葉をかけて、握手して、お金を渡すのよ」とも言っていますね。
お金の渡し方をテキパキと指示するモニカに、チャンドラーは、How do you know so much about this? と不満そうな顔で言っています。
日本語では「どうして知ってるんだ?」と訳すことになりますが、この「どうして」というのは、Why 「どうして、なぜ?」ではなくて、How 「どのようにして?」の方ですね。
案内役へのお金の渡し方を知っている「理由」を尋ねているのではなくて、「どのような経緯でそんなことを知っているのか?」を尋ねる感覚になります。

そのチャンドラーの言い方に非難のニュアンスを感じたモニカは、I don't know. 「さあね」とトボけるのですが、チャンドラーは今度ははっきりと、「(年上の元カレ)リチャードが(かつて)それをしてたんだな、そうだろ?」と問い詰めます。

それに対してのモニカの返事、We'd be eating というのは「仮定法」ですね。
We would be eating ということで、we というのは、リチャードとモニカのことではなく、やはり今ここにいる私たち、「チャンドラーとモニカ」を指しているのだと思います。

何を仮定しているかについては、「もし、リチャードがしていたみたいに、あなたがさりげなくお金を渡していたら」ということでしょう。
そしたら、まさに今ごろ私たち(チャンドラーとモニカ)は、スープを飲んでいるところだっただろう、という感覚になります。
would be eating という進行形になっているのが余計に、「うまくお金を渡して席に通されていたら、今ごろは、スープを”飲んでいる最中”だったのに、まだ受付の前でちんたらしてるなんて…」という感じが出ますね。

Mustached bastard. は「口ひげを生やした、いやなやつ(野郎)」という感覚。
「リチャードがそうしてたんだろ?」という問いには、リチャードの名前を出さずに答えたモニカでしたが、リチャードが昔そうしてた、ということは話の流れから明白なので、「リチャード、あのヒゲ野郎め」みたいに、憎々しげに言っているのですね。

その後、食べ終わった客が出てきたので、「ほら今がチャンスよ」とばかりに、チャンドラーをせかすモニカ。
ですが、お金を渡そうとしたら、今度はお金をどこにしまったかわからないでもたもたしてしまいます。
そのうち、別の客がやってきて、まさにモニカが言っていたようなカジュアルな感じで握手をして、すぐに席に案内されることになります。
やっとお金を見つけたチャンドラーは、どうだ!とばかりにお金を渡そうとしますが、もう案内役は別の客を案内した後だった…というオチですね。
この部分、セリフは簡単なものしかありませんが、英語学習者にとっては、この部分のト書き表現が、いろいろ勉強になるように思います。
お金が見つからなくて案内役に背を向けている間に、別の客が入ってしまって、振り返れば誰もいない…という感じが、よく表現されていますよね。
can't find, turn away, find, turn around という動詞の流れを意識してこのト書きを読むことで、自分が一連の動作を文字にする場合の参考になるのではないか、と思いました。


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posted by Rach at 17:15| Comment(4) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月23日

ママの、はママの持ち物、ってこと フレンズ7-10その1

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シーズン7 第10話
The One With The Holiday Armadillo (アルマジロ・クリスマス)
原題は「ホリデー・アルマジロの話」


[Scene: Monica, Chandler, and Phoebe's, Chandler is on the phone, Rachel and Monica are sitting in the kitchen.]
モニカ、チャンドラー、フィービーの家。チャンドラーは電話中で、レイチェルとモニカは台所に座っている。
チャンドラー: Buh-bye. (Hangs up the phone) I just got us reservations at Michelle's and tickets to The Music Man to celebrate our first holiday season as a betroughed couple. (バーイ。[電話を切って] 今、ミシェルズの予約と、「ザ・ミュージック・マン」のチケットをゲットしたところだ、betroughed (婚約した)カップルとして最初のホリデーシーズンを祝うためにね。)
モニカ: "Betrothed." (Corrects him) (”Betrothed”よ。[彼の(間違いを)訂正する])
チャンドラー: Betrothed couple. (Betrothed カップル、ね)
フィービー: (entering carrying a skull) Hey! ([頭蓋骨(スカル)を持って入ってきて] はーい!)
チャンドラー: Hey! (よお!)
レイチェルとモニカ: Hi! (はーい!)
フィービー: Haaaa... (Puts the skull on the table) ... ahhhh! (はぁ〜… [その頭蓋骨をテーブルに置く] あーっ!)
チャンドラー: Pheebs? (フィービー?)
フィービー: Huh? (ん?)
チャンドラー: Skull? (頭蓋骨?)
フィービー: Oh, yeah, it's my mom's. (ええ、そうよ、ママのなの。)
レイチェル: (freaking out) Oh, my god!! ([パニクって] なんてこと!)
フィービー: No, no, no. It's not! It's not my mom. It belonged to my mom. Yeah, no, she used to put it out every Christmas to remind us that even though it's Christmas, people still die. And, you can put candy in it. (She grabs the skull, pulls out a stick of licorice, and takes a bite.) (違う違う違う、そうじゃないのよ! (その頭蓋骨が)私のママなんじゃないの。ママの持ち物だったのよ。そう、ママはね、毎年クリスマスに、その頭蓋骨を出しておいたものだったわ。クリスマスであったとしても、それでも人は死ぬんだってことを私たちに思い出させるためにね。それに、そこにはキャンディーを入れとくこともできるのよ。[フィービーは頭蓋骨を掴み、リコリスを1本引き出して、一口食べる])

電話を切ったチャンドラーは、ミシェルズ(レストランの名前)の予約と、「ザ・ミュージック・マン」のチケットをゲットした、と言って得意げな顔をしています。
「ザ・ミュージック・マン」(The Music Man)というのは、ミュージカルですね。
その人気から、1962年に映画化もされています。

私はミュージカルも映画も見ていないのですが、タイトルだけはよく覚えています。
それは、アリー my Love(Ally McBeal)の 2-16 「キスの代償」(原題: Sex, Lies and Politics)で、陪審員が待ち時間に映画「ザ・ミュージック・マン」を見ることを知ったジョン・ケイジが、そのミュージカル仕立ての歌いながらの尋問をして、陪審員の気持ちを味方につけてしまう、というシーンがあったから、なのですね。
そんな風に、アリーのエピソードで引用されるくらい、アメリカでは有名なお芝居であり、映画である、ということです。

チャンドラーは「婚約したカップルとして初めてのホリデーシーズンだから、張り切っちゃったよ」と自慢しているのですが、その「婚約した」の単語の発音がヘンであることを、モニカは指摘しています。
チャンドラーのセリフの綴りが間違っていて(チャンドラーの発音した風に文字化してあるため)、モニカの訂正したものが正しい、ということですが、betrothed は、古語・文語で「婚約した」。
ネイティブでも、r- 音の後に、th- 音が来るのはちょっと言いにくかった、ということでしょうか、th- を発音しなかったことをモニカが指摘したことになるでしょう。

フィービーは、部屋に入ってくるなり、頭蓋骨(スカル)をテーブルの上にドンと置きます。
突然、ガイコツを置かれたフレンズたちは、「ん? これは頭蓋骨?」みたいに驚いていますね。
それに対して、Oh, yeah, it's my mom's.「ええ、そうよ、ママのなの」と答えたので、レイチェルは大騒ぎしています。
ママの…つまり、フィービーのママの頭蓋骨…この頭蓋骨はママの変わり果てた姿なわけ?という驚きですね。

レイチェルのびっくりぶりを目にしたフィービーは、「違う、そうじゃない」(鈴木雅之さんの歌のタイトルみたいw)と答えています。
It's my mom's. という表現ではあやふやで誤解を招くことから、その後に、It's not my mom. It belonged to my mom. のように、きちんと言葉で説明しています。
私はさっき、my mom's 「ママの(もの)」と言ったけど、そのスカルがママなわけじゃなくて(not my mom)、ママの持ち物、所有物だった(belonged to my mom)という意味で言ったのよ、ということですね。

日本語でも、「その骸骨、ママのなの」と言った場合に、「ママが骸骨になったもの」とも聞こえるし、「ママが持っていた骸骨」とも聞こえるので、所有格(...'s)の指すものの曖昧さは、日本語も英語も同じだ、ということですね。

過去記事、フレンズ1-9その2 でも、
ロス: I just came by to pick up my skull. Well, not mine, but.... (僕はただ、僕の頭蓋骨を取りに寄っただけなんだ。[驚いたスーザンに] あぁ、「僕の」じゃないけどね。)
というセリフが出てきたのですが、それも「ロスは生きてるのに、ロスの頭蓋骨、って何?!」みたいにスーザンが驚いたので、「僕の頭の中にある頭蓋骨、って意味じゃなくて、僕が所有している骨の標本のことだよ」という意味で、not mine と言ったわけです。
シーズン1とシーズン7で、似たような「頭蓋骨ネタ」が出てくるところが面白いですね。

クリスマスだと言うのに、どうしてそんな不気味な頭蓋骨を置いたりするのか…とみんなは怪訝な顔をしていますが、フィービーは「ママはクリスマスになると、その頭蓋骨を(出して)置いたものだった」と言っています。
その理由として、「例えクリスマスであったとしても、人は(普段と変わらず)死ぬのだ、ということを私たちに思い出させるためにね」と言っていますね。
みんながお祭り気分になっている時でも、普段と同じように人に死はやってくる…という哲学的な話のようですが、それを教えるためにわざわざドクロをクリスマスに出してくる…というところが、さすがはフィービーのお母さん、と言ったところです。

そんなことを言いながらも、「その中にキャンディーを入れとくこともできるのよ」」と言って、頭蓋骨に入れた(!)赤いキャンディーを取って、一口食べるフィービー。
licorice は、「リコリス、カンゾウ、甘草」で、このお菓子は「カンゾウ風味のキャンディー」ですね。
アメリカのドラマや映画では、時々見かける気がしますが、日本ではあまりなじみのないお菓子ですねぇ…私も食したことがありません。
詳しくは、以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: リコリス菓子

ということで、「どんな時でも人は死ぬものだ」のような深い話をしたように見えて、死の象徴である骸骨をお菓子入れにしちゃってる、というトンデモさ加減が、フィービーらしいオチだということですね。


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posted by Rach at 16:03| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月21日

集団心理とかそういうやつ フレンズ7-9その6

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「モニカはご近所さんとお近づきになりたくて、ホリデー・キャンディー(チョコレート)を作ったのに、それを欲しくて押し寄せてきている君らは、作っている人の名前さえ知らないだろ?」と言うチャンドラー。
チャンドラーがみんなを追い返した後、モニカはチャンドラーにお礼を言っています。
モニカ: (To Chandler) Thank you. ([チャンドラーに] ありがとう。)
チャンドラー: You're welcome. (They kiss.) (どういたしまして。[二人はキスする])
モニカ: Did you smoke? (あなた、タバコ吸った?)
チャンドラー: No, smokes-a-lot lady blew smoke directly into my mouth. Eh-uh-are you okay? (いや、タバコをいっぱい吸う女が、直接俺の口の中に煙を吐いたんだ。あー、君は大丈夫?)
モニカ: I'm fine now, but it was really scary there for a while. I mean, someone slipped a-a threatening note under the door. (今は私は大丈夫よ。でもさっきは本当に怖かった。誰かがドアの下に脅迫状をこっそり入れてたの。)
ジョーイ: (with his mouth full) Oh, yeah, sorry about that. Mob mentality or whatever, I don't know.... (Grabs the note.) ([キャンディーで口をいっぱいにしながら] あぁ、そうだ、その件はごめんよ。集団心理とか何とかってやつだ、よくわかんないけど… [そのメモを掴む])

モニカの気持ちを代弁した後、廊下で待つ人たちを追い返したチャンドラー。
モニカはチャンドラーにお礼を言ってキスするのですが、タバコのにおいに気づいたようで、「あなた、タバコ吸った?」と尋ねていますね。
廊下の人だかりの中に、スパスパとタバコを吸っている女性(smokes-a-lot lady)がいて、「ここでタバコを吸っちゃだめだ」と注意しながら、自分も一服吸ってしまったチャンドラーでしたが、それがモニカにバレてしまったのですね。
「その女性が俺の口の中に煙を吐いたんだよ」と嘘っぽい理由を言いながらも、チャンドラーはモニカの様子を尋ねています。

「今は大丈夫だけど、さっきはほんとに怖かった」と言いながら、「誰かがドアの下に、a threatening note を slip した」と言っています。
a threatening note は「脅迫状」。note というのは、日本語のノート(notebook)ではなく、メモのニュアンスですね。
slip は「車がスリップ」のように、まずは「滑る」というイメージが浮かびますが、「滑るように(そっと)動く」というニュアンスから、この場合の他動詞だと、「…をそっと入れる・出す」という意味としても使われます。
ですから、someone slipped a threatening note under the door. は、「誰かがドアの下から、脅迫状をそっと(こっそり)差し入れた」みたいな感じですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
slip : PUT SOMETHING SOMEWHERE
to put something somewhere or give someone something quietly, secretly, or smoothly, especially by sliding it

つまり、「静かに、密かに、またはなめらかに、特にそれをスライドすることで、何かをどこかに置く、または誰かに何かを与えること」。

quietly, secretly, or smoothly という副詞が、slip のニュアンスをよく表しているように思います。
気付かない間に、そんなものがドアの下に置いてあったの、というところでしょう。
荒々しく誰かが置いて行ったよりも、気づいたらドアの下に脅迫状があった…という方が「誰がいつの間に…」と、より不気味な感じが出ますよね。

その話を聞いていたジョーイは、キャンディーを口いっぱいに頬張りながら、「あぁ、そのことはごめん」みたいに謝っています。
mob は「群れ、暴徒」。アニメでたくさんの人が描かれる群衆シーンをモブシーンなどと言ったりもしますが、mob は mobile 「可動性の、動く、モバイル」の関連語ですね。
LAAD では、
mob : a large noisy crowd, especially one that is angry and violent
つまり、「大きな騒がしい集団、特に怒っていて乱暴なもの」。

mentality は「精神性」「考え方、ものの見方、心理」。
LAAD では、
mentality : a particular type of attitude or way of thinking, often one that you think is wrong or stupid
例) the get-rich-quick mentality

つまり、「ある態度や考え方のタイプ、しばしば自分で間違っている、または愚かだと思うもの」。例は、「早く金持ちになるという(一攫千金の)考え方」。

なので、mob mentality は「群れの考え方」、いわゆる「集団心理」のことですね。

つまりジョーイは、「あぁ、その脅迫状のことはごめん。ほら、集団心理みたいなものが働いちゃってさぁ、つい、そんなものをつられて書いちゃったんだよ」みたいに言っているわけです。
集団心理、とか言いながら、他の人はそこまでしてないのに、友人であるジョーイが書いてどーすんの?!とツッコミたくなるところですが、「あ、わりぃわりぃ、集団心理とかそんなやつかな」みたいに、全く反省の色がないところが、ジョーイらしいオチだとも言えますね。


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2013年01月18日

パイプ・ダウン フレンズ7-9その5

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モニカがご近所さんのために作った、ホリデー・キャンディー(チョコレート)は大変好評だったのですが、評判になりすぎて、モニカの部屋の前に人だかりができる事態となってしまっています。
その中に混じって、ジョーイまでもが「キャンディーくれ〜!」と叫んでいるのに笑ってしまうのですが…
モニカ: (opening the door and frantically) Okay, guys! The candy is coming! I just need another 15 minutes for the chocolate to cool! ([ドアを開けながら、半狂乱で] わかったわ、みんな! キャンディーができるわ! ただチョコレートが冷えるのにあと15分必要なの!)
みんな: We want candy! We want candy now! (And other general commotion sounds.) (俺たちはキャンディーが欲しいんだ! 今欲しいんだよ! [他の一般的な騒ぎの音])
チャンドラー: All right, everybody! Just be quiet! Be quiet! Be quiet!! Pipe-pipe-pipe down! (They settle down) What is the matter with you people?! This woman was trying to do a nice thing for you. She was making candy so she could try to get to know all of you, and I'll bet that not one of you can tell me her name! Am I right? (いいか、みんな! とにかく静かにしろ! 静かに! 静かに! 黙れよ! [おとなしくなる] 君らはいったいどうしたっていうんだ? この女性は君たちにいいことをしようとしてるんだぞ。君らみんなと知り合いになろうとして彼女はキャンディーを作ってたんだ。で、俺は思うね、君らのうち一人も彼女の名前を言える人間はいないだろうって! 俺は正しいか?)
男性(The Man): (from earlier) Candy Lady? (キャンディー・レディー?)
チャンドラー: No, not (imitating) "Candy Lady." (いや、「キャンディー・レディー」じゃないよ。)
ジョーイ: (stepping in and knocking the man over) Hey, if we know it, can we have candy?!! ([割って入ってきて、その男性を倒して] なあ、もし俺がそれ(彼女の名前)を知ってたら、俺たちはキャンディーをもらえる?)

キャンディーを待つ人が、廊下で大騒ぎしているので、モニカはドアを開けて、The candy is coming! と叫んでいます。
あなたたちが待っている「その」キャンディーが(もうすぐ)やってくる、という感覚ですね。
その後、I just need と言って、まだ少し時間がかかることも追加で説明しています。
need another 15 minutes は「あともう15分間必要」ですね。
another は「もう一つの」と訳されることが多いですが、この場合は、15分を1つのまとまりと考えて、15分をあと1回分という感覚で、「あと15分間必要」と言っているニュアンスになります。
for the chocolate to cool は「チョコレートが冷えるために」。
出来上がってるんだけど、まだ熱いから、冷めるまであと15分だけ待って、と言っているわけです。

モニカがそう説明しても、そんなに待てないよ、とばかりに、We want candy now! 「俺たちは、今、キャンディーが欲しいんだ!」とさらに騒ぎは大きくなってしまいます。
会社から帰ってきて、キャンディーを待つ人たちを驚きの目で見ていたチャンドラーは、ここでモニカの婚約者らしく、「静かに!」とその場を落ち着かせようとしています。

pipe down は、命令文 Pipe down! の形で使われ、「静かに! 黙れ!」という意味になります。
pipe は「パイプ」から想像されるように、「笛、管楽器」という意味がありますね。
「キャンディ・キャンディ」の丘の上の王子様が持っていた、バグパイプ(bagpipe)というスコットランドなどの民族楽器もあったよなぁ〜とか思い出したのは、今回のエピソードに candy という単語が連発するせいだろうか…^^

Anyway(とにかく)、そのように、音の出る楽器のパイプの意味があるので、動詞の pipe には「笛を吹く」という意味があり、そこから「(人)がかん高い声で言う・歌う」という意味にもなるのですね。それを down しろ、ボリュームを下げろ、ということだから、「黙れ」になるわけです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
pipe down : [phrasal verb] (spoken) to stop talking or making a noise, and become calmer and less excited
例) Pipe down! I'm trying to study.

つまり、「話をやめる、または音を出すのをやめること、そしてより静かになり、より興奮を抑えること」。例文は、「静かにしろ! 俺は勉強しようとしてるんだよ!」

「君らは一体どうしたんだよ?」みたいに言って、チャンドラーは「この女性は君らのために良いことをしようとしていたんだ」「君らみんなと知り合えるようにって、キャンディーを作ってたんだぞ」とも言っています。

I'll bet that は「俺は…だと思う」。not one of you can は「君らのうち一人も…できない」という感覚ですね。
お近づきになりたいと彼女はキャンディーを作ってたのに、彼女の名前を言えるやつがこの中に一人でもいるか?という感じですね。
「キャンディー・レディー?」みたいに言う人がいて、やっぱり誰もモニカの名前を知らない…というのは想定されるリアクションですが、その男性を突き飛ばす形で割り込んできたジョーイが、「もし俺たちがそれ(キャンディーを作っている女性の名前)を知ってたら、俺たちはキャンディーをもらえる? 食べられる?」みたいに言っているのに笑ってしまいます。
ジョーイにしてみたら、「俺、その人の名前知ってるぞ。名前をモニカだって当てたら、キャンディーくれるか?」と言いたいようですが、ジョーイは一体どっち側の人間なんだよっ!?とツッコミたいところですね。


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posted by Rach at 15:30| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月16日

惜しかったからもう一度トライ フレンズ7-9その4

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フィービーが自転車に乗れないと知ったロスは、公園で自転車の練習をさせるのですが、「後ろを持っててくれると言ったのに、手を放した!」と言って、フィービーは怒って自転車に乗るのをやめてしまいます。
[Cut to Phoebe's room, Phoebe has put her helmet on one of her teddy bears and is playing around with it. Ross knocks and pokes his head in the door.]
フィービーの部屋に画面がカット。フィービーは自分のテディベアに自分の(自転車用)ヘルメットをかぶせていて、そのベアと遊んでいる。ロスは部屋をノックし、ドアから顔を突き出す。
フィービー: (seeing him) Oh, hello, liar. ([ロスを見ながら] あぁ、はーい、嘘つきさん。)
ロス: (entering) Look, I-I'm really sorry I let go of the bike. ([部屋に入りながら] ねぇ、本当にごめんよ、僕が自転車から手を放しちゃって。)
フィービー: I could've been killed, you know! (私は死んじゃってたかもしれないわ、でしょ!)
ロス: I know. I know. But, can we please try it again? Huh? I mean, you were so close, Phoebe! (そうだね、そうだね。でも、お願いだから、僕たちもう一度トライしようよ、ね? ほら、君はすっごく惜しかった(もうちょっとだった)んだよ、フィービー!)
フィービー: Well, I would love to but... the bike got stolen and the police have no suspects. (Ross just happens to have his hand on a sheet that is covering something that suspiciously looks like a bike.) (うーん、私もそうしたいけど、でも… あの自転車は盗まれて、警察は容疑者を見つけてないの。[ロスはたまたま手をあるシーツの上に置いている、それは何かを覆っていて、その何かは、自転車じゃないの?という見かけをしている])
ロス: Phoebe. (フィービー。)
フィービー: What?! (Ross rings the bell.) What the hell?! (何? [ロスは自転車のベルを鳴らす] (その音は)一体何なの?!)

ドアから顔をのぞかせたロスに、フィービーは冷たい顔で liar と挨拶をしています。
文字通り「嘘つき(さん)」ということで、「手を放さない、って約束してね」と言ったのに、手を離したロスのことを嘘つき呼ばわりしているわけですね。

ロスも、フィービーがそのことで怒っているのはわかっているので、それについてちゃんと詫びています。
let go of は「〜から手を放す」ですね。
I could've been killed を直訳すると、「私は殺されていた可能性もあった」というような感覚。
kill は日本語では「殺す」と訳されることが多いので、「殺されてたかもしれないのよ」とは物騒な言い方ですが、英語では、事故などで死亡する場合にも、kill という単語が使われます。
「殺された」と言うと、悪意のある誰かに殺された、みたいに聞こえるので、「事故で死亡した」と訳した方が良いでしょう。
初心者の私の自転車から手を放すなんて、それで死んじゃってたかもしれないのよ!とちょっと大げさに言っているわけですが、初めての自転車の怖さもわかるロスは、その発言をそのまま受け入れ、「死ぬかもしれないほど怖かったの、よくわかってるよ」という感じで、I know と言った後、can we please try it again? と言っています。
「僕たち、それにもう一度トライできるよね」ということで、もう一回やってみようよ、頑張ってみようよ、と促していることになります。
you were so close の close は「近い、惜しい」。
実際、フィービーが一瞬乗れたために、ロスが手を放したわけなので、「すっごく惜しかったんだよ」というのは事実。
ロスは「もうちょっとだったんだよ、だから頑張ろう」と励ましているわけですね。

ですが、フィービーは練習に乗り気ではない様子。
I would love to but... 「そうしたいんだけど、でも…」というのは、「したいのはやまやまだけど、ちょっとできない事情があって…」という感じのお決まりフレーズですね。
私の自転車が盗まれてしまって、警察は have no suspects だと説明しています。
suspect は動詞では「…ではないかと疑う」。名詞では「容疑者、被疑者」という意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
suspect [noun] : someone who is thought to be guilty of a crime
つまり、「ある犯罪を犯したと考えられている人」。

自転車が盗まれたんだけど、容疑者もまだ見つかってないの、見つかる手がかりがないのよ、ということですね。

ですが、そのシーンでは、カメラが引いていって、ロスが手を置いている白い大きな物体を映し出しています。
その形状から(笑)、明らかにそれは「自転車を隠すためにシーツをかぶせたもの」だとわかるので、ロスも絶句してしまって、「えーっと、じゃあ、僕が今、手を置いてるものは、一体何だって言うのかなぁ?」みたいな顔をしています。
自転車が盗まれちゃって、練習したくでもできないのよ、と、大嘘をつくフィービーにあきれたロスは、シーツをかぶせた上から、自転車のベルをチリンチリンと鳴らせてみせます。

それを聞いて、「一体今のは何?」みたいに大げさに驚いて見せるフィービーにも笑ってしまいますね。
ト書きで、シーツをかぶせた自転車についての説明が書かれていますが、こういう長いト書きも、前から順番にイメージしていく癖をつけることが大切ですね。
最初からイメージしていくと、「ロスはちょうどたまたま自分の手をあるシーツの上に置いている」→「そのシーツはあるものを覆っている」→「そのあるものは、疑わしい感じで自転車に見える[自転車ではないかと疑う感じの見かけになっている]」という感じになるでしょう。
このように、大きな SV を先に言っておいて、その後、手を乗せているシーツは…、シーツが覆っている何かは…とその内容を詳しく付け足す感覚が、非常に英語っぽいところだと思いますので、そういう部分も映像と組み合わせて表現を理解しておくと、自分がアウトプットする際の描写力が身に付くと思います。


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posted by Rach at 15:24| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月14日

自転車を押して歩く フレンズ7-9その3

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これまで自分の自転車を持ったことがないの…というフィービーの話を聞いて、ショックを受けたロスは、フィービーが憧れていたのと同じ形の自転車をフィービーにプレゼント。
大喜びのフィービーは、その自転車を大事にしている様子。
[Scene: Central Perk, Joey, Monica, Ross, and Chandler are watching Phoebe polish the daisies on her bike outside.]
セントラルパーク。ジョーイ、モニカ、ロス、チャンドラーは、外でフィービーが自分の自転車についているデイジーを磨いているのを見ている。
モニカ: Ross! That is so sweet of you to get Phoebe that bike! When I heard the story, I almost cried. (ロス! フィービーに自転車を買ってあげたなんて優しいのね! その話を聞いた時、私はほとんど泣きそうだったわ。)
ジョーイ: Almost cried, huh? Hear that, Chandler? "Almost" cried. (ほとんど泣きそうだった、だろ? 今の聞いたか、チャンドラー? ”ほとんど”泣いた(泣きそうだった)、って。)
チャンドラー: Hey, you cry every time somebody talks about Titanic! (おい、お前は誰かがタイタニックの話をするたびに泣くだろ。)
ジョーイ: (about to cry) Those two had only each other! ([泣きそうになって] あの二人はお互いしかいなかったんだ!)
ロス: Phoebe really likes the bike, huh? (フィービーは本当にあの自転車が好きだよねぇ?)
モニカ: Oh yeah! I saw her walkin' it down the street the other day. She had uh, these flowers in the basket. It was so cute. (ええそうよ! 私はこないだ、フィービーが通りを自転車を押して歩いてるのを見た。バスケットにお花を入れて。すっごくかわいかったわ。)
ジョーイ: Yeah, I saw her this morning, walkin' it by the park. (あぁ、俺は今朝フィービーを見た。公園のそばを自転車押して歩いてた。)
ロス: Wait a minute, she was walking the bike? Both times? (ちょっと待ってよ、フィービーは自転車を押して歩いてた? 二度とも?)

That is so sweet of you to get Phoebe that bike! は、"It is 形容詞 of 人 to do" 「人が〜するとは(形容詞)だ」という構文ですね。
通常は、It is の形が使われますが、今回は it ではなく、that が使われています。
「話に聞いた例のあれ」みたいな感じで、先に that が出てきて、「あれってすっごくスイートだわ、ほら、あなた(ロス)がフィービーに自転車を買ってあげた、ってことよ」みたいなニュアンスで理解すれば良いのかな、と思います。

ロスがフィービーに自転車を買ってあげた話を聞いた時、モニカは、I almost cried. だと言っています。
almost+過去形は、フレンズに何度も出てきましたが、「ほとんど・もう少しで〜するところだった」という意味。
実際には、cry してないけど、もうちょっとで泣いちゃうとこだった、泣いちゃう寸前だった、と言っていることになります。

その話を聞いたジョーイは、嬉しそうな顔を向けてチャンドラーを見ています。
「もう少しで泣くところだった、ってよ」みたいに言っているのは、チャンドラーがその話を聞いた時に、実際に涙ぐんでしまったことをからかっているのです。

「お前は almost じゃなくて、実際にほんとに泣いちまったもんなー」みたいにからかわれたので、チャンドラーも反撃しています。
you cry every time somebody talks about Titanic! という文の現在形は、「習慣、習性」を表すと考えれば良いでしょう。
「お前は、誰かがタイタニックの話をするたびに泣く。タイタニックの話を聞いて毎回泣いてしまう人間だ」と言っている感覚になります。
そう言われたジョーイは、それだけでほとんど泣きそうな顔になって(笑)、Those two had only each other! と言っています。

過去記事、フレンズ2-20その21 で、モニカとリチャードが付き合っていた時に、リチャードがジョーイ&チャンドラーと一緒にあちこち出掛けることに対して、以下のセリフがありました。
モニカ: I appreciate this, but you don't have to hang out with them for me. They have each other. (このこと[リチャードがジョーイやチャンドラーと遊んでいること]にはとても感謝してるわ。でも、私のために彼らと遊ぶ必要はないのよ。彼らは二人で遊ぶから。)

They have each other. は「彼らは、お互いを相手として持っている」ということですから、この二人で言うと、「ジョーイにはチャンドラーという友達(相手)がいて、チャンドラーにはジョーイという友達がいる」という感じですね。
「彼らにはお互いがいる(存在する)。遊ぶ相手がいる」ということになります。

そんな風に「同性の(遊び)友達、友人」のニュアンスでも使われるようですが、タイタニックの話だと、男女の恋愛において「君には俺がいて、俺には君がいる」という感覚になりますね。
今回のセリフでは、Those two had only each other! と表現されていますので、「あの二人(ジャックとローズ)は、お互いだけしかいなかった」ということになるでしょう。
DVDの日本語訳では、「運命の恋なんだぞ」のように「運命の恋」という言葉が使われていましたが、まさにジョーイも、「ジャックにはローズしかいなかった、ローズにはジャックしかいなかった」というニュアンスでその言葉を使っているわけですね。

自分がプレゼントした自転車を、外で磨いているフィービーを見て、ロスは嬉しそうに、「フィービーはあの自転車、大好きなんだな」と言っています。
モニカやジョーイもそれに同意して、それぞれ、「フィービーがこんなことをしてる様子を見た」と語っています。

モニカのセリフ、I saw her walkin' it down the street the other day. は、see+人+doing 「人が〜しているところを見る」の構文。
walk は自動詞の「歩く」という意味でよく使われますが、この場合は it (自転車)が目的語に来ている他動詞で「歩かせる」と言う意味になることから、「(自転車)を押して歩く」というニュアンスになります。
自転車に乗っている、自転車をこいでいる、のではなく、横に立って歩きながら自転車を動かしている、ということですね。
ちなみに、walk+人だと、「人を歩いて送る、案内する」、walk+犬だと、「犬を散歩させる」という意味になります。
それらもすべて、いちいち目的語とセットで日本語訳を覚えるような話ではなく、自動詞で「歩く」、他動詞で「歩かせる」になるから、自転車、人、犬を歩かせる、というイメージから、それぞれ「自転車を押す、人を送る、犬を散歩させる」という日本語が自然に連想される、というだけのことですね。
逆に日本語の「自転車を押して歩く」という言葉が先にイメージされてしまうと、英訳する際に、押すという動詞が必要なのかな?と思ってしまいそうですが、それを他動詞 walk で「自転車を歩かせる」と表現するという発想があることに気づくことが、語学習得には必要なのだと思います。

次にジョーイも、目撃談を語っています。
I saw her this morning, walkin' it by the park. は、さっきのモニカの発言と形が似ていますが、厳密に言うと微妙に違いますね。
ジョーイの場合は、「俺は今朝、フィービーを見た」と先に言っておいて、後から、分詞構文を使って、「公園のそばを自転車を押して歩いてるのを」と付け加える形になっています。
モニカと同じ構文にすると、I saw her walkin' it by the park this morning. になるわけですが、それだとセリフとして単調ですし、ジョーイのような言い方をした方が、「あぁ、俺も今朝見たよ、公園のそばを押して歩いてたな」みたいになって、話し言葉っぽい感じ、頭にその様子を思い浮かべながら話している感じが出て、より生き生きしたニュアンスが出ますよね。

それまでニコニコと嬉しそうに聞いていたロスですが、モニカもジョーイも、walk it (= the bike) という言葉を使ったので、「ちょっと待って、二人が目撃した二度とも、両方とも、フィービーは自転車を(乗らずに)押して歩いてたのか?」と問い返すことになります。

その後、フレンズたちは外のフィービーのところに行って、「フィービーって自転車の乗り方知ってるよねぇ? フィービーが乗ってるとこ、見たいなぁ」と言うのですが、乗ってみせたフィービーは案の定(笑)、自転車に乗れずにすぐにコケてしまうことになり、それが CMブレイク前のオチになります。
我々英語学習者が英語のリスニングとして聞いている場合に、walk it という表現を聞いて、「フィービーは自転車を押して歩いてる? 自転車に乗ってない?」ということがわかるかどうか、が笑えるかどうかの大きなポイントになるわけです。
walk のように中1で習うような簡単な単語も、あなどることなかれ、ですよ、皆さん^^


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posted by Rach at 13:12| Comment(4) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月11日

なら、覚えてただろうに フレンズ7-9その2

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モニカは、感謝祭からクリスマスまでのホリデーシーズンのこの時期に、隣人さんに配るための holiday candy を作っているところ。
ドアに下げたバスケットにキャンディー(candy)を入れておいて、近所の人と知り合いになりたいの、とモニカは説明しています。(candy の具体的な内容については、解説中で触れます)
その後、バスケットに入れておいたキャンディーがなくなっているのを見て、「ご近所さんが食べてくれた!」と大喜びのモニカ。その後のシーン。
[Scene: Monica, Chandler, and Phoebe's, the middle of the night, there is someone knocking on the door and Monica and Chandler get up to answer it.]
モニカ、チャンドラー、フィービーの家。夜中にドアをノックする人がいるので、モニカとチャンドラーはそれに応対するために起きる。
モニカ: (turning a light on) Who is that?! ([電気をつけて] あれは誰?)
チャンドラー: Don't worry, I'm brave! I am brave! I-- I am brave! (They get to the door and Monica goes to open it.) No-no-no-no!! (He stops her.) (Through the door.) Can you tell me who is there, please? (心配しないで。俺は勇敢だから! 俺は勇敢だ! 俺は勇敢なんだ! [二人はドアのところに行き、モニカがドアを開けようとする] だめだめだめ! [チャンドラーはモニカを止める] [ドア越しに] そこにいるのはどちら様か教えてもらえますか?)
ノックしている人(The Knocker): My name's Gary, I live upstairs. (俺の名前はゲイリー。上の階に住んでる。)
(Monica opens the door.)
モニカはドアを開ける。
ゲイリー: Hi! (やあ。)
モニカ: Hi. Do you know what time it is? (どうも。今何時かわかってる?)
ゲイリー: It's candy time! My roommate says that they taste like little drops of heaven. (キャンディー・タイムだよ! 俺のルームメイトが言ってるんだ、そのキャンディーは天国の小さなしずく(ドロップ)みたいな味だって。)
モニカ: Oh, please! (To Chandler) Did you hear that? "Little drops of heaven." (もう、やめてよ! [チャンドラーに] 今の聞いた? 「小さな天国のしずく」だって。)
チャンドラー: (laughs) 4:00 A.M. ([笑って] 午前4時だぞ。)
ゲイリー: So, can I get some candy? (それで、キャンディーもらえる?)
チャンドラー: I am sorry, but some of us have to get up early and go to work! (Monica looks at him) (To Monica) He does not know that I am not "some of us." (悪いけど、俺たちの中には、早起きして仕事に行かなきゃいけないやつもいるんだよ! [モニカはチャンドラーを見る] [モニカに] 俺が「俺たちの中の誰か」じゃないって、彼(ゲイリー)は知らないんだから。)
モニカ: Umm, listen I am sorry, but I'll put some out first thing in the morning. (ねぇ、聞いて。ごめんなさい、でも明日の朝一番に、キャンディーを出しとくわ。)
ゲイリー: Well okay, I'll swing by later. You live in this building? (そっか、オッケー。後で立ち寄るわ。君、このビルに住んでるの?)
モニカ: Um-hmm. (まあね。)
ゲイリー: (looking at Monica.) Mm! Seems like I would've remembered you! ([モニカを見て] ンー! (もしそうなら)覚えてただろうに、って感じだな[実際には見覚えなかったけど]。)
チャンドラー: Mm! Night Gar! (Monica closes the door.) (ンー! おやすみ、ゲイリーくん。[モニカはドアを閉める])

今回のエピソードに頻出の candy という単語ですが、日本語の「キャンディー」から想像されるような「アメ」だけを指す単語ではありません。
研究社 新英和中辞典では、
candy 【名】【U】 [種類・個々には 【C】] 《米》 キャンディー、砂糖菓子 (《英》 sweets) 《ドロップ・キャラメル・トフィー・チョコレートの類》

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
candy : [countable, uncountable] a sweet food made of sugar or chocolate, or a piece of this
例) a piece of candy, chocolate candies

つまり、「砂糖やチョコレートでできた甘い食べ物、またはこの一片」。

実際、このエピソードの中でモニカが作っているものを見ると、アメというよりは、やはりチョコレートっぽいもののように見えます。
なので、大阪のおばちゃんのカバンの中には必ず入っていると言われる(笑)あの「アメちゃん」ではなく、チョコレートをイメージしてセリフを聞いていただけると良いでしょう。

夜の寝ている時間だというのに、ドアを、コココンコン!という感じでしつこくノックする音が聞こえるので、チャンドラーとモニカが起きてきます。
「あれは誰?」というモニカにチャンドラーは男らしいところを見せようと、「心配しないで。俺は勇敢なんだ!」と何度も言いながら、ドアの前に立ちます。

ですが、モニカがドアを開けようとするとそれを制して、"Can you tell me who is there, please?" と尋ねるのに笑ってしまいますね。
このセリフを直訳すると、「そこにいるのは誰か、どうか私に教えてもらえますか?」という感覚。
Could you..., please? 「…していただけますか?」ほど丁寧ではないにしても、can を使った疑問文の形で、相手に「名前を言うことが可能かどうか問うている」という形式ですから、「教えてもらうことはできる? (良かったら)教えてくれる?」というニュアンスになるわけですね。
「俺は男で勇敢なんだから、俺に任せろ!」とばかりにドアのところまで来たのに、いざ、その時になると、「あのー、そこにいる人、名前を教えてもらえるかな?」と弱気になってしまっているのが、チャンドラーらしいところだと言えるでしょう。

ゲイリーという知らない男性が夜に訪ねてきたと知り、モニカは「あなた、今何時かわかってるの?」と怒った様子で聞いています。
ゲイリーは悪びれた様子もなく、「今、何時って、今はキャンディー・タイムさ。俺のルームメイトが、そのキャンディーは、little drops of heaven みたいな味だって言ってる」と説明します。
その言葉を聞いて、モニカは嬉しそうな顔で、Oh, please! と言っていますね。
これは、「もう、お願いだから(そんなお世辞はよしてよ)」という感じの照れたニュアンス。
drop は「しずく(滴)」「一滴、少量、微量」「しずく状のもの(あめ玉、ドロップ)」などを指しますね。
今回、モニカは、チョコレート(キャンディー)のようなものを、1粒ずつ作って、それをカゴに入れているわけですが、その数粒のキャンディーのことを、「小さな、天国のしずく・一粒・ドロップ」みたいに表現したわけです。
天国で味わうような、究極の味、みたいに表現されたので、褒められるのにとにかく弱いモニカは、「もう、そんなこと言ってくれちゃって〜」みたいに喜んでいるわけですね。
喜ぶモニカを見ながら、チャンドラーは乾いた笑い声をあげて、「午前4時だぞ」と言っています。
いくらキャンディーを褒められたって、こんな非常識な時間に来られちゃ困るだろ、ということですね。

キャンディーもらえるかな?とゲイリーに言われたチャンドラーは、「申し訳ないんだけど、俺たちの中の何人かは朝早く起きて、会社に行かなくちゃいけないんだよ」と言っています。
それを聞いたモニカは、「え? それってあなたのこと? あなたは別に早起きして会社に行ったりしないじゃない」みたいな顔で見ていますね。
これでも一応(笑)、大きなビルに会社が入っている、多国籍企業に勤務しているはずのチャンドラーですが、確かにそんなに朝早くから出勤しているというイメージはありません。
あなた、自分が「朝早い勤勉ビジネスマン」みたいに言うつもり?というような顔をされたので、その後、チャンドラーは、He does not know that I am not "some of us." と言っています。
これは、「俺が(今言った)”俺たちのうちの何人か”じゃない、ってことを、彼(ゲイリー)は知らない」ということ。
初対面の彼は、俺の仕事ぶりを知らないんだから、今の発言が俺自身のことを言ってるかどうかなんてわからないじゃん、だから、適当に言っても問題ないんだよ、さも自分のことのように言ってもバレないんだよ、みたいなことですね。

モニカは、今の時間にはキャンディーがないことを詫びて、明日、キャンディーを(いくつか)出しておくからと言っています。
first thing in the morning は「朝の最初のこと」ですから、日本語の「朝いち」のこと。
英語でもやはり、「朝の一番目のこと」みたいに言うのは同じなのですね。

swing by は「立ち寄る」。swing は「スイング」というカタカナからもわかる通り、「揺れる、揺れ動く」「行き来する、行ったり来たりする」という意味があります。
swing by の by は、stop by などと同じ感覚ですね。

モニカの顔をじっと見ていたゲイリーは、「君はこのビルに住んでるの?」と聞いています。
こんな時間に部屋にいるのですから、当然、このビルの住人に決まっているわけですが、その質問から、ゲイリーはこれまでモニカのことを知らなかった、同じビルのご近所さんだとは知らなかったことがわかります。

Seems like I would've remembered you! について。
seems like は「…のように見える、思える」。
I would've remembered you つまり、would have remembered you は、「would+have+完了形」の形で、「(もしそうなら)…しただろう」というような感覚。
これは、「もし君がこのビルの住人だったら、君のことを知ってただろうにな」というニュアンスで、それはつまり、「同じビルの住人だから、君のことを知っててもおかしくないのに、実際には今まで君のことを全然知らなかったわ」と言っていることになるでしょう。

助動詞に have+過去分詞(p.p. = past perfect)がつく形は、他にも、should've p.p. や、could've p.p. などがありますね。
should've p.p. だと「…すべきだったのに(実際には…しなかった)」、could've p.p. だと「…できたのに(実際には…しなかった)」のような「過去に実現しなかったこと」を表すことになります。
should や could が使われたものよりも、would のニュアンスを掴むのは難しくなってしまうのですが、この流れに沿うと、would've p.p. は「…しただろうに(実際には…しなかった)」と言っていることになると言えますね。
つまり、I would've remembered you. は、(I'm afraid) I didn't remember you. 「(悪いけど)君のことを全然覚えていなかった(今、初めて知った)」と言っていることになるでしょう。

午前4時にキャンディーをくれよ、とやって来ておいて、あげく、「ふーん、君、ここに住んでるんだー。君のこと、知っててもおかしくなかったのにね。どういうわけか君のこと、全く知らなかったわ。全く見覚えなかったわ」みたいに言っている、という大変失礼な発言をしていることになります。
それでチャンドラーは、ムッとした様子で、オウム返しのように、同じ Mm! という言葉を真似しながら、Night Gar! と挨拶をしています。
Gar は Gary (ゲイリー)という名前を、短くニックネーム風に呼んでいる感覚になるでしょう。
「おやすみ」は普通、Good night. ですが、親しい間柄だと、Night. だけで済ませる場合も多いですね。「おはよう」を、Mornin'! と言うのと似た感覚です。
チャンドラーにとっては、このゲイリーという男性は、全くの初対面で、本来であれば、こんな気安い挨拶をする間柄ではありませんが、相手のゲイリーがあまりにも礼儀知らずの無礼者なので、目には目を、という感じで、「んじゃな、早く寝ろよ、お前」みたいなぞんざいな挨拶を返した感覚になるでしょう。
日本語であんまり知らない人に、「お前、何やってんだよ」みたいに言われた場合に、「そういうお前もな」のように、同じレベルの言葉で言い返すことがありますが、今回のやり取りもそれと似た感じがするように思いました。


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2013年01月09日

パパがお古の自転車をくれた フレンズ7-9その1

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シーズン7 第9話
The One With All the Candy (フィービー 夢の自転車)
原題は「キャンディばっかりの話」


フレンズたちは、ロスの息子のベンが公園で自転車の練習をしているのを微笑ましく見ています。
モニカが「私の初めての自転車」のことを語った後、
フィービー: I never had a bike of my own. (私は自分自身の自転車を持ったことなかったの。)
ロス: (shocked) What?! ([ショックを受けて] 何だって?)
フィービー: Well, we didn't have a lot of money. But the girl across the street had the best bike! It was pink and it had rainbow-colored tassels hanging off the handle grips, and-and-and a bell and this big, white wicker basket with those plastic daisies stuck on. (私たち(の家族)は、お金があんまりなかったから。でも、通りの向こうの女の子が、最高の自転車を持ってたの! ピンクで、虹色の房がハンドルの握りの部分から垂れ下がってるの。それで、それで、ベルと、大きくて白い籐(とう)のカゴ、プラスチックのデイジー(ヒナギク)が(カゴに)つけてあるのよ。)
チャンドラー: That sounds like my first bike. (They all turn and look at him.) My dad gave me his old one. (それって俺の最初の自転車みたいだな。[みんなは振り返ってチャンドラーを見る] 俺のパパが自分のお古をくれたんだよ。)
ロス: Ohh. (おぉ。)
モニカ: Did the girl ever let you ride it? (その女の子はフィービーに、その自転車を乗らせてあげた?)
フィービー: No! But she gave me the box that it came in. It had a picture of the bike on the front. (They're all speechless) So I would sit on it and my stepdad would drag me around the backyard. (いいえ! でも(買った時に)その自転車が入ってた箱を私にくれたわ。前に自転車の絵があるの。[みんなは言葉をなくしてしまう] だから私はその箱の上に座って、私の継父が(箱に乗っている)私を、裏庭中、引っ張ってくれたものだったわ。)
ロス: That is so unfair! (そんなのすっごく不公平だよ!)
フィービー: Not really, I got to drag him around too! (They all nod, "Oh.") (そうでもないのよ、私も継父を引っ張って回ることになったから! [全員、おぉ、とうなづく])

今回は自転車の話です。
セリフに何度も登場する、bike が「自転車」ですね。
日本語で「バイク」と言うと、「オートバイ」がまずは頭に浮かんでしまいますが、「自転車」の意味を表すのに、英語では bicycle の短縮形の bike がよく使われます。
of my own は「自分自身の」なので、a bike of my own は「自分自身の自転車」。
「私、自分の自転車って持ったことがなかったの」と言うので、ロスはショックを受けたように、何だって?と言っています。

フィービーは、自分の家はお金持ちじゃなかったから…みたいに理由を説明していますね。
「でも、通りの向かいの女の子が、最高の自転車を持ってたの!」と言って、その子の自転車がどんなに素敵かを描写しています。
It was pink... 以下がその自転車の描写ですが、ものを描写する際、ノンネイティブではなかなかこんな風に表現することが難しいと思うので、いろいろと参考にしたいところですね。

まずは、It was pink 「ピンクだったの」と色を説明しておいて、it had... 「その自転車には…がついてるの」と説明を続けています。
rainbow-colored は文字通り「虹色の」。「虹の色のついた、虹の色で彩色された」というニュアンスから、colored という過去分詞形が使われていますね。
tassel は「房(ふさ)、飾り房」。handle grip は文字通り「ハンドルのグリップ、握り部分」」なので、it had 以下を直訳すると、「自転車は、ハンドルグリップから垂れ下がった虹色の房がついている」ということになります。
日本語では、房という言葉を言う前に「ハンドルグリップから垂れ下がった、虹色の」という修飾語を乗っける形になりますが、英語の場合は、色などの簡単な形容詞は前に置き、その物体の状態を表すような修飾語は、後置修飾として後ろに付け加えることが多いですね。
今回の場合も、「自転車には、虹色の房がある」と先に言っておいて、その房の説明として、「垂れ下がっている、ハンドルグリップから」のように後置修飾の形を取っています。
こういう「後から説明を付け足す感覚」に馴染んでおくことが、スピーキング力の上達にも繋がりますよね。

その後、and a bell and (this big white) wicker basket と言っています。
虹色の房がついてて、の後に、ベルと籐(とう)カゴのことも言っているのですね。
バスケットについては、大きくて白い wicker 「籐(とう)の、枝編み細工の」という形容詞で説明した後、with... stuck on を使って、「…が上にくっついてる、くっついた状態である」とも言っています。
何がついているかと言うと、プラスチックのデイジー(ヒナギクの花)で、この場合も上の房の説明と同じように、大きさや色は最初に言っておいて、その後、「こういうものが上にくっついてるの」という説明を付け足している感覚になります。

その説明を聞いたチャンドラーは、「それって、俺の最初の自転車みたいだな」と言っています。
sound like は「〜のように聞こえる、思われる」ということで、フィービーの説明を聞いていると、それって俺の最初の自転車みたいに思えるよ、と言っていることになります。
フィービーが説明した自転車は、「虹色の房、お花のついた白いバスケット」という、何ともファンシーでガーリーな自転車が想像されるので、「チャンドラーはそんな女の子っぽい自転車に乗ってたのか?!」みたいに、みんなが一斉にチャンドラーの方を見ていますね。
それに対してチャンドラーは、さらに自虐的なことを言っています。
My dad gave me his old one. は「俺のパパは、彼の古い自転車を俺にくれた」。
つまりその女の子っぽい自転車は、パパのお古だった、ということがここでわかるわけです。
「チャンドラーは女の子用の自転車を買ってもらったのかよっ!」とまずはツッコミが入りそうなところを、「…って、それは元々はパパのものだったのかよっ!」というダブルでツッコミを入れたくなるジョークになっているところがポイントなわけですね。
チャンドラーのパパはゲイである、というネタがフレンズの随所に出てきますが、これもそのお約束のジョークの一環だということです。

let you ride it は「あなた(フィービー)にその自転車に乗ることを許す、乗らせてあげる」」という感覚。
自転車がなかったフィービーのために、その子は自分の自転車を貸してくれた?ということですね。
フィービーは一言、No! と言うことで、その自転車に乗らせてもらうことはできなかった、と言った後、その子は箱をくれた、と言っています。
she gave me the box that it came in は「自転車がその中に入ってやって来た、その箱を彼女は私にくれた」と言っている感覚。
つまりは「自転車が入っていた箱」ということですが、それを英語では、the box that it came in と表現しているわけですね。
The bike came in the box. 「その自転車は、その箱に入った状態で(その子の家に)やって来た」の the box を前に出した形になります。
箱の説明として、「前にその自転車の絵がある」とも言っていますね。

「その可愛い自転車には乗せてもらえなかったけど、それが描いてある箱をもらったのよ」と説明しているフィービーがあまりにも不憫だ…というように、フレンズたちは絶句してしまっています。その絶句の様子が、ト書きの speechless ですね。「言葉にできない、言葉にならない」という感覚です。

次に、So I would ... and my stepdad would ... のように、would を使って、当時の様子を語っています。
こういう場合の would は、過去の習慣などを回想する would ですね。「(よく)…したものだった」と訳すと良いでしょう。
小さな私はその箱の上に座って、stepdad 「継父」、(自分の実の父ではない、母と再婚した父)が、私を裏庭中ぐるぐると引っ張り回してくれたものよ、と説明していますね。
貧乏で自転車が買ってもらえなかったから、箱をもらって自転車代わりに乗ってた、というだけでもかなり切ないのですが、それを引っ張ってくれてたのが実父ではなくて継父、というのがまた、フィービーの悲しい幼少期を語るエピソードによく登場する事柄なので、フレンズたちはますます「フィービー、大変だったね…」みたいに同情することになるわけです。

切ない話を聞かされたロスは思わず、That is so unfair! 「そんなのすっごく不公平だよ!」と叫んでいます。ものすごくアンフェアだ!ということですね。
それを聞いたフィービーは、Not really. 「そんなにすごくアンフェアってことでもないのよ」みたいに軽く否定しています。
I got to drag him around too! は、「私も彼を drag around することになった」ということ。
継父が私を箱に乗せて、裏庭を引っ張って回ってた、と言ったけど、私も継父を箱に乗せて、引っ張って回ってあげることになったから、おあいこで別にアンフェアじゃない、みたいに言っていることになります。

つまりフィービーは、ロスの「そんなの不公平だ」発言を、「義理のお父さんは、重い箱を引っ張り回さないといけなかったなんて大変だったよな、フィービーは乗っかって喜んでるだけだから楽だったろうけどさ」みたいに言ったと勘違いしたわけですね。
引っ張る人、乗ってる人、という連想から不公平だと言われたのだと思って、「そんな不公平ってことでもないのよ。私が引っ張る側に回ることもあったから」と平然とした顔で言っているわけです。

みんなもその話を聞いて、一応「なるほどね」みたいにうなづいていますが、実際のところは「不公平って言ったのは、そういうことじゃないんだけど…でも、フィービーが不幸だってことをことさら強調しなくてもいいか、そっちだと勘違いしてるなら、そうしとこっか」みたいにうなづいていることになるでしょうね。


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posted by Rach at 15:33| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月07日

こんなことしてもクビにしないで フレンズ7-8その6

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バルコニーで、職場でのアシスタントであるタグと話していたレイチェルは、成り行きから、タグのことが好きだと告白してしまいます。
その時、道路に置いてあるタグの車が盗まれようとしているのがバルコニーから見えて、タグは慌てて強盗を捕まえに行ったため、タグからの返事が聞けないままでいました。その後のシーン。
[Rachel and Tag go into the hall.]
レイチェルとタグは廊下に行く。
レイチェル: Look, um, I think we should talk about what happened on the terrace. (ねぇ、テラス(バルコニー)で起こったことについて、私たちは話すべきだと思うの。)
タグ: Okay. (ええ。)
レイチェル: Ah, I-I never should've said what I said. It-y'know what? It just doesn't matter how I feel. I mean we work together, so nothing could really ever happen between us, and what I would love is just to go to work on Monday, and-and never talk about this again, okay? Big day, Monday. Lots to do. So we okay? (あー、私が(あの時あそこで)言ったことを私は言うべきじゃなかったのに。私の気持ちなんか関係ないの。つまり、私たちは一緒に働いてるし、だから、私たちの間には何も起こらないのよ。そして私が望むことは、ただ月曜日に仕事に行って、このことを二度と話さない、ってこと、いい? 月曜日は重要な日よ。するべきことがたくさんある。だから、私たち、大丈夫よね?[これで問題ないわよね?])
タグ: Um, I'm not. (あー、僕は大丈夫じゃありません。)
レイチェル: Oh, god, I know it, that I freaked you out. (まぁ、なんてこと。やっぱり、私はあなたをパニクらせちゃったのね。)
タグ: No, you didn't. The only thing that freaked me out was you saying that nothing could ever happen between us. (いえ、そうじゃありません。僕をパニクらせたのはこのことだけです。僕たちの間に何も起こらないって、あなたが言ったこと。)
レイチェル: Really? (ほんとに?)
タグ: Yeah. So please don't fire me for doing this. (He kisses her) (ええ。だから、こういうことしても、僕を首にしないで下さいね。[タグはレイチェルにキスをする])
レイチェル: Okay, well, that's one less thing we have to do on Monday. (いいわ、それじゃあ、今ので、私たちが月曜日にしなければならないことが1つ減ったわね。)

廊下に出たレイチェルは、自分のアシスタント、タグに対して、「バルコニーで起こったことについて話すべきだと思う」と言っています。
タグのことを好きだと告白することになってしまい、その後、車の盗難騒ぎで話が尻切れトンボになってたけど…という感じですね。

I never should've said what I said. は直訳通り、「私が言ったことを、私は決して言うべきじゃなかったのに」という感覚。
shouldn't have said で「(あの時)言うべきではなかったのに(言ってしまった)」という後悔のニュアンスが出ますね。
その shouldn't have が、強い否定語の never を使って、never should've の形になっているわけです。

It just doesn't matter how I feel. は「私がどう感じるかは重要ではない」。
私の気持ちなんかどうだっていいのよ、大事なことじゃないのよ、ということですね。
その後、I mean 「つまり、こういうことよ」と言って、「私たちは一緒に働いているから、私たちの間に何も起こりえない」とも言っています。

what I would love is just to... は、「私が望むことは、ただ…することだけ」という感覚。
would love は、want の丁寧な形です。
私はただ、月曜日に出社して、この「バルコニーでの告白の件」については二度と話さない、っていうのを望んでるの、ということですね。

big day は「重要な日」という感覚でしょう。週始めの月曜日はするべき仕事がたんとあるんだから、忙しくなるわよ、という感じです。
So we okay? は、So are we okay? で、「そんなわけだから、私たち、オッケーよね、何も問題ないわよね?」と確認していることになります。

レイチェルは「この件はここで話すのを最後にして、もう会社では二度と話題に出さないように忘れちゃいましょう。月曜日からはいつも通り仕事を頑張るわよ!」と上司っぽくいうことで、この気まずさから解放されようとしたわけですが、タグの返事は意外にも、I'm not. つまり、I'm not okay. 「僕はオッケーじゃありません」でした。

「あのバルコニーの件は、なかったということで…」と済まそうとしたレイチェルは、そのタグの返事を聞いて慌てています。
I know it, that I freaked you out. は「私はそのことをわかってる、私があなたをパニクらせちゃった、ってことを」みたいな感覚ですね。
I know it 「それを知ってる、わかってる、やっぱりね」みたいに先に言っておいて、it が何であるかを、その後に that 節を続けることで詳しく説明していることになります。

タグの返事の No, you didn't. は、No, you didn't freak me out. 「いいえ、あなた(レイチェル)が僕をパニクらせたんじゃありません」。
The only thing that freaked me out was you saying that... を直訳すると、「僕をパニクらせた唯一のことは、あなたが…と言ったことだけだった」。
僕がパニクったのは、僕が大丈夫じゃないと思うのは、あなたがあんなことを言ったからですよ、ということですね。
「私たちの間には何も起こらないわ」と言ったレイチェルの発言が、僕はオッケーじゃないんです、と言っていることになります。
その発言はつまり、「僕たちの間に何も起こらないっていうのはいやだ。何か起こって欲しい」と言っていることになるので、レイチェルは追い風になったことを察して(笑)、Really? と問うことで、さらにその先を聞きたそうな顔をしていますね。

タグはその後、「こんなことをしても僕を首にしないで下さい」と言いながら、レイチェルにキスをしています。
同じ職場だから何も起こりっこない、と言ったレイチェルに対して、社内的には問題かも知れないけど、僕の気持ちはこうですよ、と態度で示した感じですね。
そんなセリフを言われてキスされたら、女子としてはときめかないはずはないだろう的な(笑)何ともロマンティックなキスですが、うっとりしたような顔のレイチェルは、照れ隠しのように、一言セリフを言っています。
that's one less thing we have to do on Monday. を無理やり直訳すると、「今のが、私たちが月曜日にしなければならない、一つのより少ないこと」みたいになるでしょうか?
それだとかなり意味不明になってしまいますが、要は「今ので、月曜日にやるべきことが1つ減ったわね」みたいに言っていることになるのでしょうね。

less の反対語の more に置き換えれば、one more thing we have to do on Monday となり、「月曜日にやらなければならない、もう一つのこと」となってイメージがわきやすいでしょう。
やらなければならないことがもう一つ追加になったのではなくて、「一つ減った」と言っているのが、one less thing なのだと思います。
タグが「こんなことしても首にしないで」のように、仕事に絡めての発言をしたので、レイチェルもそれを受ける形で、「今、こんなに大きな仕事をしちゃったから、月曜日の仕事が1つ減ったわね」と言ってみせたわけでしょう。
フレンズのメンバーの一人が、好きな人と両想いになった、というシーンですが、そういう場合でも、ちょっと照れ隠しのようなセリフが入るところが、フレンズらしくて微笑ましいなと思いました。


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posted by Rach at 16:07| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月04日

何か起こってるってわかってたでしょ? フレンズ7-8その5

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友人から犬を預かっているフィービーは、チャンドラーとモニカの家にある自分の部屋でしばらくその犬(名前はクランカーズ)を飼っていたのですが、チャンドラーが犬嫌いのため、クランカーズをロスの家に置いておくことにします。
[Scene: Ross' apartment, Monica and Phoebe sitting on the floor next to Klunkers basket.]
ロスのアパートメント、モニカとフィービーがクランカーズのバスケットの隣で床に座っている。
モニカ: Okay, Phoebe. We should probably go back now. (いいわ、フィービー。多分もう私たちは戻らなくちゃ。)
フィービー: (doing Klunkers) Please, don't leave me. I'll be lonely. ([クランカーズの真似をして] お願い、行かないで。私、寂しく[ひとりに]なっちゃうわ。)
モニカ: Stop it. Stop! Okay, let's go. We can be strong. (やめてよ。やめて! いいわ、行きましょう。私たちは強くなれるわ[強くならなくちゃ]。)
フィービー: Yeah, okay. (そうね、わかったわ。)
[They both get up and head for the door. Klunkers whines a little]
二人とも立ち上がり、ドアの方に向かう。クランカーズは少しクンクン鳴く。
モニカ: Oh, my god! Did you hear that? She said "Monica!" (She goes back to Clunkers again) Oooh, I can't leave her! (なんてこと! 今の聞いた? クランカーズは「モニカ」って言ったのよ! [モニカはクランカーズのところに再び戻る] あぁ、彼女を置いていけないわ!)
フィービー: You know if you want, we could sneak the dog back in and Chandler wouldn't even know. (ほら、もしあなたが望むなら、その犬をこっそり(モニカの部屋の)中に戻すことができるわ。そしてチャンドラーは知ることすらないだろうと思う。)
モニカ: That's not gonna work. (そんなの、うまくいかないわ。)
フィービー: I've had that dog there for three days, and Chandler had no idea. He's not so smart. (私はあそこに[モニカの部屋に]3日間、あの犬を置いていたのよ。でチャンドラーは全く知らなかった。彼はそんなに賢くないのよ。)
モニカ: Hey! I didn't know either. (ちょっと! 私も知らなかったのよ。)
フィービー: Yeah, but you kinda knew that something was going on, didn't you? (そうね、でもモニカは何となく知ってたでしょ、何かが起こっているってこと。違う?)
モニカ: Yeah, I knew. (そうね、知ってたわ。)

もう戻らなくちゃというモニカに、フィービーは、Please, don't leave me. と言っています。
ト書きの doing Klunkers は、「クランカーズの真似をする」という意味。
直訳すると、「クランカーズをする」みたいなことですから、声まねやしぐさをまねる、という意味になるのですね。
他動詞 leave は「(人・もの)を置いていく、置き去りにする」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
leave : LET SOMETHING STAY WHEN YOU GO
to let something or someone stay where they are when you go away

つまり、「自分が立ち去る時に、何かや誰かを自分がいる場所にとどまらせておくこと」。

ですから、Don't leave me. は「私を残していかないで。置いてかないで」という感覚。
B'z の曲のタイトルにもありますね ^^

クランカーズのまねをして、「ねぇ、置いてかないでよー。寂しくなっちゃうよー」と言うフィービーですが、モニカは何とかその場を去ろうとします。
ト書きの whine は人間の場合だと「すすり泣く、めそめそする、泣き言を言う」で、犬の場合は「クンクン鳴く」ですね。
実際、このシーンでも、クランカーズの「くううん」というような寂しげな声が聞こえます。

その声を聞いたモニカは、「今の聞いた? 彼女(犬のクランカーズ)が「モニカ」って言ったわ!」と興奮気味に叫んでいます。
どう聞いても、「モニカ」には聞こえないのですが(笑)、「今、モニカって呼んだわ!」と言うことで、「私を慕ってくれるこの子を置いていけない、置いていけるわけがない」と、自分がクランカーズのところに戻るのを正当化している感覚になるでしょう。

「クランカーズを置いていけない、ここに残していけない」と言うモニカに、フィービーはある提案をしています。
if you want は「もしあなたが望むなら」。
sneak は「こそこそと入る・出る」ですから、sneak the dog back in は、「その犬をこっそり、back in する」というような感覚。
back は元の場所であるモニカの家に戻す、in はそのモニカの家の中に入れる、というニュアンスですね。
Chandler wouldn't even know は「(そのようにこっそり犬を戻した場合)チャンドラーはそのことに気づきさえもしないだろう」ということ。

That's not gonna work. の work は「うまくいく」という感覚ですから、「そんなのうまくいかないわ、うまくいきっこないわ」と言っていることになります。

I've had that dog there for three days, and Chandler had no idea. は、「3日間、そこ(チャンドラーの家)にその犬を置いていたけど、チャンドラーはそのことを全く知らなかった」。
He's not so smart. の not so は「それほど…ではない」という感覚。
He's not smart. なら「彼は賢くない」ですが、今回のセリフは、「彼はそんなに・それほど賢くない」と言っているニュアンスになります。
フィービーは自分の頭を指さしながら、「彼はここ(頭)がそんなに賢くないのよ」と言っているので、明らかにチャンドラーに対する悪口なのですが、それを聞いたモニカは、強い調子で Hey! と言っています。
自分の婚約者を「そんなに賢くない」と言われたことを怒っているのかと思いきや、その後のセリフを聞くと、モニカが怒ったのは別のことであることがわかりますね。

I didn't know either. は「私も(チャンドラーと同様に、家に犬がいたことを)知らなかった」。
「犬を3日間置いてても気付かなかったんだから、チャンドラーは賢くないのよ」と言ったことに対して、「私も気付かなかったのよ。フィービーは私もバカだって言いたいの?」という感じで怒っているのですね。

怒っているモニカに、フィービーは平然とした顔で、「ええ、でも、モニカは気付いたりしてたでしょ、(具体的にはっきりとはわからないまでも)何かが起こっている、って。そうじゃない[違う]?」みたいに言っています。
you knew, didn't you? という付加疑問は、「あなたは知っていた、そうじゃない?」というニュアンスで、「もちろん知ってたわよね、知ってたはずよね?」と相手に念押しする感覚。
「モニカはチャンドラーと違って、何らかの異変に気づいていたはずよ」と言われたので、モニカは「ええ、(もちろん)私は知ってたわ、気づいてたわ」みたいに返事しています。
モニカもチャンドラーと同様に、犬がいることなど全く知らなかったのですが(笑)、負けず嫌いでおだてに弱いというモニカの性格をよーく知っているフィービーに、うまく乗せられた感じですね。
「モニカなら知ってたでしょ?」と言われた場合に、「ううん、ほんとに私も全然知らなかったの」などと奥ゆかしいことを言えるモニカではないので(笑)、「ええ、フィービーが言ったように、もちろん私は知ってたわよ」と得意げに返事することになるわけです。
人に褒められたり、おだてられたりした場合に、I know! 「知ってる! そうでしょ!」と叫ぶのが、モニカの決め台詞となっていますが、今回はその過去形バージョンの I knew. になっているのも、お約束的で楽しいなと思いました。


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posted by Rach at 15:13| Comment(3) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月02日

私が一番したくないことは フレンズ7-8その4

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あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!


レイチェルのアシスタント、タグは、少し前に彼女と別れたと言ってヘコみ中。
寂しく一人バルコニーにいるタグを、レイチェルは明るく優しく励まします。
タグへの想いを隠して、上司っぽくハグしてあげたレイチェルですが、ハグし合っている二人を見てジョーイが誤解し、"All right, he likes you back!" 「よし、タグもレイチェルを好きなんだね![二人は相思相愛なんだね!]」と言ってしまったことで、レイチェルとタグの間には妙な空気が流れてしまいます。
その場しのぎの言い訳を必死に行なうレイチェルですが、タグはそんな言い訳に納得しません。
タグ: Wait-wait a minute, that doesn't make any sense. (待って、ちょっと待ってよ。そんなの意味をなさないよ。)
レイチェル: No? (He shakes his head) All right, here's the truth um, Joey said what he said, because um, I'm attracted to you. (意味をなさない? [タグは首を振る] わかった、これが真実よ。ジョーイは確かにそう言ったのよ[ジョーイが言ったのは言葉通りの意味よ]。だって、私はあなたに惹かれてるんだもの。)
タグ: Wow. (He starts to walk towards the railing.) (わぉ。[タグは手すりに向かって歩き出す])
レイチェル: Yeah, I admit it. I have a crush on you, and uh, and, and I know that's crazy because we work together, and-and nothing could ever happen, and the last thing I want to do is-is to freak you out or make you feel uncomfortable. Which is why it would be really great if you said something right about now. (そうよ、それを認めるわ。私はあなたのことが好きで、それがクレイジーだってわかってる。だって、私たちは一緒に働いていて、何も起こることがないもの。私が一番したくないことはあなたをビビらせちゃうこと、またはあなたの気分を不愉快にすることよ。だから、もしあなたが今何かの言葉を言ってくれたらいいなと思うの。)

まずはジョーイが言った、He likes you back! について。
like someone back というのは、無理やり直訳すると、「人を好きになり返す」というような感じになるでしょうか。
この back は副詞の「返して、返報に」というニュアンスですね。
Twitter でフォロー返ししてもらった時などのお礼の言葉として、Thank you for following me back. 「フォロー返ししてくれてありがとう」というのがありますが、これも、「フォローを返す、フォローし返す」というニュアンスですよね。
ジョーイが言っているのは、「レイチェルの一方的な片思いだと思ってたけど、タグもレイチェルに対して(同じように)好きという気持ちを返してくれたんだ」ということになるでしょう。
一方通行だった like の気持ち(→)が、彼からも like の気持ちが返ってきた・戻ってきた(←)という風に、双方向性になった感覚と言えるでしょう。

レイチェルはそのジョーイの言葉が恋愛のことを言っているのではないかのように、いろいろと下手な言い訳をするのですが、怪しいと感じてしまったタグは、そんな言い訳を信じようとはしません。
make sense はフレンズによく出てきますが、「意味をなす、道理にかなう」。
ですから、タグはレイチェルがいろいろ説明しても、「そんな説明、意味をなさないよ、全然理由になってないよ」と言っているわけです。

ついにレイチェルは、真実を話すことに決めます。
here's the truth は「これが真実よ」という感覚で、今から本当のことを言うわね、という前振りのフレーズ。
Joey said what he said, because um, I'm attracted to you. について。
先に後半部分の、attract は「(人)を(魅力などで)引きつける、魅惑・魅了する」という意味。
研究社 新英和中辞典では、類語 charm との比較で以下のように説明してあります。
類語 attract は磁性のような力で相手を引きつける、charm は魔法のような力で相手をうっとりさせる

ですから、be attracted to... は「(主語)が…にひきつけられる、…の魅力にひかれる」という意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
be attracted to somebody : to feel that you like someone and want to have a romantic or sexual relationship with them
例) She was obviously attracted to him from the start.

つまり、「人が誰かを好きになり、その人とロマンティックな、または性的な関係を持ちたいと感じること」。
例文は、「彼女は明らかに最初から彼にひかれていた」。

研究社 新英和中辞典の説明にあるように「磁性のような力で相手を引きつける」わけですから、「引かれる」という漢字が適切なのかもしれませんが、恋愛がらみの表現であることを出そうとすると、同じ「ひかれる」と読む漢字でも、「惹かれる」や「魅かれる」などを使った方が、雰囲気が出るかもしれません。

つまり、Joey said what he said, because... の文は、「ジョーイはジョーイが言ったことを言った、なぜなら私はあなたに惹かれてるから」ということになりますね。
「ジョーイが言ったことを言った」というのは当たり前の話ですが、恐らくこれは、ジョーイの he likes you back! を無理やり別の意味の言葉であるかのように思わせようとしたことについて、「ジョーイはあなたが聞いた通りの言葉を言ったのよ、彼は確かに、he likes you back と言ったのよ」と、ジョーイの発言をレイチェルが認めた言葉になるのだろうと思います。
その部分を入れて訳すと、「ジョーイは確かに he likes you back と言ったわ。なぜ彼がそう言ったかというと、私があなた(タグ)に惹かれてるからよ」となるでしょう。
「タグ likes レイチェル back」のような言葉を使ったということは、それが成立するためには、そもそも「レイチェル likes タグ」ということが前提となるわけですが、「実際、私(レイチェル)はタグに惹かれてるから、ジョーイはそんなことを言ったのよ」と正直に話していることになるわけですね。

「あなたに惹かれてる」と告白されたタグは、Wow. と言って次の言葉が出ないでいます。
告白してしまったレイチェルは、もう自分の気持ちを隠そうとはせず、正直なところを述べています。
have a crush on は「〜に惚れている、首ったけである」。
レイチェルは上司らしく、「確かに私はあなたを好きだって認めるわ。でもそんなのクレイジーだってわかってるの。私たちは一緒に働いているんだし、何も起こりっこないんだし」と言います。
続けて、and the last thing I want to do is to do... という構文を使っていますね。
この構文を直訳すると、「私がしたい最後のことは…することである」になります。
「したい最後のこと」というのは、「一番・最もしたくないこと」ということで、そうすることだけは絶対に避けたい、と言っているニュアンスになります。
何を避けたいと言っているかと言うと、あなたをパニクらせる(freak out)こと、あなたを uncomfortable (不愉快な、居心地悪く)にすること、ですね。

Which is why は、That's why 「それが…の理由である、そんなわけで…だ、だから…だ」の that を、which にして、前の文章を受けた形。
「あなたをパニクらせたり、居心地悪くさせたくない、だから、あなたが今すぐ何か言ってくれたらすごくありがたいんだけど」と言っているわけです。

思いがけず告白してしまって、タグが困っているのがよくわかる、私だって上司と部下なんだからこんなこと不適切だってわかってる、何より避けたいのは、あなたを困らせることだから、あなたが返答に困って絶句しているのを見ているのがつらい。お願いだから何か喋ってくれると嬉しいんだけど…という気持ちですね。


(ちょっとだけ紅白がらみの話)
年末の記事で、紅白の話などをいくつか書いたので、そのフォロー的なことをちょこっとだけ書かせて下さい(…といいつつ、ちょこっとじゃ済まなかった、ってのが私っぽくて泣ける)。
別にこれから毎回こういう脱線話がある、というわけではないのでご安心を。

ももクロの怪盗少女、「6人バージョン」で嬉しかったなぁ。私がいつも台所で聞いてるのも、娘(小3)がカーステ(iPod を繋げてます)で選ぶのも、あかりんが入っている6人バージョンの方なんですよねぇ。カーステではいつも娘と一緒に歌って、♪狙った獲物は 逃がさない♪ とか ♪狙い撃ち☆♪とか真似してます。
気合入りまくりのステージで、いつも通り「全力」で歌い踊っている5人を見て、これくらいの娘がいてもおかしくないアラフォー(→私だ)も頑張ろう!と思いました。

「サラバ〜怪盗少女」のメドレーだったので、年末の記事、フレンズ7-8その3 で私が希望したような、マーティさん、水木さん、立木さんの出演はなかったのですが、
「Z伝説」のナレーション風に、立木文彦さん(碇ゲンドウ)に曲紹介して欲しいのになぁ。
と私が書いた、まさにその12月30日の夜に放送された「イッテQ! 生放送4時間SP」に、「イッテQ! のナレーター」として、立木さんがテレビ出演されてたのを見てびっくり! イッテQ! に限らず、バラエティ番組のナレーションで立木さんの声をよく聞きます。頑張ってね、碇司令! サービスサービスぅ♪

びっくりなシンクロと言えば、12月21日の記事、ベッド&ブレクファスト フレンズ7-7その6 で、
B & B と言うと、「もみじまんじゅう〜!」の島田洋七・洋八さんの漫才コンビを思い出すのは私だけ…ではないと思いますが(笑)
とか書いたのですが、4日後の12月25日に放送された「ものまねグランプリ!」で、中川家が決勝で B & B のものまねをして、「もみじ饅頭〜!」って言ってるのを見て、ひっくり返ってしまいました。何てタイムリーな記事だったんだと(笑)。

年末に車を運転中、息子(中1)のリクエストにお応えして、金爆(ゴールデンボンバー)の「女々しくて」を聴いていたのですが、急に雨が激しくなってきて、ワイパーの速度を3番目くらいの目盛に合わせたら、ワイパーがちょうどあの手振り運動(?)みたいにリズムがばっちり合ってしまって、そのあまりのハマり具合に、後ろに乗っていた子供たちがオオウケ。おかげさまで楽しい年末でございました。

プリプリについては、もうドンピシャ世代なので、再結成はすごく嬉しかったですね。入社1年目に大阪城ホールのコンサートに同期の女の子と行きましたし、入社2、3年目の人事部の忘年会ではお立ち台みたいな高い舞台に立って「Diamonds」を歌いましたし(あ、カラオケではもっぱら「19 GROWING UP」を歌っておりましたが…笑)。
平均年齢47歳、とのこと。私も数年後、あんなパワフルな47歳になれるように頑張るぞっ!

そしてですねぇ、年末の紅白では、審査員に菅野よう子さんが来られていたのに感動! 「菅野よう子さん、キター!!」と大騒ぎしておりました。
もう、大大大好きなんですよね、菅野よう子さんの曲。「菅野さんに曲作っていただいてCD出せたら次の日死んでもいい」くらい好き(意味不明なたとえ…っていうか、夢にしても贅沢すぎるだろ、っていう)。
2009年11月26日投稿の過去記事、フレンズ4-12その5 で、セリフに Space cowboy という言葉が出てきたので、
余談ですが、私はスペースカウボーイと言うと、私の大好きなアニメ「カウボーイビバップ」(菅野よう子さんの音楽が超かっこいい!)の各エピソードの終わりに、See you Space Cowboy... というテロップがよく出ていたので、そっちを思い出してしまうのですが…。
という感じで、菅野さんのお名前を出させていただいています。
私は毎年紅白ネタを書いてるわけじゃなく、たまたま今回だけそれについて書いたそのタイミングで、菅野さんが審査員だった!というのが、何かすごく嬉しくてですね、で、正月早々こんなことを書いているわけです。
もう、「マクロスプラス」の時から好きなんですよぉ〜。「カウボーイビバップ」「ブレンパワード」「∀ガンダム」「創聖のアクエリオン」「マクロスF」「アクエリオンEVOL」、、、と好きな音楽、好きな曲がいっぱいあるんですが、「菅野さんの曲でマイブームの曲」というのが常に存在します。「もうこれが史上最高に好きだぁ〜、もうこれ以上好きな曲はいくら何でも出ないでしょ!」とか思っても、次から次へと「一番好きな曲」が塗り替えられちゃうんですよねぇ〜。「After, in the dark」「Tank!」「愛の輪郭」「限りなき旅路」「創聖のアクエリオン」(♪一万年と二千年前から愛してる♪)「ライオン」「ユニバーサル・バニー」…と来て(もちろん他にもいっぱいありますが割愛)、今は「アクエリオンEVOL」の「君の神話〜アクエリオン第二章」が一番好きです。♪全力で未完成 君のとなりで♪ もう、iPod がすり減るほど(?)聞きましたよ。

ということで、私にとっては、2012年を締めくくる思い出深い紅白となりました。
「君の神話」の歌詞にもあり、ももクロのイメージとも重なる「全力」という言葉を胸に、2013年もブログを頑張って行こうと思います。

ブログを続けて7年半、ファイナルも見えないこともない、という気分の中、「大いなるマンネリ」がウリ(笑)のこのブログを「なんとなく惰性」で続けてしまっているのではないか、と自省することが時にあります。
そういう部分を打破するためにはどうすればいいか? その答えが「全力」なのかな、と思うのですね。
まずは毎回の投稿記事に全力投球する、いただいたコメントへのお返事を全力で書く、というような。
今回のこの記事で、投稿件数 1812件目となるわけですが、全力で書いた記事の積み重ねでないと、その数字すら意味がなくなるのだろうと。
全力で頑張る、それでもまだまだ未完成…読んで下さる皆様の存在があって初めて完成するブログです。
読んで下さる方がいないと、この量を書けませんでしたし、ここまで続けられませんでした。
皆様、本当にありがとうございました。

今年も全力で頑張ります。
これからもどうかよろしくお願いいたします!


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posted by Rach at 13:50| Comment(4) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする