2020年02月03日

手を引きずりながら歩き回る フレンズ1-10改その10

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11:20
ロス: Hey, this is so not what I needed right now. (ねぇ、今、僕が必要としていたことはこのことじゃないんだ。)
モニカ: What's the matter? (どうしたの?)
ロス: Oh, it's-it's Marcel. He keeps shutting me out, y'know? He's walking around all the time dragging his hands. (あぁ、マルセルのことなんだよ。マルセルは僕を拒絶し続けてる。ずっと手を引きずりながら歩き回ってるんだ。)
チャンドラー: That's so weird, I had such a blast with him the other night. (それは変だな、こないだの晩、俺はマルセルと楽しい時間を過ごしたぞ。)
ロス: Really. (そうなんだ。)
チャンドラー: Yeah, we played. We watched TV. That juggling thing is amazing. (あぁ、俺たちは遊んだ。テレビを見た。あのジャグリングのやつはすごいな。)
ロス: What, uh... what juggling thing? (その…ジャグリングのやつって何?)
チャンドラー: With the balled-up socks? I figured you taught him that. (丸めた靴下で[靴下を使って]やるやつだよ? お前がマルセルにそれ(その芸当)を教えたんだと思ってた。)
ロス: No. (いいや。)
チャンドラー: Y'know, it wasn't that big a deal. Just balled-up socks.... And a melon. (ほら、そんなに大したことじゃなかったよ。ただの丸めた靴下…それとメロンだ。)

this is so not what I needed right now は「今、僕が必要としていたことはこのことではない」。
「大勢が集まる大晦日のパーティーでは、誰が誰とカップルかなんてことはわからないんだから」とレイチェルに言われたことに対して、「僕が今、問題視していたのはこういうことじゃないんだ」と言ったことになるでしょう。
It's Marcel. は「マルセルだ」という意味ですが、今、ロスが気になっていること、問題視していることはマルセルのことなんだ、という感覚。

shut somebody out は「部屋に入らせないようにする」などのように「(物理的に)締め出す」という意味もありますが、この場合は、マルセルがロスを部屋から出してしまう、ということではなく、気持ちから締め出す、というような、一緒にいることを拒んだり、気持ちを閉じてしまって意志の疎通を拒絶したりする感じ。
心のドアを閉じるような、ロスという他者を受け入れないイメージです。

He's walking around all the time dragging his hands. は「手を引きずりながら、ずっと(部屋の中を)歩き回っている」。dragging his hands 「手を引きずりながら」の部分は分詞構文になっています。
drag はパソコンのマウスの動きに「ドラッグ&ドロップ」などがあることから、カタカナ語ですっかり浸透しましたが、「引く、引っ張る、引きずる」という意味。
なお、このセリフでは drag one's hands 「手を引きずる」という形になっていますが、drag one's feet だと文字通りの「足を引きずる」以外に「(わざと)ぐずぐず・のろのろする」という意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
drag your feet (informal) : to take too much tiime to do something because you do not want to do it
例)The police have been accused of dragging their feet on the investigation.

つまり「それをやりたくないからという理由で、何かをするのに過度に時間をかけること」。例文は「捜査をぐずぐず行なったということで、警察は非難されてきた」。

ロスのセリフでは「手を引きずる」で、猿のマルセルが手を引きずりながら歩くのは普通の行動でしょうが、ロスは「足を引きずる」→「ある行為をしたくないからぐずぐずする」のイメージを重ねて、マルセルのその行為から「ロスと一緒に何もしたくないと思っている」という「拒絶、後ろ向き」のニュアンスを感じたということなのかなと思います。

have a blast は「楽しい時間を過ごす」。
the other night は「この間の晩、先日の晩」。「先日」だと the other day になります。
ロスの留守中にマルセルの面倒を見ていたチャンドラーは、マルセルと過ごした夜の話を語ります。
that juggling thing 「あのジャグリング(のやつ)」というチャンドラーの発言を聞いたロスは、気まずそうに what juggling thing? 「何のジャグリング? ジャグリングって何のこと?」と尋ねます。
チャンドラーの方はロスが当然知っているものと思い、that 「あの、例の」とつけたのですが、ロスは「例の」と言われても何のことかわからず聞き返したことが、この that / what のやりとりからわかります。
ball up は「〜を球にする」なので、balled-up socks は「ボールのように丸めた靴下」。


11:59
[Max runs in]
マックスが走り込んでくる。
マックス: Phoebe! Hi! (フィービー! やあ!)
フィービー: Oh, hi, Max! Hey, do you know everybody? (あぁ、はーい、マックス! ねぇ、(ここにいる)みんなを知ってる?)
マックス: No. Have you seen David? (いいや。君はデービッドを見た?)
フィービー: No, no, he hasn't been around. (いいえ、デービッドはこのあたりには来てないわよ。)
マックス: Well, if you see him, tell him to pack his bags. We are going to Minsk. (あぁ、もし彼を見かけたら、荷物をまとめるように言ってくれ。僕たちはミンスクに行くんだ。)
フィービー: Minsk? (ミンスク?)
マックス: Minsk. It's in Russia. (ミンスクだ。ロシアにある。)
フィービー: I know where Minsk is. (ミンスクがどこにあるかは知ってるわ。)
マックス: We got the grant! Three years, all expenses paid. (僕たちは助成金を得たんだ! 3年間、全ての費用が支払われるんだよ。)
フィービー: So when, when do you leave? (それで、いつ、いつ、あなたたちは出発するの?)
マックス: January 1st. (1月1日。)

セントラルパークにマックスが駆け込んできたので、フィービーは Hey, do you know everybody? 「ここにいるみんなをご存じ?」のように尋ねるのですが、マックスがあっさり No. と言うのが面白いです。
フィービーとしては、自分の恋人デービッドの友人であるマックスに、自分の友達のフレンズたちを紹介しようと思ったのでしょうが、そんなことにはまったく興味のなさそうなところに、マックスの浮世離れした科学者っぽい部分が出ていると言えるでしょう。

Have you seen David? 「デービッドを見た?」 He hasn't been around. 「彼はここにはいなかった、ここには来ていない」はどちらも経験を表す現在完了形。
pack one's bags は「荷物をつめる、荷造りをする、荷物をまとめる」。
ミンスクはベラルーシ共和国の首都。
grant は「助成金、補助金」。その後、マックスが言っているように、研究に関わる費用がその助成金によって支払われるということになります。
leave は「後に残す」などの意味もありますが、ここでは「発(た)つ、出発する」。
大晦日を一緒に過ごせるはずの恋人デービッドが、新年早々、遠くミンスクへ旅立ち、3年間も戻らないと知ったフィービーは、驚きを隠せません。


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posted by Rach at 13:31| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月29日

誰が誰と一緒にいるかなんて誰にもわからない フレンズ1-10改その9

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10:17
[Scene 4: Central Perk]
セントラルパーク。
ロス: Tell me something, what does the phrase "No Date Pact" mean to you? (ちょっと教えてよ、”デートなし協定”って言葉がモニカにとって何を意味するかをね。)
モニカ: I'm sorry, okay? It's just that Chandler has somebody and Phoebe has somebody. I thought I'd ask Fun Bobby. (悪いと思ってるわ、いい? ただ、チャンドラーには相手(誰か)がいて、フィービーにも相手がいる、ってだけよ。私はファン・ボビーを誘おうと思ったのよ。)
チャンドラー: Fun Bobby, your ex-boyfriend, Fun Bobby? (ファン・ボビーって、君の元彼のファン・ボビー?)
モニカ: Yeah. (ええ。)
ジョーイ: You know more than one Fun Bobby? (他にもファン・ボビー(ってやつ)を知ってるのか?)
チャンドラー: I happen to know a Fun Bob. (たまたま、ファン・ボブってやつを知ってる。)
レイチェル: [Brings Joey a mug of coffee] Okay. Here we go. ([ジョーイにコーヒーのマグを持ってきて] オッケー。さあどうぞ。)
ジョーイ: Whoa, whoa, whoa! There's no room for milk. (ちょっと、ちょっと、ちょっと! ミルクを入れる余地(空き)がないよ。)
レイチェル: [Glances at Joey and then sips his coffee] There. Now there is. ([ジョーイをちらっと見て、彼のコーヒーをすする] ほら。これで空きがあるわよ。)
ロス: Okay, so on our no-date evening, three of you now are gonna have dates. (よし、それじゃあ、(僕たちが協定を結んだ)デートなしの夜には、君たちのうちの3人がデートするわけだね。)
ジョーイ: Uh, four. (あー、4人だ。)
ロス: Four. (4人。)
レイチェル: Five. (5人。)
ロス: Five. [Buries his head in his hands] (5人か。[手で頭を覆う])
レイチェル: Sorry. Paolo's catching an earlier flight. (ごめんね。パウロが(予定より)早い便に乗れるのよ。)
ジョーイ: Yeah, and I met this really hot single mom at the store. What's an elf to do? (ああ、そして俺は(バイトしてる)店で実にセクシーなシングルマザーと出会ったんだ。エルフが何をするんだ?[他にすることなんかないだろ]ってね。)
ロス: Okay, so I'm gonna be the only one standing there alone when the ball drops? (わかった、じゃあ、(大晦日に)ボールが落ちる時、その場でひとりぼっちで立ってるのは僕だけってことなんだね。)
レイチェル: Oh, c'mon. We'll have, we'll have a big party, and no one'll know who's with who. (あぁ、待ってよ、大きなパーティーをするんだから、誰が誰と一緒にいるかなんて、誰にもわからないわ。)

セントラルパークに入ってきたモニカとロス。
ロスがモニカに怒ったような口調で言っている What does the phrase ... mean to you? は「…というフレーズ(言葉)は君にとって何を意味するか?」
「ノー・デート・パクト(デートなし協定)」っていう言葉は君(モニカ)にとってどういう意味になるわけ? と尋ねていることになります。
その後、「ごめんなさい。チャンドラーにもフィービーにもデート相手がいるから、私もファンボビーを誘った」という流れになっていることからもわかるように、ロスとしては「デートなし協定」ってのは「デートをしないでおこう、っていう約束」なのに、モニカはその言葉の意味がちゃんとわかってるのか? と言いたかったということで、ロスの怒った口調から、モニカがその協定を破ったことがモニカの発言よりも前に想像できることになります。

ex-boyfriend は「元彼」。
fun は名詞で「楽しみ、面白いこと」。また、アメリカ英語では「楽しい、面白い、愉快な」という形容詞としても使われます。
この場合も「愉快なボビー」というニュアンスで、DVDの日本語訳では「ネアカのボビー」と訳されていました。
ファン・ボビーという名前を聞いて、「それって、モニカの元彼のファン・ボビー?」とチャンドラーが尋ねると、ジョーイは You know more than one Fun Bobby? と言っています。
more than one は「1つより多くの」ということですから、「1つだけではなく2つ以上の」。
ジョーイは「ファン・ボビーっていえば、モニカの元彼のファン・ボビーしかいないだろ。それともそれ以外にもファン・ボビーってやつをお前は知ってるのか?」と尋ねたことになります。

happen to know は「たまたま知っている」。
「ファン・ボブってやつを(たまたま)知っててね」と答えたのは、「ファン・ボビーってあのファン・ボビー?」と当たり前のことを聞いてしまってジョーイに問い返されてしまった、照れ隠し的な返事なのかなと思います。

レイチェルはジョーイが注文したコーヒーを持ってきますが、ギリギリまでコーヒーが入っていて、ミルクを入れたらこぼれそうな状態。
There's no room for milk. は「ミルクの[を入れる]余地がない」。
room は「ルーム、部屋」ですが、「空き場所、余地」という意味もあり、There's no room for... は「…の余地がない」という決まり文句。
There's no room for doubt. なら「疑いの[疑う]余地がない」。

そう言われたレイチェルは、あふれんばかりのコーヒーをすすって、これでミルクを入れる空きができたわ、と言ってジョーイに返しています。
Now there is. は Now there is room for milk. 「今は、ミルクを入れる余地がある」ということ。

ロスは no-date evening と言う時に、両手のチョキを曲げるようなしぐさをしています。
これは引用符を意味するジェスチャー。過去記事 引用符ジェスチャーをする フレンズ1-3改その9 で詳しく解説しています。
ここでは、僕たちが約束した「ノー・デート・イブニング」ってやつ、のように、言葉ではそんな約束をしたけれど、実態が伴っていないという感じの「いわゆる」的なニュアンスが込められていることになります。
また、our no-date evening 「僕たちのノー・デートの晩」のように our 「僕たちの」を付けているのも、「”僕たちみんなで”デートなし、って協定を結んだよね」ということを思い出させ強調している感覚でしょう。

three of you は「君たちの中で3人」ですが、4人、5人とみんなが次々と名乗りをあげ、一人残ったロスは、あーあ、というように目のあたりを拳で覆っています。
catch an earlier flight は「(予定よりも)早い便の飛行機に乗る」。
hot single mom の hot は「セクシーな」という意味。

What's an elf to do? について。
"What's a 〇〇 to do" という形をネット検索すると、What's A Man To Do や What's A Girl To Do というタイトルの曲があるらしいことがわかりました。
このことからも What's a/an 名詞 to do? というフレーズは一般的に存在するようです。
そしてその意味は「〇〇がすべきことは何か? 〇〇は何をすればいいのか?」というニュアンスになるようです。
今回のジョーイのセリフも「エルフは何をすべきなの? エルフは何をしたらいいの?」ということでしょう。
「シングルマザーをナンパした」と言った後ですから「ナンパしたと聞いて驚いてるようだけど、だって(サンタと違って)エルフは特段すべき仕事もないんだし」というニュアンスで「エルフは何をしたらいいっての?(何もないだろ)」という意味で言ったのだと思います。

I'm gonna be the only one standing there alone when the ball drops? は「ボールが落ちる時(大晦日のボールドロップの時)、僕はその場にひとりぼっちで立っている唯一の人間になる」。
みんなには相手がいて、僕だけひとりぼっちなんだね、、と言うロスに、レイチェルは We'll have, we'll have a big party, and no one'll know who's with who. と言っています。
know who's with who は、know who is with who ということで、「誰が誰と一緒にいるかわかる」。
大勢の人が集まるパーティーだから、誰が誰とカップルだとか、誰がひとりぼっちだとか、そんなことは誰にもわからないわ、と言ったことになります。


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posted by Rach at 18:58| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月19日

テーブルから物を払いのけるタイプの男 フレンズ1-10改その8

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8:24
[Scene 3: Max and David's lab. David is explaining something to Phoebe with the aid of a whiteboard.]
シーン3: マックスとデビッドの研究室。デビッドはホワイトボードを使って、フィービーに何かを説明しているところ。
デビッド: But, you can't actually test this theory. Because today's particle accelerators are nowhere near powerful enough to simulate these conditions. (でも、実際にはこの理論を検証することはできないんだ。なぜなら現代の粒子加速器は、この状況のシミュレーションをするに足るほどのパワーには遠く及ばないんだ。)
フィービー: Okay, alright. I have a question then. (わかった。それじゃあ、質問。)
デビッド: Yeah. (うん。)
フィービー: Um, were you planning on kissing me ever? (私にキスしようと考えてた?)
デビッド: Uh, that's definitely a, uh, valid question. And, uh, the answer would be [Writes YES on the board] yes. Yes, I was. But, see, I wanted it to be this phenomenal kiss that happened at this phenomenal moment because, well, 'cause it's you. (あぁ、それはまさに正当な質問だね。そして、答えは… [ホワイトボードに YES と書く]イエスだ。そう、僕は君にキスしようと思ってた。でもほら、僕はそれを、素晴らしい瞬間に起こる素晴らしいキスにしたいと思ってたんだ。なぜなら、君だから。)
フィービー: Sure. (確かに。)
デビッド: Right. But, see, the longer I waited, the more phenomenal the kiss had to be. And now, we've reached a place where it's just gotta be one of those things where I just like... sweep everything off the table and throw you down on it. And, uh, I'm not really a, uh, sweeping sorta fella. (そうなんだ。でも、ほら、僕が長く待てば待つほど、そのキスはより素晴らしくならないといけなくなったんだよ。そして今、よくあるパターンのところまで来ている、テーブルからすべてのものを払いのけて、君をテーブルに押し倒すっていうやつの。そして、僕はそんなに「払いのけるタイプの男」じゃないだろ。)
フィービー: Oh, David, I, I think you are a "sweeping sorta fella." I mean, you're a sweeper trapped inside a physicist's body. (あぁ、デビッド。私はあなたが「払いのけるタイプの男」だと思うわ。ほら、あなたは物理学者の身体の中にとらわれたスイーパー(払いのける人)なのよ。)
デビッド: Really? (そうなの?)
フィービー: Oh, yeah, oh, I'm sure of it. You should just do it. Just sweep and throw me. (ええ、そうよ、それは確かだわ。ただそうしたらいいのよ。ただ、払いのけて私を押し倒して。)
デビッド: ...Now? Now? (…今? 今?)
フィービー: Oh, yeah, right now. Just.... (ええ、そうよ、今すぐ。ただ(そうして)…。)
デビッド: Okay, okay, okay. [Gets ready to sweep, and then picks up a laptop computer] Y'know what? This is just really expensive. Okay. [Puts it down elsewhere. Then picks up a microscope] And I'll take- this was a gift. [Moves it] (わかった、わかった、わかった。[(机の上を)一掃する準備に取り掛かる、そしてラップトップ・コンピュータを持ち上げる] ねえ。これは本当に高価なんだ。よし。[そのコンピュータを別の場所に置く。そして顕微鏡を持ち上げる]そして僕はこれを…これは贈り物だったんだ。[それを動かす])
フィービー: Now you're just kinda tidying up. (あなたはただ片付けてるだけって感じだわ。)
デビッド: Okay, what the hell, what the hell. [Sweeps the remaining papers off the desk and grabs Phoebe] You want me to actually throw you or you-you wanna just hop? (わかった、どうでもいい、どうでもいい。[残っている用紙をデスクから払いのけて、フィービーを掴む] 僕が君を押し倒した方がいい? それとも自分で飛び乗りたい?)
フィービー: I can hop. [She hops onto the table] (自分で飛び乗れるわ。[フィービーはテーブルの上に飛び乗る])
[They kiss, finally]
ついに二人はキスする。

particle accelerator は「粒子加速器」。
be nowhere near を直訳すると「〜の近くにはいない」なので「〜には遠く及ばない」。この状況をシミュレートできるほどのパワーを持つとは到底言えない、というニュアンス。
plan on doing は「〜する予定である、するつもりである」。
valid question は「正当な・妥当な質問」。
phenomenal は「驚くべき、驚異的な」ということから「素晴らしい」という意味でも使われます。
phenomenon (複数形 phenomena)は「現象、事象」「驚異的なもの」。
素晴らしいを表現する形容詞にはいろいろありますが、「現象」の形容詞形を使っているところに、彼の科学者っぽいところが見えていると言えるでしょう。
「素晴らしい瞬間の素晴らしいキスにしたかった」、つまり、そのキスを特別なものにしたかった、と言った後、デビッドは 'cause it's you と言っています。
It's you. は「君だ、君なんだ」ということですが、この場合は「君だから、君とのキスだから」というニュアンスで使われています。

the longer I waited, the more phenomenal the kiss had to be. は「The+比較級(A), the+比較級(B)」の形で、「Aすればするほど、ますますB」という意味。
「より長く待てば待つほど、そのキスはより素晴らしくならないといけなくなった」ということ。

sweep everything off the table and throw you down on it は「テーブルからあらゆるものを一掃して、君をテーブルの上に押し倒す」。
throw は「オーバースロー」などのように「投げる」を意味する動詞ですが、「素早い動きで激しく動かす」ニュアンスがあり、「人を〜の状態に投じる、陥らせる」という意味でも使われます。
throw someone down を「投げる」の意味で訳すと「人を投げ下ろす、下に向かって放り投げる」のような意味になってしまいますが、今回は喧嘩のように相手にケガをさせてしまうほど高いところから人を投げ下ろすわけではないので、「荒々しく押し倒す」のようなイメージが近いでしょう。
日本語の「押し倒す」を英訳すると push someone down になりますが、今回の throw someone down も「人を素早い動きで down の状態にする」ということなので「押し倒す」に近い感覚になるということです。

sweep は「掃除する、(ほうきなどで)掃く」で、この場合は、テーブルの上に乗っているものを、手でサーッ、バーッと落としてしまう様子で、「さっと払いのける、払い落とす、なぎ払う」という感じになります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、、
sweep : PUSH SOMETHING SOMEWHERE
to move something to a particular place or in a particular direction with a brushing or swinging movement

つまり、「ものを、ある場所へ、またはある方向へ動かすこと、払いのける、または、揺り動かす動きで」。

I'm not really a sweeping sorta fella. は「僕はそんなに、テーブルのものをバーっとどけるようなタイプの男じゃない」。
not really は部分否定で、「それほど・そんなに〜ではない」。
sorta = sort of で「〜のような、〜みたいな」。
fella = fellow で「やつ、野郎」。guy と同じニュアンスの単語です。

physics は「物理学」で、physicist は「物理学者」。
you're a sweeper trapped inside a physicist's body. は「あなたは、物理学者の身体の中にとらわれたスイーパー(sweep する人)なのよ」。
自分ではそういうタイプじゃない、って言うけど、外側の見かけが真面目な物理学者なだけで、本当のあなたは机のものをバーッと払いのけちゃうような sweeper なのよ、自分でそれに気づいていないだけよ、とフィービーは言っていることになります。
I'm sure of it. は「自信があるわ。確信しているわ」「そうよ、間違いないわ」というニュアンス。

情熱的な状況では、何かを壊してしまっても構わない! みたいな心情になりそうなところ、デビッドは一つ一つ品物を確認して、これは高価だ、これはもらいものだ、と言いながら、場所を移動させています。
それを見たフィービーは、Now you're just kinda tidying up. と言っています。
tidy up は「片付ける、整頓する」。
あなたがやっているのは sweep じゃなくて、ただ tidy up してるだけだわ、ということですが、「払いのけてるんじゃなくて、片付けてるだけ」という意味を表すと同時に、「ほうきで掃くように掃除してるんじゃなくて、物を移動して片付けてるだけ」のように、「掃除と片付け」のような同じジャンルの言葉を使っている面白さもあるのかな、と思ったりしました。

その後、デビッドは、what the hell と言いながら、残った紙を払いのけています。
What the hell! は「一体全体どうなってるんだ」という意味でも使われますが、この場合は「どうということはない、大したことではない、かまうもんか」というニュアンス。
Macmillan Dictionary では、
what the hell : used for showing that something does not matter
例)I'm supposed to be on a diet, but what the hell!

つまり、「何かが重要ではない、と示すために使われる」。例文は「私はダイエット中ってことになっているけど、でも、でもそれがどうしたの?[どうってことないわ]」

hop は「ホップ・ステップ・ジャンプ」のように日本語になっていますが、「ひょいと跳ぶ・飛ぶ」という意味。
hop on/onto... だと「…の上にひょい・ぴょんと飛び乗る」になります。
「あなたは sweep して throw me down するような人なのよ」と言っていたフィービーですが、「僕が throw you down するか、君が自分で hop するか」と言われたフィービーは、「私が hop した方が早そうね」という感じで I can hop. と言い、自ら机に飛び乗るのも面白いです。


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posted by Rach at 20:41| Comment(5) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月08日

思ってもないことを言ってしまった フレンズ1-10改その7

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(遅ればせながら)明けましておめでとうございます。
本年もどうかよろしくお願いいたします。


7:13
[Enter Joey. His shoes have bells on, which jingle as he walks. He is wearing a long coat.]
ジョーイ登場。ジョーイの靴にはベルがついていて、彼が歩くたびにチリンチリンと鳴る。彼は長いコートを着ている。
ジョーイ: Hi. Hi, sorry I'm late. (やあ、遅くなってごめん。)
[He removes the coat to reveal an elf costume]
ジョーイがコートを脱ぐと、エルフのコスチュームが現れる。
チャンドラー: Too many jokes. Must mock Joey. (ジョーク多すぎだよ。お前はジョーイの真似をしてバカにしてるに違いない。)(→訂正:(思いつく)ジョークが多すぎる。ジョーイに(ジョークを言って)からかわないと(頭がパンクしてしまう)。訂正ここまで)
ジョーイ: Nice shoes, huh? [He wiggles his foot and the bells tinkle] (いい靴だろ、な? [足を小刻みに揺らすとベルがチリンチリンと鳴る])
チャンドラー: God, you're killing me! (あぁ、お前を見てると笑い死にしそうだよ。)

Too many jokes は「あまりにも多すぎる冗談」ですから「冗談やりすぎ、冗談にもほどがある」という感じでしょう。
Must mock Joey. は、主語の You が省略された形。
must は「〜しなければならない」ではなくて「〜に違いない」という意味。
mock は「〜の真似をしてばかにする、からかう、ふざける、あざける」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
mock : verb (formal) to show that you think that someone or something seems stupid or amusing, by laughing at them, making jokes about them etc. in an unkind way (SYN: make fun of)
例)The other boys started mocking his accent (= copying it in a way that makes it seem funny.)
つまり「誰かまたは何かが愚かである、または面白いように見えると自分が考えていることを示すこと、意地の悪い方法で、それらを笑ったり、それらのことをジョークにすることなどによって」。例文は「他の少年たちは彼のアクセントをばかにし始めた(=面白く思えるような方法でそれを真似する)」。

この例文からも、アクセントをからかうために、それを面白おかしく真似る、というニュアンスがよくわかると思います。
ですから、You must mock Joey. は「お前は、ジョーイの真似をしてジョーイをばかにしてるに違いない」。
ジョーイが elf 「エルフ、小さな妖精」の格好をしているのを見て、「ジョーイがエルフの真似をしてる」のではなく「エルフがジョーイの真似をしてる」と言ったことになるでしょう。
ただ真似するのではなく、「ばかにした感じで真似る」ということですから、ジョーイのエルフのコスチュームがバカげた恰好だと言っていることにもなります。
You're killing me! の kill は「殺す」ですが、ここでは「死にそうになるほど笑わせる」ということ。
(2020.1.22 追記)
Too many jokes. Must mock Joey. の解釈について、コメント欄でご意見を頂戴しました。
この must は「〜に違いない」ではなく、「〜しなければならない」の意味でした。
コメント欄にて追記しておりますので、併せてご覧いただけると幸いです。
(追記はここまで)


7:37
[Marcel knocks over some kitchen tools]
マルセルがキッチン用具を倒す。
モニカ: Ross! He's playing with my spatulas again! (ロス! マルセルがまた私の調理べらをおもちゃにしてるわ!)
ロス: Okay, look, he's not gonna hurt them, right? (わかったよ、ねぇ、マルセルはそれを傷つけるわけじゃないんだから、だろ?)
モニカ: Do you always have to bring him here? (ロスはいつもマルセルをここに連れてこないといけないわけ?)
ロス: I didn't wanna leave him alone. Alright? We- we had our first fight this morning. I think it has to do with my working late. I said some things that I didn't mean. And he- he threw some feces. (彼を一人にしておきたくなかったんだよ、わかるだろ? 僕たちは今朝、初めての喧嘩をしたんだ。僕が遅くまで仕事しているのと関係があるんだと思う。僕は本気でそう思ったわけではない(思ってもいなかったような)ことをいろいろと言ってしまった。そしたら彼は、彼はうんちを投げてきたんだ。)
チャンドラー: Y'know, if you're gonna work late, I can look in on him for you. (なあ、もしロスの仕事の帰りが遅くなるなら、お前のために俺が彼の面倒を見てやることもできるぞ。)
ロス: Oh, that'd be great! Okay. But if you do, make sure it seems like you're there to see him, okay, and you're not like doing it as a favor to me. (さぁ、そうしてくれるとありがたい! よし、でももしそうしてくれるなら、彼に会うためにそこに来たように、そして僕のためにそうしているんじゃないと見えるようにしてくれ。)
チャンドラー: Okay. But if he asks, I'm not going to lie. (わかったよ。でももし彼が尋ねてきたら、俺は嘘はつかないぞ。)

spatula は「調理用のへら」。
play with は「〜で遊ぶ」ということで「もてあそぶ、おもちゃにする、いたずらする」。
hurt は「傷つける」で、もてあそんでるだけで壊すわけじゃないんだから、ということ。
「毎度毎度うちに連れてこないといけないわけ?」と言われて、ロスは事情を説明しています。
「彼を一人にしておけない、一人残しておけない」と言った後、we had our first fight this morning. と続けます。
「同居して以来、初めての喧嘩」のように、まるで一緒に暮らし始めた恋人同士のような説明になっており、その後もずっとそんな感じで説明が続いていくのが笑いのポイントです。
have to do with は「〜と関係・関連がある」。
work late は「遅くまで働く、残業する」ですから、my working late は「僕が遅くまで残業すること」。
喧嘩の原因は僕が仕事で遅かったことに関係あると思うんだ、ということ。
mean は「意図する、〜のつもりで言う、本気で言う」なので I said some things that I didn't mean. は「自分が意図しなかったことを言った、そんなつもりで言ったわけじゃないようなことを口にしてしまった」。
喧嘩する中で、つい思ってもいないようなひどい言葉を言ってしまったんだ、ということです。
feces は「うんち」で、発音は「フィーシィーズ」という感じ。

look in on は「人をちょっと訪ねる、様子を見に訪れる」。
That'd be great! は That would be great! ということで、相手が何か良い提案をしてくれた時に、「そうだとうれしい。そうだと(そうしてくれると)ありがたい」というニュアンス。
「もしそうしてくれるなら」「そうであれば」という仮定の意味が、would に含まれています。
make sure (that) SV は「必ずSがVするように取り計らう、間違いなくSがVするようにする」。
as a favor to me は「僕への親切・好意として」。
マルセルを訪ねるのは、チャンドラーの意志でやっていることで、僕に頼まれたから僕のためにそれをやっていると思われないように気をつけて、ということ。

チャンドラーが来たのはあくまでチャンドラーがマルセルに会いたかったからってことにしといてくれよ、と言われたチャンドラーは、Okay. But if he asks, I'm not going to lie. と返します。
猿であるマルセルが質問するはずもないのに、もし聞かれたら俺は正直に答えるぞ、ということ。
人語を解さない猿のマルセルに「僕に言われて来たって思わせないように気を付けて」などと注意を払うことはないんじゃないの? と言いたいということです。


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posted by Rach at 22:01| Comment(6) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月25日

その映画を見に行った人と似ている フレンズ1-10改その6

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5:42
[Scene 2: Mon+Rach's apartment. Again, no Joey. The gang are decorating for Christmas]
シーン2: モニカとレイチェルのアパートメント。また、ジョーイはいない。フレンズ(ギャング)たちはクリスマスの飾り付けをしている。
ロス: Come here, Marcel. Sit here. [Marcel wanders off] (こっちにおいで、マルセル。ここに座って。[マルセルは離れる])
レイチェル: Pheebs, I can't believe he hasn't kissed you yet. I mean, God, by my sixth date with Paolo, I mean, he had already named both my breasts. Ooh. Did I just share too much? (フィービー、彼がまだあなたにキスしてないなんて信じられないわ。ほら、パウロとの6回目のデートまでに、彼は私の両胸に名前を付けたのよ。あぁ。私、(みんなに)話し過ぎちゃったかしら?)
ロス: Just a smidge. (ほんの少しね。)
フィービー: David's like, y'know, a scientist guy. He's very methodical. (デビッドは、ほら、科学者さんなのよ。彼はとても几帳面な人なの。)
モニカ: I think it's romantic. (ロマンティックだと思うわ。)
フィービー: Me too! Oh! Did you ever see An Officer and a Gentleman? (私もそう思うの! あぁ! 「愛と青春の旅立ち」(って映画)見た?)
レイチェル: Yeah! (ええ!)
フィービー: Well, he's kinda like the guy I went to see that with. Except, except he-he's smarter and gentler and sweeter. I just- I just wanna be with him all the time. You know, day and night. And night and day. And special occasions. (そうね、デビッドは私がその映画を一緒に見に行った人と似た感じなの。デビッドの方がもっと賢くて、もっと穏やかで、もっと優しいんだけど。私はただ、私はただ、彼とずっと一緒にいたいの。ほら、昼も夜も。そして夜も昼も。そして、特別な機会も。)
チャンドラー: Wait a minute, wait. I see where this is going. You're gonna ask him to New Year's, aren't you. You're gonna break the pact. She's gonna break the pact. (ちょっと待て、待て。この話の先が(どうなるか)わかるぞ。フィービーは大みそかに彼をデートに誘うつもりなんだろ。君は協定を破るつもりなんだ。彼女は協定を破るつもりだぞ。)
フィービー: No, no, no, no, no, no. Yeah, could I just...? (いえいえいえいえ。ええ、構わないかしら…?)
チャンドラー: Yeah, 'cause I already asked Janice. (ああ、なぜなら俺はすでにジャニスを誘ったからね。)
モニカ: What?! (何ですって?!)
ロス: C'mon, this was a pact! This was your pact! (おいおい、これは協定だったんだぞ! これはお前の[お前が言い出した]協定だったんだ!)
チャンドラー: I snapped, okay? I couldn't handle the pressure and I snapped! (俺はキレちゃった[耐えられなかった]んだよ、いいか? そのプレッシャーに対処することができなくて、キレたんだ!)
モニカ: Yeah, but Janice? That-that was like the worst breakup in history! (そう、でも、ジャニスなの? あれは歴史上最悪の別れ、って感じだったのに!)
チャンドラー: I'm not saying it was a good idea. I'm saying I snapped! (いいアイデアだなんて俺は言ってない。俺はキレたんだって言ってるだろ!)

by my sixth date with Paolo, I mean, he had already named both my breasts は、He had already named... by my six date. 「6回目のデートまでに、彼はすでに〜に名前を付けてしまっていた」という過去完了形。
過去完了形を使うためには「過去の基準時」が必要で、この場合は「6回目のデート=過去の基準時」です。
現在完了形であれば、今・現在が基準時で、「今に至るまでの間に既に〜してしまっていた」となりますが、今回の過去完了では、「6回目のデートまでの間にすでに〜してしまっていた」と表現していることになります。

share は「共有する」→「人に話などを聞かせる」。
少し前のシーンでも、ライブ中のフィービーが大きな声でおしゃべりしていたデビッドたちに対して Is it something that you'd like to share with the entire group? 「ここにいる人たちみんなに聞かせたいようなことなの?」というセリフで share を使っていました。
レイチェルは、人に言わなくてもいいことまで私は言っちゃったかしら、個人的な話を暴露しすぎちゃったかしら? と言っていることになります。
smidge は「ほんの少し」という意味で、smidgen, smidgin, smidgeon などの単語の省略形。
大胆な話を暴露しすぎたレイチェルに対し、ロスは「ちょっぴりね」と皮肉っぽく返したということ。

レイチェルはパウロとの6回目のデートでそこまで進んでいると言うのですが、フィービーは「デビッドは科学者ってタイプの人で、メソディカルなの」と返します。
methodical は「几帳面な、理路整然とした」。method は「方法、手法」「筋道、秩序」。
デートしてすぐに深い関係になっちゃうような人ではない、ということ。

Did you ever see An Officer and a Gentleman? について。
An Officer and a Gentleman は映画「愛と青春の旅立ち」。出演は、リチャード・ギア、デブラ・ウィンガーなど。officer は「士官」。
普通は映画の名前を出したら、その映画の主人公(この映画だとリチャード・ギア)に似ているの、、と話が続くかと思うのですが、フィービーの場合は「その映画を見に行った男性と、デビッドは似ている」というオチでした。
「その映画の出演者に似てるって話じゃないんかーい!」とツッコミたいところ。

except は接続詞で、この場合は以下に文が続いています。
Except that SV のように that節で使われる形ですが、今回はその that が省略されています。
前置詞として、except+名詞の形を取ることもあります。
接続詞の except (that)... は「…であること以外は、…は別にすれば」。
後ろから訳し上げるのではなく、前から順に訳すとすると、「(前の文章)だが、しかし…」のように逆接で繋ぐことも可能です。
何か先に文章を言って、後から except と別の条件を付け足す感覚は、これまで何度か解説した unless 「もし…でなければ、…であれば話は別だが」と似ていると言えるでしょう。
昔、その映画を一緒に見た男性と似ている、と言った後で、付け足しの追加情報として、違う部分を挙げているわけです。
デビッドと「一緒に映画を見た男性」を比較して、デビッドの方が、より smart で、gentle で、sweet だと言っています。
形容詞の比較級は、-er を語尾につけるものと、前に more を置くものとがありますが、今回は全部 -er 系の比較級となっています。
「その”映画の人”よりもデビッドの方がより素敵なのよ」とベタ褒めしているわけで、彼にゾッコンな様子が伺えます。

I just- I just wanna be with him all the time. You know, day and night. And night and day. And special occasions. について。
相手とラブラブな場合、昼も夜も、夜も昼も一緒にいたい、と表現することはよくありますが、その流れでフィービーは、「そして特別な機会も」と付け加えています。
それは、「新年は一緒に過ごそう」という協定に反して、大晦日から新年にかけても一緒にいたいという気持ちの表れで、みんなに非難されるのがわかるので、最後の方は声が小さくなっています。

I see where this is going. を直訳すると「これがどこに行こうとしているかわかる」ですから、「この先の話が見えたぞ。フィービーが何を言おうとしているかわかるぞ」という意味。
今の話の行き先、今後の展開が見えた、という感覚で、「君が言おうとしてるのはこういうことなんだろ」と言って、相手の真意を指摘する流れです。

break the pact は「協定を破る」。
You're gonna break the pact. She's gonna break the pact. のように「協定を破るつもりだ」の主語が、最初は you で、次は she になっていますが、最初はフィービーに向けた言葉で、次の言葉は周りにいるフレンズたちに「彼女(この人)は破るつもりだぞ」(どう思う? みんなそれでもいいのか?)とアピールする気持ちが入っていると言えるでしょう。

ですがそんな風にフィービーを非難していたチャンドラーが、実はすでにジャニスを誘っていたことを知って、ロスは This was a pact! This was your pact! と言っています。
最初が a pact で、次が your pact になっていますが、「これは協定だったんだぞ! (それも)これはお前の(提案した)協定だったんだぞ!」というニュアンス。
協定があったのにそんなことするのか、それも、言いだしっぺはお前だったのに、その本人が真っ先に裏切るのか? という感じです。

snap は「パチン、ピシャリ、ポキッと音を立てる」「ポキンと折れる、プツンと切れる」。そこから「神経が耐えられなくなる、精神的に参ってしまう」という意味にもなります。
Macmillan Dictionary では、
snap [verb] : [intransitive] to suddenly lose control and become extremely angry or upset because a situation has become too annoying or difficult
例)She was bound to snap under all that pressure.

つまり、「突然、自制心を失う、または、ものすごく怒ったり動揺したりする、状況があまりにも面倒で難しくなってしまったという理由から」。例文は「そういうプレッシャーを受けて、彼女は精神的に参ってしまうことになった」。

handle は「処理する、扱う、対処する」。
モニカに「あんな最悪な別れ方をしたジャニスを誘うなんて!」と非難がましく言われたチャンドラーは I'm not saying it was a good idea. I'm saying I snapped! と言っています。
I'm not saying A, I'm saying B! は「俺は(別に)A だなんて言ってない。B だって言ってるだろ!」という感覚。
俺だって、ジャニスを誘うのがいい考えだなんて思ってない、キレたからそうしちゃったんだ、って言ってるだろ、と開き直った発言をしていることになります。


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2019年12月13日

連絡の手紙以上のものを持ち帰る フレンズ1-10改その5

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4:33
フィービー: Well, c'mon, if it's important enough to discuss while I'm playing, then I assume it's important enough for everyone else to hear. (ねえ、ほら、もしそれが、私の演奏中に議論する(のに十分な)ほど重要なら、他の人がみんな聞く(のに十分な)ほど重要なんだって(当然のように)私は思うんだけど。)
チャンドラー: [Quietly, to the others] That guy's going home with a note. ([静かに、他の人たちに] あの男は手紙(連絡)を持って家に帰ることになるな。)
デビッド: Noth- I was- I was just saying to my-- (何も… 僕はただ僕の(友人に)こう言っていただけ…)
フィービー: Could you speak up please? (もっと大きな声でしゃべってくれるかしら?)
デビッド: [Stands up and speaks more loudly] Sorry, I wa- I was just saying to my friend that I thought you were the most beautiful woman that I'd ever seen in my life. And then he said that- you said you thought... ([立ち上がって、さっきより大きな声で話す] すみません。僕はただ友達にこう言っていただけなんです。あなたが、僕の人生で今まで見てきた中で一番美しい女性だ、って。それから彼は言ったんです。君は言ったよね、君はこう思ってるって……)
マックス: Daryl Hannah. (ダリル・ハンナ。)
デビッド: Daryl Hannah was the most beautiful woman that he'd ever seen in his life and I said yeah, I liked her in Splash a lot, but not so much in- in Wall Street. I thought she had a... (ダリル・ハンナが、彼の人生で見た中で最も美しい女性だと(彼は思うと言ったんです)。そして僕はそうだね、と言いました。「スプラッシュ」の彼女はとても好きだと。でも「ウォール街」の彼女はそれほどでもない。僕は思ったんです、彼女には…があった…)
マックス: A hard quality. (強い性質。)
デビッド: -hard quality. And uh, while Daryl Hannah is beautiful in a conventional way, you are luminous with a kind of a delicate grace. Then, uh, that-that-that's when you started yelling. [Sits down] (強い性質(があった)。そして、ダリル・ハンナはよくある感じで美しいとは言え、あなたはある種の繊細な優美さで輝いていると。その時、あなたが怒鳴り始めました。[座る])
フィービー: Okay, we're gonna take a short break. [Goes over to their table] (いいわ、短い休憩を取りましょう。[彼らのテーブルに行く])
ジョーイ: Hey, that guy's going home with more than a note. (なぁ、あの男はノート以上のものと一緒に帰る[を持ち帰る]ことになるぞ。)

I assume は「〜を当然のことと思う」。
私が演奏中に議論するほど重要な話なら、他のみんなに聞いてもらうほど重要ってことなんでしょ、ということ。

note は「メモ、短い手紙」。
日本語の「ノート、帳面」は英語では notebook になるので注意しましょう。
今回の場合は、学校で先生が親に対して書く手紙、連絡帳に書く伝言のイメージです。
子供は親に見せて、確かに見せたという証拠に親のサインをもらわないといけないことになっています。

「ライブ中に大声でしゃべるってことは、みんなに聞かせたい重要な話ってことよね」という言い方が、学校の先生のようで、怒られている男性たちが生徒みたいに見えるからでしょう。
それで「あの先生に、親への手紙を持って帰らされそうだな」と言っているわけです。

speak up は「はっきり言う、大声で話す」。
デビッドが小さな声で話そうとしていたのでフィービーが「もっと大きな声で!」とまたもや先生みたいな口調で言うので、まるで怒られた子供のようにデビッドがすっくと反射的に立ち上がるのが面白いです。

you were the most beautiful woman that I'd ever seen in my life は最上級と現在完了形の「経験」の組み合わせで、「これまでの人生で〜した中で最高に…である」という意味。
今まで見てきた女性の中であなたが一番きれいだと思ったということ。

Daryl Hannah はアメリカの女優のダリル・ハンナ。詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版:ダリル・ハンナ
その後のデビッドのセリフにあるように、映画「スプラッシュ」「ウォール街」などに出演しています。
それぞれの映画のウィキペディアは以下。
Wikipedia 日本語版:スプラッシュ (映画)
「スプラッシュ(原題:Splash)」は1984年のアメリカ映画で、共演はトム・ハンクス。
Wikipedia 日本語版:ウォール街 (映画)
「ウォール街(原題:Wall Street)」は1987年のアメリカ映画で、共演はマイケル・ダグラス、チャーリー・シーン。

デビッドのセリフではスプラッシュの方は良かったが、ウォール街の方はキツい感じ、、ということになっています。
実際、スプラッシュは人魚の役でキュートな印象で、ネットで画像検索すると、砂浜に寝そべるかわいい人魚姿のDVDジャケット写真などもヒットします。
ウィキペディアの説明にあるように「ニューヨークの恋人」と呼ばれていたこともあるそうですから、その人気のほどが伺えます。
ウォール街の方はマイケル・ダグラス演じるゴードン・ゲッコーの愛人役。
「ウォール街」のウィキペディアにも記載がありますが、主役ゴードン役のマイケル・ダグラスはこの役でアカデミー主演男優賞を受賞しましたが、ダリル・ハンナはゴールデンラズベリー賞の最悪助演女優賞を受賞した、とのことですから、役柄もそんなに魅力的ではなさそうなことが想像できるでしょう。

デビッドとマックスの会話では、デビッドの次の言葉を促すように、先回りする感じで横からマックスがちょこちょこと口を挟んできますが、それが会話としてなんだかリアルで面白いです。

in a conventional way は「よくあるような感じで」。
conventional は「ありきたりな、よくあるような、従来の」。型にはまっていて、個性や独創性がない感覚。
conventional weapon だと「通常兵器、非核兵器」という意味で、nuclear weapon 「核兵器」ではない兵器、という意味です。
luminous は「光を発する、輝く」。delicate grace は「繊細な優美さ」。
while Daryl Hannah is A, you are B というのは while を使った対比になっています。
while は「〜する間」という意味があり、今回のシーンでも discuss while I'm playing 「私の演奏中・演奏している間に議論する」というセリフで使われていましたが、ここでは「〜とは言え、〜としても」という譲歩の感覚。

that's when SV は「それ(その時)がSVした時、その時にSVした」ということですから、that's when you started yelling は「そんな話をしていた時に、あなたが怒鳴り始めたんです」ということ。
フィービーのことを今まで見た中で一番美しい人だと思ったと言ったデビッドは、友人マックスが「ダリル・ハンナが一番」と言ったことに対して「ダリルがきれいだとしても、あなた(フィービー)には彼女にはないこんな魅力がある」と絶賛した流れで、「その時、あなたに怒鳴られたんです」と言って座ったことになります。
デビッドが座った後、観客からは大歓声が起きています。えらい剣幕でおしゃべりを叱ったら、フィービーをべた褒めする言葉が返ってきて、怒ったフィービーを絶句させてしまったのがすごいという感じです。

take a short break は「短い休憩を取る」。
デビッドのテーブルに行ったフィービーを見て、ジョーイはニヤニヤしながら隣のチャンドラーに Hey, that guy's going home with more than a note. と言っています。
さっきは一方的に怒られて、まるで親への手紙を持たされる学生のような感じでしたが、フィービーを絶賛するコメントをしたことで、フィービーが喜んでいるのがわかります。
go home with は「〜と共に家に帰る」→「〜をお持ち帰りする」。
日本語でもコンパなどで出会った女性を家に連れ帰ることを「お持ち帰り」などと表現しますが、まさにその感覚です。
more than a note 「ノート以上のもの」を家に持ち帰る、というのは、この分だと、親への連絡じゃなくて、それ以上のもの、つまり、フィービーという女性をお持ち帰りできそう、ということ。
二人はいい雰囲気になりそうだから、デビッドが彼女を家に連れ帰れそうだ、と言っていることになります。

最初、フィービーに怒られていた時に That guy's going home with a note. とチャンドラーが言っていて、それはそれで「親への連絡を持って帰らされる子供みたい」ということで面白いセリフだったわけですが、最後のジョーイの「ノート以上のものを持ち帰れそう」というオチにつなげる伏線だったということです。


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posted by Rach at 22:03| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする