2016年07月21日

ファイナルにもやはり登場のあの人 フレンズ10-15その4

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郊外の家を買うことに決めたチャンドラーとモニカでしたが、購入予定の隣の家も売りに出ていると知り、買った後で後悔しないで済むよう、隣の家も見学することにします。
[Scene: house next to the one the Bings are moving into. Chandler and Monica knock, a lady opens the door.]
ビング夫妻が引っ越す予定の家の隣の家。チャンドラーとモニカがノックすると、ある女性がドアを開ける。
モニカ: Hi. We're buying the house next door, and we were wondering if we could just take a look around. (はーい。私たちは隣の家を買う予定で、ちょっと(この家の中を)見せてもらえないかなぁと思ってたんですが。)
女性: Oh, sure. I'm showing it to someone else right now, but please, look around. (あぁ、もちろん。たった今、別の人に家を見せているところなの。でも、どうか、見て下さいな。)
モニカ: Thanks. (ありがと。)
チャンドラー: I feel like we're cheating on our house. And if we're gonna cheat, shouldn't it be with like a hot, younger house, that does stuff that our house won't do? (俺たちの家に隠れて浮気しているような気がするよ。それでもし俺たちが浮気するのなら、セクシーでもっと若いような家とすべきじゃない? 俺たちの家がしてくれないようなことをするような家とさ。)
モニカ: Ours is so much better! This living room is smaller, the dining room looks like a cave! What a hole! (私たちの家の方がずっといいわ! この居間は(うちのより)小さいし、ダイニングは洞穴(ほらあな)みたい! なんて、ひどい住まいなの!)
女性: So, what do you think? (それで、どう思われますか?)
モニカ: Love it! (大好きです[最高です]!)
女性: Well, we already have one offer on it. I think the lady upstairs is going to make another one. (それで、この家にはすでに1件申し込みがあります。上の階にいるその女性も、申し込んでくれると思います。)
モニカ: They could be our neighbors. What are they like? (その人たちが私たちのご近所さんになる可能性があるのね。その人たち、どんな感じですか?)
女性: Oh, the woman upstairs is very nice. She and her husband have two kids. He's on Wall Street, and she's a-- (あぁ、上の階にいる女性はすごく素敵ですよ。彼女とご主人には二人の子供がいます。彼はウォール・ストリートに勤めてて、彼女は…)
ジャニス: Oh...my...God! (オー、マイ、ゴッド!)
(Chandler and Monica are speechless).
チャンドラーとモニカは言葉を失う。
チャンドラー: (to Monica): Sure. ([モニカに] もちろん(そうだよね)。)

We're buying the house next door の the house next door は「隣の家」ということ。
next door を直訳すると、「隣のドア」ということで名詞のように見えますが、the house next door の next door は副詞で「隣に(ある)」という意味になります。
副詞なので、the house next door のような語順になっているわけですね。
名詞の前に付く形の形容詞にする場合は、our next-door neighbors 「隣の人、隣家の人」のように、next-door とハイフンがつくことになります。
副詞の next door については、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) で、以下のように説明されています。
next door : [adverb] : in the house, room etc. next to yours or someone's else's.
例1) The boy next door cuts our grass for us.
例2) The Garcias bought the house next door to my mother's.

つまり、「自分、また他の別の人の隣の家や部屋の中」。例文1は、「隣の家の少年は私たちのために草を刈ってくれた」。例文2は、「ガルシア一家は、私の母の隣りの家を買った」。

the boy next door というと、アリー my Love (Ally McBeal)の挿入歌の Neighborhood という曲を思い出します。
Here's a photo I've been looking for
It's a picture of the boy next door
という歌詞で、アリーの幼なじみであるビリーをイメージする歌として、劇中で流れていました。
この曲のおかげで、the boy next door という語順にはなじみがあるため、the house next door という表現も私にはしっくりきます。

we were wondering if we could... は「私たちが〜できるかどうかなぁ、って思っていたんですが」という感覚で、過去進行形を使い、「〜できたりするかなぁ、って思っていた」と表現することで、遠慮がちに自分の希望を述べることができます。

女性が、「たった今、この家を他の人に見せているところだけど、どうかご覧になって」と言うので、二人はこの家を見ることになります。
cheat は「だます」という意味で、cheat on の形を取ると、「(配偶者などに隠れて)浮気をする」という意味になります。
ですからチャンドラーは、「買う家を決めたつもりなのに、その隣家をこうして見学に来ている」ことを、「自分が決めた家に隠れて、別の家と浮気してるみたいな気分だ」と言っているわけですね。
そのように「他の家に浮気している」みたいに言った後、その浮気ネタでさらにジョークを言っています。
And if we're gonna cheat, shouldn't it be with... は、「もし俺たちが浮気することになるのなら、その浮気は…との浮気であるべきじゃないか?」というところですね。
「どうせ浮気するのなら、こういう相手と浮気すべき」と言っているわけで、その相手の内容として、「例えば、セクシーでもっと若い家、俺たちの家がしないようなことをする家」と表現しています。
浮気に例えた流れで、浮気相手はどうせなら「若くてピチピチしてセクシーで、今の恋人がしてくれないような(エッチな)ことをしてくれる人」がいいんじゃないかな? と言ってみせたわけですね。
家の話なのに、まるで「人間との浮気」みたいに、理想の浮気相手を語っている面白さになります。

隣の家を見学しながら、モニカは「私たちの家の方がずーっといいわ!」と言います。
そして、「こっちのリビングの方が小さいし、ダイニングは洞穴(ほらあな)・洞窟(どうくつ)みたいに見える」と言った後、勝ち誇ったように、What a hole! と言います。
hole はご存知「穴」ですから、話の流れ的にも悪口のニュアンスで使っていることはわかりますね。
このニュアンスについては、研究社 新英和中辞典の以下の説明がわかりやすいと思います。
hole
1. (ウサギ・キツネなどの)巣穴
2. 《口語》 (穴のように小さく)むさくるしい家、ひどい住まい

「巣穴」という意味があることから、「まるで巣穴のような、ひどい住まい」という意味になるわけですね。
LAAD では、
hole : UNPLEASANT PLACE (informal) a place for living in, working in etc. that is dirty, small, or in bad condition
例) I have to get out of this hole.

つまり、「不愉快な場所 (インフォーマル) 汚い、小さい、または悪い状況にある、(その中に)住むため、または(その中で)働くための場所」。

そんな風にこの家の悪口を言いまくっている時、この家の案内人である女性がモニカたちに「それで(この家を)どう思います?」と尋ねます。
腕組みしてそう尋ねた様子からも、モニカが言っていた悪口が彼女に聞こえていただろうことがわかりますね。
悪口を聞かれて、しまった、と思ったらしいモニカは、Love it! を「ラーヴ」を強調して言い、横にいるチャンドラーは、両手を寄せてサムアップしています。
Love it! は、We love it! ということですが、わかり切った主語である we を省略して、この文章の一番のポイントとなる動詞の love を強調したセリフとなります。

女性は、「この家にはすでに1件の申し込みがあります。上の階にいる女性ももう一つの(新たな)申し込みをすると思います」と言います。
申し込みしそうな女性が今、上の階で見学中ということなので、モニカは「その人たちは私たちのご近所さんになる可能性があるわ。その人たちってどんな感じ?」と尋ねます。
What are they like? のような「be動詞+like」は、「〜のようである」ということですから、その人たちの人柄や雰囲気などを尋ねる感覚になります。
be動詞の部分を look にした形の、look like なら「見た目はどんな感じですか?」を尋ねる質問になりますね。

He's on Wall Street. は「(上の階で見学中の女性の)ご主人は、ウォールストリート(ウォール街)にいる」ということで、Wall Street は、ニューヨーク証券取引所(New York Stock Exchange, NYSE)がある、ニューヨークの金融街ですから、「金融関係の仕事をしている、証券マンである」と言っていることになります。
女性がそんな説明をしている時、背後から声が聞こえるのですが、「オ」という声が聞こえた瞬間に、その人物が誰だかわかってしまいますね^^

待ってました! という感じのジャニス登場で、観客からも歓声が上がっています。
あまりのことにショックで言葉もないチャンドラーとモニカの様子は、ト書きの speechless という表現がぴったりですね。

しばらーく言葉が出てこなかった二人ですが、かなりの間(ま)の後、チャンドラーが静かな口調で Sure. と言うのが面白いです。
Sure. という言葉は「もちろん。そうだよね」という意味で使われる言葉ですが、この部分、DVDの日本語字幕では「来たか」と訳されていて、そういうニュアンスが当たっているな、と思いました。
この日本語は「やっぱり来たか」というところでしょう。
「この家を買おうとしている別の女性がいるんです」みたいな話の流れで、ここで誰かが登場するとしたら、それはやっぱり、くされ縁であちこちで遭遇してしまうジャニスその人なんだよね、みたいに、あきらめの気持ちを込めて、「やっぱりジャニスだったか」と述べた感覚が、驚きもせず淡々と述べた Sure. に込められていると言える気がします。

ちなみに、ジャニスは、レギュラーのフレンズ6人に対して、準レギュラーと言えるキャラクターですが、フレンズ6人以外で、全てのシーズンに出演したことがあるのは、ジャニス、ガンター、ゲラー夫妻(ロスとモニカの両親)の4人だけとなっています。
Wikipedia 英語版 : List of Friends characters ; Recurring guest stars に、何度も登場するゲストキャラの一覧表があって、そのキャラがどのシーズンに登場したかが、一見してわかるようになっています。
それを見ても、全シーズンに出演しているのはその4人だけであること、中でもガンターの出演150回が断トツに多いこともよくわかりますね(ガンターはセリフがなくても、セントラルパークの背景の中によく映り込んでいますからw)
次いで、ジャック・ゲラーの20回、ジュディ・ゲラーとジャニスが並んで19回となります。

長くなってしまいますが、「ファイナルシーズン、ジャニス登場記念!」といたしまして、過去のジャニスの出演エピソードについて、以下に簡単に説明しておきますね。

1-5: チャンドラーはジャニスと別れようとするが、なかなかうまく行かない。フィービーの助けで無事別れられる。
1-10: チャンドラーは大晦日に一人でいることができなくて、パーティーにジャニスを呼んでしまう。
1-14: ジョーイがセッティングしたダブルデートに来た相手がジャニスだった。
2-3: ヘッケルさんが孤独に死んだことにショックを受け、チャンドラーは元カノのジャニスに電話してしまう。現れたジャニスは他の男性との間の子供を妊娠中だった。
2-24 から 3-8: チャンドラーがある女性とインターネットで惹かれ合う。実際にその女性と会う約束をしたら現れたのはジャニスだった。現在の夫と離婚協議中のジャニスと、チャンドラーはラブラブになるが、3-8 でジャニスが夫と復縁を考えていると知って、チャンドラーは身を引く。
4-15: ジャニスと偶然再会してしまったチャンドラーは、イエメンに転勤すると嘘をつく。
5-12: 元妻のエミリーが再婚すると知ってショックのロスは、ジャニスと関係を持ってしまう。
6-17: チャンドラーとモニカは、バレンタインに手作りのものを交換する約束をするが、チャンドラーはすっかり忘れていて、見つけたカセットテープをプレゼントとして渡すが、それは昔、ジャニスがチャンドラーのために作ったテープだった。(ジャニスは声のみの出演。それでもインパクト大でした^^ )
7-7: モニカはジャニスと偶然出会い、チャンドラーと結婚することをしゃべってしまう。
8-23 から 8-24: レイチェルが分娩室にいる時に、入ってきた妊婦がジャニスだった。
9-21: チャンドラーとモニカが不妊検査を受けに行った病院に、ジャニスも来ていた。
10-15: 今回のエピソード。チャンドラーとモニカが買う予定の隣りの家をジャニスが購入予定。

これを見るとわかるように、「思いがけないところでばったり出会ってしまう」というパターンが多いですね。
今回のような、「ちょっと登場をもったいつけたように、誰かが前振りでその人物のことを説明してからの〜」という流れは、ジャニス登場の典型的なパターンだと言えるでしょう。
ファイナルシーズンでもそろそろ出てくるはず、というファンの期待を裏切らなかったことで、観客も大喜び。うっとうしいんだけど憎めない、愛すべきキャラクターですね。


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posted by Rach at 16:56| Comment(10) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月19日

ボールを落とす=へまをする フレンズ10-15その3

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新聞の訃報欄で、ジョーイのエージェントのエステルが死んだことを知った、フィービー、チャンドラー、モニカたちですが、今、周りでいろんなことが起こっていて動揺しているジョーイにこれ以上のショックを与えまいと、ジョーイにはエステルが亡くなったことをしばらく黙っていることに決めました。
そのことを知らないジョーイが、セントラルパークに入ってきて、「俺にピッタリの役があったのに、エステルがその話を持ってこなかった」と愚痴ります。
何か理由があるのか聞きたいと言って、ジョーイがエステルに電話しようとするので、フィービーは「電話するのはちょっと待って」と言い残し、セントラルパークの外に出ます。
(Phoebe is outside, taking her cell phone out of her bag and making a call. Joey is inside, and his mobile phone starts ringing).
フィービーは外にいる、バッグから携帯を取り出して、電話をかける。ジョーイは中にいて、彼の携帯が鳴り始める。
ジョーイ: Hello? (もしもし?)
フィービー (doing Estelle): Joey, it's Estelle. ([エステルの真似をしながら] ジョーイ、エステルよ。)
ジョーイ: I was just gonna call you! That's weird. (ちょうど電話しようとしてたところなんだ!それって妙だよね。)
フィービー・エステル(Phoebe-Estelle、エステルの真似をしているフィービー): It's a little coincidental, but believable. (Joey nods in agreement) Listen, I'm sure you're wondering why I didn't get you an audition for that TV movie. (ちょっとした偶然の一致だけど、信じられないことじゃないわ。[ジョーイは同意してうなずく] ねぇ、例のテレビ映画のオーディションを私があなたに用意しなかったのはなぜかって、思ってるでしょう。)
ジョーイ: Yeah, actually I am! (あぁ、実はどうしてかな、って思ってるよ。)
フィービー・エステル: I guess I dropped the ball there. Whoopsie! (思うに、私はその件で、へましちゃったのよねぇ。おっととと!)
ジョーイ: That's it? You know, it seems like all you do lately is drop the ball. (それだけ? ほら、最近のあんたのやることは全部、へまばかりな気がするよ。)
フィービー・エステル: Don't take that tone with me. Who you think you are? Alan Lemon, the first black man to fly solo across the Atlantic? (私にそんな口調で話さないでよ[私にそんな口きかないでよ]。自分を誰[何様]だと思ってんの? アラン・レモン、大西洋を単独横断飛行した最初の黒人だとでも思ってんの?)
ジョーイ: No, no, look, all I'm saying is you're my agent, okay? And you're not getting me into any auditions and I'm tired of it. (いや、いや、ねぇ、俺が言ってるのは、あんたは俺のエージェントなんだ、ってことだ。そしてあんたは俺にどんなオーディションも用意しないから、俺はもううんざりなんだよ。)
フィービー・エステル: What are you saying? (何言ってるの?[何が言いたいの?])
ジョーイ: I'm saying that... (pause) This isn't working for me anymore, okay, Estelle? You're fired. Goodbye. (he hangs up the phone). (俺が言ってるのは… [間があって] もうこんなのは俺のためになってないよ、エステル。あんたはクビだ。さよなら。[ジョーイは電話を切る])
フィービー: Man, tough week for Estelle! (まぁ、エステルにとっては辛い週ね!)

ジョーイが自分からエステルに電話しようとするので、フィービーはエステルのふりをしてジョーイに電話をかけます。
ト書きに、doing Estelle とあるように、エステルの真似をしながら、開口一番、Joey, it's Estelle. と言っていますが、これが特徴的なエステルの喋り方によく似ているので、思わず笑ってしまいました^^

「ちょうど電話しようと思ってたところなのに、そっちから電話がかかってくるなんて妙だなぁ」みたいに言われたフィービーは、エステルの真似をしながら、「何となくエステルならそう返すかも」的なセリフを言っているのも面白いです。
エステルは、ちょっと常識とは感覚のズレた人で、話し相手を唖然とさせるところがあるのですが、It's a little coincidental, but believable. を直訳すると、「ちょっと偶然の一致だけど、信じられる」になりますね。
「かけようと思っていた相手からかかってくるなんて、何て偶然!って感じはするけど、信じられないことではない、ありえないことではない」と言っていることになります。
「かけようと思っていたまさにその時にかかってきた」なんて、まさにジョーイの言う通り、weird な話ですが、「偶然だな、とは思うけど、信じられないレベルの話じゃない」みたいに言いくるめられてしまった感じで、ジョーイもその説明に納得した様子でうなずいています。

I'm sure 以下のセリフは、「そのテレビ映画へのオーディションを、私があなたに get しなかっのはなぜかなぁ? ってあなたは今、間違いなく思ってるところよね」というところ。
「get+人+もの・こと」は「人に〜をあげる、用意する」という感覚なので、ここでは「エージェントとして俳優のあなたにオーディションを用意しなかった、オーディションの連絡をしなかった、オーディションを受けさせなかった」と言っていることになります。

Yeah, actually I am! は、actually I am wondering why... ということで、エステルが you're wondering why と現在進行形を使ったことを受けて、「あなたが今言った通り、俺は実際、まさに今、そんな風に思ってるところだよ」と返したことになります。

I guess I dropped the ball there. を直訳すると、「思うに、私はそこでボールを落とした」。
drop the ball は「へまをする、大失敗する」。
「ボールを落とす」という言葉がそういうイメージに繋がるのは、理解しやすいですよね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
drop the ball : to not do a job that you are expected to do, especially because you make mistakes
例) Investigators dropped the ball in the murder investigation.

つまり、「することを期待された仕事をしないこと、特に間違えるなどの理由で」。例文は、「捜査当局は、殺人捜査でへまをした」。

there は離れた場所を指す言葉ですから、ここでは「ジョーイにオーディションを紹介するしないの件」という少し前の出来事を there で表現していることになるでしょう。
「私、その件で、へましちゃったみたいね」と言った後、「ウプシー」みたいな言葉を付け足しています。
DVD英語字幕ではこの部分は表記されていませんが、ネットスクリプトでは、Whoopsie! と書かれています。
音やその文字から想像できる通り、Whoops! / Oops! 「ウープス! おっとー! しまった!」の変形バージョンですね。
一般的な Whoops! ではなく、ちょっと語尾を変な風に言ってみせることで、エステルの独特のしゃべり方っぽい雰囲気を出しているのでしょう。

もっともな理由を言ってくれるのかと思ったら、「へましちゃったみたいなのよ。おっとー!」としか言わなかったので、ジョーイは「それだけ?」と言った後、it seems like all you do lately is drop the ball. と言っています。
直訳すると、「あなたが最近することのすべては、へまをすることである、みたいに見える」というところで、「あなたは最近、へましてばっかりみたいに見えますよ」ということですね。

Don't take that tone with me. の tone は「口調、語気、口のききかた」なので、「私にそんな口のきき方をするな」ということ。
かなりの年長でもあり、仕事を紹介するエージェントでもある私に、「あんたは最近、へまばっかじゃないすか」みたいな、ものの言い方するんじゃないわよ、と注意した感じですね。
その次の、Who you think you are? は、「あなたは自分を誰だと思ってるの?」で、これは言葉や態度が偉そうな相手に対して、「あんた、自分を何様だと思ってんの?」と言う時の決まり文句となります。
そのフレーズで終わる場合もありますし、続いて「自分が〜であるみたいなつもりでいるの?」と、人の形容や固有名詞を出したりする場合もありますが、今回はそれが、Alan Lemon という固有名詞になっています。
Alan Lemon と出てきて、「誰それ?」となった後、同格で、「(それは)〜の人である」のように説明が続くのですが、それが「大西洋を単独横断飛行した最初の黒人男性」であるところが、笑いのポイントですね。
過去記事、スヌーピーが言わない限り大丈夫 フレンズ10-15その2 で、エステルのことを別の訃報記事と間違えて、「エステルって、大西洋を単独横断飛行した最初の黒人男性だったのねぇ」と、フィービーがトンチンカンなことを言うセリフがあったのですが、忘れた頃にそのネタを持ち出してくる、「そう言えばそんな話、このエピソードで出て来てたよな」と笑えるジョークなわけですね。
新聞の訃報欄を見て最初に言及されたシーンでは、その黒人男性の名前は語られませんでしたが、今回のシーンではまずその名前を先に出し、観客に「それって誰だろう?」と思わせた上で、「それってあの新聞に載っていた単独横断飛行の男性」だったとわかるオチで笑える仕組みとなっているということです。

ジョーイは、何でその人物の名前が出て来たのか全くわからなかったでしょうが、そこはさらっと流して、「俺が言ってるのは、あんたは俺のエージェントなんだ、ってことだ」と言い、「エージェントなのに、俺をどこかのオーディションに入れてくれることもしないから、俺はもうそのことにうんざりなんだ」と言います。
get me into any auditions は「俺をどれかのオーディションの中に入れる」という感覚ですから、オーディションを受けるようにセッティングするようなニュアンスになるでしょう。
「何を言ってるの? あなたは何が言いたいの?」のように言われたジョーイは、「俺が言ってるのはこういうことだ…」のように少し間を置いた後、this isn't working for me anymore と続けます。
work for は「〜の役に立つ、〜に有効である」ということで、this isn't working for me anymore は、「こんなこと(あなたが俺のエージェントをやっていること)は、俺にはもはや役に立っていない、有効に機能していない」と言っていることになります。
「オーディションも用意してくれないようなエージェントなら、何も俺の役に立ってくれてない」というところですね。
「役に立ってない」とまで言ってしまったジョーイは、その勢いで、You're fired. 「あんたはクビだ」と言い、冷たく Goodbye. と言い放ち、電話を切ります。

エステルのふりをして電話を聞いていたフィービーは、Man, tough week for Estelle! と言っています。
tough は「辛い(つらい)」なので、「なんてこと、(今週は)エステルにとって辛い週ね!」と言ったことになります。
解雇されたと言っても、当のエステルは亡くなってしまっていて、フィービー演じる、にせエステルを解雇しただけではありますが、「少し前にエステルが亡くなり、今はこうしてジョーイに解雇されてしまった」ことを、「エステルにとっては、踏んだり蹴ったりの週ね」みたいに言ったわけですね。


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posted by Rach at 14:29| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月14日

スヌーピーが言わない限り大丈夫 フレンズ10-15その2

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セントラルパーク。フィービー、チャンドラー、モニカがいる。
フィービーは新聞を読んでいて、
フィービー: Hey, isn't Joey's agent Estelle Leonard? (ねぇ、ジョーイのエージェントって、エステル・レナードじゃなかった?)
チャンドラー: Yeah. (ああ。)
フィービー: She died. (彼女、死んだわ。)
チャンドラー: You're kidding! (冗談だろ。)
モニカ: That's terrible! (それって大変!)
フィービー: Yeah, last Saturday. Wow! She was the first black man to fly solo across the Atlantic. (Chandler and Monica look puzzled) Oh, wait a minute, I read the wrong one. (えぇ、先週の土曜日にね。まぁ! 彼女は大西洋単独横断飛行した最初の黒人男性だったのね。[チャンドラーとモニカは困惑した顔をする] あぁ、ちょっと待って。私、違うのを読んでた。)
チャンドラー: Oh, yeah? (あぁ、そうなの?)
フィービー: Yeah, she was just an agent. (えぇ、エステルはただのエージェントだったわ。)
モニカ: Joey's gonna be so upset. (ジョーイはすごく動揺するでしょうね。)
チャンドラー: I know. He always wanted to be the first black man to cross the Atlantic. (そうだね。ジョーイは、大西洋を横断する最初の黒人男性にいつもなりたがってたもんな。)
フィービー: Well, we cannot tell Joey about this. He's already flipping out about everything that's changing. This will push him over the edge. (私たち、ジョーイにこのことを言っちゃいけないわ。ジョーイはすでに、変化しているあらゆることに動揺してるもの。このことで、彼が(限界を越えて)おかしくなっちゃうわ。)
モニカ: Seriously, you don't think we should tell him? (真面目な話、彼に言っちゃいけないって思う?)
フィービー: Well, not for a little while. Let's just give him a few days to get used to everything else. (えぇ、ちょっとしばらくの間はね。他のいろんなことに慣れるために、彼には数日(の期間を)与えてあげましょうよ。)
モニカ: What if he reads it in the paper? (もし、新聞のその記事をジョーイが読んだらどうなるの?)
チャンドラー: Unless Snoopy says it to Charlie Brown, I think we're okay. (スヌーピーがチャーリー・ブラウンにそのことを言わない限りは、大丈夫だと思うよ。)

新聞を読んでいたフィービーは、「ジョーイのエージェントって、エステル・レナードじゃなかった?」と尋ねます。
そうだよ、と答えるチャンドラーに、フィービーは、「彼女、死んだわ」と言うので、チャンドラーとモニカは驚きます。
新聞を読んでいてそのことを知ったのは、新聞の訃報欄を見ていたからですね。
フィービーは、その訃報欄の情報として、"She was the first black man to fly solo across the Atlantic." と語るのですが、それを聞いたチャンドラーとモニカは「え?」という顔をしています。
エステルがどんな人か知らない人でも、「彼女は…した最初の黒人”男性”(man)だった」という文章がおかしいことは明白ですよね。
ましてやその人の業績が、「大西洋を単独で横断飛行した(最初の黒人男性)」ですから、エステルとは全く違うことは明らかです。

「違うだろ」という顔をされたので、フィービーは記事を見直し、「待って、私、間違ったもの(彼女のじゃない別の人の訃報欄)を読んでた」と言います。
チャンドラーは、Oh, yeah? 「ああ、そうなの? そうなんだぁ」みたいに返していますが、「違うのを読んでた」ことは内容から明らかなのに、そのことにしばらくしてからしか気づいてないフィービーにあきれている様子が、その口調からは感じられますね。
ですが、「へえ、それ間違ってたんだ〜」と普通に返されたのをそのまま受ける感じで、「そうなの、彼女はただのエージェントだったわ」とフィービーが答えているのも、フィービーっぽいズレ具合で面白いです。

「(そのニュースを聞いたら)ジョーイは動揺するでしょうね」とモニカが言った後のチャンドラーのセリフがまた楽しいです。
チャンドラーのセリフを直訳すると、「ジョーイはいつも大西洋を横断する最初の黒人男性になりたがってたからな」になりますね。
つまり、モニカは「エージェントのエステルが死んだと知ったら、ジョーイは動揺するだろう」と言っているわけですが、チャンドラーはさっきフィービーが間違えた「大西洋を単独横断飛行した最初の黒人男性」ネタを使って、「その人が死んだってニュースを聞いたらジョーイは動揺するだろうね。だってジョーイはそんな人になりたいっていつも言ってたのに、その人に先を越されちゃった(その人がすでにそれをやり遂げていた)ってことをそのニュースで知っちゃうことになるから」みたいに言ったことになります。
「残念っていうのは、エステルのことじゃなくて、そっちかい!」という面白さになるでしょう。
また、そのチャンドラーのセリフの中で、「最初の黒人男性」というフレーズを使っているのが面白いですね。
フィービーが、白人女性であるエステルのことを「〜した最初の黒人男性」だと間違えたという先ほどの話を踏まえて、白人男性であるジョーイのことを、わざと「ジョーイも〜する最初の黒人男性になりたがってた」と表現したことになります。
フィービーのさきほどのトンチンカンな間違いを面白がって、自分も使ってみた感じですね。

フィービーは、「私たちはジョーイにこのこと(エステルが死んだこと)を言っちゃいけないわ」と言い、彼の今の状況と、この先どうなるかについて述べています。
flip out はここでは「正気を失う」という意味。
動詞 flip は「〜をはじく、ほうり上げる、さっと動かす」という意味で、flip a coin 「(表か裏かを決めるために)硬貨をはじき上げる」という意味でよく登場しますね。
フィービーのセリフは、「ジョーイはすでに、変化しているあらゆることについて、正気を失っている」と言っていることになります。
「変化しているあらゆること」というのは、今回のエピソードの最初にジョーイ自身が言っていましたが、「フィービーが結婚して、チャンドラーとモニカが郊外に引っ越すことになって、レイチェルが仕事でパリに行ってしまうかもしれない」という事柄を指します。

This will push him over the edge. を直訳すると、「このこと(エステルが死んだということ)が、彼を端(先端)を越えて押し出す」というところ。
「限界を越えて押し出してしまう」感覚から、push someone over the edge は「人の正気を失わせる、(主語のせいで)人が正気を失ってしまう」という意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、少し違う形の go over the edge が載っていました。
go over the edge : to go crazy or have a nervous breakdown
例) Nick needs to get some help before he goes completely over the edge.

つまり、「おかしくなる(気が狂う)こと、または神経衰弱(ノイローゼ)になること」。例文は、「ニックは完全に正気を失ってしまう前に、何らかの助けを受けることが必要だ」。

モニカが、「ほんとに彼には言うべきじゃない、って思ってる?」と尋ねると、フィービーは「しばらくは言うべきではない」と言って、「他の全てのことに慣れるための数日間を、彼に与えてあげましょうよ」と提案します。
それを聞いたモニカは、「隠すと言っても、新聞に書いてあるんだし、もしジョーイがそれを読んだらどうなるの?」と尋ねるのですが、それに対してのチャンドラーのセリフ Unless Snoopy says it to Charlie Brown, I think we're okay. がまた、面白いですね。
Unless は、これまでのフレンズで何度も出て来たように、「何かの文章を言った後で付け足しのように、Unless SV. という形で終わっている」場合は、「もし S が V するなら話は別だけど」と訳すとしっくりきます。
今回は、Unless SV, S' V'. のような形になっているので、その場合の Unless は「もし〜でなければ、〜しない限りは」と訳せば良いでしょう。
ですから、Unless Snoopy says it to Charlie Brown は「スヌーピーがそれをチャーリー・ブラウンに言わない限りは」ということで、モニカは「ジョーイが新聞を読んじゃうんじゃ、、」と心配してるようだけど、「スヌーピーがそれ(エステルが亡くなったこと)をチャーリー・ブラウンに言わない限りは大丈夫(心配ない)」と言っていることになります。
スヌーピーやチャーリー・ブラウンが出てくる「ピーナッツ」は、「新聞に載っている漫画」として有名ですから、チャンドラーは「ジョーイが新聞を読む場合は、漫画しか読まないから、その漫画の中で、エステルが亡くなった、という話が出ない限りは、ジョーイが訃報欄の記事を読んで知ることはありえない」と言っていることになります。
「彼は訃報欄なんか読まないよ」と言えば済むところを、「スヌーピーがチャーリー・ブラウンに言わない限りは大丈夫(彼がそれを知ることはない)」と表現することで、「彼は漫画しか読まないから問題ないよ」と言っていることになるわけですね。


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posted by Rach at 15:38| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月11日

通勤が超大変なことになる フレンズ10-15その1

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シーズン10 第15話
The One Where Estelle Dies (ジョーイに教えるな!)
原題は「エステルが死ぬ話」


前回のエピソードのラストで、「ルイ・ヴィトンから仕事のオファーがあった!」と喜びの報告をしたレイチェル。
ですが、The job is in Paris. 「パリでの仕事なの」と言うのを聞いて、フレンズたちは驚きと戸惑いを隠せません。その続きのシーン。
レイチェル: Oh, God, please, somebody say something. (ねぇ、お願いよ、誰か何か言ってよ。)
ロス: So if you take this job, you'll be moving to Paris? (それじゃあ、もし君がこの仕事を受けると、君はパリに引っ越すことになるの?)
チャンドラー: Or facing a bitch of a commute. (もしくは、大変な通勤に直面するか、だな。)
レイチェル: I know, it's huge, and it's scary and it's... really far, far away from you guys. But this is such an incredible opportunity for me. And I've already talked to them about our situation with Emma, and they said they'll do whatever we need to make us feel comfortable. (大ごとだし、怖いし、それにあなたたちから本当に本当に離れちゃうってわかってる。でも、これは私にとって、本当に素晴らしいチャンスなのよ。それでエマがいるっていう私たちの状況については、既に彼ら(先方)に話したの。そしたら、私たちが快適でいるのに必要なことは何でもしてくれるって言ってくれたのよ。)
ロス: Okay. (そうか。)
レイチェル: I mean, I'll fly back and forth, they'll fly you out. Anything we want. (例えば、私は飛行機で行き来できるし、あなたを飛行機に乗せてくれる[あなたの飛行機代も持ってくれる]。私たちが望むこと、何でもしてもらえるわ。)
チャンドラー: My boss said I might be getting a new lamp in my cubicle. (Monica looks at him and can't really place what he just said) (俺の上司は、俺のキュービクルの新しいランプ(電灯)を買えるかもしれないって言ったよ。[モニカはチャンドラーを見て、彼がたった今言ったことがよくわからない(という顔をする)])
ロス: All right. We'll work it out. (わかったよ。僕たちで何とか頑張ろう。)
レイチェル: Oh, thank you! Thank you! (あぁ、ありがとう! ありがとう!)
ロス: Yeah, yeah! (they hug) You sure this is what you want? (あぁ、あぁ。[二人はハグする] これが君のやりたいことだ、っていうのは間違いないんだね[確かに、これが君のやりたいことなんだね]。)
レイチェル: I think it is. (Ross looks very sad.) (そうだと思うわ。[ロスは非常に悲しそうな顔をする])

「新しい職場がパリになる」と聞き、フレンズたちは言葉を発することができません。
please, somebody say something. は「お願いだから、誰か何か言って」ということですが、「誰か何か言って」の英語は、日本語の直訳でオッケーなんだな、ということがわかりますね。
「この(パリでの)仕事を受けると、君はパリに引っ越すことになるの?」とロスはレイチェルに尋ねます。
「職場がパリになる」と聞いた場合に想定される当然の質問をしたことになりますが、そんなシリアスな状況の中、「当たり前の質問に対してチャチャを入れる」ことで場の空気を和まそうと思ったのか、チャンドラーは彼らしいジョークを言っています。

Or facing a bitch of a commute. は、Or you'll be facing a bitch of a commute. ということ。
bitch は「あま、尻軽女」のように女性を侮辱する言葉として使われますが、この場合は「とても嫌なこと、大変なこと、難しいこと」という意味で使われています。
Macmillan Dictionary では、
bitch : [singular] (very informal) something difficult or unpleasant
例) These milk cartons are a real bitch to open.

つまり、「(単数形で)(非常にインフォーマル) とても難しい、または不快なこと」。例文は、「このミルクカートンは、本当にとても開けにくい」。

commute は動詞では「通勤する、通学する」という意味で、commuter なら「(定期券利用の)通勤者」になりますね。
今回のセリフでは、a commute と不定冠詞が付いていますので、名詞で「通勤」という意味になります。
動詞 face は、「(問題・困難)に直面する」なので、チャンドラーのセリフは、「ものすごく大変な通勤に直面することになるだろう」→「通勤がめちゃくちゃ大変になるだろう」と言っていることになります。
「もしパリに引っ越すんじゃなかったら、NYからパリまで通うのに(通勤代、かかる時間など含めて)通勤がものすごく大変なことになるよね」と言ってみせたことになるでしょう。
職場がパリ=パリに引っ越す、ということは明らかで、いくらロスがショックを受けているとは言え、「パリに引っ越すの?」と当たり前の質問を口に出したことを少しからかう感じで、チャンドラーはそのセリフを言ったことになるでしょうね。

「パリに引っ越しちゃうの?」とみんなが驚いていることを意識しつつ、「私もわかってるの、(パリに引っ越すってことは)ものすごく大ごとだし、怖いし、それに本当にあなたたちみんなから遠く遠く離れちゃうってことは」と言います。
それを認めた上で、「でもこれは私にとってとても素晴らしいチャンスなのよ」と続けます。
I've already talked to them about の them は、「パリでの仕事をオファーしてきたルイ・ヴィトンの人々」を指す感覚。
our situation with Emma は「エマがいる、という私たちの状況」というところで、「私にはエマという娘がいて、その父親のロスもNYにいる」という状況を先方にちゃんと話したのよ、ということをロスに説明している感覚になるでしょう。
make us feel comfortable は「私たちが快適に感じられるようにする」ということですが、要は「私たちが困らないようにする、私たちが不便や不愉快さを感じないで済むようにする」ということですね。
私たちが嫌な思いをしないで済むように、必要なことは何でもするって言ってくれた、と説明していることになります。
「大ごとなのはわかってるけど、これは私にとってビッグチャンスなの。エマのいる状況を説明したら、何でも協力するって言ってくれたわ」のようにレイチェルが力説するので、ロスは静かに、Okay. と言っています。
ロスは寂しそうな顔をしていますが、怒ったりはせず、妙に落ち着いています。
レイチェルがパリに行ってしまうと聞いて、今のロスの心の中はどんな風になっているんだろう?? とこちらがいろいろ考えてしまいたくなるような「本心を隠した」表情と態度になっている感じですね。

「必要なことは何でもしてくれるって言ってくれた」ことの例として、I mean 「つまり」を使って、レイチェルは具体的に I'll fly back and forth, they'll fly you out. と説明しています。
back and forth は「前後に」「行ったり来たりして、往復して」というニュアンスですから、fly back and forth は「飛行機を使って、パリとNYを往復する・行き来する」。
they'll fly you out. を直訳すると、「ヴィトンの人が、あなた(ロス)を外に出る方向で飛行機で飛ばしてくれる」ということですから、「ロスがNYからパリに行くための飛行機代を、会社が持ってくれる、出してくれる」と言っていることになります。
DVD日本語訳では「あなたがパリに来るとき、旅費出すって」となっていましたが、まさにそういうことですね。
「パリへの飛行機代を会社が出してくれるって」ということを英訳したい場合、「会社が旅費を負担する」的な英語表現を探そうとしてしまいがちですが、fly には「人を飛行機に乗せて運ぶ」という他動詞があるので、「NYから出る方向(out)で、あなたを飛行機に乗せる」と表現すれば、それで事足りるわけですね。

新しい勤務先が、こちらの望むことを何でもしてくれる、という話を聞いて、またチャンドラーは口を挟んでいます。
My boss said I might be getting a new lamp in my cubicle. は、「俺の上司は言った、俺のキュービクルに、俺が新しいランプをゲットするかもしれないって」。
cubicle は「パーティションで区切った個人用オフィス・作業スペース」。
フレンズ1-15 のオープニング直後のシーンで、チャンドラーが入力仕事をしていた場所として、キュービクルが映っていました。
そのエピソードで、チャンドラーは昇進することになり、大きなオフィスを与えてもらえたのですが、それを見学に来たフィービーのセリフが以下のようになっていました。
フィービー: It's so much bigger than the cubicle. This is a cube! (例のキュービクルとか言う小部屋よりもずっと大きいわね。これぞ、キューブだわ!)
その仕事をしていた時は、そんな風に大きな部屋で仕事をしていたチャンドラーでしたが、タルサへの単身赴任に嫌気がさしてその会社をやめてしまいました。
その後、広告代理店のインターンの仕事につき、その後、アシスタントに昇格しましたが、かつての勤務先のような大きな部屋は与えられておらず、仕事部屋はキュービクルなのでしょう。

「レイチェルだけではなく、ロスの飛行機代も持ってくれる」という破格の好待遇の話をレイチェルがした後に、「うちの会社も本人の希望を聞いてくれて、俺の小さな部屋のランプを交換してくれそうなんだ」と、シケた話を持ち出してみた、という自虐的なジョークですね。
レイチェルとロスが、これからの生活に関する真剣な話し合いをしているところに、チャンドラーがそんなどーでもいい話を挟み込んで来たので、彼の妻であるモニカは「は?」というあきれた顔をしています。

レイチェルが必死に訴えるので、内心ものすごく複雑であろうロスも、レイチェルの言い分を理解した様子で、All right. We'll work it out. と言います。
work it out は「うまくやる」というニュアンスなので、「レイチェルがパリに行くことになっても、会社が僕たちのためにいろいろフォローしてくれるらしいのなら、何とか僕たちでうまくやっていこう」と言っていることになるでしょう。
ロスがその話を受け入れてくれたことで、レイチェルは感謝の言葉を述べます。
You sure this is what you want? は「これが君の望むことだってことは間違いないんだね?」というニュアンス。
Is this what you want? 「これは君のやりたいことなんだね?」に、さらに You sure...? をつけることで、「これが君のやりたいことである、という気持ちに間違いはないんだよね? それが君の本当の気持ち・願いなんだよね?」と念押しして尋ねた感覚になります。


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posted by Rach at 13:40| Comment(2) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月08日

今この時が最高級品の出番 フレンズ10-14その6

7月22日(金)開催の 枚方T-SITE でのセミナーについて、コメントやメッセージを下さった皆様、Twitter、Facebook などで、RT、いいね、をして下さった皆様、本当にありがとうございます!
セミナーは、
日時:2016年07月22日(金)19:00-21:00
場所:大阪府枚方市の 枚方T-SITE の 枚方 蔦屋書店 3F ラウンジスペース
となっています。
詳細、お申し込みは、以下の 枚方T-SITE 公式ホームページをご覧下さい。皆様のご参加をお待ちしております♪
HIRAKATA T-SITE : 【イベント】海外ドラマDVDで英会話を学ぼう


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レイチェルは、新しい仕事を紹介してくれるという元同僚マークとディナーに行っています。
モニカとチャンドラーの家で、「マークはレイチェルに下心があるに違いない」とロスがボヤいている時に、レイチェルがディナーから帰ってきます。
レイチェル: (entering) Hi, you guys! ([入りながら] はーい、みんな!)
ロス: Hi. So uhm... How was dinner? (はーい。それで、その… ディナーはどうだった?)
レイチェル: Oh, it was great. Mark is so sweet. (あぁ、最高だったわ。マークってとっても優しいのよ。)
ロス: (speaking without pause, agitated) Oh, yeah? Yeah? I wonder why? What could that smarmy letch possibly want? ([止まることなくしゃべる、イライラした様子で] あぁ、そう? どうしてなんだろうね? あのゴマすりのスケベが欲しいものって何があるんだろうなぁ?)
レイチェル: Oh, Ross. Come on. He is happily married. His wife just had twins. (あぁ、ロス。やめてよ。彼は幸せな結婚をしてるのよ。彼の奥さんはちょうど双子を産んだところなの。)
ロス: Should we send something? (僕たち(彼にお祝いとして)何か送った方がいいかな?)
チャンドラー: How did the job stuff go? (仕事の件はどうなった?)
レイチェル: He offered me one. (マークは仕事をオファーしてくれたの。)
チャンドラー: That's great! (それはすごい!)
ロス: Congratulations! (おめでとう!)
レイチェル: I know, it's amazing. It's amazing. It's so much better than what I had at Ralph Lauren. The money is great... (そうなの、素晴らしい、素晴らしいわ。ラルフ・ローレンでの仕事よりもずっといいの。お給料もすごいし…)
ロス: Can we, can we just stop for a second? Who said something better would come along, huh? You didn't believe me. I told you everything was gonna work out. (gasps) You know what? This calls for a bottle of Israel's finest. (ちょっと話を中断していい? もっといいことが起こるって言ったのは誰だったかなぁ? 君は僕を信じなかったけど。僕が君に言っただろ、すべてはうまくいくって。[息を呑む(注:ここでは「息を呑む」と同時に、”そうだ!”と何か思いついた様子で指を鳴らしている)] ねぇ? これはイスラエルの最高級(シャンパン)の出番だよ。)
レイチェル: The job is in Paris. (they all stare at each other) (その仕事はパリなの[職場がパリなの]。[みんな(動揺した様子で)お互いを見つめ合う])

ディナーは最高だった、と嬉しそうなレイチェルに、マークへの嫉妬心全開のロスは、マークの悪口を言っています。
What could that smarmy letch possibly want? の smarmy は「お世辞たらたらの、おべんちゃらを言う、ごますりの」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
smarmy [adjective] : (disapproving) polite in an insincere way that you do not like or trust
つまり、「(非難的な表現) 好まない、または信用できないような不誠実(偽善的)な様子で礼儀正しい」。
悪口のニュアンスで、「丁寧なんだけど、何かいけすかない」と感じるような様子だということですね。
letch は lech とも綴りますが、「好色な男、スケベ」という意味。
lecher も同様の意味で、LAAD では、lecher と lech が同じ項目で出ています。
lecher also lech : [noun, countable] (disapproving) a man who is always thinking about sex or trying to get sexual pleasure
つまり、「(非難的な表現) いつもエッチのことばかり考えている、または性的快楽を得ようとしている男性」。

smarmy letch は、どちらの単語も disapproving ですし、「ぱっと見、丁寧で親切そうに見えるけど、何かいけすかない、あのスケベ」みたいな意味ですから、ロスがマークに対してどれほどのヤキモチを妬いているかがよくわかりますよね。
What could that smarmy letch possibly want? は、「あのゴマすりスケベは何を欲しいと思ったりするんだろうなぁ?」のようなニュアンスですから、そのように表現することで、「下心のあるあいつは、君の身体を狙ってるに決まってるよ」ということを暗に言わんとしていることがわかります。

帰ってくるなり、マークの悪口を言いまくるロスに、レイチェルは「ロス、やめてよ」と言って、「彼は幸せに結婚してるのよ。彼の奥さんはちょうど(つい最近)双子の赤ちゃんを産んだばかりなの」と説明します。
その話を聞いたロスは、しばらく沈黙した後で、急に態度をコロッと変えて、「僕たち何か送るべき?(送った方がいいかな?)」みたいに言っていますね。
「双子が生まれたばかりという彼に、出産祝いとして何か送ってあげようか?」と言ったことになりますので、それまで猛烈な嫉妬モードだったのにもかかわらず、マークが幸せいっぱいの結婚生活を送っていると知った途端に、その嫉妬の気持ちが一気になくなった、ということを示していることになります。

チャンドラーが「仕事の件はどうなった?」と尋ねると、レイチェルは「彼は私に one (= a job) をオファーしてくれた」→「仕事を提供してくれた」と言うので、フレンズたちは口々にお祝いの言葉を述べています。
so much better than what I had at Ralph Lauren は、「私がラルフ・ローレンで持っていたものよりも、ずっと良い」ですから、与えられる仕事内容がもっと良いものとなる、と言っていることになります。
お給料もいいし、、と言いかけたところで、ロスは、「ちょっと話を止めていい?」みたいに言って、レイチェルの話を全て聞く前に、「ほら、僕がいいことあるって言ったろ?」と、自分はこんな風に最終的に良い結果となることを見越していた、僕の言った通りになった、ということを自慢げに語り始めます。
Who said something better would come along は、「何か良いことがやってくるだろうと言ったのは誰かな?」ということで、「そう言ったのは誰だったかな?」と言葉にすることで、それを予言したのは僕だった、ということをアピールしている感覚になります。
You didn't believe me. は、「僕は確かにそう言ったのに、君はそれを信じなかったよね」。
work out は「うまくいく」ですから、I told you everything was gonna work out. は「僕は君に言ったよね、すべてがうまくいく(ことになる)って」になります。

This calls for a bottle of Israel's finest. について。
finest は fine 「素晴らしい、上等の」の最上級。
「イスラエルの最高級のボトル」ということですが、これは今回のエピソードのアドブレイク前のシーンで、「終身在職権を得た!」という嬉しい出来事があったロスが、手にシャンパンを持ちながら、セントラルパークに入ってきたシーンの流れから来ています。

そのシーンでは、
ロス: Hey! What--? What's this? (showing the bottle) Well, it's a, it's a bottle of champagne. Why is this here? (やぁ! これは何かな? [ボトルを見せながら] シャンパンのボトルだ。どうしてこれがここにあるのでしょう?)
その後、チャンドラーがそのシャンパンのラベルを見て、
チャンドラー: Ooh! Israeli champagne. And it's vanilla! (あぁ! イスラエルのシャンパンだ。しかもバニラ(味)だ!)
ロス: I got tenure. I didn't win the lottery. (僕は終身在職権を得た。(けど)宝くじには当たってない。)
というやりとりもありました。
「シャンパンと言っても(フランス産とかじゃなくて)イスラエル産で、しかも味はバニラだって?」というチャンドラーの言い方から、そのシャンパンにケチを付けていることがわかりますし、それに対する「僕は終身在職権を得たんであって、宝くじに当たったわけじゃない」というロスの言い方からも、「宝くじに大当たりしたんじゃないんだから、高価なシャンパンは僕には買えないよ」と言っていることもわかります。
「ロスは終身在職権をフレンズみんなで祝おうと、イスラエルのシャンパンを持ってきた。けれどそのシャンパンはそれほど高価なものではなかった」ということで、しかもその時には、「レイチェルはラルフ・ローレンをクビになったという悪いニュースがあった」というタイミングだったため、一応、みんなグラスに入れて一口ずつ飲んだものの、「お祝いのシャンパン」としてちゃんと機能しないまま終わっていた、という状態でした。
一口飲んだフレンズたちも、みんな「何これ、まずい」という顔をしていたので、やっぱり高級品と呼べる代物ではなかったようでしたが、その「お祝いするためにせっかく買ったのに、役に立たないまま残っている」そのイスラエル産のシャンパンを、今こそ飲んでお祝いしようよ、と思いついたということです。
「イスラエル(産)の最高級品」のように、産地を限定した上で最上級にすることで、「そこで作られたシャンパンとしては上物」のように言ってみせたわけですね。
A call for B は「A が B を呼ぶ、求める」ですから、「このことがイスラエルの最高級シャンパンを求める」→「今この時こそ、イスラエルの最高級シャンパンの出番だ」と言っていることになります。

ロスが「ほら、僕が言った通りになったろ!」と一人でまくし立てている時、レイチェルは何とも言えない表情をしていたのですが、そのロスの発言が一通り済んだ後、レイチェルは、The job is in Paris. だと説明します。
「(オファーされた)その仕事はパリにある」→「その仕事の職場はパリになる」ということですね。
「新しい仕事、それも前よりいい仕事が見つかって、おめでとうー!」と大喜びだったフレンズたちも、「パリ」と聞いて動揺が隠せません。
この後のエンドクレジットでは、ジョーイが8歳の女の子マッケンジー(ダコタ・ファニング)から、電話で俳優についてのアドバイスを受けている、というコメディっぽいシーンがあるため、少し救われた感はありますが、最終話まであと4話、この先の怒涛の展開を予感させるエンディングになっていると思います。


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posted by Rach at 16:35| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月06日

君にある秘書の仕事を与える フレンズ10-14その5

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レイチェルがラルフ・ローレンをクビになり、ビルから荷物を運び出している時、マークが後ろから声を掛けます。
「ルイ・ヴィトンの仕事を紹介してあげられるかも」と言われ、大喜びのレイチェル。
ディナーを食べながら詳しい話をしよう、と約束し、マークが去って行った後、
ロス: See? I told you something good would come along. And he seemed really nice. I've met him before? (ほらね? 何かいいことがやってくるって、僕は君に言ったろ。それに彼はすごくいい人みたいだった。僕、前に彼に会ったことあるかな?)
レイチェル: Ross, that's Mark. From Bloomingdale's? You were insanely jealous of him. (ロス、今のはマークよ。ブルーミングデールズの。あなたは病的に彼にヤキモチ妬いてたじゃない。)
ロス: (realizing) That is Mark? ([気づいて] 今のはマーク?)
レイチェル: Yes. (そうよ。)
ロス: I hate that guy. (僕はあいつが嫌いだ。)
レイチェル: Oh. (まぁ。)
ロス: No, no, no. You cannot go to dinner with him. (だめだめだめ。レイチェルは彼とディナーに行っちゃだめだよ。)
レイチェル: What? You don't want me to get a job? (何ですって? 私に仕事をゲットして欲しくないの?)
ロス: Oh, yeah, I'm sure he's gonna give you a job. Maybe make you his "sex-cretary." (あぁ、そうだね。僕にはわかるよ、彼は君にある仕事をくれるだろうって。多分、君を、彼の「セクス・リタリー」にするだろうね。)
レイチェル: Ugh. (あぁ。)
ロス: I'm serious. I just don't trust that guy, okay? (僕は真面目に言ってるんだよ。僕はただ、あの男を信用してないんだ、いい?)
レイチェル: Ross, you know what--? (looks over to the door and sees security staring at them) Okay, let's talk about it later. There comes security. (Takes her box and leaves. Ross follows her and then returns for the chair. He stands for a moment, then pushes it quickly in the general direction Rachel went into, and out of the camera's view, and then nonchalantly walks away) (ロス、ねぇ。[ドアの方に目をやると、警備員が二人を見つめているのを見る] いいわ、その件は後で話しましょう。警備員が来るわ。[自分の箱を持って去る。ロスはレイチェルの後に続き、それから椅子のために戻ってくる。ロスはしばらく立っていて、それから、レイチェルが向かった方向に、そしてカメラの映る範囲外に、椅子を素早く押す。それから何気ない風で歩き去る])

喜ぶレイチェルを見て、ロスも嬉しそうに、「ほらね。何かいいことが起こるって僕は言ったろ?」のように言った後、マークについて、「彼はすごくいい人みたいだった。僕は以前に彼に会ったことあるかな?」と尋ねています。
その発言を聞いて、レイチェルは驚いた様子で、「あれはマークよ、ブルーミングデールズの」と言って、「あなたは病的に彼にヤキモチ妬いてたじゃない」と続けます。
insane は「正気でない」という意味ですから、「正気でないほど・常軌を逸しているほど、彼に嫉妬していた」という感覚ですね。
マークとの浮気を心配し、自分が彼氏であることをアピールするために職場に押し掛けたりしていたことを、そのように表現していることになります。
ロスがマークのことを覚えていないことについては、レイチェルもあきれた様子でそう言っていますが、「ロスがマークのことを覚えていない」というのは、いくらコメディとは言っても、ちょっと無理がある気はしますね^^

「あのマーク」だと気付いた途端、ロスは、レイチェルがマークと会うのを必死に止めようとし始めます。
You cannot... は「君は〜しちゃだめだ」というニュアンス。
さっきまで「新しい仕事が見つかりそうで、良かったじゃん!」と大喜びしていたのに、そんなことを言い始めるので、レイチェルは「あなたは私が仕事をゲットすることを望まないの? あなたは私に仕事をゲットして欲しくないと思ってるの?」のように言い返します。
「仕事を得る、ゲットする」という表現を受けて、ロスは「あぁ、僕は確信してるよ、彼が君にある仕事を与えてくれるだろうって」と言った後、Maybe make you his "sex-cretary." と続けます。
「君に仕事を与える」という内容を言い換え、「多分、(彼は)君を彼の "sex-cretary" にするだろうね」と言っていることになりますね。
このセリフの最後の部分、DVD 英語字幕では、his "sex-cretary." と表記され、ネットスクリプトでは、his SEXretary. と書かれていました。
どちらの書き方でも、sex の部分が強調されて書かれていることから、secretary 「秘書」という単語に sex という言葉を合体させた造語であることがわかりますね。
実際のロスの発音は「セクスリタリー」みたいな感じで、ネットの表記の方が実際の発音に近い綴りになっているように思います。
secretary をカタカナで書くと「セクリタリー」になりますので、文字の間に一文字「ス」を入れることで、秘書という職業に「性(的な)」という言葉を含ませた感覚になります。
こんな造語を使う機会はないでしょうが(笑)、「言葉を少しもじって、いやらしい意味に変える」造語の作り方としては、シンプルでわかりやすいものになっているなぁ、とちょっと感心してしまいました^^

「秘書は秘書でも、エッチ方面でお仕えする仕事かなぁ」みたいに、またヤキモチモードの皮肉を言われたので、レイチェルは嫌そうな顔をするのですが、ロスは「冗談じゃなくて、本気で言ってるんだ。僕はあの男は信頼できないんだよ」と主張します。

せっかく仕事を紹介してくれそうなマークのことを、「あの男は信用ならない」と言われ、レイチェルは言い返そうとするのですが、ト書きにあるように、ビルの警備員がレイチェルとロスの方をじっと見ているのに気づき、「いいわ、それについては後で話しましょう。警備員が来るわ」と言って、ここで議論を続けることはあきらめ、レイチェルは先に荷物を持って、その場を去ります。
残されたロスはレイチェルに続こうとするのですが、自分が運ばなければいけないことになっている椅子のことに気づき、まずはレイチェルが去って行った方向に椅子を思い切り(カメラに映っているエリアの外まで)押し出して、その後、しらーん顔をして、ゆっくりビルの前から歩き去ります。
ロスというキャラはこんな風に、「何かしらの行動をした後、知らん顔をして去って行く」というしぐさをすることがよくありますね。
そういう描写には、ト書きに使われている nonchalantly という副詞がよく合っていますね。
nonchalantly は「無頓着に、無関心に、何気なさそうに、何食わぬ顔で」という意味。
フランス語が語源の単語だそうで、「ナンシャラントリー」という発音も、おフランスな感じがします。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
nonchalant [adjective] : behaving calmly and not seeming interested in anything or worried about anything
つまり、「穏やかに振る舞って、何かに興味があるとか何かについて心配しているようには見えない」。

今回のロスの行動のような、特徴のある振る舞いがあった場合には、そのト書きに使われている動詞や副詞などを理解する、良いチャンスだと言える気がします。
この nonchalantly という副詞については、過去記事、ゲットオーバーできない フレンズ8-9その3 のト書きにも出てきました。
ブラピ演じるウィルという男性を紹介された時のフィービーのリアクションに関するト書きで、以下のようになっていました。
フィービー: (nonchalantly glancing) Hey. (Turns back around.) Wow! ([無関心そうに、ちらっと見る] はい。[元の方に顔を向ける] ワオ!)
「なにげにちらっと見ただけだったけど、今の人、すっごくかっこ良かったじゃん!と気づいた顔の描写だったわけですが、「無関心な感じで、一瞥する」という表現として、nonchalantly glancing という表現も同時に覚えておいていただければ、と思います。


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posted by Rach at 16:26| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月01日

箱を見れば昇進じゃないとわかる フレンズ10-14その4

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現在勤めているラルフ・ローレンには内緒で、グッチのヘッドハンティングの面接を受けていたことがバレたレイチェルは、ラルフ・ローレンをクビになってしまいます。
ロスに手伝ってもらって、ビルの外に自分の荷物を運び出している時、
(Mark, approaches from behind and recognizes her)
マークが後ろから近づき、レイチェルに気づく。
マーク: Rachel? (レイチェル?)
レイチェル: (turns around) Mark? Oh, my God! (puts the box on the chair and they hug each other) ([振り返って] マーク? なんてこと! [箱を椅子の上に置いてお互いにハグし合う])
マーク: How've you been? (どうしてた?)
レイチェル: Fantastic. You remember Ross? (素晴らしいわ。ロスは覚えてるわよね?)
マーク: Sure. Sure. (To Ross) What's with the chair? (Rachel signals him not to mention she's been fired) (もちろん、もちろん。[ロスに] その椅子はどうしたの? [レイチェルは自分がクビになってしまったことを言わないように[注:実際には「会社から椅子を持ち出したことは言わないように」だと思われます]、ロスに合図を送る])
ロス: Uh, you know, you can't always get a seat on the subway, so.... (laughs stupidly) (あー、ほら、地下鉄ではいつも席があるわけじゃないだろ、だから… [ばかばかしい感じで笑う])
マーク: Clever. (back to Rachel) So how are you? (賢明だね。[レイチェルに戻って] それで君はどう?)
レイチェル: Oh, well, (looks at her box and chair) you're not catching me on my best day. (あぁ、そうね、[自分の箱と椅子を見て] あなたは私の最高の日に、私を見つけてはいないわね[悪い日に(悪いタイミングで)見つかっちゃったわね]。)
マーク: Yeah, a box full of your desk stuff doesn't exactly say "big promotion." (そうだね、君のデスクのものでいっぱいの箱を見れば、必ずしも「大昇進」じゃないことはわかるよ。)
レイチェル: No, but it's good. You know, I'm gonna take some time off and do some charity work. (いいえ、でもいいの。ほら、私少し休みを取れるし、慈善事業もできるし。)
マーク: Are you sure? Because we may have something at Louis Vuitton. (ほんとに(そう思ってるの)? っていうのは、ルイ・ヴィトンで仕事があるかもしれないんだよ。)
レイチェル: Well, screw charity work. What do you got? (まぁ、慈善事業なんてどうでもいいわ。何(どんな仕事)があるの?)

マークとレイチェルは久しぶりに会い、ハグし合っています。
マークは、フレンズ3-11 でレイチェルと出会い、ブルーミングデールズの仕事を紹介してくれた男性でした。
レイチェルとマークが一緒の職場で働いていることにロスが猛烈に嫉妬して職場に押しかけるなどしたため、ロスとレイチェルは喧嘩となり、その後、「マークと浮気している」と勘違いしたロスが、自暴自棄になってクロエと寝てしまい、最終的に フレンズ3-16 でロスとレイチェルが別れることになってしまったんでしたね。

レイチェルと挨拶を交わした後、マークは目の前にある大きな椅子を見て、その椅子を持っているロスに「その椅子はどうしたの?」と尋ねます。
ここでレイチェルは「言わないで」というような顔をロスに向けています。
ネットスクリプトのト書きでは「クビになったことを言っちゃだめ」と説明してありますが、その後のシーンで、レイチェルがクビになったことを必死に隠そうとしている風でもないので、ここは「会社から私(レイチェル)が(無断で)椅子を持ち出したことは言わないで」という気持ちで、こういう表情をしているような気が私にはしました。
そんな顔をされたロスは「これはレイチェルの椅子なんだ」とも言えず、ロス自身がこの椅子を必要であるかのような理由を言わなければならなくなってしまったように思うのですね。

you can't always... の you は「一般の人々」を表すニュアンスで、ロスのセリフは「地下鉄では、人はいつも席をゲットできるわけじゃないだろ、だから…」という意味になります。
椅子を外に持ち出す理由として、「地下鉄で座る席がなかった場合に、この椅子があれば座れるから」みたいなことを言ったわけですね。
バカげた話にあきれながらも、ロスに、Clever. 「賢いね。賢明だね」と言った後、マークはレイチェルに「君はどう?」と様子を尋ねます。
ロスに椅子の件を押し付けたレイチェルまでもが、「もっとうまい言い訳思いつかなかったの?」と言いたげにあきれた顔を向けているのも面白いです。

誰がどう見ても、「会社をクビになって、荷物をまとめて出て行くところ」なのは明らかなので、レイチェルはそれを認めたような発言、you're not... 以下のセリフを言っています。
catch の基本語義は「捕らえる(とらえる)、捕まえる(つかまえる)」で、この場合は「人が何かをしているところを見つける、見かける」というニュアンスになります。
直訳すると、「あなたは私の最高の日に私を見つけてはいないわね」というところで、「今、あなたは私を見つけちゃったけど、とてもじゃないけど、いいところを見つかったとは言えないわね」→「見つかって欲しくない日に見つかっちゃったわね」と言っている感覚になるでしょう。

次のマークのセリフ、a box full of your desk stuff doesn't exactly say "big promotion." について。
直訳すると、「君の机のもの(所有物)でいっぱいの箱は、必ずしも”大昇進”とは言わないね」。
「君の仕事場の荷物であふれている箱を見たら、”大きな昇進があった”ってことじゃないのはわかるね」と言っているわけですね。
ダイレクトに言うと、「その箱を見れば、クビになったんだ、ってわかるよ」ということですが、クビになった人にそれを言うのも酷だと思ったのでしょう、それで「大昇進ってわけじゃなさそうだね」とソフトに言ってみせたわけですね。

同情された感じになったので、レイチェルは「でもいいのよ」と言って、「これから休みも取れるし、慈善事業もできるし」のように「私は平気」であることをアピールします。
それが本心からの言葉でないことはマークにもわかるのでしょう、マークは、Are you sure? 「それってほんとにそう思ってる?」みたいに言った後で、Because 以下のセリフを続けます。
この Because は「ほんとに君はそう思ってるわけ? のように君の意志を確認したのは、これから述べる理由があるからなんだよ」という感覚。
そして、「ルイ・ヴィトンで何か(の仕事)を持つ(仕事がある)かもしれない」のように言います。
その際の主語は we になっていますね。
マークが言っている内容としては、「ラルフ・ローレンをクビになった君だけど、ルイ・ヴィトンで何かの仕事があるかもしれない」みたいなことですから、主語はレイチェルを指す you でも良いのでしょうが、この主語が we になっているのは、今現在、マークがルイ・ヴィトンで働いているということを示唆しているのだろうと思います。
we という主語には、「親身の we 」という用法もあり、今回のこのセリフも、「君にいい仕事があると思うよ」ということを、レイチェルの気持ちに寄り添う形で親身に語っているニュアンスだと考えることも可能かもしれませんが、レイチェルがクビになった姿を見た途端に、「ルイ・ヴィトンでいい仕事を紹介してあげるよ」と言えたのは、やはりマーク自身がその会社に属していて事情がわかっているからこその発言だったのだろうと思うわけです。

マークは、レイチェルにブルーミングデールズでの仕事を紹介し、少しの間、同僚として働いた後、フレンズ3-14 で、荷物をまとめて職場を去るシーンがありました。
「何か仕事で失敗でもしたのかな?」などと言うロスに対してレイチェルは、
レイチェル: Nooo, he's leaving for a better job. (違うわ。彼はより良い仕事につくために、ここを去るのよ。)
と言っていましたので、その時にルイ・ヴィトンに移った可能性もあるように思います(あるいは、何度か転職を繰り返した後で、最終的にルイ・ヴィトンに勤務しているということもありえますね)。

「クビになってもいいのよ。休めるし慈善活動もできるし」などときれいごとを言っていたレイチェルでしたが、ルイ・ヴィトンの名前を聞くと、即座に前言撤回し、Screw charity work. と言って、「何があるの? どんな仕事なの?」と早速内容を尋ねることになります。
screw は Screw you! / Screw her! などの形で、人をののしる表現として使われます。
Macmillan Dictionary では、
screw you/her/him etc [phrase, offensive] : used for expressing your anger
つまり、「(侮辱的) 自分の怒りを表現するために使われる」。

この場合は、「ずっとやりたかった、素晴らしいこと」のように自分で挙げた charity work という言葉に対して、「そんなもん、もうどうでもいいわ! 知ったこっちゃないわ!」みたいに言った感覚になるわけですね。


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posted by Rach at 16:02| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月29日

私は8歳なんだもん フレンズ10-14その3

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チャンドラーとモニカは、引っ越す予定の郊外の家を見学に来ています。
見学に同行したジョーイは、家にケチをつけて、買うのをあきらめさせようとするのですが、なかなかうまく行きません。
その家の子供部屋に座っている時、小さな女の子が入ってきます。
少女: Who are you? (あなた、誰?)
ジョーイ: Oh, hi. I'm Joey. My stupid friends are buying this house. Who are you? (あぁ、こんにちは。俺はジョーイ。俺のバカな友達がこの家を買おうとしてるんだよ。君は誰?)
少女: I'm Mackenzie. My stupid parents are selling this house. (私はマッケンジーよ。私のバカな親がこの家を売ろうとしてるの。)
ジョーイ: (understanding) Oh. ([理解して] あぁ。)
マッケンジー: (sighs) I hate my parents. ([ため息をついて] 私、両親が嫌いなの。)
ジョーイ: I hate my friends. (They shake on it as if they just made a pact) Alright, look. There's gotta be a way that we can stop this from happening. (俺も友達が嫌いだ。[まるで協定を交わしたかのように、二人は握手する] ねぇ。これが起こるのを止めることができるような方法があるはずだよ。)
マッケンジー: Like what? (例えばどんな?)
ジョーイ: (thinking) Uhm... oh! Okay. You come with me and you tell them that the house is haunted! ([考えながら] うーん… あぁ! よし。君が俺と一緒に来て、君があいつらに言うんだよ、この家は幽霊が出る、って。)
マッケンジー: What are you, 8? (あなたって何? 8歳?)
ジョーイ: Woah, uh! Okay. Let's hear your great idea. (あぁ! よし、君のすごいアイディアを聞こうじゃないか。)
マッケンジー: I don't have any great ideas. I am 8. (私にはすごいアイディアなんかないわ。私は8歳なのよ。)
ジョーイ: (frustrated) Ahh! There's gotta be a way. I mean, you know, if Monica and Chandler move out here, and now Phoebe's married to Mike, that just leaves me and Ross and Rach. You know what I mean? ([いらいらして] あーあ! 何か方法があるはずだ。ほら、もしモニカとチャンドラーがここに引っ越したら、今、フィービーはマイクと結婚してるから、残りは俺とロスとレイチェルになる。俺の言ってる意味、わかる?)
マッケンジー: I really don't. (全く分からないわ。)
ジョーイ: What am I gonna do? I feel like I'm losing my friends. (俺はどうすればいい? 友達がいなくなっちゃいそうだよ。)
マッケンジー: My parents say I'm gonna make new friends. (うちの両親は、私に新しい友達ができる、って言うの。)
ジョーイ: Oh, yeah, sure, easy for you, You're young. Me? I'm set in my ways. (あぁ、そうさ、確かに、君には簡単だよね。君は若いから。で、俺は? 俺は自分のやり方を変えられないんだよ。)

部屋に入ってきた女の子に「あなた、誰?」と聞かれたジョーイは、名前を名乗った後、「俺のバカな友達がこの家を買おうとしてるんだ」と説明して、「君は誰?」と聞き返します。
それに対して、ジョーイのセリフの表現を借りつつ、「友達を両親、買うを売る」に変えて、自分の状況を説明しているのがウィットに富んでいますね。
頭の回転の速い子なんだなぁ、というのがよくわかります。

この少女を演じているのは、ダコタ・ファニング。
映画「アイ・アム・サム」(原題:I Am Sam)で、ショーン・ペンの娘役を演じたことで、天才子役と評判になりました。
その天才子役の彼女が、フレンズにも子役としてゲスト出演しているのは、何だか嬉しいですね。
子役のイメージの強い彼女ももう22歳だそうで、現在の写真を見ると、すっかり「きれいなおねいさん」になられてます(^^)

マッケンジーがため息をつきながら、「親のこと、嫌いなの」と言うと、ジョーイはさっきのお返しのように、「両親を友達」に変えて、「俺も友達のこと、嫌いだ」と言い、「同志よ!」とでもいうような表情としぐさで、マッケンジーに手を差し出し、二人は固く握手します。

There's gotta be a way that は「(that 以下)の方法があるに違いない」、we can stop this from happening は、「これ(このこと)が起こるのを俺たちが止めることができる(方法)」。
this というのは、「この家を、君の親が売り、俺の友達が買う」ことを指します。

Like what? 「例えばどんなこと?」と尋ねられたジョーイは、しばし考えた後、名案を思い付いたような顔をして、「君が俺と一緒に来て、君が彼らに言うんだよ、この家は haunted だ、って」と提案します。
haunt は「幽霊が(ある場所に)出没する」という動詞なので、a haunted house だと「お化け屋敷、幽霊屋敷」。
TDL にも「ホーンテッドマンション」というお化け屋敷のアトラクションがありますので、haunted という言葉になじみのある方も多いでしょう(この mansion は「館(やかた)、大邸宅」という意味)。

「君から、この家は幽霊が出る、って言ってやってよ」みたいに提案されたマッケンジーは、あきれた顔をしながら、What are you, 8? と返します。
エイトは、8歳ということで、「あなたって何? 8歳の子供なの?」みたいに、大人とは思えないようなお子様発言をしたことにあきれた表現になります。
日本語で言うと、「あんた、小学生?」みたいな感じのノリですが、このように言う場合、英語ではよく「8歳」という数字が使われます。
フレンズだけでも、フレンズ1-1, 1-5, 2-5, 5-9、そして今回の 10-14 で「8歳」という表現が登場しています。
過去記事、何故8歳なのか? フレンズ1-1その8やっぱり8歳だった フレンズ5-9その7 では「8歳」にまつわるセリフについて詳しく解説していますので、併せてお読みいただければ幸いです。
ちょっとバージョン違いでは、お前は小学2年生かっ! フレンズ6-10その5 で、
背の高い男: God! What, are you in second grade? (なんてこった! 何だよ、お前は小学2年生か?)
というのもありました。「子供っぽい」と表現したい場合には、「8歳」「小2」くらいが一番表現としてぴったりなのでしょうね。

ジョーイなりに一生懸命考えてアイディアを出したのに、「あんた、子供?」みたいに小さな子供にバカにされてしまったので、今度はジョーイが「じゃあ、君の素晴らしいアイディアを聞こうじゃないか」みたいに話を振ります。
そう言われたマッケンジーは、冷静な顔のまま、「私には素晴らしいアイディアなんかないわ」と言った後、I am 8. と続けます。
実際の発音は、I AM eight. のように、アムを強調していますが、これは「大人のあなたに対して、あなた8歳の子供か何か? ってさっき私は言ったけど、私は実際にその”8歳の子供”なの。例えじゃなくて、本当に私は8歳なんだから、そんな子供の私には何も思い浮かぶはずないわ」みたいに言ったことになるのですね。
「お前は8歳の子供かっ!」みたいな表現が、フレンズでも何度も出てきましたが、ファイナルシーズンのこのエピソードで、「あなた、8歳?」と言った子供が、「だって私、本当に8歳の子供だもの、わかるわけない」みたいなジョークを言うのは、「8歳ジョーク」の見事なシメになっている気がして、とても面白いなと思いました。
そういう口達者な返しをするのに、天才子役で有名なダコタ・ファニングなら適役、というところですね。

ジョーイはイライラした様子で、「何が方法があるはずだ!」と言った後、「モニカとチャンドラーが引っ越して、今はフィービーがマイクと結婚してるから、残るのは俺とロスとレイチェルだ」のように言っています。
「俺の言っている意味分かる?」と聞かれたマッケンジーは「全く分からないわ」と返しますが、そりゃあ、初対面の人が次々と友人の名前を挙げても、わかるわけないよね、というところですね。
「友達がいなくなっちゃいそうだ」と嘆くジョーイに、「私の両親は、私には新しい友達ができる、って言うわ」とマッケンジーは言います。
それを聞いたジョーイは、むっとした様子で、「そりゃあ君には簡単だろうね。君は若いからさ」と言った後、「で俺(の方)は?」と言って、I'm set in my ways. と続けます。
この be set in one's way というのは、直訳すると「自分の方法・やり方にセット(固定)されている」というような感覚。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
be set in your ways : (disapproving) to be used to doing things in a particular way and not willing to change
例) He's so set in his ways. He'll never try it.

つまり、「(非難的な表現) ある方法で物事をすることに慣れていて、変わろうという気がない」。例文は、「彼は自分のやり方を変えない。彼はやってみようと[(新しいことに)トライしようと]しないんだ」。

今回のジョーイのセリフも、「大人の俺はもう自分のやり方を変えられない。自分はもう固まってしまっていて、新しい友達を作れるほどの柔軟性はないんだ」と言っていることになるでしょうね。


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posted by Rach at 14:43| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月27日

私はそれを履歴書と呼んだりしない フレンズ10-14その2

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現在、ラルフ・ローレンに勤めているレイチェルは、グッチからヘッドハンティングされ、面接を受けることになります。
グッチのキャンベル氏と面接するためにレストランに来たレイチェルですが、ラルフ・ローレンでの現在の上司ゼルナー氏もそのレストランに来ていました。
他社との面接だとは言えないレイチェルは、「今日はデートなんです」と説明するのですが、ゼルナー氏が真後ろにいる状態で、キャンベル氏と会話することになってしまい、、、
キャンベル氏: So... your resume is quite impressive. (Mr. Zellner who sits behind Rachel shrugs) (それで…君の履歴書は実に見事だ。[レイチェルの後ろに座っているゼルナー氏は、肩をすくめる]
レイチェル: Wha... My resume? I wouldn't-- I wouldn't call my online dating profile a resume. (何… 私の履歴書ですって? 私は自分のオンライン・デート用の[出会い系サイトの]プロフィールを履歴書だなんて呼んだりしませんよ。)
キャンベル氏: Dating profile? No, I-I-I'm talking about the work resume. (デート用プロフィールだって? いや、私が言っているのは、仕事の履歴書のことだよ。)
レイチェル: (starts singing la la la la) Whatever happened to just singing for no reason? Huh? ([ラララーラと歌い出す] 理由もなくただ歌うなんて、一体何が起こったんですかねぇ?)
キャンベル氏: Maybe people... found it weird. So.... Why do you want to leave Ralph Lauren? (多分、人は…それを変だと思っただろうね。それで… どうして君はラルフ・ローレンを辞めたいのかね?)
レイチェル: What? I-I don't. (何? 私は辞めたいと思ってませんよ。)
キャンベル: You don't? (辞めたくない?)
レイチェル: No, I-I-I love-- I love it there. (辞めたくないです。私は…そこが大好きですから。)
キャンベル氏: Well, if you don't want to leave, why are we having this lunch? (じゃあ、もし君が辞めたくないのなら、どうして我々はこの会食をしてるんだ?)
(Rachel mimes and mouths to Mr. Campbell "That is my boss", pointing to Mr. Zellner)
レイチェルはゼルナー氏を示しながら、「あれは私の上司なんです」ということを、パントマイムと、声は出さずに口だけの仕草で伝える。
キャンベル氏: What? (何だって?)
(Rachel now silently whispers "That's my boss".)
今度はレイチェルは、「あれは私のボスなんです」と静かにささやく。
キャンベル氏: That's Hugo Boss? (あれはヒューゴ・ボスなのか?)
(Rachel holds her hand in order to support her head. Mr. Zellner obviously overheard the conversation.)
レイチェルは自分の頭を支えるために手を上げる。ゼルナー氏は明らかにその会話を聞いている。

グッチのキャンベル氏を演じているのは、ブレント・スパイナー(Brent Spiner)さんで、「新スタートレック」(Star Trek: The Next Generation)のデータ少佐(Lieutenant commander Data)で有名な俳優さんです(^^) トレッキーの私としては、フレンズに出てきてくれて超嬉しい♪

グッチのキャンベル氏は、「君の履歴書は実に印象的だ・見事だ」と褒めてくれるのですが、真後ろで現在の上司が聞いているという状態なので、他社の面接であることを悟られまいとして、履歴書という言葉をごまかそうとしています。
レイチェルは、「私の履歴書ですって?」と言った後、I wouldn't call my online dating profile a resume. と言います。
call+目的語+補語の形で、「目的語を補語と呼ぶ・称する」という意味になり、このセリフの場合は、my online dating profile を a resume と呼ぶ、と言っていることになります。
I wouldn't は、「(あなたはそう言うけど)もし私だったら、そんな風には言わない」というようなニュアンスなので、「私は my online dating profile のことを、履歴書だなんて言いませんよ」と言っていることになります。
DVDの日本語訳では「出会い系サイトのプロフィール」と訳されていましたが、まさにそんな感じですね。
後ろで今の上司が聞いているので、「あぁ、履歴書のことじゃなくて、デート用プロフィールのことですよねぇ〜」とトボけてみたのですが、相手はレイチェルの意図がわからず、「私は仕事の履歴書のことを言っているんだよ」と言います。

the work resume とはっきり言われてしまったので、ゼルナー氏に聞こえないよう、レイチェルは突然歌を歌い出してごまかすという行動に出ます。
Whatever happened to just singing for no reason? について。
文頭の whatever は、what を強調したもので、「一体(全体)何が」という意味になると思います。
What happened to (A)? だと、「A に何が起こったの?」という意味になり、このセリフの A に当たる部分は、「理由もなく、ただ歌うこと」という動名詞になるでしょう。
よって、文全体を直訳すると、「理由もなく、ただ歌うっていうことに、一体全体何が起こったのかしら?」ということになり、「一体何が起こったのかしら、理由もなく、ただ歌うなんて」という意味で言っていると思われます。

「一体何が起こったのかしら?」と表現したことに対して、キャンベル氏は、Maybe people... found it weird. 「多分、人はそれを変だと思った(だろう)」と言っています。
it = just singing for no reason ということで、「そういうことに対して何が起こったか? と聞かれたら、”人がそれを変だと思った”ということが起こっただろうね」と、あきれた感じで返したわけですね。

そんなやりとりの後、キャンベル氏は、"Why do you want to leave Ralph Lauren?" という発言をします。
leave は「(場所を)去る、離れる」「(仕事・業務を)やめる」という意味で、特に最近は、Leave EU や Vote Leave など、「イギリスの EU 離脱」のニュースでよく出てきた単語ですね。
固有名詞のラルフ・ローレンの名前まで出されて、「どうしてそこを辞めたいの?」と聞かれたので、レイチェルは「辞めたいなんて思ってません」と必死に否定するしかありません。

I love it there. は「私はそこ(ラルフ・ローレン)が大好きです」という意味。
love は他動詞なので目的語が必要になりますが、there は副詞なので目的語にすることができない、よって、it という目的語を置いている感覚になります。
このような it については、拙著「読むだけ なるほど! 英文法」の p.61 に、「訳さなくてもよい it 」の中で「他動詞に目的語が必要な場合」として、I like it here. 「私はここが好き」という例文を使って説明しています。

「今の会社を辞めたくないなら、どうして今ここで君と私は(ヘッドハンティングのための)ランチをしてるんだね?」と聞かれたので、レイチェルは、後ろにいる上司ゼルナー氏を示しながら、ト書きにあるように、mime 「パントマイムをする、身ぶり手ぶりをする」、mouth 「声には出さず、口の動きで伝える」という動作で、「後ろにいるあの人は、私の上司(ボス)なんです」と訴えます。
意味がわからないキャンベル氏が問い返すと、今度はささやき声ながらも、声に出して、That's my boss. と伝えます。
「ボス」だけが聞こえたらしいキャンベル氏は、「あれはヒューゴ・ボスなのか?」と言うのですが、その Hugo Boss というのは、ドイツの高級紳士服ブランド名であり、そのブランドの創始者の名前でもあります。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ヒューゴ・ボス
レイチェルが「ボス」という言葉を言ったことに対して、脚本上、「ファッション関係でボス繋がりの言葉」と勘違いさせてオチにした、というところですが、このセリフの「ヒューゴ・ボス」という言葉が、創始者であるデザイナーの名前(人名)を指しているのか、ブランド名を指しているのかでちょっと悩みました。

創業者であるデザイナーの方が随分前に亡くなっていることを考えると、「あれがあの有名なデザイナーの、ヒューゴ・ボスか?」と、ファッション業界の人が勘違いするのは、ちょっと無理がある気もします。
そういう意味では、「あの男性が着ている服は、ヒューゴ・ボスか?」のようにブランド名として言った可能性の方が高い気はしますが、そのブランドの服を着ている人がいたことでそんなに騒ぐような話でもない気がするんですよね。
一応私の解釈としては、人名として言った場合は、「あれはボス」と何だか大騒ぎしているレイチェルを見て、反射的に「あれがデザイナーのヒューゴ・ボスだって?」と返した、「そんなはずないの、わかるやろ!」的なボケた返事をしたという面白さ、ということかなぁ、と。
また、ブランド名として言った場合は、レイチェルが「彼の着てる服のブランドはヒューゴ・ボスです」と訴えているけれど、それがどうしたの? 何を一人で大騒ぎしてるの? 的なことを返した面白さということになるでしょうか。

いずれにしても、ラルフ・ローレンとグッチの社員の会話で「ボス」と出てくると、同じような有名ブランドのヒューゴ・ボスだと聞き間違えるってことありそう、、という流れのオチだということですね。


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posted by Rach at 18:56| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月24日

終身在職権が学界で何を意味するか フレンズ10-14その1

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シーズン10 第14話
The One With Princess Consuela (レイチェルの華麗なる転身)
原題は「プリンセス・コンスエラの話」


チャンドラーとモニカの家で、チャンドラー&モニカ夫婦と、新婚のフィービー&マイク夫婦が、4人でディナーを食べているところ。
ロス: (entering) Hey, you guys, I have great news. ([入ってきて] やぁ、みんな、すごいニュースがあるんだ。)
モニカ: Ross, we're kind of in the middle of dinner here. (ロス、私たち、(今)ここで、ディナーの最中(って感じ)なんだけど。)
ロス: Oh, well, er, I already ate, but sure! (they all look at each other when Ross grabs a plate) Guess what happened at work today. (あぁ、そう、僕はもう食べたけど、でも、いいさ! [ロスが皿を掴むと、みんなは(ロスの行為にあきれたように)お互いを見る] 今日、職場で何が起こったと思う?)
チャンドラー: A dinosaur died a million years ago? (恐竜が 100万年前に死んだとか?)
ロス: Try 65 million years ago. And then try: sssshhhhhh.... My tenure review board met today, and I hear it's looking really good. (どうせなら、6500万年前って言ってみてよ。そう言ってからこうしてね、シーッ! 僕の終身在職権の審査委員会が今日開かれたんだ。そして、すごくいい感じだって聞いてるんだよ。)
フィービー: Wow! (わぉ!)
ロス: Yeah. Do you have any idea what this means in academic circles, huh? I am gonna get laid. (そうなんだ。このことが学界で何を意味するか[学界においてどんな意味があるか]わかる? 僕、抱かれちゃうよ![モテモテになっちゃうよ!])

2組の夫婦で楽しく夕食をとっているところに、ロスが入ってきたので、モニカは「ロス、私たち、ディナーの最中なんだけど」と言います。
そのモニカの表情から、「4人で楽しくしているところだから、どうか邪魔しないで」という気持ちが感じられますね。
ですが、ロスはそのモニカの意図に全く気付かない様子で、「僕はもうすでに(夕食を)食べたけど、でも、いいさ!」と言って、お皿を一枚手に取り、フィービーとチャンドラーの間に座って、夕食のテーブルに加わることになります。
みんなはそのロスの言動に、あきれて顔を見合わせていますね。

ロスが「職場で今日、何があったと思う?と尋ねたことを受けて、チャンドラーは、A dinosaur died a million years ago? と言っています。
「恐竜が、100万年前に死んだ?」ということですから、「そのグレイトなニュースって、大昔に恐竜が死んだ、とかそういう話?」と冗談っぽく返したことになります。
それに対するロスの返事が面白いですね。
基本的な形は、Try A. And then try B. で、直訳すると、「A にトライしてみて。そしてそれから B にトライしてみて」というところ。
A は「6500万年前」で、B は「シーッ!」と静かにすることを指しています。
これは、チャンドラーが「100万年前」と言ったことに対して、「恐竜が死んだ、という話をするつもりなら、100万年前じゃなくて、6500万年前が正しいから、どうせジョークを言うなら、正しい数字の 6500万年前、って言ってみてよ」と言った感覚になります。
「100万年じゃなくて、6500万年前って言ってみて。それからその後、シーッ!ってしてて」というところで、「数字はとりあえず訂正してもらうとして、その後は、そんなくだらないこと言わずに黙ってろ」と言ったことになります。
DVDの日本語訳(音声)も「それを言うなら、6500万年前だし」となっていましたが、まさにそういうニュアンスですね。
「恐竜ネタでからかうつもりなら、情報は間違えないでよね」というところでしょう。

その後ロスは、a great news の内容を語ります。
tenure は、「(大学教授などの)終身在職権」のこと。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
tenure : the right to stay permanentaly in a teaching job
例) It's become much more difficult to get tenure at the university.

つまり、「教職に永久にとどまる(ことができる)権利」。例文は、「大学で終身在職権を得ることは、ずっと難しくなってきた」。

review は「批評、書評」という意味でよく出てきますが、ここでは「検査、審査、精査」のような意味で、review board は「審査(委員)会」になります。
met は自動詞 meet 「(集会・会議などが)開かれる」の過去形。

I hear it's looking really good. を直訳すると、「僕は聞く、それが本当に良さそうに見えてるって」なので、「聞くところによると、(僕の終身在職権については)良い感じで進んでるらしい」ということですね。

academic circles は「アカデミックな領域」なので「学者の世界、学界」。
「終身在職権を得るってことは、学界でどんな意味があるかわかる?」と尋ねた後、「僕は、get laid しちゃうよ」と、laid を特に強く発音して言っています。
get laid の laid は、他動詞 lay 「(人)を横たえる」の過去分詞形なので、直訳すると「寝かされる」という意味になります。
そこから、俗語で「抱かれる」「エッチする」という意味になるのですね。
「寝かされる」という言葉からは、もっぱら女性が主語のイメージが浮かびますが、今回のロスのように、男性を主語として使うこともできます。
I am gonna get laid. は、「僕は抱かれちゃうよ、エッチすることになっちゃうよ」→「モテモテになるよ」ということですね。

上でご紹介したロングマンの例文にも、「大学で終身在職権を得ることは、ずっと難しくなってきた」とあったように、実際にその権利を貰えることはとても名誉なことなのでしょう。
「それが学界でどういう意味があるかわかる?」と言ったので、何かしらアカデミックな話になるのかと思いきや、みんなにもわかりやすい「女にモテる」という話だったこと、そしてそれが get laid という俗語表現だったことのギャップの面白さになるでしょうね。


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posted by Rach at 15:27| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする