2018年11月30日

是非いただきたいんです、テープのコピーを フレンズ1-7改その28

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21:36
END CREDITS
エンドクレジット
[SCENE: Back at the bank. The power is back on. ]
シーン:銀行に戻る。電源が回復している。
ジル: Well, this has been fun. (これ[今回のこと]は楽しかったわ。)
チャンドラー: Yes, yes. Thanks for er, letting me use your phone er, and for saving my life. (そうだね、ありがとう、俺に君の電話を使わせてくれて[君の電話を貸してくれて]、それから俺の命を助けてくれて。)
ジル: Well, goodbye, Chandler. I had a great blackout. (She kisses Chandler.) See ya. (じゃあ、さよなら、チャンドラー。素敵な停電だったわ。[ジルがチャンドラーにキスする]じゃあね。)
[Chandler watches Jill leave and goes to the glass doors and presses his face and hands up against the glass in awe. He runs his fingers down the glass.]
チャンドラーはジルが去るのを見て、ガラスのドアのところに行き、畏敬の念を持って自分の顔と手をガラスに押し付ける。ガラスに指を走らせる。
チャンドラー: (Turning round to the security camera up in the corner of the room, by the ceiling.) Hi, erm, I'm account number 7143457. And er, I don't know if you got any of that, but I would really like a copy of the tape. ([天井のそばの部屋の隅にある監視カメラの方に向き直り] こんにちわ。あの、僕は口座番号7143457(の者)です。それで、あなたがたが今のをとってたかどうかわからないんですが、是非いただきたいんです、そのテープのコピーを。)

fun は不可算名詞で「楽しみ、面白さ。楽しいこと」。has been という現在完了形は、帰ろうとしている今までずっと fun だったわ、ということ。
Thanks for letting me use your phone. は「君の電話を使わせてくれてありがとう」、つまり「君の電話を貸してくれてありがとう」ということ。ジルの携帯を借りてジョーイに電話した時のことを言っています。
(Thanks for) saving my life. 「命を助けてくれてありがとう」というのは、ガムをのどに詰まらせて窒息しそうなところをジルにハイムリック法で助けてもらったことですね。

you saved my life という表現は、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では以下のように出ています。

you saved my life : (spoken) used to thank someone who has gotten you out of a difficult situation or solved a problem for you
例) Thanks for the ride - you really saved my life.


つまり「君は僕の命を助けてくれた(過去形)」は、「困難な状況から自分を助け出してくれた人、または自分のために問題を解決してくれた人に感謝するために使われる」。例文は、「車に乗せてくれてありがとう。助かったよ」

このように、本当に「命を救われた」わけではない時にも使われる、ちょっと大げさな感謝表現なわけですね。
「ありがとう、恩に着るよ」という時に「君は命の恩人だよ」というような感覚でしょうか。
今回の場合は文字通り「命を救って・助けてくれてありがとう」と言っていることになります。

I had a great blackout. は「最高の停電が過ごせたわ。最高の停電だった」。
blackout はある意味、災難・災害ですが、それがあなたと一緒にいたお陰で楽しいものとなった、と言っています。
Have a good night/day/time. などは一般的ですが、感想として「素敵な〜だったわ」とか、「良い〜を」という場合には、名詞にいろんな言葉を入れて応用できる、ということで、本来はつまらない、または嬉しくないものであっても、それが(意外と思いのほか)楽しかった時にこんな風に言うと、ちょっとおしゃれな、しゃれた感じがしますね。

ジルはごく自然な感じでチャンドラーのほっぺにキスをして、さわやかに去って行きます。
じゃあね、という時にジルは See ya. と言っています。
発音は「シーヤ」という感じで、See you. の you をラフに発音した口語表現で、I love you. を Love ya. などと表現するのと同じ感覚になります。

キスされてしまったチャンドラーはうっとりした表情で、ガラスのドアにへばりつき(笑)、去り行くジルを見送っています。
その後、何かに気づいたように向き直り、あるものに向かって話しかけていますね。
ト書きで「部屋の隅にある防犯カメラの方を向いて」のようにはっきり書かれているのは少々先走った感じもしますが、チャンドラーの顔の方向などから何となくそうであることは察せられますね。

account にはいろいろな意味がありますが、ここが銀行のATMコーナーであることを考えると「口座番号」であると想像できます。

そして、このエピソード最後のセリフで最後のオチとなる And er, I don't know if you got any of that, but I would really like a copy of the tape. について。
if you got any of that を直訳すると、「あなた(がた)が、そのいくぶんかを[それのいくらかを]ゲットしたかどうかは知らないですが」。
you got any of that の部分では、漠然とした get という動詞を使っているので、はっきりと何を指しているかはわかりにくいですが、I would really like 「本当にそれが欲しい」と言った後に出て来た欲しいものが、「そのテープのコピー」(今のを少しでもゲットした(つまり録画した)録画テープ)だとわかるというオチになります。

最後の tape という単語を聞くことで、今チャンドラーがしゃべりかけている防犯カメラで、ジルと一緒にいた映像(特に最後の「ほっぺにキス」がポイントでしょうね)を録画していたかどうかを尋ねているのがわかる、という仕組みです。

まずは口座番号を言うことで、私はこういう者ですが、という身元、お宅の銀行の顧客ですが、というアピールをしておいてから、「今のゲットしてたかどうかわからないんですけど、、いただきたいんですよね、テープのコピーを」という最後で笑いを取る流れになっているわけですね。
ジルにキスされて、嬉しくてポーッとなっているわりには、結構冷静に「今のテープ撮ってたら、是非下さい」と言っている面白さになるでしょう。


★ Rach からのお知らせとご挨拶 ★
12月2日(日)の京都セミナー、いよいよ明後日となりました!
おかげさまで満席で当日を迎えられること、大変ありがたく嬉しく思っております。
ご参加下さる皆様、本当にありがとうございます!<(_ _)>
どうかお気をつけてお越し下さいませ。
皆様にお会いできるのをとってもとっても楽しみにしています♪


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posted by Rach at 19:14| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月27日

この話題を出すのに最高のタイミングじゃないだろうけど フレンズ1-7改その27

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20:42
[SCENE: Back at the apartment, we get a close up of a candle, which is almost burnt out. All are gathered round the table in the lounge.]
シーン:アパートメントのシーンに戻る、1本のろうそくにクローズアップする、そのろうそくはほとんど消えかかっている。全員がラウンジのテーブルの周りに集まっている。
フィービー: Oh, look, look, look, look! The last candle's about to burn out. 10, 9, 8, 7... (Time lapse.) ...minus 46, minus 47, minus 48... (ねぇ、見て見て見て見て! 最後のろうそくが消えようとしてる。10、9、8、7… [時間が経過] マイナス46、マイナス47、マイナス48…)
[Joey blows out the candle.]
ジョーイがろうそくを吹き消す。
ロス: Thank you. (ありがとう。)
モニカ: Thanks. (ありがと。)
[It is now pitch black.]
今は真っ暗である。
ロス: Kind of spooky without any lights. (電気(がついて)ないと何だか不気味だね。)
ジョーイ: Mwaaahh! Ha-ha-ha! (モアッ、ハハハハハー!)
モニカ: Mwaaahh! Ha-ha-ha! (モアッ、ハハハハハー!)
ジョーイ: Mwaaahh! Ha-ha-ha! (モアッ、ハハハハハー!)
ロス: Okay, guys, guys, I have the definitive one. Bwaaaaa! Ha-ha..! (The lights come back on, and Ross can now see, Rachel and Paolo kissing. Ross looks upset.) ah.. ar..arrrrrrr. (Monica sees what Rachel is doing and gasps.) (オッケー、みんな、みんな、僕には決定的なのがあるよ。ブアッ、ハハ……! [電気が戻り、今ロスには見えている、レイチェルとパウロがキスしているのを。ロスは動揺しているように見える] あぁ、あぁぁぁぁ… [モニカはレイチェルがしていることを見て息を呑む])
ジョーイ: Ross, this probably isn't the best time to bring it up, but you have to throw a party for Monica. (ロス、今、持ち出すのに最高のタイミングじゃないだろうけど、お前はモニカのためにパーティーを開かないといけないぞ。)

フィービーが「ロウソクが消えかかってるわ」と言って、カウントダウンを始めます。
その後、時間が経過し、「マイナス46、マイナス47」と負の数(笑)になっているのが楽しいですね。
もう少しと思ってカウントダウンしてみたら、思ったより長かったー! というのはよくあることで、ゼロを超えてしまった場合にマイナスの数に移行する、というのは、日本人にもわかりやすい面白さだと思います。
このままではマイナスが延々続きそうな様子で、ジョーイが吹き消してくれたので、みんなは口々にありがとうと言っています。これ以上そんなカウントに付き合ってられない、ということですね。

ト書きの pitch black について。
pitch というのは野球のピッチャーからもわかるように、まずは動詞で「投げる、ほうる」という意味がありますが、今回の pitch は「ピッチという黒色の物質」のこと。
研究社 新英和中辞典には以下のように出ています。

pitch=【名】【U】
T ピッチ 《原油・石油タール・木タールなどを蒸留した後に残る黒色のかす; 防水や道路の舗装に用いる》
U 松やに, 樹脂.
(as) black [dark] as pitch 真っ黒な


つまり、そのピッチという黒い物質と同じくらい真っ黒な、という表現なのですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
pitch : BLACK SUBSTANCE a black sticky substance that is used on roofs, the bottoms of ships etc. to stop water from coming through
つまり「(黒い物質) 水が通るのを止める(防水の)ために屋根の上や船底などに使われる黒くて粘着性のある物質」。

LAAD には、ピッチ・ブラック、ピッチ・ダークもそれぞれ以下のように載っています。

pitch-black : completely black or dark
例)It was pitch-black outside.
pitch-dark : completely dark
例)I'm not going in, it's pitch-dark in there!

つまり、pitch-black は「完全に黒い、または暗い」。例文は「外は真っ暗だった」。
pitch-dark は「完全に暗い」。例文は「中には入らない、そこは真っ暗だから!」

日本語で真っ暗を表現する言葉として「漆黒の闇」のような言い方がありますが、漆黒の漆は「漆(うるし)」で、防水、耐食効果がある点もピッチという物質に似たところがあるように思います。光を通さないような真っ黒な感じが共通しているのでしょうね。

spooky は「化け物がでそうな、気味の悪い、不気味な」。
LAAD では、
spooky : (informal) strange or frightening, especially in a way that makes you think of ghosts
例)a spooky old house

つまり「(インフォーマル)奇妙な、または恐ろしい(ぞっとするような)、特に幽霊を思い出させるような風に」。例は「気味の悪い古い家」。

「幽霊が出そうな感じで気味が悪い」というニュアンスで spooky という言葉を使ったことを受け、まずはジョーイがおばけのような声を出します。
続いてモニカも真似をし、またジョーイが声を出すと、「ねえねえ、じゃ決定的なのをやるよ」と言って、ロスが一番大袈裟な感じのおばけ声を出すのですが、明かりがつくと、パウロとレイチェルがキスしているのが見えて、ロスは先ほどのおばけ声の流れから「アーアー」という声になり、胃のあたりを指で押さえています。
二人は結構長くキスしていて、座っているモニカも、口をぽかんと開けて二人を見上げています。

レイチェルとパウロのキスを見て、大ショックを受けているロスに対し、ジョーイはパーティーの話をしています。
bring up は「(話題)を持ち出す、言い出す」。
throw a party は「パーティーを催す、開く」。動詞に hold を使うこともありますが、このように、throw を使うことも多いです。
「話を持ち出すのにベストな時じゃないってわかってるけど」というのは、「こんな時にこんな話題を持ち出して悪いけど」という感覚。
ベランダでレイチェルに告白しようとしているロスの邪魔をしないようにと、「ロスはモニカの誕生日サプライズパーティーのことでレイチェルと相談中、だからベランダに行っちゃだめだ」とモニカに嘘をついてしまったので、そう言ってしまった手前、誕生日パーティー開けよな、と言ったことになります。


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posted by Rach at 18:25| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月22日

君はイタチ(ずるいやつ)だ フレンズ1-7改その26

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20:06
ロス: So you, uh... you do know a little English? (それじゃあ、君は… 君は少しは英語がわかるんだね?)
パウロ: Poco. Little. (ポコ(イタリア語)。少し。)
ロス: Yeah, do you know the word crap-weasel? (Paolo looks blank.) No? That's funny, cos you are a huge crap-weasel. (そうか、君はクラップ・ウィーゼルって言葉知ってる? [パウロはぽかんとした顔をする] 知らない? それは面白いね、だって君はものすごいクラップ・ウィーゼル(クソイタチ、ずるいやつ)だから。)
[Ross hugs Paolo and slaps him on his back. Paolo smiles.]
ロスはパウロをハグして彼の背中を叩く。パウロは微笑む。
パウロ: Gratzie. (ありがとう。)

ロスがパウロに「君は少しは英語がわかるんだね?」と言うと、パウロは Poco. Little. と言っています。
poco はイタリア語で「少し」。パウロはイタリア語で「少し」と言った後、英語でも「少し」を意味する little を追加したことになります。
楽譜に書かれた言葉に poco a poco ... 「ポコ・ア・ポコ …」というのがあるのですが、それも「少しずつ …」という意味になります。

crap-weasel について。
crap は「うんち、くそ。ひどいもの」。
weasel は「イタチ」。
過去記事、リスかイタチみたいにかじる音 フレンズ1-5改その17 で、元カノのアンジェラについて何が一番恋しいか、という話で、
ジョーイ: That cute nibbley noise she makes when she eats. Like a happy little squirrel… or a weasel. (彼女が食べる時に出す、あのかわいいかじる音だよ。幸せな子リスみたいな、、、もしくはイタチかな。)
というセリフの中でも weasel という単語が出てきていました。
その時は「リスとイタチ」という動物の名前として挙げたわけですが、イタチには以下で述べるように悪いイメージがあるため、アンジェラの今彼が幻滅するような動物を例えに挙げたと言えるでしょう。

今回のロスがパウロに言ったセリフは、動物のイタチではなく、「イタチのようにこそこそしたずるい人間」という意味で使っています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
weasel : (informal) someone who has been disloyal to you or has deceived you
つまり「(インフォーマル)こちらに対して不実であった、またはこちらを欺いてきた人」。

パウロがあまり英語がわからないことをいいことにロスは「君ってすっごく、嫌な奴だよね」と言ったわけですね。
ロスが笑いながらそう言っているのでパウロは誉め言葉かと思い、イタリア語で「グラツィエ」(ありがとう)と返したことになります。
何もわからず「ありがとう」と言っているパウロを見ていると、このロスも結構なウィーゼルだと思えるのですが、、(笑)。


20:22
[SCENE: Back to the bank, Chandler and Jill are sitting on the floor, facing each other, playing a game with the bank's pens on a chain.]
シーン:銀行の場面に戻る。チャンドラーとジルは床に座り、お互い向かい合って、銀行のチェーンのついたペンでゲームしているところ。
ジル: Chandler, we've been here for an hour doing this. Now watch, it's easy. (チャンドラー、これをやりながらもうここに1時間もいるのよ。見て、簡単よ。)
チャンドラー: Okay. (よし。)
ジル: Ready? (いい?)
チャンドラー: Mm-hmm. (んーん。)
ジル: (She spins the pen round her head.) Okay? Now try it. (ジルは自分の頭の回りにペンを回転させる) わかった? じゃあ、やってみて。)
[Chandler spins the pen pathetically and it hits him in the face.]
チャンドラーはかわいそうなほど不器用な感じでペンを回転させ、ペンが顔に当たる。
ジル: No, you gotta whip it. (違うわ、素早く(勢いよく)動かすのよ。)
[Chandler whips the pen round on it's chain, and flies almost out of control. Chandler and Jill both duck and laugh.]
チャンドラーがペンをチェーンの回りに勢いよく動かすと、ほとんど制御不能に飛ぶ。チャンドラーとジルの二人はひょいと頭を引っ込めて、笑う。

whip は「素早く(勢いよく)動かす」。
「〜をむち打つ」という意味もあり、名詞 whip は「むち」を意味します。
また、動詞 whip には「(卵白などを)(強くかき回して)泡立てる」という意味もあります。
ホイップクリーム(whipped cream)は「泡立てたクリーム」のことですよね。
過去記事、ビングチェリーとジミーズ フレンズ1-1改その21 で、いろいろなアイスクリームのフレイバーを挙げた後、
ジョーイ: You could get 'em with jimmies or nuts or whipped cream. (スプリンクル(チョコスプレー)やナッツやホイップクリームをトッピングすることもできるんだぞ。)
のように、トッピングの種類として whipped cream も挙げていました。
LAAD では、
whip : MOVE VIOLENTLY to move quickly and violently, or to make something do this
つまり「(乱暴に動かす) 素早く乱暴に動く、または何かにそうさせること」。

「主語自らがさっとすばやく動く」という自動詞の意味と「何かをさっとすばやく動かす」という他動詞の意味がある、ということですね。

もっと勢いよく回すのよと言われ、そうすると、今度は勢いが激しすぎて自分に当たりそうに飛んできて、思わず二人は頭を下げ、笑い合うことになります。
ト書きにある duck という単語は名詞では「アヒル」ですが、動詞では「ひょいと頭を引っ込める、ひょいと体をかがめる」という意味になります。
ガムで窒息しそうになってジルに助けられて以降、すっかり打ち解けた様子が微笑ましいですね。


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posted by Rach at 16:12| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月16日

僕が言おうとしてたのはそれじゃない フレンズ1-7改その25

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18:56
[Ross upset after listening to what Rachel had to say, decides to go and confront Paolo. He walks over to where Paolo is standing.]
レイチェルが言わなければならなかったことを聞いた後、ロスは動揺し(→訂正:動揺したロスは 訂正ここまで)、パウロに対決しに行くことを決める。ロスはパウロが立っているところに歩いて行く。
ロス: Paolo, hi. (パウロ、やあ。)
パウロ: RRRRRROSS. (ロ〜ス。)
ロス: Listen, uh... Listen, um, something you should, should know. Uh, Rachel and I are... We're kind of a... kind of a thing. (ねぇ、聞いてよ、君が知っておくべきことがあるんだ。あの、レイチェルと僕は…… 僕らはその、なんていうか、シング(いい仲)なんだよね。)
パウロ: Thing? (シング?)
ロス: Thing. Yes, thing. (シング、そう、シングだ。)
パウロ: You have the sex? (君らはエッチしたの?)
ロス: No, no, um... Technically, the, the sex is not being had. But that's, uh... See, but that's not the point. See, um, the point is that, uh... Well, Rachel and I should be, uh... Well, Rachel and I should be together, you know? And if you get in the, um... (いや、いや、その、厳密にはエッチは行われていない。でもその… あぁ、ほら、それがポイント(大事なこと、言いたいこと)じゃないんだよ。ほら、ポイントは…その、レイチェルと僕は…ほら、レイチェルと僕は一緒になるべきなんだ、わかるだろ? そして君が入ってくると…)
パウロ: In bed? (ベッドに?)
ロス: No. Ha. No, not where I was going. Uh, if you get in the way, way of us becoming a thing, then, uh, I would be, well, very sad. Um. (Ross rubs his eyes.) (違う、ハハ、違うよ、僕が言おうとしていたのはそれじゃない。その、もし君が僕たちの道に入ってくると[僕たちの邪魔をすると]僕たちがいい仲になるのの邪魔をすると、僕はすごく悲しくなるだろうね。[ロスは自分の目をこする(泣く真似をする)]。)
パウロ: Oh, oh. (おぉ、おぉ。)
ロス: So do you, um... sa vech ay [ceviche]? (それじゃあ、君は… わかった?)
パウロ: Si, si. (うん、うん[わかる]。)
ロス: Si? Si? Okay.(わかったの? わかったの? よし。)
パウロ: Si. (うん。)

(2018.11.22 追記)
非公開コメントにて、ト書き Ross upset after listening to what Rachel had to say, decides to go and confront Paolo. についてご質問がありました。
「ロスは動揺して」なら、Ross upset ではなく Ross is upset か Ross gets upset になるのでは? というご意見でした。
もう一度、ト書きを見直してみたところ、この文章の基本構造は Ross decides to go... で、upset から say まではロスのことを詳しく説明している形になっているようです。
Ross who is upset .... decides to go 「〜を聞いた後、動揺しているロスは、〜しに行くことを決める」という文章で、who is が省略された形を取っていると考えられると思います。
upset は元々、「人を動揺・狼狽させる」という他動詞で、それを受け身の形にした be upset が「動揺・狼狽させられる」→「動揺・狼狽する」という意味で形容詞的に使われているのですが、元々過去分詞形であるために過去分詞だけを残して、関係代名詞 who と be動詞 is がまとめて省略されて、Ross upset 「〜で動揺しているロスは」のように表現されているようですね。
ト書きの日本語訳が間違っていたことになるので、上の訳も訂正させていただきました。
貴重なご指摘とご質問ありがとうございました<(_ _)>
(追記はここまで)

ロスはパウロに、Rachel and I are... We're kind of a... kind of a thing. と言っています。
過去記事、どうしてそんなに日焼けしてるの? フレンズ1-2改その27 で、
バリー: Yeah, well, uh, we're kind of a thing now. (あぁ、そのー、僕ら(僕とミンディ)は、今は、いい仲なんだ。)
というセリフが出てきました。
その記事でも解説しましたが、直訳すると「僕たちは、”ある(一つの)こと”って感じなんだ」のようになるでしょうか。
このような be a thing については、英英辞典などで意味や用例は載っていなかったのですが、「僕たち二人=一つのあること」という等式になるので、「二人は、一つのもの・ことになっている」→「僕たちはくっついて一つになっている」→「僕たち、そういう感じの仲なんだよ」のような意味だと考えれば良いと思います。

a thing というロスの説明を聞いて、英語があまりわからないパウロにも二人がくっついている的なイメージは湧いたのでしょう。
それで You have the sex? 「二人はエッチしたの?」とダイレクトにパウロは尋ね、到底そんな段階にはないロスはそれを否定するしかありません。

technically は「技術的には、厳密には、形の上では」のようなニュアンス。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
technically : according to the exact details of rules, laws etc.
つまり「規則や法の正確な詳細によると」。

ロスのセリフは「エッチの行為とされているような具体的なことは行われていない」というような感覚ですね。
the sex is not being had. は、We're not having the sex. を受動態にした「受動態の進行形」の形を取っており、直訳すると「そのエッチは今されていない・行われていない」のような感じになるでしょう。
まだレイチェルに気持ちを伝えてすらいないのに、「僕たちはエッチはまだなんだ」のように主語を we にしたくないという気持ちから、主語を明確にしない受動態で表現したのかな、と思います。

But that's not the point. The point is that... は「でもそれは重要なこと(ポイント)じゃない。重要なことは…」。
相手が言うことは大切な部分ではなく、今から自分が言うことがポイントなんだと言うための前振り。
何か大切なことを言いたい時に、The point is... という表現はよく出てきます。

ロスが、if you get in the way of... と言おうとしたら、先にパウロに、in bed? と言われてしまっています。
その後、ロスが言うように、本当は if you get in the way of us becoming と言いたかったのだとわかりますね。

英語は話せないはずなのに、get in bed 「ベッドに入る」のようなエッチ系の言葉だけはポンポン出てくることで、パウロはアメリカ人女性とたくさん遊んでいて、かなりのプレイボーイであろうことが想像できるでしょう。
その彼のカタコト英語に押されているようなロスが面白いです。

not where I was going. = (That's) not where I was going. で、「僕が行こうとしていた場所はそれじゃない」=「僕はそういう(方面の)話をしようとしていたんじゃない」。
やたらとエッチの方向に話を進めたがるパウロに対して、「そういう話じゃなくて!」と言いたいロスです。

get in the way of someone's doing は「人が何かをすることに対して邪魔をする」。
直訳すると「人が何かをしている道の中に入る」というところで、誰かが行動している前に立ちふさがる感じが出ていますから「邪魔をする」という感覚はわかりやすいでしょう。
LAAD では、
stand/get in the way of something : to prevent someone from doing something, or prevent something from happening
例)He won't let anything get in the way of spending time with his family.
つまり「誰かが何かをすることを防ぐ、または何かが起こることを防ぐ」。例文は「彼は自分が家族と過ごす時間を何物にも邪魔させようとはしない」。

僕とレイチェルが a thing になるのを君が邪魔するなら、僕は悲しくなるよ、と言って、ロスは悲しい様子の泣き真似をジェスチャーで示すことになります。

その後、ロスの話が理解できた様子のパウロに、ロスは So do you, um... シヴィーチェ? みたいな音の言葉を言い、パウロ:シー、シー。ロス:シー? シー? のように続きます。
この部分、DVD では字幕がないので、イタリア語のようです。
シヴィーチェ の部分は、ネットスクリプトでは sa vech ay、Netflix では(全て大文字表記のため)CEVICHE? と表記されていました。
ネットスクリプトの綴りで検索してもイタリア語はヒットせず、ceviche の方を検索すると「ペルーの名物料理セビチェ(スペイン語)」だという結果が出ました。
話の流れ的に「(今の話)わかった?」のニュアンスのように思われるのですが、Google検索で「イタリア語 わかった?」で調べると、Capisci? と表示され、発音は「カピーシ?」のような感じですから、ここでロスが言っているシヴィーチェとは全然異なる単語です。
シヴィーチェは多分「わかった?」という意味のイタリア語だと思うのですが、ご存じの方がおられたらお教えいただければありがたいです(^^)

「シー、シー」の部分は、ネットスクリプトでは See, see. のように表記されていますが、Netflix では SI, SI. と書かれており、si はイタリア語の「はい、イエス」のようです。
正しくは sì のように右斜め下向きのアクセント記号がつくようですね。


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posted by Rach at 10:25| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月09日

彼との3秒はバリーとの3週間よりも フレンズ1-7改その24

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18:32
レイチェル: God, the first time he smiled at me, those three seconds were more exciting than three weeks in Bermuda with Barry. (なんてこと、パウロが私に初めて微笑みかけた時、その3秒はバミューダでのバリーと一緒の3週間よりも胸躍らせるものだったわ。)
フィービー: Ya know, did you rent mopeds? Because I've heard-- (Monica and Rachel give Phoebe a very strange look.) Oh, it's not about that right now, okay. (ねぇ、(バミューダでは)モペッドをレンタルした? だって私、聞いたことあるの… [モニカとレイチェルはフィービーに妙な顔を向ける] あぁ、今はその話じゃないわよね、わかったわ。)
レイチェル: Oh, God, you know, I know it's totally superficial, and we have nothing in common, and we don't even speak the same language, but God! (なんてこと、ほら、全くうわべだけだってわかってるの、それに私たちには共通点が全くないし、同じ言語すら話さない、でも、もう〜!)

パウロに夢中のレイチェルは「パウロが微笑みかけた3秒はバミューダでのバリーの3週間よりもエキサイティングだった」と言っています。
同じ「3」という数字を用いながらも、3秒と3週間のように単位を変えることで、その感動・興奮がどれくらい違うかを表しています。
それにしても、3秒と比較するのに、3時間、3日ではなく、3週間とまで言い切るレイチェルに笑ってしまいますね。
しかもバミューダという観光地での3週間ですから、本来なら地元の3週間よりも☆キラキラ☆していていいはずで、普通の3週間ではなくバミューダでの3週間となっていることがさらに格差を広げる効果を出しているでしょう(リゾートでのバカンスとしても違和感のない長さですし)。
それだけパウロが魅力的だと言いたいわけですが、比較されているバリーが可哀そうすぎる単位の違いです。

ちなみに、バミューダ(諸島)は北大西洋にある諸島。船や飛行機が行方不明になると言われてきたバミューダトライアングルで有名な場所ですね。

moped は「モペッド、原動機付き自転車」。英語の発音は、モウペッド。motor + pedal (モーター+ペダル)から出来た言葉だそうです。
Wikipedia 日本語版: モペッド
Wikipedia 英語版: Moped

上の英語版ウィキペディアの説明に、A moped is a scooter with bicycle pedals, generally having... とありますので「自転車のペダルがついたスクーター」ということになります。

バミューダという名前を聞いて、フィービーはモペッドの話を持ち出し、「モペッドをレンタルした? 私は聞いたことがあるのよ、、」と言いかけたフィービーのセリフから、バミューダでモペッドをレンタルするのが一般的であることが想像されますね。

Wikipedia 英語版: Bermuda には moped という単語は出てこないのですが、スクーター(scooter)が出てくる部分があります。
引用させていただきますと、
It is not possible to rent a car on the island; public transport and taxis are available or visitors can hire scooters for use as private transport.
つまり、「その島では車を借りることは不可能。公共交通機関またはタクシーは利用可能、またはビジターは自らの移動手段としてスクーターを借りることができる」。

つまり、車が借りられないが代わりにスクーターが借りられるので、もっぱらそれで観光する人が多いということのようですね。
フィービーはどこかでその話を聞いたことがあるので、「バミューダでは噂どおり、やっぱりレイチェルもモペッドに乗って観光したの?」と尋ねようとしていたことになるでしょう。
パウロの素敵さを語るためにバリーとのバミューダを持ち出しただけなのに、フィービーがそこに反応してしまったため、モニカとレイチェルは「食いつくのはそこ? 今何でその話題?」みたいな顔を向けています。
フィービーもその表情に気づいて、「今、その話題をする時じゃなかったわね」と言うことになります。

superficial は「表面的な、外見上の、みかけの、うわべだけの」。
have nothing in common は「共通して持っているものが何もない」ということですから「共通点が何もない」ということ。
we don't even speak the same language は「同じ言語を話すことすらしない」ですから「話す言語すら違う」。
彼の顔や姿を見て惚れているだけで、まだ内面のことは全く知らない、共通点もないし言葉も通じないけど、、と言いながらも、この気持ちはどうしようもないのよぉ〜、みたいに言っていることになります。


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posted by Rach at 14:48| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月02日

面白いこと言ったの?さっぱりわかんない フレンズ1-7改その23

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17:52
[SCENE: Cuts back to the apartment. Paolo is talking to Rachel in Italian, while looking out of the window and pointing to the night sky.]
シーン:アパートメントに画面がカット。パウロはイタリア語でレイチェルに話しかけている、窓の外を見て、夜空を指さしながら。
パウロ: Guarda da lunar, guarda da stelle, gua tu tal cause a belle. (イタリア語)
[Cuts back to Ross with Joey in the kitchen watching Paolo and Rachel with disgust.]
パウロとレイチェルを反感を持ちながら見つめている、台所でジョーイといるロスに画面がカット。
ロス: Blah-blah-blah-blah-blah. Blah-blah-blah-blah-blah-blah. Bl-bl-bl-bl-blah. (ブラブラブラ、ブラブラブラ(なんたらかんたら))
[Paolo and Rachel finish talking by the window and Rachel makes her way over to the kitchen area.]
パウロとレイチェルは窓際での話を終え、レイチェルは台所のエリアにやってくる。
レイチェル: Hur hur hur hur. Er. Ohhhhh. (はははは、あー。)
ロス: Hey, what did he say that was so funny? (ねぇ、彼はそんなに面白いことを何か言ったの?)
レイチェル: I have absolutely no idea. (全くわからないわ。)
ロス: That's, that's classic! (それって、それって古典的(ありがち)だね。)
レイチェル: My God, you guys! What am I doing? What am I doing? This is so un-me! (なんてこと! 私、何やってるの? 私、何やってるの? こんなの全然、私じゃない!)
モニカ: If you want, I'll do it. (あなたが望むなら、私が(代わりに)やるわよ。)
フィービー: Oh, I know, I just wanna bite his bottom lip. (Monica and Rachel both look at Phoebe.) But I won't. (あぁ、わかる。私はただ彼の下唇を噛みたいわ。[モニカとレイチェルが二人そろってフィービーを見る] でも噛まないわよ。)

二人で夜空を見ながら、パウロのイタリア語を聞いて感動しているレイチェル。
それを見ているロスは、パウロのイントネーションを真似して、ブラブラブラ、、と言っていますが、これは「なんたらかんたら」みたいなニュアンス。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
blah, blah, blah : (spoken) used when you do not need to complete what you are saying because it is boring or because the person you are talking to alraedy knows it
例)You know how Michelle talks: "Tommy did this, and Jesse did that, blah, blah, blah."

つまり「(話し言葉)自分が言っていることを完結する必要がない時に使われる、退屈である、または話し相手がすでにそれを知っているという理由から」。
例文は「マイケルがどう話すか知ってるだろ、”トミーがこうして、ジェシーがああして、なんたらかんたら”」。

上の例のように「あれやこれやブラブラブラ」みたいな使い方をすることが多く、それ以上言ってもあまり意味がないからはしょってしまう感じです。
今回の場合はロスたちには意味のわからないイタリア語を話しているので、日本人が外国語の真似をする時に言う「ペラペーラ、ペラペーラ」と似た雰囲気もありますが、ペラペーラの場合は、外国語を流暢にしゃべっててすごい、という感覚が多少入っている気がします。
それに対しブラブラブラの場合は、上のロングマンの語義でも boring という単語が使われていたように、「わけのわからない、退屈でくだらないことをブラブラしゃべる」というニュアンスがあります。
ロスのそれも明らかに「わけのわからないこと言いやがって」みたいな感じで嫌そうな顔で真似していますよね。

パウロと会話した後、レイチェルが笑っているので、「彼、何か面白いこと言ったの?」と聞くと、レイチェルは「さっぱりわからない」と返します。
誰かが外国語(もしくは意味不明の言語)を話していて、それがわかるかのように自然に応対しておきながら、「今のわかったん?」「いえ、全然わかりません」というのは、吉本新喜劇などでもよくある(すっちーがよくやる…笑)ギャグのパターンですよね。
classic は「クラシック」ですから「古典的な、昔ながらの」という形容詞。
LAAD では、
classic : having all the features that are typical or expected of a particular thing or situation.
つまり「あること・ある状況の典型的・または予想されるすべての特徴を持っている」。

日本語でも、誰もが知っているお決まりのギャグのことを「古典的なギャグ」と言いますが、今回のレイチェルのオチも、まさに古典的な返しだとロスは言いたいわけです。

This is so un-me! は「こんなの全然、私じゃない!」
un- は否定を表す接頭語なので、これはものすごく「非・私」だわ、みたいなニュアンス。「全く私らしくない。どうしちゃったの、私ったら?」という感覚ですね。
If you want, I'll do it. は「あなたが望むなら、私がそれをするわ」ということですから「私何してるんだろう? 全然私らしくない」と言っているレイチェルに「こんなの私らしくないから嫌だっていうのなら、あなたの代わりを私がしてあげるわよ」と言っていることになるでしょう。

フィービーもその話に乗ってきて「わかるわー、私も彼の下唇を噛みたいもの」と言い、レイチェルとモニカ二人に「(レイチェルが夢中になっている相手に)そこまで(具体的なことを)言う?」みたいな顔をされています。
lip は上下で対になっているので、通常は、his lips のように複数形で使いますが、今回は、下唇だけを言っているので、単数形になっていることに注意しましょう。
下唇は、the lower lip, the under lip とも言います。上唇は、the upper lip となります。


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posted by Rach at 15:42| Comment(6) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月30日

ガムを膨らませるのはいたずらっ子っぽい フレンズ1-7改その22

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16:39
[SCENE: Cuts back to the bank. Chandler is trying to think of something to do to impress Jill.]
シーン:銀行に画面がカット。チャンドラーはジルに印象づけるためにすべきことを考えようとしている。
チャンドラー: (Voice over.) All right. Okay. What next? Blow a bubble. A bubble's good. It's got a boyish charm. It's impish. (He goes to blow a bubble.) Here we go. (But he ends up spitting the gum on to the counter.) Nice going, imp! Okay, okay. It's, It's okay. All I need to do is reach over and put it back in my mouth. (Chandler reaches over the counter, to retrieve the gum, but in order not to attract Jill's attention to what he is doing, he doesn't look at what his hand is doing. He picks up some gum off the counter, and puts it discreetly into his mouth.) Good save! We're back on track and I'm.... [He chews the gum a bit.] chewing someone else's gum. This is not my gum! Oh, my God! Oh, my God! And now you're choking. Caac. (Chandler starts to choke.) Caac. ([ボイスオーバー]よし、オッケー。次は何だ? (ガムの)バブルを膨らませろ。バブルはいいぞ。少年っぽい魅力がある。いたずらっ子っぽいぞ。[チャンドラーはガムのバブルを膨らませる]。よしいいぞ。[しかし彼は結局、ガムをカウンターの上に(ペッと)吐き出してしまう]うまいぞ、このいたずら小僧! よし、大丈夫だ。手を伸ばしてそのガムを口に戻せばいいだけだ。[チャンドラーはカウンターに手を伸ばす、ガムを回収するために、しかし自分がやっていることがジルの興味を引かないように、自分の手がやっていることを彼は見ない。彼はカウンターからあるガムを拾い上げ、慎重に自分の口に戻す。] いいセーブだ[うまくセーブした]! 彼女と俺は元に戻って、そして俺は… [彼はそのガムを少し噛む] 誰か他の人のガムを噛んでる。これは俺のガムじゃない! なんてこった! なんてこった! そして今、お前は窒息しかかってるぞ。カーッ(のどを詰まらせた音)。[チャンドラーは窒息しそうになり始める]カーッ。)
ジル: Are you alright? (大丈夫?)
[Chandler makes a OK gesture with his hands and smiles, while choking.]
チャンドラーは窒息している間も、自分の手でOKのジェスチャーをして微笑む。
ジル: Oh my God, you're choking! (Jill gets up quickly and goes over to Chandler. She then performs the Heimlich manoeuvre and the gum shoots out of his mouth.) (なんてこと、あなた、窒息しかかってるわよ! [ジルは素早く立ち上がりチャンドラーのところに行く。それからジルがハイムリック法を行うと、ガムはチャンドラーの口から飛び出る。]
チャンドラー: Err...Hurr. (あー、はーぁ。)
ジル: Better? (気分ましになった?)
チャンドラー: Eh hur, yes, (Chandler clears his throat.) Thank you, that was, that was.... (あぁ、そうだね。[チャンドラーは咳ばらいをする] ありがとう、今のは、今のは…)
ジル: Perfection? (完璧だった?)

blow a bubble は「バブルガム・風船ガムをふくらませる」。blow は「息を吹く」「息を吹いて(ものを)作る」という感覚。
boyish charm は「少年ぽい・少年のような魅力」。
impish は「いたずらっ子のような、いたずらっぽい、わんぱくな、お茶目な」。
少し後のセリフで出てきますが、imp は名詞で「いたずらっ子、いたずら小僧、わんぱく小僧」そして「鬼の子、小鬼」という意味もあります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) で、imp と impish は以下のように説明されています。

imp : [old-fashioned]
1. a child who behaves badly, but in a way that is funny
2. a small creature in stories, who has magic powers and behaves very badly

impish : tending to behave badly and showing a lack of respect or seriousness, but in a way that is amusing rather than annoying (SYN: mischievous)


つまり、imp の方は、1.は「(行儀が)悪い、だがある意味面白い振る舞いをする子供」。2. は「物語の生き物で、魔力を持ち、非常に悪い振る舞いをするもの」。

impish は、「悪い振る舞いをする傾向にあり、敬意や真面目さがないことを示す、しかし、うっとうしいよりも楽しいやり方で」。

ただただ悪いのではなく、悪い中にも面白さ、楽しさがあるということで、「困ったちゃんだけど、思わず笑ってしまう」的な「いたずらっ子のような」という訳語がふさわしいわけですね。
ちなみに imp という単語ですが、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のメインキャラクターの一人、ピーター・ディンクレイジ演じるティリオン・ラニスターのあだ名が Imp です。背の低いティリオンのことを「小鬼」という意味で imp と呼んでいることになります。

ガムを膨らまそうとして、そのガムが口から飛んで行き、カウンターに落ちてしまいます。
Nice going. は「いいぞ、うまいぞ」という感覚ですが、これは自分自身に対する皮肉ですね。
ガムを膨らませて少年っぽい可愛さを見せようとしたのに失敗してしまったことを、「ダメじゃん、俺」ではなく、「やるじゃないか、この小僧」と自分で言った感じですね。
先に自分で impish 「imp っぽい」という形容詞を使っていたことから、呼びかけ語で imp を使ったことになります。
All I need to do is (do) を直訳すると「俺がする必要があることの全ては〜することである」ということなので、つまりは「〜すればいいだけだ」という意味になります。
reach over は「手を伸ばす」、put it back in my mouth は「そのガムを口に戻す」。

be back on track は「(元の)軌道に戻る、復活する」で、ジルにガムを噛んでいるところを見せようとして、間違ってガムを飛ばしてしまったけれど、ジルが見ていない間に口に戻してしまえば何事もなかったかのようにまた最初の状態に戻ることができる、ということを言っているのですね。
chew は「チューインガム(チューイング・ガム)」のチューで「噛む(かむ)」という意味。

過去記事、それがなくても生きられる フレンズ1-3改その29 で、フレンズたちの癖の話になった時に、
ジョーイ: Well, is it, like, a little annoying? Or is it like when Phoebe chews her hair? (ふーん、それってちょっとうっとうしいの? それともフィービーが自分の髪の毛を噛む時みたいな感じ(のうっとうしさ)なの?)
というセリフがありましたが、そのように「髪の毛を噛む」という時にも chew という単語が使われていました。
口に戻したのが別人のガムだったとわかり(ひぇ〜)、それでパニックになったチャンドラーはそのガムが喉に詰まったらしく、窒息しかかって「カーッ」という声を出しています。
choke は「窒息する、息が詰まる」。
And now you're choking. と主語が I ではなく you になっているのは、「今、お前、窒息しかかってるぞ」と客観的な視線で自分に言っているような感覚でしょうね。

それまでは一定の心理的距離を取って接していたジルも、窒息しかかっているチャンドラーを見て、さすがに心配した様子で「大丈夫?」と言うのですが、それに対して窒息で苦しそうな顔をしながらも両手の指で丸を作って微笑もうとしているチャンドラーに笑ってしまいます。
ジルもチャンドラーが窒息しかかっているとわかり、すばやくチャンドラーのところに行き、背後からチャンドラーの腹部を両手でぐっと押すような動作をしています。
この動きについては、ネットスクリプトのト書きでは、the Hiemlich manoeuvre と書かれていたのですが、この名前で検索すると、「ハイムリック法」という言葉が表示され、このやり方を教える動画もヒットしました。
正しい綴りは Heimlich maneuver/manoeuvre になるようです(上の会話では正しい綴りに訂正してあります)。
manoeuvre は maneuver のことで「処置、工作、操縦」などの意味がありますが、ここでは「技術を必要とする巧みな処置」のような感覚が近いでしょうか。

詳しい内容は以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ハイムリック法

上のウィキペディアの説明を一部引用させていただきますと、

外因性異物によって窒息しかけた患者を救命する応急処置
救助者は、患者の後ろに立って手を腹部に当て、突き上げるようにし横隔膜を圧迫する。


とのことです。
今回、窒息したチャンドラーを救うためにジルは上に書かれた通りの動きをしていましたから、ハイムリック法を実施した、という表現は的確ですね。

ガムは無事にチャンドラーの口から飛び出て、彼は窒息から救われることになります。
ジルが「大丈夫?」と聞くと、「ありがとう、今のは、今のは…」とチャンドラーが言おうとするのですが、そこでジルが Perfection? と聞き返すのは面白くてしゃれていますね。

過去記事、こんな風にも言えたのに…自己嫌悪 フレンズ1-7改その18 で、いったん断ったガムを再度もらおうかな、と言う時に、Gum would be perfection. と妙に大袈裟な言い方をしてしまい、自己嫌悪に陥っていたチャンドラーでしたが、ジルはちゃんとその時のセリフを覚えていて、「今のガムは完璧だった?」みたいに返したことになります。
そんな風に言われてしまったら立つ瀬がないよ、みたいな顔をしているチャンドラーも微笑ましいですね。


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posted by Rach at 17:13| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月26日

誰も教えてくれないから私から言うけど フレンズ1-7改その21

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16:11
[Rachel rubs Paolo arms some more. Phoebe enters the apartment.]
レイチェルはパウロの腕をさらにさする。フィービーがアパートメントに入ってくる。
フィービー: Alright, I looked all over the building and I couldn't find the kitty anywhere. (いいわ。私はビル中を見て回ったけど、ネコちゃんはどこにも見つけられなかった。)
レイチェル: Oh, I found him. It was Paolo's cat. (あぁ、私がその猫を見つけたの。パウロの猫だったのよ。)
フィービー: Ah, well, there you go. Last to know again. And I'm guessing, since nobody told me, this is Paolo? (あぁ、ほら、またそれよ。また、最後に知る(のは私)だわ。そして、思うに、っていうのは誰も私に教えてくれないからなんだけど、この人がパウロね。)
レイチェル: Oh, Paolo, this is Phoebe. (あぁ、パウロ、こちらがフィービーよ。)
パウロ: Oh. (あぁ。)
フィービー: Hi. (はーい。)
パウロ: Phoebe an ca tu belissimo ser setta tuti caus a wella mitros veri at la proc -crete. (イタリア語)
フィービー: You betcha! (もちろん!)

レイチェルと一緒に猫を捜していたフィービーが戻ってきます。
「どこにも見つけられなかった」と報告すると「私が見つけたの。パウロの猫だったの」とレイチェルが言い、フィービーは There you go. と返します。
There you go. は「ほら、またそれよ」という感覚。
フィービーは頑張ってネコの飼い主を探していたのに、自分が知らない間にとっくに飼い主は見つかっていた。そのことを、自分がまた何かを知る最後に人間になってしまったという意味で、Last to know again. とボヤくことになります。

And I'm guessing, since nobody told me, this is Paolo? について。
since は完了形と共に「〜以来」の意味でよく使われますが、今回の since は理由を表す since となります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
since : used to give the reason for something
例1)I'll be 40 next month, since you ask.
例2)Since nobody's replied yet, I guess they're not interested.

つまり「何かに対する理由を与える時に使われる」。例文1は「あなたが尋ねたので答えると、私は来月40歳になる」。例文2は「誰もまだ答えないので言うけど、彼らは興味がないと私は思う」。

例文2の「誰も答えないので言うけど、〜だと思う」と、今回のフィービーのセリフとでは、 since nobody, I guess という同じ単語が使われていて、ニュアンスに共通するものを感じますね。
ですから、And I'm guessing, since nobody told me, this is Paolo? は「誰も教えてくれないから言うけど、私が思うにこの人がパウロね」という意味になり、英語の語順に忠実に訳してみると、「で、私が思うに、っていうのは誰も私に言ってくれないからなんだけど、この人がパウロね?」みたいな感じになるでしょう。
「今の話の流れだと、この人がその猫の飼い主のパウロなのね」と表現したことになり、自分は一人で捜し回っていたのに「このパウロの猫だったのよー」と嬉しそうに話すレイチェルに対して、「私がパウロって名前を当然知ってるみたいに言ってるけど、私、まだ紹介されてないんだけど?」という気持ちが入っているわけですね。
それで慌ててレイチェルはパウロを紹介し、パウロはまだイタリア語で何か挨拶をしています。

You betcha! は You bet! で「もちろん」「その通り」「いいとも」「(お礼に対して)どういたしまして」などの意味があります。
LAAD では、
you betcha : said when what someone has just said is correct.
例)"So you're going to be there tonight." "You betcha."

つまり「誰かがたった今言ったことが正しい時に言われる」。例文は「それじゃあ君は今夜そこに行くんだね」「その通り」。
このシーンでは、イタリア語はわからないはずのフィービーが、パウロのイタリア語をさも理解したかのように「もちろん! その通り!」のように返事している、という面白さになるでしょう。

実はずっと後のエピソードで「フィービーはイタリア語が話せる」というシーンが出てくることもあるのですが、それは今回のような 1-7 という初期のエピソードの時点で既に決まっていた設定ではないように思います。
実際、本当にイタリア語がわかる人であれば、相手がイタリア語で話しかけてきたらイタリア語で返すでしょうし、「フィービーはイタリア語に堪能だったのか!」というよりも「わかってないのにさもわかったように返事している」という方がコメディ的にも面白いだろうと思うので、「意味がわからないのに、その通り! と返事した」という解釈の方が自然だろうと思いました。


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posted by Rach at 13:02| Comment(5) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月23日

彼はあまり英語を話さない フレンズ1-7改その20

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15:12
[SCENE: Cuts back to the apartment, where Ross, Monica and Joey are playing monopoly.]
アパートメントに画面がカット、そこではロス、モニカ、ジョーイがモノポリー(というゲーム)をしているところ。
ロス: Come on, lucky sixes! (来い、ラッキーな6が2つ来い!)
[Rachel enters the apartment with the man she met in the hallway by her side.]
廊下で出会った男性と並んで、レイチェルがアパートメントに入ってくる。
レイチェル: Everybody, this is Paolo. (Ross is stunned.) Paolo, I want you to meet my friends. This is Monica. (They walk over to where they are playing.) (みんな、こちらはパウロよ。[ロスは愕然とする] パウロ、私の友達に会ってほしいの[友達を紹介するわ]。こちらがモニカ。[二人はフレンズたちがゲームをしているところに歩いてくる])
モニカ: (Shaking Paolo by his hand.) Hi. ([パウロと握手しながら]はーい。)
レイチェル: And Joey. (They shake hands.) (そしてジョーイ。[二人は握手する])
モニカ: Hi. (Trying to get Paolo's attention.) (はーい。[パウロの注意を引こうとしている])
レイチェル: And Ross. (そしてロス。)
モニカ: Hi. (Still trying to get Paolo's attention.) (はーい。[まだパウロの注意を引こうとしている])
パウロ: (He speaks Italian.) Regat se son a pina viv vanta to be pino so va vinchi so ramon tu pase tu. ([パウロはイタリア語を話す])
レイチェル: Hur, hur hur, he doesn't speak much English. (Rachel is rubbing her hands up and down his arm.) (ははは。彼はあまり英語を話さないの。[レイチェルは彼の腕を自分の手で上下にさする])
[Paolo looks down at the table.]
パウロはテーブルに視線を落とす。
パウロ: Monopoly! (モノポリー!)
レイチェル: Ohhhh, look at that! (あぁ、そうね!)
ロス: (Ross tuts.) So, uh, where did, uh, Paolo come from? ([ロスは舌打ちをする] それで、その、彼はどこから来たの?)
レイチェル: Uh, Italy, I think? Hur hur hur. (あぁ、イタリアだと思うわ。あはは。)
ロス: No, I mean, tonight, in the building... suddenly into our lives. (いや、僕が言いたいのは、今夜このビルに(どこから現れたの?)だよ。突然僕らの生活に(どこから現れたの?)だよ。)
レイチェル: Well, that cat. The cat turned out to be Paolo's cat. Isn't that funny? (えーっと、あの猫、あの猫がパウロの猫だってわかったの。それって面白くない?)
ロス: Ha! That-- that is funny and Rachel keeps touching him. (あぁ! それって面白いよね、そしてレイチェルは彼にタッチし続けてるし。)

ト書きにあるように、フレンズたちはモノポリーというボードゲームをしています。
ゲームについては後ほど詳しく説明しますが、lucky sixes というのは「ラッキーな6の複数」ということですから、サイコロを2つ振って、どちらも6が出て合計12が出てくれ! という感覚でしょう。
12が出るといいコマに進めるということでしょうね。

そこにレイチェルが男性と連れ立って入ってくるので、ロスはショックを受けた様子。
レイチェルはこの人はパウロだと言って、フレンズ一人ひとりを紹介しています。
最初に挨拶したモニカが、他の人への挨拶時にもうっとりした顔でハーイと言い続けているのが面白いですね。
パウロがイタリア語を話した後、レイチェルは、He doesn't speak much English. と言っています。
「彼は(あまり)英語を話せないの」→「彼は(もっぱら)イタリア語しか話せないの」というところですね。
日本語では「英語を話せない」のように「話すことができない」というニュアンスが入りますが、英語では今回のセリフのように can't ではなく don't/ doesn't を使うことになります。
日本語では「英語を話せない」と訳される内容であっても、英語では He doesn't speak English. と表現される件については、拙著「読むだけ なるほど! 英文法」(学研教育出版)の p.20 で解説しています。

シーン冒頭のト書きにあった Monopoly というゲームですが、パウロはそのゲームが置いてあるのを見て、その名前を叫んでいます。
「モノポリー」は不動産取引により資産を増やしていくボードゲームで、富を独占することから、monopoly (独占)という名前がついています。
非常に有名なゲームで、日本のおもちゃ屋さんでも見かけます。
英語を話せないイタリア人のパウロもこのゲームの名前を知っていたことから、どれほど有名かがわかりますし、英語がほとんど話せないようだけど、このゲームの名前は知ってんのかーい! という面白さでもあるでしょう。

ロスが「パウロはどこから来たの?」と言うと、レイチェルは「イタリアだと思うわ」と言っています。
Where are you from? が相手の出身地・出身国を尋ねるフレーズであることから、レイチェルはそれと同じ感覚で「イタリア出身だと思うわ」と答えたわけですが、その後のセリフでロスが言いたかったのは「パウロが今夜どこからここに現れたのか、唐突に自分たちの生活に入り込んできたのか」という意味だったことがわかります。
「こいつ、いったいどっから湧いて出てきたんだよ」みたいな敵意のニュアンスが感じられますね。
turn out は「(結局)〜ということがわかる」。
あの猫の飼い主が彼だったの、面白いでしょう? みたいにレイチェルが言うのを受けて、ロスは That IS funny 「それは本当に(実に)面白いねぇ」のように be動詞のイズを強調しつつ、レイチェルがパウロの腕をさすり続けていることを言っています。
バルコニーで告白しようとしていたのを猫に邪魔された上、その猫の飼い主であるパウロにレイチェルが夢中な様子なので、ロスとしては不満でしょうがないわけですね。


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2018年10月19日

猫は貸しにしておく フレンズ1-7改その19

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14:03
[SCENE: Cuts back to Rachel and Phoebe searching out in the halls of their building, knocking on various doors.]
シーン:レイチェルとフィービーが、いろんなドアをノックしながら、アパートメントビルの廊下で捜している画面にカット。
レイチェル: (About to knock on a door) Oh, no, the Mellmans. They hate all living things, right? ([ドアをノックしようとして] あぁ、だめ、メルマンさんの家だわ。この一家はみんな生き物を嫌ってるの、でしょ?)
フィービー: Oh. (まぁ。)
[They move on to the next door, and knock. A strange man answers.]
隣のドアに移動してノックする。変わった男が応対する。
レイチェル: Hi, we just found this cat and we're looking for the owner. (こんにちは、私たちはただこの猫を見つけて、その…飼い主を探してるの。)
男: Um, yeah. It's, uh, it's mine. (あぁ、そうかい、それは…それは私の(猫)だ。)
フィービー: Well, he seems to hate you. Are you sure? (彼はあなたを嫌がっているように見えるわ。ほんとなの?)
男: Yeah. It's my cat. Give me my cat. (あぁ、私の猫だ。私の猫を渡せ。)
フィービー: Well, wait a minute. What's his name? (あのー、ちょっと待って。彼(猫)の名前は?)
男: Um, Bob-- Buttons. (あー、ボブ・ボタンズ。)
レイチェル: Bob Buttons? (ボブ・ボタンズ?)
男: Ah huh, Bob Buttons. Here, Bob Buttons. (あぁ、ボブ・ボタンズだ。こっちへ来い、ボブ・ボタンズ。)
フィービー: (The cat jumps out of Phoebe's arms, and disappears down the hall.) Ooo, ..ahh, you are a very bad man! ([その猫はフィービーの腕から飛び出して、廊下の奥の方に消える] あぁ…あなたってほんとにひどい人ね!)
[Rachel and Phoebe walk off to try and catch the cat.]
レイチェルとフィービーは歩き去り、(逃げた)猫を捕まえるようとする。
男: (Leaning out of his door.) You owe me a cat. (He shuts his door.) ([ドアから身を乗り出して] 猫は貸しだ[貸しにしておく]。[彼はドアを閉める])

部屋番号6の部屋の前に来たレイチェルとフィービー。
ここの住人の名前を言っていますが、DVD では the Mellons、Netflix では the Mellmans と表記されています。
音声を聞くと、私には「メルマンズ」と言っているように聞こえました。
the Mellmans だと「メルマン(さん)一家」で、the Mellons だと「メロン(さん)一家」という意味になります。
同じ名字の人が複数集まったものが一家・家族であることから、the+名字の複数形で「〇〇一家」を意味します。
メルマン家は生き物嫌いだからということで、ノックもせずに通り過ぎ、隣の部屋をノックすると、白髪の変わった感じの男性が応対します。
「猫を見つけて、飼い主を探してるの」と説明すると、「それは私の猫だ」と主張するのですが、猫はモゾモゾと落ち着きない様子で、とても飼い主の家に戻ったようには見えません。
He seems to hate you. は「そのネコは、あなたを嫌っているように見える」。だからとても飼い主とは思えない、ということですね。
自分の飼い猫なら名前あるでしょ、と言いたげに、フィービーが猫の名前を尋ねると、Bob Buttons だと答えます。
button の発音は「バトゥン」という感じですが、いわゆる「服のボタン」の「ボタン」です。
フィービーの反応が「ボブ・ボタンズですって?(何それ?)」みたいな感じなので、妙な名前っぽい響きがあるのだと思いますが、どういう風に妙なのかは正直よくわかりません。
Bob にさらに B- で始まる名前が続いていて、音的に B が多すぎる感じがリズムとして面白いのかなぁ??

この男性がその猫を渡せ、などと言っている間に、猫は抱っこしていたフィービーの腕から逃げてしまい、この男性は飼い主でなかったことがわかります。
逃げた猫を追って、レイチェルとフィービーは去りますが、その後、この男性が "You owe me a cat." と言うのが面白いですね。
owe someone something は「人に義務・恩義などを負っている、人に対して借りがある、〜を帰す義務がある」。
You owe me a cat. は「君らは、私に対して、ネコの借りがある」→「ネコのことは貸しにしておく、後でまた返してもらう」。
そのネコは自分のものだと主張するこの男性は、私がそう主張しているのに私に返さず君らが持っていってしまったから、その猫は貸しにしておいてやる、また後で返せよ、的な捨て台詞を言っていることになるでしょう。

今回のエピソードでは、the Weird Man とクレジットされているこの男性は、この後、何度か登場し、その時には Mr. Heckles という名前で出てきます。
彼が今回の捨て台詞 You owe me 〜. を後のエピソードで使うシーンも出てきます。
自分のものでもないのに「それを貸しにしといてやる、後で返してもらうぞ」みたいに言っているのが面白いわけですね。


14:48
[SCENE: Cuts to Rachel on her own in the dark hallway, with only one candle, searching for the cat.]
シーン:暗い廊下で、1つのろうそくだけを持って、猫を探している、一人のレイチェルに画面がカット。
レイチェル: Here, kitty kitty kitty, here, kitty kitty. Where did you go, little kitty, kitty kitty. (Rachel tries calling the cat by making a kind of kissing sound.) Kitty, kitty, kitty, come here kitty kitty kitty kitty kitty kitty kitty.. kitty (Rachel comes across a pair of legs in the dark, she moves slowly upwards.) kitty..hi? (Rachel is now face to face with a man in the corridor.) こっちよ、ネコちゃん、こっちよ、ネコちゃん。どこに行ったの、小さなネコちゃん。[レイチェルはキスのような音を立てながら、猫を呼ぼうとしている] ネコちゃん、ネコちゃん、こっちに来て、ネコちゃん、、、 [レイチェルは暗闇で二本の脚に遭遇し、ゆっくりと上向きに動く] ネコちゃん、、、はーい(こんにちは)。[レイチェルは今は廊下にいる男性と向かい合った状態である])
男性: Buona sera. (ボナセーラ。)
レイチェル: Oh wow! (She blows out her candle, with her sigh.) (あぁ、まあ! [レイチェルはろうそくを吹き消す、自分のため息で])

猫を探しているレイチェルは、「チュ、チュ、チュー」みたいな音を出しています。
ト書きには by making a kind of kissing sound 「キスのようなものを出しながら」とありますが、Netflix のト書きでも making kissing noises 「キスの音を立てながら」と表記されています。
チュチュチュという声を出しながら、猫を呼んでいるわけですが、猫を追っているうちに、猫を腕に抱いている男性とご対面します。
「ボナセーラ」はイタリア語で「こんばんは」という意味で、その一言で彼がイタリア人であることがわかるわけですね。
彼を見て驚いたようにため息が漏れたレイチェルの様子から、彼のことを素敵だと思ったことが見て取れます。


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posted by Rach at 16:35| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月17日

こんな風にも言えたのに…自己嫌悪 フレンズ1-7改その18

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13:16
[SCENE: Time lapse. Everyone is stood round the kitchen table and Ross is receiving medical attention from Monica. Chandler is still at the bank.]
シーン:時間が経過。みんなはキッチンテーブルの周りに立っていて、ロスはモニカから治療を受けているところ。チャンドラーはまだ銀行にいる。
モニカ: Right, this is just Bactine. It won't hurt. (いいわ、これはただのバクシーンよ。痛くないわ。)
[Joey, who is leaning over Ross with a candle, accidently lets a drip of wax fall on to Ross's neck.]
ジョーイはろうそくを持ってロスの方に身を乗り出していて、偶然、ロウの1滴をロスの首に落としてしまう。
ロス: Ou! Ou! (痛い! 痛い!)
ジョーイ: Ooo, sorry, that was wax. (うー、ごめん、今のはロウだ。)
フィービー: Ooh, poor little Tootie's scared to death. We should find his owner. (まぁ、かわいそうな子猫ちゃんは死ぬほど怖がってるわ。持ち主を探すべきね。)
ロス: Why don't we just put the "poor little Tootie" out in the hall? (その”かわいそうな子猫ちゃん”はただ廊下に放り出しておいたらどう?)
レイチェル: During a blackout? She'll get trampled. (停電の最中に? ネコちゃんが踏みつけられちゃうわ。)
ロス: Yeah? (そうだけど?[それがどうかした?])

Bactine は応急処置に使う、痛み止めの消毒液。
Bactine で画像検索すると、白いボトルに緑のキャップという容器の写真がヒットします。
wax はジョーイが持っている蝋燭(ろうそく)のロウ。
「いたっ」と言ったのは、バクシーンではなく、落ちたロウの方だった、ということです。

poor little トゥーティ と発音されている部分、DVDでは Tootie、Netflix では tooty という綴りになっていました。
toot という単語は英和辞典で「(らっぱや笛など)をピューと吹く、がピューと鳴る」という意味が出ているのですが、らっぱや笛だとネコの鳴き声とはイメージが異なるので、それとは違うような気がしました。
そこで、"tootie cat" で検索してみたところ、
次の検索結果を表示しています: tortie cat
と表示され、「錆び猫」や Tortoiseshell cat がヒットしました。

tortoiseshell は tortoise-shell 「トータス・シェル」、つまり「カメの甲羅(こうら)、べっこう」ということで、べっこうの色合いに似ていることから、a tortoiseshell または a tortoiseshell cat で「三毛猫(みけねこ)」という意味になります。
tortoiseshell だと長いので、その略称として tortie が使われるようですね。
今回のセリフは、トーティではなくトゥーティと発音されていますが、このネコは見たところ三毛猫っぽい感じなので、tortie を tootie / tooty と発音したということかな、と思いました。

be scared to death は「死ぬほど怖がっている、死ぬほどおびえている」。
owner は「持ち主」。日本語で「車のオーナー」などと言いますが、own 「所有する、所持する」+人を表す接尾辞 -er で、「オウナー」となるわけですね。

trample は「踏みつける」。停電で暗い中に置いておいたら、間違って誰かに踏まれちゃうわ、とレイチェルは心配しているわけですが、そのネコにレイチェルへの告白を邪魔された上に引っ掻かれたロスは「そうだけど、別に踏まれても構わないじゃないか」のように「そうだけど?(それでもいいじゃないか)」のように返したことになります。

ちなみに、フィービーは「そのネコの飼い主」の意味で his owner と言っていて、レイチェルは She'll get trampled. のように主語に she を使っています。
特にネコの性別を確認することなく、それぞれのイメージで彼(オス猫)、彼女(メス猫)と呼んでいるようですね。


13:42
[SCENE: Back at the bank.]
シーン:銀行のシーンに戻る。
チャンドラー: You know, on second thought, gum would be perfection. (Takes a stick of gum from Jill. Chandler hardly believing what he just said goes into voice over mode.) Gum would be perfection? Gum would be perfection. Could've said, "Gum would be nice." Could've said, "I'll have a stick." But no no no no. For me, gum is perfection. I loathe myself! (At this point Chandler goes over to a counter and covers his head in shame.) (ねぇ、考え直したんだけど、ガムって最高だろうね。[ジルから1枚のガムを受け取る。自分が今言ったことがほとんど信じられないチャンドラーは、ボイスオーバーモードに入る] ガムって最高だろうね、だって? ガムって最高なんだ。こう言うこともできたのに、「ガムっていいよね」。こうも言えただろうに、「1枚もらうよ」。でも、違う違う。俺にとっては、ガムは最高なんだ。自己嫌悪しちゃうよ! [この時、チャンドラーはカウンターに行き、恥ずかしくて自分の頭を抱える])

on second thought は「2番目の考えで」ということですから、「やっぱり、考え直した結果、思い直して」。
perfection は perfect の名詞形で「完璧」ですね。
Could've said = I could have said は「〜と言うこともできたのに(そう言わなかった)」。
could+have+過去分詞は、「過去の事実とは反対の仮定」を述べ、「〜できただろうのに(そうしなかった)」という意味になります。。
a stick = a stick of gum で「ガム1枚」。
フレンズ1-3 でも説明しましたが、gum は不可算名詞なので、「ガムを1枚」という場合は、a stick of gum と表現することになります。

loathe は「ひどく嫌う、ひどく憎む」。loathe oneself は「ひどく自己嫌悪する」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
loathe [transitive not in progressive] (formal) to hate someone or something very much (SYN : detest)
例)Judy loathes her ex-husband.

つまり、「(他動詞で、進行形は取らない)(フォーマル)誰かや何かを非常に憎むこと」。例文は「ジュディは元夫をひどく憎んでいる」。

一度は断ったガムをやっぱり欲しいと申し出た時、「ガム、いいかもね」とか「1枚もらうよ」とか自然な会話が出来たはずなのに、たかがガムに perfection 「完璧」という大げさな表現をしてしまったことを悔いているということでしょう。
何気ない会話にしようと思ったのに、明らかに不自然なことを言ってしまったので恥ずかしいと感じ、自己嫌悪しているわけですね。


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posted by Rach at 13:47| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月11日

質問というよりは一般的な疑問 フレンズ1-7改その17

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12:21
[SCENE: Cuts to Ross and Rachel on the balcony.]
シーン:バルコニーのロスとレイチェルに画面がカット。
ロス: (sighs) [ため息をつく]
レイチェル: Mmm, so nice. (あぁ、すごく素敵ね。)
ロス: I have a question. Well, actually, it's not so much a question as more of a general wondering... -ment. (質問があるんだ。えーっと、実は質問ってほどでもなくて、質問というよりは一般的な疑問…だね。)
レイチェル: Okay. (わかったわ。)
ロス: Okay, huh. Here goes. Um, for a while now, I've been wanting to, um.... (よし、言うよ。その、ここのところしばらくの間、僕はずっと望んでいたんだ…)
レイチェル: Ohhhhh. (まぁ。)
ロス: Yes, yes, that's, that's right. (そう、そうなんだ。その通りなんだよ。)
[Rachel notices a cat on a ledge behind Ross]
レイチェルはロスの後ろの壁棚の上のネコを見つける。
レイチェル: Ohhh, look at that little kitty, ohhh. (まぁ、あの小さなネコちゃん。まぁ…)
ロス: What? (何?)
[The cat jumps from the ledge on to Ross's shoulder]
そのネコは壁棚からロスの肩にジャンプする。
ロス: Ohhhhhaahhhhhhh!!!!!!! (あー!!)
[SCENE: Cuts back to inside the apartment, where Phoebe is leading Joey and Monica in a rendition of "Top of the World"]
シーン:アパートメントの中に画面がカット、そこでは「トップ・オブ・ザ・ワールド」の演奏で、フィービーがジョーイとモニカをリードしている。
ジョーイ、フィービー&モニカ:
♪ I'm on the top of the world
Looking down on creation
And the only explanation I can find
Is the love that I found
Ever since you've been around ♪

(♪ (私は)世界の頂点にいる、(神の)創造物(森羅万象)を見下ろしながら
そして私が見つけることができる唯一の説明は
あなたがそばにいてくれるようになってから私が見つけた愛なの ♪)

バルコニーにいる二人は、街中が停電になっている夜景を眺めています。
レイチェルの so nice は、その夜景がきれいだと言っているのですね。
ロスは「質問(question)があるんだ」と言った後、actually, it's not so much a question as more of a general wondering... -ment. と言っています。
not so much A は「そんなにAだということはない」、more of B は「いっそうB」というニュアンスなので、それを合体させた not so much A as more of B は「AというよりはむしろB」という感覚になります。
wonder は「〜かどうかなぁ、と思う」ということですから、「質問がある、と言ったけど、質問というよりは、どうなのかなぁ、と疑問に思ってる感じかな」と言ったニュアンスになるでしょうね。
wondering という動名詞でも「wonder すること」という名詞の意味になりますが、question という名詞との対比をはっきりさせるために、名詞を作る語尾 -ment をつけて wonderingment のような「名詞っぽい言葉」を作った感じでしょう。

ロスが意を決したように「このところずっと僕は〜することを望んでいたんだよね」と、レイチェルに気持ちを伝えるような流れの言葉を言い始めた時、レイチェルが、まぁ! という感じで両手で鼻から口部分を覆ったので、ロスが自分に告白しようとしていることを察して、感動したようにそういうしぐさをしたようにロスには見えたのでしょうね。
それで「僕が何を言おうとしてるかわかってくれたんだね」というように「そうそう、そうなんだよ」と言うのですが、その後のレイチェルのセリフと画面に映ったネコの姿から、レイチェルが感動したような声を出していたのはネコちゃんを発見したからだということがわかる仕組みです。
レイチェルのセリフは Look at that little kitty. 「あの小さなネコちゃんを見て」ということですが、Netflix の字幕では、Oh, wook at the widdle kitty. と表記されています。
「もう、なんてきゃわゆぃのぉ〜?」のような口調で、ちょっと口をとがらせて言う感じから、口をすぼめる w の音に似た響きになっているという記述でしょうね。

そのネコはロスの肩に飛び乗り、その後、室内に画面がカットすると、中にいる3人が「トップ・オブ・ザ・ワールド」(Top of the World)を楽しく歌っている映像が映ります。
この歌は兄リチャードと妹カレンの兄妹デュオ「カーペンターズ」(Carpenters)の大ヒット曲ですね。
carpenter は「大工」という意味の名詞ですが、彼らのグループ名については二人の名字がカーペンター(Richard Carpenter と Karen Carpenter)であることから来ています。カーペンターさんが二人いるから複数形になっているということですね。

歌詞については直訳に近い形でとりあえず訳してみましたが、歌詞の内容は「あなたがそばにいてくれるおかげで、私は世界の頂点にいる気分なの」という、恋の幸せを歌った歌になります。
仮に「バルコニーの外でロスがレイチェルに気持ちを告白し、レイチェルがそれを受け入れ二人がハグしている」という状態であればぴったりの曲だったのですが、その歌の背景に見えている実際の様子は「離れないネコを振りほどこうとジタバタしているロス」という姿で、幸せな歌とは似ても似つかない状態であるということが笑いのポイントになっているわけですね。
ちなみに、レイチェルのミドルネームは Karen なのですが、それがエピソードで明らかになるのはこれより先の 1-11 なので、ヴォーカルがカレンの曲を選んだのは単なる偶然かもしれません。
また、カーペンターズは兄妹デュオですが、ロスとモニカも兄妹の関係ですよね。
「兄妹で幸せな歌を歌っている」というカーペンターズとは違って、フレンズの方は「兄が外で大変なことになっているとも知らず、妹は中で楽しそうに歌を歌っている」という「同じ兄妹でも大違いの状態」というギャップも面白さのポイントの一つになっているかもしれない、とも思いました。


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posted by Rach at 13:18| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月05日

私は最後から2番目だったみたいね フレンズ1-7改その16

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11:54
ジョーイ: Hey, don't look at me. This is Ross' thing. (なぁ、俺を見るなよ。これはロスのこと[ロスがやろうとしてること]なんだから。)
フィービー: This is so typical. I'm always the last one to know everything. (これってすっごく典型的ね。私はいつも、どんなことでもそれを知る最後の人間なのよ。)
モニカ: Oh, you are not. We tell you stuff. (まぁ、そんなことないわ。私たちあなたに(物事を)(あれこれ)(いつも)話してるわ[話すわ]。)
フィービー: Yuh-huh! I was the last one to know when Chandler got bit by the peacock at the zoo. I was the last to know when you had a crush on Joey when he was moving in. (えぇ、そうよねぇ〜! チャンドラーがあの動物園でクジャクに噛まれた時、それを最後に知ったのは私だった。ジョーイが引っ越してきた時、モニカがジョーイに気があったのを知ったのも私が最後だった。)
[Monica stares at Phoebe and waves frantically behind Joey.]
ジョーイの後ろで(言っちゃだめ!というように)必死に手を振る。
ジョーイ: What? (何?)
フィービー: Oh, oh, looks like I was second to last. (あらまあ。私は最後から2番目だったみたいね。)
[Joey starts to laugh, Monica takes off her coat.]
ジョーイは笑い出し、モニカは(熱くなった様子で)コートを脱ぐ。

「なんでジョーイは私に言ってくれないの?」みたいにフィービーに責められた感じになっているので、ジョーイは「俺を(そんな目で)見るなよ。これはロスのこと(ロスが計画してること)なんだから」と言います。

typical は「典型的な、よくある(ことだ)」。
I'm always the last one to know everything. を直訳すると「私はいつも、どんなことでもそれを知る最後の人である」→「どんなことでも、それを知るのはいつも私が一番最後」ということですね。
We tell you stuff. は「私たちはあなたにものごとを話す」という感覚で、tell という現在形は「(いつも)話してる」という習慣を表すことになります。

「あなたにいつも話してるでしょ」みたいに言われたフィービーは、強い口調で Yuh-huh! と返します。
言葉としては「ええ、全くその通りね!」という意味ですが、それをわざと大袈裟に発音することで「そんなわけないでしょ!」と皮肉っぽく使っているニュアンスになるでしょう。

I was the last (one) to know... は「私は…を知る最後の人間だった」。
少し前に I'm always the last one to know everything.「すべてのことを知るのはいつも私が一番最後である」のように、現在形を使って「いつもそうだ」というニュアンスを出していましたが、ここでは過去形を使って、「実際、過去の〜の時もそうだった」と具体的な例を挙げて、いろんな情報を知るのが自分はいつも最後だったと説明しているわけですね。
「いつも最後」「いつも話してるわ」「いいえ、過去にこんなことがあった、実際にその時、私が最後だった」という時制の流れを意識するようにしましょう。

bit (ビット)は、bite(バイト)「噛む、かみつく」の過去分詞形で、got bit by the peacock で「クジャクに噛まれた」という意味になります。
どういういきさつかは詳しく説明されていませんが、この「クジャクに噛まれた」という話は後のエピソードのセリフでまたちらっと出てきます。
have a crush on は「〜に惚れている」。フレンズ1-1 にも出てきました。
move in は「引越してくる、引越して入居する」、引越しで出て行くのは move out になります。

ジョーイが越してきた時、モニカはジョーイに気があった、、という話をしている時、モニカは「ジョーイの前でそんなこと言っちゃダメ!」という仕草をし、当のジョーイも「何のこと?」みたいに言っています。
この様子から、他のみんなは知っていたけれど、当のジョーイはそのことを知らなかったということがわかります。
the second to (the) last は、「最後から2番目の」という意味なので、「どうやら私は最後から2番目みたいね」と言うことで、「この件に関しては、私より後に知った人がいるようね」という意味になり、ジョーイが the last one to know であることを示唆することになります。

the second to last に似た second to none という表現もあり、その場合は「何者に対しても2番目にならない」ということなので、「誰にも負けない」という意味になります。つまり、second to none = the best ということですね。
モニカは最初、ジョーイに気があった、という話は、後のエピソードのフラッシュバック(回想)エピソードで出てきます。


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posted by Rach at 15:48| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月02日

驚いたふりをした方がいい フレンズ1-7改その15

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10:56
ロス: Okay, here goes. (よし、いくぞ。)
ジョーイ: You're gonna do it? (やるんだな?)
ロス: I'm gonna do it. (僕はやるよ。)
ジョーイ: You want me to help? (俺に手伝ってほしい?)
ロス: You come out there, you're a dead man. (そこ(外のバルコニー)に出てきたら、君は終わりだよ[承知しないよ]。)
ジョーイ: Ross, Ross. Good luck, man. (ロス、ロス。幸運を祈る。)
ロス: Thanks. (Joey shakes Ross's hand and then hugs him.) Okay? (ありがと。[ジョーイはロスと握手し、それからロスをハグする])オッケー?)
ジョーイ: Okay. (オッケーだ。)
[Ross goes out on to the balcony, to where Rachel is. Joey goes over to sit by the window. Monica comes out of her bedroom wearing a coat.]
ロスはバルコニーに出る、レイチェルがいるところに。ジョーイは窓のそばに座りに行く。モニカがコートを着ながら寝室から出てくる。
ジョーイ: Hey, where you going? (ちょっと、どこ行くの?)
モニカ: Outside. (外よ。)
ジョーイ: No, no, you can't go out there. (だめだめ、モニカは外に出ちゃだめだ。)
モニカ: Why not? (どうしてだめなの?)
ジョーイ: Because of, uh... the reason. (理由のせいだ。)
モニカ: And that would be...? (で、その理由っていうのは…?)
ジョーイ: I, uh... I can't tell you. (その…俺には言えない。)
モニカ: Joey, what's going on? (ジョーイ、どういうことなの?)
ジョーイ: Okay, listen. You gotta promise you'll never, ever tell Ross that I told you. (わかった、いいか。俺が君に話したってことを絶対に絶対にロスに話さないって約束しなきゃだめだぞ。)
モニカ: About what? (何について?[何のこと?])
ジョーイ: He's planning your birthday party. (ロスがモニカの誕生日パーティーを計画してるんだよ。)
モニカ: Oh my God! I love him! (なんてこと! ロス大好き!)
ジョーイ: And you better act surprised. (だからモニカは驚いたふりをした方がいい。)
フィービー: (Overhearing.) About what? ([今の話をふと耳にして] 何のこと?)
モニカ: My surprise party. (私のサプライズパーティーよ。)
フィービー: What surprise party? (何のサプライズパーティー?[サプライズパーティーって何のこと?])
モニカ: Oh, stop it. Joey already told me. (あぁ、よしてよ。ジョーイがすでに(もう)私に話してくれたわ。)
フィービー: Well, he didn't tell me. (あら、ジョーイは私には話してくれてないわ。)

ジョーイとロスは「お前やるんだな」「僕はやるよ」のように言っていますが、少し前の二人の会話で「停電中の今がレイチェルに気持ちを伝えるチャンスだ」というジョーイのアドバイス通りにロスが行動しようとしていることがわかります。
「ロスは俺に手伝ってほしい?」とジョーイが尋ねると、You come out there, you're a dead man. と返します。
「僕を助けようと僕ら2人がいるバルコニーに君が出てきたら、君は死人になる(君は死ぬ、あの世行きだよ)」と言っているので、「僕ら2人きりのところにのこのこ顔を出したら承知しない。絶対に出てくるな」と言っていることになります。
ジョーイは Good luck, man. と言いながら握手の手を差し出し、その後、ロスをハグまでしています。
まるで戦場にでも送り出すかのような大げさな様子に笑えますね。

ロスがレイチェルのいるバルコニーに出た後で、モニカもバルコニーに行こうとしているので、ジョーイは「モニカは外に出ちゃだめだ」と止めています。
「どうしてダメなの?」と理由を聞かれたジョーイは、Because of the reason. と答えていますね。
because of は「〜のせいで、〜のために」という意味で、ジョーイは「理由のせいだ」と答えたことになりますが、「なぜなら理由のせいだ、理由があるからだ」では理由の説明になっていないので、モニカは that would be...? 「その理由っていうのは何になるのかしら?」のように「それって…?」と促すことになります。

さらに問い詰められたジョーイは「ロスがレイチェルに告白しようとしてるから」とも言えず、You gotta promise... のセリフを言っています。
gotta は、gotta = got to = have got to = have to で「〜しなければならない」。got to を発音通りに文字にした言葉(発音綴り)です。
never ever は「絶対に・決して〜ない」。never を使うだけよりもさらに強調した表現になります。

ロスがモニカの誕生日パーティーを企画してるんだよ、だからモニカには内緒だったんだ、と説明され、モニカは喜んでいます。
You better act surprised の You better は、You better = You'd better = You had better ということ。
had better do は「〜した方がよい」という日本語訳で覚えている人も多いですが、should よりも強い忠告・命令のニュアンスが出るので、(フレンズたちのように)よほど親しい間柄か、目下の人に使います。目上の人に使う言葉ではありませんので注意しましょう。
act surprised は「驚いたふりをする、驚いたように振舞う」。
アメリカでは誕生日会(birthday party)を開く場合、本人に内緒で企画し、当日びっくりさせる、というサプライズ・パーティー(surprise party)の形式で行われることが多いです。
これはお約束みたいなもので、本人はそれに気づいていたとしても、知らなかったふりをしてびっくりしてみせるのが、パーティーを準備し開いてくれた人に対する礼儀である、という感じです。
今回も、ジョーイから聞いたとか言わずに、当日は知らなくて驚いたふりをして見せろよ、と言っていることになります。

ジョーイが「驚いたふりしろよ」と言っているのが聞こえたフィービーは About what?「何の話?」と会話に加わります。
先ほど「俺から聞いたってロスに言っちゃダメだぞ」とジョーイから言われた時、モニカも About what? と言っていました。
「何のことを言っているの? 何について話しているの?」ということですが、いちいち What are you talking about? のような長い文章にしなくても、About what? だけで十分だということがこのセリフからよくわかりますね。
生きた英語っぽいセリフだと言えるでしょう。

「私の(誕生日の)サプライズパーティーのことよ」とモニカは答えるのですが、ジョーイがとっさについた嘘なのでフィービーはそんな話は初耳ですから「何のサプライズパーティー?(サプライズパーティーって何のこと?)」と聞き返します。
本人には内緒にしなきゃとフィービーがすっとぼけたと思ったのでしょう、それでモニカは stop it 「(しらばっくれるのは)やめてよ、よしてよ」と言い、「ジョーイがすでに私に話してくれた(から私はもう知ってるのよ)」と返します。
それに対してフィービーは、he didn't tell me と言っていますが、he didn't tell ME のように me の部分が強く発音されています。
me を強めることで、あなたには話したかもしれないけど「私には」話してない。あなたは聞いたかもしれないけど「私は」聞いてない、というニュアンスが出ます。


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2018年09月25日

例え〜をすすめられても受け取れ フレンズ1-7改その14

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10:09
[SCENE: Cuts back to Chandler at the bank.]
銀行のチャンドラーに画面がカットバック。
ジル: Would you like some gum? (ガムはいかが?)
チャンドラー: Oh, is it sugarless? (あぁ、それってシュガーレス?)
ジル: Oh, sorry, it's not. (あぁ、ごめんなさい、違うわ。)
チャンドラー: Oh,then, no thanks. (Voice over.) What the hell was that? Mental note: If Jill Goodacre offers you gum, you take it. If she offers you mangled animal carcass, you take it! (あぁ、それならいいや(けっこうだ)。[ボイスオーバー] 今のは何だったんだ? 心の中のメモ[心にメモしとけ]:もしジル・グッドエーカーがお前にガムを勧めてくれたなら(お前は)それを受け取れ。もし彼女がお前に、切り刻んだ動物の死体を勧めたら[勧めても、勧めてくれたとしても]、お前はそれを受け取れ!)

Would you like some gum? は「ガムはいかが(ですか)?」
過去記事 高校の同級生300人に電話したい フレンズ1-7改その5 の ジルのセリフ "Er, would you like to call somebody? "(誰かに電話したいですか?)と同様に、ここでも Do you want ではなく、Would you like を使って丁寧な言葉遣いをしています。
知らない人に気さくに話しかけるのは抵抗があるので、わざと丁寧な言い方をして距離感を出しているという感じですね。

ジルが勧めてくれたガムをチャンドラーは「シュガーレス? シュガーレスじゃないならけっこう」と断ってしまいます。
チューインガムの gum は不可算名詞。
ジルは some gum と言っていて、チャンドラーは offers you gum のように無冠詞で使っているところからも不可算名詞であることがわかりますね。

憧れのジルがせっかくガムを勧めてくれて、お近づきになれるチャンスだったのに、緊張のためか無意味な会話をしてしまい、せっかくのチャンスを逃してしまったチャンドラー。
What the hell was that? は「今のは一体何だったんだよ?」。
信じられないやり取りであっさり断ってしまった、自分自身の行為に対してあきれている感じのセリフです。
What the hell was that? の that は今さっき自分がやった行為を指しており、the hell という強意語を入れることで、「さっきの俺の言動、なんじゃありゃあ?」みたいな感じが出ます。
このように hell を強意語として使うのは、not polite 「上品ではない、下品な」表現なので、よほど親しい間柄以外は使わないほうが良いですが、今回は、心の声として自分自身に毒づいている感じですね。

mental note は「心の中の[心で覚えておく]メモ」。
mental は「心の、精神の」と訳されるのが一般的ですが、今回の意味は、研究社 新英和中辞典の以下の語義がより近いように思います。
mental=【A】 そら[頭の中]でする
mental arithmetic 暗算
make a mental note of… …を覚えておく
build up a mental image of Paris パリを頭の中で描いてみる


Mental note の後に、: (コロン)を使い、コロン以下の内容を心にしっかりメモしておくこと、頭の中で覚えておくこと、と自分に言い聞かせています。
漫画「宇宙兄弟」で、老教官のデニール・ヤングの名言に「今のは ”心のノート”にメモっとけ」というのがあるのですが、今回のチャンドラーのセリフはそれをほうふつとさせる感じですね。

offer は「オファーする」として日本語化していますが、<offer+人+物>または<offer+物+to+人>の形で「人にもの・援助などを申し出る」という意味になります。
今回のセリフは、SVOO (offer+人+物)の形ですね。
mangle は「(〜を)めった切りにする、切り刻む」、carcass は「死体」。
せっかくのジルからの申し出なのだから、ガムを勧められたら黙って受け取れ、それが例え見るも無残な動物の死骸であっても受け取れ、彼女のオファーは絶対に断るな! と自分に言い聞かせているのですね。
「どんなものでも」の例えとして、ものすごくおどろおどろしいものを挙げているのがポイントと言えるでしょう。


10:32
[SCENE: Time lapse. Cuts back to Monica and Rachel's apartment, Phoebe is singing.]
シーン:時間経過。モニカとレイチェルのアパートメントにカットバック。フィービーが歌っている。
フィービー: ♪ New York City has no power (ニューヨーク市には電力がない)
And the milk is getting sour (そしてミルクは酸っぱくなる)
But to me it is not scary (でも私にとってそれは怖くない)
'Cause I stay away from dairy ♪ (なぜなら私は乳製品を避けてるから)
[Monica comes in from the balcony to her bedroom.]
モニカがバルコニーから自分の寝室に戻る。

停電の中、フィービーはギターを鳴らしながら歌っています。
power / sour と scary / dairy がそれぞれ韻を踏んでいるのがポイントですね。
停電すると冷蔵庫の電気も切れるから、中に入れている牛乳が腐ってきて酸っぱくなっちゃう、ということですが、「牛乳が酸っぱくなっても平気よ、だって私は乳製品を避けてるもん」というのがオチになっているわけです。
その時にはすでに別れていた「過去完了」 フレンズ1-4改その28 に、モニカがフィービーに言うセリフで "Do you remember that vegetarian pate that I made that you loved so much?"(私が作った、あなたが大好きだったあのベジタリアン・パテを覚えてる?)というセリフがあり、そこからフィービーがベジタリアンであることがわかりますので、ベジタリアンだから乳製品も取らない、というのがしっくりきますね。
dairy は「酪農の、乳製品の」という意味で、発音は「デアリー」という感じです。

歌った後、la la la... と続けながら、うなずいてコードをメモっているらしいフィービーですが、いい感じの歌が出来ちゃったわ、と思っている様子なのに笑えますね。


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posted by Rach at 15:06| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月21日

今誘わないと友達から抜け出せないことになる フレンズ1-7改その13

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9:18
ジョーイ: Look, Ross, I'm telling you, she has no idea what you're thinking. And if you don't ask her out soon, you're gonna end up stuck in the Zone... forever. (なぁ、ロス、言っとくが、レイチェルはお前の想いをまったくわかってない。そしてお前がすぐに彼女をデートに誘わなければ、お前は最後にはそのゾーンから抜け出せない羽目になるんだぞ、永遠にな。)
ロス: I will, I will. I'm just, see, I'm waiting for the, uh, right moment. (Joey looks at Ross, in disbelief.) What? What, now? (誘うよ、誘うよ。僕はただほら、最適な瞬間を待っているだけなんだ。[懐疑的な顔でジョーイはロスを見る] 何? 何、今だって言うのか?)
ジョーイ: Yeaaahhh! What's messing you up? The wine? The candles? The moonlight? Huh? You just gotta go up to her and you gotta say, "Look, Rachel, I think--" (そうだよ! 何が問題だって言うんだ? ワインだろ? キャンドルだろ? ムーンライトだろ? な? ただ彼女のところに行って、こう言えばいいんだよ、「ねぇ、レイチェル、僕は…」)
[Rachel returns from the bathroom]
レイチェルがトイレから戻ってくる。
ロス: Shh-shh-shh! (シーシーシーッ!)
ジョー: Shh-shh-shh! (シーシーシーッ!)
レイチェル: What are we shushing? (みんなで、何、シーって言ってるの?)
ロス: We're shushing, because we're, we're trying to, to hear (quietly) something. (僕たちがシーッて言ってるのは、聞こうとしてるからなんだよ [静かに] 何かをね。)
レイチェル: What? (何?)
ロス: Duh, don't you hear that? (ほら、それ、聞こえない?)
レイチェル: Ahhhhhhohhh. (あ〜あ。)
ロス: See? (ほらね?)
レイチェル: Huh. (Rachel looks blank.) (あぁ。[レイチェルは(わからないという風に)ぽかんとした顔をする])

she has no idea what you're thinking は「お前の考えていることがレイチェルにはわからない」つまり「お前がレイチェルに好意を持っていることをレイチェルは全然気づいてない」ということ。
end up は「最後に〜することになる、結局〜する羽目になる」。
be stuck in は「〜にはまり込んで抜け出せない、〜から逃れられない」ですから、end up stuck in the Zone は「結局ゾーンにはまり込んで動けない状態という羽目になる」ということですね。
end up は end up with や end up doing の形を取ることが多いですが、<end up+補語>の形を取ることもできます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、end up の例文の1番目に
You could end up dead if you're not careful.
が出ています。つまり「気をつけないと最後には死ぬ羽目になる可能性だってあるぞ」ということで、これが end up+補語(形容詞)の形ですね。

「早く誘わないと、そのお友達ゾーンから抜け出せなくなる、永遠に」と言うので、「今は最適な時(瞬間)を待ってるだけだ」と答えるロス。
そう答えたロスの顔をジョーイがじーっと見つめているので「え、今、行動を起こすべきってジョーイは言いたいの?」と返します。

mess up は「〜を散らかす、めちゃめちゃにする」「〜を台無しにする、ダメにする」。
What's messing you up? は「何がお前をダメにするって言うんだ?」ということですから、「別に今、行動を開始するからと言って、何かが邪魔するわけでもないだろ。何も困らない、問題ないだろ」というニュアンスだろうと思います。
ワイン、キャンドル、月明かり、とロマンティックなものを挙げ、彼女のところに行ってただこう言えばいいんだよ、「ねぇ、レイチェル、僕は…」って、、とアドバイスしようとした時に、レイチェルがトイレから出てきたので、ロスは慌てて「シーッ!」と言って、ジョーイの発言を制します。
「静かに!」と言う時に Shh.「シーッ!」という音を発するのは、日英で似た感覚ですね。

レイチェルは what are we shushing? と言っています。
shush は「シーッと言う、シーッと言って黙らせる」という動詞で、発音は「シュシュ」ではなく「シャシュ」という感じです。
LAAD では、
shush : to tell someone to be very quiet, especially by putting your fingers against your lips or by saying "shush".
例)He stood up and shushed the class.

つまり「すごく静かにするよう人に言うこと、特に指を唇に当てたり、shush と言うことによって」。
例文は「彼は立ち上がり、クラスにシーッと言って黙らせた」。

「シーッ! ね」という場合、日本語でも唇に人差し指を置きますが、英語でも同じ動作をすることが上の語義からもわかります。
そう思ってフレンズのシーンを見ていると、このシーンではジョーイが何度も唇に人差し指を置く「シーッ! のしぐさ」をしています(子供みたいで何だかかわいい♪)

動詞の方も Shh. に通じる sh- の音をそのまま使っているのが興味深いですね。
What are you shushing? なら「あなたたち、何、シーって言ってるの?」になりますが、ここでは主語に we が使われています。
「私たち、何、シーッて言ってるのかしら?」のように自分も含めることで、相手の中に自分も一緒に身を置いて、その状況を共有しているようなニュアンスを出していることになるでしょう。
「みんなで、何、シーッて言ってるのかなぁ?」と自分もその場に加わる感覚でしょうね。

僕らはあるものを聞こうとしてるんだ、と言って、ロスは最後の something をささやき声で言い、みんなは耳を澄まします。
「それ、聞こえない?」と言ったロスにレイチェルは「ははーん、なるほどこれね」という感じで「あーあ」と納得したかのような声を出すのですが、「ほらね?」と言われた後は「え、でもやっぱりわかんない」というようにポカンとした顔をし、ロスやジョーイも気まずい顔をすることになります。
ト書きの blank は「ブランクの、空白の、白紙の」ということで、「空(から)」であることから「うつろな、(顔が)ぽかんとした」という意味にもなります。
ですから look blank は「(状況が呑み込めておらず)ぽかんとした顔をする」ということですね。


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posted by Rach at 16:27| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月18日

お前はお友達ゾーンの市長だ フレンズ1-7改その12

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8:30
ジョーイ: It's never gonna happen. (それは絶対に起こらないな。)
ロス: What? (何?)
ジョーイ: You and Rachel. (お前とレイチェルだよ。)
ロス: Wha... me and Ra... wha..? Why not? ([笑いながら]何、僕とレイ… 何を…? [急に真顔になって] どうして起こらないのさ?)
ジョーイ: Because you waited too long to make your move, and now you're in the "Friend Zone." (それはお前が行動を起こすのにあまりにも長く待ちすぎたからだ。そして今お前は「フレンド(お友達)・ゾーン」にいるんだよ。)
ロス: No no no, I'm not in the Zone. (いやいや、僕はそんなゾーンにはいないよ。)
ジョーイ: No, Ross. You're mayor of the Zone. (いーや、ロス。(いないどころか)お前はそのゾーンの市長(トップ)だ。)
ロス: Look, I'm takin' my time, alright? I'm, I'm, I'm laying the groundwork. Yeah, I mean, every day I get just a little bit closer to, uh... (ねぇ、僕はじっくり時間をかけてるんだ、いいかい? 僕は土台を作ってる[下準備をしてる]ところなんだ。そうさ、ほら、毎日ちょっとずつ近づいているんだよね、ほら〜に…)
ジョーイ: Priesthood! (聖職者の道にね!)

レイチェルに「レイチェルも将来、きっと情熱的なことがあるよ」と言って、レイチェルに「ロスって最高ね」と褒められた後、ロスはご機嫌な様子で歩き始めるのですが、ジョーイがぼそっと「それは絶対に起こらないな」と言っています。
never を強調して言っており、「ぜーったいに無理だな」という感じですね。
唐突にそう言っただけですが、観客からは笑いと拍手が起こっています。
ロスが「レイチェルと僕とが将来、情熱的な恋愛になれば嬉しいな」と思ってご機嫌であることがわかるため、具体的に何のことかを言わずに一言「そりゃ無理だ」と言ったことに観客は喝采していることになります。

ロスが聞き返すとジョーイがはっきりと「お前とレイチェル(の関係)」と言ったので、ロスは「何をバカなことを…」と言うように笑いながら、とぎれとぎれの言葉を発しているのですが、急に真顔になって Why not? と尋ねるのが面白いですね。
make a move は「行動・アクションを起こす」。
you waited too long to make your move は too 〜 to ... 構文で「…するには〜すぎる」「あまりに〜すぎて…できない」などと訳されますね。
この場合も「あまりに長く待ちすぎて行動を起こせない」または「行動を起こすにはお前はあまりにも長く待ちすぎた」となるでしょう。

レイチェルとのことで何も行動しなかった結果、今のお前は「フレンド・ゾーン」にいるんだぞ、と言われたロスは「僕はそんなゾーンにはいない」と反論するのですが、それに対してジョーイが You're mayor of the Zone. と言うのが面白いですね。
mayor は「市長」。「ロスはお友達ゾーンの市長だ」というのは「そのゾーンにいないどころか、ロスはお友達ゾーンのトップに君臨してるよ、完全にそのゾーンに属していてその代表格だよ」みたいな感じですね。

take one's time は「マイペースでやる、急がずにじっくり・ゆっくり時間をかけてやる」。
Take your time. という命令形だと「ゆっくりどうぞ。急がなくていいですよ」という意味になります。
lay the groundwork は「土台・基礎を作る、下準備をする」。groundwork は「基礎工事、土台」。
lay the groundwork は「地面をならす(地ならしする)」ような感覚ですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
groundwork : important work that has to take place before another activity, plan etc. can be successful
例)The groundwork for next year's conference has already begun.

つまり「別の活動、計画などが成功することができる前に、起こらなければならない重要な仕事」。例文は「来年の会議への下準備は既に始まっている」。

「じっくりたっぷり時間をかけて、土台をしっかり固めて準備して、少しずつ近づいて行っているんだよ、ほらあれに…」のように言いかけると、ジョーイは間髪入れずに Priesthood! と叫びます。
priesthood は「聖職、司祭職」。priest は「聖職者、司祭」。
基礎をしっかり築いて徐々に近づいて行ってるんだよ、というロスに、好きな人にアプローチをかけるのに、そんなにちんたらやっていたら、聖職にどんどん近づいていくだけだよ、と言っています。
お前はだんだん聖職者のような禁欲の人生に近づいていってるだけなんだよ、禁欲街道まっしぐらって感じだよ、と言っているのですね。


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posted by Rach at 19:16| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月14日

情熱が燃え尽きて信頼と安心が残る フレンズ1-7改その11

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7:41
ロス: Uh, eventually, it kind of burns out. But hopefully what you're left with is trust and security and, uh, in the case of my ex-wife, lesbianism. So you know for all those people who miss out on that, uh, passion thing, there's all that other good stuff. (いずれは情熱は燃え尽きたりすることになる。でもうまく行けば、その人に残されるものは信頼と安心だ[その人には信頼と安心が残る]。そして、ほら僕の元妻の場合は(情熱の後に残ったのは)レズビアニズムだね。だからそういう情熱ってことを経験しそこなう全ての人にとっては、別のいいことが存在するんだよ。)
レイチェル: (Sighs) Ok. ([ため息をついて]わかったわ。)
ロス: But, uh, I don't think that's gonna be you. (でも、あー、君がそうなるとは思わないね。)
レイチェル: You don't ? (思わないの?)
ロス: Hmm. See, I see, uh... Big passion in your future. (君の未来には大きな情熱が見えるよ[あると思うよ]。)
レイチェル: Really? (ほんとに?)
ロス: Um-hmm. (あぁ。)
レイチェル: You do? (あなたには見えるの[そう思うの]?)
ロス: I do. (あぁ。)
レイチェル: Oh, Ross, you're so great, nuh. (まぁ、ロス。あなたってほんとに最高だわ。もう。)
(Rachel gets up and ruffles Ross's hair and then walks off. Ross now looks very pleased with himself. He gets up and starts to walk passed Joey.)
レイチェルは立ち上がり、ロスの髪の毛をかき乱して(注:実際にはさらっと撫でた感じ)立ち去る。ロスは今、自分自身に満足している様子である。ロスは立ち上がりジョーイのそばを通り過ぎようとしている。

ロスはその後、情熱について語ります。
eventually は「いずれは、最終的には」、burn out は「燃え尽きる」。
what you're left with は「人に残されたもの」という感覚。
You're left with something. 「君(人)は何かと共に残される」というその「何か」を what で前に出した形で「人と共に残されたもの、人に残ったもの」ということ、つまり、情熱が燃え尽きた後に人に残ったものを指します。
security は「セキュリティ、安全」として日本語になっていますが、ここでは「安心(感)」という意味ですね。
lesbianism は「女性の同性愛」ですから、ロスとキャロル夫婦の場合、(テーマパークでエッチするような)情熱が燃え尽きた後、キャロルの方にはレズビアニズムが残ったと言っているわけですね。
「僕ら夫婦から情熱が消えた後、キャロルはレズビアンに目覚めてしまったんだ」と表現することで「情熱がなくなった後、別の種類の恋愛に目覚めちゃうこともあるけど」とその理由によって捨てられてしまった自分を自虐的に語ったことになります。
miss out on は「〜(のチャンス)を逃す」。
情熱を持つチャンスがなかった人も、それ以外のいいことがあるから心配しないで、みたいなことですね。

「情熱がなくても心配いらないよ」と言われたことにレイチェルはあきらめたようにため息をつき、立ち上がろうとしますが、ロスはさらに言葉を続けます。
I don't think that's gonna be you. について。
That's you. だと「それは君だ」ということで、今言ったような内容が君に当てはまるという感覚になるでしょうが、この文を直訳すると「それが君になるだろうとは思わない」ということですから「君はそんな風にはならないよ」と言っていることになります。
「情熱を経験し損ねた人も他にいいことがあるから」というカテゴリーには入らない、ということなので、それはつまり「レイチェルは情熱を経験できるカテゴリーに入る」ということですね。
それでレイチェルは嬉しそうに聞き直し、ロスも言葉ではっきりと「君の未来には大きな情熱が見える(大きな情熱があると僕にはわかる)」と言っています。

それを聞いたレイチェルは嬉しそうな顔をして「ロスって最高ね」と言って、立ち上がりざまにロスの髪の毛を撫でるようにした後で、その場を去ります。
髪の毛を撫でられた時にその動きに任せて首が傾いたのを、しばらく経ってからロスは反対に動かし、その余韻に浸ったような幸せそうな表情を浮かべています。
その様子からも、レイチェルにそうされたことが嬉しいことがよくわかりますね。
学生時代からロスはずっとレイチェルに憧れていたので、「君には将来、きっとすごく情熱的なことが起こるよ」と言ったのも、自分と恋愛関係になってそんな情熱が生まれるといいな、という期待からの言葉だったことが感じられます。
ロスは立ち上がり「なんか元気出てきちゃったな」みたいに自信に満ち溢れた様子で歩き始めることになります。


(フレンズ1-7改 の過去記事への追記について)
2つ前の記事 ベッドの足元の方 フレンズ1-7改その9 の the foot of the bed という表現について、非公開コメントにてご意見を頂戴しました。
いただいた情報から再度検討してみた結果、「一番変わった場所はせいぜいベッドの足の方」という意味で解釈する方が自然かもしれないと思えました。
その記事のコメント欄に「非公開コメントを下さった方へのお返事」として追加説明していますので、併せてお読みいただければ幸いです。


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posted by Rach at 18:35| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月11日

そこでできることで行列していないもの フレンズ1-7改その10

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6:55
[SCENE: Time lapse.Ross and Rachel are talking. Joey is sitting on the chair, while Monica and Phoebe are out on the balcony.]
シーン:時間経過。ロスとレイチェルが話している。ジョーイは椅子に座っている、その間、モニカとフィービーはバルコニーに出ている。
レイチェル: Huh, I've just never... had a relationship with that kind of passion, you know. Where, where you have to have somebody right there in the middle of a theme park. (私はこれまでそういう感じの情熱がある関係を持ったことがないの、ほら、テーマパークのど真ん中で誰かを求めるような(欲しいと思うような)(情熱のある関係を)ね。)
ロス: Well, it was the only thing to do there that didn't have a line. (うーん、それが、そこでできることで行列ができていない唯一のことだったから。)
レイチェル: Alright, well, see, I mean, Barry wouldn't even kiss me on a miniature golf course. (ほら、バリーはミニチュア・ゴルフコースで私にキスしようとすらしなかったわ。)
ロス: Come on. (またまた(嘘だろ)。)
レイチェル: No. He said we were holding up the people behind us. (Rachel sighs) ((本当に)なかったのよ。彼が言ったの、後ろの人を足止めすることになるって。[レイチェルはため息をつく])
ロス: And you didn't marry him because...? (で、君が彼と結婚しなかった理由は…(それ)?)
レイチェル: I mean, do you think... there are people that go through life never having that kind of...? (そういうもの(情熱)を持つことなく人生を送る人はいると思う?)
ロス: Probably. (多分ね。)
レイチェル: Really? (本当に?)
ロス: But, but, you know I'll tell you something. Passion is way overrated. (でも、ほら、こういうことさ。情熱は過大評価され過ぎてるって。)
レイチェル: Yeah, right. (えーぇ、そうよねぇ〜。)
ロス: It is. (ほんとにそうなんだよ。)

その前のシーンで「今までエッチをした中で一番変わった場所」の話題が出ていたので、レイチェルはロスとその話の続きをしています。
ロスが「ディズニーランドのアトラクションでエッチした」と言ったことにレイチェルはいたく感銘を受けた(笑)ようで、そんな情熱のある関係を持ったことがない、と言っています。
テーマパークのど真ん中で you have to have somebody 「誰かを持たないといけない」というのは「この人がいなければならないと相手を求める気持ち」を表現した感覚で、メイクラブする、エッチすることを抽象的に表現したニュアンスになるのかなと思います。

have a line は「行列ができている」。
it was the only thing to do there that didn't have a line. は「それ(アトラクションでのエッチ)は、行列ができていないもので、できる唯一のことだった」ということ。
つまり、「そこでできることで行列ができていないものと言えばエッチしかなかった」というような意味になるでしょう。
どのアトラクションも長い行列に並ばないといけないので、待たないで済むものと言えばそれしかなかったんだよ、ということですね。

レイチェルは「私の婚約者だったバリーは、ミニチュア・ゴルフコースでキスしようともしなかった」と言っています。
ディズニーランドでエッチしたロスと比べて、ゴルフコースでキスすらしない自分たちの情熱のなさを語っているわけですね。
hold up は「〜の進行を妨げる、停滞させる」。キスとかしてたら後ろの人の邪魔になるからということです。

And you didn't marry him because...? というのは「バリーと結婚しなかった(バリーの結婚式から逃げ出した)理由を促す形で尋ねる」ニュアンスになるのかなと思います。
「それじゃあ彼と結婚しなかったのは、そういうのが理由ってこと?」みたいな感じかなぁ、と。

「(テーマパークでエッチするような)情熱を持たずに人生を送る人はいると思う?」とレイチェルは問い、ロスは多分いるだろうね、と返します。
ですがその後、Passion is way overrated. と付け加えています。
overrate は「過大評価する」。
way は「はるかに、ずっと」という副詞で、ここでは overrated を強めています。
「情熱というものは過大評価されすぎだ」→「情熱はみんなが言うほど大事なものじゃない」ということです。
それを聞いたレイチェルは、Yeah, right. と言っていますが、これは皮肉っぽいニュアンスですね。
ロスの発言に完全に同意しているのではなく、「はいはい、おっしゃる通りよねぇ」と言葉では言ってみせて、実は「そんなことないと思う」と示唆するニュアンスになります。
レイチェルはこれまでの自分の恋愛に情熱がなかったことを残念がっている、ロスが「いや、そんなに気にしなくても情熱なんて人が言うほど大したものじゃないんだよ」と言ったのはそういうレイチェルを傷つけないため、とレイチェルは受け止め、「気遣ってそんな風に言ってくれてるんだろうけど、情熱はやっぱり大事でしょ」という意味で「はいはい、情熱なんて大したことじゃないわよねぇ〜」みたいに皮肉っぽく言ってみせた感覚だろうと。
ロスの発言を「気遣いからくる嘘」だと思ったレイチェルに対し、ロスは「いや、本当にそうなんだってば」という意味で、It is. と返すことになります。


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2018年09月07日

ベッドの足元の方 フレンズ1-7改その9

このたびの北海道地震により被害を受けられた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
震度7という大きな地震、その後の大規模な停電、多くの方が不安な時間を過ごされていることと思います。
一刻も早く停電が解消されますように、交通機関が早く復旧しますように、そして皆様の穏やかな生活がどうか早く戻りますように、心よりお祈り申し上げます。


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6:30
フィービー: Ooh, Rachel? (あー、レイチェル?)
レイチェル: Oh, come on, I already went. (あぁ、ねぇ、私はもう言った(行った)わよ。)
モニカ: You did not go, come on. (いいえ、言ってないわ。さあ。)
レイチェル: Yes, I did! (言ったってば!)
みんな(口々に): Come on. (さぁ。)
レイチェル: Alright, uh... the weirdest place would have to be... oh... the foot of the bed. (いいわ。うーんと、一番変わった場所は…ベッドの足元の方(足側、足のある方)ね。)
ロス: Step back! ((みんな)(一歩)下がれ!)
ジョーイ: We have a winner! (勝者が決まった!)

みんなが順番に場所を挙げて、最後がレイチェルとなるのですが「私はもう行った(場所を挙げた・言った)」と言い、答えるのを逃げようとしています。
「もう場所は挙げたわ」「まだ挙げてないでしょ」のような問答の後、みんなにせかされる形で、考えるように the weirdest place would have to be... 「(今までエッチをした場所で)一番変な場所は〜になるでしょうね」と言って挙げたのが the foot of the bed でした。

この the foot of the bed の意味と、その発言が示すものについては、後でじっくり語りたいと思いますので、まずはそれに対するロスとジョーイの反応の方から見てみます。

step は動詞で「一歩歩く」で step forward なら「一歩前へ進む(前進する)」、step back なら「一歩後ろに下がる(後退する)」になります。
ロスは命令形で Step back! と言っていますので「一歩下がれ!」という感覚ですね。
DVD日本語字幕では「頭(ず)が高い」と訳されていましたが、まさにそのようなニュアンスで、水戸黄門のお決まりのセリフの「頭が高い、控えおろう」「ははーっ(とひれ伏す)」のようなイメージなのだろうと私も思いました。
ジョーイは隣のレイチェルを指さしながら We have a winner! と言っています。
「俺たちは勝者を持つ!」→「俺たちの中の勝者決定!」「俺たちの負け、君の勝ち!」というニュアンスになるでしょう。

レイチェルの答えを聞いて、ロス:みんな下がれ! ジョーイ:優勝者決定! と言っているという流れを考えると、ロスとジョーイの言葉をそのままの意味に受け止めた場合、レイチェルの答えが今までの答えの中で圧倒的ダントツにすごかった、ということになりますね。
そう考えて、the foot of the bed というレイチェルの答えを見てみると、(後から詳しく説明しますが)これは「ベッドの下(足元)の方」という意味で、それまでみんなが挙げてきた「図書館の女子トイレ」「ディズニーランドのアトラクション」と比較して一体どこがすごいのか? ベッドの上なら全然すごくないじゃん、一番普通の場所じゃん、とツッコミを入れたくなる気もします。
「ベッドの足元の方」を「全然すごくない場所」だと捉えると、ロスとジョーイは他のフレンズたちほど突飛な場所を挙げられなかったレイチェルに対して「皮肉っぽく大袈裟に”そりゃすごいわ”と絶賛した」という解釈になるかなと思います。

つまり、
レイチェルが言う「ベッドの足元」というのは何を意味・意図しているのか?
ロスとジョーイの発言は、レイチェルの発言を素直に褒めたものか、または皮肉っぽく褒め言葉を言ってみただけか?
という部分がポイントになるでしょう。
その点を踏まえ、今の私が考えた解釈は、、、

「ベッドの足元」と表現することで「ある体位」を示唆している。
その体位をイメージさせることで「他の人とは違う意味で”すごい場所”」になるので、レイチェルが断トツで1位だ、と二人が絶賛した。

というものです。
この後、超長い説明になりますので、興味を持たれた方のみ(笑)読み進めていただければ幸いです。

まずは the foot of the bed が示す場所について。
「ベッドの足」と聞くと、ベッドを支えている棒状のもの(正しくは「脚」になるかと思いますが)を想像してしまいそうですが、the foot of the bed というのは「ベッドの足元の方、下の方」という「枕を頭にして寝た場合に足が来る部分」になります。

これについては、その場所が映像で確認できるシーンが他の海外ドラマに出てきましたのでご紹介します。

例の1つ目。
デス妻 s4-13 で、夫がベッドの上に犬を上がらせていることで、妻が怒っているシーン。そのメス犬をベッドからどけて、という妻に対しての夫のセリフ(時間は 16:26 くらい)。
夫: We can put her at the foot of the bed.
日本語訳は字幕・吹替とも「足のほうなら いいだろ」となっていました。
今、その犬が寝そべっているベッド上の足元の方を手で示して、そこならいいだろ、というようなしぐさをしていましたので、the foot of the bed が「ベッド上の足元の方(足が位置する場所)」であることがわかります。

例の2つ目。
刑事コロンボ「ビデオテープの証言」で、事件当日の夜に、被害者の家族(女性)が見たものを確認しているシーン(時間は 59:35 くらい)。
コロンボ: And then you said that you saw your bathrobe at the foot of the bed, (以下略)
この部分の日本語訳は
(字幕)足元にガウンがあり/(吹替)それからベッドの上にはナイトガウンが
となっていました。
その後、実際の場所を確認するシーンが続き、
コロンボ: Where was your bathrobe then? Was it right about there? (あなたのバスローブ(ガウン)はその時どこにありましたか? ちょうどその辺でしたか?)
女性: Just in here. (ちょうどこの辺です。)
女性が「この辺」と示した場所は、やはりベッドの足元の方でした。

この2つのセリフ例からも、the foot of the bed は「ベッド上の足元の方(足が位置する場所)」であることがわかると思います。

位置がわかったところで、その発言の意図を考えてみます。
足元にしてもベッドはベッドなので、他の「変な場所」(図書館のトイレ、ディズニーランドのアトラクション)と比べると、場所として「変」とは言えない気がしますね。
レイチェルには「こんな場所でしちゃった!」みたいな経験がなくて「変な場所と言えば、ベッドの下の方でするくらいかしら」のように「ちょっと位置が変わる程度でやっぱりベッドの上」という「特に珍しくもなく面白みもない場所」を挙げたのだと仮定します。
その場合、あまりにも平凡な答えを出してきたことに対して「そりゃすごい」的なことを言ったことになりますが、ロスとジョーイの表現が褒め過ぎであること、そして二人の様子を見ると、皮肉ではなく本当に「レイチェルの勝ち」と言っているように感じられるのですね。
また、ロスなら、大した答えではない場合でもレイチェルを傷つけまいと「それにはかなわないな」みたいに言うかもしれないとしても、ジョーイがそんな気遣いをするとは思えません。
ジョーイがレイチェルを指さして「俺たちの優勝者決定」みたいに言っているのは、ジョーイが喜ぶようなエッチネタだと考えるのがフレンズ的だろうと。

シーンの流れ的にも、「退屈でありきたりな場所」を最後に挙げたレイチェルをロスとジョーイが皮肉っぽく褒める、ということでは、そこまでそれぞれが変な場所を延々挙げてきたというやりとりの最後の最後(一連のシーンの最後のオチ)として特に面白くもないと思うのです。
これまでみんなが挙げてきたものを抑えてレイチェルの答えが圧倒的1位である、のようにロスとジョーイが言っていることから、やはり the foot of the bed の "foot" に何かしらの意味があると考えたいわけです。

つまり、
1. ロスやジョーイが皮肉で絶賛しているようには見えない。
2. 面白みのない場所を皮肉って絶賛するというのは、一連の「エッチをした変な場所」のオチとして面白みがなくパンチに欠ける。
という理由から、やはりレイチェルの発言は「レイチェルの勝ち」と言える何かがあると思える気がする、そして、その「足元」に何かの示唆を込めたのであれば、体位や行為を連想させる「場所」を挙げたのではないか? ということで、以下でその解釈を説明します。

二人ともベッドの上にいるのであれば、わざわざ下の方で行う必要もないと思うので(下の方なら落っこちてしまいそうですしw)、「下の方」と表現することで「相手はベッドの上にはいない」ということを示唆しているように思ったのです。
特に変わった場所ではしない、いつも決まって平凡なところと言いたいのであれば、On the bed, always. のような言い方で十分だと思うのですね。
そこをあえて「下の方」と特定したのは、図書館とかディズニーランドとかの場所ではなくて、ベッドでの位置という場所、つまりレイチェルがいる場所と相手のいる場所を示唆したことで体位をイメージさせようとしている気がするわけです。
DVDの日本語訳は字幕・音声両方とも「ベッドの端っこ」となっていて(私の勝手な想像ですが)訳者の方も私が上に書いたのと同じイメージからそう訳された可能性もあるのではないかと。

(開き直ってもう少し具体的に説明してみますと)レイチェルはベッドの下(足元)の方に四つん這い、相手の男性はレイチェルの後ろに位置する形で床の上に立っている、というような感じかなぁと。
レイチェルの発言自体は体位を連想させるにはちょっと言葉足らずな感じもして、これが The foot of the bed, (with) him standing on the floor. とでもなっていればイメージしやすいかとも思うのですが、それだとあまりにも露骨すぎるのとそんなにはっきり言ってしまっては想像の余地がなくて面白くない、ので「ベッドの下の方、って言ったらわかるでしょ」的に止めたのかなと思ったのです。

それでしばらくしてからロスとジョーイがレイチェルの込めた示唆に気づいて、場所の話で体位を連想させる「ベッドでの場所」を挙げたレイチェルに対して、なるほどその「場所」ね! と、その着眼点を称賛するように褒めたのかな、と。

それまでレイチェルは「私はもう言ったわよ」と言って答えるのを逃げている様子でした。
つまりは「ディズニーランド」みたいな特殊な場所での経験がない、そういう場所を挙げられないレイチェルが「変わった場所と言えばベッドの下の方(端っこ)かしらね」のように「体位を示唆するようなジョークで逃げた」ということかなと思うのです。
「レイチェルの勝ちだ」みたいに言われて、レイチェルが「てへぺろ」的に舌を出していますが、その様子も「これと言ってすごい場所の経験がないから、別の話にすり替えちゃった」的な様子が感じられる気がしました。

それまではどの場所が珍しいかという話で盛り上がっていましたが、行為についての話にまでは発展していませんでした。
そして最後に答えたレイチェルが、場所は場所でも行為そのものを連想させるような場所を挙げたので、「座布団一枚、君の勝ち」みたいな感じで二人がレイチェルの答えを褒めた、ということになるのかなぁ、と。
一連の「変な場所」の最後のオチとなる発言ですから「今までみんなが言ってきたのと発想や視点が異なる答え」による面白さを出した、というのが私の解釈になります。

そういう体位を示唆したものでなければ、上の私の解釈はただただ恥ずかしいだけなのですが^^ 「ベッドの上」ではなく「足元の方」とわざわざ指定することで必ず何かを示唆しているはずなのは間違いないと思っています。
「ベッドの足元の方」でジョーイが喜ぶと言えばそれくらいしか思いつかずw このような解釈となりました。
長い説明をお読みいただきありがとうございました<(_ _)>


(2018.9.13 追記)
the foot of the bed について、非公開コメントにてご意見を頂戴しました。
いただいた情報から再度検討してみた結果、「一番変わった場所はせいぜいベッドの足の方」という意味で解釈するのが自然な気がしました。
下のコメント欄に「非公開コメントを下さった方へのお返事」として追加説明していますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)


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posted by Rach at 14:24| Comment(3) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月05日

魔法の王国に二度と戻るなと言われた フレンズ1-7改その8

このたびの台風21号により被害を受けられた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
私は大阪府在住なのですが、本当にこれまで経験したことのないようなものすごい暴風でした。
ニュースで自分がよく知っている場所の被害の様子を目の当たりにし、自然の脅威というものを感じずにはいられません。
私の方はおかげさまで怪我などなく、また、ありがたいことに停電することもなく、今日はいつもの生活に戻っています。
お家やお車などが被害に遭われた方、最寄りの交通機関が復旧していない方など、皆様大変な思いをされていることと思います。
皆様の穏やかな生活がどうか早く戻りますようにと心から願っています。


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6:06
レイチェル: Um, Ross?
ロス: (Intake of breath and clears his throat.) Er, Disneyland, (Rachel gasps.) 1989. "it's a small world after all." ([息を吸い込んで咳払いをして] あー、ディズニーランドだ。[レイチェルは息を呑む] 1989年。「イッツ・ア・スモール・ワールド(アフター・オール)」だ。)
フィービー: No way! (まさか!)
ジョーイ: No waaay! (まさかー!)
ロス: Yeah, the ride broke down, so Carol and I went behind a couple of those mechanical Dutch children. And they, they fixed the ride, and we were asked never to return to the Magic Kingdom. (そうなんだよ、ライド(乗り物)が壊れて、それでキャロルと僕は、機械仕掛けのオランダの子供たち(オランダの子供の人形)の後ろ(陰)に行ったんだ。そして(園の人が)ライドを修理して、そして僕らはマジック・キングダム(魔法の王国)に二度と戻ってくるなと言われたんだ。)

「自分が今までにエッチした、一番変な(変わった)場所」を挙げているフレンズたち。
ロスはディズニーランドの "it's a small world after all" と言っています。
東京ディズニーランドにもあるアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」は、アメリカでの名前も It's a Small World になります。
ここで、ロスは最後に after all をつけていますが、それはあそこで流れているあの有名な歌(日本語タイトルは「小さな世界」)の一節が、
♪It's a small world after all. It's a small world after all... It's a small, small world♪
であるためで、その歌詞をイメージして、after all まで付けたようです。
ちなみに、日常会話では、It's a small world. は「世間は狭い」という決まり文句で、お互いに共通の知り合いがいるとわかった時などに使います。
「小さな世界」「世間は狭い」、英語と日本語に共通するものがあって興味深いですね。

No way! は「まさか。信じられない」。
その他に、「いやだ、だめだ」という意味になる場合もあります。
今回は「ディズニーランドのアトラクションの中で」というロスの発言が信じられないという驚きで「まさか」のニュアンスになります。

ride は「遊園地、テーマパーク、アミューズメントパークの乗り物。ライド」。
様々な国の子供の姿をした仕掛け人形がいることから、その中の「オランダの子供の人形」のことを mechanical Dutch children 「機械仕掛けのオランダの子供たち」と表現しています。
移動する乗り物が壊れたので、修理をしている間に人形の陰に行った、と説明することで、修理中にその人形の陰に隠れる形でエッチした、と言っているのですね。

世界各地にあるディズニーリゾート(ディズニーランド)のうち、フロリダ州にあるテーマパークの名称が Magic Kingdom (マジック・キングダム)です。
Wikipedia 日本語版:マジック・キングダム
上のウィキペディアによると「世界のディズニーランドの中でも、唯一「ディズニーランドという名を付けない」ディズニーランドである」とのこと。
アメリカのディズニーランドは、カリフォルニアとフロリダにあり、そのフロリダの方の正式名称が「マジック・キングダム」なのですね。
ロスのセリフで大文字表記されていることから固有名詞の「マジック・キングダム」という名前を指していると考えられますので、ロスとキャロルがエッチしたというディズニーランドは、カリフォルニアの方ではなく、フロリダのマジック・キングダムだということになるのかなぁ、と思います。
「ディズニーランド」ではなく、わざわざ「マジック・キングダム」の方にしたのは、人形の陰に隠れてエッチするという子供の夢をぶち壊すような行為をしたために、「魔法の王国」から永久追放された、みたいな「楽園追放」的なイメージも出せるからでしょうね。


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posted by Rach at 16:15| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月31日

あなたが図書館で何してたの? フレンズ1-7改その7

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5:33
[SCENE: Back at Monica and Rachel's apartment, all are there (except Chandler) sitting on the couches.
モニカとレイチェルのアパートメントに画面が戻る。チャンドラー以外のみんながそこにいて、カウチに座っている。
レイチェル: Okay, okay, somebody somebody. (オッケー、誰か、誰か。)
モニカ: Alright, I'll go I'll go. (いいわ、私が行く、私が行く。)
ジョーイ: Okay. (よし。)
モニカ: Ok, erm, senior year of college, on a pool table. (よし、えーっと、大学4年の時、ビリヤード台の上で。)
ジョーイ: Whoo hoo hoooo!! (ウーフフー(やるねぇ))
レイチェル: Pool table? (ビリヤード台、ですって?)
フィービー: Whoa! (まぁ!)
ロス: That's my sister. (それが僕の妹だよ。)
ジョーイ: Okay, Okay, my weirdest place would have to be... the women's room on the second floor of the New York City Public Library. (オッケー、オッケー、俺の一番変な場所は… NY市立図書館2階の女子トイレになるだろうな。)
モニカ: Oh my God, What were you doing in a library? (まあ。ジョーイが図書館で何をしてたの?)
[Rachel laughs]
レイチェルが笑う。
ロス: Hey, Phebes, what about you? (ねぇ、フィービー、君は?)
フィービー: Oh, um... Milwaukee. (あー、うーんと…ミルウォーキー。)
[Everyone gives Phoebe a strange look]
みんなはフィービーに奇妙な表情を向ける。

「誰か」「じゃあ私が(私から)行くわ」みたいな感じで会話が始まっています。
具体的に何の話をしているのかの説明はないのですが、その後の流れで内容がわかってくるというパターンですね。
senior は「高校・大学の最上級(生)」で、4年制大学なら4年ということ。
1年生から4年生は、freshman, sophomore, junior, senior という順番になります。

pool table は「ビリヤード台」。
水泳の「プール」も pool という綴りですが、この場合の pool は「玉突き、ビリヤード」のこと。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
pool : GAME [uncountable] a game in which you use a stick to knock numbered balls into holes around a cloth-covered table, which is often played in bars
play/shoot pool
例)We went to the bar and played pool.

つまり「布で覆われた台の周囲の穴に、番号のついたボールを打つための棒を使うゲーム、しばしばバーでプレイされる」。
例文は「我々はバーに行って、ビリヤードをした」。

大学4年の時にビリヤード台の上で、と答えたことに対して、ジョーイはエッチなことを聞いた時のような反応で「ヒューヒュー、やるねぇ」的なリアクションをしていますし、レイチェルやフィービーも驚き、ロスが「それが僕の妹だよ」と言っていることからも「エッチ系の話」であることが想像できるわけですね。

その後のジョーイのセリフは、my weirdest place would have to be... で始まっています。
weird は「変な、妙な、奇妙な」という意味。

have to には must と似た意味で「〜しなければならない」と「〜に違いない」という意味がありますが、ここでの would have to be は「〜に違いないだろう」というニュアンスだろうと思います。
have to do なら「〜しなければならない」ですが、have to be の場合は「〜でなければならない」とするよりも「〜に違いない」と訳した方が日本語としては概してしっくりくるように思います。
もしどれがそうなのかと言われると、きっとこれが答えってことになるだろうね、のように断言を避けて意見を述べる感覚になるでしょう。

「俺の一番変な場所は…になるだろうね」のように言っていること、その前のモニカの発言が「ビリヤード台の上」に関するエッチっぽい話だと想像されることから、「こんなところでエッチしちゃった」という「今までにエッチをした中で、一番変な(変わった)場所」を順番に言っていることがわかるわけですね。
ジョーイが挙げたのはNY市立図書館の女子トイレで、それを聞いたモニカは、What were YOU doing...? のように you の部分を強く発音しています。
本など読みそうもない、読書に興味のなさそうなジョーイが、一体図書館に何の用事だったの? という感覚で、「女子トイレでエッチしたの?」という驚きではなく「どうしてジョーイが図書館なんかにいたのかの方が不思議で変だと思えるわ」のように言ったことになるでしょう。

次に聞かれたフィービーは少し考えた後「ミルウォーキー」と答えています。
ミルウォーキーは、アメリカのウィスコンシン州の都市の名前。
この答えを聞いたフレンズたちは、ト書きにあるようにみんな「ん?」というような不思議そうな表情を浮かべています。
「変な場所と聞かれて答えたのが、なぜにミルウォーキー?」みたいなリアクションに見えますよね。
どういう意図でミルウォーキーを挙げたのかわからない、というフィービーのそのナンセンスさが面白さのポイントなのかなと思います。


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posted by Rach at 13:32| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月24日

その考えが俺に思い浮かばなかったみたいに フレンズ1-7改その6

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4:31
[SCENE: Cuts to Monica's apartment, the phone is ringing and Monica answers.]
シーン:モニカのアパートメントに画面がカット。電話が鳴り、モニカが出る。
モニカ: Hello. (ハロー。)
チャンドラー: Hey, it's me. (やあ、俺だ。)
モニカ: (To the others in the apartment.) It's Chandler. ([アパートメントにいる他の人に] チャンドラーよ。)
フィービー: (Quietly in the background.) Oh. ([背後で静かに] あぁ。)
モニカ: Are you ok? (大丈夫?)
チャンドラー: Yeah, I'm fine.... (In a muffled voice.) I'm trapped in an ATM vestibule with Jill Goodacre. (あぁ、俺は大丈夫だ… [こもった声で] 俺はATMコーナーに閉じ込められてるんだ、ジル・グッドエーカーと。)
モニカ: What? (何?)
チャンドラー: (Still muffled.) I'm trapped in an ATM vestibule with Jill Goodacre. ([こもった声のままで] 俺はATMコーナーに閉じ込められてるの、ジル・グッドエーカーと。)
モニカ: I have no idea what you just said. (あなたが何て言ったか、全然わからないわ。)
チャンドラー: (Normal Voice.) Put Joey on the phone! ([普通の声で] ジョーイを電話に出せ![ジョーイと電話代わって!])
[Monica hands the phone to Joey.]
モニカはジョーイに電話を渡す。
ジョーイ: What's up, man? (どうしたんだ?)
チャンドラー: (Muffled.) I'm trapped in an ATM vestibule with Jill (Extremely Muffled.) Goodacre! ([こもった声で] 俺はATMコーナーに閉じ込められてるんだ、ジル…[ものすごくこもった声で] グッドエーカーと!)
ジョーイ: (Very excited, in disbelief.) Oh, my God! (Joey points rapidly at the phone.) He's trapped in an ATM vestibule with Jill Goodacre! Chandler, listen, listen. (Now Joey speaks in a muffled voice.) Hurm hur hur hurm hur hur ahur hur. (Totally unrecognisable.) ([非常に興奮して、信じられない様子で] なんてこった! [ジョーイは電話を素早く指さす] チャンドラーがATMコーナーに閉じ込められてる、ジル・グッドエーカーと! チャンドラー、なぁいいか。[今度はジョーイがこもった声で話す] ハーハーハーハーハー。[全く聞き分けられない(声で)])
チャンドラー: Yeah, like that thought never entered my mind. (あぁ、まるでそれが俺に思いつかなかったみたいに(言うんだな)[それは俺にもとっくに思いついてたよ]。)

チャンドラーは電話で、Hey, It's me. と言っています。
日本では「振り込め詐欺」のことを「オレオレ詐欺」と呼んでいましたが、それは電話で「俺、俺」という人も多く、それを利用した詐欺だったからですね。
英語でも、声だけで誰だかわかる相手に対しては「俺だ。俺だけど」と言うことがこのセリフからもわかります。

チャンドラーは「今、ATMコーナーで(有名モデルの)ジル・グッドエーカーと閉じ込められてるんだ」ということを電話でモニカに伝えたいのですが、ジル本人に聞こえないようにしゃべろうとして、こもった声になっています。
ト書きの muffled voice がまさにその「くぐもった・こもった声」という意味になります。
動詞 muffle は「(音・声などを)消す」という意味があり、また「(マフラーや外套(がいとう)などで)覆う・包む」という意味もあります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
muffle :
1. to make a sound less loud and clear
2. also muffle sb up : to cover yourself with something thick and warm

つまり、1. は「音をより小さく、より不鮮明にすること」、2. は「厚手で暖かいもので自らを覆う・包むこと」。

「マフラーを巻いてくれてありがとう」(byミカサ)の襟巻きの「マフラー」はその「(厚手の暖かいもので)覆う・包む」という意味から来ているのですね。
また、バイクの消音器のことを「マフラー」と言いますが、それは「音を小さくするもの」という意味から来ていることになります。

チャンドラーがゴニョゴニョ言っている内容が当然モニカに聞き取れるはずもなく、「何言ってるか全然わかんない」と言われたチャンドラーは、ジョーイに電話を代わってもらうように言います。
電話の相手がジョーイに代わり、どうしたんだ? とジョーイが尋ねた後も、また同じ言葉をこもった声で繰り返すのには笑ってしまいますね(同じことを繰り返すんだろうな、ということは想像できるのですが、その間(ま)が絶妙^^)。

そして、その謎の音声を聞いたジョーイの反応も面白いです。
電話の向こうのチャンドラーがこう言ってる、という意味で、電話を素早く指差しながら、チャンドラーのその不明瞭な音声の内容を繰り返しており、「今のでわかったんかい!」という面白さになるでしょう。

その後、今度はジョーイがこもった声でチャンドラーに話していますね。
この部分に関しては「別にジョーイは普通にしゃべってもいいのに、チャンドラーに合わせて同じようなこもった声で話している面白さ」かなぁ、と個人的には思っているのですが、過去記事で「ジョーイのそばにいるモニカたち女性陣に内容を聞かれたくないからこもった声で話している」というご意見をいただいたこともあり、確かにその可能性もあるかもしれない、、とも思っています。

このジョーイの「もごもご」については、フレンズのファンサイトなどで、「実際には何と言っているんですか?」という質問に対してスタッフが「内容はこうです」などと答えているQ&Aもあって、そこでの回答では、
"See if you can tell what kind of underwear she wears."
とジョーイは言っている、とのことでした。
訳すと「彼女がどんな下着をつけているかがわかるかどうか、確かめてみろ」みたいな感じですね。

ただ、スタッフが回答した通りに、実際に演出上も俳優にそう説明されているとしても、ネットスクリプトでは「全くわからない」と書かれていること、DVD, Netflix 全てにおいて、英語日本語どちらも字幕化されていないことから、ドラマを見ている側としては「ここのジョーイのセリフは何と言っているかわからない」という認識で良いと思っています。
その内容がわからない、それで余計に笑える、という部分だということですね。

そのジョーイのもごもごに対するチャンドラーの返事、Yeah, like that thought never entered my mind. について。
enter は enter the room 「部屋に入る」のように、「〜に入る」という意味ですが、ここでは「(考えなどが)頭に浮かぶ」という意味。
研究社 新英和中辞典では、
enter=〈考えなどが〉〈頭に〉浮かぶ
The idea never entered his head. 「その考えは彼の頭にまったく浮かんでこなかった」
It never entered my head that he was dead. 「彼が死んだなどとは考えもしなかった」


そして、like は「まるで〜みたいに」という as if のような意味で、今回のような Like+文の形だと「まるで(文)みたいに言うけど、実際にはそんなわけないだろ」という反語的なニュアンスが出ます。
(このような like については、拙著2冊目「読むだけ なるほど! 英文法」(学研教育出版)の p.339 で詳しく説明しています)

ですから、今回のチャンドラーのセリフを直訳すると、「その考え(お前が今言ってた内容)が俺の心に全く浮かんでこなかった、みたいに(言うねぇ)」となるでしょう。

「なぁ、聞けよ、チャンドラー…」という感じで、チャンドラーに対し質問または忠告みたいなことを言っている様子のジョーイですが、「お前に言われるまでもなく、俺もそのことはとっくに思いついてたさ」とチャンドラーは返事しているのですね。
「お前は、まるで、俺の頭・心にその考えが全く浮かばなかったみたいにそんなことをわざわざ言ってるけど、俺がそれを思いつかないとでも思ったか?」というニュアンスになります。

このジョーイのゴニョゴニョがチャンドラーに本当にわかったのかどうか? というのは謎ですが、チャンドラーのこもったセリフがジョーイにわかったように、ジョーイのこもったセリフもチャンドラーにはすっとわかったらしい、という「さすがはルームメイト」的な面白さである可能性が一つ、そしてジョーイのもごもごがチャンドラーには実際には聞き取れなかったということであっても、下着ブランドのモデルと二人きりというこの状況で、ジョーイが言いそうなことは間違いなく下着関連の話だろうと容易に想像できるので、内容を確認することなく「俺だって当然、お前が考えそうなことは考えてたさ」と即座に答えた面白さ、というのが一つ、のどちらかなのだろうと思います。
(個人的には後者かなぁ、と思っています。)


★ Rach からのお知らせとご挨拶 ★
8月26日(日)の守口セミナー、いよいよ明後日となりました!
ご参加下さる皆様、本当にありがとうございます!<(_ _)>
日曜日も暑くなりそうですが、皆様どうかお気をつけてお越し下さいませ。
皆様にお会いできるのをとってもとっても楽しみにしています♪


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posted by Rach at 17:04| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月21日

高校の同級生300人に電話したい フレンズ1-7改その5

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3:52
[SCENE: Cuts back to Chandler in the ATM vestibule, he is looking at his watch.]
シーン:ATMコーナーのチャンドラーにカットバック。彼は自分の腕時計を見ている。
チャンドラー: (Voice over) All right, all right, all right! It's been 14 1/2 minutes and you still have not said one word. Oh, God! Do something! Just make contact. Smile! (Chandler smiles. Jill turns to see him smiling, she smiles back, Chandler carries on smiling.) ([ボイスオーバー] よしよしよし。(あれから)14分半経つ、そしてお前はまだ、一言も発していない(状態だ)。なんてこった。何かしろ! ただコンタクトを取れ[お近づきになれ]。スマイルだ! [チャンドラーは微笑む。ジルは顔を向け、チャンドラーが微笑んでいるのを見て、微笑み返す。チャンドラーはスマイルを続ける])
チャンドラー: There you go. (Chandler continues to smile, Jill looks worried .. Chandler stops smiling.) You're definitely scaring her. (よしいいぞ。[チャンドラーは微笑みを続ける。ジルが不安そうな顔をして、チャンドラーは微笑むのをやめる] お前は確実に[間違いなく]彼女を怖がらせてるぞ。)
ジル: Er, would you like to call somebody? (誰かに電話したいですか?)
チャンドラー: (Voice over) Yeah, about 300 guys I went to high school with. (Now speaking to Jill) Yeah, thanks. (Chandler takes the phone from Jill.) ([心の中で] あぁ、俺が一緒に高校に行ってた約300人の男どもに電話したい。[今度は実際にジルに向かって話す] あぁ、ありがとう。[ジルから電話を受け取る])
[Chandler dials Monica's number on the phone.]
チャンドラーは(借りた)電話でモニカの番号をダイヤルする。

you haven't said one word yet. のように yet が使われた場合には「お前はまだ一言も発していない」という意味になりますが、今回は you still have not said one word. のように still が使われており、「いぜんとして、一言も発していない状態が変わっていない」という感覚になるでしょう。
腕時計を見ながら「もう14分半も無言状態だ」と細かい数字を言っているのも面白いですね。
make contact は「コンタクトを取る、接触する」。

There you go. は「それでいい。その調子だ」。
微笑んだら、相手のジルも一瞬微笑み返してくれたので、自分に「いい調子だぞ〜」と言っている感覚ですが、微笑みを続けていると、相手が怯えた顔をしたので笑顔をやめます。
scare は「(人を)怖がらせる、おびえさせる」という意味の他動詞なので、この場合は「お前(チャンドラー)は彼女を怖がらせている」ということ。
「怖いよ〜!」と言いたい場合には、I'm scared! のように「(何かに)怖がらせられている」という過去分詞形(受け身)を使うことになります。

ジルは自分の携帯電話を示しながら、Would you like to call somebody? と言っています。
「あなたも誰かに電話したい?」という意味では、Do you wanna call somebody? またはもっとラフに Wanna call somebody? などとも表現できますが、ジルにとってチャンドラーは面識のない人なので、丁寧な Would you like to...? を使って、相手との距離を取った上で尋ねていることになるでしょう。

「誰かに電話したい? (電話したいなら、この携帯をどうぞ)」と言われたチャンドラーは、ジルに返事をする前に、心の中で独り言を言っています。
このセリフの後、結構長く後を引く笑い(ラフトラック)が起こっていますよね。
観客を入れてのセットでの撮影なので、大爆笑が続く場合は「笑い待ち」(観客の笑いが収まるまで、俳優が次のセリフを言うのを待つ)ということがありますが、今回のチャンドラーのセリフもまさにそういう感じでしょう。
笑い待ちの有無は、セリフが面白いかどうかのバロメーターでもあるのですね。

Yeah, about 300 guys I went to high school with. を直訳すると「うん(誰かに電話したい)。俺が高校に一緒に通っていた約300人の男どもと」というところ。
「俺は今、トップモデルと一緒に閉じ込められてるんだぞ!」と、学生時代の友人たちに自慢したいということですね。
「一緒に学校に行ってた・通ってた300人の男たち」ということですから、男ばかりの男子校のイメージということでしょう。

I went to high school with の with が最後におまけのようについてますが、この with がないと文章が不完全になりますので注意しましょう。
What are you talking about? の最後の about と似たような感覚ですね。
文法的に説明すると、I went to high school with about 300 guys.「俺は約300人の男たちと一緒に学校に通ってた」という文章の about 300 guys を前に出して、「一緒に通ってた約300人の男たち」と変形したものですから、with がなくなってしまうと、guys と I went 以下がつながらないことになります。


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posted by Rach at 17:47| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月17日

あれは痛かったに違いない フレンズ1-7改その4

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3:12
[SCENE: Cuts back to Monica and Rachel's apartment, Joey enters carrying a lit menorah, he starts to walk across the room, and the others give him strange looks.]
シーン:モニカとレイチェルのアパートメントにカットバック。ジョーイは火のついたメノーラ(燭台)を持って入ってくる。ジョーイが部屋を横切ると、他のみんなは彼に妙な視線を向ける。
ジョーイ: Hey, everyone. (やあ、みんな。)
ロス: And officiating at tonight's blackout is Rabbi Tribbiani. (そして、今夜の停電(の儀式)を司るのは、ラビのトリビアーニです。)
[Joey places the menorah by the television]
ジョーイはメノーラをテレビのそばに置く。
ジョーイ: Well, Chandler's old roommate was Jewish, and these are the only candles we have, so Happy Hanukkah, everyone! (あぁ、チャンドラーの昔のルームメイトがユダヤ教徒で、これが俺たちが持ってる唯一のキャンドルなんだ。だから、ハッピー・ハヌカー、みんな!)
フィービー: Eww, look! Ugly Naked Guy lit a bunch of candles. (うぇ〜、見て! 裸のブ男がたくさんのキャンドルに火をつけたわ。)
[All go over to the window]
全員が窓のところに行く。
みんな: Ewwww. (うぇ〜。)
みんな: Oooooo. ([何かを見て驚いた様子で] おぉ〜。)
レイチェル: Ooo Ooo. That had to hurt! (あぁ、あぁ。今のは痛かった[熱かった]に違いないわね。)

officiate は「(聖職者が)式を司る(つかさどる)、司祭を務める」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
officiate : to do official duties, especially at a religious ceremony
つまり「公の職務(公務)を行う、特に宗教の儀式で」。
この文章は倒置になっています。普通の形は、Rabbi Tribbiani is officiating at tonight's blackout. になりますが、「今夜のブラックアウト(停電)という儀式を執り行うのは…ラビ・トリビアーニです」と、ラビの部分を強調するために倒置にしているのですね。
rabbi は「ユダヤ教の指導者、ラビ」。このように日本語ではラビと表記されることが多いですが、英語の発音は「ラバイ」。

Hanukkah は「ハヌカー、ユダヤ教の宮清めの祭り」。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ハヌカー
ジョーイが持っているのは、menorah 「メノーラ(英語の発音はマノーラ)」という燭台です。
Wikipedia 日本語版: メノーラー
7本枝のもの、9本枝のものなどがあるようで、ハヌカーでは9本枝の燭台を用いるようですが、ジョーイの持っているのは7本枝のようですね。
(ちなみに、上のウィキペディアの説明によると、厳密には中央の1本は枝とはカウントしないようです。)

lit は light 「火をつける」の過去形。
その後、彼の様子を見ているフレンズが、驚いた顔をして声をあげ、レイチェルは That had to hurt! と言っています。
had to (have to) は「〜しなければならない」という意味でよく使われますが、今回の場合は「〜に違いない、きっと〜のはずだ」という意味。
「〜しなければならない」という意味で have to や must が使われますが、must には「〜に違いない」という意味もあり、have to にもそれと同じような意味があるということですね。

LAAD では、
have to : used when saying that you are sure that something will happen or is true
例1)The price of houses has to go up sooner or later.
例2)Mark has to be stuck in traffic - he wouldn't be late otherwise.

つまり「何かが起こるだろう、または何かが本当であるということを確信していると言う時に使われる」。例文1は「家の価格は遅かれ早かれ上昇するに違いない」。例文2は「マークは交通渋滞に巻き込まれたに違いない。さもなければ彼は遅れたりしないだろうから」。

例文2が特にわかりやすいと思うのですが、マークは普段遅刻したりしない人だから、きっと渋滞に捕まったに違いない、と推論している流れになります。

実際に裸のブ男かどういう状態になったのかは映像ではわかりませんが、「あれは痛かった(熱かった)に違いないわ」と言っていることから、彼のデリケートな部分(笑)に火が燃え移った、みたいなことなのでしょうね。


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posted by Rach at 12:45| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする